トロンレガシーを観てきました


はっきり言ってしまうと、これは駄作です。今年見た作品の中で一番面白くなかった。残念です。マトリクスのほうが全然面白いと思う。
あの「トロン」が現代に蘇ったら、どんなすごい作品になるだろうかと、かなり期待してたんだけどなー、ということで、本日はなぜトロンレガシーはつまらなかったのか、を考えてみました。
皆さんのレビューを見ると、ストーリーがシンプルすぎてどうなの、というご意見が多いようなんですが、確かにそれはその通りだとは思います。伏線ゼロ意外性ゼロの省エネ展開なのは、確かにいただけなかった。まー、でもねー、昔の映画で名作と言われているものも結構ストーリーはストレートでシンプルだったりするわけですよ。なので個人的には一番この映画をつまらなくしてしまったところって、実は売りにしていた映像なんじゃないかと思っているのです。
画面がスタイリッシュでかっこいいのは、予告編を見れば分かることで、そこに異論のある人は少ないとは思うのですが、この暗くて、蛍光ラインの入ったデザイナーズ映像が延々と何十分も続くわけですよ。そんなの飽きるって。
美術デザインに力があるからそれ以外の部分がおざなりになってしまっている映画って、過去にもそう言えば見たことがあるような気がします。ジェニファー・ロペスの「ザ・セル」とかさ。衣装デザインはアカデミー賞とってたけど、だから何、みたいな。
すぐれたデザインというのはえてして余計なものをつけずに完璧にシンプルな形態になりますが、そこにはノイズが無いわけですよ。つまり細部がない。
「神は細部に宿る」という言葉が私は好きなんですが、この映画の映像にはあまりにも細部が無いものだから、神が宿ってない気がするのね。映画って絵空事ではあるものですが、感情移入できたり、ハラハラドキドキできたりするじゃないですか。でもこの映画にはそういうのが一切無い。映像が完璧すぎて、面白みが無いんですよ。全然。
「完璧ということを理解していなかった」というのは、主人公の父親が放つセリフなのですが、そっくりそのままこの映画の映像を作り上げた人に送ってあげたいと思いました。ミュージッククリップで終わっておくべきデザイン性であったように思います。

筆談ホステスの言葉

筆談ホステス 67の愛言葉 (青森一の不良娘が銀座の夜にはぐくんだ魔法の話術)

筆談ホステス 67の愛言葉 (青森一の不良娘が銀座の夜にはぐくんだ魔法の話術)

なかなか体調がもどりませんが、踏ん張って今日も更新します。ま、別に誰も読んでないブログなんだけど。
本日は、ドラマ化もされました筆談ホステス斉藤里恵さんの本です。
この方の言葉遊び的な「愛言葉」というのが、ハッとさせられるものがあって、結構気に入っているので購入してしまいました。
この方はまさに本物の戯言遣いですね。言葉ひとつで人を元気にさせることができるし、考え方を変えさせることができる。ホステスは話術のプロですが、その時々その人に最も適した言葉を、当意即妙で自分の記憶の引き出しから引っ張ってこられるのは、やはりものすごい技術だと思います。ちょっとそういう姿勢は見習いたいと思いまして、まずは自分の引き出しを増やすために、いいお言葉集であるこの本を購入してみた次第。
特に個人的に気に入っているのは

難題の無い人生は「無難」な人生。
難題の有る人生は「有難い」人生。

というもので、つらい時はこの言葉を思い出すようにしています。
ほかにも

隣に誰かがいるだけで、「憂い」は「優しさ」に変わります

とかいろいろあります。
人を元気にするために、自分も機会があったら使ってみたいです。

写真集「奇界遺産」がすごい。

奇界遺産

奇界遺産

ワンダーJAPAN」の創刊号以来のファンである私が、昨年来目をつけていた写真集。表紙からしてただならぬ気配が漂ってくる。欲しい。でも3800円もする。
というわけで1年間、購入するのを逡巡しておりましたが、ついに購入。むさぼるように読みましたが、これは本当に素晴らしかった。
ここに収録されているすべてが特Aクラスの自然遺産であり建築物件であり、ワンダースポットなのです。写真も美しいし旅に出たくなること請け合い。絶対お買い得の写真集だと思います。
なお、個人的に特に行きたくなったのは、
■中洞組・・・中国にある世界唯一洞窟内にある村(http://ikoku.cool.ne.jp/kishuushou1/kishuu11.htm
■セテニル・・・スペインにある崖の上と崖の下にある町(http://labaq.com/archives/51110331.html
■メテオラ・・・ここは有名。世界遺産だし。ギリシャの断崖絶壁の上に建つ修道院http://www.visitgreece.jp/attractive/meteora/index.html
■名山鬼城・・・重慶にある総合地獄テーマパーク。たまらん。(http://twitpic.com/283wfh
■キンタ・ダ・レガレイラ・・・まるでICO!超ファンタジックな庭園(http://www.albatro.jp/birdyard/architecture/quinta-da-regaleira/index.htm
■ワット・シェンクアン・・・ラオスにあるアジア的妄想大庭園(http://www41.tok2.com/home/kanihei5/watxiengkhuan.html
■スイ・ティエン公園・・・ホーチミンにあるアジア最強のテーマパーク。この写真集の表紙にもなっている。TDLTDSを足した面積よりも広いとは・・・。(http://matome.naver.jp/odai/2126708242849463701
■ナンマドール遺跡・・・太平洋の呪われた?遺跡。(http://www.youtube.com/watch?v=_XRYYpHrKJY
の8箇所。
ボリビアの忍者屋敷には行こうとは思わなかったなぁ。ウユニ塩湖には行きたいけど。

「安政五年の大脱走」は、映画化を推奨します

安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)

安政五年の大脱走 (幻冬舎文庫)

体調を崩しておりましたが、ようやく動けるようになって来ました。が、無理は禁物です。周りはノロウイルスの患者だらけなんだよ、これが。
それはさておき、本日はtwitterの書店員クラスタでちょっとしたブームになっております『安政五年の大脱走』です。文庫でも平成17年の4月初版ということで、ちょっとばかり古い作品ではあるんですが、どなたかが発掘されたそうです。エンタメ時代物は大好物ですので期待して読んでみました。
ストーリーはですね、脱走モノです。スティーブ・マックイーンの「大脱走」が時代劇になったらこんな感じになると思います。大老井伊直弼の命で無実の罪を着せられ、とんでもない秘境に幽閉されてしまった南津和野藩のお姫様と51人の侍。幽閉された秘境は環境が劣悪で、このままでは生きていくことができない。脱走計画を練らなければ!という展開。しかし井伊直弼の腹心の部下である長野主膳の用心深く猜疑心の強い性格のせいで、逃げられそうな隙すら見つからないという絶体絶命のピンチに!
彦根藩の見張りの侍に計画が露見しないようにしながら、51人が各々の個性と智恵を出し合い力を合わせて脱走の準備をするというところが読みどころですが、んまー、活字作品としては、ツメが甘くて軽い気がするし、もうちょっとこの展開はなんとかならなかったのかなぁという気はします。特に鮫島の扱いがなぁ。
ま、でも私は黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」という映画が大好きなんですが、黒澤監督がこれを原作にして映画撮ったら、相当面白い作品が出来るだろうなぁと思いました。この作品、映画向きですよ。51人出てくる味方の侍をイケメン若手俳優陣で固められるし、撮影場所もほとんど1箇所で済むし、歴女の方々が熱狂的に支持してくれそうだし、売れる要素満点なんで、映画化してみませんか?と言ってみる。

造花の蜜

造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜〈下〉 (ハルキ文庫)

造花の蜜〈下〉 (ハルキ文庫)

上司のオススメということで読んでみました。誘拐ミステリーものです。
二段落ちぐらいで、どんでん返しがあります。そういうのが好きな方は楽しめるのではないかと思います。今まで誘拐ミステリー作品はいくつも読んできましたが、一番面白かったかもしれません。
特に一つ目の大仕掛けは素晴らしすぎて、ミステリファン絶賛というのも分かる気がします。下巻で真相が明らかになったとき、呆気にとられましたよ。
二つ目の大仕掛けは、すみません、途中でカラクリがわかってしまったので、あまり衝撃はなかったんですが、必要だったのかなあ、と。映像化はどのみち難しいでしょうから、一つ目まででストーリーが終わっていてもよかったんじゃないかという気もしました。
前半の、無駄に読者をミスリードする伏線の多さに対して、シンプルすぎる後半の展開には、少々疑問を感じるものの、誘拐モノは一歩間違うと凄惨な話になりかねないだけに、最後まで誰も人が死なないというのは好感度高いです。結局「お父さん」が何者だったのか、最後までよくわかんなかったけど。

ミスドのポイントカードをなくす

http://www.misterdonut.jp/misdoclub/
400ポイントぐらいたまってたんですよ。
来年はポンデライオンバスタオルが5枚ぐらいもらえるかもしれんと思っていたのに、精算のときに無い事に気づき、もうショックでショックで、倒れるかと思いました。
あまりにショックだったので、もう当分ミスドには行かないと思います。はぁ〜・・・