流行

以下の6曲はすべて今年のヒット(最後のだけは"ヒット"とは言えないかも)だけど、1つ共通点があります。さて、なんでしょうか。

OneRepublic「Good Life」

Maroon 5 feat. Christina Aguilera「Moves Like Jagger」

Foster The People「Pumped Up Kicks」

Britney Spears「I Wanna Go」

Jason Derulo「It Girl」

Ximena Sarinana「Different」



これだけ出てくると、"流行ってる"と言って間違いなさそうだね。口笛。どれも聴いてると自分でも口笛を吹きたくなってしまう。



もちろん口笛を使った曲なんて過去にもいっぱいあって、個人的に真っ先に思い出すのは、やっぱりBilly Joelの「The Stranger」。あとはタイトルがそのまんまな、これ。

ヒップホップだとこういうのもあったな。

あと、記憶に新しいところ(とは言っても、もう何年も前か)では、日本でも"口笛ソング"のキャッチコピーでヒットしたこの曲。

でも、おそらく過去の口笛ソングはどれも単発で、今のような流行りにはなっていないんじゃないかと思う。



音楽ファンには、流行り物を軽視する人種もいるけど、リアルタイムの流行に乗っかって楽しめるのは、間違いなくポピュラー・ミュージックの魅力の1つ。みんなが気付くような大きな流れ以外にも、常に小さな流れが起こっては消えていく。個人的にはLady Gaga「The Edge of Glory」とKaty Perry「Last Friday Night(T.G.I.F)」のヒットで、"これからはサックスソロの復権や!"と思ってたんだけど、今のところこの予想は外れてるかな。

Wicked@Gershwin Theater in NYC

cafela2008-02-26

ニューヨーク旅行から帰ってきて2週間近くたった今でも、向こうで観たブロードウェイ・ミュージカル『Wicked』の衝撃が残ってる。好きなアーティストのライブでさえ、ここまで感動したことはほとんど記憶にない・・・それこそプリンスぐらいかな。以前、彼のライブを観た後は1ヶ月ぐらい彼の曲ばっか聴いてたっけ。ちょうど今もあの時みたいな感じだ。


正直言って、これまではまったくミュージカルに興味なんてなかった。前回NYCに行った11年前は5ヶ月も滞在したのに一度も観に行かなかったし、日本に『We Will Rock You』が来た時も、招待で観られるチャンスがあったにも関わらず、メンドクサイから、という理由で行かなかった。唯一、『シカゴ』の日本公演は観たいと思ったことがあるけど、それは元バックストリート・ボーイズのケヴィンが出演しているから、という不純な(?)動機で、別にミュージカル自体を観たかったわけではない(結局、その時は招待枠がないと言われて観れず仕舞い)。


そんな僕が今回、一緒に行った連れに「ミュージカルが観たい。でも、特にどれが観たいというのはない」と言われて選んだのが、ちょうど日本でも劇団四季がやっているこの『ウィキッド』。理由は、他の定番ミュージカルにほとんど興味を惹かれなかったのと、いまだに全公演ソールドアウトでかなり評価の高い作品ということ、そして、緑と黒&白でデザインされたお洒落なロゴ(サントラのジャケット)が最高に気に入ってしまったから。


というわけで、それほど積極的に観たわけじゃないんだけど、実際に観ると、これがもうとんでもなく面白かった。英語に関しては軽く落ち込むほど聴き取れなくて、細かい台詞はわからないところが多かったけど、それはさほど問題じゃない。出演者のとんでもない歌唱力といい、豪華なステージ・セットといい、派手な演出といい、まさにアメリカン・エンターテインメントの神髄!という感じ。幕が上がった直後から鳥肌立ちまくりで、危うく涙が出そうなほど感動してしまった。あれだけ歌える人がゴロゴロしてるわけだから、アメリカって国はとんでもない。


ストーリーに関しては詳しく触れないけど、簡単に言うと『オズの魔法使い』に出てくる悪い(Wicked)魔女がいかにして”悪く”なったか(つまり実際には違ったんだけど、訳あって悪くならざるをえなかった)という話。差別だったり、メディアの問題だったり、様々なメタファーが散りばめられていて、脳天気でも単純な感動作でもないのが良かった。1部、2部合わせて2時間半以上もある上、学園物の要素もコメディの要素もラブ・ストーリーの要素も全部入ってるんだけど、決して長ったらしいとも詰め込みすぎとも感じさせずにあっという間に時間が過ぎていく。ちょうど僕らが観た日は、”Kids’ Day”ということで、子供がたくさん招待されていて、カーテンコールの時、今回の主演(エルファバ役)だったStephanie J. Blockが子供たちに向かって(たしか)「どう?家でYoutube観てるより楽しいでしょ?」みたいなことを言ったのがメチャメチャ印象に残ってる。多感な頃にあんな凄いショーを観る機会があったら、確実に人生が変わりそうな気がするな。


というわけで、帰国してから速攻でサントラを購入して現在もヘヴィ・ローテーション中。さすがにCDで聴いた場合、全部の曲を飛ばさずに聴けるというわけではないけど、普通にポップスとしてもイイ曲はいくつかある。中でも最高なのは、やはり第1部のラストに歌われる劇中の最重要曲「Defying Gravity」。この曲のメロディーと前向きな歌詞は何度聴いても飽きないし、本当に元気が出る。特にエルファバが絶唱する後半の高揚感ときたらもう・・・。あと、バラードでは「I’m Not That Girl」とフィナーレ間近に歌われる「For Good」の2曲が素晴らしい。ちなみに「Defying Gravity」はハウスにしたら最高だろうなぁ、と思って調べてみたら、ちゃんとシングルも出ていてダンス・ミックスがいくつかある。ところが、iTunes Storeで視聴したら、どのバージョンも微妙な出来でガッカリ。なんでどれもこれも無理矢理1コードとかループとかに乗せちゃうんだろう。こういう曲はメロディーと同じくらい和音がキモなんだから、1つぐらい原曲のコード感を残したバージョンを作って欲しかったよ。


で、サントラでも歌ってるオリジナル・キャストのIdina Menzel(エルファバ役。最近、ニューアルバムを出したばかり)がトニー賞の授賞式で歌った「Defying Gravity」が↓下の動画なんだけど、顔が怖かったり、ちょっと音を外してたり、今回観たStephanie J. Blockのエルファバとは少し印象が違う。もちろん一番評価が高いのは、オリジナル・キャストかつトニー賞も獲ったIdinaなんだろうけど、他のキャストも含めて今回は当たりだったんじゃないかと個人的には思いたい。グリンダ役は動画にも出ているオリジナル・キャストがKristin Chenowethで、今回はAnnaleigh Ashfordという人だったけど、正直言ってAnnaleighの方が断然可愛く見えたし、スタイルも良かった。しかも、オリジナル・キャストによるサントラより、エルファバとの声のキャラクターの違いが良く出てたような・・・。ちなみに、一緒に行った連れはパンフに載っている歴代&各地のキャストが今回の出演者と違うことにいたくご不満で、あの人はもっと綺麗だったのに、あの人はもっと格好良かったのに、と文句を言っていた(苦笑)。まぁ、定価の倍額ぐらい出して頑張ったおかげで、出演者の表情はもちろん、口から飛び散るツバまでがハッキリと見えるぐらい前の席だったから、実際に観たキャストの印象が強くなるのもムリはないか。


アメリカで観るグラミー賞

cafela2008-02-11

タイミングよくニューヨーク旅行に行けることになったので、この日は観光を早めに切り上げてホテルの部屋でグラミーの授賞式を観てきた。最初は「会場はLAやし、日本でWowow観てるのと変わらへんわ」と思っていたんだけど、実はアメリカで観るグラミーは一味違ってた。


授賞式を全米中継したCBSでは、朝からグラミーの話題が頻繁に登場してかなり気分を盛り上げてくれる。ニュース番組になんかの雑誌の編集長が出てきて、受賞予想をしたりとか。もちろん授賞式の後や、翌日以降も繰り返し授賞式の結果がニュースとして流れる。当たり前と言えば当たり前だが、1部のメディア、それも断片的にしかグラミーの話題を取り上げない日本とは随分と違う。まぁ、日本ではFMラジオのディレクターでさえ、シゴトに関係なければほとんどがグラミーに感心なんて持ってないんだけど。


そして、アメリカのグラミー中継では、間に入るCMもけっこう面白い。というのも、グラミーに出演、ノミネートされているアーティストが出てるCMが何度も流れるのだ。例えば、Best Female R&B Vocal Performanceが発表された直後には、この部門にノミネートされていたMary J.Bligeの曲「Just Fine」が使われている車のCMが流れてたし、John Legendがパフォーマンスした後には、アメリカの大手小売りチェーンTargetで限定発売されている彼の最新ライブ・アルバムのスポットが放送された。また、ビヨンセがパフォーマンスした後は、彼女が出てるCMが何種類か流れてた。


あと、CBSの中継では、アメリカ版のKABA.ちゃんみたいなオネエ喋りのタレントがレッド・カーペットでの"ベスト・ファッション"、"ワースト・ファッション"みたいななのをレポートしててこれもなんか面白かった。一緒に行った連れも"この人、KABA.ちゃんみたいやね"なんて言ってたけど、本当にあんな感じ。後で調べたらこの人、Steven Cojocaruと言ってやはりファッション評論家とのこと(上の画像がそう)。余談だけど、このSteven Cojocaruを見て思い出したのが、ちょうど僕が前回11年前ニューヨークに滞在していた時のこと。実はその時、ちょうどKABA.ちゃんもニューヨークにいてニアミスしそうになったんだった。というのも、旅行者の友人が彼と知り合いだったからなんだけど。まぁ、その時は僕も「あー、DOSのダンサーの人か」ぐらいの感じで、一般人の間での知名度はまったくなかったのにね。


おまけ:ビヨンセが出てるCM↓たしかグラミー中継の間に流れたうちの1つがこれ。


PEOPLE, RIDE ON / ICE

cafela2007-12-19

夢は消え、歌は残る...か。


ICEのギタリスト、宮内氏が亡くなったというニュースにショックを受けた。そしてCDを聴くことでしか追悼できない自分の現状に歯がゆくなった。僕自身はまったく面識がなかったけど、元上司とか同い年の友人が本人と仲が良くて、何年か前に闘病中という話は聞いたことがあった。でも、その後も普通にアルバムを出してたから、てっきり良くなったのかと思ってたんだけど・・・43才だなんて早すぎる。


日本のギタリストって白人音楽寄り、ロック寄りの曲を書く人がほとんどのような気がするけど、この人はソウル・ミュージックに影響を受けた、しかも洗練された音を作るのが実に上手かった。特にアレンジのセンスと切れの良いカッティング・ギターは絶品で、とにかく気持ちいい音を追求するかのような姿勢が印象的だった。ICEと言えば、「MOON CHILD」とか「SLOW LOVE」辺りが代表曲になるんだろうけど、僕はとにかく98年のアルバム『MIDNIGHT SKYWAY』に入ってる曲「PEOPLE, RIDE ON」が好きで、常にiTunesのプレイリストの上位に入れていた。ギターのカッティングと間奏の展開にもグッとくるんだけど、なんと言ってもこの曲の一番の聴きどころは歌詞にある。


"ニュースで聞いたことだけど、あのロックンロールスターはもういない。車のシートに横になり、涙を流した。夢は消え、歌は残る"


2ちゃんのニュース・スレにもこの曲の歌詞が何度も書き込まれていたけど、やっぱりそうだよね。僕も今回のことを聞いてまず思い出したのはこの曲。今聴くとさらに切なくなる。


A Christmas Of Love / Keith Sweat

cafela2007-12-17

クリスチャンでもないし、クリスマスにさほど思い入れもない僕にとって、クリスマス・アルバムの多くは聞いていてあまり楽しいものではない。そりゃ「This Christmas」とか「My Gift To You」とか「Let It Snow」とかは大好きだけど、アルバムとなると話は別だ。大抵のクリスマス・アルバムはいわゆるスタンダード・ナンバーがほとんどだし、そういうベタなクリスマス・ソングってなんか耳にするだけでも恥ずかしいからね。よほど料理法がよくない限り、そう何度も聞き返す気にはならない。仮にどんなに好きなプロデューサーが手掛けていても、だ。数少ない例外としては、ケニー・ランキンのクリスマス・アルバムかな。これはスタンダードのカバー集ながら本当に絶品だけど、なかなかこういうアルバムには出会えるもんじゃない。


じゃぁ、こんなヤツでも楽しめる、いいクリスマス・アルバムの条件ってなんよ?と考えた時、僕が出した結論は"オリジナル・ソングを中心に構成されていること"だった。例えば、完全にオリジナル曲で固められたマイケル・フランクスの『Watching The Snow』。これはいい。そうだと言われなければ、クリスマス・アルバムだと気付かないぐらいだ。それと、毎年必ずひっぱり出してクリスマスが終わっても聴いてたりするのが、カーク・フランクリンの『Christmas』。賛美歌とかも入ってるけど、僕にとっては馴染みのない曲ばかりだし、「Silent Night」に至ってはメロディがほとんど原型を留めていないから気恥ずかしさナシに聴ける。聴き始めの頃は♪Jesus!と歌われる度に申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、何十回とリピートしているうちに気にならなくなり、今では一緒に♪Jesusと歌えるようになってしまった。すまんな、親父。


そして、今回めでたく(僕の)クリスマス・アルバムの殿堂入りを果たしたのが、Keith Sweatによるこの1枚。実は、iTunesストアでは去年から売られていたものなんだけど、あまりの内容の良さに今年リリースされたCDも買ってしまった。収録曲は全部で9曲。HMVのサイトにある商品解説には、"誰もが知ってるスタンダード・ナンバーがズラリ!"とか書いてあるけど、これは大嘘で「The Christmas Song」とちょっとだけ引用されているスタンダード・メドレー以外はすべてオリジナルというか(おそらくは)今回が初お目見え、かつキース節全開の艶っぽい曲ばかりだ。シンガーとしてはそれほど恵まれていない彼だけに、オリジナル曲で勝負したのは正解かな。しかも、このアルバムに収められている楽曲は、いずれもメロディアスでここ数作の収録曲より断然出来がいいと思う。"キース・スウェットのアルバムに駄作なし!"と信じている僕だけど、ここ最近の彼はさすがに時代の風に煽られてちょっと停滞気味だったからね。また、唯一のスタンダードとなる「The Christmas Song」も、彼らしくヌメヌメっと歌い込まれていて素晴らしい。10月にビルボード・ライブでやった来日公演は、金欠・・・という情けない理由でパスしたんだけど、とりあえずこのアルバムがあればその後悔も少しは埋められそうだ。まぁ、のっけから♪I wanna be your Santa Claus〜なんて曲だし、ブックレットではキース様がシャンパンのボトルを前にニヤリと"LET'S CELEBRATE IN LOVE"なんてメッセージを送ってたりするから、できれば(恋人と過ごす)日本的なクリスマスのBGMとして使いたいところではあるんだけど。


それにしても、タイトルを何度も変えながらズルズルとリリースが延び続けているオリジナルのニューアルバムは一体どうなったんだろう? このクリスマス・アルバムやリークされたキーシャ・コールとのデュエット曲なんかを聴く限り、かなり期待できそうなのに。そう言えば、Baby Bashの新作にキースの曲をサンプリングして本人をフィーチャーした曲が入ってたり、MARIOが新作で「Right And A Wrong Way」をカバーしていたり、 今ちょっとしたキース・スウェット再評価の波が来てるっぽいんだけどね。

Carnival Ride / Carrie Underwood

cafela2007-11-29

アメリカン・アイドルで優勝、さらにグラミーの新人賞にも輝くという、これ以上ない大ネタがあったにも関わらず、なぜかデビューアルバムの日本盤リリースが見送られてしまったCarrie Underwood。その理由はどうやら「カントリーだから」ってことらしいけど、なんか納得いかないな。U社とかW社ならともかく、B社なら、B社なら、大々的に売り出してくれると信じてたのに! 普段はもっと売れそうもないアーティストでも日本盤出してるくせに何やってんだよぉ!(なまいきゆうてすんません)。。。そう言えば、確か今年の初め頃だったかな、一時期、渋谷センター街にキャリーたんが写ってるでっかいVansの広告が掛かってたっけ。でも、あれを見て彼女が何者かわかった人は果たしてどれだけいたんだろう。


そもそも「カントリーは日本では受けない」ってのはホントなんだろうか? そりゃ、ブルーグラスとか気合いの入ったヤツはダメだろうけど、キャリー・アンダーウッドがやってるのはいわゆるポップ・カントリーで、曲にもよるけど、せいぜいフェイス・ヒルシャナイア・トゥウェインのポップ・アルバムよりちょっと濃いぐらい。音楽好きが聞けば少しバンジョーフィドルが耳につくかも知れないけど、あらかじめ"カントリー"だと言われない限り、ほとんどの人には普通のポップ・ロックにしか聞こえないはず。例えば、デビューアルバムのタイトル曲「Some Hearts」なんかカントリー濃度0%で、あれに比べれば最近のシェリル・クロウの方がよほどカントリー臭いわ!!要するに大切なのはジャンルではなく、メロディーとヴォーカルの良さ。つまり、「カントリーだから」ってのは日本盤を出さない理由にはならないと思うのだ。そう言えば、今年の1月に出たキース・アーバンの最新アルバムは、カントリーの「カ」の字も出さずに、ひたすら「ニコール・キッドマンを射止めたイケメン・ロッカー」で押し切ってプロモーションしてたな。まぁ、キースのアルバムはそんなに売れたようには見えなかったけど、そういうやり方もあるってこと。


さて、そんなキャリー・アンダーウッドの2ndアルバムがこの『Carnival Ride』。当然のように全米アルバム・チャートでNO.1になるのを横目で見つつ、実は購入するかどうか迷ってたんだけど、1stシングルの「So Small」が素晴らしかったのでポチることにした。「愛がすべてだってわかったら、それ以外のことはちっぽけに感じるものよ」(意訳)なんて日本語にすると臭くなっちゃうんだけど、これは本当に良い曲。そして、この曲以外にもバラード、アップ共になかなかの佳曲揃い。前作同様、確かに味付けはカントリーだけど、どの曲も土の香りは控えめで普通のポップ・ロックとして楽しめる。それにしても、この人の堂々とした歌いっぷりは相変わらずお見事。ヘタなR&Bシンガーより、よっぽどソウルフルで声量も表現力もある。カントリーも悪かないけど、いつかブルーアイド・ソウルかコンテンポラリー・ゴスペルのアルバムを作ってくれないかな。

Amanha Nao Vou Trabalhar / Alexandre Grooves

cafela2007-11-22

Alexandre Grooves(アレシャンドリ・グルーヴィス)なるブラジルのシンガーソングライターが去年発表したデビューアルバム。もう1年近く前に購入して愛聴していたんだけど、最近何度か職場で耳にして「ん、なんで今ごろ?」と思っていたら、なんだ日本盤が出てたのか。確かにメロウなサンバ・ソウルって感じでかなり日本人好みだもんな。


1曲だけSeu Jorgeが参加している曲もあって、確かに彼と共通する部分もあるんだけど、アク抜きされていないセウの音楽と比べると、この人の場合はもっと洗練されていてメロディアス。ギターのカッティングが気持ちよくて、メチャメチャ聞きやすい。ほどよくファンキーでメロディーも良い・・・ムリヤリ日本のアーティストで例えるならば、スガシカオだな。しかも、今回ちょっと調べてみたら、このアレシャンドリ君、30才過ぎてのデビューなんだね。あ〜、ますますスガシカオっぽいやん!というわけで「ブラジルのスガシカオ」というキャッチコピーを考えたので、ぜひ使って頂きたいと思う。まぁ、歌い方は全然違うので、スガさんよりずっとゆる〜い印象だけど。


ちなみに、セウ・ジョルジとやってるアルバム・タイトル曲「Amanha Nao Vou Trabalhar」はポルトガル語で「明日は働かない」という意味らしいけど、確かにこれ聞いてると気持ちよくて仕事する気がなくなるわ。