重喜劇

 ビデオで『うなぎ』観ました。今村監督らしい重喜劇を現代風にマイルドにまとめた作品でしたが、この時代に作られただけあって、相当マイルドな味付けではありました。そう言えばこの年『失楽園』もあって、邦画が一気に復活した年でもあったんですよね。
 今年の映画界の動向見ると、今村監督のような重喜劇が受ける気がするのですが、どうなんでしょうね?
うなぎ [DVD]

言葉もない。

 『ソーシャル・ネットワーク』観てきました。何というかコメントに困る作品ではありますが、しっかり衝撃を与えてくれました。
 似た映画を脳内検索したら『ゾディアック』に落ち着きました。フィンチャーフィンチャーにしか撮れない作品を見事にものにしたんですね。
 しかし今年は3本観て『ロビン・フッド』★★★★★、『ノルウェイの森』★★★★☆、『ソーシャル・ネットワーク』★★★★★と、大当たり。こんな年は初めてです。

こんな日もある。

 とりあえずどうしようもない作品が観たくなって、HDDのストックから『メイン・テーマ』を鑑賞。
 見事に酷い作品だった。
 男側から観たら、海で引っかけた女をホテルに連れ込むまでを1時間半かけて描いた作品で、女側から観たらもう少し複雑。色々人と話して、何の成長もせず、とりあえずナンパした男に処女を捧げる話。
 こういう作品観たい気分だったんだから、それで良し。
メイン・テーマ [DVD]

着眼点は良い。

 『闇の子供たち』を観ました。確かに凄い重いし、着眼点も面白い作品です。だけど、一言で言うと「余計なお世話」という気もそこはかと。やっぱり舞台がタイってのはネックじゃなかったか?
 阪本順治監督らしいって言えばそれまでだけど。
闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]

流石に貫禄

 正月もほとんど休み無し。それで全然ビデオとか観る時間も無し…
 ようやく今日ビデオで『ヴィーナス』観ました。
 素材としては素材はあんまり好みじゃないけど、オトゥールは流石に貫禄。アンゲロプロスの『永遠と一日』と素材は似てるんだけど、えらく生臭いものになってしまった感じです。ま、それが目的なんだろうけどね。
ヴィーナス 特別版 [DVD]
テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX IV (永遠と一日/再現/放送/テオ・オン・テオ)

ベスト10

 今年の映画ベスト10。
 1位。オーケストラ!
 今年のナンバー・ワンはこれに決まりです。見事な作品でした。
 2位。キック・アス
 最後の最後に来た良作。ヒーロー論を考えてる身としては外せません。
 3位。抱擁のかけら
 アルモドヴァル監督最新作。物語そのものが見事なツボです。
 4位。カラフル
 原恵一は相変わらず良い作品を作ります。残酷な童話という感じもしますね。
 ★5はここまで。
 5位。第9地区
 6位。ヒックとドラゴン
 7位。告白
 8位。ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
 9位。十三人の刺客
 10位。エクスペンダブルズ
 後はトイストーリー3、[リミット]、借りぐらしのアリエッティハート・ロッカーマザーウォーターが続きます。
 結局今年は40本くらいは観たので、終わってみると決して悪くない年だったかな?キック・アスは最後の最後に上がりましたね。

あれ?評価低いんだな。

 『ゴールデンボーイ』拝見。キング原作の「恐怖の四季」の夏編(春編が『ショーシャンクの空に』、秋編が『スタンド・バイ・ミー』)の映画化。
 マッケランもレンフロも良い感じで狂気が出てたので、面白かった。ラストは随分原作から変わってるけど、これはこれで良いんじゃないか?
 でも、結構評価が低いみたい。なんでかな?
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