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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Focal Clear MG Pro 第2形態

Arya Organicの弱点を補完するべく導入したFocal Clear MG Proですが、エージングが進むにつれて良くなってはきているものの、まだ期待していた音にはなってくれていません。

そこで前回のブログに書いたようなシステム調整を行っているわけなんだけど、エージングが終わっても期待値に届かなかった場合、売却して別のヘッドホンを導入するということもあり得るなと思い始めました。

だったらリセールバリューを落とさないようできるだけ綺麗な状態で使いたいので、そのための対策を施すことにしました。


まず最初はヘッドパッド対策です。

私は脂性かつ髪が薄くなってしまっているため、ヘッドパッドが汚れやすいです。

HD800のように交換用ヘッドパッドが販売されている場合は良いのですが、Focal Clear MG Proは調べた限りだと純正の交換用ヘッドパッドは販売されていないようなので、ヘッドバンドカバーを使うことにしました。

ただしFocal Clear MG Proのヘッドバンドは中央の幅が広くなっているため、ストレートタイプのカバーだと端の方がブカブカになってしまう可能性があります。

何か良い製品はないかとamazonで探してみた結果、Focal Clear用ではないけれど使えそうなやつを見つけました。

レビューコメントの中にFocalのヘッドホンで使えたと言う書き込みがあったので大丈夫だとは思いましたが、少しキツめだったけどちゃんと装着できました。


次はイヤーパッド対策です。

純正の交換用イヤーパッドは販売されているのですが1個の価格が9900円(2個だと19800円)とバカ高いので、エージング中は安いサードパーティー製のイヤーパッドを使うことにしてamazonで物色。

選んだのはTECKEENが販売している2個で2142円の製品。

※写真はRedだけどGreyを購入しました。


そして上記の対策品を装着したFocal Clear MG Pro 第2形態がこちら。

▪️オリジナル形態

▪️第2形態

ずいぶん印象が変わりますね。


ヘッドパッドは製品の幅が少し狭いため取り付ける(ファスナーを閉める)のにちょっと手間取りましたが、長さはまずまずかな。


イヤーパッドは純正と良く似ていますが、表面素材の手触りとクッション性は純正よりも少し固いです。

なので装着時の耳当たりは純正よりも固いし、側圧も(クッションが固い分)純正より強く感じます。

しかしながら、これは全く予想していなかったんだけど、音は純正よりもこちらの方が私好みでした!
具体的には高音の輪郭が少しだけハッキリするので高音の存在感が増すのです。

恐らくはパッドの表面素材が固いので純正より高音を吸収しにくいのでしょう。
高音の質感改善に取り組んでいる私にとっては、棚からぼたもちです♪

と言うことは、レザー系(表革)のパッドにすればもっと高音が立ってくるかもしれないので、いずれ試してみようかな。

Focal Clear MG Proのリケーブルおよびヘッドホンオーディオの音質(高音)改善

先日導入したFocal Clear MG Proは現在エージング時間が100時間を超えました。
60時間を超えたあたりからようやく音がほぐれ始めたものの、100時間を超えてもまだ解像感に物足りなさを感じるので、もうしばらくエージングを続行することにしました。

またFocal Clear MG Proで使用するリケーブルが本体より2日遅れで届いたので、本体と合わせてエージングを行っています。
今回導入したのは onso hpct_03_blx3というバランスケーブルで、ヘッドホン側が3.5mmモノラルプラグ×2、アンプ側がXLR(4pin)プラグの仕様です。


細身で軽いので取り回しがとても良い点が素晴らしい!
ジャケットが固くて扱いにくい純正ケーブルとは雲泥の差です。

音についてはエージング完了後に感想をアップします。


それはそれとして...。

システムエンハンサーのリピート再生でFocal Clear MG Proのエージングを進めつつ、就寝時に課題曲を試聴するというルーチンを続けているのですが、やっぱり高音にキレがないんですよね...。

最初はエージング不足のせいだと思っていたのですが、60時間、80時間とエージングが進んできても物足りなさを感じます。

そこで2つほど試してみることにしました。


1つ目は現在U18(DDC)に使用している自作ケーブル(KRIPTON PC-HR1000M-Triple C、Oyaide P/C-046)のプラグ/コネクタを交換してみること。

オヤイデのP/C-046は金+パラジウムの2層メッキになっていて"濃く艶のある音色"が特徴なのですが、機器との相性によっては中低音が若干厚ぼったくなり高音が立ってこない場合がありました。

そこでプラグ/コネクタをP/C-037系に変えてみることにしました。
P/C-037はシルバー+ロジウムメッキで、解像力が高く、高音の伸びも良くて、響きに少し華やかさがあるのが特徴。
P/C-004系と並んで私が好きなプラグ/コネクタです。

最初はオリジナルのP/C-037にしようと思っていたのですが、折角なのでARMOREDシリーズのAP/AC-037を使うことにしました。


C-046をAC-037に交換。

30時間ちょっとエージングした段階で試聴したところ、期待通り高音が少し立ってきました。
ただしまだ物足りなさがあるので、エージングが完了したらこのケーブルをどの機器で使うのが良いか、試行錯誤してみる予定です。


そして2つ目は仮想アース(KOJO Crystal E 2台)のターミナル用ステンレスネジ(M4バインドネジ)をチタン製に交換してみること。

Crystal Eはスピーカーシステムで使っていた時はNagra PL-Lに取り付けていて、サウンドステージの空気感が強まる効果がありました。

しかしながらヘッドホンシステム(ZEN StreamとU18に接続)ではスピーカーシステムほどの効果は感じません。
なのであまり期待はしていないけど、ダメ元でやってみることに。

こちらは純正のステンレスネジ。

こちらがチタンネジ。

結果は、ピアノの響きが少し硬質になったような気がするけど、まあプラセボの範囲ですかね。
とは言え、変化の方向性は好ましいのでチタンネジのままにしておくことにしました。

Crystal Eはいずれスピーカーシステムに戻すので、その際にネジの素材違いによる音に変化を再度確かめてみようと思います。

Focal Clear MG ProでHifiman Arya Organicの弱点を補う

試行錯誤の末、何とか納得のいく音になったヘッドホンオーディオシステムですが、結果としてArya Organicの弱点も顕になってしまいました。

それは、アコースティック系の楽曲は抜群だけど、RockやMetalとの相性がイマイチな点。
それなりに良い音だとは思うけど、音がやさしくて綺麗なことが裏目に出てる感じなのかな。

電源ケーブルアロケーションを今一度見直してみるとか、あるいは新しいケーブルを導入することで、もう少しマシになる可能性はありますが、それによって今実現できているアコースティック系の良さが損なわれる危険性もあります。

そこで安易な方法で解決することにしました。
それはRockやMetalを聴く時にはヘッドホンを変えること。
幸にして手元にはEdition8、HD800、T1の3台、あまり期待はしていないA1000Zを含めると4台ありますからね。

と言うことでこの4台を聴いてみたのですが、残念ながら期待していたような音ではなかったのです。

最も期待していたEdition8ですが、Arya Organicのサウンドステージの広さに慣れてしまった耳にはあまりに空間が狭すぎて閉塞感が強く、また何故か音のクリアさがイマイチで薄いベールがかかったような音になってしまいます。

HD800は情報量や解像感、サウンドステージの広さは十分だけど、低音が弱すぎてRockを聴くには物足りません。

T1はバランスは悪く無いんだけどインパクトに欠けるというか物足りなさを感じます。

意外にもA1000Zが一番気持ち良く聞けたのですが、如何せん情報量や解像感のレベルが他のヘッドホンに比べると低すぎて、そちらの方が気になってしまいます。

A1000Zはともかく、他の3台はもっと良い音が鳴るはずなんだけど、Arya Organicを軸に調整してきた弊害なのか実力が発揮できていない感じ。

で、どうしようか悩んで出した結論が、もう1台ヘッドホンを導入することでした。

Arya Organicに並ぶくらいの情報量、解像力、サウンドステージを備えつつ、音色がもう少しクール寄りでRockを気持ちよく聴けそうな機種を探した結果選んだのが、Focal Clear MG Proです。

FocalのヘッドホンはArya Organicを導入する際に候補として挙げていたけど、あの時は平面磁界駆動型の音を聴いてみたかったのでArya Organicを選びました。
でも今回は駆動方式には拘らないので、ダイナミック型のClear MG Proで問題ありません。

それにClear MG Proはモニターヘッドホンという位置づけの製品なので、当然Rockだって得意のはずですからね。

例によってamazonで購入しようかと思ったのですが、イケベ楽器の楽天ショップが5000円オフのクーポンを発行していて実質一番安かったので、イケベ楽器で購入しました。


黒と赤のコントラストがキレイなデザインです。

イヤーパッドとヘッドバンド裏はスエードっぽい素材ですが、使い込むと毛羽立ちそうな感じ。
だからなのか、珍しくスペアのイヤーパッドが1組付属していました。

フルレンジ・エレクトロダイナミック・トランスデューサーと称される40mm マグネシウム ‘M’-シェイプ・ドームスピーカー。
開放型なので後ろが透けて見えてます。

付属の1.2m アンバランスケーブル。
アンバランスだし、ケーブルジャケットが固く取り回しが非常にしづらかったので使いません。
これ以外に5m(カールコード)のアンバランスケーブルも付属しています。

ちょっとビックリしたのがこのケース。
ブランドもののバッグかと思うくらいデザインが洗練されています。
流石フランスのメーカーですね。

持ち手が斜めに配してあるところがさりげなくオシャレ。

内部はこんな感じで専用設計となってます。
Arya Organicにはケースが付属していなかったので別売のケースを購入したのですが、使わない時に一々元箱にしまうのは面倒なので、ケースがついていると助かります。

本体重量が450gなのでArya Organicよりもさらに10g重いけど、装着感はそんなに悪くありません。
就寝時使用の際も枕との干渉は然程気になりませんでしたが、Clea MG Proは側圧が少し強めなので、付け心地はArya Organic(側圧をほとんど感じない)の方が良いです。

音の感想はエージング(100時間の予定)が終わったらアップします。

ネットワークオーディオの最終調整を実施し、やっと納得のいく音になりました♪

briareos.hatenablog.jp

WiFiルーターをリニア電源化したことで、ネットワークオーディオ関連機器からスイッチング電源を排除することができました。
これで過去最高の音になったかと言うと、そうは問屋が卸さないのがオーディオの難しい(でも面白い)ところ。

この時点での音の不満点は2つありました。

  • 高音が少しおとなしい(特に金属系の音)
  • 音の勢いが以前より弱くなった

アコースティック系の楽曲はすこぶる気持ち良く聴くことができるけど、ロックは耳あたりが優しすぎて物足りない感じです。

と言うことで、13日から今日まで4日間かけて最終調整を行いました。
以下は時系列での実施記録です。

⒈ クロックケーブルの変更
U18(DDC)へのリファレンスクロック供給に使っていたオヤイデ DB-510をAET URDG Spec.2004に変更しました。
DB-510は銀線を使っているせいか音が少し柔らかいので、キッチリカッチリした音のAETに変えた次第。
結果、高音がちょっとだけ立ってきたけど、まだまだです。

電源ケーブルの変更
SW-6(スイッチ)に使っていたCARDAS Golden Reference Power(これも音が少し柔らかい)を外し、代わりにNBS OMEGA0を導入。
それに伴ってケーブルアロケーションも変更したのですが(R26、SW-6、OCK-2、U18の115V機器4台で色々入れ替えてみた)、これまた多少の改善に留まりました。
実は内心これでうまく行くと思っていたので、この結果は結構ショックでした。

⒊ R26(DAC)とU18(DDC)のクロックケーブルの入れ替え
R26に使っていたAET SIN DGとU18に使っていたAET UR DGを入れ替えました。
比較すると UR DGの方が音が固いのでそれをR26の方に使えば高音が改善されるのではという目論見でしたが、しなやかさが減って少し固い音になっただけで高音は改善されませんでした。

⒋ DCA-12VHCのヒューズをIsoClean Powerに変更
多少の高音対策になるかと思い、ZEN StreamとSoundgenic用リニア電源 DCA-12VHCのヒューズを私御用達のIsoClean Powerに変更しました。


DCA-12VHCの出力は最大2Aなので2Aのヒューズが入っているかと思いきや、1Aのヒューズが2本使われていました。
IsoClean Powerの1Aは1本持っていたので、追加で3本購入。
結果、音の木目が細かくなって高音に若干の華やかさが付加されたものの、高音の改善には至らず。
もう少し効果があるかと期待していたのでガッカリだったけど、音の質感は良くなったから良しとしました。

⒌ Petit Susie&Petit Tank LEの撤去
高音対策の良いアイデアが思い浮かばなかったので一旦保留とし、音の勢いを上げる対策に着手。
原因かどうか定かではないけど、WiFiルーターに使用していたPetit Susie&Petit Tank LEと、光LANのMC(メディアコンバーター)用リニア電源2台に使用していたPetit Susie2個を撤去。
電源フィルターって使いすぎると音が死ぬ(勢いが無くなる)ことが多いからだけど、結果としてあまり効果はなかったかな。
とりあえず外したままにしておくこととし、再度使うかどうかは後で考えることに。

⒍ ZEN StreamとSoundgenic用リニア電源の電源ケーブル入れ替え
ZEN Stream用のDCA-12VHCに使用していた自作ケーブル(PC-TripleC)と、Soundgenic用のDCA-12VHCに使用していたAET SIN ACを入れ替えてみました。
自作ケーブルの方が元気で高音が強い(という認識だった)のでトランスポートに使用してたんだけど、ものは試しに入れ替えてみたら、これが大正解!
金属系の音が金属っぽい音になり、音の勢いも出てきました!
上手くいかないと思っていた対策が奏功したわけで、思い込みの怖さを改めて感じた次第。

⒎ 入れ替えたR26(DAC)とU18(DDC)のクロックケーブルを元に戻す
ヴァイオリンの音が少し固いので、一旦は入れ替えたクロックケーブルを元に戻しました。
音にしなやかさのあるAET SIN DGをDACに使用する形ですが、これは上手く行き、ヴァイオリンの音にしなやかさが戻りました♪

⒎ 室内AV用スイッチとオーディオ用スイッチ(SW-6)の間の光LANを一部変更
2台のスイッチの間に光LANを入れてWiFiルーターWiFi AP他の機器からのノイズアイソレーションを図っていますが、その光LANのAV用スイッチ側のMCに接続してある光ファイバーを、ダイレクトにSW-6に接続する形にしました。
SW-6にはSFPポートがあり、これまではRJ45用のトランシーバーを挿してメタルLANケーブルを接続していました。
このトランシーバーをMCに挿してある光ファイバー用のトランシーバーに入れ替え、光ファイバーを直接接続した次第。
実はこれは音への対策ではなく、オーディオスイッチ側のMCがたまにトラブって接続が切れることがあったのでその対策でした。

LAN構成的にはMC1台とメタルLANケーブル(5m)を取り払った形になるのですが、これによってサウンドステージがさらに少し広がって音のクリアさも上がったのです!
ここは音楽信号は通らないんだけど、やっぱり音への影響があるんですよね...。
結果として高音の質感も良くなったので、一石二鳥という感じです♪


と言うことで、4日間に渡って試行錯誤した結果、ようやく納得できる音にはなったのですが、残念な事実を再認識させられることにもなりました。

以前も感じたことですが、Arya Organicはロック向きでは無いですね。
大きな不満は無いんだけど、アコースティック系の楽曲を聴いた時の素晴らしさ〜「あぁ良い音だなぁ」という感動は感じられません。

恐らくArya Organicでこれを両立させるのは困難だと思うし、仮に可能だとしても今のシステムでは難しい(アンプとDACを変えれば可能かも)と思うので、安易な方法を選択することにしました。

その方法とは...?

WiFiルーター リニア電源化の結果

briareos.hatenablog.jp

先日のブログに書いた通り、WiFi-APに引き続き、洗面所天井裏に設置してあるWiFiルーターをリニア電源化しました。

昼頃に作業を行い、約12時間後の就寝時に最初の試聴を行った結果はこんな感じ。

  • ピアノソロ、ヴァイオリンソロの響きの量が少し増え、消え際の響きがこれまでよりもハッキリと聴き取れるようになった
  • 高音が少し強くなり、音の実体感が強くなった

「もう少しだけ高音にシャープさがあった方が楽しい気がする」と思っていたので、この音は願ったり叶ったりだったのですが、翌日の就寝時に試聴した時には高音の変化は綺麗さっぱり無くなってしました...( ; ; )

ELSOUNDのリニア電源を天井裏(普通の2Pのコンセントしかない)で使用するにあたり、機器側はIEC(3P)でコンセント側が2Pの電源ケーブルamazonで購入したんだけど、恐らくそのケーブルのエージング不足の影響で高音が強目に出ていたのだと思われます。

正直なところガッカリしましたが、響きが増えた(ノイズフロアが下がった)ことは翌日も同様だったので、これがリニア電源化の正味の効果なのでしょうね。

WiFi-APとWiFiルーターにPetit Susieをつけた時もノイズフロアを下げる方向での効果がありましたが、比較するとリニア電源化の方が音がナチュラルに感じます。

またPetit SusieはWiFi-APとWiFiルーターの両方につけるよりも片方だけの方が音が良かったですが(使い過ぎると副作用がある?)、リニア電源化は両方で実施した方が音が良かったです。


今回の実験で得られた知見としては、ネットワークオーディオに使用するすべての機器(オーディオ機器はもちろんのこと、ネットワークを構成する機器も含め)からスイッチング電源を排除することが極めて重要だと言うこと。

その場合リニア電源化がベストだけど、費用的にスイッチング電源を使わざるを得ない場合はPetit Susieを併用するのが効果的でした。

ただしPetit Susieは使い過ぎると副作用(空間情報が減る)が起こる場合もありそうなので、スイッチング電源が複数ある場合はPetit Susie1個から始めて、試聴しながら徐々に増やしていくのが良さそうですね。

ZEN Stream用 DCA-12VHC導入とWiFiルーターのリニア電源化


Soundgenic用のリニア電源に引き続き、ZEN Stream用として注文したオーディオデザインDCA-12VHCが昨日午前中に到着したので、早速インストールしました。

昨日の就寝時(エージング13時間)に試聴した感想はこんな感じ。

  • 無音時の静けさがより深くなった
  • 高音が少しだけスッキリした
  • ピアノやヴァイオリンの響きに含まれていた僅かなモヤつきが薄くなり、響きが明瞭になった

DCA-12VHCを1台導入しSoundgenicとZEN Streamのそれぞれで試した時の印象は、どちらに使用した場合も「女性ボーカルがややスッキリして聴きやすくなり、空間表現がやや濃くなった(空間の存在感がやや強くなった)」というもので、強いて言うならZEN Streamに使用した場合の方がスッキリ感がやや強いかなという印象でした。

その後、WiFi-APの電源をリニア電源(ELSOUND)に変更したことにより「音の厚みが出て、音が少し濃くなった」という変化がありましたが、今回2台目のDCA-12VHCを導入したことで、ベクトル的には再びスッキリ方向にシフトした感じです。
尤も耳を凝らして聴くと「ちょっと変わったかな...」と感じる程度の変化ですけどね。

それよりも「無音時の静けさがより深くなった」ことの方が変化としてはわかりやすく、こちらの方は無音になった瞬間に「あれっ、違う!」と感じるくらいの変化がありました。

現時点での音について特段の不満はないのですが、もう少しだけ高音にシャープさがあった方が楽しい気がするので、例によってDCA-12VHCのヒューズを交換してみる予定。


でもその前に、今回の計画の目標の1つである"WiFiルーターWiFi-APのリニア電源化"を果たすべく、洗面所天井裏に設置してあるWiFiルーターのスイッチング電源をELSOUNDのリニア電源に置き換えることにしました。

先日リニア電源に置き換えたWiFi AP(Synology WRX560)のスイッチング電源が12V/2.5Aだったので少し嫌な予感がしたのですが、案の定WiFiルーター(RT6600ax)の方は12V/3.5Aで、ELSOUNDの12V/2.5Aでは容量が足りません。

ただし3.5Aというのは最大電力消費時に必要な値(しかもある程度の余裕を持たせた値のはず)であり、常に3.5Aを必要としているわけではないので、実際には2.5Aもあれば十分足りるのではないかと思います。
※ちなみにRT6600axの仕様は消費電力 11.11 W (アクセス)/6.77 W (無作動)なので、アクセス時でも0.93Aしか流れていないことになります。

もしELSOUNDの電源に2.5Aを超える負荷が継続的にかかった場合はヒューズが切れる(過負荷で回路が発熱して発火したりはしない)はずなので、とりあえず使ってみることにしましたが、気休めにコンデンサバンク(実際にはPetit Susie&Petit Tank LEのセット)をつけて瞬間的な電力消費に対応できるようにしておきました。
※音が気に入らなければPetit Susie&Petit Tank LEは外しますが、スイッチング電源につけるわけではないので音への影響は極僅かだと思っています。

今晩の試聴で結果を確認するつもりだけど、果たして吉と出るか凶と出るか、少しドキドキです。

WiFi-APのスイッチング電源をリニア電源に変えてみた

briareos.hatenablog.jp

ネットワークオーディオで使用しているDC電源4台すべてをリニア電源にするという計画の第1弾として、まずはSoundgenic用にオーディオデザインDCA-12VHCを導入し、現在使用しているELSOUNDのリニア電源(12V/2.5A)とリプレイスしました。

結果は前回のブログに上げた通りで、ELSOUNDを使用した音と大きくは変わりませんでしたが、女性ボーカルがややスッキリして聴きやすくなり、空間表現がやや濃くなった(空間の存在感がやや強くなった)と言うものでした。

オーディオデザインDCA-12VHCはELSOUNDのリニア電源よりもノイズはかなり低いと思われるけど、音に関してはそれほど大きな変化がなかったと言うことです。
※Soundgenic付属のスイッチング電源をELSOUNDのリニア電源に変えた際には音がかなり良くなったので、スイッチング電源をリニア電源に変えること自体には大きな恩恵があります。
※ただELSOUNDとオーディオデザインのリニア電源を比較すると、個人的にはオーディオデザインのリニア電源の音の方が好みではあるけど、大きな違いはなかったと言うことです。

まあ、この結果は当然あり得ると思っていたので、さほど気落ちはしていません。

余ったELDOUNDのリニア電源をWIFI-APに使った時の音がどうなるのかが最大の焦点なので、それを含めていくつか実験しました。


【実験①】ZEN StreamとELSOUNDリニア電源の間にiFI iPurifier DC2を入れる
オーディオデザインのリニア電源を導入する前はSoundgenicに使っていたiPurifier DC2を、ZEN Streamに使ってみるという実験です。
結果は次の通り。

  • サウンドステージ内の楽器(音源)の立体感が少し増した
  • 音の線が少し太くなった(音の芯の周りの音が増えた?)

良くなったと思う点と悪くなったと思う点が混在していて、正直なところ判断が難しいのですが、細かな点は無視して音全体を聴いた時の印象で言うと、iPurifier DC2を使わない音の方が好きかな。


【実験②】WiFi-AP(Synology WRX560)の付属スイッチング電源をELSOUNDのリニア電源に交換する

今回の計画で一番期待していたのがAPとルーターのスイッチング電源をリニア電源に置き換えることによる音質アップです。
先日APとルーターにPetit Susie&Petit Tank LEをつけてみた際に思っていた以上の音の変化があったので、リニア電源にすれば(良い結果になるか悪い結果になるかは別として)音はかなり変わるだろうなと。
そしてその結果ですが、思っていた通り音の変化は大きかったです。

  • 音に厚みがでた(説明が難しいけど、音の線が太くなったのとは違うんですよね)
  • 音が少しだけ濃くなった

ノイズフロアが下がる方向での変化かと思いきや、予想を裏切られる方向での変化でした。
交換した直後と就寝時の2回試聴しましたが、1回目の試聴の時はちょっとびっくりして「これってどうなんだろう?」と思ったんだけど、2回目に聴いた時は「こっちの方が良いかも」と思ったので、WiFi-APの電源はELSOUNDを使うことにしました。


【実験③】オーディオデザインのリニア電源を、ZEN Streamに使ってみる(WiFi-APの電源はELSOUND)
Soundgenicの電源は必然的にELSOUNDのリニア電源を使うことになりますが、その結果はと言うと、違いがわかりませんでした...(^^;;
強いて言うなら、こちらの音の方がほんの少しだけ高音が立っているように思わなくもないけど、今回実験した中で最も変化が小さかったのは間違いないです。


音楽データの伝送に全く関与していないWiFi-APの電源が何故これほど音に影響するのか本当に意味不明なのですが、結果は結果なので、WiFiルーターの電源も当初の予定通りリニア電源(ELSOUND)化することとし、オーディオデザインDCA-12VHCをもう1台注文しました。

その結果は後日アップします。