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- 作者: 芥川龍之介,ジェイルービン,Jay Rubin
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: ペーパーバック
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もう、むちゃくちゃ、べらぼうに面白いのね。芥川をいまさら、おもしろいよね、って言うのも、「肉の多い大乃国」って後ろから読んでも、肉の多い芝田山親方だね、みたいなことを言ってる感じで申し訳ないんだけれども、って、あれ! 大乃国いつのまにか引退して、親方になってる! よくわからないけど、年寄株! 年寄株! みたいな感じはあるし、もうわけわかんないよ、今、途中で大乃国が何親方か調べたもんね。なんか、検索候補? ランキング? みたいなので、大乃国、スイーツ、って出てきて、いや、わかるけど、わかるけど、なんか、すごい、って思ったりした。
まあ、とにかく、芥川おもしろいよ、って改めて思って、ほんとにすごかった、ってことなんだけど。「鼻」なんて読みながら、声に出して笑ってしまった。ほんとに初期のころは文章がうまいというか、鋭くて切れがあって、テンポとリズムが素晴らしい。これを才能と言わずに何と言おうか、ってくらいに、才気あふれる文章がつづられているし、それがちゃんとグルーヴ感を生みだしているから、言葉が古くても全然読みやすいし、引きつけられる。これが、色褪せない、風化しない、ってことなんだなあ、と感じさせられた。今、グルーヴ感って書いて、初めて気づいたんだけども、とにかく、ほんとに風化しない理由の一つは、そこにあるんじゃないか、と思う。
それでいて、後期の圧倒的に陰鬱で、もう、死ぬ死ぬ詐欺じゃん(結局、詐欺じゃないんだけどさ)、ってくらいの、死を意識した小説ってのも、身につまされる思いがする。痺れるくらいの、苦しい、感じ。身を削って、消耗しながら書いている感じがする(それもまた、芥川の技量を生かして、フィクション的に、消化している部分は当然あるんだろうけれど)。そうした、後期の作品をじっくり読むのは初めてだったので、新鮮だったし、読んでいて、息苦しさも感じた。それもまた、読み物として、ものすごく、おもしろかった。
まあ、春樹大好きっ子(あえて、自称することさえ恥ずかしくすらあるけど)の僕は、春樹が序文として書いた、芥川論みたいなものを読むだけでも、相当おもしろかったのだけれど。
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- アーティスト: セバスティアン,ダフト・パンク,ブロック・パーティー,セバスチャン・テリエ,クラクソンズ
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2008/10/03
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- アーティスト: 電気グルーヴ
- 出版社/メーカー: KRE(SME)(M)
- 発売日: 2008/10/15
- メディア: CD
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んで、SEBASTIANのは、リミックストラックなんだけど、どれもがものすげーかっこいい。ああ、まだ全然自分の中で、エレクトロブーム終わんないわー、って感じ。全然飽きないよ。何がどういいのか、ってのは、僕にはうまく言えないんだけどもね。育ちがいいよ、とか、最近ぐっとイイ顔になってきたよね、などとお茶を濁す(濁してすらないわけだけど)こともできず、ただ、聴いて、うわー、やべーなあ、と言うくらいしかできない。とにかく、すんばらしいです。なんか、ときどき、かっこいいエレクトロを聴いてると、浮遊感というか、ふわっとしちゃう感じに襲われるときがあるんだけど、このCDを聴いてると、よりそうなります。そういうトラックだ、ってことじゃなくてね。なんなんだろう。とにかく、まだまだがんがん聴きたい。そして、今度こそ、SEBASTIANのステージ見たい。凄い見たい。
GAN−BAN NIGHTは、SURKINが思った以上に、むっちゃよかったよー。
まあ、GAN−BAN NIGHTに絡めていえば、卓球もDJとして出てたんだけど、ラストだったので、すごい楽しかったんだけど、くたくたで、しんどかったなあ、体が動きたくても動けなかったなあ、という感じだったよ。でも、まあ、関係ないっちゃないけど、電気の今年二枚目になるアルバム。前作のJ−POPが、電気復活! というところでしか楽しめなかった人からしたら、これはかなりいいんじゃないかなあ、と思うんだけど、どうでしょうか。僕も正直、J−POPは、そこまでしっくりこなかったので(聴くほどによくなってきたけど、スルメでもなかったし、何よりも、ほんとに最初に結構、戸惑ってしまった)、このYELLOWはほんとにかっこよくて、延々聴いてられるなー。なんか、逆に、電気らしくないのかもしれないけど。でもでも、むちゃくちゃ楽しい。ほんと気持ちいいよ、特に、アルバム後半はすごすぎる。なんか、これから、飽きちゃうのかどうかはまだわかんないけど、でも、今週は聴きまくってるー。まだまだ飽きてないー。
なんか、瀧が、ジャミロクワーイとか叫んでます。まあ、ジャミロクワーイって叫んでなかったら、電気じゃないんだろう。
親方、これ、言うほどスイーツじゃありません!
お、自分でまだ意外と飽きてないぞ、はてなちゃん。
読んだやつメモ
リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)
- 作者: 東浩紀,大塚英志
- 出版社/メーカー: 講談社
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サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)
- 作者: 鈴木謙介
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- 発売日: 2008/10
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- 作者: 清水良典
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
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読んだやつメモ、とか言いながらも、個々の感想を書くのが面倒なのでまとめてうだうだと。
なんか、すごい偏見なんですけど、新書って、馬鹿みたいだ、という思いがどこかであるのです。
それって多分、きちんとした専門書でもなくて、専門的っぽいところをさらっと要点だけを読める、っていうようなスタンスだからなのだろうけれど、これでわかった気になってるような感じはどこか間抜けだな、という思いがあるからなんじゃないかなあ。それは新書を読んでる人がそうとかじゃなくて、自戒をこめて、というのが強いんだけど、当然。
んでも、中村俊輔の「察知力」とか松井秀喜の「不動心」とか、岡田斗司夫のなんだっけ、レコーディングダイエットのやつとか、そういうのが新書のイメージで、それを全部読んでるのもどうかと思うんだけど、そういうものもある中で、何か、一応いろんな分野のことについて、てっとり早く知的好奇心を満たそうとさせるような、各社の新書って、結構好きなんだよなあ。好きだからこそ、これですべてだと思うのは、知的好奇心というイメージの危うさそのものみたいなことなんだと思う。
だからこそ、今回の本で言えば、うわー、東浩紀と大塚英志ってどう絡むんだろうー、とか、そういうなんだか本質とは違うような興味とかもありながら、手に取っている自分自身が、恥ずかしくもあり、どうせ全然言ってることわかんねーしなあ、という開き直り的な思いも交じりあってもいる。
まあ、一番最後の春樹と龍についての作品を照らし合わせるような内容の本(MURAKAMI)に関しては、納得いくいかないの問題ではなくて、普通に理解はできるけれども、あとの本については、結構というか、ほとんど内容がわかってないんじゃないか、と思っている。っていうか、僕わかってないぞ! と堂々たる宣言。誰も聞いてないところで、小声での、ささやきながらの宣言。絶対きれいになってやる、そのあと、おもちをたらふく食べる! 的な。
おもちは食べたらいいじゃん、と思うわけだけど、まあ、それでも、僕は社会的な論説みたいなのは、結構好きだったりする。意味がわからないなりに、それぞれの書き手のトーンがあって、味があって、東浩紀のはまだわかりやすいと思う。だけど、大塚英志との対談での齟齬はすさまじかった。これわざとじゃないかしらん、と思うくらいに、立場の違いがあって、そこが際立っている。僕はどっちの立場がおもしろいかなあ、と思いながら読んでいたけれど、どっちもわかる部分もわからない部分も(僕の狭い理解の範囲の中で)あって、その立ち位置というか、角度の違いじゃ、かみ合わなくて当然だろうなあ、とも思ったのでした。だったらどうすればいいのか、とは僕はわからないけど、そうした祖語から見えてくるものがあるのかもしれない。
鈴木謙介のものに関しては、僕にはあんまりよくわからなかったなあー。うーん。もっと若さがある物言いでいいんじゃないのかなあ。よくわからないけど、トーンがあんまりピンとこないなあ、という印象だけれど、それは僕がきちんと内容を理解してないからなんだろうと思う。けど、最後のあたりの、世代論に収斂されてしまうロストジェネレーションの、もやもや、って感じは、すごくよくわかった。そこはとてもよかったなー。そういう部分を書くのに、慎重になりすぎたというか、丁寧にやりすぎたのかもしれないけれど、もっとそういう部分を出してほしいなあ、と思った。そのほうが、きちんと、読み物として、おもしろいと思う。まあ、そういうエモーショナルな部分がどうとか、あんまり安っぽく言うのは、こうした論説を書く人に失礼なのかもしれないけれど。
まあ、結局何が何だかわかりません、と3つの新書をまとめて言うのもくだらないと思うのだけれど、続けざまこれらの本を読んで、新書には不思議なコードがあるなあ、って思ったので、ちょっとまとめて書いちゃいました。そういうよくわからなさも含めて、てっとり早いっていうのは好きで、そこでわかった気になる気恥ずかしさを感じながら、僕はだらだら読んでしまうのです。読んだそばからぽろぽろ忘れちゃうけど。ルマンドみたいな、ぼろぼろっぷりは、ある意味で、僕の読書感を端的に表していると思います。知識にならない、何か。わからない中での、何か。
多分、教科書もそういう態度で読んでたら、大変なことになるよ! なったよ! オール3の申し子だよ!
普通が一番。というよくあるう胡散臭い物言いを聞いて、やった、じゃあ、俺一番じゃん! と胸騒ぎの放課後。まあ、胸騒ぎってトイレに行きたいだけだけど。
O−N−A−R−E−R
最近、僕の周囲で、はてなダイアリー再評価、という感じになっていて、モロにその影響を受けて、受けまくって、僕もはてな書きたい! はてな! はてな! と思った。
今、はてなコールが起こったのかと思われた方もおられるかもしれませんが、完全に、僕の一人芝居です。いや、むしろ僕も完全に無言だった。
で、とりあえず、今、はてなダイアリーを書いてみている。
いろんなタグのボタンがあるのだけれど、さっぱり使い方を忘れてしまった。するっと忘れている。
徐々に、思い出すなり、新しい機能について学ぶなりしていこうと思うが、あちこちで始めたブログの三日坊主っぷりを考えると困っちゃう。
困っちゃう。って書いてみてもさほど困ってないけれど、ほんと三日坊主にならないように気をつけよう。だけど、以前、ここを見ていた人たちは見ないんだろうなー。僕も全然人のホームページとかブログを見なくなったし。
と、ぐつぐつ言いながら、ここで書くのは、以前のような漫画とか本とかの感想にするのか、それとも、俺ブログ然として書くのか、迷っています。
次回、どうなるかに期待だぜ。
僕の考えた発明シリーズ(その1 おなら爆弾)とかになったらごめん。
誰に対してのごめんなのかはわからないけれど。ぷすっぷす。
今、あれ、そのおなら爆弾? もうすでに発明したの? と思われた方もおられるかもしれませんが、完全に僕は真顔です。もういやだよ、おならなんて書きたくないよ。おならをおもしろいと思ってたのは、26歳までだよ。
ウィ、晩成タイプ。
「HEY HEY MY MY YO YO」JUNIOR SINIOR
- アーティスト: ジュニア・シニア
- 出版社/メーカー: カッティング・エッジ
- 発売日: 2005/08/24
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なんていうか、ちょっとさー、これ、前のアルバムみたいなバカっぽさないじゃん、必要以上に弾けてる感じの曲ないじゃん、っていう印象だ。もちろん、楽しいし、いやじゃないんだけど。全然すばらしいんだけど。だけど、これが、いろんな要素を組み合わせて成長した結果だ、といわれれば、ああ、そうなのか、それはすごいね、としか言いようがないんだけど、あのバカっぽさ、もっとあってもいいんじゃないのかなあ。ほんと、それだけが惜しい。ほんと、個人的にはすごい前作のバカっぽさも、入っていて欲しかったなあ。と思う。かなり。
って、さっきから、バカっぽさ、という言い方でしか表現できてない方が、かなりバカっぽいんだけど。なんか、「あの、がりがりしていてソーダ味のアイス!」と必死でガリガリくんの説明をしているみたいな感じがする。もう、完全に、最初の単語で、最大で最強のキーワード、出てるんだけど。むしろ呼び捨てで、出てるんだけど。それくらい、バカっぽいという表現のバカっぽさ。
まあ、バカっぽさが欲しい、なんてのは、それしか言いようがないほどに、このアルバムが素晴らしいものだからなんだけど。前作みたいなアッパーで速いパーティーパーティーな曲が聴きたければ、それは前作のCDを流せばいいじゃん、ってことなんだし。
でも、このアルバムの中にそんなめちゃくちゃ殺傷力の高いやつがあったら、まじで最高なんだけどなー。
でも、そんなバカっぽさが無くても、充分に楽しいアルバムであります。
「フルーツバスケット 18巻」高屋奈月
- 作者: 高屋奈月
- 出版社/メーカー: 白泉社
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でも描かないといけないことがまだまだあるのかなあ、って感じがしないでもない。話はかなり終わりに向かって動き出してはいるけれど、いろいろと描き切らないと、なんか、すっきりしないなあ、ってところは意外と多そうだ。だけど、話の核心が気になるしなあ。うーん。もやもやするぜ。
これだけたくさんの人が出てくると、しかも、重要人物がこんだけ多いと、単に話に出す出さないだけじゃなくて、動き、のようなものを描かないといけないし、人が増えればその分それぞれの関わり合いを描くのがまじで大変だと思う。そこが肝でもあるわけだし。なかなかできないよなあ、普通。破綻しそうだもん。あちらをたてればこちらがたたず、みたいな感じで。どんどん敵が出て、超人が出てきて、それを倒して、とかそういう展開じゃないから。難しいよなあ。そしてその登場人物の中で、恋愛、となるとそれはそれで余計に。だれてきてもよさそうなもんなのに、全然だれないなあ、僕としては、興味が全然なくならないし、同じテンションで、むしろ、どんどん先が気になってきているくらいだし。
だけどまあ、全てをきっちりと描き切れてない、としても、それでも、なんとか興味深そうに話を進めているんだから、それはすごいと思う。そういう登場人物の関わりがおもしろいし、話の進み具合が気になるし。
要するに、ますますもって楽しみで仕方ないぞ、ということです。