一応今年のワースト5を。
1.大日本人
2.サウスバウンド
3.どろろ
4.怪談
5.恋空

最低監督・塩田明彦どろろ
最低脚本・NAKA雅MURAどろろ
最低男優・松本人志大日本人


順番はあってないようなもの。ただくくりでいうと、大日本人とサウスバウンドはなんの感情もわかないまま映画が終わってしまった。
正直なとこどこが悪いか?と聞かれても難しいところだ。
大日本人は焦点の合わなさが最大の失敗だろう。映画の軸が定まらないのだ。序盤のフェイクドキュメンタリー手法は古めかしく、そこに映るのが小難しい顔をした松本人志な時点で悪い予感はした。さらに、そのまま押していくのかと思いきや結局途中からは退屈な戦闘シーンがだらだらと続く。どうやって終わらせるのかと思っていると最後は最悪の内輪ネタへと終息してしまう。
終盤で出てくる反米も中途半端だ。日米の問題をやりたいのなら大日本人が太平洋戦争時にどういった役割を担ったか、戦後アメリカとどういう関係をもったかを描けばよい。そうすれば戦後の日米関係を描くことができただろう。
結局は逃げた印象しか残らなかった。
サウスバウンドは原作も評判ほどいいとは思わなかったが映画はさらに悪い。東京パートでの子供たちのエピソードはまあまあおもしろいのだが沖縄に行ってからはなにがんだかわかんない。ただ原作の話をなぞっただけ。
どろろはなんであんなに話がつまんないんだろ。さらにCGの戦闘シーンも各シーンでの不出来に差がありすぎる。こういっちゃ批評になんないんだろうけどホントにつまんない。脚本がひどいのはわかるんだけど引き受ける塩田にも問題がある。前作のこの胸いっぱいの愛をの時も思ったけど大手と組んだ時の塩田明彦の手抜きっぷりはさすがにまずいと思う。いくら小金稼ぎとはいえこれは客を馬鹿にしてる。月光の囁き、害虫、カナリアといった名作の価値すら貶めてしまいそうだ。
怪談は確かに画はきれいだし、菊乃助は魅力的。ただなにがやりたいのかよくわかんない。ゴシックなラブストーリーがやりたいなら原作通りにヒロインが全員出てきたら話が分散してしまう。Jホラーがやりたいんならもっとホラー演出しないとダメ。全く怖くない。
恋空はねえ・・・。まあ苦笑しつつも最後まで観れるんだが。観ている人が気持ち良くなるようにその欲望や願望をなぞるのははたして映画なんだろうか。無意識の欲望や願望をいったん消化させてからそれを肯定的にも否定的にも描くのが映画だとおもうんですが・・・。
これはただ欲望を未消化のまま画にしただけ。まわりがみえてなさすぎる。

 恋空

授業がぽっかり空いたので平和島にて鑑賞。
まわりは女子中学生で結構混んでました。学校行けよ。
まあ、最初から色眼鏡でみているわけで感想も何も無いのですがとりあえず。

なんというか、思ってたよりもとんでもない話ではなくて起こる事は想定の範囲内
まあ、レイプされたり、妊娠したり、流産したり、病気になったりするんだけどどのエピソードも映画的におもしろそうなところは全てカット。
彼氏が男らしく解決。
女の子(中学生まで)の妄想を具現化した感じなんだろうね。
そういう妄想によりそったつくりである以上、めんどくさいシーンが飛ばされてたり、あまりに都合がいい展開だったりすることを批判することは無意味だと思います。
妄想に浸りたい人は浸ればいいし、妄想に浸れない人は別の楽しみを探すか、観にいかないかしかないと思います。

ちなみに注目シーン
・彼氏がモトカノを連れてきたときの香里奈とガッキー&彼氏がなんかおもしろい
三ツ矢サイダーを飲むガッキー
・「別に」とつぶやくガッキー
・なんでかレイプ場所が花畑
・癌で余命3ヶ月とは思えない彼氏。ってかいい加減ニット帽とれ。
・ってか携帯動画の宣伝はいいから医療器具には近づけないでください
・ガッキー、キスシーンぐらいすればいいのに
・ガッキー、家計を無視した携帯の使用はやめましょう
・推薦図書が日々の泡から幽霊たちに変わってることにはなんか意味があるんでしょうか?

などなど。

最後に気づいたんですが、僕はガッキーはあんま好きじゃないです。ちょっとクセがなさすぎで、かつ声があんまり好みじゃないです。

そんなところです。今から原作読みます。

 aiko zepp tokyo

むかしaikoがテレビのインタビューで「今がすごく楽しい。この状況を守るためなら私はなんでもできる」という趣旨のコメントをしていた。
子供のころにあまり幸せでなかったことが影響しているようだが、これがaikoの歌やライブをあれだけ魅力的なものにしているようにみえる。
aikoの歌における幸せはとても危うい。そして本人もそれを自覚しながらももがく。
そのもがきの真実味が惹きつける。