金色の粒が目玉のようにおっこちてきて

あれはなんだろう

歩いている人間の顔のなかにずぶずぶと沈んでゆく

道路には蛍光のオレンジのドットが一面に浮かんで

そこを透明に人々がすけながらとおりすぎていた

午前4時

地平線には文字がいつまでも沈まない太陽のようにしろくひかって

ブルーシートを広げて横たわると空に落ちそうになるのでこわかった

オレンジのくまのぬいぐるみに砂をぎゅっぎゅってつめながら

きみたちがあきらめてさがすのをやめてしまったもの

みえないというだけであきらめちゃいけないものをさがして

息をしていない爪をきらきらさせて

口をはんびらきにしながらいろんな言葉がいろんなところから

わいてでてくるのをじっとみて

ここがもう今この瞬間からどんどん過去になっていくのを

はがれたりくずれおちたりする肉体の輪郭を懸命に保ちながらすきだった

絶対に希望をうしなったりしないでいればいいだけだった

オーロラのしたによこたわりながらこわかったとても

つづく

ハロージェッド

木曜日
四月から2.6歳になる娘の保育園がかわる手続き
ってのが理由で昨日仕事を公的に休んでいる

今はなんのわるびれもない
大体ここ(ネット上)に本音とやらがかいてあるというのを信じる宗教観的ベールをしんじてないから
まったく
今日今ここにパーソナルコンピューターの前でキーボードをこの時間に
うちこんでるあたしはまぼろしではなく正真正銘こころの病系で
仕事をやすんでしまったこの肉体とこの精神(あちゃー)
はとにかく昨日のダメージがひどく残ってるってこと(いわゆる精神障害
ダメージ?
現在35.5歳の自分としては
「仕事を休む」それ自体が大いなるプレッシャーなわけで
時間が経つにつれて右肩上がりでわたしはパニックの高みへとむかっていく
自己コントロールの効かないかなり野蛮なあのすてきなクレイジーな状態へと突入している
パニックになる時は足元から焦燥感が這い上がる蟻たちのようにわき起こり
音などに敏感になる
たとえば隣の部屋のコーラのはじける音が耳元でうるさくかんじたり
隣の家のピアノや電話のベルに殺意を抱いたり
物事に集中できなくなり何をしていてもなにもかもが突然「もうだめ」
「もう無理」に突入する
意味とかはもう追うことができないくらい遠くに去ってしまっている
えんえんとくり返し感じる無気力感
本体をリラックスさせることがむずかしく
精神がはみでそうにじっとしていない
本やブログの画面に集中できないで
「ぜんぜんわかんないんだけどこれなんてかいてあんのー?」饒舌になり
廊下を歩きながら突然叫び声をあげたり
カベなどに頭をくりかえしくりかえしぶつけることで
平常心を保とうとするこれはいわゆるリストカット自傷行為に走ることもできるということ
あたしは今リスカ予備軍なわけ
震えやめまい/歯の根があわなくなりかちかちいいはじまるあのかんじ
全部が敵かも的な、、怖い怖い
体温が上がったかのように寒く下がったかのごとく熱い外気が
そして世界の最果てのようにとてもさびしいかんじがして
空を飛んでからあとのことを考えることをやめて上から地面を眺める
車や電車にひかれても痛くなさそうとおもう
体に力をいれることが困難
刺激的なことを求めているのかもしれない
「楽しくなりたい!キャー!」
それでも今日もわたしたちは人間で良かったみたいな朝は平等に誰にでもやってくる
そういえば自転車のサドルにはもう霜が降りなくなってきて
そういえばとうとうこれって春?みたいな
わかるでしょう?みんなの知っている通り気温が上昇してほら
三月
マウスをクリックして新しい生命を配置しよう
灰色だったただのアスファルトの片隅に
「はくしょん」
最近戻ってきた職場の同僚の意外なパーソナリティに感動している
意外な?以外というか表層にあらわれているわかりやすい部分について
つまりはミクシーというブログ形式の日記によるパーソナリティー
深層は?どこからそれはなんのために現れた表現なのだろうか?
以前なんつーか
わからなあい〜が当然そう簡単には何かを理解したりなんかできない
でもあんなやりかたもあるんだなあ
私は今リラクゼーションのための音楽を聞いている
エレクトロニカ
タバコを変えた
マルボロメンソールソフトケース
ルピシアのキャラメルミルクティーカップの縁を舐めている
左肩の12月の傷はいえた
今はまっさらなボディ
その存在意義なんかは無い
職場の人間のもつ人格
いわゆるアウトラインについて考えている
「しあわせになるために」なんて不思議なキーワードをたずさえる
地上にいるすべての人類にむけた「リスペクト」とともに
いわゆるとっても惨めな気分にさいなまされながらも這い上がる姿勢で
あたしが生まれた頃にはまだニンテンドーは各家庭に普及していなかったから
あたしはゲームをしない
あたしはそのかわりといってはなんだが「本を読む」という行為にたけている
徒党は組まないが真摯なのだよ諸君
それはとってもクリエイティブなはずだった
あらゆる文字たちはあたしを深みからすくいあげた
13時20分
父親とダイレクトに話す
いつだって彼は自分を見失いがちで時給750円のスーパーのお惣菜売り場で働いたいるたった今も希望に満ちあふれている
100年前人類の平均寿命は50だった
今彼は還暦をすぎて5.5歳の娘とインドネシア人の不法入国中の妻を年金でやしなっている
違うかもしれない
クレイジーな日本人独特のエキゾチシズムがそこにある
間違っていてもそれを訂正するだけのちからはこの画面上には表記されない
電話というのはいつだってカジュアルなコミュニケーションをつくりだす
「もしかしたら大丈夫」的な方向にベクトルが向き始めるの感じている
明日は?
未来は?
希望は?
アイスのトッピングみたいにチョイスする
父はあたしに「どうだい大丈夫かい?」と質問しあたしはそれに
「全然駄目」とこたえる
笑いながら
時間が果てしなくゆっくりととけたチョコレートみたいに流れている
時間をディレートできないことはもう十分すぎる十分に身に沁みついてきてる
去年の今頃について考える
必死だ必死で現実と向き合おうと努力しているのがわかる
一昨年の今頃について考える
まだ娘は0.5歳でふにゃついた人形みたく柔らかく弱い
3年前の今頃あたしはまだばりばりの現役プロスノーボーダー
お腹に娘がいることを知らなかった
プロのスノーボーダー
彼女はこのさきなにが起こるかなんてわからなかった
わからない未来に希望をもって限界まで飛んだり回ったり
命をかけて自分を差し出していた
神に!
過去!耐久性のあるぴかぴかのボディーとソウルズ
揮発するジェット機のエンジン音
浸透するイメージの透明性/未来というビジョン
アイソトープカルチャーノストラダムス
おっとランダムすぎるわ
このブログってば
それにしてもこの数ヶ月処方されている例の錠剤がしっくりくるのか
通いはじめて10回目をめでたくむかえたカウンセリングが功をなしたか
いずれにせよやっと安眠があたしの生命維持システムに組み込まれた
とてもラッキーだ
鏡を見ながらそばかすが増えたことに気が付く
歯を磨きながら次から次へと開いていく扉の向こう側について考える
オブセッション(執着)
文字たちの並んでいくのを見ているだけでこころが休まる
なんにせよ
もうすこしだけでいいからスキニーであること
動き始めた方が自分らしい
恋をしたほうがいいのかもしれない
人類を前提に
母親であることを意識してしまう前に恋に落ちるにはなにかスペシャルな
やり方をみつけないといけないとおもうけど、、
関係ないけど
モーリーロバートソンさんにマイミクを承認してもらった
このひとすごくあたまが良くて無駄がない
遠くに行きたい
飛行機ではこばれていきたい
書物を読むスピードがおそろしくゆっくりしていて夢のなかみたい

まだ誰も死んだりしない
生き返りピースサインを掲げるイエスがドアの向こうに立ってる
家の中にまねきいれるべきか
一緒に川かなにか散歩にに出かけるべきか
後者






3月29日〔土〕南阿佐ヶ谷「ひつじ座」にて
東西対抗の詩人の勝ち抜き戦をやります
皆様のご来場をお待ちしております。
合戦! 
PC http://kirei.web.infoseek.co.jp/battle/index2.html