週刊少年サンデー 38号

若木民喜神のみぞ知るセカイ」。天理の中の人、ディアナさんは神だったの巻。おお、ついに神まで出てきた! これまでこの作品で「神」といえば「落とし神」桂馬のことだったわけですが、これから先は、作品名の「神」の意味もシフトしていくのでしょうか。それはそうと、そんな神様であるところのディアナさんにまで早速フラグを立てている桂馬には笑いましたよ。神も悪魔もありゃしない!
原作:尹仁完、作画:梁慶一DEFENSE DEVIL」。あっちで人が神を落としていると思ったら、こっちでは悪魔の王子が神の使徒 (?) にフラグを立ててた! このシスター・イダマリアが出てきてから、格段に話が分かりやすくなっていい調子です。ようやく週刊少年誌向けのチューニング完了といったところか。

週刊少年サンデー 37号

若木民喜神のみぞ知るセカイ」。偽装駆け魂出しをやり、ノーラさんにお帰り願って一件落着。そして天理は、翌日桂木家の隣に越してきた! これはレギュラー化するということなんだろうなあ。好感度マックス状態のヒロインが記憶消去されずに側にいることになるわけですから、必然的に攻略にも絡んでくるでしょう。焼き餅役か、はたまたサポート役か、いずれにしても、登場人物をギリギリまで減らして、ヒロイン攻略に的を絞っていたこれまでのストーリー構成とは違う方向に踏み出していくことになるわけで、興味深いです。
藤木俊はじめてのあく」。ジローの実家で羽根を伸ばすキョーコ、しかしその裏ではジローママの恐るべき陰謀が……の巻。とりあえず、とんでもない下ネタオヤジギャグをばんばん飛ばすジローママのセンスの壊れっぷりに戦慄しました。さすが悪の組織の大幹部! 少年誌の都合なんて1ミリも考えてない!

週刊少年サンデー 36号

先週分。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。天理の中に入っていた魂の正体は、かつて地獄を滅ぼした駆け魂の敵だったの巻。敵の敵は味方、とは限らないのでしょうけど、ともかくこれで天理はしばらく二重人格継続という流れでしょうか。ぶっちゃけ今のところ、裏天理の方が印象いいしなあ。
藤木俊はじめてのあく」。「『愛は馴れアイ』! オスとメスは2人きりにするとつがうものだ」。うわあ懐かしい台詞が……。
桜井亜都「アーティスト・アクロ」。「ちょっとそこ!! ハァハァ言いすぎ!!!」(やや不正確) に、思わず謝りそうになりましたよ。

週刊少年サンデー 35号

若木民喜神のみぞ知るセカイ」。地下トンネルに天理と2人で逃れた桂馬に、封印されていた (?) 天理との思い出が少しずつ甦ってくるの巻。2人は10年前の駆け魂大脱走の目撃者であったと。桂馬が幼少期に駆け魂と関わっていたというのは驚きの展開、というよりちょっと後出しの香りがしますが、桂馬がバディーに選ばれた真の理由にも結びつけてくるのかな?
西森博之お茶にごす。」。最終回。部長が卒業した時には、この先どう続けるんだろうと思っていましたが、成程ここが到達点だったわけですね。無闇に盛り上げず、しかしいい最終回だったなあ。全体としては、西森節とでも言うべき、日常性に深く根差した細やかなキャラ立てとドラマ作りは今作でも健在で、存分に楽しみました。昨今のサンデーでは (に於てさえ、と言うべきか) ますます希少になりつつある作風ですし、余力を残しての終了だと思うので、出来れば早目のカムバックを期待したいところです。

週刊少年サンデー 34号

先週分。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。殺る気満々で迫るノーラの前に、駆け魂モードの天理が立ちはだかる! 裏天理当人には駆け魂という認識はないようですが、実は駆け魂によく似た別の何かだったりするのか、あるいは駆け魂狩りの裏事情みたいなところに切り込んでいくのか……。ヒロインにお姫様抱っこを *されて* 助け出される桂馬が、妙にハマっていて面白かったなあ。今回は幼なじみモノであると同時に、「強いヒロイン」モノの系譜でもあるのでしょうか。
渡瀬悠宇「アラタ カンガタリ 〜革神話〜」。扉では南国水着風だったり、雨に濡れた脇乳がけしからんことになっていたりしたコトハが、またもしどけない格好でアラタに大接近! ここ最近の充実したサービスぶりには目を見張るものがありますね。良い傾向だと思います。
桜井亜都「アーティスト・アクロ」。ネネさんが無事パーティに加入。良かった良かった。しかしこの娘一人居るだけで、なんとまあ画面が華やかになることか! どうしてこの手を早く打たなかったの。

週刊少年サンデー 33号

桐幡歩ジオと黄金と禁じられた魔法」。昨年読切の「鬼月」を本誌に発表した桐幡歩による、魔法ファンタジーな新連載68P。森の奥に魔法使いの師匠と2人で暮している主人公、ジオ。師匠が肝心の魔法を教えてくれないことに苛立つジオは、ある日行き倒れていた師匠の元弟子を見つけ、隠れ家へと案内するのだが……。
初回を見た限りでは、読切でも見られた繊細な心情表現や、静かな余韻を生む作劇といった作者の美点はある程度発揮されていたと思います。しかし、地味でやや見辛い絵柄、アクションや魔法バトルで見栄を切ろうとしない作風といった弱点も改善されておらず、週刊少年誌で生き残っていくには、相当なプラスアルファが必要になるんじゃないかなあという感触ですね。個人的には好きな作風ですし、こういう人こそゲッサンやサンデー超でのびのびと才能を伸ばしていって欲しかったんですが。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。「お前らはいつもそうだ…思いつきの盛り上げや浅薄な話題作りのために簡単にヒロインを殺す!!」というわけで、よっきゅんパワーでノーラ撃退の巻。ノーラはまだ諦めてないようですが、ノーラ攻略はあるんでしょうか?

週刊少年サンデー 32号

先週分。
田辺イエロウ結界師」。ついに良守覚醒、そして相棒くん登場。……って、これだったらケーキ魔人の方がまだ良かった! いや、どうやら不定形のようですから、そのうちロリ美少女に変身したりするのかもしれませんが。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。天理にアプローチをかけるノーラコンビ。「全部憎しみにしとけば大体当たりよ」とは、なんと漢らしい。しかしこの失敗を恐れないノーラの姿勢からすると、首が飛ぶまでには相当な猶予があるのかなあ。
桜井亜都「アーティスト・アクロ」。アクロの幼なじみらしい美少女登場! 連載1周年にしてようやくヒロイン登場か?