靖国参拝の二項対立

なぜ中韓と小泉は靖国参拝固執するのか?
もはや月刊ペースですが気にしない方向で

靖国参拝の二項対立

なぜ中韓と小泉は靖国参拝固執するのか?
皆さんご存知靖国神社、その設立の経緯は普通の神社として分類するのがためらわれるぐらい特殊で、また政治的に重要な役割を果たしてきた歴史から単なる宗教施設かどうかも怪しいため、総理の参拝は政教分離の原則に反する一方、政教分離で片付けることが可能とは認められないというわけのわからん状態になっている。それに加えて紆余曲折の評価を経た「A級戦犯」がこれまた複雑な経緯で合祀されており、事態を混沌の極みに押し上げている。さらにさらに、アジアというか主に中国とか韓国とかでは先方の国内事情もあって「小泉は戦争の張本人A級戦犯を崇拝している」ってんで日本に対する悪感情の根源とまで言われており、この問題をシンプルに解説することはもはや不可能であるな。


そんなわけで大量の資料とかソースはいろいろ参照したんだけど書いても書いてもまとまらん。ええい、みんな基本事項は理解してるという前提で書きますよもう。

というわけで

まず対立軸を最初に示してしまおう。中韓の感情は無視してあくまでも日本のメリット・デメリットだけを列挙するとこんな感じになる。


首相が靖国参拝をすべき派

  • 現代日本の礎となった多くの祖先を首相が敬うことは国民の希望する政治的イベントだ
  • あくまでも日本独自の死生観に則った宗教行為である。政治的意図はないのだから害はない
  • 問題になっている「A級戦犯」の評価には誤解があり、ちゃんと説明すればわかってもらえるはずだ
  • 首相の参拝が戦争の賛美でないことは、ちゃんと説明すればわかってもらえるはずだ
  • ちゃんと説明してるのにわかってもらえないのは批判する側に問題がある。譲歩する理由はない
  • 中韓の一方的な内政干渉に譲歩することは日本の国際的地位を脅かす行為である


靖国参拝をすべきではない派

  • 当時の価値観はどうあれ、「平和に対する罪」は現代の価値観では忌むべき行いである
  • 当時の状況はどうあれ、日本の戦争責任は「A級戦犯」が負ったものとして理解されている
  • 以上の安直な解釈と現実の詳細事情とのギャップについて国際的理解を得ることは困難である。
  • 以上により、国際的見地ではA級戦犯はとりあえず戦災の元凶として取り扱うことが安全策である。
  • 神道的死生観はあまりに独特であり、国際的理解を得ることは困難である。
  • その含有量がわずかでも、参拝対象に戦犯が含まれていることは事実であり、それを理由に糾弾されることは不可避である
  • 以上により、A級戦犯を含む施設への参拝は日本の国際的地位を脅かす行為である
  • 国際的な争点となっている宗教行為に総理が過剰にこだわることは政教分離の原則に反する
  • 靖国と政治との複雑なかかわりの歴史は単なる宗教施設ではないことを示している。故に参拝は総理個人の宗教行為ではない。
  • 靖国に祀られている人選が一方的で納得できないので、宗教行為として不適当である。

うわ、ポイントいっぱいありますね。しかも同じ側の意見同士で方向がバラバラだったりするし。よくもまあこれだけこんぐらがったものです。

説明すればわかってもらえるのだろうか?

靖国参拝の正当性を主張する声はその半分も反対派に届いていない。

国際的な見地で言えば超マイナーな宗教である神道の、超レアな世界観が問題の根底にあるというのが話をややこしくする第一歩だ。また、「A級戦犯」の取り扱いも東京裁判ならではの特殊事情に彩られているため説明すればするほど誤解を生んでるんではないかとすら思える状況。
だが、それらについて深い理解があれば戦争賛美でないことは明らかなはずだという考えがありますね。


しかしそれは現実的に言って可能なのか?国際世論に神道のなんたるかとか東京裁判のいざこざとか説明してわかってもらえるのか?

  • 人間はついつい現代の価値観で判断してしまう
  • 「国際情勢とか世論全体の傾向とか複雑な事情で戦争になりました」というより「世界征服をたくらむスゲー悪い奴がいて、全部そいつらの責任」って話の方が圧倒的にわかりやすいので容易に受け入れられる
  • 人間はついつい自分達に都合よくものごとを解釈してしまう

まあ些細な勘違いとかならちゃんと資料を出して噛んで含めるように説明すればわかってもらえることもあるのだけれど、これだけ問題が微妙で特殊で複雑だとはっきり言ってかなりつらいと思えます。日本語に問題ない日本人ですら納得してない人が多数いる上に言語の壁がありまくり。
つまり、「ちゃんと説明してわかってもらえる」可能性はとっても低い。「わかってくれないのは向こうが悪い」と言うにしても事態の解決には繋がらない。


また、

  • 戦争の責任を国民から切り離すことで、割り切る口実にしてきた
  • 戦争の責任を天皇から切り離すことで、割り切る口実にしてきた

という側面もある。中韓はそういう建前で国交正常化などを行ってきたと主張しているし、当の日本国民としてもそこのところは少々負い目がある。これもまた、「説明してわかってもらう」ことの妨げとして働いているですな。

いっそ単純な話に落とし込んでしまうという手

超複雑な事情を事細かに説明して理解を求めることが難しい場合の作戦としては、事態を馬鹿みたいに単純化して一種のショーに落とし込んでしまうという手が考えられる。
「愛国」って考え方自体そういう手段の一つで結構これが効果的ってことを証明しているぞ。


実際中韓では「靖国にはA級戦犯の位牌だか銅像だかがずらっと並んでいて小泉はそれに土下座して世界征服を誓っている。BGMは軍歌」と本気で信じている人多数。
なーんでか。ニュースで出てくる小泉参拝の映像は、紋付袴着て靖国の神殿に入っていくところまで。鳥居の外の売店では有志が数人軍服着て軍歌鳴らしてる。…って、それだけ。


海外報道では誰も靖国の中がどうなってるか見たことない。謎に満ちた靖国御殿。その中ではどんな陰謀や恐ろしい生体実験や宇宙人の基地が?とか陰謀論がうずまき放題。

いやまあそこまでいかないにしても、見たことないので自分の国で似たようなものを想像しちゃうのだな。中国で言えば中南海とか?たしか中共の偉い人の銅像がずらっと並んでるんだよね


逆に言えば、神社の中に報道陣をばんばん入れて、A級戦犯どころか位牌も銅像もないことを明らかにし、
荘厳なBGMの中、小泉がマイクに向かって「人類バンザイ地球バンザイ日本は平和のためにがんばるよ戦争まっぴらもうしないよラブアンピース」とかなんとか感動的な演説兼祈祷をし、
レーザー光線飛びまくり。
ハト羽ばたきまくり。
踊り狂うマスコット。
はらったまきよったま。
BGMクライマックス。
二礼二拍一礼。
おめでとうおめでとう。


と、そんな感じで「平和の祈りですよー。戦争賛美じゃないですよー。A級戦犯とかそういう問題じゃないですよー」という面を徹底的に演出&アッピールしてテレビで流しまくれば、さしもの中韓も「戦争賛美行為だ」とはかなーり言いづらくなるんではなかろうか。


ま、歴史ある宗教施設な神社としてはあからさまに伝統から外れるので受け入れがたいものもあるかもしれないけどね。靖国大好きっ子の皆さんからもそんな愛・地球博みたいな靖国参拝には非難続出であろう。しかしいずれはどこかで妥協点を見出さねばならないのではなかろうか。

大体なぜそんなに靖国にこだわらなければならないのか。

さて、愉快な妄想はこのへんで、最初に立ち戻って考えてみよう。なぜ中韓靖国にそれほどこだわるのか?


日本が戦争を反省してないと思えてムカツク、というのはわかる。でもたかがムカツク程度のことで国家間の関係に亀裂が入るほどもこだわる意味があるのだろうか。
実際小泉が靖国に参拝しようがすまいが、彼等は一円だって損しないはずなのに。


これは反日デモの話題のときにも書いたことではあるのだけれど、中共は「スッゲー凶悪な日本軍相手に頑張りました」というのがその正当性を担保する重要ポイントで、日中関係正常化はその「スッゲー凶悪」な部分を「A級戦犯」として切り離すことでつじつまを合わせているため、そこんとこの建前を無視されると国内世論的にマズイんですな。
韓国も似たようなものでしょう。こちらはもうすこし場当たり的な感じですが。


なので、中共としてもほんとは靖国なんかどうでもよかったのですが、「靖国は凶悪日本軍回顧行動である」と国内世論に火がついちゃったからそれを問題にせざるをえなくなったわけです。火をつけたのが誰かはおいといて。

さらに彼らが靖国に拘泥する理由がありまする。それは、「靖国参拝やめても日本も1円も損しない」というところ。領土問題や歴史問題はお互い引くに引けないところだと言うのは向こうもわかってるわけです。
でも靖国問題ならぶっちゃけ気持ちの問題だけなので、もって行きかた次第では日本が折れてくれるかもしれないと期待されていたわけですな。


あんまり国政に重要でない問題で譲歩を求めることで、お互いダメージの少ない落としどころを提示する。
つまり、靖国が政治問題化している時点で中韓としては「譲歩している」つもりなわけだ。実際日本もほんの10年前なら、その落としどころをあっさり受け入れていたかもしれないし。


ところがせっかく譲歩してやってるのに日本がそれに乗ってこない。許せん、なんとしてもやめさせてやる、といった構図です。

ではなぜ小泉は靖国の参拝をやめないのか

仮に前項の想像が正しく、靖国中韓から提示された「落としどころ」であるのだとすれば、なぜ小泉は靖国の参拝をやめないのでしょうか。もちろん小泉の支持者層が靖国参拝を希望しているというのはありますが、本当にそれだけの問題なのか。首相が靖国参拝を「しない」ことなんて珍しいことではないのに。


ここでちょっと国家間の交渉がどういうものか思い出してみよう。国家間の交渉はすべて威信や金や領土や権益という通貨のやりとりで行われるですね。靖国は言ってみれば、コストの低い通貨だと思われていたわけです。ちょっと強く言えばひっこめてもらえる程度の、ほとんどタダ同然の。


さて、反日デモの話題をふりかえると靖国はこんなかんじでした。

実は3点の中ではここが唯一の譲歩のしどころだ。なにしろ靖国参拝やめても経済への打撃はないし、手続き上の問題もないし、実質的には痛くも痒くもない。口実としてくれてやるにはベストな条件ではないか。

とはいえ政治問題の焦点となってしまった時点でここで譲歩することも少々難しくなってしまった。デモなどの外圧下靖国やめろーやめろーといわれている以上、参拝をやめることは内政干渉に屈したという形になってしまうので、あっさり切るにはみんながカードに注目しすぎてしまったのだな。

そう、靖国は双方にとってコストの低い通貨であったはずが、政治問題化することでがぜんその価値が上がってきたのだな。
注目を集めることで掛け金はどんどん上がる。特に中韓にとってはとんでもないインフレ状態といえる。何しろ領土問題と同列にできるぐらいの高騰ぶり。
もちろん日本側にとっても国民感情という点でコストは上がっているが、いくらなんでも中韓ほどではない。中韓のこだわりが政治カードとしての靖国の価値を暴騰させているのだ。


これは極めて強力な政治的カードとして機能しうる。しかも、日本にとって割のいい条件で。これをただ捨てるという選択肢は不適当だ。小泉が靖国参拝にこだわるのはこのあたりに理由があるのではなかろうか。

現在のところ中国は参拝中止でも国連常任理事入りを賛成しないというスタンスをとっている。つまりカードとしての価値はまだ全然足りない。しかし靖国問題を口実に中国の副首相が非常識な行動を取ったりしているのも事実。掛け金は確実に上がっている。

だから、「中国の気持ちを考えて、即座に靖国参拝をやめるべきだ」というのはこの強力なカードを無料で放棄しろと主張するのに等しい。既に日本側も莫大な掛け金を積んでいる状態でそれはありえない。

というわけで

靖国参拝の正統性を説いて諸外国の理解を得るという選択肢は困難を極める。
むしろ靖国が強力な政治カードと化した以上、鎮火を狙ってカードとしての価値を下げるのはむしろ不利益だ。もちろん、無条件に靖国参拝を放棄するという選択肢はありえない。

この靖国カードを最大限に活用するには、まず引っ張るだけ引っ張って注目を集め中韓の掛け金を最大限に引き出す必要がある。その上で、次のような選択肢が考えられるだろう。

  • 靖国参拝自体を安直な平和宣言ショーに作り変えて日本のイメージアップの宣伝材料とする
  • 何らかの巨大なメリット――国連常任理事の座とか、敵国条項の削除とか――との引き換え材料とする
  • 靖国の「日本人の心の問題」という側面を最大限重視して現状をひたすら維持する

個人的には、日本の立場をよくするためであればこの強力なカードを効果的に活用してもらいたいと思う。

スピリッツはNEET雑誌か

内田樹氏が口からデマカセを仰っておられるので指摘しておく。

ビッグコミックスピリッツNEET雑誌か(対立なし)

内田樹の研究室 スピリッツ療法

現在週刊誌としては最大の発行部数に達した『ビッグコミック・スピリッツ』は読んでない方には想像もつかないだろうが、実に「コア」な漫画雑誌である(私のところには、名越先生のご厚意で、毎週小学館から送られてくる)。
読者層がものすごく狭い幅で限定されてのである。
つまり、十八歳から二十四歳くらいまでの就活中、NEET、引きこもりなど、将来が決まらないでうじうじしている男性読者をメインターゲットにした雑誌なのである(そんな雑誌があるんですよ。驚くでしょ)。

なんだそりゃ。スピリッツは高校生のころ読んでいたが、ここ10年ばかりご無沙汰なのでそんなことになっているとはしらなんだ。そりゃ驚くわい。

しかしあまりに往年のスピリッツのイメージとかけ離れすぎている。客観的な資料を参照してみよう。

実際のデータ

日本雑誌教会の読者構成データを見れば一目瞭然ですな。えーと。

  • 読者の6割近くが会社員か公務員。無職率は2割未満。
  • 読者の年齢分布は25歳前後が最も多く、主要読者層は20代全般をやや高年齢気味に分散している。18〜24歳だけとってみると全体の3割に満たない。

内田樹氏のおっしゃっていることとあまりにかけはなれた結果でございました。

というわけで

今回対立の余地がありません。内田氏はなにか別の雑誌の話でもしてるのでしょうか?
久々の更新が対立してなくてスマン。

君が代強制の二項対立

卒業式シーズンから一ヶ月遅れで書いてみたり

東京都のケース

東京都では卒業式で君が代斉唱の職務命令に従わなかったとして教職員52人を処分しました。教師もまた職業人である以上、職務命令に従わないとしかるべく処分されるよね。以上。

で、終わる話ではありませんね。教育という観点、生徒の内心の自由の育成においてこの職務命令が不当なものであれば、当然前提条件そのものが変わってきます。

では、去年の12月に行われた東京都議会定例会での質疑応答をみてみましょう

  • 教員への「個別的職務命令」は、生徒の内心の自由を侵害するものであり、学校長への指示は直ちに撤回すべきである。見解を伺う。
  • 【教育長】教員は教育公務員としての身分を有し、法令や学習指導要領に基づき児童・生徒に我が国の国旗・国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育成する責務がある。しかし、平成16年の春に行われた都立学校の卒業式、入学式において生徒に不起立を促すなどの不適正な指導の実態が一部にあったことから、学習指導要領に基づき児童・生徒を適正に指導することを盛り込んだ「個別的職務命令」を発出するよう各学校を指導した。このことは児童・生徒の内心にまで立ち至って強制しようとする趣旨のものではなく、あくまでも教育指導上の課題として進めているものである。

要約すると、

  • 「教師への」強制は「生徒の」内心の自由の侵害だ
  • 単に指導であり内心を強制するものではない

って話ですね

生徒の内心の自由を分析する

さて、君が代斉唱にあたって守られねばならない生徒の内心の自由とはいかなる分布をなしているでしょうか
普通に考えれば、生徒は大きく3つのグループに分類されるはずです。

ノンポリ(大多数)

おそらくその大多数はノンポリで、式進行として指導があれば何の疑問も抱かずに素直に歌うでしょう。歌詞の内容には興味ないでしょうし、歌いたくない理由があるとすればめんどくさいとか指導している先生が嫌いだとか音痴とか、その程度でしょう。
彼らは君が代の斉唱があろうがなかろうが特に関心は無く、式進行に書いてあるからというだけの理由で斉唱し、式進行から削除されれば手間が省けたといって喜ぶでしょう。他の歌にさしかえられてもなんとも思わないでしょう。つまり君が代斉唱の有無によって内心の自由に影響を受けないグループです。

君が代肯定派

少数派だと思いますが君が代の歌詞や歴史、また国家における国歌の位置づけとか有用性を理解してそれらを肯定し、君が代斉唱の機会があれば是非歌いたいと考えているグループです。
彼らは君が代斉唱の機会が失われればがっかりするでしょう。歌うべきときに歌うべきと信じている曲の斉唱ができないわけですから、内心の自由を侵害されたと憤慨するでしょう。

君が代否定派

お待ちかねの否定派です。もちろん君が代天皇制や国歌という手段、あるいは国家というシステムにすら否定的なスタンスを取る生徒は存在します。彼等は君が代なんか歌いたくないし、斉唱を強制されれば内心の自由が侵害されたと憤慨するグループです。

生徒の内心の自由を満たすには

国歌斉唱を式進行に含まない→×

式進行において君が代斉唱の生徒がめいめいの判断で、「歌っても歌わなくてもいい」と考え、そのとおりにできるのであればそれがベストです。しかし式進行に「国歌斉唱」が含まれなければ肯定派はゲリラ的に君が代斉唱を行わねばならず、ハードルが高くなりすぎます。必然的に「国歌斉唱」は式次第に含まれ、多数派であるノンポリがだらだらと歌って肯定派は闊達に歌い、否定派は黙って座っているという状態になります。

歌いたくない奴は座ってていい→×

ノンポリとはいえ大多数が起立して斉唱している中では否定派は少数です。座ってると結構目立ちます。ゲリラ斉唱と比べればたいしたことはありませんが、これはこれでなかなかの心理的ハードルといえるでしょう。集団社会において「多数派と違うことをする」のは、はみだし者か勇者のすることですが、思想のためとはいえ生徒に勇者を求めるのは無理があります。

口パク自由→○

思想信条のためなら目立っても平気という勇者はともかく、非勇者な生徒が君が代を否定するためには、実際には迎合していなくても、その区別がつきにくい状態がベストです。それこそまさに内心の自由の核心とすらいえます。
で、まあ起立ぐらいはするけれど口パクというのはどうでしょう。これなら歌ってるわけではないですがそのことは隣の人ぐらいにしかバレません。

口パク方式の欠陥

口パク方式には少々問題があります。思想信条が発達して否定派に進んだ子供の人数が増えるにしたがって、全体のボリュームが下がります。ボリュームが下がれば個々の発声も区別しやすくなるので、「あ、あいつ口パクだ」とかばれやすくなるわけです。このことは非勇者の肯定派生徒にとっても問題です。全体のボリュームが低ければ、自分が気合入れて歌っているのがバレバレです。自分が肯定派であることを気取られないこともまた、内心の自由のためには必要な要素です。

ここで鍵を握っているのはノンポリの多数派なのは明らかです。口パク方式が有効に働くのは、だらだら歌ってるノンポリ連中のボリュームが少数派である肯定派や否定派を埋もれさせてくれる程度に大きいという前提があるのです。

録音テープを使ってボリュームを下支えするという手もありますが、生徒とスピーカとの距離はどうしても離れてしまうので充分な解決策とはいえません。

ノンポリ集団のボリュームアップ策

ノンポリの歌うボリュームを増大させる方法に特別なものはいりません。正攻法でいいのです。歌いやすいように前もって歌唱指導し、歌詞カードを配布し、ここで大きな声で歌うのが大多数のみんなのとるべき姿だよーと示せばいいのです。ですから指導者の立場にある教員は率先して大声で歌い、ノンポリ集団がスムーズに斉唱に入れるよう配慮する必要があります。教員が起立しないだとか口パクだとか式典前に否定的な見解を一席ぶつなんてのは最悪です。


とまあ、ここまでの理屈で言うなら生徒の内心の自由を満たすためには、教師が率先して君が代斉唱を推進することが必要といえてしまったり。

というわけで

教師に斉唱を強制するべきではない派

  • 教師が強制される様子を見た生徒は自分も斉唱を強制されたと内心の自由への侵害を感じる
  • 教師が生徒にも斉唱を強制するようになる

教師に斉唱を強制するべき派(都教委)

  • 指導課題にすぎず生徒への内心の自由にかかわる問題ではない
  • 生徒への強制ではない

…あれ?

というか

理詰めで行くと前述のような理由で強制するまでもなく自発的に教師は斉唱すべきじゃないかと思われるのだが、いずれのスタンスにおいてもそうした意見はみられない。えーと。
実は都教委だけでなく強制反対派も生徒の内心の自由とかあんまり興味ないのかも。

中国の反日デモを俯瞰する

実際のところあんまり中共は事を荒立てたくないのです。2002年あたりに総書記が胡錦涛に変わってからはどちらかというと従来よりだいぶ親日…とはいかないまでもソフト路線「対日新思考」で、今回のデモがヒートアップする以前から、ちょくちょく過激な反日サイトを潰してましたから、収集つかなくなくなりつつある現状は天安門改革派の生き残りである胡錦涛としては立場の微妙なあたり相当困ってると思われます。

そもそもご当地では前任者江沢民が力の限りを尽くして「いかに党が正当であるか」を中心に教育をなさっておったのですが、日本の共産党の自他共に認める最大の功績が「戦時中体張って反戦運動しましたよー」でありそこに拘泥するのと同様、中国共産党の最も光輝いていたシーズンも抗日戦争期でありまして。とりあえずスッゲー凶悪な奴相手に頑張りました、という話についついなっちゃうわけで。それなりに毒の抜けた現実の日本像なんてのはその点邪魔なわけで。とりあえずデフォルメした日本像が結構普通に見られるです。このあたり、『諸君』4月号の『「反日」教育基地総本山を往く』という記事がなかなか面白うござんした。まあ、中共にその気が無くても事実上反日教育になっちゃってるのが現実ですな。

かてて加えて、ご当地では日本の情報が入りにくい、もちろん言論や出版が統制されまくっているというのもあるのだけれど、日本の立場を表明するべき外務省のページが基本的に日本語と英語だけっちゅーのはよろしくない。そりゃ英語は頑張れば読めるけどさ。誰でも母国語以外はそうそう読まないよ。めんどくさいもの。中国人にわかってほしいことは中国語で書いてくれ。

反日デモもあれだけ人数が集まって凝ったプラカードとかずらずら出てくると、彼らの中には本気で日本の軍国主義化に恐怖と怒りを感じているのではないかと思える部分がある。日本の現状が伝わってない中での伝言ゲームだから、日本の内閣がナチ化しつつあり靖国にはA級戦犯銅像がずらっと並んでるぐらいのイメージは持ってることうけあい。

日本のこれまでのがんばりが通用しない現実

日本駐中大使館なんかはODAの情報などが多少なりとも載ってるけど、もっとFAQ形式ぐらいわかりやすーく一問一答で中国国民の皆様に「あんたの言い分はわかるけどそれとそれはいいがかりでこれとこれとはこういう理由」ぐらい平易かつ理路整然と不満の声に対する回答を示すべき。簡体字繁体字の両方でもちろん韓国向けはハングルでね。

もちろん日本も今までいろいろやってきましたよ謝罪とかODAとか、しかし一部ではそうした認識がありながら、どうも「それはそれ」ということでもあるらしい。香港の政治討論番組など見た範囲では多少なりとも日本に理解のある知識層でも今回は許せないらしく、それはどういうことかといえば80年代ぐらいまでの日本の平和外交は評価しないでもないが領土問題やら靖国問題やら教科書問題やらで日本の右傾化赤丸急上昇、なので日本は悔い改めよとまあそういう認識らしいのね。つまり、過去の善行はリセットされて、『今、日本は何をするか』が求められているわけ。逆に言うと、中共としては「まあ日本もわしらの不満に答えてくれてるからそのへんにしとこうよみんな」と言いたくてもその材料がない状態ともいえる。

ここで問題を整理してみよう

今回のデモの中心に横たわる日中の問題は大きく3つ。このうちどれか一つでも解決すれば、今回の騒動を解消するに十二分な口実が成立するだろう。

領土問題

中国はでかいだけあって色々な領土問題を抱えておりましたが、仇敵ロシアとの領土問題は中露友好条約によって一応の決着を見、インドとの国境問題も解決の方向に向かいつつありますで、いよいよ東シナ海に焦点が当たってきたという事情があるようですな。というわけで釣魚台および海底資源です。

水産資源も海底資源も、金額ベースにすれば3桁兆円にもなる領土問題です。お互いここで譲歩するのはそう簡単には無理。

あ、ところで「中国は日本の敵!台湾は日本の味方!」という論調がたまにありますが、釣魚台に関してはいつもいがみあっている中台香港3者ががっちりタッグを組んで「日本のじゃねーよ」と頑張ってますなあ。台湾の地図にも普通に載ってるし。

教科書問題

もう検定通っちゃってる教科書を今更中国の言い分にあわせて修正するというのもなかなか難しい。まあがんばればできることではあるんだけど、内政への大きな干渉ということにもなるので日本の立場上めんどくさい。

靖国参拝

実は3点の中ではここが唯一の譲歩のしどころだ。なにしろ靖国参拝やめても経済への打撃はないし、手続き上の問題もないし、実質的には痛くも痒くもない。口実としてくれてやるにはベストな条件ではないか。
とはいえ政治問題の焦点となってしまった時点でここで譲歩することも少々難しくなってしまった。デモなどの外圧下靖国やめろーやめろーといわれている以上、参拝をやめることは内政干渉に屈したという形になってしまうので、あっさり切るにはみんながカードに注目しすぎてしまったのだな。

八方ふさがりなのか?

さあ困った、こちらからは出せるチップがない。むこうは振り上げた拳の納めどころがみつからない。普通こういう場合、文化交流なんかが問題を軟化させてくれたりするのでありますが、今中国受けするアイドルちうと誰だろう。意外とアジアでは日本のAV女優が大人気だったりするらしいですがAV外交ってのも国家が推進するわけにもいかんしな。

そこで我々が思い出すべきなのが、戦車オタクのあの人なのですよ。

オタクにして戦車マニアにして少女好きはネトウヨか?

なんか「ネトウヨ=軍オタ」みたいなステロタイプが世の中にはあるらしいですが、日本を代表する戦車マニアとして最も知名度の高いのは誰でしょう?

正解はこちら
経歴みればわかりますが宮崎駿はバリバリの左翼という枠にあてはめることが容易です。漫画家も芸術家の一種ですから、結構左翼の人いるんですよね、手塚治虫松本零士なんかも赤旗祭りで子供向けのトークをやったりしてましたし。
宮崎映画はラピュタぐらいまでは面白かったけどその後の映画はなんだかなーという向きもあるようですが、ここに一つの興味深いムーブメントが。

香港の映画サイトの『ハウルの動く城』評を見ると、女性ファン軍団による「ハウルステキー」という絶賛大合唱が怒涛のごとく繰り広げられ、「おまえら何日本の映画なんか誉めてんだ」というツッコミも流されるだけです。国内でもそうでしたが、あの異様なまでに乙女最適化された映画パワーの前には反日も愛国も関係ないらしい。

そこにきて、宮崎駿改編内地熱賣童話という報道もありましてなんか周辺は妙に盛り上がっています。要約すると「宮崎駿が中国の童話に感動して是非映画化したい、6月には中国に来るらしい」とかナントカ。

宮崎駿なら愛知博で主役張れるぐらいの日本の文化人の代表格ですし、そのタマシイはともかく作品はファミリー向けで実に一般人受けしますから政府の後押しだろうが国家間の協調だろうが取り放題です。もしこの映画化の話が本当であれば、ここを切り口に問題をなし崩しにできるかもしれません。

というわけで

中共

  • 本音ではあんまり盛り上げたくないけど止められない
  • このままヒートアップして矛先が自分に向くのだけはなんとかしたい
  • 収まりどころが見つからず正直困った

日本

  • 中国の事情が複雑すぎてどうしたらいいのかわからない
  • このままヒートアップしたら困る
  • 譲歩しどころが見つからず正直困った

といったところでしょうか。まあ外務省はもっと啓発に努めて欲しいところですし中国は中国で末端の警官ぐらいはちゃんと制御しろってかんじですが。

というわけで宮崎映画による一発逆転というのを期待したいところです。

でもね

その童話、日本語化されてないらしいんスよ…ガセねた度高いってそれ。

はてなへの要望(パスワードリマインダの問題点)

パスワードリマインダ(「※パスワードを忘れた方はこちらで確認してください。」)で正しいメールアドレスを入力すると、そこに「現在のパスワード」を「平文」で送付する仕組みになっています。

ここで問題が2点。

現在のパスワードが平文で送付される

忘れていたものでも思い出せさえすれば、ユーザは同じパスワードを使い続けたがるものです。また、複数のサイトで同じパスワードを流用したりするケースもあります。パスワードのつけ方の傾向などを類推されるリスクもあるでしょう。既存のパスワードをそのまま送付するのではなく、一時的に生成した仮のパスワードを送り、付け替えを促すべきです。

メールアドレス判定ルールがおかしい

ドメイン名に大文字が含まれるメールアドレスを利用している場合、リマインダには小文字で記入しなくてはリマインダメールが発送されません。たぶんささいなバグ。

以上、よろしくお取り計らいください。

ドラえもん募金の二項対立

テレ朝がピースウィンズ・ジャパンに送金したことはそんなに間違っているのか?

謎の団体、ピースウィンズ・ジャパン

テレビ朝日ドラえもん募金のほとんどがNGO団体であるピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)に寄付されたとの発表があった。この発表は後に、日本赤十字と数値が逆だったという訂正がなされるのであるが、PWJはうさんくさい、赤軍の手先だ、主催者がガメているなどの疑惑がたちのぼっているようです。

まあさすがに、数値が入れ替わってたのがミスってのは本当でしょう。こんなところで嘘ついたら国税庁が黙っちゃいないです。
とはいえ、募金の主体が朝日で「ドラえもん」の名を冠した募金であること、赤十字ユニセフと比較してAMDAやPWJの知名度が著しく低いことなどもあり、PWJに資金を与えたこと自体が背任行為であるかのような強い批判が見受けられます。果たしてPWJへの資金提供は、合理性を欠いた行為なのでしょうか?

大規模組織による現地活動の限界

被災地現地に人間と物資を送り込むためには、ある程度の規模の組織に金を突っ込むしかありません。問題は、自衛隊や国際的なでかい組織に資金を集中させることが常に正解といえるかという点です。

もちろん大きな組織の支援の力はめざましいものがありますし、まとめてドカンと何かするなら効率もいいでしょう。しかし、こういった災害の場合は広い範囲に被害が及び、紛争地帯など政治的に微妙な地域も含まれます。

また、大きな組織は広い範囲に支援の手を差し伸べることが期待されますので、個別の事例への対応や辺境地域への支援にはあまり大規模ではない組織のほうが適している場合もあります。自衛隊や大規模な組織だけに資金を集中せず小規模な組織にも分散して支援することは選択肢に含まれてしかるべきでしょう。

実際、CGAPの津波援助活動団体のリストに載っている日本の団体はPWJとジャパン・プラットフォーム(以下JPF)ぐらいで、あとは日本赤十字が資材の送り主としてちらっと出てくるぐらい。特にPWJはアチェに実際に乗り込んで活動してるわけで、実績を出してること自体は確かでしょう。

支援団体は左寄りがデフォ

次に…というか最も問題となっているのはPWJ、もっというと代表者である大西健丞の政治的スタンスです。大西健丞は鈴木宗男に逆らって散々怒鳴られたことで名前を知られるようになった人物であるが、このひとがJPFの代表も兼ねてます。

國民新聞の記事からの引用ですが

JPFに加わっていた「アジア太平洋資料センター」(PARC)の元共同代表井上礼子の夫は昨年3月、日本赤軍重信房子被告に関わる犯人隠避の容疑で逮捕されているほか大西は現在のPARC代表、村井吉敬上智大教授の教え子であるなど大西の思想的背景もかなり怪しい。

まあ怪しいのはよくわかります。でも、えーと。赤軍人を秘匿した人勤める組織上部組織代表。ってことですかね。4、5hopも経由してるってのはちょっとアクロバット感がありませんか。

もちろんテロリストに直接加担しているような人物団体であれば、これを重要な役割から排除すべきというのは当然ありうる考え方です。しかし、もう少し直接的な証拠でも出てこない限り、この程度でテロリストの一味と決め付けるのは妥当とはいえないでしょう。私だって5hopも経由すれば総理大臣まで行き着く自信がありますよ。

いや、PWJや大西健丞が左ではないだと言いたいわけではないのです。むしろ逆です。災害地の復興支援にわざわざ出て行くようなNGOは、普通、左です。被災者の人道支援という発想自体が、共産主義的要素を多分に含むといってもいいでしょう。実際、右翼の人道支援団体なんてのはかなりレアだと思います。

そして左寄りの活動をしているある程度大きな団体であれば、そりゃいろんな人がいますから、極端に左の端の人との係わり合いもでてきます。赤十字ユニセフに首を突っ込んでる左巻きなんかうじゃうじゃいます。ですから、左巻きならなんでもかんでも許せないというのはおかしな話です。
この場合、被災地で支援を受ける立場の人にとって、彼らの思想なんかどうでもいいことですし、事実アチェまで入り込んで支援ができるような団体がほかに無いのであれば、右でも左でも関係なくとりあえずそれを送り込むことこそ支援のための数少ないオプションといえるんではなかろうか。

活動の実態は?

また、支援団体としての活動の実態にも疑問が投げかけられています。同じく國民新聞の記事には

スタッフは難民キャンプに足を向けず高級ホテルに宿泊、警備員を付け高級車を乗り回しているとして、パキスタンでのJPFの評判は頗る悪い。

などといった批判もありますね。

うーん、パキで(日本水準で)普通のホテルに泊まれば自動的に超高級ホテルだし、どちらかというと安全な地域ではないのだから、それなりの立場の人間なら警備員をつけてまともな車をチャーターするのは当然だと思うですよ(危険地帯でボディーガードもつけず行動したらむしろ叩かれるでしょう)。國民新聞は関連するほかの記事も憶測や伝聞ばかりでどうもこれを鵜呑みにすることはためらわれます。もうちょっとましなソースがあるといいんですが。

PWJのもつ不透明性

ここまでで述べてきたことは、

  • 災害支援NGOってのは普通左巻きなんだから思想を理由に糾弾すべきではない
  • 明確な証拠が無い段階でテロリストの仲間と断定すべきではない
  • PWJは少なくとも紛争地帯であるアチェに乗り込み、実際に救済活動を行っている

という3点に要約されます。これらはどちらかというとPWJへの弁護になる主張ですね。
しかしPWJにも明らかに問題とすべき点があります。経理処理です。

もしテロリストの仲間だとして、これがなぜ批判されるかと言うと、募金の金が北朝鮮だのテロリストだの、募金した人々の望まざる方向に流れていってしまう恐れがあるからです。ですから、経理処理が厳正かつ透明でなくては「思想はまあ置いといて」というスタンスは受け入れられないでしょう。

PWJには会計監査報告には監査法人による外部監査を受けていること、使途のおおまかな数値が示されています。しかしこれは、ちょっとおおざっぱすぎてよくわからないですね。より詳細な会計報告を提示することが疑惑を払拭する唯一の手立てでしょう。

また國民新聞の記事からの引用です(別のソースありませんか)

大西健丞は平成11年度、モンゴルの職業訓練のための研修事業では事業完了と偽って外務省に報告、560万円の補助金を受けた前科がある。

こういった過去の会計上の不当行為は監査を強化することで対策すべきです。

といいますか、実際のところ「どんなNGOも叩けばほこりはでる」のが実情ではなかろうか。日本赤十字にも、ユニセフにも、もちろん国連にも叩けばいろんな埃が出てくるわけで。もちろん改善されなくてはいけないけれど、あんまり叩いて出てきたものにこだわりすぎると選択肢がなくなってしまいかねないのも問題となりうる。

というわけで

否定派

  • もっと大手の団体に任せるべき
  • もっと中立の団体に任せるべき
  • もっと不正履歴のない団体に任せるべき
  • 会計が不透明
  • とにかく得体の知れない連中には金を渡すべきではない
  • とりあえず赤軍は許しがたい。

容認派

  • 団体の規模によって活動内容が異なる。大手一本やりにはないメリットがある
  • 思想的に左がかってるのはこの手のNGOでは普通。
  • 叩いて埃の出ない支援団体は稀。
  • 会計監査は一応受けている
  • 実際に現地に乗り込める数少ない団体には投資する価値がある
  • 明確な証拠なく断罪するのは本末転倒

といったところでしょうか

莫大な浄財ですからその流れをクリーンにしたいと思う一方、現地の人に支援する手段がほかに無いのならちょっとぐらい薄汚れていてもやむなしとも思えます。
公正で中立でクリーンで小回りの効く行動力溢れるNGOなんて完璧超人みたいなのが現実に存在すればいいんですけどね。