dedalodedalodedalo
l'uscita del dedalo e' l'entrata d'un altro
una sicurezza coraggiosa e vigliacca altrettanto
faccio le cose che non ti faro' mai capire
faccio lo smalto che non ti faro' mai vedere
英語で映画-film in English vol.3
- Minority Report
- Transamerica
- X-Men:The Last Stand
- For Your Eyes Only
- Golden Eye
備忘録。Minority Reportの英語が難しかったという以外にコメントはないかも。
首相の醜態-vol.2
さて。先日「ベルルスコーニが若い愛人をつくって妻に三行半をつきつけられた」と書いたが、いまだ話題は尽きず。日本のメディアでもちらりと紹介されたようだが、首相批判が続いているのは「不倫」という理由からではない。「そんなこと」は今に始まったことではないし、これが"初犯"であっても、たとえ彼が公人であっても「そんなこと」は、あくまで建前の部分でしか問題にならない。カトリック総本山を謳う国の現状は、そんなもんだったりする。
攻撃されているポイントのひとつは「相手のノエミ・レティツィアが未成年(18歳)だから」。そしてベルルスコーニが事を収めようと「嘘ばかりついているから」だ。当初ベルルスコーニは、ノエミとの出会いについて、またその関係について、相変わらず滔々と語り、自分が何も悪いことはしていないと豪語してみせた。が、伊大手日刊紙のレプッブリカが、ノエミの元恋人にインタビューをとり、名前も写真も入れてその内容を紙面にぶちまけた。結果、ベルルスコーニが語った物語と、元恋人が語った物語には、東京とミラノほどの距離があったというわけ。
嘘つき呼ばわりされたと一転して黙秘をきめこむ首相とその周辺。これまでの首相の発言をせっせと掘り返し、それを元恋人の話に照らし合わせて、嘘をひとつひとつ暴きたてていく反対陣営。これも6月に迫る選挙のための攻防戦のひとつなのだと思えば、どちらの過剰さにも鼻白みかける。ベルルスコーニの妻ベロニカは言っている。「問題はノエミじゃないのよ、首相の態度なの」。彼女とて、夫の影で現に暗によろしくないことを山ほどやってきただろうが、要はこのひとことに尽きるのではなかろっか。
失言から嘘から不正から国の私物化まで含め、ベルルスコーニを攻撃するネタは尽きないが、しかし当の本人はおそらく「おかしい」とも「恥だ」とも思っていないのだ。そういう人というのはいる(余談だが私の身近にもいる)。して、そういう人にいくら言ったところで無駄なのだ。だとしたらあとはもう、周りが「おかしい」と叫んで彼を引きずり降ろすしかない。それでもまだ彼に信を置くとしたら、本当にこの国はバカばかりである。