『アクロイド殺し』
アガサ・クリスティ『アクロイド殺し』(ハヤカワ文庫─クリスティー文庫)
だーいぶ前に某氏のネタばらしエッセイを見てしまい、あららら‥だったのだが、でもそれでも充分楽しめた。
実は、読むのはこれが初めてのクリスティ作品(^^;)。短い章立て、分かりやすい人物設定、たしかクリスティ文庫の解説か何かで赤川次郎さんが、大衆に愛された理由のひとつに「寝る前にさくさく読める読みやすさ」を挙げていらした(うろ覚えなので違ってたらごめん)のだが、なるほど納得。登場人物皆に隠された真実あったり、撒き散らされた手がかりが残らずすべてピタリと真相にはまってきたりといったあたりも、魅力的だった。
噂大好きの出しゃばり姉さん、ハッキリ云ってキライなんだけど、ラストの翌日を想像すると、可哀想だなあ。
『ねほりんぱほりん ニンゲンだもの』
『ねほりんぱほりん ニンゲンだもの』(マガジンハウス)
番組をテキスト化した部分は、動画に遠く及ばない(細かいニュアンス、端折りすぎ)けど、記録としてはまあ楽しめた。この本の真骨頂はむしろ、巻末の裏舞台レポート。人形、すごいわ〜。
“ブタモザイク”という発想、ほんと面白い。人形の衣装やセットの凝り様、遊び心も素晴らしい。
『人間の顔は食べづらい』
白井智之『人間の顔は食べづらい』(角川文庫)
うわー、クローンが出てくるからそこは予想してたけど、そっちもかあ、見事にダマされた(あれ?と思う部分がなきにしもあらずだけど)。別解にもまんまと振り回された。人間シリーズ、この先も期待。