終末トレイン#4

 飯能市内まで。池袋までの30駅のエピソードを一駅づつやるわけにもいかんし、途中雑に処理。メインキャラの一人に前回のキノコの影響が出てて、そういやおもてなしは避けて危機管理してたはずなのになんで?とは思った。
 今回、ヒキの絵面からセリフにもあったガリバー旅行記のオマージュだとは思うが、そもそも個々の要素が何のアイロニーかわからんので今のところ何がメッセージなのかまだつかめない。現段階では盛大に伏線を張ってる段階だろうし、なんらか腑に落ちる部分が出てこないと話として面白いというまでには至らない感じか。

ヨルクラ#2・3

 メインキャラ4人が揃う話。物語としてのパワーは激つよという感じだけど、雲の上の世界っぽくてその辺引っかかる。主人公?以外の三人は元アイドル、音楽専門高校、お嬢様進学校で、幼少時からの文化資本の蓄積が必要なものばかりで、もしかして庶民は主人公だけ?みたいな感じ。ただ、これからの成り上がりって、ネットで露出し名前を売ってという現代的な要素はなるほどだし、ネットでの売込みったって参入障壁が下がって競争率が高くなってることを考えると、その文化資本の蓄積なしに能力の向上はありえないし、作品の品質も上がることはないから、そういう意味ではリアリティはあるんだよな…。キャラ達の認知欲求の高さが気にはなっていたんだけど、今のところは人に認められるというよりは「自分を獲得する」という要素が強いのもちょっとばかし好感度が高い。
 メタルーを見た直後だから、結局アレが最終回まで真のメッセージが見えてこなかったから、あんまりそのへん最初っから期待しても仕方がないというか、ドラマはギュンギュン動いて退屈しないのでぼんやりながめているだけでも最後まで楽しませてくれそうではある。

ハイスピ#3

 強敵が主人公の偵察に来る話。前より話が面白くなったような気はするが、それにしても…。主人公が前の夢をあきらめたシーンが重々しく描かれていた割に、あっけらかんとした態度なのがちょっと不自然だけど、集中力を描くところはそこそこ説得力があったような印象。

アストロノオト#3

 弁当が云々…。ようやく自分の中で落ち着いてきた感じ。ただ、主人公が探す鍵なる存在に対するミッションがどうでもいいのと、ラブコメ要素のスラップスティック的な要素がイマイチ自分にはフックしないかな。というか鍵捜索ミッションは物語上でもとってつけであって、この作品の伝えたいことはもっと別にあることがわかるので、これはこれでいいとは思ってる。スタイルはずいぶん違うけど変サラと同じカテゴリーだとは思うが、変サラのようなカラッとした部分が今のところ自分に合ってる感じ。


謎の彼女X#1~13

 Youtube水着回の選抜シーンを見て、そのまま全話視聴してしまった。植芝作品というとディスコミュニケーションが有名で、自分もアフタヌーンをちょくちょくチェックしてた頃はついでに読む感じだった。だいたい背景がスチームパンクっぽいというかおどろおどろしい印象があって、なんかガロにでも載ってた漫画っぽくはあったのだけども本作は現代の日常性が濃くて思ってたのとずいぶん違ってた。まぁアフタヌーンは自分も毎号欠かさず読んでいたわけではないし、そのうち漫画雑誌をチェックすること自体やらなくなってしまったからどうにも。原作の連載当時、漫画のチェックをやめてたわけではないけど、アフタヌーンは手を取らなくなってた頃かも。
 謎の…とはあるけど、外形的には通常やらない行為だったり態度ではあるんだけど、かなり最初の内から不思議なことに不自然さはなくなってしまうし、その謎の行動などもちゃんと理由が考えられてそうしてるのがわかるので、いいスパイスになってる。よだれを舐めさせる行為も、最初にやれセックスだのとか前振りで言われるもんだからそのメタファーかと思ってたんだけど、むしろ強度としては逆で、おそらく間接キスよりは濃いけど、直接のキスよりは淡いそういう中間の関係確認行為なのだと思う。
 内容はシンプルなボーイミーツガールものだと思うけど、なんやろ?、おそらく自分が高校生だとか若いころにこの作品を読んでたらピンとこないままシュールさだとかサブカル作品としてどこかメイン足りえない作品としてとらえてたと思うんだけども、物語としてのパワーが強いというか、人としての素直な感情がこんなにも力強いなんてことを思い知らされることになった。毎回毎回ではないんだけど、平均すればそのくらい胸が締め付けられるような強度で泣かされるので、あれ、植芝作品ってこんなだっけ?と印象が覆される思い。
 主役とでもいうべき@吉谷彩子、聞かない名前だと思ったら三次ドラマが生息地の女優であって、声優自体の経験はほとんどなし。演技自体は俳優が声優をやった時の印象そのままであって、声優本業の人がよくある過剰演技がないあたりフツーの女の子というものが表現できてて個人的にはよかったのだけども、OP・EDも担当しててどこか大貫妙子を彷彿とさせる歌い口がどこか懐かしい感じがした。ところどころ声が揺れるんだけども、それで音程が崩れるわけでもなく、かといって歌手本業の人が聞かせどころで歌のうまさをひけらかすようなところが無くてすごく聞きやすい。
 公開が2012年らしいけど、なんつーか最近「強い女」を描く作品をめっきり見なくなったなぁとは思っていたので、こういう昔の作品によくみられた、強い女…というより、懐が深い女性キャラを見るとどこか懐かしい感じはする。昔も今もこういう女はいたしいると思うんだけど、昨今メディアに露出する女というのは欲に駆られて目先の利益にしゃぶりつこうつする浅ましい姿をさらしてることが多いので、なんかぼんやり、だからこそ強い女を描く作品がそういう世相を反映して少なくなっているのかもなぁと思った次第。
 

まどめ#4

 主人公が13人目の魔王として認められる&ヒロインを手放す話。ダラダラ展開が続くのだと思ってたけど、話はまだまだ動くねぇ。魔王というのは一人っきりという固定観念があったからそのへん違和感があるほかは特に問題もないかな。まさかこれでヒロインと別れたままだと話が終わっちゃうのでそれはないと思うが、カネで買った奴隷というのはヒロインにとっては選択肢がないということなんで、彼女に自己決定権を行使させて再びカップリングという流れなのだと思う。

ゆるキャン△3#3

 黒髪&ピンク髪サイドのお話。うーん、やっぱりというか、観光グルメ旅再びって感じやな。2期の後半でうんざりしてたから、今回もあんまりいい気はしない。ただ、わざわざ自分で旅に出かけなくても漫画(アニメ)でその気になったつもりにさせてくれるというのも魅力の一つだからなぁ。キャンプの蘊蓄ばっかだとそれはそれで単調になってしまうから、バランスはとれているとはいえるけど、個人的にはこの作品にはキャンプ要素を求めているとは言っておく。

花野井#3

 延長をお願いする話。うーん、やっぱ見合い結婚の話やなぁという感じ。秀逸なのはおそらくこの作品が中高生向けであって、当然読者が主人公に自分を重ねて感情移入するのが自然なだけでなく、見合い結婚の話だとわかってる読者は大人でも主人公に感情移入できるよう、ターゲット層を広くとってること。もちろん既婚者であっても、老境に入ってる人も、自分の若いころに重ね合わせてもよいし、そういう年齢層高めの見合い結婚ではない人でもifの形で自分の人生を振り返ることもできる。原作者が本当に全年齢層にフック出来るようにストーリーを構成したのかどうかはわかんないけど、意識せずにこのストーリーラインになったのなら逆にそっちの方が凄いとすら思えるとかそんなの。
 ただ、あんまり主人公の相方に、男の読者が感情移入できるようにはさすがにできてないような気はする。が、そこまで期待するのは酷というもの。とはいえ、男は男で「女が男に望むもの」という視聴態度も可能なので、それはそれでといったところか。


WB#3

 メンチ切りが収まった後は、隣のシマとのトラブルに直面するの巻。あーさすがに予想通りヤンキー同士の抗争で話を進めるみたいやね…。展開が遅くなるしもったいをつけてるし、これからは要素を小出しにしてくるような気はする。
 しかし高校生キャラが商店街の人たちから現物を貰ってて、いちおう贈与と贈与の連鎖という形にはなってるけど、要するにみかじめ料だよね…。ただ、杓子定規にこの構造を否定したいわけでもなくって、商店街の人たちは高校生たちの自警団がいなければヨソのシマから荒らされ放題になってしまい、経営が赤字どころか営業すら困難になるような状態で、自警団の庇護のもと商売を安心して続けられ利益を上げることができるのだったら、別にみかじめ料を払ったところでそれはwin-winの状況だということ。現実のヤクザでみかじめ料が問題になってるのは、法外なカネを巻き上げてるとか、みかじめ料を巻き上げておきながら実際には守るということをしないとかそういうことだろう。ただ、いくらwin-winの関係だといってもそれが正常な状態かと言われると、別にみかじめ料での関係が無くてもフツーに商売をやってる所はたくさんあるわけであって、すべての商売からみかじめ料なんて慣習がなくなるのが理想だけども、かといって乱暴な客がいなくなるわけでもないし、結局はバランスということに落ち着くのが関の山。仮に地域や自警団(ヤクザ含む)の奮闘でトラブルを一掃できたとして、では仕事の無くなった自警団はどうすんの?、彼らを吸収する新規収益事業wwwなんてあるの?って話で、なんなら狡兎死して走狗烹らるを自警団が嫌い、中世西欧の傭兵のように、戦う相手と示し合わせて戦ったふりをして雇い主から報酬を掠めとるなんてことも考えられるので何とも。
 ただねー、おそらく原作者の念頭にはあっておそらく描かないとは思うんだけど、今の日本は商店街に悪さをするトラブルメーカーをよりによって自民盗を頂点とする政官財トライアングルがやってることなんだよね…。自分達が私利私欲を貪るために民に多大な負担を賭け、民が困れば困ったことを何とかしてやるとウソをつきさらなる負担を課す。アベが詐欺商法やカルト組織のバックにつき、彼らが犯罪を安心して行えるようにしてたというのは誰もが知ってることだが、その中でも有名なのがオレオレ詐欺(アベ本人には知られないよう官邸ポリスが扱ってた)で、彼がオレオレ詐欺組織から賄賂を貰って捜査の手を緩めさせてた結果、ヤクザでもない連中がこれを商機と見定めて、実写版ワンピースのような半グレ集団の犯罪が急増してたのも記憶に新しい。本来ならみかじめ料云々(でんでんwww)がないよう商売環境を整えるのが政府の役割のはずなのに、犯罪を抑止するどころか自ら前のめりになって犯罪組織を手助けしてたのだから救えない。岸田になって少しは収まるかと思えば矢継ぎ早に国民負担率を上げる始末なので…。
 で、この作品を見ると、不思議なことに街のトラブルを解決…もしくは抑止するべき警察の姿が見えないどころか、トラブルに遭ってる商店街の人たちも、今のところ一度たりとも警察に通報する…というシーンがないwww。しかし現実に彼らはいるわけで、実際この作品にも形を変えて登場してる。それがトラブルメーカーなんだけど、おそらく読者の多数が警察が出てこずに自警団が自助努力をするという構造にのめりこんでしまって気づきもしてないだろうし、もしくはあー政府があんなだから出てこないのも当然…というか当然とすら思わず空気のように警察が機能しないことを受け入れてるということもありうる。
 ということで、もう構図が明らかになってしまっちゃったような気がするが、自民盗政府は頼りにならないどころか、犯罪集団のバックについて民に牙を剥いてるから、もう自衛するしかない、そしてその延長線上には自民盗政府自体を排除しなきゃならないというのが埋め込まれているような気はする。

変サラ#3

 新興宗教にくっころが巻き込まれる話。あーアカンわー。自分こういうの好物なんよー。三文芝居であることを逆に武器にしてるこの感じ。ヒロインが異世界転移してくるというのは流行を取り入れた形だけど、もう今となってはそういう構図がこの作品に彼女たちの大きな物語を期待すんなよ…、異世界うんたらはあくまで入れ物であって世相をナナメ読みするのが本筋だからな…という主張が見え隠れする。
 平坂読とか、はがないを文庫一巻を読んだ時はピンと来なかったしアニメも見てないんだが、こう肩の力を抜いてさらさらっと書き殴ったような(もちろん構成はしっかり考えてるわけだが)スタイルが、こちらも肩肘張らずに視聴できてええわー。涼宮ハルヒも第一巻を読んでコレもピンとこなかったんだけど、アニメでは大ヒットで世の中わからんもんやなーという感じ。自分の感性もアテにはならんといったところか。 

怪異と乙女#2

 よだれかけ事件その1。昔の怪談だと現代日本の文化と隔絶してピンとこないし、都市伝説の方が現代生活には遭っているとは思うんだけども、都市伝説はどちらかというと好事家の内輪ウケ要素が大きくて、その点この作品で扱おうとしてる怪異は割とその辺のバランスに留意してできるだけ現代人のメンタリティに寄り添おうとしてる部分が好ましいという感じ。裏ピクはあれはあれで悪くはなかったけど、なろうのような異世界に寄せてる感じなので生活実感に乏しいから、なんかこっちのほうがしっくりくる。まだ本格的に物語がドライブしてないような印象があって、人間の本性を暴き出すとか社会の不条理みたいなキレを見せるのは今後に期待といったところで。

リンカイ#2

 メインキャラが体験会に参加する話。話としてパンチは弱いんだけど、個人的には見たいものが見れたかな~という感じ。前回も言った通り、何者かになりたいと焦燥感に駆られてるわけでもないし、特に夢とか積極的にやりたいこともない平凡な(といっても能力はありそうだけど)若者が、とりあえずの目標を定めるってあたりが自然な感じ。実家が太いようなので親ガチャには勝っているけど、もともとこの企画が若者の人生指南が先にあるんじゃなくて、あくまで競輪がメインなので軸はブレてないし、親が反対するとか障害を持ってきたところでそれは大枠に置いて時間稼ぎでしかないからある程度トントン拍子に話が進んでしまうのも紹介モノとしては特に問題もない。ただ、今後はスポ根に近い展開にならざるを得ないと思うんで、個人的な見どころはとりあえずこれにて終了かも。
 自転車の描きこみ…といってもCGモデリングなわけだが、結構細かいな…とか思ってたんだけど、

 主人公が乗ってたMTB、なんとブレーキ系統が二種類あって困惑。青丸のところはディスクブレーキのはずだけど、前輪はローターなし、後輪はローターと思しきものにコグのような歯がついている上に、赤丸で示したところにVブレーキがついてる。普通ディスクブレーキとVブレーキの両方がついてることはないんだけど、こういう自転車が現実にあって自分が知らないだけなのか…。ディスクブレーキは機能として死んでるとしか思えないんだけど、ブレーキケーブルが引っ張ってあってなんだかなぁという。三本ローラーの上で自立する自転車もオカシイといっちゃぁオカシイんだけど、低予算アニメで立てかけてある自転車を立たせて、(しかも難しいとされる)三本ローラーの上に乗る人物を描くのはかなり手間(作画コストが高い)なので、そのへん省略するってのは理由としてわかるんだけど、ブレーキ二系統はわざわざ手間をかけてリアリティを潰す方向にいっちゃってるので文字通りの蛇足なんだよなぁ。

アンメモ#2

 魔女が城内のものに魔女だとバレる話。今回は会話のキレはあんまりなかったとは思うんだけど、主人公ペアはむしろ腐れ縁っぽい距離の近さがあってこれはこれでなかなかよかった。距離が近いとはいっても互いが互いを敬意をもって接している風でもあって、緊張感もあるので引き締まって見える。
 しかし封印が解かれるのを阻止しました…だけではさすがに済ませられないんだろうな…。確かにちゃんとバトルシーンを入れてクライマックス演出を入れないと淡々と話が進むだけなんでエンタメ作品としては仕方がないというか。個人的にはルプななのように会話のキレだけでシナリオを進めちゃってくれても構わないというか、派手な大捕物なんか逆に子供騙しっぽく感じてしまっちゃうんだよなー。起きた大事件を解決するより事件を起こさない、病気であれば、難病を治すより難病にならないほうが徳が高いはずなんだけど、物語としては地味なものより派手な方が好まれちゃうから仕方がないといってしまえばそれまでなんだが…。