2011年上半期ニコマス20選

卓球Pが主催する「2011年上半期ニコマス20選」に私も参加してみようと思います。


1. FRISKP「【ニコニコ動画アイドルマスター Crazy」




2. orgoneP「【ニコニコ動画THE iDOLM@STER SINGS ”MUSIC”」




3. cyanP「【MMD】YESと言ってよ!律ちゃん☆ オカ☆ミキwithハルカ アジアコーヒ編」




4. 「【ニコニコ動画】ready-set-go」




5. 「【ニコニコ動画】【アイドルマスター】貴音とトロ」




6. 二酸化硫黄P「【ニコニコ動画】アイドルがTVをやっつけちゃったんだよ」




7. ブラッキーP「【ニコニコ動画アイドルマスター2 『Hello』」




8. 艦長P「【ニコニコ動画】【アイマス】 アンハッピーリフレイン (short ver.) 【Voc@loidM@ster】」




9. 介党鱈P「【ニコニコ動画】【キャッキャ】ぷよm@s part25【ウフフ】




10. かおらP「【アイマスMMD】 ともみさんの  "Tom's Diner"  【魔王エンジェル】」




11. ぎょP「【ニコニコ動画アイドルマスターxモーニング娘。SEXY BOY 〜そよ風に寄り添って〜」」




12. 神風P「【ニコニコ動画アイドルマスター2 「schwarzweiß 〜霧の向こうに繋がる世界〜」」




13. 八位P「【ニコニコ動画】【アイマス2】 なにかとおしゃれなアイドル番長」




14. 狡猾全裸富竹P「【ニコニコ動画】こっち向いて ママ! 日高舞 MMDm@ster」




15. うしわかP「【ニコニコ動画アイドルマスターSnow halationμ’s




16. ハリアーP「【ニコニコ動画】【ノベマス】魔界のむぐむぐ合戦?【短編】」




17. 「【ニコニコ動画】【NovelsM@sterMAD】おとといキマスター/少年リップルズ」




18. アワビP「【ニコニコ動画】伊織のDIAMONDは砕けない」




19. アキノP「【ニコニコ動画】アイドルに「Red Hot」をやってもらった」




20. GABAkunP「【ニコニコ動画】【四条貴音】ラーメンが食べたいと訴えかけるお姫ちん【MMD】」


2009年の20曲

もう2010年になってからずいぶん経ちますが、2009年の20曲を選んでみました。


スターライトP「スターライトトラベラー」


宇宙ヤバイ」のスターライトPのこの曲は、タイトル通り宇宙感あふれるスケールの大きな曲になっています。冒頭のシンセのフレーズからして素晴らしいですが、何と言ってもサビメロの素晴らしさが筆舌にし難いです。この曲は特定の時代感がないシンセポップですが、シンセサイザーメインでも、リズムは(打ち込みですが)生ドラムで非常に軽快ですし、メロディーも凝っているし、ギターも入っているし、どことなくギターポップ魂が感じられる曲だと思います。



school food punishment 「Art Line」(『air feel, color swim』)


個人的に2009年の主役と言っても良いくらい良く聴いたsfpです。トルネード竜巻無き後(復活するかも知れませんが)、sfpはポストロック・プログレ色濃厚なポップス・ロックを演奏するバンドの代表格として大活躍しており、頼もしい限りだと思います。本当はもっと売れてほしいですが。ぜひサクナクションみたいになっていただきたい。来るべきメジャーファーストフルアルバムは、そのシングル曲のレベルの高さを考えても年間ベスト級の名盤になることは確実なので、首を長くして待っています。



karimono「メロディック妹メタル」


2005年に作られた曲だそうですが、Meikoを使って作られたVocaloid曲です。曲は7分を超える長大なプログレポップです。私は佐野倉Pの名作MADでこの曲を知りました。リズムは終始変拍子で何度もリズムが変わるという変態チックなものですが、ロック的疾走感とポップ的な爽快感に溢れています。この複雑な曲を違和感なくさらっと聴かせるその技術力とセンスは尋常ではありません。長い曲ではありますが、曲の展開が複雑かつメロディーが良く、歌詞にもぎゅうぎゅうに情報が詰まっているなど、とにかく密度の濃い曲なので全く長く感じさせません。

karimonoさんは今は新曲を発表していないそうですが、Maltine Recordあたりでアルバムでも出してくれないものかと心待ちしています。




mother fall asleep「ボウイ」

http://www.myspace.com/motherfallasleep


mother fall asleepは、まだデモCDしか売り出していないバンドで余り曲数はないようですが、この「ボウイ」も「フラットワールド」も非常によい曲です。音は、非常にメロディアスで叙情性の高いものです。しかし、叙情性は高くても、どこか抑制が効いており、さらりと聴けます。バンプ・オブ・チキン以降のメロディアスなロックとシティーポップが出会った感じでしょうか。「ボウイ」は曲の基調を成すギターのアルペジオが切なく胸キュンで、曲自体も大変素晴らしいです。



OSTERproject「マージナル」


素晴らしく爽快で、でも仄かに切ない疾走ギターポップ。シンバルズ的と言うよりは、音ゲー的なのでしょう。緩急が疾走感を加速させるリズム、シンセストリングスのフレーズが素晴らしすぎます。



チロリロP「夕暮れチロリロリン」

個人的にここしばらくで最も技術的に衝撃を受けた曲です。無意味で馬鹿なフレーズを切り張りしたにもかかわらず、全体としては夕焼け感が漂い、切なさすら感じるという驚異の曲です。

また「夕焼けチロリロリン」の技術を応用して自分で作ったMAD曲も自分で良く聴いています。



Urchin Farm 「Fallin' Dance」(『EST』)

http://www.myspace.com/urchinfarm


時代は四つ打ちダンスということで、猛烈に四つ打ちダンスなこの曲は、ダンス的なノリの良さ、ロック的な勢い、ポップでキャッチーなメロディーを兼ね備えた非常に出来の良い曲だと思います。



1000say「Lostman」(『Microwave Herartbeat』)


こちらも四つ打ちダンスな一曲です。メロディーも猛烈にキャッチーです。



坂本真綾「Get No Satisfaction」(『かぜよみ』)


RoundTableお得意のストリングス+ギターポップという、アニメ+渋谷系の理想型のような曲だと思います。菅野よう子の曲のようなひねりがないストレートなポップスなので、坂本真綾史上最高の疾走感とキャッチーさを持つ曲だと思います。欲を言えば、ヴォーカルは坂本真綾より、もっと個性がないヘタウマみたいな人が歌ってくれればもっと良かったです。



相対性理論「四角革命」(『ハイファイ新書』)



minamiP「ミルクココア」



Swinging Popsicle「(a)slow star」(『Loud Out』)



Spangle Call Lilli Line「Russian Gothic bold」(『Isolation』)

http://musico.jp/contents/contents_index.aspx?id=r8UVQN



もそもそP「星が弧を描くように」



Scoobie Do「遺伝子狂騒曲」(『Sparkle』)



ケトラP「カドルヴェイン」



チーナ「トントンねぇねぇ」(『Shupoon!!』)

http://www.ongen.net/search_detail_track/track_id/tr0001458894/



dj newtown 「flying between stars (seikan hiko)」

http://maltinerecords.cs8.biz/24.html



ジンジャーP「自動演奏ピアノのために?」



飯島真理「Blueberry Jam」(『palette』)



とりあえず20曲選んでみましたが、私はもうメジャーやインディーズ、アマチュアやプロ、有料や無料といった外的なことには全く関係なく曲を聴いているので、色々な曲が混じっています。

また、20曲中9曲が無料で聴ける曲で、私の音楽生活にはもはやニコニコ動画Vocaloidは欠かせないと改めて実感しました。

とにかく自分好みの曲はいくらでも見つかるので、好きな曲を山ほど聴けてとても良い音楽環境でした。多分ポップミュージックにとっては、メジャーの衰退よりも、アマチュア音楽の隆盛の方が重要で、音楽文化の発展に寄与していると思います。もうどうしたって良い曲が出てこないわけがない状況はすっかり整っているので、今年も自分好みの曲を沢山見つけて聴きたいと思います。

2009年下半期ニコマス20選

私も卓球Pが主催する「2009年下半期ニコマス20選」に応募してみようと思います。

1. hsc「アイドルマスターツンデレーション


2. 佐野倉P「アイドルマスター 『メロディック妹メタル 〜妹ライン10/10〜』 秋月律子


3. PV枠:deadblue238P シナリオ枠:介党鱈P デザイン枠:947daP 「【アイドルマスタープラネット☆ラヴ


4. sabishiroP「アイドルマスター 春香 「壁に映った昨日」」


5. junP「ボクはあの娘に「Crazy」(HaRuKarnival'09&Nicom@sRockFes09)」


6. 卓球P「【NRF09】TMGE×アイマスオールスター 「ダニー ゴー」」


7. ハニハニP「伊織「My Things」Alpha【NoNoWire09】」


8. めいろっくP「アイドルマスター 天海春香 『夜のメロディ』」


9. 友P、慈風P「アイドルマスター ワンダーモモーイ by 亜美@とかち re:produce」


10. 介党鱈P「ぷよm@s」


11. チヒロP「【ニコニコ動画アイドルマスターLuv Connection」re:jazz」


12. PV枠:七夕P、シナリオ枠:RAP、デザイン枠:セバスチャンP「">【ニコニコ動画】【アイドルマスター】3A07 〜Memories are here〜」


13. ナンカンP「【ニコニコ動画アイドルマスター 真美ソロ とかちからの脱却 「Starlight」」


14. お茶P「【ニコニコ動画アイドルマスター STORYWRITER」


15. ゆみすP「【ニコニコ動画アイドルマスター 雪歩と森林浴にいきませんか?」


16. rumbaP「【ニコニコ動画アイドルマスター 「Salieri Strikes Back」 (Warmen」


17. さいふぉんP「【ニコニコ動画】【NoNoWire09】アイドルマスター Tiger Track」


18. わかむらP「【ニコニコ動画アイドルマスター 私たちは、あなたの操り人形じゃない。 PV風」


19. ぼねP「【ニコニコ動画アイドルマスター 「EIGHT MELODIES」」


20. しょじょんP「【ニコニコ動画Junior Senior×アイドルマスター Rhythm Bandits」


2009年下半期のニコマスを見て思ったのは、物語の比重が高まっていること、イラスト、MMD、自作アニメーション、人力Vocaloidなど、アイマス映像以外の素材を使う作品がどんどん増えているということです。

下半期も面白い作品が沢山見られて、とても楽しかったです。プロデューサーの皆様には、本当に感謝です。

MEGA☆ROCK 2009

今年も仙台でDate FR主催のMEGA☆ROCKS 2009が開催されたので行ってきました。

夕方まではZEPP SENDAIで有名バンドの演奏が行われます。私はオープニングアクトのEGは見逃し、次のthe telephones から見ました。the telephonesは、甲高い声の歌と四つ打ちのリズムとピコピコシンセと、ダンス+ニューウェーブという典型的ゼロ年代後半ロックバンドでした。とにかく「踊れ」「Are you Disco?」と客を煽り、非常に盛り上げました。テンションが高く、客を盛り上げ、踊らせることに特化したバンドで、このような観客に対しフレンドリーなバンドは成功するのだろうと思います。キーボードの人がほとんど演奏せず、ひたすら痙攣したような動きのダンスをしていたのが面白かったです。

次はNICO Touches the Wallsが演奏しました。音は硬質で、演奏が非常にカッチリしていました。その演奏の上手さや微妙な地味さが、どことなくグレープヴァインを思い起こさせます。曲も良いし、演奏も凝っているし、ヴォーカルの人も男前で、まだまだ人気が出そうだと思いました。しかし、このバンドも四つ打ちの曲をやるときに一度やってみたかったと言って「Are you Disco?」と煽っていたのが面白かったです。

次はBase Ball Bear が演奏しました。リズムはほとんどずっと四つ打ちで、ギターとリズムの絡みも凝っていますが、メロディー中心の歌謡的な音の組立になっているので、余り踊れる感じではありませんでした。小出がメンバー紹介をするときに、冗談ばかり言っていて、しかも自分の紹介をしていませんでした。秋なので「エレクトリック・サマー」が聴けず残念でした。小出がMCで向井のような感じのことを言っていました。しかしBBBはナンバーガールからかなり影響を受けたバンドなのに、キャッチーでダンスな全然違う音になっているのは面白いです。

最後にThe Back Hornが演奏しました。歌詞は90年代的なトラウマ系ですが、ヴォーカルの声が結構高めで、演奏もストレートなパンクなので、余りヘヴィーという感じではなく、どことなく青春パンクな感じも漂っていました。ベテランだけあって大変人気があり、アンコールもやっていました。


ZEPP SENDAIでのライヴが終わると、市内にある10個の会場で、無数のバンドのライヴがあります。私はライヴを見る前に、MEGA☆ROCKSの協賛をしてくれた中嘉屋食堂で食事をしました。この不景気なときにロックイベントを後援してくれた感謝です。


その後Neo BorotherZというライヴハウスで、winnieを見ました。男女ヴォーカルのロックバンドですが、見るのは一年振りでした。演奏は昨年よりも格段にアグレッシブかつ引き締まっており、大いに成長したようでした。私がNapsterで愛聴している「first class speed of light」がラストだったのですが、音源よりも格段にダンス度の上がった演奏になっていました。

次はそのままWho the Bitch を見ました。Who the Bitch は、女性二人がギターとベース、男性がドラムのスリーピースです。演奏はストレートなパンクでした。演奏は非常に勢いもあり、関西弁の掛け合い漫才のようなMCも面白いし、客煽りも上手いし、これからどんどん人気が出そうな勢いを感じました。しかし、こういうパンクバンドも、最後の曲では客に「デスコ」と叫ばせ、四つ打ちのダンスな曲をやっていたので、本当に時代は四つ打ちなのだと感じました。

次はJeepta を見ました。このバンドは、メロディアスでありながら、演奏は非常に音圧が高く、タイトというバンドでした。始めて聴くバンドだったのですが、曲も演奏も非常に素晴らしく、これから要チェックだと思いました。

http://www.myspace.com/jeepta

次は今回のMEGA☆ROCKSのメインイベントschool food punishment を聴きました。始めて生で聴きましたが、その演奏力の高さに舌を巻きました。特にドラムが凄い。あの複雑なフレーズを、音源と遜色ない、あるいはそれ以上のレベルで演奏するのだから半端ないです。特に「You May Crawl」の演奏は本当にやばかった。トルネード竜巻なき今、キャッチーでありながら凝りに凝ったポップスをやるバンドといえばsfpが筆頭になるので、絶対に生き残って欲しいと思いました。

ただ、最新シングルは、彼らの演奏力の20%くらいしか使っていないようなぬるい曲だったので、もっと彼らの演奏力が発揮できるような曲を作って欲しいと思いました。メジャーに上がったのは良いですが、音楽的な向上と商業的成功の上手いバランスを何とか取ってほしいと思いました。

あと、ヴォーカルの女性が案外綺麗でセクシーで驚きました。

次は隣のライヴハウスennで、Mellowheadを見ました。ベテランらしく、良い意味で肩の力が抜けた、メロディーも演奏も洗練された大人のロックでした。「Better days」を生で聴けたのですが、本当に良い曲で、幸せな気分になりました。

最後にHOOKで毛皮のマリーズを見ました。「夏の魔物」に行けなかったのでそのリベンジです。HOOKは入り口まで人でびっしりで、毛皮のマリーズは大人気のようでした。演奏は、リフ中心のハードロック、あるいはパンクでしたが、ヴォーカルのカリスマ性が凄く、銀杏BOYZの峯田やサンボマスターの山口を思い起こさせました。演奏の上手い下手を超えて、観客を熱狂させる力のあるバンドで、これは凄いことになるかもしれないと思いました。

全体を通じて感じたのは、四つ打ちでダンスが今のロックの流れだということです。この日私が見たバンドで四つ打ちを一度も使わないバンドがあったかどうか。とにかく、踊らせて、盛り上げるというのが今の流れなのだろうかと思いました。

また、ZEPP SENDAIでは見たところ観客の7割くらいは女性で、ロックは男のものではなくなったのだと思いました。暴れに来た感じの男の子はほとんどおらず、男子も大人しい感じの人が多いような気がしました。鬱積した感情を抱える若い男子は、どこで発散するのでしょうか。

また、やはり全体的に層が厚くなっていると感じました。ZEPP SENDAIで演奏したバンドは人気バンドですが、小さな箱でやっているバンドでも、メジャーの有名バンドよりもキャッチーな曲をつくったり、演奏力が高かったりすることは珍しくありません。これだけ全体的な水準が上がると、飛び抜けるのは難しいなと思います。

いずれにせよ、一日中ロックを見ることが出来て楽しかったです。今まで知らなかったバンドを生で見られるのも、こういったイベントの醍醐味ですね。

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# ちなみに「ゼロ年代想像力」は、発想は面白いけど、本当かどうかは全く分からないものだと思います。現在流通しているエンターテイメント作品の数は莫大なので、自分の論に合うように恣意的に作品を選べば、事実上どんな主張でもできてしまいます。その意味では結論ありきの後付けの論だと思います。

# 「ワンピース」は100年前の人が読んでも面白くて夢中になっただろうし、100年後の人が読んでも、昔はこんなに面白いものがあったのかと驚愕するような、時代や地域などは超えた普遍的な面白さを持つ作品だろうと思う。

# 「ワンピース」が圧倒的な人気を誇っているのは、時代性が云々と言うよりも、所謂「王道」と呼ばれる人間が面白いと感じる描写や展開のパターンに忠実に作られているから。ハリウッド映画がこのような普遍的に通じるパターンを使って、世界中の人達を魅了しているのと同じ。

# このような価値観は、少年バトル漫画の王道的価値観。自分の心情・衝動重視、反知性主義、反システム主義は、衝動と夢に満ち満ちていて、世界の理をまだ良く分かっていないが、学校などでしだいに社会の論理に触れて、それに息苦しさを感じている少年達には、リアリティがあるもの。

# ただし、作品を貫くテーマは非常に明快でブレがない。つまり、ルフィを含めたDの一族の夢や冒険、自らの内発的な衝動を重視する価値観が、システムや規範、権力や利益追求に従うという価値観を粉砕していくというもの。

# そのため「ワンピース」の物語構造は、基本的に古典的。王道と呼ばれるのはそのため。しかし、「ワンピース」が連載されているのは善悪二元論が成り立たない時代なので、当然その影響も受けており、最近は善悪、敵味方がはっきりしない展開が続いている。

# 「ワンピース」のミクロのレベルの戦いは善悪二元論で動く。つまり90年代以降成り立たせるのが難しかった古典的な戦いの構図を復活させている。海軍本部や世界政府が敵であり、海賊が正義の味方というのも、社会や現実の息苦しさや欺瞞を吹っ飛ばす構図として昔からあった。

# これは90年代という自己実現の時代、つまりイデオロギーなどの外的な理念に従うのではなく、純粋に自らのやりたいことを貫くという時代の原理を体現した存在でもある。悟空もルフィも自分の衝動以外には全く無頓着なのは、そういうこと。

# kihamu さんの「ワンピース」考察だが、ルフィーは基本的に悟空や浦飯幽介のようなジャンプバトル漫画の主人公の一つの典型に忠実で、ゼロ年代的なものではない。つまり善悪の相対化が一般化した時代状況の中で、漫画において戦う理由を作るために、主人公の内発的動機が使われた。http://d.hatena.ne.jp/kihamu/20091004/p1

# @Rocketman3 圧力があったかは分かりませんが、アニメの主題歌になったりスカパラと組んだりと、結構レコード会社が売りに行っていた時期かなあとは思います。スクービーはファンクとメローどちらでもできるので、本人達がこの時期メローな方に行きたかっただけなのかもしれませんが。

# @Rocketman3 「また逢う日まで」!!名曲!!甘いメロディーとストリングスが最高ですね。『Beautiful Days』はレコード会社に聴きやすい曲をやれと強制された感じがそこはかとなく漂うアルバムですが、メロディーの良い曲が多いので、私はかなり好きです。

# 『グローバル・メタル』観た。最後のインド初の大規模なメタルライヴだったアイアン・メイデンのライヴの場面は泣けた。どこの国のメタル野郎も、ライヴを観ているときは最高に良い顔をしている。メタル愛にあふれた映画で、ロックは素晴らしいと改めて思った。

# 相変わらずUrchin Farmばかり聴いている。「Fallin' Dance」が良すぎるけれど、「Serruria」や「Role-Playing」も良い。「Serruria」のサビメロとか、燃えるなあ。http://www.myspace.com/urchinfarm

# そのため、演出のサーカスを見るには良い作品だと思いますが、余り真面目に見ても仕方がない作品だろうと思います。そういう意味で、派手なCGによるSFXシーンを見せるために物語やテーマが存在することの多い、ハリウッドアクション大作的な作品だと感じました。

# その意味では、今回の劇場版も、作品としては破綻しているが、過剰な演出で何となく面白い感じを出すという作品になっています。ただし旧作では破綻はしていても、本気でテーマを描き尽くしたいという情熱が迸っていたのが、今作では物語もテーマもおざなりです。

# ただ、人間嫌いや人間不信の色合いの強い旧作の引用部分と、普通にコミュニケーションをしようとする新作部分が齟齬を起こして、作品もキャラクターも一貫性が無く、物語やテーマまでカット&ペースト的になっています。

# ただ今回は前作の反復とズレという仕掛けを軸にしているところが旧作とは根本的に異なります。前作の様々な場面をカット&ペースとして再構成するという作りは、非常にMAD的なものです。その意味では、おっさんが作っているわりには、若者文化に理解を示そうとがんばっていると思います。

# ただし旧作は常軌を逸した過剰な演出の投入で、テーマ的には破綻しておきながら、異常な迫力のある凄い作品になりました。新作でもコミュニケーションがテーマであることは変わらないため、作品として破綻していることは旧作と同じです。

# 「エヴァ」は人と人とのコミュニケーションをテーマにした作品ですが、そういうテーマを描きたいなら、世界の命運をかけたロボットSFではなく、日常劇でやるべきことです。その意味で「エヴァ」は最初からテーマと題材が乖離しており、破綻している作品です。

# 「エヴァ破」を見てきたけど、完全に新しい展開になるかと思っていたのでがっかり。演出はド派手だけど、ストーリーには余り意味がないため、単にドタバタしているだけのように見えるというハリウッドの大作アクション映画のような作品でした。

# ネット上でのサブカルチャーの話題は、際限なく同じような話がループすることが多いですが、ニコニコのコメントで同じネタが延々と反復されるのと同じで、ループすることそれ自体が目的で、そこで行われる議論は手段なのでしょう。

# それを見て思ったのは、多分みんな別に初音ミクVocaloidについて色々知りたいとは思っておらず、わいわい騒ぐためのネタだったのだろうということです。はてなでも2chでもニコニコ動画でも、基本的には全てはコミュニケーションのためのネタなのでしょう。

# そのため、初音ミクVocaloidについてあれほど多くの人が色々なことを言っていたにもかかわらず、新しいことはほとんど何も明らかにならず、理解もほとんど深まることはなかったように思います。

# 一時期初音ミクの話題をブログで書いていて思ったのは、基本的にみんな事実に対し無関心だと言うことです。極々少数の例外を除き、基本的にはみんなその場の思いつきを書くだけで、自分で何かを調べて、色々な人が言うことが本当かどうかを検証することはありませんでした。

# Vocaloidの動画が、音楽を聴くというよりもPVを見るという感じになってきている。伸びてる曲のかなりの部分に、凝った映像がつくようになってきた。曲より動画勝負になってきているような気がしないでもない。

# これも、四つ打ちダンスロックの傑作。特にハイハットが良い。1000say の「LOSTMAN」http://bit.ly/uHG4B

# Urchin Farmの「Fallin' Dance」ばかり聴いている。キャッチーな四つ打ちダンスロックの大傑作。未だに四つ打ちロックで傑作が出てくるのだから、まだダンスロックの時代の終わっていないという事なのでしょう。

# 批評業界ではなく大学の紀要などアカデミックな世界で論文を発表しているため、余りネットでは名前が挙がることが少ない井手口彰典さんですが、単著が出るそうです。http://www.keisoshobo.co.jp...

# RidgerPの動画は映像は凄いと思うけれども、余りちゃんと見たことがないのは、PVで使う曲が私の好みではないから。自分が好きでない曲のPVは映像にかかわらず、見る気がしない。

# RT @y_kurihara「思想とは何か、その役割は? 答えは容易に出そうにない」<お答えしよう。蛸壺サークルつくってクネクネして情弱な編集者(そう、朝日の記者くらいに鈍い!)と院生とヲタク騙して小規模市場でっち上げて汲々とするためのツール、それが「ニッポンの思想」

# 「カブトボーグ」は、不条理な超展開が続くシュールでナンセンスで、人が良く死ぬアニメらしいが、高橋邦子作品に通じるものがあるようだ。http://kabutoborg.cagami.ne...

# セカイカメラ良いなあ。触ってみたい。でもこれだけのためにiPhone買うのも嫌だ。

# Urchin Farm の新譜『EST』が、激烈ポップでラウドな傑作になっている。特に「Fallin' DANCE」は音ゲー的高速ピアノと四つ打ちを合わせた高速BPM疾走ダンスロックの大傑作。http://www.myspace.com/urch...

# ホンダのU3-Xが未来過ぎる。http://bit.ly/16C4YE

# 多分このようなリアリズムは、90年代という自己実現の時代の反動だろうし、長期不況で先行きが見えず、堅実に生きないと生き残れない社会状況にもよるのだろう。

# このドライなリアリズムが、ゼロ年代的なメンタリティーなのだろうと思う。しかしそれはシニシズムというわけでもなく、一生懸命精一杯がんばるけど、それでもどうにもならない時はあるという、ある種の諦念や達観に近いものだと思う。

# ナナは自らもロックスターになり、超カッコイイロックスターの彼氏と心から愛し合っているが、全くシアワセではない。ハチはお腹の子供のために、心から愛してくれる人ではなく、浮気性の冷淡な男と結婚した。自己表現も社会的成功も心からの愛も、主人公を幸せにしてくれない。

# 「のだめ」っと「NANA」というゼロ年代を代表する少女漫画は、どちらも自己実現を否定している。のだめはピアノの天才だが、別にピアニストになりたいとは思っておらず、幼稚園の先生として普通に生きたいと思っていた。

# 「のだめ」22巻は、ついにのだめの才能が世界に披露されるという重要な巻だったが、のだめは嬉しそうではない。いよいよ佳境が近づいてきた感じで先が楽しみ。

# 「ぬらりひょんの孫」を6巻まで読んだが、まだ余り面白くなかった。やはり羽衣狐が登場してから面白くなるようだ。あとやっぱり、念能力はいらないよなあ。

# ヴィレッジヴァンガードの時給が低いというのは知っていたが、社員でも稼げないのですね。自己実現で儲けるブラック企業という感じ。http://changi.2ch.net/test/...

# 『地下鉄のザジ』が再上映!!是非見たい!!しかし「オシャレ映画」と紹介されていて驚いた。DMCの根岸君を彷彿とさせる90年代ノットデッドなライターのセンス。http://news.walkerplus.com/...

# 音楽配信も頭打ち。PCは若干伸びているが、日本のレコード会社はPCでの配信に極めて消極的なので今後も駄目だろう。音楽はライヴと二次利用によるロイヤリティーで儲けるしかないのかも。http://d.hatena.ne.jp/longl...

# ダンスの速度調整、振りと歌詞の譜割りというシンクロの基本をきっちり抑えつつ、曲の聴かせ所では静止画カットインをふんだんに使い、メリハリをつけている。後半の畳みかけるような展開が熱い。

# ニコマスシンクロ派の「シアワセの言霊」は、昔は良く使われていたが、今は余り使われなくなった変な振りも存分に使った懐かしさを感じさせる作品。http://www.nicovideo.jp/wat...

# 定家Pの「BREAKAWAY」は、曲の疾走感を短いカットの積み重ねによって表現した作品。音楽のリズムとカットの切り替えのリズムをシンクロさせている、編集で見せる作品。http://www.nicovideo.jp/wat...

# さいふぉんPの「Tiger Track」は、ミニマルに反復するダンスが気持ち良い一曲。ダンスの反復が、同じフレーズやリズムの反復によって作られる音楽であるテクノと良く合っている。http://www.nicovideo.jp/wat...

# ハニハニPの「My Things」は、アンビエントな音楽に乗せ、白金っぽい独特の画面の質感とスローシンクロで見せる作品。ナオキPやしちやんPを思い起こさせる。何故か皆伊織好き。http://www.nicovideo.jp/wat...

# @Rocketman3 「ストレンジカメレオン」名曲過ぎますね!!ピロウズは名曲が多すぎますが、「白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター」も無茶苦茶大好きです。

# もてないことに劣等感を感じ、かわいくなろうと努力してそれなりに達成したが、本物のかわいい人には勝てないし、未だに劣等感は拭えないという話は、雨宮まみさんが良く書いている。http://d.hatena.ne.jp/mamia...

# この増田さんの叫びは、赤坂真理の『モテたい理由』を読むと非常に良く分かる。http://shop.kodansha.jp/bc/...

# 「女子力」を上げるしかなかった自分についてhttp://anond.hatelabo.jp/20...

# @denkifrog ラウドとダンスのバランスが良くてカッコイイですねmPsysalia psysalis psyche!!http://www.myspace.com/psys...

# @tlo_ ジミサームPの「No Logic」は、ファンク的な反復性のあるビートにラップ的なリズム重視の歌を載せた部分と、四つ打ちに乗せてキャッチーなメロディーを聴かせる部分が合わさった、ヒップホップ+ダンス+J-POP+ロックというゼロ年代おいしいとこどりな一曲だと思います。

# ダンスとヒップホップのリズムをいかに自然に取り込むかが、ゼロ年代のロックの最大の課題であり、実際にそれは取り入れられている。日本でもそのようなクレバーなロックバンドは多い。ただ、ずば抜けて凄いバンドというのは出てこなかった。

# ゼロ年代のロックの大きな特徴は、リズムに対する感覚の変化。これも世界的にそうだが、ヒップホップの影響がロックに入ってきている。日本ではRADWIMPSが代表格だが、ジミーサムPの新曲もその流れにある。http://www.nicovideo.jp/wat...

# 私も、ゼロ年代には、本当に自分の好きなジャンルだけを追いかけて聞いているので、音楽での時代感覚が全く分からなくなっている。10年前の曲を聴いても、全然古いと思えないことが多い。実際にサウンドはこの10年でほとんど変化がない。

# ただしこれは世界的にもそうで、たとえばゼロ年代には、80年代リバイバルでポストパンク、ニューウェーブ、エレクトロが流行ったが、そんなに無茶苦茶流行ったかというとそうでもない。多分ゼロ年代を代表するアンセムというのは、世界的に見ても余りないのではないか。

# 結局ゼロ年代には大きな音楽ムーブメントがなかったということが、ゼロ年代の音楽的流行を俯瞰した場合最大の特徴になる。後は、個別的な分野の話か、市場やテクノロジーの話にしかならない。

# ゼロ年代の音楽を語るときに、従来のアプローチを使うことができず、音楽市場の変化やテクノロジーの変化の話にならざるを得ないのは、大きな流れが存在しなかったから。Perfume相対性理論を使って時代を語るような批評もあるが、彼らは無数にある島宇宙の中の一つを代表する存在に過ぎない。

# さらに長期不況で消費全体が低迷し、特に若者の娯楽費が激減し、なおかつ携帯などの他の娯楽に市場を奪われたので、市場はますます減少する。また、CD-R やインターネットの登場がそれをさらに促進させた。かくしてゼロ年代において、音楽市場に於ける若者の存在感は減少した。

# しかし団塊Jr世代が年を取ると、若者人口が急速に減少する。これは若者向け音楽の市場規模が激減することを意味する。高齢化する人口ボリューム世代が音楽から離れて行くほどには、若者が音楽の購買者として参入しないので、市場規模は減少する一方となる。

# 90年代は団塊Jrを中心とした若者人口が多かった時代で、彼らにターゲットを絞った音楽を発売するのが最も効率が良い売り方だった。つまり歌謡曲の時代が終わり、J-POPの時代に移行したという事。

# ゼロ年代のポップミュージックの最大の特徴は、大きな流行が全くなかった、際限のない細分化が進んだことだと思う。広く社会に浸透するヒットソングは、多分「世界で一つだけの花」や「千の風になって」のような中高年も聴ける曲だけで、既に若者は「ヒットソング」を生み出す力を持っていない。

# 重要なのはコミュニケーションを行って、盛り上がること。ここまでは事実の問題として明白に確認できる。問題は何故そのようなコミュニケーションが行われるか。東浩紀の仮説は、「大きな物語」が失墜した後、自分が帰属する共同体をほしいからというもの。しかし余りに飛躍しすぎで説得力がない。

# これらは全て同じ機能を果たしている。つまりコミュニケーションの促進。個々のネタ自体はコメントをつける者やMADの作り手にとってはどうでもいい。空耳で何と聞こえるかは問題ではないし、女性の踊り手が女性であることはみんな分かっているし、千早の胸囲72センチは単なるゲーム上の設定。

# ニコニコでは歌詞の空耳コメントが多い。また、「踊ってみた」の踊り手が男か女かという論争が良く起こる。また、フタエノキワミや松岡修三などの印象的な台詞やスネオやファミマなど印象的なフレーズで音MADが大量に作られる。また、アイドルマスターのキャラクターの些細な特徴が強調される。

# 「景気関係なく日本の少子化はもはや止めようがないところへきてるな次は中高年ターゲットにした女房、子供との擬似生活が楽しめるコミュニケーションゲームで日本は終わるだろう」http://blog.livedoor.jp/jin...

# 次の巻はこの巻より遙かに面白く、次の次の巻は次の巻より遙かに面白い。いったいどこまで面白くなるのか想像できないほど、今の「ワンピース」は面白く、多分少年漫画史上前人未踏のレベルに来ていると思う。

# 「ワンピース」の55巻インペルダウン編中盤は、さすがに面白い。しかし、大興奮しながら週刊連載で読んだときほど面白く思えないのは、もちろんこの後この巻の盛り上がりすら霞むほどの怒濤の展開が待っていることを知っているからだ。

# 直接的な系譜関係があるのかは知らないが、「LOVEマシーン」以降の楽曲の多数の合いの手が入るところは、KOTOKOMOSAIC. WAV などの電波ソングと共通している。

# 特に「そうだWe're alive」は「ボヘミアン・ラプソディ」的な複雑怪奇な曲構成で、ファンク、ロック、アイドルポップ、カリンカをミックスするという他に類似した楽曲を思いつけない特異なミクスチャーロック。

# 「LOVE マシーン」から「そうだWe're alive」までの90年代末からゼロ年代始めにかけて出されたモーニング娘。の一連の楽曲群は、今聴いてもへんてこなポップス史の孤児のような特異なものだと思う。ファンクやディスコとアイドルポップスのミクスチャーポップ/ロック。

# アルフレッド・ステヴァンスの「オンフルールの浜辺の女性」は、夕暮れ時の浜辺の風景を、オレンジがかっているがまだ強い太陽光が満ちた空と、暗くなっている地面や人との明暗のコントラストが強烈だった。印刷ではあの色とコントラストが分からないので、絶対に現物を見るべき傑作。

# Bunkamura The Musium でやっている「ベルギー幻想美術展」は、姫路市立美術館が持っている作品を展示したらしいが、見応えがあった。レオン・フレデリックの三連祭壇画的作品やアール・ブリュット的に見えるアンソールの版画が良かった。

# 渋谷PARCO のHMO展は通路に印刷された方形の小さなイラストが並んでいるという小規模なものだった。ただ3Dに見える特殊なモニターで、初音ミクともう一人黒い格好をしたキャラクターが歌っているPVは面白かった。

# 『クレイモア』が久々の絶望展開。いったいどう収拾するんだ、これ。

# @takamijun ポプシクル生で見たんですか。羨ましい!!美音子さんは歌声も年々味わい深くなっていると思います。あの落ち着いた歌声聴くだけでほっこりします。

# それにしても「I just wanna kiss you」余りにも名曲過ぎる。これほど万人に愛されるタイプのメロディアスなポップソングが全然聴かれていないのはもったいない限り。http://bit.ly/5ESHx

# 彼らの代表曲にして超名曲「I just wanna kiss you」も再録されているので、ポプシクルを知らない人が聴く最初の一枚としても良いのでは。

# Swiging Posicleの「Loud Cut」来た!!!!当然過ぎるほど当然だけど無茶苦茶良い。シングルカップリングながらポプシクル屈指の名曲だった「Let Me Fly」のアコースティックバージョンが素晴らしい。

# @dely13 ただしキャラクター自体、あるいは作品自体はかならずしも萌えデータベースの記号を使っているわけではないので、オタクだけでなく萌えに免疫のないオタクや非オタクにも受け入れやすく、異例の大ヒットに繋がったのかも知れないですね。

# @dely13 キャラクター自体が記号化しているというのはそうかもしれないですね。「京アニ」作品と言うだけで萌えデータベースに属するものとして理解され、萌えキャラクターとして消費されると。

# @dely13 データベース理論は実証性は全然ないですが、かといってオタク文化での二次創作の蔓延を説明できる理論が他にあるかと言えばないので、現在も最も説明能力が高い理論なのではないかと思います。

# 多分記号化そのものはコミュニケーションコストを下げるのに役立つ。たとえば血液型や星座なども、萌えデータベースと同様にコミュニケーションを促すためのデータベースだと考えられる。

# 記号は単に記号であることそのもでコミュニケーションを促さない。記号は萌えデータベースに含まれてこそ、はじめてコミュニケーションを促す。萌えはオタク文化を享受し学習しないと理解できない文化。

# またキャラクターに用いられる記号が、萌えデータベースに含まれているか否か。「ワンピース」キャラクターの記号は萌えデータベースに含まれないものだが、「けいおん」のキャラクターの記号には目の大きな顔のデザインなど萌えデータベースに含まれるもの。

# おそらくそれは受容者の違いによるのではないか。「ワンピース」はオタクには余り好まれず、より広い層に好まれる作品。アニメ・まんが的想像力を持たない受容者が大半を占めるので、二次創作が行われない。逆に「けいおん」は主にオタクが視聴する作品なので、二次創作が活発になる。

# 「ワンピース」のキャラクターは非常に記号的だが、二次創作は人気の割には余り活発ではない。逆に「けいおん」のキャラクターは余り記号的ではないが、二次創作が非常に活発だ。これをどう考えればよいか?

# 東浩紀のデータベース理論によれば、萌えキャラクターもまた、印象的な記号の組み合わせによって作られる。その意味では、昔ながらのキャラクターも萌えキャラクターも本質的には違いないように思える。また萌えキャラクターの中でも、「けいおん」のキャラクターは余り記号性が高くない。

# 「ワンピース」のキャラクターは非常に印象的な記号や特徴の組み合わせで作られている。これは昔の子供向けのアニメのキャラクターの作り方。シルエットだけで視認できることや持ち物、服装、口調などを駆使して、個々のキャラクターを容易に区別し、性格付けを明確にする。

# 新しい時代が始まり、社会が震撼する時の高揚感や誰も知らないものを見つけ優越感に浸るという楽しみはもうないが、その代わりに自分が好きなものを気軽に好きなだけ楽しむことができる。イベント性や優越感ゲームではなく、単純にマイナー趣味が好きな人間にとっては、今より良い時代はないと思う。

# いずれにせよ、現在ほどどんなものでもすぐに見つけられて、すぐに享受できる時代は歴史上存在していない。その意味では、マイナー趣味を愛好する人間にとっては、かつてないほど便利で素晴らしい時代になったという事だ。

# 音楽に関しては、マイナーなものでも見つけるのは極めて簡単になっている。ただし海外のマイナーな音源はまだ容易には買えない。というのはCDに関しては郵便と支払いの問題があるため、音楽配信に関しては国毎に行われているため。

# 採算が取れないと店もつぶれるし、メディアもなくなるし、新商品もなかなか出ないし、作家も育たないと言う側面はある。ただ、今はネットやコンピューターの高度化によって、作品制作も作品の頒布も簡単にできるようになっているから、それほど問題ではないかも知れない。

# これには良い面と悪い面がある。良い面は他人の目を気にしなくても自分の好きなものを素直に享受できるようになったこと。マイナー趣味でもネットですぐに仲間が見つかるし。悪い面は優越感ゲームが目的で文化を消費していた人々が退場することで、市場が格段に縮小すること。

# 良いか悪いかは別として、サブカルチャー優越感ゲームに利用できる時代は終わった。ゼロ年代サブカルが没落し、「スタジオボイス」も廃刊された。2chの音楽板ではまだ旧態然とした優越感ゲームをやっている人間もいるが。

# 2chノゲイラとクートゥーア戦が「いやあプロレス的な意味では超面白かった」と評されていたが、あのノゲイラがそんなんになっちゃうとは悲しい。ミアにKOされるとか、グラウンドで極めきれないとか衰えたんだなあ・・・・。

# 「滅・殺・少・女」。歌詞やテンポ、曲調が頻繁に変わるプログレロック。パンク、ハードロック、スラッシュメタルグラインドコア、メロディックスピードデスメタル、言葉遊びと社会派な歌詞が飛び交う愉快な一曲。http://www.nicovideo.jp/wat...

# 記号、萌え要素がコミュニケーションを促進するというのはニコマスを見ていると良く分かる。たとえば千早というキャラクターは、胸囲が72センチだということが非常に強調され、そのネタで数千もの動画が作られる。些細な特徴を記号化することで、コミュニケーションコストが下がり効率的に楽しめる。

# これはVocaloid だけでなくニコマス動画でも同じような。動画の質が上がるとコンテンツとして消費したい人が増えるので、コメントがむしろ視聴の邪魔になり、コメントを消してみるし、自分もコメントしない。ニコニコ動画が次第にYouTube化しているのかも。

# RT @reitia00: 見てる:脳内出力保管庫 ボカロ動画が米不足に見舞われている http://bit.ly/GDTYO

# AKB48SMAPを抑えてオリコンデイリー1位というのは凄い。8:12 AM Aug 26th webで

# Diane Birchは、そこはかとなく漂うブルースの香りが、本当にキャロル・キングローラ・ニーロ的。

# Diane BirchもNapsterにあった。本当に何でもあるなNapster

# Diane Birch まるっきりキャロル・キングで驚いた。凄く良い。http://bit.ly/1LjlC

# 初音ミクが生バンドをバックにして歌っている。シャロン・アップルみたいだ。http://bit.ly/49liBG

# ニトロプラスと組んでから新曲がどんどん聴けるようになったので、本当に感謝したい。これからもどんどん組んで新曲を作っていってほしい。

# Swinging Popsicle のアルバム来た〜〜〜!!オリジナルじゃないのは残念だけど、名曲「(a)SLOW STAR」や提供曲、セルフカバー曲満載でボリューム満点。http://www.georide.jp/swing...

# おお! RT @natalie_mu: レディー・ソヴァリン新作に☆Taku Takahashiリミックス収録 http://natalie.mu/news/show...

# 別に現実の異性に自分の願望を投影するというのは、オタクだけでなく、男女にも関係なく、みんなそうではないか。スタンダールは既に19世紀に結晶作用について言及している。http://bit.ly/11Qce

# ベースラインが洒落ている「Magical Mystery Tour」やちょっとラテン色の入ったかわいらしい「Life is MiRACLE」みたいな少し力の抜けた曲も良いですね。

# NapsterSweet Vacationの新譜が来ているので、ヘビロテ中。シングル曲みたいなアップテンポでキャッチーな曲ばかりで曲数以上の盛りだくさん感があります。『pop save the world!』とか「キラメキジェット!」いう吹っ切れた言葉のセンスも良いです。

# それにしてもMMD杯が凄いことになってる。閾値を一気に超えた感じ。初音ミク以降音楽で起こったことが、映像の分野でも起こっているような。ニコマスMMDで、素人が映像編集するという文化が爆発的に広がっている。

# アメリカはネプチューンズと言い、リッチ・ハリソンと言い、革新的なサウンドを作るトラックメイカーがちゃんと売れっ子になるから凄い。日本も中田ヤスタカにもっと売れてもらわないと。

# Rich HarrisonプロデュースのToni Braxton「Take this ring」。生ドラムサンプリングで作られるブレイクビーツと分厚いハーモニーが凄い。http://bit.ly/iEycc

# Roger Evert「ポニョ」を絶賛している。http://bit.ly/zmeHu /20090812/REVIEWS/908129989

# Twitterの流行のトピックにponyoが上がっている。マイリー・サイラスの妹やジョナス・ブラザーズが声優をやってるそうで豪華です。

# ライブハウスやロックフェスでドラッグをやるというのは聞いたことがないので、日本のロック文化とドラッグは余り関係がないのだろう

# 日本でもクラブではドラッグが広まっているそうで驚いた。クラブはそんなにヤバイところなのか。http://d.hatena.ne.jp/inuma...

# ブログ更新。遅いですが、2009年上半期ニコマス20選。http://bit.ly/wVKUM

# やべえな。「ワンピース」面白すぎる。今後の展開が楽しみすぎる。

# 白ひげ海賊団と海軍本部、七武海との全面戦争だけでもわくわくするのに、さらに黒ひげたちが「世界を震撼させる最高のショー」を披露し、七武海二人と革命軍幹部とカリスマバギーを擁するルフィー一行がこの戦いをひっかきまわすはずで、もうこの先も怒濤の勢いで見せ場が続くはず。

# また海軍本部の中将たち、白ひげ海賊団の隊長たちや新世界の海賊たちの実力も明らかになる。スモーカーや黒檻のヒナなどの海軍本部の実力者たちも活躍するかも知れない。さらにパシフィスタの襲来もあるはず。

# この戦いではまだ実力の分からない大将赤犬、七武海ドフラミンゴ、海賊女帝、鷹の目、もしかすると元帥センゴク、中将ガープ、大参謀つるの戦闘場面と見せ場があるはず。

# 「ワンピース」でついに怪獣大戦争が始まったが、これが世界の頂点レベルの戦いだということを文句無しで納得させる大展開。序盤戦にしてこのワクワク感。来週は「ワンピース」が読めないと思うと辛すぎる。

# ブログ更新『サンシャイン・クリーニング』良い映画だった。http://bit.ly/i3Dak

ガール/少女楽曲一覧

ア行

  1. 「アイスクリームショップガール」小坂忠
  2. 「AKUMA GIRL」 Base Ball Bear
  3. 「Asteroid Girl」 Avengers in Sci-Fi
  4. east end girl」 De De Mouse
  5. 「宇宙人ガール」ギターウルフ
  6. 「ACボーイ/DCガール」 毛皮のマリーズ
  7. 「遅咲きガール」 戸川純

カ行

  1. 「カメレオンガール」キリンジ
  2. 「キモノジェットガール」 AAA
  3. 「黒目がちな少女」ナンバーガール
  4. 「高気圧ガール」山下達郎

サ行

  1. Sci-Fi Girl」TOMOSUKE
  2. 「sunset girls」 De De Mouse
  3. 「Sunflower Girl」TOMOSUKE
  4. 「jet coaster☆girl」TOMOSUKE
  5. 「Sugarless Girl」 capsule
  6. 「少女ロボット」 ともさかりえ
  7. 「スイミングガール」 Base Ball Bear
  8. 「supernova girl」De De Mouse
  9. 「3108GIRL」 Base Ball Bear
  10. 「性的少女」ナンバーガール
  11. 「セラミックガール」Perfume
  12. 「閃光少女」東京事変

タ行

  1. 「Tuesday Girl」ナンバーガール
  2. 「つよがり少女」 Base Ball Bear
  3. 「透明ガール」Nona Reeves
  4. 「透明少女」ナンバーガール
  5. 「トラウマティック・ガール」 Scoobie Do
  6. 「TRAMPOLINE GIRL」ナンバーガール

ナ行

  1. 「21世紀GIRL」 森尾由美
  2. 「ニーハイガール」 Aira Mitsuki
  3. 「日常に生きる少女」ナンバーガール

ハ行

  1. 「ハイカラガール」capsule
  2. 「パーフェクト・ワンダーガール」 Saori@destiny
  3. 「パラサイティックガール」 Scoobie Do
  4. 「半透明少女関係」 ZAZEN BOYS
  5. 「ピアノガール」くるり
  6. 「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」Zazen Boys
  7. 「プラスチックガール」capsule
  8. 「BREEEEZE GIRL」 Base Ball Bear
  9. 「ヘヴンズドアー・ガールズ」 Base Ball Bear

マ行

  1. 「真昼間ガール」ナンバーガール
  2. 「滅・殺・少・女」http://www.nicovideo.jp/watch/sm8068527

ラ行

  1. リニアモーターガール」Perfume
  2. 「涼風少女」 ruby
  3. 「Ladybird Girl」 The Pillows
  4. 「ロックンロールダンシングガール」 The Arrows
  5. 「ローファイボーイ, ファイターガール」 The Pillows
  6. 「Lollipop Candy BAD Girl」 Tommy Heavenly6
  7. ロンリープラネットガール」 河合みわこ

ワ行

  1. 「ワイルドビキニガール」ギターウルフ

2009年上半期ニコマス20選

もうとっくの昔に集計が終わっている2009年上半期ニコマス20選ですが、私も選んでみました。




シラカワPのこの作品はニコマス物語PVの一つの到達点だと思います。白をベースに薄い青の透過光を入れた色彩設計が素晴らしいですし、短いながら物語とメッセージが素直に伝わってきました。雪歩が上から降りてくる青い地球を手のひらで受け止める場面は、ナオキPの「Flower and Ice」の花びらが舞い上がる場面に匹敵する美しさだと思いました。


タクヲPのこの作品も、「空想メロウ」に勝ると劣らない物語PVだと思います。終盤の怒濤の展開に圧倒され、凄いものを見たと思わされました。「空想メロウ」や「サンデイ」を見ると、ここまで来るともはや二次創作とかMAD という枠は完全に超えているのではないかという気持ちにさせられます。


機能美Pのこの作品は完全に物語ですが、ネタというよりは画面のデザインとリズムで楽しませてくれる作品でした。そのデザインや編集のセンスは素晴らしく、8分51秒という長い動画であるにもかかわらず、あっと言う間に終わったと思うくらい面白かったです。


メイPのこの作品も物語PVです。ありすえPの作品のリメイクですが、物語の見せ方が非常に上手いと思いました。伊織が消えた後残されたやよいの手だけが映し出されるカットは、ニコマスPV史に残る名カットだと思います。


tloPと柏城Pのこの作品は、キネティックタイポグラフィーを大胆に使った物語PVです。短いながら伊織のキャラクター性を強烈に印象づけるインパクトの強い作品だと思います。


iM@S Collaboration Festival 2 - Ending」のサプライズでKenjoPとNDKPがコラボして作った動画は、アイドルが二人一組になってステージに立つという自己言及的な内容でしたが、台詞を一切使わずに物語を語るミュージカル調の演出が良かったです。それにしてもカメラや編集が本当に巧みで、ニコマス動画の編集レベルは凄いところに来ているなと思いました。BGMも良いですね。


つかさPのこの作品も物語PVです。シンプルなストーリー、ダンスの楽しさ、キャラクターのかわいらしさ、画面のデザイン性など完成度の高い、見ていて微笑ましい作品でした。


orgonePとfftqPが組んだこの動画は、音も凄いし映像も凄いというかなり規格外な作品だったと思います。基本的にはシンプルなダンスPVですが、同じ動きの反復やカメラの切り替えや速度変更で、反復を基本とするテクノのサウンドとビートに映像を合わせています。これほどシンプルな作りで、これほどテクノに合う映像が作れるのかと驚かされました。


すっかり人気Pの仲間入りをしたしちやんPのこの作品は、黒い背景の上を極彩色の幾何学紋様が散乱するというサイケデリックなものになっています。アイマスである必然性はもはやほとんどない気はしますが、とても綺麗でした。


かりふらPのこの作品は、黒い背景に千早の顔のアップが続くというシンプルな作りになっています。しかし、リップシンク、顔の配置の左右真ん中の割り振りやカメラの引き具合、動く場面と動かない場面の配分など、シンプルながら丁寧に作られています。この動画で使われている許哲珮の「汽球」という曲が非常に良い曲です。最後後ろ向きになった白黒の千早の姿に色が戻った瞬間終わるというのも、仄かな希望を感じさせる終わり方で非常に洒落ています。


しょじょんPのこの作品は、キャラクターがぴょんぴょん飛び跳ねている動きだけを使ったミニマルな作品です。音もミニマルなので音と映像が良く合っていました。


ぐっさんPのこの作品も、雪歩のかわいらしい動きをひたすら反復するミニマルな作品で、ミニマルな音と良く合っていました。


柏城Pのこの作品は、デザイン的な画面構成とオブジェクトの動きで見せるデザイン性の高い作品でした。


ekaoPのこの作品は、CMで使われてもおかしくないくらい高品質でデザイン性の高い作品でした。


とにせんPのこの作品は、ニコマス動画はラルクの「浸食」のグランジ的な荒々しさを上手く映像で表現している作品だと思います。画面を揺らしたり、早回しをしたり、色を変化させたり、画面を重ねたりと色々な手法を駆使して盛り上げていました。


MOONDOGPのこの作品は、現代音楽に合わせて、大胆なカット割やカメラ移動、色調で魅せる動画でした。


少年Pのこの作品は、黒を基調としたシンプルな画面で黒い衣装の真を踊らせるという作品です。穏やかな曲に合わせ、画面を極力シンプルに、構図もシンプル、キャラクターの位置も余り動かさないというシンプルさに徹した動画になっています。しかしシンプルさに徹したからこそ、クライマックスの場面が盛り上がるという、非常に丁寧で計算された作りの作品になっていると思います。


itachiPと言えばシンクロということで、この動画は素晴らしいダンスシンクロ動画になっています。とにかくシンクロが気持ち良いの一言です。


慈風Pのこの作品は、さすが頂点Pという映像美の作品になっています。夕方少し前の眩い陽差しという絶妙のライティングや天使のような羽根の付いたキャラクターが天から舞い降りる場面など、見どころだらけの作品だと思います。


わかむらPのこの作品は、七夕革命以降のニコマスPVの総決算であり、到達点になっていると思います。この動画の圧倒的なクオリティーと圧倒的なボリュームを見ると、いったい何がわかむらPにここまでのことをさせたのかと不思議になりました。。特に美希の「To Be One」と「WOW」から千早の「Voice」、春香の「Free Free」までの盛り上がりは本当に凄いと思いました。


2009年前半を振り返ると、やはり純粋な映像を見せるPVから、物語PVへとトレンドが移った時期だったという印象があります。既に映像のクオリティーはこれ以上ないくらいのところまで上がったと言うこともあるのでしょう。数分でしかも台詞などは使わずいかに物語を表現するかという試みが行われ、物語PVに名作が多かった気がします。今後もこの傾向が続くのか分かりませんが、hscさんの「ツンデレーション」のように何か尋常でない熱い何かが籠もっている作品も少なくないので、今後も凄い作品が出てくるのだろうと期待しています。