『アクロイド殺し』

アガサ・クリスティアクロイド殺し』(ハヤカワ文庫─クリスティー文庫
だーいぶ前に某氏のネタばらしエッセイを見てしまい、あららら‥だったのだが、でもそれでも充分楽しめた。
実は、読むのはこれが初めてのクリスティ作品(^^;)。短い章立て、分かりやすい人物設定、たしかクリスティ文庫の解説か何かで赤川次郎さんが、大衆に愛された理由のひとつに「寝る前にさくさく読める読みやすさ」を挙げていらした(うろ覚えなので違ってたらごめん)のだが、なるほど納得。登場人物皆に隠された真実あったり、撒き散らされた手がかりが残らずすべてピタリと真相にはまってきたりといったあたりも、魅力的だった。
噂大好きの出しゃばり姉さん、ハッキリ云ってキライなんだけど、ラストの翌日を想像すると、可哀想だなあ。

『羊と鋼の森』

宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫)
ああこれは、多くの凡人に対する“救いの書”だなと思った。人生を賭しても良しと思える何かに出会ってしまった“持たざる者”はどうすれば良いか。「こつこつ、こつこつ」「続けていく」そうなんだよね。感謝の気持ちでいっぱい。

『使用人探偵シズカ』

月原渉『使用人探偵シズカ 〜横濱異人館殺人事件〜』(新潮文庫nex
表紙と帯と、辻真先さんのTwitter感想読んで購入。最初は、不気味な絵画、雰囲気ある館、「わー館シリーズっぽい?」「暗黒館や奇面館っぽい?」とわくわく読んでて。新潮文庫nexというレーベルなので一章一章が短いのも逆に新鮮で読みやすくて。なんだけど後半に行くにしたがって、あれ〜‥‥
結論。早く館シリーズ新作書いてください綾辻さん。待ってます。(をい)

『ねほりんぱほりん ニンゲンだもの』

ねほりんぱほりん ニンゲンだもの』(マガジンハウス)
番組をテキスト化した部分は、動画に遠く及ばない(細かいニュアンス、端折りすぎ)けど、記録としてはまあ楽しめた。この本の真骨頂はむしろ、巻末の裏舞台レポート。人形、すごいわ〜。

“ブタモザイク”という発想、ほんと面白い。人形の衣装やセットの凝り様、遊び心も素晴らしい。

麺らいけん

塩らぁめんのお店。店主が怪我をされてしばらくお休みだったが、復活ばんざい。
・量はやや少なめ、かな。個人的なお気に入りは「香辛麺」、また食べたい。8の付く日しか食べられない「花椒海老雲呑麺」も早く食べてみたい。
・最近「朝ラー」始まる。(その日たまたまかもしれないが)店主ひとりで注文も作るのも運ぶのも下げるのもやっていて、けっこう滞っていた。朝は時間の無いお客も多いんじゃないかな、バイトさんでも雇えればいいのに。

『人間の顔は食べづらい』

白井智之『人間の顔は食べづらい』(角川文庫)
うわー、クローンが出てくるからそこは予想してたけど、そっちもかあ、見事にダマされた(あれ?と思う部分がなきにしもあらずだけど)。別解にもまんまと振り回された。人間シリーズ、この先も期待。

波の花

無化調ラーメンが売りのお店。メニューは多いが、どれを食べてもハズレなし。とても繊細でバランス良い味、美味しいです。お値段は少々高め。
・塩味のチャーシューはハムのよう。とろとろではないがとても美味しい。
・メニューに応じて、麺も種類を変えている。
・夏場の冷しらーめん、冷し中華のようなカラシではなく、おろしワサビが付いていて驚く。これが絶妙にマッチしていた。
・唐揚げも大きくて美味しい。が、揚げたてが来るので猫舌の方はご注意あれ。