日帰り京都

先月、半年ぶりに日帰り京都旅をしてきました。

まずはずらし旅のクーポン引き換えをして1日乗車券を購入。

おはよう、京都。京都駅を出て京都タワーを見ると京都にやってきたんだなと実感する。

f:id:cho-ko:20240502162833j:image

まずは向かうは三十三間堂。ずらし旅のクーポン利用なのです。f:id:cho-ko:20240502163155j:imageめちゃくちゃ久しぶり!小学校の修学旅行ぶりの三十三間堂になります。当時はさささーっと見ただけだったのでゆっくり見ることができてよかった。音楽の神様がいたとか全然覚えてないもの。タッチパネルで全ての仏像の解説が見れるようにもなっていて便利な世の中になったものだなあと思いました。

お堂を一通り見たらお庭の散策に出掛ける。修学旅行ではこちらを見た記憶がないので新鮮な気持ちになる。f:id:cho-ko:20240502163542j:image
f:id:cho-ko:20240502163557j:image八重桜も咲いていた。
f:id:cho-ko:20240502163729j:image
f:id:cho-ko:20240502163739j:image

次の目的地、清水寺を目指す。その前にずらし旅のクーポンの回収その2をする。

かわいい、京都の飴かわいい。種類が色々あって迷って選んだのがこちら。かわいいねえ。f:id:cho-ko:20240503115404j:image

清水寺とランチ、どっちを先にするか迷って混む前に行こうとなり先にランチにする。

湯葉ランチだよー。f:id:cho-ko:20240503115618j:image湯葉おいしかったよー天ぷらもおいしかった。セルフ湯葉丼にして締めました。おいしい。

ゆっくりランチをしてから清水寺へと向かったわけだけど、清水坂ものすごい混雑でしたな。平日でもこれだけ混むのか…とビックリした。ぎゅんぎゅんなんだもん。茶わん坂は空いてたし二寧坂・産寧坂はそこまでじゃなかったのにね。すごいわ。

食べ歩きフードも大人気で特によく見かけたのが冷やしキュウリ。修学旅行生をはじめとした若者たちがこぞって持っていたので世の中そんなにキュウリ流行ってるのかと思う程によく売れてるように感じた。少なくとも私はこんなにも冷やしキュウリがよく売れるとは思ってなかったので驚いた。私が歩いていた時間帯で最もよく売れていた食べ歩きフードだったもの。ヘルシー志向なのかな。

そんなこんなで久々の清水寺。相変わらずめちゃくちゃ混んでおりました。f:id:cho-ko:20240504012236j:image
f:id:cho-ko:20240504012253j:image

この時期に清水寺行くのは小学校の修学旅行ぶり。藤棚あったの全然記憶にないわ。ちょうど咲き始めの時期でしたね。

f:id:cho-ko:20240504012400j:image

ベタな写真。f:id:cho-ko:20240504012436j:image青紅葉がきれいだった。

f:id:cho-ko:20240504012504j:image

二寧坂産寧坂を通り高台寺へ到着。そのまま参拝するつもりだったけどライトアップ期間中だったので後回しにして最後に再度寄ることに変更し、次の目的地へ急ぐ。途中、安井金比羅宮の前を通ったので寄っていくことにする。f:id:cho-ko:20240504062251j:image

縁切り神社として有名な安井金比羅宮。こちらも藤棚の花が咲き始めたところだった。

お次の目的地ははじめましての京都御所京都御苑間之町口から入り、まずは拾翠亭へ行く。木金土のみ公開なのでせっかくなら行ってみたくてね。1階からの眺め。f:id:cho-ko:20240504062928j:imageわー素敵!お庭素敵!拾翠亭五摂家のひとつだった九篠家の現存する唯一の建物。そりゃ素敵に決まってる。200年くらい前に建てられたものだそうです。

拾翠亭外観。f:id:cho-ko:20240504063359j:image
f:id:cho-ko:20240504063408j:image素敵でございました。

京都御所目指して京都御苑をがしがしと歩いていく。途中、閑院宮収納展示館へ立ち寄る。

それにしても京都御苑広い、とにかく広い。歩いても歩いても中々京都御所に辿り着かない。

こちらも八重桜がきれいだった。f:id:cho-ko:20240504223028j:image
f:id:cho-ko:20240504223038j:image
f:id:cho-ko:20240504223113j:image
やっとこさ京都御所に到着。セキュリティチェックを受けてから見学をする。

建令門。f:id:cho-ko:20240508213859j:image

紫宸殿。f:id:cho-ko:20240508214006j:image

素敵なお庭たち。f:id:cho-ko:20240511010728j:image
f:id:cho-ko:20240511010555j:image
f:id:cho-ko:20240511010917j:image
京都御所本当に素敵だった!今の京都御所平安時代のものとは違うんだけどそれでも光る君へを見ている間に見に来れてよかったなあと思う。「あっこれ光る君で見たやつだ!」とか一々テンション上がる。それは私だけでなく、見てる人たちみんななんだろうなあ。女性グループで見に来てた方が光る君への話をしてるのが聞こえてきて食い気味に「光る君へ面白いですよね!私も見てます!」と話しかけたくなる程には好きです。不審者すぎるのでやらなかったけど。

京都御苑を出て再び高台寺を目指す。

バスの車窓から見える鴨川デルタ。この景色好きなんだよねえ。この日も大勢の若者たちが鴨川デルタに集っていた。f:id:cho-ko:20240514011151j:image

祇園にてずらし旅クーポン回収ミッション。辻利のパフェおいしいー。f:id:cho-ko:20240514011316j:image

高台寺行く前にもう一丁甘いものを取る。f:id:cho-ko:20240514011433j:image白玉がおいしい!実はお目当てのものは到着30分くらい前に完売になってしまい食べれなかったんだけど、こちらはこちらでおいしかったのでそれはそれでありかなと思う。食べれなかったものはまた次に京都行った時に食べればいいもの。

甘味を取ってたら程よく日が落ちてきたので高台寺へ向かう。
f:id:cho-ko:20240517205910j:image

ライトアップされてリフレクションが美しい。
f:id:cho-ko:20240517210005j:imageイルミネーション。ベタだけどやってるとやっぱり見ちゃうよね。以前紅葉の時期に行ったのに比べると人が少なくて見やすかった。
f:id:cho-ko:20240517210140j:image
f:id:cho-ko:20240517210156j:image
f:id:cho-ko:20240517210207j:image
f:id:cho-ko:20240517210223j:image
f:id:cho-ko:20240517210238j:image高台寺を後にして京都駅へと戻る。お楽しみのお土産タイムに突入である。

さあ新幹線乗ろうかなと思ったら京都駅で551を発見。並んでたので時間的にちょい微妙かなあと思ったが程よい時間で購入できた。新幹線でこの日最後の食事。
f:id:cho-ko:20240517210437j:image

今回のお土産。
f:id:cho-ko:20240517210507j:image

京ばあむと八つ橋は欠かせないし京都はおいしいものがたくさんあるのでお土産買うのも楽しい。次は何しよう、どこに行こう、何食べよう、何を買って帰ろう、そうやって夢想する時間も楽しい。京都は日帰り旅するにも程よくて好き。また年内に行けたらいいな。

2024年4月の読書

2024年4月の読書まとめ

読んだ本:7冊

読んだページ:2034ページ

ナイス:252ナイス

#読書メーター

https://bookmeter.com/users/709153/summary/monthly/2024/4

4月は思った程には読むことができなかった。まあそういう時もあるよねってことで。

4月はエッセイ2冊がよかった。山本文緖『無人島のふたり:120日以上生きなくちゃ日記』は闘病記だ。4月に膵臓がんステージ4bと診断されて翌月から亡くなる9日前まで綴られた日記だ。できる治療は抗がん剤で進行を遅らすのみで完治の見込みはない。抗がん剤をやった場合とやらなかった場合を比べても2ヶ月3ヶ月しか変わらない。最初の1クールのみ抗がん剤をやってから抗がん剤をやめて緩和療法のみにすることにしたという。とても生々しい日記だった。東京オリンピックを見て次の冬に行われる北京オリンピックは見れないだろうと思ったり、好きな漫画の次の巻は翌年に発売されるのできっと読むことができない等々少しずつ死を意識していく。そしてその日はやってくる。死の淵にあっても文章を書き続けるのは作家の性なんだろうなあと思う。

もう1冊は村井理子『実母と義母』。村井さんの実家の話は『家族』で読んだことがあるので少し知ってはいたが認知症になる前の義母さんのことはあまり知らなかったのでそのパワフルさに驚いた。初対面でいきなり容姿をディスり自分の型にはめようとあれやこれやと口出しをし干渉しまくる義母さん相手に負けてなかった村井さんすごい。

リア王観劇の予習として初めてシェイクスピアを読んだのもいい読者経験だったと思う。リア王って思ってるよりずっとずっと地獄感ましましの話だったのですね。時代を超え、言語の壁を超え色々な人々が上演してきたのはそれだけ人をひきつけるものがあるからなのだというのがわかった。

リア王

『光る君へ』が絶好調に面白くて段田さんがすごいいいものだからやっぱり見てみたい!ってことで『リア王』チケット取っちゃいました。いやー見に行ってよかったね!

シェイクスピア見るのはジョン王に続いて2回目。前回は予習なしで挑んだものの、シェイクスピアはセリフ回しも独特だしやっぱり予習あった方がよかったなあと感じたので今回はちゃんと読んでから見に行くことにしました。

うん、読んでからにして正解でしたね。話の筋や関係性を頭に入れてから見ることができたので入りやすかったです。以下、ネタバレに触れてます。

 

 

 

 

 

 

 

しかしあれですね、本読んだ時もだが観劇しても地獄絵図がすごくてですね。クライマックスの地獄感がすごい。悲劇というより地獄絵図なんだよね。やだー何この地獄…みたいな。イヤミスとか全然平気な人なんだけどきつい…って思う程にしんどいですな。直球勝負で老害を描いていてその報いも受けるわけだけど何もそこまで奪わなくてもって思っちゃうのは私がそれだけ年を重ねたからかもしれません。自業自得とはいえ、あまりに残酷だなあと思ってしまう。愚かな王への罰を回避するポイントはいくつもあったがそれに気づかなかったから仕方ないんだろうけど。先日退場した兼家の晩年と重なる部分があって段田さんの演技にぞわっとした。

『光る君へ』からはもう1人、玉置玲央も出ている。私としては『ジョン王』以来。玉置玲央の声って通りがよくてすごく舞台映えするよねえ。こちらもまた、『光る君へ』と微妙に役が被ってるという。人を欺き陥れ、ありのままの自分では父からの愛は得られず自滅していく男ってねえ。予習しながら楽しみにしていたのでホクホクでした。

徹平くんはパンイチになったり逆立ち歩きをしたりと体張ってましたね。予習した時にトムの時のエドガーをどう演出するのかと思ったらそうきたのかーと。徹平くん38歳ってマジか…全然見えないよ。

舞台は中世ヨーロッパだけど衣装はスーツやパーカーだったりと現代風でセットもシンプル。白い壁はスクリーンとしての役割を担わせたりマジックで文字を書いたりも。演出の意図としては『リア王』という作品を通して現代の高齢化社会を照らすみたいな狙いなのかなあ。

リーガンが登場時は姉妹おそろいのピンクのパンプスなのに早々に舞台上で靴を脱ぎ、再登場時には白いスニーカーに履き替えていたのはどういう意図があるのだろうか。靴トラブル?と最初は思ったのだが検索すると他の回でも同じことをしていたそうなので演出の一環なんでしょうね。3姉妹おそろいでいるのをやめて自分に合う靴で自分らしくいくと反旗を翻すリーガンの思いの表れとかなのかなあ。よくわかんないや。

白い壁は途中で上がり、舞台の奥行きが倍になる。ラスト、再び白い壁が降りてきてその手前にはケント、エドガー、オールバニーが立っている。つまりこれって白い壁によって閉ざされたところは死者の世界ってことなんだよね。死者と別れて生き残った者たちはなすべきことをするのだ。

玉置玲央が観客にスマホの電源切ってないことに対してXで苦言を呈してるんだがこれ本当に恥ずかしい。演者にこんなこと言わせないで欲しい。何度も何度も繰り返し劇場でアナウンスされていたにもかかわらずLINEらしき着信音はなるのは本当にあかんと思う。色んな方向からせき込む音が聞こえてきたり「ぶほほほほん」「ごふふふふん」って大きな音で鼻鳴らす音がずっとしてたのも嫌だった。5分に1回くらいでは鼻鳴らしてたもん。

入り口横にあった上白石萌歌ちゃんのスタンド花。少しだけ萌歌ちゃんが歌う場面があるんだけど、透明感のある歌声が聞けて良かった。
f:id:cho-ko:20240414011025j:image

虎に翼

初回でいきなり面白いし1週目見終わってもやっぱり面白い。いきなりエンジン全開である。まず、オープニングがいい。朝ドラ主題歌だからと寄せてくるかと思われた米津玄師がいつもの米津玄師らしさ全開できてるのがよい。「空に唾を吐く」の部分の歌唱がとてもよい。オープニングには色々な女性が出てくる。色々な職業の女性たちが踊るシーンが好きだ。虎に翼は寅子の物語であると同時に様々な女性たちの物語であり、私たちの物語であると明示されてるかのようでぐっとくる。

舞台は昭和初期だか現代的な朝ドラだなあと思う。描かれてることは今の私たちとつながってることだし、寅子が感じる違和感は私たちの世界でも残念ながらあることだ。この時代、法律上は女性は無能力者とされ夫の許可が必要であり決定権がないものとされている。家の中を取り仕切り、かかあ天下等と言われたとしても女性は法律上は無能力者なのだ。女子供と一欠片にまとめられるのは悲しいかな、どちらも法律上は責任がある者とはされず無能力者であるとされているからだ。男の所有物とされていたのである。

寅子は結婚=自分の幸せとは思えない人だ。そういう道があるのは理解している。しかしそれが自分の生きる道とは思えぬ人なのだ。賢い女はその賢さを見せずにしたたかに生きてやりたいことを実現させればいいなんて思えないのだ。スンッてした顔して生きていくのは嫌なのだ。それは自分の生きる道とは思えぬのだ。

とにかく見合いしてよい結婚をすることこそが女の幸せであるとはるは寅子に結婚を勧める。しかしそんなはるもまた、戦う人だった。親の思惑など何ぞやで自分の幸せのために結婚を利用した人だった。

寅子は大正生まれ、はるは明治生まれ、はるの母はおそらく江戸時代生まれだろう。女3代がよかれと思ってやったことがというとよしながふみ『愛すべき娘たち』を思い出す。

祖母は娘時代、容姿端麗ながらそれを鼻にかける同級生を嫌悪していた。それ故に娘にはそうならぬようにと誓う。決して容姿を誉めることなく育てることになる。そのように育った母は娘をとにかく誉める母になったのだ。事あるごとに「かわいいね」と母は言う。ああ、ままならぬものである。

寅子はこの先もいくつもいくつも壁にぶち当たり、その度に「はて?」と言うのだろう。スンッて顔して弁えるふり等はしないだろう。今、私たちが生きてる世界は寅子を始め、多くの人たちが戦ってきた積み重ねでできている。それを感じる1週目であった。半年間楽しみだ。

2024年3月の読書

2024年3月の読書まとめ

読んだ本:13冊

読んだページ:3886ページ

ナイス:389ナイス

#読書メーター

https://bookmeter.com/users/709153/summary/monthly/2024/3

 

映像作品より小説のがコロナ禍を積極的に作品に組み込んでるように感じる。色々な作家さんが1度は描きたいテーマなんだろうなあと思う。あの頃を忘れない、あの頃感じた思いを残しておきたいというか。そんな風に感じる。

辻堂ゆめ『答えは市役所3階に 2020心の相談室』、朝比奈あすか『ミドルノート』はもろにコロナ禍を扱った小説だ。コロナ禍によって人生が変わってしまった人たちは少なくない。伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』の主人公が飛沫感染によって先行上映が見えてしまう体質というのもコロナ禍がヒントになったのだろう。

高松美咲『スキップとローファー』の誰も取りこぼさないといった感じの色んなキャラへのスポットライトの当て方が好きだ。10巻では飄々として何事も余裕しゃくしゃくにこなしてしまう風上にスポットライトが当たるが彼もまた、外から見える姿が全てではなかった。

近藤さんは短編集の名手だが『ホテル・カイザリン』はどちらかといえば黒近藤さんの短編が多くてぞわっとしたがこれもまた、私の好みである。

長編小説も好きだが隙間時間にサクッと読めてしまう短編小説も好きなので『答えは市役所3階に 2020心の相談室』、『ホテル・カイザリン』、原田ひ香『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』といい短編集に出会えてよかった。『答えは市役所3階に 2020心の相談室』は今のところ私的辻堂作品のベスト作品。

4月もいい出会いがありますように。

おじさんは令和をどう生きるか

2024年冬ドラマは昭和の価値観の中年男性を主人公にしたドラマが2つ放送された。1つは東海テレビ制作土曜深夜の原田泰造主演『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』、もう1つはTBS金曜22時の阿部サダヲ主演『不適切にもほどがある』だ。同じ設定の主人公だがドラマは全然違ったものになっていた。

おっパンの誠はアップデートが必要だと学び、失敗を繰り返しながらも少しずつ変わっていく。変わるのは誠だけではない。誠の変化は周りにも波及していく。不登校で部屋から出てこなかった息子翔と家族そろって食卓を囲むことができたり、翔の高校の同級生たちにも変化が出てくる。アップデートのバタフライ効果である。初回ではゲイフォビアだった誠が最終回ではゲイカップルである大地と円の仲人として大地の父親を説得するために奮闘する。初回の誠からは考えられない姿だ。

誠は何度も失敗を重ね、ここに辿り着く。アップデートしてLGBTQにも理解があると自信を滲ませた結果、アウティングをして円を激怒させる。誠はアウティングそのものを知らなかった。また、翔が高校で仲のいい子が男女共にできたと知り、男女どちらを好きになろうが翔の恋を応援するといった趣旨のことを言って翔を怒らせる。何故なら翔が学校から足が遠ざかったのはそういった何でもかんでも恋愛に結びつける空気感に辟易していたからだ。好意を全て性愛に回収して然りとは限らない。恋愛=いいものであり誰もがつがうものであると思い込んでいた誠はそれが翔を傷つけることになるなんて想像だにできなかった。これは妻である美香も同じで翔は両親から傷つけられた形となる。

物語は様々な事柄を扱いながらも目線はあくまで相手に寄り添い尊重するものであった。かわいいものが好きな翔はかわいいもので着飾りながらメイクの道へ進むことを願い、娘の萌はBL同人誌を作り続けることにし、美香は推し活を楽しむことを諦めないことにした。好きをそのまま尊重する。そのままでいいと物語はいい、アップデートは続くと締めくくられる。初回の誠の顔と最終回の誠の顔は全然違っていたのが印象的だった。

ふてほどは昭和から令和にタイムスリップしてきた中学校教師だ。歯に衣着せぬ物言いで「おい、このブス!」「ちょめちょめしちゃうのか?」等と思ったことをすぐに何でも口にしちゃうタイプの人間だ。こちらもまた、色々なものを扱ったが残念ながら雑だった以外の感想がない。まだまだ日本では認知度が低いインティマシーコーディネーターをああいった形で茶化すいじりをするには早いと思うし間違った認識が広まってしまう可能性もある。サカエをフェミニスト社会学者という設定にしておきながらゲイに対する認識があまりに雑であった。未来の夫のことなのでサカエも思わぬ言動をとってしまったにしてもちょっとひどい。これならばサカエの設定を変えて普通に令和からやってきた中年女性にした方がよかったのではないかと思う。

最終回で「寛容になろう」と歌うのだがではそれはどの立場の人が誰に向かって言っているのだろうか。不寛容による軋轢は近年の問題ではある。しかし、だからといって寛容という言葉を持ってくるのがよいのかといえばなかなか難しいところもある。足を踏まれている人が「痛いからその足どけてください」というのに対して「まあまあ、大目に見てよ」っていうのは違うと思うもの。大事なのは寄り添う気持ちや尊重であったり、相手も自分と同じ人間であると認識することであったり、対話なのではないだろうか。

はじめに|TBSテレビ 金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』

思春期に『夕やけニャンニャン』と『毎度おさわがせします』と『ビートたけしオールナイトニッポン』で倫理観を設定され、不適切に不適切を塗り重ねて生きてきた世代にとって、日々アップデートを強いられる令和はなかなか生きづらい。「昔は良かった」なんて口が裂けても言いたくない。昭和もそこそこ生きづらかったし、戻りたいとは思わないけど、あの頃の価値観を「古い」の一言で全否定されるのは癪なんです。
だって楽しいこともあったし、大人が自由で元気だったし、若者は携帯電話を使わずに友達と待ち合わせできてたし、カセットテープのレーベルを自己流でレタリングするのに命かけてたし。
そんな瑞々しく甘酸っぱい記憶を無かったことにはしたくないし、「知らねーし」の一言で片付けてほしくない。だからこんなドラマを考えました。
市川森一先生がご存命だったら、こんなタイトルを付けたんじゃないでしょうか。
『正しいのはお前だけじゃない』
自分と違う価値観を認めてこその多様性。
第1話を読んだ関係者から「スカッとした」「痛快です」「溜飲が下がった」などの感想を頂きましたので、おそらくそんな肌触りのドラマになると思います。
仲里依紗さん、磯村勇斗くん、そして吉田羊さんが、持ち前のコメディセンスで多少の不適切は笑いに転化してくれそう。
楽しみです!
宮藤でした。

終わった今、改めてクドカンのコメントを読み返してみたが始まる前の嫌な予感がそのまま覆されることがなかったのは自然のことなのかもしれないなあと苦い思いが拭えない。私はずっとクドカンの描く物語が好きだった。それこそ四半世紀ずっと好きだった。だからこそ、辛い。他の脚本家だったらきっと1話見てそのまま脱落していただろう。でもクドカンならばきっとどこかでひっくり返してくれるはず、そう信じて見続けた。

長年コンビを組んできた磯山Pも私は信頼していたのでやっぱり残念な気持ちは拭えない。もうちょいどうにかできなかったのかなあって。タイムスリップと親子の愛情に絞った方のがクドカンらしさを上手に生かせたのではと思ってしまう。5話はよかったもの。私はこういうクドカンが好きだった。これができる脚本家だから大好きなんだよ。

最後に『脚本家坂元裕二』から坂元裕二のインタを引用したい。業界の中にこういう思いでいてくれるベテランがいることに救われる。ポリコレもコンプラも世の中を窮屈にさせるために生まれたものではないんだよ。

『カルテット』で意識していたことがありました。ベテランの芸能人の方たちが、「最近はコンプライアンスとか苦情が多くて、面白いものがつくれない」ってよくおっしゃるじゃないですか。「女性をブスって言ってもいいじゃないか。セクハラもコミュニケーションだ。差別も言論の自由だ」っていうのを、僕は疑問に思ってたから、それを全部クリアしても面白いものがつくれると思いますけどね、ということをやってみたかったんですよね。すべての人格に配慮して、旧来の土壌を廃した上で、面白いものを作ってみせたいって。料理を女性がつくるという固定概念を外したのも、全部意図しています。「ポリコレでテレビがつまらなくなったんじゃないよ」ってことは言ってみたかったし、むしろそれを守ったことで新しい場所に行けるという気がしたから、「できるんじゃない?」って思いましたね。それで世の中が変わるとは思わないけど、ほっとしてくれる人がいたら嬉しいですね。

 

和歌山旅行 4

3日目

 

いよいよ最終日。まずは腹ごしらえでスタートでございます。

朝食ブッフェを堪能する。スムージーもみかんジュースもパンもフルーツもおいしい!f:id:cho-ko:20240313213557j:image

奥にちょこんと置かれてるチーズがおいしかった。
f:id:cho-ko:20240313220544j:image

オーダーシートに記入して渡したら出来上がったオムレツを持ってきてくれるのです。わーい、出来立ておいしい!奥にあるのは出来立てを配ってたクロワッサンのクリームパン。おいしゅうございました。
f:id:cho-ko:20240313221339j:image

ヨーグルトにフルーツのコンポートをイン。おいしい…。
f:id:cho-ko:20240313221514j:image

どうしてもフォーが食べたくて最後に食べる。おいしい。
f:id:cho-ko:20240313221613j:image

とにかく腹いっぱい目一杯食べまくる。でもでも本当はもっと食べたかったんだよー。パンも本当は全種類食べたかったのに半分も食べれなかったし地元のジャムは食べれなかったしカレーとナンも食べたかったし和食コーナーは手つかずだしさー。等と欲望は上げたらキリがない。何食べてもおいしかったなあ。食べられなかったものは次回への課題としたい。

お腹いっぱいでチェックアウトしてアドベンチャーワールドへ行く。

同じ雨でも初日とは違い、冷たい雨。屋内になるべくいたいという想いが強く、気がついたらペンギン見に行っていた我々。3回見に行ってますね。f:id:cho-ko:20240314000845j:image
f:id:cho-ko:20240314000907j:image
f:id:cho-ko:20240314000923j:image
f:id:cho-ko:20240314000907j:image
f:id:cho-ko:20240314001019j:image
ペンギンパラダイスだよ!楽しい、ひたすら楽しい。全然飽きない。楽しすぎる。アドベンチャーワールドといえばパンダだけど他の希少動物もとても上手に飼育&繁殖しててすごいとこなんですよ。それはペンギンも一緒。エンペラーペンギンの繁殖にも成功しててすごい。

こちら次女の推しペンギンのヒゲペンギン。
f:id:cho-ko:20240314001255j:image
f:id:cho-ko:20240314001303j:image

ヒゲペンギンは国内で飼育してるとこが少なくてこの他には名古屋港水族館長崎ペンギン水族館の3施設のみ。ちなみにエンペラーペンギンは国内ではアドベンチャーワールド名古屋港水族館の2施設のみで見れます。名古屋は観光する場所がないとかいうけど、エンペラーペンギンとヒゲペンギンというとても貴重なペンギンが見れるペンギン好きとしては外せない場所だったりするのです。

パンダももちろん見に行きましたよ。朝一は並んでたから先にペンギン見に行ってそのあとにパンダ。そしたら寝てましたね…ああ、だから皆さん朝一で見に行ったのかと。諦めずにもう1ヶ所の方見に行ったら起きてた!
f:id:cho-ko:20240314010252j:image
f:id:cho-ko:20240314010315j:image
f:id:cho-ko:20240314010639j:image
かわいい、かわいいよ、彩浜。元気いっぱいもぐもぐタイムしてたよ。

その後、閉園前に再度入り口近くのパンダ見に行ったら起きてるのが見れてよかった!
f:id:cho-ko:20240314010458j:image
f:id:cho-ko:20240314010513j:image

混雑せずにパンダ見れるのがアドベンチャーワールドのいいとこですね。

バードホール好きな長女が行きたいというので行ってみたら鳥インフルエンザ対策で閉鎖中でしょんぼり。仕方ないですね。

こちらはバードホールの前でたむろするマーラ。
f:id:cho-ko:20240314024435j:image

エサやり体験ができるというのでやってみる。
f:id:cho-ko:20240314024608j:image
f:id:cho-ko:20240314024621j:image

上にいたのを降りてきて我々を見つめるチンパンジー
f:id:cho-ko:20240314024741j:image

チンパンジー教室を長女が見たいというので一緒に行ってきたがいやーよかったです。飼育員さんが説明をしてくれるんだけど、その途中で扉をどんどん叩いたかと思うとぐるぐる走り回り始めるチンパンジー。途中でガラスをどんどん叩いたりと中々にアグレッシブな姿を見せてくれました。飼育員さんいわく、「自分は強いんだぞ」というのをアピールするのにこういった行動をするのだとか。こんなに動き回るチンパンジー初めて見たよ。見に行ってよかった。あまりにインパクトがすごすぎて長女は今回の旅行の思い出が全てチンパンジーで上書きされてしまったというくらいすごかったです。大変盛り上がってました。チンパンジーは賢い動物なので人間とコミュニケーションをとることもできるそうです。「ご飯ちょうだい」のサインをすることもあるとか。

あとはケニア号乗ってサファリゾーンを見たり。晴れてたらウォークサファリやサイクリングもしてみたかったが如何せん雨が冷たくてね…仕方ないね。アニマルショーが楽しかったな。

朝めちゃんこ食べたのでお腹が空かず、16時前にパンダまん食べただけで十分だった。食べ過ぎですね。
f:id:cho-ko:20240314025159j:image

バイバイ、アドベンチャーワールド。またねだよ。久々行ったけど楽しかった!

3日目の夕方に初めて太陽を拝めてわーいとなったのでちょっとだけ白浜ドライブをする。f:id:cho-ko:20240314025328j:image

白良浜きれいー。前回は夏に行ったから海水浴したんだよなあと懐かしく海を見る。
f:id:cho-ko:20240314025452j:image
f:id:cho-ko:20240314025507j:image
f:id:cho-ko:20240314025540j:image
夕方の円月島。
f:id:cho-ko:20240314025642j:image

バイバイ、白浜。またねだよー。あれだけ雨に降られた後なので太陽見れるのがうれしくてうれしくてちょっとはしゃいでしまった。

晩ごはんはSAで和歌山ラーメン。
f:id:cho-ko:20240314030206j:image

お土産たち。
f:id:cho-ko:20240314025842j:image

この他に娘たちはぬいぐるみを合計5個購入している。いくつになってもぬいぐるみ好きである。もちろん名前も決まっている。

前回和歌山旅行に行ったのは娘が小学生の時。今は大学生である。大学生になっても同じテンションでいるとは夢にも思わなかったよね…。わかんないものですね。

前回は反時計回り、今回は時計回りに紀伊半島を一周したわけだけど高速道路の建設が進んで思ったより移動に時間がかからなかったなあと感じました。全部つながるともうちょい楽になるだろうなあ。やっぱりどうしても移動に時間がかかるのがネックなのでね。

行く先々で「わー素敵!」「また行きたい!」と思うと同時にここに来るのはもしかしたら最後なのかもなあと思ったりもしました。前回はそんなこと全然考えなかったのにね。前回は30代、今回は40代での旅というのも大きいんだろうけどコロナ禍を経験したことも影響はしてる気がしてる。人生の折り返しを過ぎてあと何回旅行ができるのか、体力的にはどうなのかとか色々考えちゃってね。人生は一期一会。コロナは色んなものを変えてしまったね。見える世界が変わってしまった。そういうセンチメンタルな気分になりつつも楽しいことがたくさんあったのはよかったなあと思う。そういうことを大事に抱きしめながら生きていきたいな。