human nature

毛深い女性作家と、アマラとカマラのような野生人、そして躾に異常な執着のある心理学者の話。

心理学者は研究成果(子どもの頃に受けた厳しい躾への報復)のために野生人を紳士に育て上げる。
野生人はセックスしたいために紳士になる事を受け入れる。
毛深い女性作家は自分の野生の部分が社会から認められず、自分の存在意義を証明したいために、野生人を野生に返すことにこだわる。

すれ違う欲望。

一方、脇役として出てくる心理学者の助手は、地位や知名度のある人が好きで、心理学者や有名になった野生人を誘惑する。
男に近寄るのはその人に魅力があるか、無いか、ただそれだけ。

他の三人と違い誰かをどうにかしたいという考えが無いからなんだろう、自分の欲望を叶えている。

女36歳からでもキャリアは作れる 辻三千代 2009.7

結婚後、夫の転勤でコスタリカ、マイアミにいく著者は、夫が現地女性と浮気をしても、よき妻として平静を装い続けた。
ところが、帰国と同時に夫が失踪。筆者は、三人の子どもを育てるために、36歳で、しかも八年の就業ブランクがありながら会社勤めを始めた。
時代は高度経済成長真っ只中。まだまだ管理職に女性がつくことができない時代。会社では出世を阻まれ、時には利用されることも。しかし、筆者は実力と強い意思でジョブホッピングを繰り返し、遂には教授職を手に入れたというはなし。

当時は仕事と家事育児の両立は大変だったろうが、筆者が自分のために仕事をしているという点で苦労人ではないなと思う。
女性のキャリア形成の参考にしたいな。

[life]多摩川台公園 古墳資料室

東急目黒線多摩川駅を下車して徒歩5分、多摩川台公園にいきました。
多摩川台公園には、前方後円墳を含む全8個の古墳と、無料の展示室があります。
なんでも、大田区多摩川から世田谷区野毛にかけて、複数の古墳があるそうで、多摩川台の古墳群はそのひとつなのだそうです。
東京は長いですが、東京都に古墳があるとは知りませんでした。

さて、今回の目当ては古墳展示室。実は、無料で遊べる公共施設を巡るのが趣味なので、ここは押さえずにはいられません。

この展示室の特徴といえば、入ってすぐにある横穴式の古墳を模した大きな展示物でしょうか。その中に入って出土品や説明を読むようになっていましたが、正直、穴に入る必要あるのかは不明です。

多摩川台公園
東京都大田区田園調布1丁目63−1

読書リスト

今週から毎日何かを読む。好きな感じのばかりでリハビリから。


タッチ -ダニエル・キイス
ひねくれた人に振り回されない88の方法
幼い娼婦だった私へ ソマリー・マム
孤独にさようなら 辻仁成
黄昏のアントワープ 辻仁成
代筆屋 辻仁成
元カレ 小松江里子
私の中に答えはあるか 内田春菊
深い河 遠藤周作

女性向けマーケティング

Dellの女性向けサイトが炎上、ジェンダーマーケティングの難しさ:MarkeZine(マーケジン)

私も広告に関する仕事をしていますが、確かにマーケティングは「らしさ」のオンパレードです。
当然「らしさ」に当てはまらない例外もありますが、やはりマスを相手にしようと思うと例外を考慮する意味はあまりないですよね。

しかし、Dellの女性向けサイトが炎上したのは、DellはもちろんPCを日常的に使用している女性の存在を完全に無視してしまったのが原因ではないかと。つまりPCにおいて「女性」という市場は無いのにもかかわらず「女性向け」と大きくくくったのが失敗だったんじゃないですかねぇ。女性といっても色々いるでしょ?バカにしないでよと。ジェンダーマーケティングが難しいんじゃなくて、単にマーケティングが失敗しているのだと思いますが。

欲求段階説にあてはめるなら…

http://d.hatena.ne.jp/chidarinn/20090526/p1
先日申し上げたようにこんな感じなのですが、立場について自慢したいんじゃなくて、満たされてやっと自分の至らなさに眼を向けられるようになったなぁという意味で、よかったなと思っています。
マズロー欲求段階説でいえば、私がいるのは「承認の欲求」か「自己実現の欲求」あたりなのでしょう。
かつて散々社会の問題を論えておきながら、今となって「私の問題は環境や社会よりも自分自身にあるように思う」なんて言っちゃってよいのかなと思いながらも、仕事にありつけて衣食住足りた今はそうなっています。
といって、もしかしたら、この感覚自体が錯覚だったりして…まだわかりません。