掘り出し物

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

絵もうまいし話も素敵で、すばらしい短編集でした。コミティア出身作家さんなのかな?追いかけよう。

弱虫ペダル!

漫画の話をしましょう、漫画漫画!
ここ数年、気にはなりつつも未読だった少年漫画『弱虫ペダル』、最新刊まで一気に読みました。いやー面白かった熱かった、自転車漫画にこんなに燃えたのは『シャカリキ!』以来だよ。
シャカリキ!』は個々人の闘いを描き(何度読んでも4巻の石渡山戦は泣ける…)、『弱虫ペダル』はチーム競技としての自転車レースを描いていて、どちらも滅法面白い。少年チャンピオンを毎週追いかけようかとすら思い始めています。18巻はまだですかー?

この『弱虫ペダル』(タイトルの意味がいまいちわからん)、出てくるキャラクター達が個性豊かで、ライバルチームの1人1人まで魅力的に描いていて大変よろしいのですよ。主人公・小野田坂道くんは勿論可愛くて良い子で好きですが、私としては総北高校3年の田所先輩がもう、あの体躯にあの性格にあの口調、どストライクです参った参った!インターハイ2日目、小柄な坂道くんと巨漢の田所先輩が一緒に「ヒメヒメ」とアニソンを歌いながら走っているところなど、あまりに可愛くてちょっと息苦しくなるくらい萌えました。最初嫌がっていた田所先輩が、坂道くんに輪唱させられて追い上げていくのがもう、泣いていいのか笑っていいのか、「ヒメなのだ!」参った参りました完敗です。
今年3月の第2回人気投票では10位だったそうですが(…)、いいんだ私が応援してるんだ、田所先輩がんばって!

弱虫ペダル 7 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 7 (少年チャンピオン・コミックス)

他にも色々とお薦め漫画について語りたいところですが、一日一作にしておこう。ではまた!

ゆっくり再開

イリアム』を細切れに再読しながら「ダン・シモンズ最高!」と改めて思う寝不足の日々です、こんばんは。長い間、ブログを放置し絵も描かず(何と年賀状以来まったく何も描いていない)、創作から非常に遠い星におりましたが、ゆっくり再開してみようかなと思います。

ともあれまずはこれです、相変わらずダルジール警視は最高です。ヒル翁は150歳まで書き続けてくださるようお願いいたします。

午前零時のフーガ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

午前零時のフーガ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

幼な子われらに生まれ

喪われた多くの尊い生命があり、誕生するけなげな生命があり、泣いたり笑ったりと感情の激動に翻弄されている間に春が過ぎていきました。
復興のための息長い支援と、次世代のためにも少しでも住み良い社会を…と、色々考えながら、今は原発を見守りつつきちんと生活をしていこうと思います。

江戸に寄り道

清の時代について無駄に熱く語るつもりが、風邪ひいて寝込んでいる間にうっかり書棚のこの2冊を再読してしまい、今、江戸の周辺をうろついています。

何で面白いんだろう、何が違うんだろう。とりあえず半七捕物帳を完全読破すべく、1話から少しずつ読み続けています。筑摩書房版で今4巻。筑摩書房さん(と編者)が素晴らしく良い仕事をしています。そして知らない単語が出てくるのに驚き恥じ入っておりますよ。「猖獗」って何だっけ…辞書引いちゃったよ…。駄目だ勉強しよう。

このあたりを借りたり買ったりしてどんどん読んで、うわ綺堂さんに夢中だよ私。

白髪鬼 新装版 (光文社文庫)

白髪鬼 新装版 (光文社文庫)

影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)

影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)

鷲 新装版 (光文社文庫)

鷲 新装版 (光文社文庫)

玉藻の前 (岡本綺堂伝奇小説集)

玉藻の前 (岡本綺堂伝奇小説集)

この本の存在を知って矢も盾もたまらず読みたくなり、一路難波のジュンク堂に走りました(あの書店は全店舗の在庫確認が出来て最高だ)。通販など待っていられなかった。ああもう、綺堂さんはいいなあ…。
中国怪奇小説集 新装版 (光文社文庫)

中国怪奇小説集 新装版 (光文社文庫)

すごいものを見てしまった

すみません11月コミティア不参加です。あーもう残念だ残念だ。でも仕方ない我慢我慢。雌伏と精進あるのみですよ。気を取り直して清代万歳話を続けるつもりだったけれど後日また。

ライアン・ラーキン本人を題材としたアカデミー受賞アニメやドキュメンタリーも良い出来だったのですが、それより何よりラーキンが製作したアニメ「ウォーキング」「ストリート・ミュージック」に言葉を奪われました。何ですかあれ、とんでもない。どうしよう。
このDVD、確か「小銭を!」あたりからランダムに見て(最悪の鑑賞法)「ふーん期待や喧伝ほどでもないかな」などと流して見始めたのですが、途中から膝と襟を正し、久しぶりに「天与の才」という言葉を使いたくなりました。あの色彩や音楽も必然のものとして配されたんだろうなあ。

ああすごいものを観たなあ、何て良い一日。近所の集団作品展が終わって安堵したとか北野武座頭市は最強で最高に格好良いとか雍正帝や清代風俗の本についての話についてはまた次に。