ドラマではエリートヤンキー三郎(再)がいま一番の楽しみ。こんな楽しいおバカドラマを見逃していたなんて、ほんと人生の何割かを損していた気分だ。浪花の華も、章と左近がようやっといい感じになってきたなと思ったら、残り2話なのか。江戸の南北に対し、大坂では町奉行は東西というのも知らなんだ。江戸には将軍が、京には朝廷がいるが、大坂にはあるじはいない。ここでは己が己のあるじ、という言葉も良かったな。撮影所のセットの雰囲気とかは江戸と勘違いしそうなくらい、特に大坂らしい印象もないから、もっとそういうところでがんがん攻めて欲しかった(江戸時代と言えば、お江戸というイメージからの脱却)。

#7「WE WILL MEET AGAIN」

 いやあ、この回を見れただけでもこの作品を見てきた甲斐があるね。ヴァイオリンに虚像を投影していた前半のバーディーにはじわっと来たし、破壊的に悲しみをぶちまける後半のバーディーにも知らず知らずのめり込んでしまって泣けた。うーん、ダメだ、こういうのに弱い。普段のバーディーの明るさや気丈さが余計に涙腺を緩くさせる。ナタルがいいポジションにいたのに、バーディーを救う力になれなかったというのも、そのことが今のナタルにつながっているのだとしたら、ますます悲しい。

#7「突然の通達」

 なんだ、前回の「私もアメリカに行く」は、俺を生涯の伴侶にしてくれ宣言かとドキドキしてしまったじゃないか。清水並みの早とちり。いやしかし、今期はほんと清水で楽しい。もう野球はいいから、恋愛編で行こうよ。

(再) #17「因縁のライバル!!春風と玉木」

 春風姉妹のあいだに魔法は要らない。どちらも魔女見習いなだけに、魔法に依存しない絆が泣けるところだね。軽く魔法を否定しているのもちょっとしたスパイス。まあ、そもそもお菓子作りそのものに熱意や愛情を注いでいるのだから、さらに魔法の粉をかけるのはそれを台無しにしてない?って思いもあったから、本放送時も異論があったのだろうとみた。玉木の妹分はさすがに麗香ほどのオーラはまだまだ。

#7「イメージはどんどん構築しなきゃ。ただでさえ、端から崩れてくものなんだから」

 美咲さんは由綺に似てるんだな。由綺に向けられない気持ちを美咲さんで補っているとか、冬弥はそこまで最低なやつだとは思わないが。今回の理奈は何だかかわいくて惚れた。自分のことより、由綺の心配をしているときのほうが生き生きしてないか。緒方兄妹と冬弥の、核心に触れず遠まわしにチクチクいたぶる会話はこの作品の面白さが詰まっていて楽しかった。そして、はるかも冬弥がいないとダメなのか…。マナも爆弾抱えてる感じだし。確かにtrue tearsな展開。まさか理奈の新曲はアブラムシ〜じゃないだろうな。

#5「宿世」

 源氏の君を愛する故に自らの気持ちを抑え続け、一線を越えてしまったことでさらに強くなろうとする。藤壺の優しさとか強さとか、悲恋の極みというか、もう原型だよな。源氏の君にしろ、藤壺の影を追うあまりの衝動に悔恨に身代わりなのだし。ほんとに遥か昔の古典に全てが詰まっているのだから恐れ入る。原作の趣きがすでに圧倒的で、過剰演出の出張る余地があまりなかった分、今回は葵の上で笑わせてもらった。こっちはツンデレの原型。普段素っ気ない分、余計にかわいく見える。こりゃ惚れるなってほうが無理だ。