とりあえず

 既に公式サイト含め、多くのライブレポートがインターネット上にアップされているようであるが、自分自身の感想を今ここでまとめておきたいと思う。正直こんなレポートを書いたりすることがとても「恥ずかしく」感じてしまうのだが、先日のライブはそんな「恥ずかしさ」を吹っ飛ばしてしまうような内容であったので、興奮冷めやらぬ今のうちに感想をまとめておきたい。

 2011年2月19日(土)夜9時、私の住むさいたまスーパーアリーナ(以下、SSAと略)周辺は異常な空気に満ちていた。SSAではどんなイベントがあろうと、夜9時くらいには静かになるものだが、この日は明らかに屋外で夜を明かすための装備を持った若者達がいっぱいいた。そう、彼/彼女らは次の日にSSAで開催される「TVアニメ けいおんライブ Come With Me!!」に参加しようとしている、厳密にはそれに先だってのグッズ物販から参加しようとしている若者達であり、私もそれに友人と参加しようとしているのだった。ただし、グッズ物販はライブチケットを持っている者だけが参加できるので、あえて徹夜までする必要はないとは思うのだが、彼/彼女らは、はやる気持ちを抑えられなかったのであろう。既にこの時点で大盛り上がりの状態だった。
 かくいう私は、SSAの近所に住んでいることもあり、また先ほどまで飲み会に参加していたこともあって、それらの盛り上がる若者達を横目にいったん帰宅し、早朝まで仮眠をとり、次の日に備えることにしたのであった。その時はまだ、これから始まる苦難に気づいていなかったのであったが…。

 明けて2月20日(日)早朝4時、私はむくりと起きると、サッとシャワーを浴び、自宅を出てSSAに向かった。当然まだ外は暗い…が、SSA前について愕然とした。何と既に数千人はいると思われる、物販待ちの若者達が行列を作っていたのだ!私もすかさず並んだが、数十分ほどすると、一部の者達がざわざわとし始めた。何だろう?、物販開始は午前9時だからまだ早過ぎじゃないか?と不思議がっていると、初めてスタッフらしき人物が現れ、「物販待ちの人はこちらに移動してください!」と我々を誘導し始めた。そして我々はSSAの建物横へと移動させられたのだが、そこにはさらに多くの物販待ちの列が既にできているではないか!どうも物販待ちの列が前日夜からなぜか2グループできていたようであり、私はいわば「間違った」列に並んでいたのであった。正直私自身はそれほど気持ちが滅入らなかったが、先ほどまで一緒に周囲に並んでいた若者達は「あ〜、しくじった!」と大声で嘆いていた。私は気を取り直し、これから9時までの長い「マラソン」に負けぬよう、静かに待つことにした。まもなく、さいたま新都心駅に本日最初の電車が到着したらしい。どんどん列が後ろに長くなっているのが実感できた。そしてそれに伴い、行列も少しずつ移動させられ、SSAの周囲を取り囲むように一歩ずつ前へと進む。この行列はどこまで続いているのだろう?先頭はどこにいるのだろう?、そう思ううちに日が昇る。周囲の若者達は疲れて寝てしまう者もいれば、徹夜越し独特のテンションで騒ぎ出す者達もいた。中には寒さと疲弊のためか、倒れる者も出てしまったようで、一時騒然とした雰囲気となる。もちろん彼/彼女は救護されたようだが、肝心のライブにはちゃんと参加できたのであろうか?今でも気になる。
 高ぶる感情と若干の疲労と闘っているうちに午前9時に。行列は相変わらず牛歩のように進み、先が見えない。この行列に並ぶ前にコンビニでパンを2個とペットボトルのお茶を買っていたのだが、なぜかそれらを摂取する気にもならない。何というか、それらを摂取してしまうと一気に気が緩み、行列から離脱してしまうような気がしたのだ。午前9時半頃、ようやく行列が一気に動き出し、私もSSA建物横から物販会場であるSSA駐車場に移動できた。この時、さいたま新都心駅の改札前の様子も伺えたのだが、まさに怒濤の勢いでライブ参加者が押し寄せてくる。数年この土地で暮らしているが、ここまですごい光景は初めてだ!
 SSA駐車場は既に物販が始まっていることは分かるのだが、ここに来てまた列が進まなくなってしまった。さすがに気が滅入ってくる。そしてのどが渇き水分をとらないと辛くなってきた。が、同時に尿意も出てきたので、ペットボトルのお茶にも手が出せないという最悪の状況になってしまった。周囲も皆同じ状況のようで、ここでトイレのために離脱する者も多数見受けられた。そこから何とか飲まず出さず我慢し続け、午前11時半頃(!)ようやくパンフレットや友人に依頼された限定グッズを手にした時は、「捕ったど〜!」と雄叫びを上げたい気分であった。もちろんその直後トイレに駆け込んだことは言うまでもない。トイレで一息ついた後、この時間から来た友人と落ち合う。仕事の関係上、彼は早朝から並ぶようなことはできなかったので、私が彼の代理も兼ねていたのだが、彼の顔を見たときは「無事お使いできたよ!ほめて!」と叫びたかった。

 友人と合流して昼食をとった後は、本番に備えて自宅に戻りしばし仮眠をとる。これは結果的に正解だった。体力も十分に回復し、午後3時半頃いざSSAに再出撃する。午後4時の開演を控えてSSA周辺は完全にお祭り状態にあったが、友人と私は無駄なパワーを消費しないように気をつけながら黙々とSSAに入場。他のライブの時もそうだが、この入場する際の高揚感がたまらないんだよなぁ。
 我々の席は200番台。ステージがちゃんと見える素晴らしい席に歓喜する。会場内は当然既にすごいテンションになっている。周りの観客を一通り見ると、もちろん10〜30代の男性が多かったが、同世代の女性グループや子供連れ、カップル、年配の方々の姿もかなり見られた。また会話を聞いていると、日本語以外にも英語や中国語で会話している人がとても多かった。こういうアニメ系のライブとしてはかなり広い客層が来ているのではないだろうか。(ちなみに滋賀県豊郷町の皆様も来られていたようである。)
 会場内はクラシックをBGMに流し、うるさくならないよう配慮しているのは好感が持てた。そしていよいよ4時過ぎに待ちに待ったライブが始まる!

 暗転したステージが再び明るくなると、豊崎さんらHTTの面々とバックバンドが登場。会場内が大歓声に包まれる。HTTの面々は各パートの楽器をもちろん携えており(当然作中と同じモデルだ)、やる気満々なのが伝わってくる。アニメ系のライブというより、ガチでロックライブをやるつもりだ!やっぱ、こうでなくちゃ!
 そしてM1「GO!GO!MANIAC」(Vo.豊崎さん)が始まる。2期前半OPだけあって、まさにM1にふさわしい曲。友人も私も周囲と合わせて「ハッ!」と飛び跳ねる。もうこれだけで先ほどまでの苦労などどうでもよくなった!すかさずM2「Listen!!」(Vo.日笠さん)。こちらは2期後期EDであり、「GO!GO!MANIAC」のアニソンらしさとは対照的に正統派ロック、しかも80年代っぽさ全開のところ(特にキーボード)が素晴らしい。HTTは、独特の高い声を持つ唯(豊崎さん)と、割と低い声が特徴の澪(日笠さん)のツインボーカル制が成功の秘訣の一つと言われるが、まさにその通りだと思った。
 歓声も冷めやらぬうちに、各キャラソンのパートに入る。M3は唯のキャラソン「Oh My ギー太!!」。豊崎さんのテンションがメチャメチャ高い。この時点では手にしているギターは「エアギター」状態なのだが、何だか本当に演奏しているように見えてくるから不思議だ。M4は澪のキャラソン「青春Vibration」。M2に続いて日笠さんのターンであるが、曲の最後に突然「さいたまスーパーアリーナ、萌え萌えキュン!!」と両手でハートを作り、澪の必殺技(?)MMQを繰り出した時は思わずプッと吹き出してしまった。作中でもネタとして登場するが、それをこの場でやってしまうところは、一部で「芸人」と賞賛されているだけあるなぁと思った。続いてM5、律のキャラソン「Drumming Shining My Life」。ようやく佐藤さんのターンである。律の歌らしくドラムがこれでもかと強調されているので、ドラマーの人にはたまらないだろう。M6は「Diaryはフォルテシモ」、寿さんが歌う紬のキャラソン。当然キーボードが強調され、会場内もピンクのサイリウム一色となる。何か微妙にいかがわしい雰囲気になるのが面白い。となると、次はM7「Over the Starlight」、竹達さん歌う梓のキャラソンである。梓はHTTで唯一の後輩役ということもあり、登場した頃はやや先輩達を立てる雰囲気が歌にも漂っていたが、今や先輩達と同格のメンバーとしてやっているということが漂ってくるようではないか。これでHTTメンバーのキャラソンは一周したので、ちょっと休みになるかな?と思っていたが、そうは問屋が卸さない!そのままサブキャラ(失礼!)パートに突入し、まずは唯の妹であり、梓の同級生である憂のM8「ウキウキNew! My Way」(Vo.米澤さん)が始まる。1期の憂のキャラソンは「お姉ちゃん、好き好き〜」とあまりにもアレな感じがして個人的には敬遠していたのだが、この曲は良いと思います!引き続き2期からレギュラーメンバーとなり、最も成長著しい(?)純のキャラソンM9「純情Bomber!!」(Vo.永田さん)。すみません、この曲予習していなかったです!でも生歌を聴いてそれを後悔いたしました…。あぁ、全く気が抜けない…。次の和のキャラソンM10「Jump」

2010年冬アニメの第一弾として、放映前から何やら「けいおん!」っぽいと指摘されていた「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第一話を見ました。

うーん、世界観がよく分からない…。ラッパが主題なのは分かりましたが…。これは次回も見てみないと、面白いかどうかは判断つかなさそうです。

本年もよろしくお願いいたします。

しばらくダイアリーの方をお休みしていましたが、新年を機にゆるゆると再開いたします。

身の回りで起こった出来事や感じた事を思いつくまま書いていきたいと思います。