かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

積み残し映画2本〜『四月になれば彼女は』『オッペンハイマー』。

4月3日㈬。
イオンシネマ板橋」で、山田智和監督『四月になれば彼女は』を見る。



天気は雨模様。何か映画を見たいが、対象がはっきりしない。で、アパートから歩いていける「イオンシネマ板橋」で、『四月になれば彼女は』を選んだ。長澤まさみを見たいとおもったのかもしれない。そういうヨコシマな心が災いしたのか、わたしにはおもしろくなかった。恋愛映画もこうセンチメンタルに描かれるとこそばゆくてしかたない。選んだ自分が安易だったということなんだけど…。




4月17日㈬。
イオンシネマ板橋」へ、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』を見にいく。



原爆を開発したロバート・オッペンハイマーを主人公に描いた映画。あまり興味がわかず、ずっと保留していたが、他に「イオンシネマ板橋」にかかっているなかで見たいものもなかったので、見ることにした。



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やっぱり、というか予測していたことだけど、題材についていろいろな思いがわき、映画の前半から気持ちが集中しない。それから物理の知識が一切ないので、会話を翻訳した字幕の内容が理解できない。


原爆を落下させ、みごと成功。日本が降伏する。戦争が継続すれば、さらなる多くの犠牲者が出る。原爆は人命の救済だった。オッペンハイマーは、一時(いっとき)ヒーローになる。


が、あまりに原爆は威力がありすぎた。オッペンハイマーは、さらなる破壊力をもつ水爆の開発に反対する。このへんから、彼のヒーロー像が失墜する。


この展開は、容易に予測できること。彼の中に、後悔だか自己嫌悪だか、そういう苦悩が芽生えなければ、映画として完結しない。だからおどろく結末でもなかった。この映画から何を読みとればいいのか…。