WB#6

 五番勝負の三番目。まぁなんというか、一話丸々一勝負。戦ってる二人の過去話は可もなく不可もなくといったところだが、もう清々しいほどフォーマット通りの展開。もしかして負けるのはパンダ君だけ?それともパンダ君も負けずに全勝って流れなんだろうか?。相手は武闘派をきどってるけど全敗だったらシャレにならんと思うんだけど…。

まどめ#7

 龍のょぅι゛ょが来る話。なんか小林さんちのメイドラゴンっぽいなwww。なんかホームドラマのようになってきたが、いきなり子供という展開だと、いちおう疑似新婚もので、いわゆる行為も出産もすっ飛ばしたということなんだろうな…。

花野井#6

 主人公が男に恋をしてるっぽいと認識して…。本当に恋をしてるのかどうかは実はわからないんだけど、すくなくとも他の男より優先して相手のことを考えるようになった…という意味ではそうなんだろうなという感じ。個人的には相手以外の要素は埒外…レベルまで行って初めて恋なんだろうという気はするけど、そのへんはケースバイケースでなんとも。
 しかしこの作品の魅力は男の狂気スレスレの精神性なので、それは今回も健在だった。

ゆるキャン△3#6

 一夜明けて帰宅するまでの話。旧友が一本道が退屈と言ってたけど、惜しむあまりダラダラと別れを引き延ばすあたり、話としてはグダグダなんだけど、個人的にはこれこそが良かったという感じ。キャラ達は若いからそういう実感がないと思うけど、自分も結構な年を取ったので、久しぶりに会えば別れがたくなるよな…というしみじみとした情感に見えてしまう。それももしかしたらもう次はないかもしれないみたいな切実感がないことこそ若さゆえの特権で尊いよなーという感じ。

声優ラジオ#5

 メインキャラが以後タッグを組むことにしようという話。ペルソナを脱ぐのは構わないけど、それって仕事上の選択肢を極端に減らすことになるよ…というのはなるほどだけど、それで楽になるわけでもないんだよな…。前回まで言ってた、こんなことまで職務に含められてしまうの?というのは緩和されているのかどうかもわかんないし、そのへんはどう推移していくのかはよくわからん。
 相手の所属会社の社長に謝罪に行って茶番のエピソードは、それ自体どうにも深みがないというか、確かにダメージを負った黒髪ヒロインが辞めずに済んだから感謝というエクスキューズはあるけど、それがあるんなら叱るのは最初っから無しだろうし、叱るの前提なら種明かしは興醒めダナーと。大人の世界を描いているようで実はそうでなくって、読者の想像を掻き立てるなり、想像にお任せという余地を残してないのがどうにも深みがなくてな…。とはいえ、タイトルに従えばウラオモテ両方見せちゃうというのが本作品のコンセプトだろうし、それはこの作品自体「演じることを演じる」というメタ構造そのものなので、そういう意味ではちゃんと組み立てられていると感じるので、案外悪くない印象。


怪異と乙女#5

 新妖怪登場の巻。前回のエピソードに登場したキャラがゲストでなくレギュラー化する構成はイイ感じ。どうにもキャラを使い捨てにする作品が多くて、うまくやればキャラを有機的につなげて深みや構成の妙を表現できるけど、うまくやり切って見せてくれるかな?。ただ、都市伝説をネタにするのがどうにも微妙に感じてきた。前近代の怪談の方が深みがあって、都市伝説はさすが近代というか商業主義っぽくて底が浅く見えてしまう。とはいえ、現代人はその商業主義の近代に生きているのであって、そういう意味では前近代の怪談より距離は近いはずなんだけど、物語に取り入れるやり方がマズいのか、それとも都市伝説の底の浅さ自体に限界があるのか、ちょっと判断しづらい。


バーテンダー#6

 サブキャラの結婚話。仕事への穴のあけ方が不自然なので当事者が結婚に不本意なのは読者にわかるように作ってあるんだけど、個人的にはしっくりこない感じだったな。この作品的に詳細は説明しないテイストなのでその部分は納得できるんだけど、なんかこう、描写が浅薄というか。部下の失敗を丸被りした上司のエピソードも画面的にうるさく感じることがあって、両者が上手く混じりあってないというか、エピソード単体では決して悪い話じゃないのに、混ぜ物のカクテルがテーマのわりに両者の組み合わせ具合が今回はイマイチだったかも。

アンメモ#5

 新規加入のメイドが曲者だったの巻。結局真相は闇になってしまったが、あのメイド、自分はてっきり主人公側にずっとい続けると思ってたから意外。なんかメイドもののジャパニメーションに慣れきってしまってるな自分…。とはいえ、主人公のプロポーズを頑なに拒絶し続けるヒロインも、自分の気持ちを確かめるという段階から逃げてるので好き嫌いの入り口にすら立とうとしないのも、なんか過去にあったようなのだけども、若者のように感情がすぐ沸騰するのではなくてなんかこういうしっとり…とも違う感じだけど…なかなかよろしい。

リンカイ#5

 主人公がライバルに愛想をつかされたその答え合わせ。とはいえ、仲間の一人がオーバーワークで体を壊してる模様。なんかだんだん暑苦しくなってきた。
 しかし、仲間がいなければもっと早くにカラダを壊しちゃってただろうし、こう馴れ合うだけの仲間じゃないからといってもそれが決してベストの結果につながるわけではないし、ライバル少女の思いもオーバーワークで壊れることによって見込み違いというすれ違いになってしまって、必ずしも正しいと思われることを積み重ねた末に政界に辿り着くわけではないという展開にドラマを感じてしまった。オーバーワークの彼女も、努力は裏切らないと繰り返していながら、決して自分がオーバーワーク気味だということがわかってなかったはずがないんだよな。それを認識してなお、自分で自分を止められないという状況で、そういう抜身の刀同士が打ち合うあたり、キャラには根性と言わせていたけど決してスポコンというより、ストイックな時代劇のような様相。
 

狼と香辛料#6

 銀貨を買い集めて…のお話結末編。うーん、なかなか見ごたえがあった。作り直し前がどうだったかが思い出せないのでその辺戸惑ってる。中世風の言い回しがイマイチ洗練されてないな…という感じなのだけども、いかにも物語って風なのはなかなか。作り直し前のはもうちょっと淡々と状況を進めていってたような気がするが、なにせほとんど覚えてないのだから自分でも前より良くなってるのかどうかすら覚束ない。

終末トレイン#6

 ゾンビ編始まるの巻。池袋探索隊仲間割れ。池袋に行って行方不明になった友人の夢を小バカにしたのは「行くな」の裏返しだと思うがそれにしてもなぁ。しかし7G事件の概要が見えてこないのがよくわからん。とはいえ、ここまで来たら中途半端だし、クライマックス付近で明かすのかも。もうちょっと補助線を用意してくれてもよさそうなもんで、ドラマ部分はちょっと個人的には物足りない。

死神坊ちゃん#28

 舞踏会だけど…。なんかトラブルなり事態の進展とかあるのかと思ってたんだけど、おそらく次回以降の種まき段階っぽい。まぁぼんやり眺めている分にはこんなもん。

Lv2チート#5

 王国の危機に役立たずだった勇者が放逐、その腹いせに魔人?魔神?の封印を解いて主人公の抹殺を願う話。ここでメインヒロイン大けが。なんか深刻そうなんだけど、OP映像やED映像であれだけ番張ってたらここで退場はちょっと考えられないのでなんとも。主人公が無双状態なのはシナリオをテンポよく進めるためなんだったら、ここで瀕死であってもどうせ…となるのならどうにも…って感じなのだけども、淡々と状況を進めるだけだったら単調になってしまうからこの程度の盛り上げは必要なのかもね…。
 ゆくゆくは主人公と王国が和解するのかもだけど、物語の帰結としてなんかそれも違うとも思うし、ではこの物語ってどこに行き着くのかもよくわからんところ。とはいえ、サブヒロインズは食客だろうし、史記列伝に出てくる戦国四君(孟嘗君とか平原君とかのアレ)みたいなものだと考えると、そんなに堅苦しく考えなくてもよいのかも。

出来そこ#7

 帝国に様子見にいって因縁の人と再会する話。今まで見守っていたのなら家庭内騒動の時に助けてやれよと思わなくもないが、貴族の子弟に転生させたんだし、禍福は糾える縄の如しであってある程度仕方がなく、結果オーライならこんなものかも。
 まぁ追放のんびり系としてはこんなものかなとなんかしっくりくるようになった。

第七王子#6

 サブタイ通り、魔獣だの魔剣だの。うーん、どうも無双系の悪いところが吹きだしてる感。主人公にとってはご褒美ぱーとだけど、正直飽きる。共感云々も主人公が理屈を言語化できて偉いねーって話だろうし、一歩進んでこのまま魔獣とイチャコラされてもなー。

ファブル#5

 主人公がバイトを見つけるの巻。物語を動かすためにいろいろ無理してたところを整理してる感じやね。かといって話が退屈ってわけでもなし、コントロールが上手い感じ


夜桜#5

 主人公と嫁がデートする話。というより、長男の友人である刑事の紹介って感じ。政府の狗に内通者がいるとか不思議でも何でもないし、お互い良好な関係を築くために仕事を請け負うなんてのも自然な話なのでなんとも。騒々しいシナリオではあるんだけど、退屈な話で、エピソードとしても適当にでっちあげましたという形なので、まだまだ話が本格的に動くのは先の事みたい。

じいさんばあさん#5

 ばあさんの記憶が一部失われる話。まぁ予定調和の話になるのはわかってるので、それまでの泣かせで失点がなければオッケーだとは思う。経営層や管理職が現場の頑張りに付け込んでるというのをよく看破したなという感じだけど、ターゲット層はそりゃまぁ若者ではなくて、むしろ年齢が高めの層ならいい攻めどころといったところ。

ヴァンパイア男子寮#5

 もう一人の竿役が混血で吸血鬼の能力に苦しむこともあるとか何とか。なんかここにきて主人公の女性性が確定しつつあるって感じやな。主人公を男とみなしてBLっぽい見方もできるようにしてるんだろうなと思っていたけど、その要素はだんだん捨てている模様。
 まぁ物語の方向性からして仕方はないんだけど、町のチンピラですら主人公が女だってわかるというのに、メインキャラが揃いも揃って目が節穴とか…。まぁメインキャラでなくても従者とか周辺に気づいてるキャラはいそうだけどね…。メインの竿役も主人公が女だから体が反応してるということなんだろうし、あとは女とバレるのがいつなのかということかも。そう考えると性自認についてなんらかの主張があるわけでもないんだろうなという感じ。

鑑定スキル#5

 主人公(9歳)の婚約者来るの巻。婚約者が自身の目で主人公の人となりを確認して心服するというストーリーラインはまぁこんなもんじゃね?といったところだけど、主人公が他者のステータスを見抜くことができるのはいわゆるスキルとして読者に提示してるのに、婚約者が人の気持ちを見抜くのは能力であってスキルにしてないのがどうも公平でないなという感じ。ヘンな話、こういう形をとるんだったらそもそも主人公の鑑定スキルなんてこんな形にする必要ないジャン…。他者のちょっとした仕草を見てその人の能力を見抜くで全然構わないのに、わざわざJRPGっぽい見せ方をしないといけないのは、なんか現代病理だよなー。
 まぁ鑑定スキルで他人を選別することができても、それでマネジメント能力があるとは限らないので、その能力があるって話が次回以降あるんだろうね。


無職転生#17

 妹が引きこもってしまう話。前世の主人公のあり方、すなわち今はそのやり直しなんだから割と根幹の話。妹がひきこもってしまったというのも、学園では偉大な人扱いの兄と比較されて…という側面よりも、妹自身の思い込みの部分が大きいので、この問題に関してはまぁ確かに主人公がやれることはほとんどないよねーといったところ。厳しい言い方をすると、やはり自分を救うのは自分自身だということが織り込まれてるような気がして、過剰な泣かせ表現をしてないのもなるほどなーという感じだった。

ブルアカアニメ#5

 主人公側を取り巻く厳しい状況説明と、風紀委員会なる組織の顔見せ。銀行が主人公達から返済した金を主人公を潰すために使うってのは、国民を搾取するためのコストは、税金を上げて国民から召し上げるという自民盗経団連のあり方と「完・全・に・一・致」なのワロタ。消費税を倍増したアベもそうだったけど、軍事費倍増したり、そもそも経済的に余裕がなければ子供を作ることができないのに、子供どころか結婚相手もいない貧困層から奪って、子供を作ることができる豊かな層に富を移転する増税メガネの事を言ってるよなwwwって感じ。ぼんやり眺めている視聴者だとスルーしてるかもしれないけど、こういう上級国民でカネがグルグルまわる還流システムだとわかって結構目からウロコっぽい衝撃を受けたので、この手のアニメでもそれなりに仕込んでる要素はあるんだなとちょっと見直した次第。

天使つき#6

 天界から来たょぅι゛ょ&天使とデートの巻。そりゃまぁ自宅に囲ってたら社会勉強にならんワナwwwなのだが、デートをしたところでそれも大したものではなく…。まぁ今回はインターミッションなんだろうと思う。

怪獣8号#4

 主人公が変身して金髪ツインテを助ける話。元々人間でしかなかった主人公が怪獣になるということは、怪獣は外国人だとか異邦人とかのメタファーではなくって、人間そのものを何らかの形で区分けしてるだの、きっかけがあればだれでも怪獣になってしまうとかそういう要素が仕込まれてるとは思うんだけど、今のところなんか熱いお仲間モノって感じやね。そういう話がずっと続くのなら退屈しそうだけど、ようやく序盤が終わった段階なので今後に注目か?。


龍族#7

 外部から侵入者が現れて、多大な犠牲を払って手に入れたブツを強奪されそうになる話。学園が龍の研究をやってるけど、時の権力者の命令によって…なのではなく、社会のために何とかしなければならない使命みたいな感じで、あの能力者集団に認識されてるっぽいね…。大枠としては日本と大陸とで大きな違いはないけど、日本の方がその使命に属人的何かが仕込まれているような印象をもっていて、大陸の方はもっと普遍的な何か…のような印象を今のところは感じる。奪いに来た方はエゴ的な動機がありそうだけど、そのへんもとりあえず新しいエピソードに入ったばかりのように見受けられるのでこれも今後の展開を待つしか。

ヨルクラ#5

 絵描き担当の気持ちがこじれる話。うーん、やっぱりこの作品の主題は「何物にもなれない自分」に焦る若者に寄り添うとかそんなのかな…。中江兆民曰く、日本人は多民族に比べても自分勝手なのが多いとのことなんで、例えばアベなんか他者とくらぶべくもない権力を手に入れて何者かになってたはずなのに、それでやることが弱者からの苛烈な搾取だったわけで、何者かになりたい人間なんて、それこを人を押しのけてまでって連中がそえなりに成り上がったところで何の益にもならんのよな…。
 それはそれでも、今回の、主人公が他人の才能に嫉妬して身を焦がすような思いでもがき苦しむ様子は、これはこれでなかなか見ごたえがあった。

となりの妖怪#5

 平行世界と対応するキャラが入れ替わる話。なんかオカシイのが、今回その平行世界は妖怪がいない世界なのに、こちらで妖怪である化け狐が人間としてやってくること。あのポニテは化け狐が人間に変化したものだから、妖怪のいない平行世界には存在しないハズでは…。
 彼女の家族に対する鬱屈はそれはそれでパワーはあるんだけど、どうもこの世界で人間と妖怪との共存が理想的に実現してる…のと、イエ制度での本家分家の上下関係との食い合わせを悪く感じてなんかよくわからんかった。

ささ恋#4

 ようやく百合モノとして恋愛感情のもつれからくる空中戦が始まった感。メイン二人の繊細な関係性がメインかも…という気がしてたんだけど、それだけだと退屈かもと思ってたからようやく来たかという感じ。先輩主人公は男を女人化したものかもという可能性を考えていたから、それが否定された形やね。今回ポスターでの登場だったけど、同じ百合姫連載のわたゆりと比べたら展開の妙はあんまり感じない。

おーいトンボ#5

 主人公のJCはこのまま島から出ないのかという可能性が無きにしも非ずだったのが、ついにおっさんが動くの巻。ゴルフとは何か…という本質にも触れ、これが関係性にも密接につながって今回は特に見ごたえがあった。

293生誕祭

 というわけでもないんだけど、課外活動イベントで入手してた293限定チケを誕生日に使うつもりで取っておいたのをブッパ。

 2枚は未入手だったけど、残りの2枚はイベント配布で入手済み。せっかく今まで我慢してのようやくのガチャなのでもうちょっと奮発してくれてもよさそうなもんだが…。

2ndQ2024開始アニメ短感

アストロノオト#5

 主人公が失恋したと誤解して朝食の味がオカシクなる話。話が面白くなったとはあまり感じないんだけど、それでも落ち着いて視聴できるようになったような気が。住人がみなニート…とはいえバイトぐらいしてそうだけども…なのも、昨今の日本の庶民貧困化の近未来を描いてるのだとすると、ちょっと不気味なメッセージかもしれずで。

花野井#5

 二人の思いが通じ合う話。髪型とか服装だとか、いかにも女が気付いて言及して欲しそうなことを男はすべてやってるというのに反応が薄い主人公とか、なんか男女逆転してるんじゃネーノ?という気はするが、こういうのが個人差というものなのだろうか。男の方は今までさんざん、そういう女が気に入りそうなことを微に入り細に入りやってるというのに、今まで付き合ってきた女はそれが重いとドン引きされ、今の主人公はそれが暖簾に腕押しのようにどうにもスカるという目に遭ってきており、それでもようやくその女に対する気遣いにおける成果が出てよかったね…みたいな流れになってるの、恋愛マニュアルに対するアイロニーだったりするのだろうかと思わなくもないけど、おそらくそれは気のせい。
 しかし二人がくっついて主人公が男の心臓の鼓動を感じてる際にも、いやいやもっと男に顕著な変化を感じる所があるデショとか、話自体はしっとりと言い雰囲気なのに余計なことが気になって仕方がなかった。

ハイスピ#5

 万年低位安定だった主人公が5位に躍進する話。レースで各車どういう状況なのが分かりやすかったせいか、なんか迫力を感じてしまった。MFGでも勝つ秘訣は正確なドライビング操作に状況把握だったりするので、状況把握や操作アドバイスはAIがすべてやってくれていて、主人公は冷静にそれに従う…という形で順位を上げていったのが今までと雰囲気が違ってそれなりの説得性を持たせてた感じ。
 今までのストーリーよりは断然よかったけど、しかしこれらの描写を通じて何が言いたいのかわからんのはいつも通りかな。

ガルクラ#5

 ライブを開催してそれなりに成功する話。今回もアツい話だった…。なんつーか、旅はしないんだけど、青春ロードムービーっぽくてなかなか雰囲気が出てる。メインキャラを取り巻く状況は、不遇なりにも奮闘してる男女問わないサラリーマンの状況にも置き換えることができて感情移入もしやすいし、ちゃんと気持ちを代弁してくれてそうなのでこの話のパワーの強さは結構胸を打つんじゃなかろうか。音楽にしてもvo.の声がはっきりと聞こえるので、歌詞の内容がわかりやすくてよい。ビートのきいたロックなのでどうしても聞き取りにくい部分は出てくるけど、こういうスタイルの作品だとむしろバラードが出てくる場面は少ないので、十分健闘してると思う。

2ndQ2024開始アニメ短感

 実は#1すら感想書いてない作品もあったりするのだけども、視聴はしててということもあって、そんなのもまとめて書いてみることにする。現時点での個人的注目作にはを入れてみた。

  • まどめ 主人公の設定がそれなりにまともに思えるけど、基本は男のドリーム全開作品かな。今期はちょっと他のなろう系の出来が底上げされてるっぽいのでちょっと物足りない。
  • 終末トレイン 悪くはないけど、今のところ仕込み段階であんまり目を引くところがない感じ。ただ、仕込みが仕込みと分かってる以上終盤あたりの展開には期待が持てそう。
  • ブルアカアニメ 直近の話が地下経済の話で、それなりにメッセージ性があるんだろうなとは思うけど、古いタイプのゲーム原作アニメそのものという感じ。
  • ゆるキャン△3 基本今までのゆるキャン△の延長線上にあって、そのテイストが好みなら鉄板の出来。自分は2期がイマイチだったから半信半疑で見てる。
  • ヨルクラ バンド活動をメインとしながらも音楽のみでなくアーティスト複合体という形がちょっと新しいかも。メッセージ性に力強さがあって一話一話は退屈しないから今のところ滑り出しは好調と思う。
  • ガルクラ こっちはガチガールズバンドの直球勝負。これもメッセージ性は強くて見てて充実感はある。CGモデリングではない方がヒットしそうだけど、コスト的に手描きより採算が見合うようになってるのかな…。
  • バーテンダー 都度感想で述べた通り、蘊蓄とかにしぼってドラマ部分に過度な期待をしなければ、癒し作品としてなかなか楽しめてる。しっとりとした雰囲気が好みならどうぞ。
  • アストロノオト 窪ノ内キャラ原作品ってどうしてシナリオの出来も似通ってくるんだろうかwww?。めぞん一刻が基本にあると思うので、だいたいそういうのを想像してもらったらいいのでは。現段階では可も不可もなくといった感じ。
  • オーイ!とんぼ ゴルフ週刊誌連載漫画のアニメ化。脛に傷持つ男が流れ着いた先に出会った原石というスタイルは他の作品にもみられるもので、個人的にはそこそこ気に入ってる。専門知識がゴルフに疎い視聴者には置いてけぼり風だけど、これで全然構わないと思ってる。
  • ザ・ファブル 裏社会もので、基本ギャグでセンスも泥臭いけど、シナリオとか演出はよくできとるわ…という感じ。主人公ペアは引っ越しをして住む地域を変えただけだけど、どことなく異世界転移っぽく見えてしまうwww。
  • となりの妖怪 妖怪をモチーフに共生社会を称揚する作品としては、なんか凡庸と感じてしまった。のんびりとかしっとりを期待する向きにはごちゃごちゃしてるし、激しいストーリーを期待する向きにはドンくさく感じてしまう中途半端さがもったいないと思う。個人的にはまだまだ様子見。
  • 声優ラジオ ストーリー自体はちょっと前のラノベテイストなんであんまり見るべき点はないのだけども、現代病理っぽいものが整理して織り込まれてるので個人的にはその部分に期待してる。
  • 死神坊ちゃん3 いよいよラストシーズンっぽいので追っかけてる層向けにはそれなりに話が動くっぽいと期待してる。個人的には悪くもないけど、積極的に支持してる作品というワケでもないので、嬉しい誤算っぽいものが得られるとありがたいのだけども…。
  • リンカイ まぁ自分が自転車に興味を持ってるので、スポーツを題材とした作品は通常敬遠してるけど視聴対象にしてみた…という感じ。ただ、進路選択のカジュアルさとかは好み。おそらく競輪業界の情宣がメインなのでストーリーに期待してはいけないと思う。
  • WB 自力救済がテーマだとは思うし、都度感想でも述べた通りマイルドヤンキーが地方を支えるしかない現状を先鋭化した作品だと思ってる。ただ、現状抗争をメインとしたバトル展開中なので、期待してる要素はだんだん薄くなりそう。
  • 鑑定スキル よくある再建モノという感じで、社会の最底辺が拾われて才能をふるう展開はフィクションとして美しいけど、現代日本では貴族同士が利権を回し合って庶民が搾取されてる現状、ちょっと志が低くね?という感じはする。カタルシスは得られるしその程度のガス抜きで良ければどうぞ…。
  • 狼と香辛料MMTWW 今のところ話運びが丁寧で、やり直し前の前作よりはクォリティは高いかなとは思う。ただ、作り直しをしてまで旧作をアニメ化せざるを得ないほど、これを圧倒するだけの原作がないとか、オリアニを作る自信がないとかそーでもないと思うんだけどな…。
  • このすば3 今までの蓄積を生かして、さらに深みが増した感じがする。本編のアニメ化を待ってた層は満足してると思うな…。
  • じいさんばあさん若返る テーマが今までのアニメとは毛色の違う作品だけども、中身はそれほど新奇さがあるわけでもないので、目新しさが失われたら勢いはなくなると思う。まぁ可もなく不可もないといった感じかな。
  • 怪獣8号 絵はなかなかにして雰囲気は出てるけど、まぁなんというかジャンプ系作品そのものといったところ。今はそこそこ楽しんでるけどそのうち飽きそう。
  • Lv2チート 異世界間転移というのが毛色が違ってるけど、基本別世界で扱いが変わるのは今までのなろう作品とおんなじかな。メインヒロインとかサブヒロインの扱いもちょっと類似作品とは変えてあるから今のところ退屈してないけど、構造の大枠が変わんないからそのうち飽きるかもとは思ってるけど、なにかしら変革の志が感じられるので何とも。この作品、主人公@日野聡とメインヒロイン@くぎみーのペアはゼロ魔と同じ配役なので個人的にはその組み合わせというか豪華声優陣が魅力。もう18年前かー。
  • 夜桜 これもジャンプ系かーという感じ。なのだが、ヒロインが能力を持たない代わりに自生代の再生産に特化し、残りの親族はイエを守るための実行部隊とか、女王アリと兵隊アリだの、前近代的家族観をもってきて、その辺の構造が面白いと思った次第。話はありきたりで単調だからあまり期待してないけど、そういう構造の面白さをもっと見せてくるのかな?。
  • 変サラ まぁ都度感想でも述べた通り自分こういうの大好物なので…。世相を斬ってみせるのがメインだから、のんびり楽しめそう。
  • 出来そこ 直近の話がもう社会問題の空中戦でかなり面白く感じたのでなかなか侮れんなと思った次第。なろうなんだからこのぐらいハチャメチャやってくれないと、なんらかのフォーマットに当てはめてハンコストーリーばかり見せられてもつまらないから今後も期待してる。
  • アンメモ ルプななのようなキレッキレの会話劇でもないけど、程よく近くてかといって馴れ合うわけでもない関係性を感じさせる会話劇として楽しんでる。会話の裏にあるキャラの感情を類推するのが面白い。
  • 怪異と乙女 都市伝説というか、現代の怪談という意味でいろいろ工夫してるようで、楽しみにしてはいるんだけど、ちょっと物足りなさは否めないかな…。
  • 第七王子 もうちょっと社会問題に切れ込むのかと思ったら、異世界のんびり系というか主人公は好きなことをやってるだけなんでストーリーの潜在能力はあんまり高くない予感はする。もともとダメなことを確認するために視聴してる作品ではあるんだけど、思ったほどダメでもないけど上振れもしてないかな。
  • 花野井 男女の関係性を描いたものにしては特定の方向性にバイアスがかかってるように見えないのが個人的にはいいかも。恋愛マニュアルではあるんだろうけどいかにもっぽさが無いし、キャラが何らかの逸脱をしているように見えながら、それなりの普遍性も持たせてるから、これいろいろ考えて作られてるなとは思うんで、個人的には割と高評価。
  • ハイスピ 近未来っぽさがあって何らかの期待をしてしまうんだけど、ストーリーとしてはあんまり質はよくない感じ。いったい何を提示したいんだろ?。
  • ささ恋 百合姫連載で竹嶋えく原作漫画のアニメ化。うーん、イデオロギー色が強くないのはありがたいけど、物語としてはパワーは弱め。エキセントリックさを排除して一般性を高めてるのはわかるんだけど、その繊細さを何らかの形で輝かせられないと厳しいと思うんだけど、今後そういうものを見せてくれるのかどうか。
  • バンパイア男子寮 いろいろツッコみどころはあるんだけど、少女漫画だったらこういうのを読者層は好むんだろうなというのは理解できるんで、そのへんはスルー推奨なんだろう。シナリオに埋め込まれてるいろんなイシューが泡のように突然浮かんできては消え、また浮かんできては消えという部分が絶妙で退屈はしないので、これはこれで考えて作られてるなーとは思ってる。男女関係なく読んでも楽しめる…という風に考慮されてることは一切ない感じなので、要素抽出が出来なければ切るのが吉。
  • 龍族 ギャグセンスがイマイチしっくりこないけども、今のところ学園ものに対する、日本と大陸での趣向の違いとかの部分で楽しんでる。こういうのを見てしまうとジャパニメーション学園モノの、キャラの自我意識が肥大化してしまってることに驚いてしまうね…。
  • 天使つき 都度感想でも述べた疑似新婚生活モノという印象は薄れていないけど、主人公争奪戦という構造が何となくぼやかされていてそのバランス感覚はそこそこよくできてるかも。居場所がどうだのと言った見方もできるけど、正直男のドリーム全開な妄想って域は出てないような気はする。
  • 喧嘩独学 半島ネット漫画原作のアニメ化。なんか週漫タイムスとか漫画ゴラク系テイストなんだけど、露悪的なのは狙ってやってるのがわかるし物語としてのパンチは強め。動画配信とかスクールカーストだとか最近のイシューをよくぞここまで織り込んだな…と感心してるのだけども、なんか直近の話まで見たらあとはこの繰り返しかもと思ってしまい、この緊張感が長続きするかは不明。


 こうやって整理してみると、今のところ週に30本以上視聴してるのか…。そりゃ感想が疎かになるはずだよwww。今期は特に、金→土が少なくて、土→日に集中してるから、その集中してる時期にアニメを見終わることができないでそのまま次のアニメ視聴に…というパターンになってる。今期のなろう系は大ヒット作のアニメ化がないわりに個々の作品にそれなりの特長があるものがあって、クォリティの底上げがある感じがしてる。まぁなろうはなろうクォリティなんだけど。ただ、あまりこれが自分にとって正常な状態だとは思ってなくて、本当なら作品をいくつか切り捨てなくちゃならないんだろうなとか。


 あと、小林さんちのメイドラゴンだけでなく、もうちょっとまえにハンドメイドメイを視聴していて、あれ結構古い作品なんだけど、物語のパワーが今ドキの作品と比較すると強くて驚いた次第。スタッフロールを見ると今のアニメ界を支えてるアニメーターの名前が列挙されてるような豪華さなんで、そりゃ力強いだろうよと納得もできるんだけど、なんつーか本当にオタク向けにやりたいことをやり切ったというのが感じられてなかなかだった。確かWOWWOWのノンスクランブル放送枠で、コンテンツ単体で売り上げを気にしなくてもよかった筈だし、そのへん恵まれてた時代なんだろうな。ギャグセンスもどうにも笑えるというより滑稽で、描写もこっちがこっ恥ずかしくなるようなものも多くて、こりゃ今放映したら攻撃対象になるんだろうなと思わざるを得ないんだけど、カタルシス部分の爆発力が凄いのなんの。自分、就職してから十数年はアニメをほぼ一切見ない時期があって、この作品も見視聴だったし、そこはかとなく懐かしさは感じられても、二度目の視聴で当時を懐かしむという要素は一切ないから、あくまで作品内で表現されてる雰囲気だとか世相を感じ取って懐かしさを感じてる筈。その上で今のアニメにみられるバランス感覚なんてものはどこにあるのかという感じだったから、ターゲット層の設定や視聴者に気兼ねして本当に表現したいことを表現しきれない現代と、それなりにやりたいことをやり切れた昔の違いが自分に対する訴求力といったところで現れたのかなと思った次第。ただ、そのバランス感覚を重視した今ドキのアニメを見慣れた若い層が、昔のそのような作品を見ても胸焼けするんだろうなとは思ってしまう。今だとそのバランス感覚を重視しないと、やり過ぎと受け取られてしまったら容易に炎上させられてしまって放映打ち切りなんて羽目に陥りそうだからアクの強い作品が世に出ることもないんだろうね。