サイトの引越しをすることにしました!

はてな」のことはとても愛しているのですが…棄てがたいのですが…トラックバックの問題やらなにやらで、サイトのお引越しをすることにしました。(タイトルのスペルをずっと間違っていたことは関係ありません…)

新しいサイトはこちら
http://chiekoa.jugem.jp/

はてな」の方も過去の分はそのまま残しておきますが(だってせっかくいただいたコメントとトラックバックが!)今後は http://chiekoa.jugem.jp/ の方に書き込んでいく予定です。

みなさま、新サイトの方もどうぞよろしくお願いいたします…!
(アンテナなどに登録してくださっているかた、大変恐れ入りますが登録先を変更していただけると幸いです…!何度もスイマセン…。)

白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

なんだか不思議な…心温まるような、そうかと思えば凍えるような、短編集でした。

清濁あわせもつというか。不思議ワールド。すごくたくさんの短編が収録されているのですが、好きなのもあり、苦手なのもあり。

ちなみに私のお気に入りは「緑春」と「白黒の鳥の声」と「太ったひとばかりが住んでいる村」です!

黒猫の三角

黒猫の三角 (講談社ノベルス)

黒猫の三角 (講談社ノベルス)

「Vシリーズ」というシリーズの一冊目だそうです。「S&Mシリーズ」にも登場した瀬在丸紅子さんが活躍するシリーズのようです。(つまり時代的には「S&M」より前!)

もうとりあえず最初から最後まで苦労したのは「人の名前が難しい!」こと。ロシア文学を読んでいるくらいの勢いで名前が覚えられません…。「登場人物一覧」必須(要ふりがな)。

シリーズ一作目ならではのトリック(?)で、おもしろかったです。先を読むのが楽しみ!

ちなみにこの「へっ君」って…!ですよね?

れんげ野原のまんなかで

舞台は街のはずれの市立図書館。そこで起こる「ちょっとした不思議」をめぐる、図書館職員たちと、図書館利用者たちの姿を描いた連作小説です。

私は図書館司書になりたかったのでした!そういえば。(他にもなりたいものいろいろありましたけど…。)でも「資格をとっても募集が少ない」という現実の前にチャレンジすらせず断念したダメな私。というわけで、この図書館で働く文子たちがなんだかとってもうらやましく…羨望のまなざしで読みました。

ちょうど先日読んだ「ささらさや」と似たような感じ。ミステリィというほどでもないほんとうにちょっとした「謎解き」たちです。安心して読めます。いや、私にはいっこも解決できませんでしたけどね!

登場人物がもうちょっと深く描かれているとよかったかな…。いろいろエピソードが盛り込まれているわりには、彼らの内面がよくわからなかったので。そんなこともあり、続編希望!ぜひもっと読んでみたいです。

【緊急告知】タイトルのつづりを間違えてました!

たいへんなことに今日気づきました。
今まで「ChiekoaLibraly」というタイトルでこれ書いてましたが、「図書館」の正しいつづりは「Library」ではないですか!「L」じゃなくて「R」!

直しました…(ハズカシイ…)

そもそも自信なかったからちゃんと辞書で調べたのに、それでも間違いました。しかもこんなに長い間!本気で恥ずかしいです…。きゃー!

というわけで、大変ご迷惑おかけしますが、そして大変恥ずかしいのですが、こんなサイトを「アンテナ」系に登録してくださっている心やさしい皆様(ありがとうございます…!)、あの、登録になっているタイトルを直しておいていただけないでしょうか…。うぅぅ…。ナサケナイです。

よろしくお願いいたします… m(_ _;)m

ささらさや

ささらさや

ささらさや

突然の交通事故で死んでしまった「俺」。あとに残され、二人ぼっちになってしまった妻・サヤと、まだ赤ちゃんのユウ坊。世界中で、二人を守れるのは自分だけ、二人の味方になってやれるのは自分だけ。死んでしまったけれど意識はある…幽霊になってしまった彼は、二人に何か困ったことが起こる度、誰かの体を借りて二人を助けにあらわれますが…。

この物語はこれだけ「泣かせる」設定なのに、あえて泣かせに走らず、暗くもならず、むしろほんわか温かく描かれています。いや、そこがむしろ泣けたりもするのですが…。やわらかな雰囲気の挿画もステキです。

何しろ人がよくて、押しの弱いサヤ。読んでいてあまりに頼りない彼女にもどかしさを感じることもありました。でもそんな彼女を、私の代わりに「俺」が「馬鹿っサヤ!」と叱りつけてくれました。二人はステキな夫婦だったんだなぁ…。こんなに愛のこもった優しい「馬鹿」は、なかなか聞けるものではありません。

そして、新しく出会ったステキな人々に支えられ、少しずつでも成長していくサヤ。そんなサヤをずっと見守っていた彼も、やがて気づきます。自分がいなくても、サヤを助けてくれる人たちが、もうたくさんいるということに…。

この物語は連作短編になっていて、一番最初の「トランジット・パッセンジャー」と最後の「トワイライト・メッセンジャー」の二つが「俺」の視点から描かれているのですが、この二章がもう切なくて切なくて…胸が痛かったです。

最初から死んでしまっているのだから、こうなることはわかっていたのに、やっぱり最後には胸がつぶれるような思いでした。でも思ったような愁嘆場がなくてよかった…。いなくなる前に、最後にサヤと自分にステキなプレゼントを残していった彼。それを受け取ったサヤは、泣いて泣いて、でもきっと笑顔を見せたと思います。

唯一残念だったのは「喫茶店のマスター」。彼…このエピソード要りますか?!なんか唐突すぎたというか。郵便配達くんの方がまだ…。

ちなみに私が読んだのはハードカバーの単行本ですが、読み終わってからもう一度表紙を見て、そして裏表紙を見て、泣きました。

好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

表題作の「好き好き大好き超愛してる。」と「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」収録。

舞城さんという作家さんの本を始めて読んだのですが…。きょ、強烈でした。

好き好き大好き超愛してる。」はなんだか不思議な、どういう構成の??小説??わけがわからないような、わかるような、切なくもあり、意味不明でもあり。ただ柿緒さんがとった「自分を忘れさせない方法」は、ちょっといいかもと思いました。唯一まともに理解できた(と思われる)のがこの柿緒さんと治さんの「恋愛」。

でも私は「愛してる」とか「愛する」とかそういうことを、あんまり大きな声で言われるのはちょっとどうも。この本は絶叫…。男の人はロマンチストだなぁ。

ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は…ノーコメント。すいません。ムリでした。ほんとごめんなさい。途中からはもう飛ばしてラストのページだけ読みました。えーと…?

ちなみに読み出して最初に感じたことは、「このフォントは何だろう?」「どうしてこんな文字組み?」「かすれてるのはわざと?」「なんか紙が普通と違う…。」という小説とはまったく関係のないことでした。よくよく見てみたら「フォントディレクション」なんて担当の人がいるし。最後には書体と用紙の説明もちゃんと書いてありました。珍しい本だなぁ…。凝ってます。