無意識層からの助言を手放すことは、身体操作の現場でも必須だと感じます

無意識層からの助言を手放すことは、身体操作の現場でも必須だと感じます

ユング派の老松克博氏の本を読む機会を得て。
深層心理の世界へいざなうユング派のあつかう意識下と無意識下。
意識を補完するために無意識があるとされるようです。

ユングが提唱した心理療法のテクニックの一つに、
「アクティヴ・イマジネーション」があります。
イメージ(想像)により無意識下を把握する手法です。

後天で得たコンプレックスやトラウマが無意識層にしまわれておれば、
事あるごとに意識が判断しようとするときに、
そこからちゃちゃがはいってくる。

(お前はだからだめなんだよ)とか、
自動思考と呼ばれる声が聞こえてくることもある。
コンプレックスを得た時期といまでは状況も条件も異なるはずだが、
無意識からの声に意識は従うしか選択肢が思いつかなくなっている。

視野が狭くされているわけだが、
無意識は意識を助ける補助役となり自分を守ろうとしているだけだ。
そうした声を聞けば自身本来の能力が削がれ、
熱は冷め活動力が鈍るよう固まる。

本来の動きができないようセーブされているが、
それでも自分の身を守る仕組みに則った機能として存在するのが、
無意識による助言だ。。。



後天的に得た嫌な体験からのコンプレックスやトラウマを、
二度も三度も味わうのはゴメンだし危険だからいくなと叫ぶ。



これは心の中の作用ですが、
意外なことに、
身体の筋肉の使い勝手においても同様なことが現れています。

身体操作上きつくて呼吸が狂うほどの事態を感じれば、
それをコンプレックスやトラウマのように化けさせて
感情とともに無意識層に記録させられる。

無意識層にある記憶にとって優先順位が高いものは
強烈な負の感情で逃げるか戦うかという危機的な緊張状態を得て、
記録としてストックされていく傾向があります。

身体には自然で天然、そして自由な力が備わっているものだが、
そうした古いコンプレックス等の感情がはいった運動手法が
手放せなくさせてしまう。
自分ではこれで何不自由ない操作ができていると確信するが、
あり様からは肩こりなどの苦痛を被っており、
それに対して自分が作り出したものであるが、
どこか第三者から仕掛けられたものの被害者としか感じることができない。
事実がすでにそこで歪められていることを認められなくなってしまいます。
そうした沼に入ると熱量を持ったエネルギーが大幅に損なわれてしまう。
それで余計に調子が悪く感じてしまうもののようです。
そうした状況を無意識下で選択し続けて、
それが当然と強化学習をしていく。

やっかいですよね。。。



そうした古くなってアップデートすべき無意識層の情報。

そちらにアクセスする権限を持ち、手放すべきものは手放し、
その後に本来の自身の身体を再生し創造的な動きへとつなぐ。

そう至るには、
コンフォートゾーンで自分が既得したコンプレックスの札を読み、
マイナスのエネルギーへと流れ漏れる自己の間違った守り方を直せはいい。
(居心地の良いコンフォートゾーンに入ることがないと、ものがたりは始まりません)


そういった、無意識層のプログラムを書き直すことで
純粋な身体を取りに行けるだろうと感じております。
そこがなければ囚われの身が終生続くことでしょう。
私にはそこから脱することへのあこがれがあります。


無意識層へのアクセス方法を得るには修練も必要ですが、
自分のなかで、まずそのような作業が進めばどうなるのか。
そういった進行には、
大きな破壊とその後に続く新鮮な創造がセットになります。
単純なクリエイティブな行為ではないということは、
コンプレックス等の手放してから事が進むという手順だと理解すれば、
容易に想像することができるでしょう。


相応の期間が必要そうですが、
無意識との対話から自分の意識を真っ当なものへと導く事ができたら。
かなり面白いことが起きるんじゃないでしょうか。
わくわくしますね

身体的不良状態がはっきりとわかる!そうなると改善手段の評価ができるようになります

 


医者の不養生。
そういった言葉を聞くことは少なくはない。

施術者も、医者ではありませんが自分を過信することで、
気がつけば取り返しがつかない状態に陥る人も少なくありません。
冷静にお客様の身体を見つめる眼で自分の身体も眺める必要があります。


中医学の四診(望診、聞診、切診、問診)のような4つの診断法を勉強していくと、
自分の状態をみることでそれぞれの診断法の勉強を進めることになります。

たとえば数年前に本格的に中医学診断法を勉強し始めていたとき。

『今日は脈が乱れてるな~、脈が飛んだぞ!舌を見ると地図状舌じゃないか』
そんなことを脈診講座中に講師に指摘されていた。
私の母の看護を経て体調を大きく崩していたから。
それから自分の脈を診て舌を診ることなどを習慣とした。

一般的にも体調が良ければ、
肌の艶がいいとか声がスムースに出せる。
そんなことでなんとなくよさそうだなとわかります。

四診は、なんとなくという曖昧さはありません。
客観視して病的状態を表象から読み取ることができ
体調の良し悪しは、まさにそこに描かれていました。
明らかに体調不良へと向いていけば脈状や舌の状況が芳しくない。

私自身、以前も施術に根を詰めて体調不良に陥ったことは何度もありました。
生きた心地もしない状況で、年単位での休業を繰り返しもしました。
でもそうした状態に陥っていたときに、病院での検査をお願いしても、
まだ症状としてなにかが現れている前の状態。
中医学的に申せば『未病』という健と病気の移行期だったようです。

私がシバリンガムを使うと身体が持たないといいつづけていたのは、
身体が疲れが抜けにくいという主観的な状態で感じたことではなく
自身を四診で健康状態を読むことで、
明らかに病が内部へと進行していく様子がみえていたわけです。
それで、シバリンガムはほどほどにしていかないと『死ぬな』と。
そのような状態に陥る危険な脈が現れてきて、
今年の一月から二月半ばまでは施術をやすみ、
自学自習とさせていただいたところがあります。

冬の脈は、一般的に沈脈に傾くのです。
沈脈とは、血流が滞り感がでてきて皮膚の近くに脈管があらず、
いつもより深い位置まで沈み込んで感じられる脈のことです。
ですが冬の時期は、気候が外気の寒さより血流は停滞し陰に。
そうなると自然に沈脈となるわけです。
ですから沈脈となっていても、この時期ではさほど問題なく、
気候のせいだねということに落ち着くのです。
ですが冬の今頃に浮脈といい、脈管が皮膚近くにまで
浮き上がってきてしまうときには要注意です。
多少、脈も飛び始める状態へと悪化傾向へ進行します。
これもひとつの四診でわかる問題ありの表象です。

そういったことがシバリンガムを使うことで現れます。
・・・でも、驚異的に筋膜リリースがかないます。
いままでは取り拭うことが一切不可能であった
本質に関わる範囲へまでアプローチが進みます。
それもあって、ついついシバリンガムは、
極力使わないようにしますとブログで書きました。
ですが自他ともにそれを宣言して歯止めをかけようとしたものの、
患部を目の前にしたら、ついにそれに呼ばれて、
がしがしとシバリンガムが大活躍していました。


そして今週のこと。
みごとに予約が入らなくて身体を休められました。
ほっとするところですが、
ですがただ横になるだけでは
身体の芯に潜り込む病には改善はみられないまま。
こうした体休めのための時期は
必要だから用意された貴重な時間であり、
偶然ではないと考えています。



それで昨日、今日、
スマーティという遠赤外線サウナに長時間入浴。
昨日の夜中に4時間30分。
それなりに身体は柔らかくなり、
芯にできていた首根っこの凝りが表出してきた。
ただ凝りが汗の出を大幅に止めてしまう状態で、
汗が出たときのためのタオルが少し濡れただけ。
固くなりすぎた凝り部分に血流が戻ると起きる
むち打ちのような痛みを覚える。

これで25%ほど、現場を改善へ進められた。
身体的には動けるようには、一応なったわけ。
ただこれで留まるのでよいのかどうか?
75%の不調が身体の歪曲体にのこり、
気血津液の動きを悪化させているもの。

こうした歪曲体をよく改善できないか?


【[命題]シバリンガムで壊した身体だから、
シバリンガムで直せないか?】
という発想で工夫をこらしてみました。

スマーティ(遠赤外線ドーム型サウナ)に入るとき、
硬質のブロックテクニックで使うブロックとして
シバリンガムを代用として利用してみよう。
そう、ひらめいたのです。
カイロプラクティックで使うブロックテクニックは、
くさび形です。
自動車を坂道に止めるときにつかう▲のような形状。
平たい面で固定され安定している。
それが一般的なブロックテクニックにつかう道具です。
それを小さいアメリカンフットボールのボールのような
シバリンガムを6個を使い、身体の下に敷き、
身体を精密に歪曲体を読み込んで、
身体の左右差や上下差を微調整する場に設置して乗る。
本日の午前中の時間(4時間30分)。

シバリンガム(楕円の球体)の上に揺られることで、
筋膜の乱れた並びを効率よく修正を掛けることができる。
そして遠赤外線で身体が和らぐ作用を加えることにより、
筋膜の並びの異常を整地するエネルギーは想像以上です。
デイビスの法則でいう筋膜の理想の並びに戻してくれる。


もともとシバリンガムの垂直補正作用も
スマーティの熱エネルギーによる刺激作用も、
人体の軟部組織の異常を取り除く作用は強力です。
筋膜リリースの理論技術体系で組み合わせ使うことで、
固定概念を壊すことにも繋がりました。


結果、
消化器の影響を示す舌は数十分で絵が変わるものではなく
状態はまだ問題ありの現状を示しているものの、
脈の状態は、一気に改善を示していたのが印象的。
危険な浮脈から『理想の平脈』にすんなり移行し、
まるで毒気がすっかり抜かれてしまったようです。
今晩、もうちょっとスマーティとシバリンガムに
お世話になり消化器のコンディションを改善してみます。


(身体の歪みの状態を把握して修正位置や方向を決め、
 仕上がりの理想形に近づけていくのですが、
 そこには日ごろの施術で培った見立てが効いてます。
 適当にやっても少しは効くかもしれませんが、
 ポイントが、まずは身体の前後屈を修正して、
 次に左右屈に移行します。
 仰向けのときは膝裏に左右ともシバリンガムを入れ、
 膀胱経の経穴『委陽・委中』を刺激するとよい。
 各経絡の流れを改善するようプログラムを組む。
 静的なセルフマイオファッシャルリリースとして、
 独自のやり方で面白い成果がだせたと思います)



 うちではスマーティが常設じゃないので、
 お客様への提供は考えていませんが、
 エステサロンならお客様への提供することが
 できるんじゃなかろうか?


それにしても、
四診で自前の自己診断ができる能力のお陰で、
自分なら大丈夫といい加減な過信することの、
不養生の歯止めが効くようになった。
同時に変化の良否を落ち着いて調べ、
進むべき道が判断できる。

四診がないまま身体へのアプローチをしても、
内科的に前後の評価ができませんものね。

ほんとうに助かります。^^;

【業務連絡】ボディワイズより:2024年3月30日(土)午後 8:00 に4月予約表更新します!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ボディワイズの
  温和にボディワークメソッドのメールマガジン


            2024年3月27日発行


◯ 2024年3月30日(土)午後 8:00 に
  4月の予約表を更新させていただきます 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


=========================
【コンテンツ】

(1) 2024年3月30日(土)午後 8:00 に 4月の予約表更新!

(2) ご新規のお客様へ。
    新規ご予約受付のご登録を
    『10月末で休止』いたします

=========================

 ---------------------------
(1) 2024年3月30日(土)午後 8:00 に 4月の予約表更新します
 ---------------------------


4月予約表更新後に施術予約の空き状況をご覧ください。
どうぞご検討のほどを、よろしくお願いいたします。

【ボディワイズ 予約表】
・ ショートカットURL https://bit.ly/3O7jW1d

※ 月末ぎりぎりとなりました4月の予約表更新。
  ご迷惑をおかけいたし申し訳ありません。


■ ボディワイズ規定につきまして

□[1セッション]

施術時間: 2時間30分
施術費用: 15000円 (変更なし)


□[施術受付時間帯]は3パターン

(1)10:00-12:30
(2)13:00-15:30
(3)16:00-18:30




(2) ご新規のお客様へ

 新規のお客様のご予約受付を、
 ボディワイズ運営上の都合により、
 『2023年10月末で休止』いたしております。
 ご新規様、受付再開のおりは、
 ブログおよびメルマガでお伝えいたします。
________________




「・・・・・編集後記・・・・・」

お世話になっております。
ボディワイズの鈴木です。

私と同世代か、すこし年齢が進まれたお客様。
その方々のうち数名の方から
お勤めの仕事で定年を迎えられたというお話を聞きます。

いままで一線でタフに仕事を続けておられましたことに、
こころからおつかれさまでございましたとお伝えしたい。
そういう気持ちで聞かせていただきました。

さいわいなことに、
いまもいままでの仕事ができる力を持った方々ばかりと、
お見受けいたしております。
今後もお仕事を続ける方は、
仕事の内容が変わることでしょう。

また仕事を続けない選択もあります。
私の合気柔術をなさっておられた
高校教師をなさっておられた方は、
仕事を定年で辞められまして
その後の暮らしをたのしんでいます。
(お孫さんに人生をかけると申されてました^^)


各人ごとに、
判断や状況は異なりますが、
多くの方が新たな生活に変化適応する時期を迎えます。




私には個人で仕事をするゆえに、定年はありません。
ですが年齢が進みタイミングを見て、
柔軟に新たな仕事を作り変化適応する時期を迎えたい。
そう願って同業者の知人と話しているところです。
ただ手厳しい知人に甘いところを駄目だしされる。
そんなときに、
変化適応には器用さですむものではなく、
(やり抜く覚悟)だと悟らせてくれますね。

ただもう少し独自の施術の研究をしてたいところがあり、
中医学理論をベースとした
シバリンガムとべん石を活かしてホットストーンセラピーを。
いまはそうした手技を後に残したいと考えがんばってます。
シバリンガムの手技は、
私にとって深層筋リリースの救世主です。
今までできなかった部位のリリースが、
いともたやすく成し遂げてくれます。
それゆえに怖いところでもありますから、
慎重に今までとは一線を画すものとして
研究に取り組んでいるところです。

ただシバリンガムを使いこなすには施術者の体術が、
はんぱないレベルが必要なんで、
私も身体に不具合をいただき、
それを自己メンテしつつやっている状況。
だから他の施術者に広まらないんですが、
デモワークを見学した同業者さんからは、
モデルの変化の大きさに目を見張っていただけます。
お客様は、施術者だから解けて当然という意識ですが、
施術者ならこのレベルは解けなくて当然と限界意識があり、
そこを突き抜けた瞬間、狐につままれる空気感が漂います。

これを誰にでもやりやすいように落とし込んで広めたい。
そんな仕事へと転換できたら面白いだろうと夢見てます。

{おわり}


====================

ボディワイズ
鈴木政春

ブログ:ボディワーカーの夢とお仕事-つづく
http://bodywise-note.seesaa.net/

ホームページ
http://bodywork.s73.xrea.com/hhpp/top.htm
http://onwa.client.jp/pc/

メール:
sfcsfcsfc_2001@yahoo.co.jp


住所 :東京都品川区荏原5-16-18
TEL :03-5498-2220

===================

短期間で効率よく身体の状態を変えることの功罪とは?

コスパ抜群!!』

いままで自己所有の本をPDF化したものを、
より大きな画面で参照したくて
最近12インチタブレットの購入を考えてます。
11インチタブレットを使っているので、
わずか1インチ(3センチ)サイズアップするだけ。
でもスキャンでかすれた文字を読むとき、
ピンチインして拡大視する手間を軽減したい。。
そうした点でディスプレイの大きさは有利に働きますから。

ですがIpadは高価過ぎと考えて、
中華タブレットにならざるを得ない。
それも『コスパ抜群!!』を見定めようと躍起になります。
この言葉や印象に魅力され飛びつきます。
この高い性能でこの安さは驚異的なお買い得!!
そうした機種を目指して多機種の中から購入検討をしている最中です。
(12インチタブレット Headwolf HPad6 を検討中です )



こんな風にタブレット購入のときには考える私ですが、
自身や人の人格た形成されたり発達のいしずえに対しては、
安・近・短的な直近のコスパ抜群重視の考えは異なります。

それはどういうことかと申しますと、


ネガティブな悩みや問題は切り捨てを図ればいいのか?
悩みでさえ、それを時間をかけて無理なく経験し乗り越えたときには『生きる妙薬』となる。
自分のこころを滋養する役割を持つと気付かされることでしょう。

問題の表面だけを削り取ってよしとすることは
真実から眼をそむけ続ける援助になるでしょう。
ただ昨今は、安・近・短の風潮がもてはやされ、
それをコスパ抜群と歓喜して飛びつく人もいる。
そんな促成栽培のように育てられてしまえば、
人格の奥行きを醸造し生の豊かさを味わうだろうか?


そういった雰囲気の内容が、
いま、私が読んでいる本、
ユング的悩み解消術』(著者:老松克博)の冒頭に語られていました。

悩みをさっさと消すやり方を熟知しておられるにもかかわらず、
そちらは意図して禁じ手として封印する。
そうして悩み解消を安直にしないように
深層心理のカウンセリングではなさるらしい。

さっさと悩みを消す方法を知っていたら、
それを喉から手が出るほどしてほしい人が目の前にいる。
それを使ったらクライアントの人格形成や発達の邪魔立てとなる。
多少の人格形成が阻害されてもすぐに楽になれば、
そうなされたことには気づかないクライアントは、
それを名医と呼ぶ可能性があります。
クライアントが悩みを咀嚼して前進する経験を得て成長発達する姿を見守るなら、
役立たずの医者だとののしられるおそれもあり、
プライドの高い人であればその視線や言動に耐えることはつらいことでしょう。
医療とはそんな単純に感情をぶれるようなことなどありえないと言われそうですが、
もしも仮に私がそうした医師の立場であればかなりなストレスにもなるでしょう。


自身の親子関係、配偶者、子どもとの関係などの人間関係の悩み。
そして愛するものとの死別による悲しみからくる悩ましき葛藤も。
自分が経験している言葉により語られない悩みや苦しみは、
無意識の層で自身を主張し続けて心的エネルギーを削ぎ続けます。
そうしたふわふわとかどろどろしたものから眼をそむけ続けると、
(シャーマンズボディ)という書では自らの心身へ病をもたらすきっかけとなるとも語られています。
つまり時間をかけて悩みを分析してみてどうそれを捉えるべきかと腑に落ちる回答が得られるまで
無意識下の潜在意識領域では、そうした向き合い方をしなさいと訴え続けるようで、
そこにかなりの心的エネルギーを消費し続けてしまうようなのです。
簡易的な安直な安・近・短での悩み解消術を使えば、
問題になる火種が内側にくすぶったまま。
それを見出して消す機会を奪い、
やがて心身の統合への災となるものとなるのでしょう。



事態の緊急性などが深刻であれば、
こうも言っていられないこともあります。
どういった場合でも、時間をかけて適切に悩みを妙薬に変えるよう取り組むのは難しい。

ただ、そうした場合を除けば、
時間をかけて階段を自力で登りステージを高めた人のほうが、
人間味や深みのある人になるような気がいたします。
ただしこうした悩みをやみくもにみつめただけでは
いくら時間をかけても解消へと向かうことなく迷走します。
そうならないように、要所要所で自身だけでは気づきにくい自己のこころの状態を
ユング派カウンセリングでは絵画療法をもちいることで、
クライアントが絵に描き表現した世界をもって自己を客観的にみる機会をあたえ、
そうした具体的な事象の振り返りから気づきと、今後の伸びていきたい先を示すのでしょう。
頭の中の無意識下でもんもんとし高速に浮き沈みし続ける感情の渦を外に描いて、
それを客観的に見つめたらどういったように感じますか?
そして、もうすこしこれがよくなるにはどうすればいい?
そのようにクライアント自身が思考を深める助けとなる言葉がけをするのでしょう。
自問自答の答えのなかに、自身にふさわしい回答があれば、
繰り返された自動思考の渦から脱出ができるでしょう。
そうした問題解決の経験が学習されたことで、
他の問題が起きても同様な過程をとることができます。
そうすることにより生き抜く術の獲得の手助けをする。

おおよそそういったことがカウンセリングでは行われているのでしょうか。。

私自身はそういった本を読むだけで、
そういったカウンセリングやワークショップ等を受けてはいないため
体験的な肌感覚で(あっ!!こうすればいいんじゃないか!)という、
ひらめきアハ体験を持ってないのが残念です。。


実際にこうした昨今の安・近・短で即結果や成果が得られないやり方が、
心的エネルギーのロスの軽減や解消を生み、
それが心身の一如の相関した連動から身体エネルギーのロスをも軽減させることにもなります。
こういった実践は、整体師が持つような解剖生理学や経絡の乱れの調整の技術を知らなくとも、
自身で積極的に取り組むことで有限の身体エネルギーをフル活用させる取り組みにもなります。
そしてこれは実際に身体のなかを循環する気の流れの停滞を改善し、
身体を楽に感じさせ若返らせることへつながるでしょう。

メンタルヘルスは、身体の緊張を手放す手伝いとなり、
身体の無意識下で凝りを作る反射を差し止めます。
それは緊張性筋膜炎といわれるようなものですが、
そうなさると腰痛や肩こりなど、
嘘のように消えちゃうことがあります。
そういった様子は、私自身が受けたカウンセリングじゃないんですが、
コーチングスクールの講師のお一人が実際になさっていたカウンセリング&コーチングのセッションを見て、
鮮やかにその場で変わっていく姿は観察させていただいたことがあります。
そのときのクライアント役の方の姿勢の上半身のこわばりが消えて表情筋が穏やかになり緩みだした様子に、
筋緊張を起こしつづける心理的作用に呪縛された緊張性筋膜の状態が瞬時に見えなくなりました。
まさにマジックを見たように興奮したことを覚えています。
カウンセラーなら安・近・短の用法も知っておられるため、
そうしたやり方の一つかと思いますし、
その後の継続的なセッションを必要と思います。
ですがたぶんこうした解消体験を身を以て感じてからのほうが、
その後の内部の膿をだすようなつらい体験も乗り切れるような気が私はしています。
だれもが自分の内側に特有の改善をしたい課題を持つものです。
ひとつを乗り越えると、また新たなものがでてくることの繰り返しで修練を積み、
そうした深層心理との対話を通した過程を得て豊かな人格が形成されるものなのでしょう。
(『シャーマンンズボディ』という本ではそんなことが書かれていたようです。By Eさん談^^)




ここからはまったくの余談ですが。。。
心身のこころ(心)のほうは、こういう感じで絵を描きますが、
心身の身体(身)のほうで私自身も独自の絵を描いて施術に取り組みます。


まずは現場の状態を徹底的に観察します。
この時点で曇りがちなバイアスが掛かっていればそれの排除が必須です。
そしてそこから得たデータから、理解した点を描いてみて、
現状の身体と比較してみる。
それらは全身をくまなく見た像です。
一旦は部分に分けて観察し、それを全体に統合してガシャポンとつなげ、
そうしてみて直視するとざっと全身像を見立てたときとは異なるような、
表面の身体組織にだけ偏った情報の獲得を避けることができます。
深部の特徴的な凝りやそれによる変位の起こりがある姿が浮かび上がるのです。
そのうえで本来のその方の理想形の人体像を推測して描いた絵とも比較します。
そうした数枚の絵が私の脳内で描かれてから施術の手技を施していきます。

そうした落とし所を事前に想定したうえで施術をすることにより、
最終的な全体の調和した仕上げにつなげることができるのですが。

いまだに、

現状で身体が安定しない方の場合には100%セーフティな仕上げです。
それは人により過剰な変化は治療ではなく破壊になるだけです。
早い変化を期待なさるお客様に、そこは理解していただけるよう、
丁寧に説明と説得をする時期です。
そうした方も、施術を続ける過程で安定していきます。


するとお客様ごとの身体という道具を活かすべき背景があり、
このお客様なら、
このようになっていただければうれしいという私の自我が強くなると、
落とし所を踏み外してしまうことがあります。

そうしたことは慎むようにしてセーフティな仕上げにするべきだと思うようなこの頃です。


心的エネルギーの恒常性の原理(By ユング)

ユングは(エネルギーの総量はいつでも一定であり、増加することも減少することもありえない)といいます。
これを【恒常性の原理】と呼びます。

個人には決まった量の心的エネルギーがあります。
このエネルギーは増幅したり成長することはない。
普遍で恒常的であり続けます。

心的エネルギーには、意識と無意識のエネルギーの流れがあり、
意識に上るエネルギーの流れは本人の観察できるが、
無意識に流れるエネルギーは見つけ出しづらいのです。

すなわち無意識のエネルギーが過剰に流れ出ていれば、
心的エネルギーの総量は減り、
心的エネルギー不足となります。

たとえば無意識にコンプレックスある物事に感じて反応してしまう。
そうしたことからも心的エネルギーはすり減らしています。
多大に心的エネルギーがすり減れば、
心的エネルギーの活力は衰えて気持ちが落ち込み疲労感が高まります。
動きたくないという状態から、さらには動けなくなっていくのです。

心的エネルギーと肉体的エネルギーには同期する性質があるため、
心的エネルギー不足が起きれば肉体的エネルギー不足も同時に起こります。
そうして心的エネルギー不足由来の肉体的不調が実際に現れるのです。
こうなると栄養ドリンクを腰に手を当ててぐびぐび一気飲みしても、
身体の調子は元には戻りません。

意外に施術をする先生方のなかには、
妙な静電気感を漂わせているお客様の様子から、
そうしたことを察知する人もいるかもしれません。
そしてときにはこのような心的エネルギーの
危険な減少を感情が察知して叫びたくなっているお客様は、
ちょくちょく施術中に家電製品が壊されるような体験もしています。。。

施術により代謝の停滞を改善させて肉体的エネルギーの循環をスムースに。
そういったことはできます。
身体のパーツごとに、疲れの貯めている部位がありますから、
そうしたところに本人は無自覚であることが非常に多いため、
隠されている身体の部位を分断しているところをつなぎます。

ですが結局、こうした心的エネルギーをすり減らすところを、
お客様自身が無意識から意識へと日の目を当てるようにして、
こうしたときには心的エネルギーのロスを食い止め、
エネルギーの利用を再配分していくことが求められます。

こういったことはユングの分析療法等の力を借りる必要もありますが、
状態として自己の深部を見つめ、それと自由に会話できる人であれば。
そうであれば心的エネルギーの再配分が可能でしょう。
こうすることでしか肉体的不調を緩和・解消できないこともあります。
ときどきコーチングで深い自己の思いが言葉として表現できたときに、
身体が信じられないほど楽になったと言われることもあります。
それは心的エネルギーの漏れが消え、
本来の心的エネルギーに満ちたときの感覚を味わえたからでしょう。

人は目に見えるものに支配されているように見えるが、
目に見えないものからの支配に目に見えるものも影響されています。
その真実を率直に認め語るならば、
気になる病の症状のいくつかは消滅するといわれています。

 

 

私自身に対しても、
心的エネルギーを無駄にしている気づきと無駄にしない工夫が
元気な暮らしをこれからもしたいなら必須だと思えてなりません。

風邪のひき始めに施術と松葉ジュースは、いかが?

 

最近の気候では2月が暖かく、3月が寒い。
それで例年よりソメイヨシノの桜の開花が遅れています。
例年にない変な気候が災いして、
免疫力が低下して体温調整がうまくいかない。
それによる風邪などの体調不良を感じる方が多くなってます。



一昨日前、私の知人宅にいくと、
風邪気味で喉が痛いと訴えておられました。

経絡へのアプローチで軽減できないか?
ということになりました。

私が施術道具を置いている同業者のお宅で、
もしかしたら(胃経かな?)と感じられて。
本人談から、どうやらお腹の胃の調子もいまひとつだといい、
胃内停水状態が離れたところからも耳にすることができました。
それで広く胃経を刺激するも、喉の変化は感じられないようです。
次に(大腸経、三焦経かな?)と喉の該当する不調箇所にかぶる経絡を、
観ていきました。
Screenshot_20240323-112537~2.png

咽頭炎のような症状には(肺経、小腸経)
特に肺経のトラブルで起きることが多いのは存じ上げています。
通常なら肺経が優先順位としてトップに挙げるべきですが、
ひとまず経絡が通る線上からみて、どのようなことがあるのか?
そうした視点で観察する機会として、知人に活躍していただきました。

結果として手をよく使って仕事をしていたため大腸経ラインに硬さがあり、
そこからの影響が高いことが前腕の大腸経ラインのリリースによる改善と、
一部三焦経のライン上のリリースで、
そちらへの関係がある症状だったことを読み解くことができました。

ただ残念ながらそれだけではまだ、喉の不調感は半減した程度のようです。

そこで五葉松という生の松葉を持っており、
そちらを粉砕機で粉砕し松葉ジュースを作り飲用してみました。
(五葉松の松葉ジュースは黒松と異なり飲みやすいんですね)
松葉は昨今、健康食として注目されており、
お茶としても売られてます。
ですが個人的には鮮度がいい生命力が満ちたハーブのほうが、
接種後に身体の滋養が高いことをしっておりますので、
このたびのような生の松葉があったことは幸運でした。

作りたての松葉ジュースをいただいた直後に、喉の不調がほぼ、ゼロ!!

大腸経上の強固な凝りへの施術と
五葉松の松葉ジュースのフラボノイドによる除菌殺菌力のコラボです。
知人はその後に数時間、睡眠を取られすっかり元気に復活できました。

こういった合わせ技による連携したケアの方法もあるんだなって、
いい勉強になりました

耳のトラブルは長期放置はよくないそうです

 

80歳を超えても脳が老化しない人を元気なスーパーエイジスというそうです。
そうした方々の脳には違いがあった!?



https://youtu.be/6fWTGw8T1XQ?si=GEllqezvaW2lEUpj
【放置厳禁】知らないと後悔する「80代以降も脳が老化しない人の特徴7選」

脳を若くキープしたい方は、
ぜひ、こちらの映像をごらんください。

1,( ○○○を放置しない )
2,人と交流する
3,幸せを感じている
4,いろんなことをする
5,運動をする
6,睡眠を大切にする
7,健康的な食事をする

では、1,の○○○とは、
どんなことばが入るでしょう?

私が聞いて、おや?、と意外でした。


________________________

1,の中身は(耳の聞こえづらさを放置しない)でした。
________________________

たしかに耳が遠くなったり耳鳴がうるさいというのは不快です。
上掲のYouTube映像では耳が聞こえづらくなったときは、
迷うことなく補聴器をつけようと勧めています。
自宅内ではそれでもいいかもしれませんが、
外出先では抵抗を感じる方も多いでしょう。

そうなると、
どうにかして少しでも改善して、
ここちよい生活が送れるようにしていきたい。

西洋医では耳の中の問題が発生したときには、
早期に病院へいき治療をする必要があるそうです。
理由は、耳の中の聴覚に関わる細胞は、
再生しづらく悪化進行が早い点があげられます。

そうなると、すでに慢性化した時間が長期経過した耳のトラブルは、
なかなか改善する打つ手をみつけづらくなるようです。

ですが西洋医学東洋医学のアプローチには違いがあります。

たとえば、だいぶん慢性化した難聴の方が鍼灸院へ通院され、
難聴を改善させたという話を知人の鍼灸師からお伺いしています。

では耳の疾患(耳鳴を含む)を改善が期待できる経穴には
どのようなものがあるでしょうか。


書籍、『経穴マップ』により調べてみました。
次の33もの経穴があります。
________________________

顱息、率谷、天窓、天容、浮白、四瀆、瘈脈、絡却、
聴宮、支溝、支正、会宗、頭竅陰、少沢、液門、天井、
侠渓、懸顱、外関、三陽絡、懸釐、陽池、角孫、和髎、
小海、陽谷、大迎、商陽、風池、中渚、頬車、関衝、
聴会、下関、前谷、頷厭、地五会、足竅陰、耳門
________________________

上述した経穴の部位は、
耳近くの側頭部に多く存在するのですが、
前腕部、手部、頸部、足部、顔面部など多岐にわたります。

それぞれ属する経絡の別があり、
胆経、三焦経など耳に関する代表的な部類に属する経絡も多いものの、
実際に臨床でつかって効果があげることができるには、
膀胱経や腎経などの、上記の耳の疾患にあげられた経穴以外のものも
よくもちいて改善できることがあるようです。
ただ、上述した経穴を羅列されても、
自分には風池と中渚と和髎と聴会を刺激していけば改善するはず、
などということはよほど自分の状態を知り経絡知識をもつ人でも
なかなか見えてこないことでしょう。


耳のトラブルは、長期に放置すると治りづらくなってまいります。
耳に問題がありそうだなと感じましたら、
お近くに耳の治療に長けた鍼灸師の先生がおられましたら
試しに足を運ばれてみてはいかがでしょうか