浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



帝国ホテル・ラ ブラセリー その2

4557号

引き続き、来月末で閉店を控えている
帝国ホテルのレストラン[ラ ブラセリー]。

内儀(かみ)さんのホタテのポワレ

アップするとこんな感じ。。

このほたて、かなりでかい。
特大ではないだろうか。
小判型。
こんな大きいのは、見たことがない。

そして、紫の野菜。
私は初めて見たかもしれない。
カリフラワー?、で、よいのか。
味はあまり変わらないか。

緑の葉っぱはルッコラ、か。

そして、私の魚介メイン。

そう、これが、Prawn and Sole ''Queen Elizabeth II''、
海老と舌平目のグラタン“エリザベス女王”風。

昭和50年(1975年)英国エリザベス女王訪日時、
ここで午餐会が開かれた際、女王が海老好きというので
女王のために当時の村上信夫シェフが考えたもの。
女王の名前を冠することの許可を得て、この名を
頂いている。
フランス語でレーンヌ・エリザベス(Reine Elizabeth)
という料理名のよう。(Reineが仏語で女王)

海老は伊勢海老系の大きな海老ではなく、車海老系の
中形海老、いわゆるPrawn

車海老に舌平目を巻いて、ソースを掛けて焼いた、
ように見えるのだが、実はこれ、かなり手が込んでいる。
それはそうであろう。それだけでは、まさか女王には
出せまい。

海老、舌平目、ほたて、白身魚などで作った餡を
海老の身の形にし、モルネソースというベシャメル系の
ソースを掛けて焼いているのである

そして左に添えられているのはアメリケーヌソース。
これは海老の殻を炒めて作るソース、とのこと。(ウィキ

ちょっとカニ味噌のような感じでもありまた、
香ばしい。

また、添えられている葉っぱ型のパイは
なにも入っていないもの。

しめて、これがまずいわけがない。
これでもか、と、大きいわけでもないのも上品。
流石の女王風。

そして、内儀さんの肉料理。

仔羊背肉のロースト ソース・シャスール。

ラムチョップといってよいのか。
これもデカい。
この大きさだが、火の通り方も流石のミディアムレア。

下にマッシュポテト、というのか、ポテトピューレ。
クリーミーで極上。

ソース・シャスールというのは、主に肉に合わせる
フレンチの古典的ソースのよう。
(シャスールchasseurは仏語で猟師、狩人)
ちょっと緩くしたデミグラスのよう。
マッシュルーム、ポルチーニやら、きのこ。
青みはモロッコインゲンと、葉っぱはこれも
ルッコラか?。

上質でバランスが取れ、いかにもオーソドックス。
うまい一皿。

そして、私のメイン。

これ!。

まさに、真打登場。
シャリアピンステーキ

付け合わせは、ポテトピューレ、にんじんのグラッセ
揚げた茄子、菜花。

シャリアピンステーキは、柔らかく、うまい。
もちろん使ってはいないが、しょうゆ味のように
感じる。

私もなん度か作っているが、みじん切りの玉ねぎに
漬け込んで柔らかくしている。かなりの手間が掛かっている
わけである。

1936年(昭和11年)に日本に訪れたロシアのオペラ歌手、
フョードル・シャリアピンは、ステーキが好きなのだが
歯がわるく食べられないので、柔らかいものを考案した、
というのが由来。それでシャリアピンシテーキ。
日本の洋食では、帝国ホテル以外でもスタンダードだが、
日本にしかない。

デザートとコーヒー。

コーヒーは型通りだと、後なのだが、一緒に
してもらった。

私はワゴンからショートケーキを選んだ。
いちごとブルーベリー、ピスタチオ。

内儀さんのは、決まりで

クレープシュゼット。
これも、伝統のメニューで圧倒的人気だったらしい。
オレンジにアイスクリーム付き。
シロップもオレンジ。なかなかの甘さ。
こういうもの、なのであろう。

もちろん、腹一杯。
だが、多すぎない。

以上、会計は二人で35,700円也。
もちろん、安くはない。

行き届いたサービス。

伝統に裏付けされた、
オーソドックスで安心できる、高品質な味。

この年になると、こういうところの
こういうものがよろしい。

 

帝国ホテル・レストラン

 

 

 

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帝国ホテル・ラ ブラセリー その1

4556号

5月3日(金)憲法記念日 夜

さて。

連休後半。

今日は内儀(かみ)さんの希望で、帝国ホテルの
レストラン[ラ ブラスリー]。

先日、オールデーダイニング[パークサイドダイナー

で、伝統のハンバーグステーキやらを食べた。

あそこでも書いたが[パークサイドダイナー]はカジュアル。
[ラ ブラスリー]はクラシックという位置付けといえるのか。
伝統のシャリアピンステーキや、エリザベス女王訪日時の
女王縁のメニューやら帝国ホテルの看板メニューを揃えている。

ただ、タワー館建替えに伴い、6月末で営業終了の予定。
その間、これらの看板メニューはどこで食べられるのか、
食べられぬのか、まあ、いずれ、どこかで復活はする
のであろうが。

ともあれ、それで、内儀さんは食べておきたい、
とのこと。

予約をして、17時半。

今日は天気もよいので、銀座線の銀座駅から外を歩いて
帝国ホテルへ向かう。
みゆき通り経由。ここもブランドショップが多い。
なにかで言っていたが、やはり中国系らしい人々が
群がっている。まあ、日本国内で消費してくれるのは、
よいことなのであろう。

[ラ ブラスリー]はタワー館の地下なのだが、タワー館
自体の営業は既に終わっているようで閉鎖されており、
本館側からしか入れず少し迷ってしまった。

たどり着き、入り、名乗る。

この、名乗った時のスタッフの対応というのは、
やはり帝国ホテル、たいしたものである。

予約の名前を憶えているのか、なにも見ずに、
にっこり笑って、○○様、お待ちいたしておりました、と。

事務的でももちろんなく、慇懃無礼でないスマイル。
なかなかないだろう。

窓側のテーブルに案内され、掛ける。

メニューが運ばれる。

ほんとうは、ワインを愉しむレストランなのだろうが、
やっぱりビール。
ここも、サッポロの生。

二人とも、コースにした。

内儀さんが「Menu du Voyage Historique Ⅱ」~
“歴史の旅メニュー”といったことろか。

「人気が高かった復刻料理を現代風のコースにしたもの」
とのこと。週替わりでⅡは二週目、メインはホタテ貝の
ポワレと仔羊背肉のロースト、13500円也。

私がシャリアピンステーキの入る、「Menu Historique?
de l'Imperial」~「帝国ホテル伝統のフルコース」
15000円也。

私の前菜から。

「Terrine Tradition/テリーヌ・トラディション」

上から、オリーブオイルが散らされている。

テリーヌ・トラディションという名前で、ここには
いくつかの種類のテリーヌが出されているよう。
野菜、魚、海老、肉、などいろいろ。

昨夏にもこのコースを食べているが、その時の
もの
とも違う。

オーソドックスなテリーヌということ、なのであろう。
これは魚介系中心かもしれぬ。
こってりでもなくさっぱりでもなく、とても
バランスが取れているのであろう。
上品で香りもよく、うまい。

内儀さんのコースは一品少なく、ここが一品目。

「Paris Soir/パリ・ソワール」

文字通りの意味は“パリの夕暮れ”だが、
この料理の一般名のよう。
フレンチではスタンダード料理なのであろう。

二層の下が、帝国ホテル伝統のダブルビーフコンソメ
スープのジュレで上がヴィシソワーズ。

前菜兼、スープというのか。
もちろん、冷製。

見た目にもお洒落。

一口もらったが、やっぱり抑制が効いていて、
上品、バランスが取れ、うまい。

私のスープ。

こちらは温かなもので、これがダブルビーフコンソメスープ。
帝国ホテルのスープの基本、なのであろう。

なにがダブルかというと、二回煮だすという。
一度煮だしたスープにもう一度材料を入れ、煮だす、
ということか。

散らされた小さな野菜もお洒落。

そして、まさに、黄金の輝き。
濃厚だがクリア。
また、尖ったところがまったくない。
これが伝統の味、ということなのであろう。

そして、これ。

内儀さんの、魚介メイン。

ホタテのポワレ
ちょっと写真がいまいちであったが、真ん中の
丸いのがホタテのポワレ
かなりの大きさ。

まわりのソースはホタテなどのジュで取った
シャンパン風味、とのこと。
ジュ、というのは、jus、で、フランス語で
ジュースのことらしい。


つづく

 

帝国ホテル・レストラン

 

 

 

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カジバタ

4555号

5月2日(木)夜

比較的よい天気。
最高気温は、21.7℃(13時24分)。

今日はなんの日なのであろうか。

なんでもない。

サラリーマン時代は1日はメーデーで休みで
2日は、当然休みを取って連休にしていた。

暦通りに休むのが普通の人は、仕事をしている
のか。
比率はどんなものか、半々くらい?。
わからぬが。

ともあれ。
浅草、上野界隈は、外人観光客でもう常に
溢れ返っているので日本の休日などほとんど関係ない
のであるが、それでもいつもよりも人出は多そう。

こんな時は、無難なところで[吉野家]。
六区。

いつも通り、並と玉子。

安定して、うまい、よしぎゅう。

西友へ。

魚をなにか買おうかと考えた。

かじき。
安くなった、2切れパック。

バタヤキにしようか。

夜、作り始める。

解凍ものなので、完全に溶けていることが
大事であろう。

しょうゆに漬けるのだが、半解凍だと染み込みにくい。

パックから出して、軽く洗う。
溶けているよう。

ペーパータオルで水分をふき取り、しょうゆに
漬ける。

酒も入れない、濃口しょうゆそのまま。

この漬ける時間は30分から1時間程度。

時折、ひっくり返す。

小一時間。
こんなもので、どうだろうか。

なん度も作っているが、もう一つ加減がわからない。

付け合わせは、特に考えていなかったのだが、
なんにしようか。

マカロニサラダでも作ろうか。

ん!?。
マカロニがない。切れていた。

代わりに、サラスパがあった。
ゆでて、マヨネーズで和える。
ちょっとさびしいので、乾燥パセリを
パラリ。

かじきには両面、強力粉。

まあ、これ、ムニエルなのであろうが、
薄力粉と強力粉のレシピがある。
根拠はよくわからぬが、強力粉にしている。

ここから焼くのだが、手でかじきを持つときに
小麦粉がとれないように、手を拭いておく。
これは大切。
せっかく付けたのものが、濡れた手で触ると
もちろん、小麦粉はとれてだいなしである。

フライパンにバター、点火。

溶けたら、かじきを投入。

中火で焼く。

できれば小麦粉を固めたいので、触らない。

いつもペロッと、はがれてしまうのである。

15秒、20秒、固まったかな。
気持ち、火を落とす。
弱中火。

横から見て、厚みの半分程度火が通ってきたら
フライ返しでひっくり返す。

はがれていないか。
再び中火まで上げて、もう片面もいい色まで
焼く。

OK。

サラスパだけではさびしいので、ピクルス
も切ってみる。

皿へ盛り付け、かじきにケッパーを散らす。

出来上がり。

ビールを開けて食べる。

ん!?
うーん、きもち、しょうゆが強かった。

まあ、許容範囲ではあるのだが。

小一時間は長かった。

やはり、30分ちょいでよかったか。
なかなか、難しい。
漬かり具合は、目で見てわからないだろうか。

 

 

 

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銀座INZ・スパゲティー・ジャポネ

4554号

5月1日(水)第一食

5月になった。
5月1日、メーデー

お休みの人も多いだろう。が、雨。

それもどうも1日。
そして強そう。
その上、予報によれば風も。

午後、大きな傘を差し、長靴を履き、徒歩で出る。

こんな日なので、マックにでも行こうかと、
稲荷町方面に。
サムライマックは好きである。

ん!?。
そうである。
最近気が付いた、どうせ徒歩なので、地下鉄で
遠くへ行く。

歩きながら考える。
神田、三越前日本橋、京橋、銀座。

神田[まつや]?、室町[砂場]?、、、違うか。

カレーや?。うーん。

銀座。
いや、有楽町?[ジャポネ]!。

ご存知であろうか、ここ。

スタンド、スパゲティー、というのか。
太麺の昔の喫茶店スパゲティー?。
大盛も売り。
いつも行列であった。

私は、随分ご無沙汰。ふと思い出した。スウェットだが
[ジャポネ]ならいいか。

高速下の銀座インズの一番東京駅寄り。

少し前に、銀座ナイン

のことを書いたが、あそこも同じ。

区境なのだが、旧濠、川で、正式な住所のない場所。
○○地先という、いわば勝手に名乗っているだけの場所。

銀座インズは外濠の跡。
有楽町側は千代田区で、銀座は中央区なのだが、
実はどちらでもない場所。
人が住んでいるわけではないので、区税である
住民税は関係ない。固定資産税と事業税は都税。
東京都には所属していることになっているようで、
これも問題はないという。不思議な場所。

ともあれ。
銀座インズの[ジャポネ]。有名店であろう。

[ジャポネ]にくるのなら、JRに乗った方が
よかった。銀座線の銀座駅から歩く。
雨なので、地下経由。

西、丸の内線の銀座駅まで地下道を歩き、右へ。
ここから、インズに入れる。

インズの一階に上がり、インズの中を北へ。

道路を一本、二本越えると、マックがあって
さらにその一番奥。インズの端っこの、端っこ。

昼営業は15時まで。到着は14時すぎ。

おお。カウンター前の隣の店舗脇に列ができるのだが、
列なし。こんなものか、僥倖か。

すぐに座れる。

この後、再び列ができていので、やはりラッキーで
あったよう。人気は以前と変わっていないか。

カウンターに掛けて、注文は、ナポリタンの
レギュラー。大盛、横綱、、さらに上もあったか。
大盛で既に洗面器のよう。

そして、同時に持ち帰りのインディアン、
レギュラーを頼む。
インディアンというのは、スパゲティーのカレーがけ。
ここにくると、持ち帰りも買って帰るのが
常、で、あった。

ここは行列店だが、持ち帰りもできる。
昼時の大行列がある時も、TELで予約して、
並ばずに持ち帰るということもできる。

ここは頼んでから少し時間が掛かる。
作っている人は二人なのだが。

できた。

大容量のボトル入りの粉チーズを掛ける。
正しくタバスコが置かれているが、タバスコは
掛けない。

太麺ゆで置きを炒めたいわゆる喫茶店ナポリタン。

食べる。
けっこう酸っぱめ。
久しぶりだが、こんな感じであったか。
私の体調の問題か。

ナポリタンだが、ここのスパゲティーには
ほぼみんなに、なぜか小松菜が入る。

食べているうちに、酸っぱさにも慣れる。
やっぱりうまい。

食べ終わり、勘定を払い、インディアンの
持ち帰りを受け取り、出る。

うまかった、ご馳走様でした。

持ち帰った、インディアン。
夜、レンジで温め直す。

発泡スチロール容器入り。

粉チーズも入っている。

開けると、こんな感じ。

カレーだが、これにも小松菜入り。
ビールを開けて、よく混ぜ、食べる。

こんな感じだが、これがうまい、のである。

銀座インズ・カウンタースパゲティー[ジャポネ]。
不思議な存在だが、変わらずいてくれたのは、
なんだか安心。

 

中央区銀座西2-2(地)先 銀座インズ3 1F
03-3567-4749

 

 

 

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中華そば専門店天下一品上野アメ横店/なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原店

今日は、麺類だが、チェーン二軒。
まあ、たまにはこういうのもよいだろう。

4553号

4月25日(木)第一食

今日も晴れ。

晴れればやっぱり、暑い。
最高気温は、25.8℃(14時14分)で夏日。

なぜであろうか[天下一品]のラーメンが
食べたくなった。

どろどろスープの京都発祥のチェーン。

京都なのに、こってりどろどろ、というのが
おもしろい。
京都の人の好みは、皆、お出汁、でお上品、
なのかと思うと、意外にそんなことはない。
特にラーメン、[天一]以外の京都のラーメンやも
濃い。

もう一つ、今はそうでもなくなってきているようだが、
大阪人はなぜかラーメンをあまり食べなかった。
従って、伝統的にラーメンやは少ないのである。
これに対して、京都には昔から多い。
これも不思議。
大阪人はケチ?!。ラーメンは東京など1000円を
越えつつあるが、一杯の麺類にそこまで大阪人は
出さない。
京都人は、出す時は、出す!?。
まあ、わからぬが。

ともあれ。

上野御徒町の[天一]は上野中通りの春日通りから
入ってるすぐのところにある。
中通りというのは、アメ横センタービルのY字路
から続いている通り。

14時半前、ウイークデーのこんな時刻でも
なかなか盛況。

カウンター席のあいているところに掛ける。

今日は、半チャーハンのセットにしようと
思ってきた。
ここのオーダーはタブレット端末から。

セットものもここは充実している。
チャーハンとコッテリのセットを頼む。

きた。

アップ。

麺は細い方であろう。
ねぎは九条ねぎでよいのか。

このこってりどろどろは、鶏がらと野菜というから驚く。
東京だと、濃い方向だと、背脂であろうが、おもしろい。

そして、チャーハンの味も濃い。

まったく、不思議。
これが京都、というのは。


天下一品

03-6803-2647
台東区上野4丁目2番5号

 

4月29日(月)みどりの日 第一食

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原

今日も、曇りがちだが、25.8℃(10時35分)で、暑い。

そばが続いていたが、久しぶりに、ジャンクな
ここのものが食べたくなった。

「ラー油」といっているが、要は、肉そば、である。

店舗も店名も、いい加減な感じだが、ちゃんと、うまい。

14時ちょうど。

連休に入ったからか、ほぼ満席。

券売機で肉そば、中。

できた。

冷たいつけそば、で、ある

ゆでたそばにゆでた豚肉とねぎ。
山盛りの細切り海苔と白胡麻

生玉子を一つもらって、つゆに落とす。

特に辛くはない。

うまいのだが、これはいったいなんなのであろうか。
そばである必要があるのか。

そばでなければ、いけないのかというと、
おそらく、うどんでもよいのだろう。
武蔵野うどんでは、つゆに豚肉を入れたもので
つけて食べるものもある。

ラーメン(つけ麺になろうが)ではどうなのか。
和出汁の甘辛しょうゆのつゆに中華麺が、遭わない
のかもしれない。

中でも、私にはなかなかの量。

つゆは、もう気持ち濃くてもよいかもしれぬ。
食べているうちに、薄さを感じるようになる。

ともあれ。

満足度は、高いだろう。

 

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原店

千代田区神田和泉町1-3-5 サンフランビル2号館

 

 

 

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吾妻橋やぶそば/南稲荷町そば小倉庵

4552号

4月25日(木)第一食

吾妻橋[やぶそば]

ここは、この5日に行った。

今の駒形橋の袂に移転する前にもなん回かきたことがあり、
移転したあとは、一回きて、それっきりになっていた
ような気がする。

移転後は急に人気店になって、混んでいたので、
なんということはないが、敬遠していたのだと
思う。

だが、先日、久々にきて、もうちょっと、行ってみても
よいか、と、印象が変わった。

13時半頃。
一応、15時までなのだが売り切れ仕舞なので、
昼時は外して、この時刻くらいがよいだろう、と。

今日は、そこそこあいた席も多い。

やっぱり、一杯もらおう。

つまみは、軽く、板わさ、なのだが、
ここの品書きの名前は、蒲鉾。

酒は、もちろん、菊正の冷(ひや)。

きた。

なんのへんてつもないコップに冷えた水。
お猪口は透明な硝子。
徳利にしても、小皿にしても、なんの飾りっけもない。
これが江戸前、[やぶそば]らしかろう。

まあ、趣味の問題なのだが、江戸東京のそばやは
これがよい。
こっちが有田で、こっちが伊万里、なんというのも
高いものであろうが、私の好みはシンプルを推す。
まして、民藝系などは合わない。

“蒲鉾”は二枚をそれぞれ三つに切ったもの。

板わさといわずに、蒲鉾といっているのは、
量と盛り付けの問題か。
これも、らしい。

そばは、どうしようか。

やっぱり、冷たいもり、せいろ系がよいが、
ちょっと変化球で、そばとろ、で、いってみようか。
もりは、先日、中にして多かったのでノーマルで
十分。

きた。

お!、ちょっとびっくり。

色が濃い。
つゆが、混ざっている店と、別になっている店とあるが、
混ざっていても濃いような気もする。

わさびを箸の先に付けて、とろろにつけて、手繰る。

なかなか濃厚で、うまい。

わさびはほんのちょっとでも、とろろだと
ちゃんと利く。

ずるずると、すする。

藪系は、確か今はなき、池之端で、つけとろや
とろろのみ、すいとろ、であったか、を好きで
酒のつまみによく食べていた。
そう、あそこも最初から混ざっていた。
これも、濃く、なかなかの塩梅でうまかった。
藪系の特徴であったのかもしれぬ。

ちょっと、発見。

これであれば、とろろだけ、つまみもあり、
で、あろう。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。


吾妻橋やぶそば

墨田区吾妻橋1-11-2
03-3625-1550

 

4月26日(金)第一食

稲荷町・そば[小倉庵]

連日だが、そば。

また、ここ。東上野三丁目、南稲荷町のそば[小倉庵]。

通し営業なので、あまり時刻を考える必要が
ないのは、有難い。
今日は、14時前。

やっぱり、冷で一本もらって、こんなものがあった。

おわかりになろうか。
せいろは、よいのだが、つゆの方。

入っているのが、そう、ちょっと小ぶりの海老天、一本。
ここは、つけ天せいろ、という。

珍しい。
ここにあったか。

せいろのつゆに、天ぷらを入れる。
元祖は、室町[砂場]の天ざるそばではなかろうか。
そして、もう一軒、ご近所、上野[翁庵]の
ねぎせいろ。

この二軒しかないと思っていたが、こんな近所に
あったのか。

ただ、お気付きか。
室町[砂場]も、上野[翁庵]も、かき揚げである
ということ。つゆに入れる場合、衣が多い方が
よりよいと思うのである。

なぜ、かき揚げではなく海老一本にしたのか。
昔から?、ご店主の好み?。

ともあれ、これも発見であった。

 

小倉庵

台東区東上野3-6-6
03-3832-7743

 

 

 

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煮いか~やりいか

4551号

4月24日(水)夜

今日は曇り。

最高気温は16.5℃(1時15分)。

多少この頃としては、肌寒いのだが、このくらいが、
ちょうどよいだろう。

今日は、ちょいと吉池でものぞいてみよう。

特に、あてがあるわけではない。

なにがあるかな?。

冬のものから、春、夏に変わりつつある店頭。

牡蠣も三陸などの岩牡蠣になっている。

さよりもあるが、やっぱり小さなもの。

対面コーナーの鯵、鰯。
いつものまぐろのコーナー。

前から疑問に思っているのだが、くえ。
鍋用?、刺身?。
妙に高いが、いつもある。
基本、西日本の魚だと思うが、誰が買うのか。
もちろん、うまい、のだろうが。

かじきの切り落とし。
生、近海のものだが、切り落としにしては高い。

ん!。
これは、どうだ。

やりいか。生。

三杯で476円。
青森産。
比較的、ここのものが多いか。

安くもないが、こんなものであろう。

ゆでて、甘いたれ。
いわゆる、江戸前鮨でいう、煮いか。

やりいかは、吉池でもゆでたものもよく置かれている。
これは、アメリカ産と書いてあるのだが、どのあたり
なのか。

調べると、北海道南部から沖縄を除く、日本近海。
寒いところでもなく、暖かいところでもない。
ちょうど温帯海域ということか。
ということは、太平洋の反対側のシアトルから、LA?、
アメリカ西海岸あたりでも獲れるのか?。

いかとしては、日本で最も一般的なするめいか
よりも格上。ちょっと高い。

いかの多くが火を通すと硬くなる。
だが、すみいかは、刺身でも柔らくてうまいが、
最大の特徴は火を通しても柔らかいということであろう。
これが価値である。

帰宅。

こんな感じ。

さばく。

まあ、さばく、というほどのことはない。

下足を抜き、はらわたを抜くだけ。

柔らかいので、皮をむくまでもない。

ん!?。

これ、子持ち?。
それも、雄の白子?。

ちょっとわからぬが、
いわゆる真子は、うまいので、雌は分けて高価格
売っている、のであろう。

いかの産卵期は、これから初夏。
すみいかなどもそうである。

調べると、通常は近海だが、200mなんという深いところに
住んでいるらしいが、この時期、産卵のため、浅いところに
くるのを獲っているらしい。

ともあれ。

白子は喰えるのか?。
一杯だけ、入れたままにしてみるか。

フライパンでゆでる。

たれはゆで汁から作るので、煮詰めやすいフライパンが
よろしい。
火が通ったらすぐにあげる。

ゆでると、皮がむけてしまうことが多いのだが、
きょうは、ほぼ残った。
なんであろうか、この違いは。

やはり、皮がむけるのが心配で、水洗いなどはせずに
このまま置いておく。

残ったゆで汁に砂糖、しょうゆ、酒少々。

これを強火で煮詰める。

最初、アクが出てくるので、これは、網で取る。

酒と砂糖の割合は、いつも勘でやっているので
わからないのだが、多少むずかしい。
味見をしながら、決めてはいる。

トロトロになるまで。

OK、こんなもの。

いかは、切って、皿へ。
たれもたらす。

一緒に買ってきた、めかぶも。

ビールを開けて、食べる。

なかなかうまくできた。
柔らか。
たれの甘辛のバランスもよし。

白いハラワタ、白子かどうかはっきりとは
わからぬが、やはり、もう一つなので、やめておいた。

 

 

 

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