いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



第96回選抜高等学校野球大会 第8日

第1試合
中央学院(千葉) 7-6 宇治山田商(三重)

どうしてこうなった?その1
4回表終了時点で7-0。中央学院ワンサイドゲームで終わるかと思われた試合が、終わってみたら1点差。
中央学院は点は取れる時に取るを実践できたのが勝因か。最後は生きた心地がしなかっただろう。
宇治山田商は後半の粘りは見事だったが、3回の四球連発、4回のエラーで無駄な失点をしてしまったのが最後まで響いた。



第2試合
広陵(広島) 5-6x 青森山田(青森)(延長10回タイブレーク

どうしてこうなった?その2
7回までゼロ行進、青森山田に至ってはヒットすらゼロ。
8回表に広陵が2点先制して、興味は広陵高尾のノーヒットノーランに移ったかに思われたが、そこからはそれまでの重苦しい空気が嘘のような点の取り合い。
8回裏に青森山田がついに高尾を捕えて同点にすると、広陵が3点勝ち越した9回も3点返して同点、その勢いのまま延長サヨナラ。まさかあそこからこんな度はド派手な試合になるなんて。後半に先制点が入ると試合が動き出すのはよくある事だが、ここまでのものは見た記憶がない。高校野球は本当に恐ろしい。
ただ、広陵の監督采配には大いに疑問が残る。投手交代なんて結果論の最たるものではあるが、、、



第3試合
神村学園(鹿児島) 2-4 大阪桐蔭(大阪)

大阪桐蔭が1番境の3安打1ランニングホームランの活躍で神村学園に競り勝つ。
どうしてこんなに接戦なんだろう。
大阪桐蔭が6回まで毎回ランナーを出して押せ押せで試合を進めているようなムードだったのに、終わってみれば4得点と物足りない結果に。バットの件もあるが、今年の大阪桐蔭打線は迫力不足。その分、投手陣は力のある投手が2試合で四投手も出てきているが。
神村学園は狙い通りの接戦、後半は小刻みな継投で大阪桐蔭打線を躱すことに成功する打線が正林個人軍では。4番正林は今日も素晴らしいバッティングで1人3安打と気を吐いたが、あとが続かなくては点は取れない。しかし正林くんは良いバッターだ。どっしりとしていて力強い、それでいて無駄のないスイング。惚れ惚れする。



第4試合
報徳学園(兵庫) 6-1 常総学院(茨城)

中盤に着実に得点を重ねた報徳学園が快勝。
どちらもつまらないミスの少ない名門校対決らしい試合。
それだけに報徳学園の方が純粋に投手力と打撃力が勝っていたという印象。
去年の準優勝校は今年も強い。決勝が去年と同じカードになる可能性は割と高いと思う。

第96回選抜高等学校野球大会 第7日

天候不良の為、午後1:30から二試合のみ実施。明日四試合日。
選手の調整も大変だけど、突然「明日の早朝です」と言われる応援団が大変だ。



第1試合
明豊(大分) 0-4 健大高崎(群馬)

健大高崎の2年生左右ダブルエースが本領発揮。快勝で3回戦へ。
特にリリーフした石垣は1回戦とは別人ような、力のあるストレートで押す小気味いいピッチングを見せてくれた。
でも、一番の勝因は出したランナーを足と小技で着実に三塁までランナー進めたこと。あとは犠牲フライでもいいし(1回)、ゴロゴーのギャンブルスタートも出来る(6回)、相手がエラーすることもある(7回)。飛ばないバットでなかなかヒットが出ない中でのお手本のような攻撃だった。
一方、明豊は打てず守れずで良いとこなし。1回戦も9回にようやく1点。打てないことを自覚していたからこそ先制点を取られて焦ってしまったのかも。



第2試合
創志学園(岡山) 0-4 山梨学院(山梨)

吉田監督(元清峰)と門馬監督(元東海大相模)、名将対決は山梨学院に軍配。
山梨学院が今年も強い。チームとしての完成度は頭一つ抜けている気がする。守備の要が負傷退場しても代わりの選手がきっちり活躍するし。
山梨学院は最近、秋の関東大会で異常に強いのだけど、チーム内の連携や決め事を新チームに浸透させるのが上手い監督さんなんだろうな。そういえば清峰での全国制覇も春だった。ただ、完成度が高くて伸びしろが少ない所為なのか、夏は県大会でコロッと負けるイメージもあるけど(^^;

「凜として弓を引く 初陣篇」碧野圭(講談社文庫)

凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)

発足したばかりの武蔵野西高校(通称ムサニ)弓道同好会は、女子三人男子三人で初めて試合に挑む。部長の矢口楓をはじめメンバーは調子の出ないまま試合を終える。悔しさをバネにそれぞれ課題をもって練習に臨み、次の試合へ。そして、ムサニ弓道の快進撃が始まる!?
青春“弓道”小説シリーズ!〈文庫書下ろし〉


いくつも大会に出たり昇段試験を受けたり、学校での部活本格始動なシリーズ第3弾。
主人公の楓が素直で真面目で控えめなタイプだからスポ根青春ものにはならないだろうと思っていたが、それにしても盛り上がらなかったなと。
大会の様子がここまで淡々とサラッと表現されるのは予想外。初段試験の時は本人の緊張感と場の張り詰めた空気が肌で感じられそうな臨場感があったので、初大会もそういう感じになるのかと。
学生の大会だとそこまで空気は張りつめていないのかな? 本人たちも予選を通るわけないと思っているというのもあるかもだけど。それとも場数を踏ませて最後の大会で活躍する為の下地を作りたかったのか。それにしても、弓道の大会ってそれなりあるんだね。
あと、部活が主体になっことで高校生らしく部内の恋愛関係もあったけど、案の定楓は傍観者。盛んに「アオハル」という単語を使って青春ものをアピールしてたけど、楓はそういうタイプじゃないような。
それでも、サッカーの弟と太極拳の母と体幹について話し合って自分に合った方法を模索したり、先生や弓道会の先輩のアドバイスを真摯に聞いて自分に取り入れていったり、楓の成長の物語としての側面はいつも通り面白く、共感できるところがいくつもあった。彼女の素直で真面目な長所を生かすには、同級生より大人の中で練習していた方がいいような気がする。
今回は微妙だった。
所作からなにからじっくり説明していた初期の頃と比べると弓道の描写が随分軽くなってしまっているのが残念なのと、主人公の性格とストーリーの方向性があっていないような気がしてならない。

第96回選抜高等学校野球大会 第6日

第1試合
日本航空石川(石川) 0-1 常総学院(茨城)

2日待たされた1回戦最後の試合は常総学院の守り勝ち。
どちらも本当に素晴らしい守備だった。湿った土に濡れて滑る芝のコンディションの中でノーエラーなだけでなく好守備を連発。9回表日本航空石川のショートの横っ飛びグラブトス併殺打成立は1回戦の守備では一番のプレイだろう。
但し、どちらも打てなかった。チャンスになるとビックリするほど前に飛ばない。唯一の得点がノーヒットの1点なのがこの試合を物語っていた。



第2試合
八戸学院光星(青森) 2-3 星稜(石川)

秋の王者が星稜がベスト8一番乗り。
3回表2-2同点後はどちらかと言えば八戸学院光星が優勢だったが、星稜が6回裏のホームタッチアウトのはずが捕手のミットからボールがこぼれるラッキーで勝ち越し。それを最後まで守り切った。
選手個々の能力は八戸学院光星の方が上だったように思うが、まあ監督の差かな。最後盗塁死だし。
こういう負け方するのはいつもは星稜だったのに。監督が代わると変わるもんだ。



第3試合
熊本国府(熊本) 0-3 阿南光(徳島)

阿南光はエース吉岡が14奪三振無四球で完封、打線も5安打ながらチャンスを確実に生かす決定力を見せて快勝した。
熊本国府は由伸フォームの坂井と左の変則サイドスローの植田のリレーが見応えのあるチームで守備は文句なしだったが、打線が貧弱すぎた。二試合連続14三振ではバットが飛ぶ飛ばない以前の問題だ。
阿南光がなかなか強い。エース吉岡君の出来次第だけど、星稜にも勝てそうな気がする。

そしてまた、彼らの日常へ(今週のアニメ感想1)

葬送のフリーレン 第28話 また会ったときに恥ずかしいからね

おじいちゃん受かってた。マジか。最後まで権力者の顔は見せなかったから、孫とその友達を持て成す好々爺に見えなかったなあ。後期では一番のお気に入りキャラ。
特権(一級昇格報酬)でフェルンが教えてもらってきた魔法が、フリーレンの弟子らしいチョイスでとっても素敵。ゼーリエへの最高の意趣返しになっているところも素敵。ゼーリエまで(´ω`)顔するとはw 
人間たちに人間の感覚で諭され、挑まれ、感謝されるフリーレンの図。人とは違うエルフの時間感覚をテーマにした作品のラストに相応しい最終回だった。別れがあっさりな理由が興味がないからではなく、照れであり勇者の影響なのもまた良い。


薬屋のひとりごと 第24話 壬氏と猫猫

前期OPの格好と舞はちゃんと意味があったんだ。
「ドンナビジョデモジンシサマニハカナイマセンヨー」呪文か!w
羅漢パパ黒幕じゃなかった。まあ前話の扱いからしてそうだろうとは思ってたけど。
結局黒幕は分からず仕舞い、水蓮は逃げたままなのね。桜蘭妃も出て来たけれど特に動きなし。こいつの父が黒幕の可能性は……薄いかな。搦め手タイプじゃなさそう。
タイトルの割には二人の間に大きな変化はなく、相変わらずな二人は日常に戻っていくラスト。悪くないラストだけど、謎がいくつもそのままなので消化不良気味。続きありきってことかな。

……と思ったら、もう第2期決まってた。