浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



銀座INZ・スパゲティー・ジャポネ

4554号

5月1日(水)第一食

5月になった。
5月1日、メーデー

お休みの人も多いだろう。が、雨。

それもどうも1日。
そして強そう。
その上、予報によれば風も。

午後、大きな傘を差し、長靴を履き、徒歩で出る。

こんな日なので、マックにでも行こうかと、
稲荷町方面に。
サムライマックは好きである。

ん!?。
そうである。
最近気が付いた、どうせ徒歩なので、地下鉄で
遠くへ行く。

歩きながら考える。
神田、三越前日本橋、京橋、銀座。

神田[まつや]?、室町[砂場]?、、、違うか。

カレーや?。うーん。

銀座。
いや、有楽町?[ジャポネ]!。

ご存知であろうか、ここ。

スタンド、スパゲティー、というのか。
太麺の昔の喫茶店スパゲティー?。
大盛も売り。
いつも行列であった。

私は、随分ご無沙汰。ふと思い出した。スウェットだが
[ジャポネ]ならいいか。

高速下の銀座インズの一番東京駅寄り。

少し前に、銀座ナイン

のことを書いたが、あそこも同じ。

区境なのだが、旧濠、川で、正式な住所のない場所。
○○地先という、いわば勝手に名乗っているだけの場所。

銀座インズは外濠の跡。
有楽町側は千代田区で、銀座は中央区なのだが、
実はどちらでもない場所。
人が住んでいるわけではないので、区税である
住民税は関係ない。固定資産税と事業税は都税。
東京都には所属していることになっているようで、
これも問題はないという。不思議な場所。

ともあれ。
銀座インズの[ジャポネ]。有名店であろう。

[ジャポネ]にくるのなら、JRに乗った方が
よかった。銀座線の銀座駅から歩く。
雨なので、地下経由。

西、丸の内線の銀座駅まで地下道を歩き、右へ。
ここから、インズに入れる。

インズの一階に上がり、インズの中を北へ。

道路を一本、二本越えると、マックがあって
さらにその一番奥。インズの端っこの、端っこ。

昼営業は15時まで。到着は14時すぎ。

おお。カウンター前の隣の店舗脇に列ができるのだが、
列なし。こんなものか、僥倖か。

すぐに座れる。

この後、再び列ができていので、やはりラッキーで
あったよう。人気は以前と変わっていないか。

カウンターに掛けて、注文は、ナポリタンの
レギュラー。大盛、横綱、、さらに上もあったか。
大盛で既に洗面器のよう。

そして、同時に持ち帰りのインディアン、
レギュラーを頼む。
インディアンというのは、スパゲティーのカレーがけ。
ここにくると、持ち帰りも買って帰るのが
常、で、あった。

ここは行列店だが、持ち帰りもできる。
昼時の大行列がある時も、TELで予約して、
並ばずに持ち帰るということもできる。

ここは頼んでから少し時間が掛かる。
作っている人は二人なのだが。

できた。

大容量のボトル入りの粉チーズを掛ける。
正しくタバスコが置かれているが、タバスコは
掛けない。

太麺ゆで置きを炒めたいわゆる喫茶店ナポリタン。

食べる。
けっこう酸っぱめ。
久しぶりだが、こんな感じであったか。
私の体調の問題か。

ナポリタンだが、ここのスパゲティーには
ほぼみんなに、なぜか小松菜が入る。

食べているうちに、酸っぱさにも慣れる。
やっぱりうまい。

食べ終わり、勘定を払い、インディアンの
持ち帰りを受け取り、出る。

うまかった、ご馳走様でした。

持ち帰った、インディアン。
夜、レンジで温め直す。

発泡スチロール容器入り。

粉チーズも入っている。

開けると、こんな感じ。

カレーだが、これにも小松菜入り。
ビールを開けて、よく混ぜ、食べる。

こんな感じだが、これがうまい、のである。

銀座インズ・カウンタースパゲティー[ジャポネ]。
不思議な存在だが、変わらずいてくれたのは、
なんだか安心。

 

中央区銀座西2-2(地)先 銀座インズ3 1F
03-3567-4749

 

 

 

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中華そば専門店天下一品上野アメ横店/なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原店

今日は、麺類だが、チェーン二軒。
まあ、たまにはこういうのもよいだろう。

4553号

4月25日(木)第一食

今日も晴れ。

晴れればやっぱり、暑い。
最高気温は、25.8℃(14時14分)で夏日。

なぜであろうか[天下一品]のラーメンが
食べたくなった。

どろどろスープの京都発祥のチェーン。

京都なのに、こってりどろどろ、というのが
おもしろい。
京都の人の好みは、皆、お出汁、でお上品、
なのかと思うと、意外にそんなことはない。
特にラーメン、[天一]以外の京都のラーメンやも
濃い。

もう一つ、今はそうでもなくなってきているようだが、
大阪人はなぜかラーメンをあまり食べなかった。
従って、伝統的にラーメンやは少ないのである。
これに対して、京都には昔から多い。
これも不思議。
大阪人はケチ?!。ラーメンは東京など1000円を
越えつつあるが、一杯の麺類にそこまで大阪人は
出さない。
京都人は、出す時は、出す!?。
まあ、わからぬが。

ともあれ。

上野御徒町の[天一]は上野中通りの春日通りから
入ってるすぐのところにある。
中通りというのは、アメ横センタービルのY字路
から続いている通り。

14時半前、ウイークデーのこんな時刻でも
なかなか盛況。

カウンター席のあいているところに掛ける。

今日は、半チャーハンのセットにしようと
思ってきた。
ここのオーダーはタブレット端末から。

セットものもここは充実している。
チャーハンとコッテリのセットを頼む。

きた。

アップ。

麺は細い方であろう。
ねぎは九条ねぎでよいのか。

このこってりどろどろは、鶏がらと野菜というから驚く。
東京だと、濃い方向だと、背脂であろうが、おもしろい。

そして、チャーハンの味も濃い。

まったく、不思議。
これが京都、というのは。


天下一品

03-6803-2647
台東区上野4丁目2番5号

 

4月29日(月)みどりの日 第一食

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原

今日も、曇りがちだが、25.8℃(10時35分)で、暑い。

そばが続いていたが、久しぶりに、ジャンクな
ここのものが食べたくなった。

「ラー油」といっているが、要は、肉そば、である。

店舗も店名も、いい加減な感じだが、ちゃんと、うまい。

14時ちょうど。

連休に入ったからか、ほぼ満席。

券売機で肉そば、中。

できた。

冷たいつけそば、で、ある

ゆでたそばにゆでた豚肉とねぎ。
山盛りの細切り海苔と白胡麻

生玉子を一つもらって、つゆに落とす。

特に辛くはない。

うまいのだが、これはいったいなんなのであろうか。
そばである必要があるのか。

そばでなければ、いけないのかというと、
おそらく、うどんでもよいのだろう。
武蔵野うどんでは、つゆに豚肉を入れたもので
つけて食べるものもある。

ラーメン(つけ麺になろうが)ではどうなのか。
和出汁の甘辛しょうゆのつゆに中華麺が、遭わない
のかもしれない。

中でも、私にはなかなかの量。

つゆは、もう気持ち濃くてもよいかもしれぬ。
食べているうちに、薄さを感じるようになる。

ともあれ。

満足度は、高いだろう。

 

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。秋葉原店

千代田区神田和泉町1-3-5 サンフランビル2号館

 

 

 

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吾妻橋やぶそば/南稲荷町そば小倉庵

4552号

4月25日(木)第一食

吾妻橋[やぶそば]

ここは、この5日に行った。

今の駒形橋の袂に移転する前にもなん回かきたことがあり、
移転したあとは、一回きて、それっきりになっていた
ような気がする。

移転後は急に人気店になって、混んでいたので、
なんということはないが、敬遠していたのだと
思う。

だが、先日、久々にきて、もうちょっと、行ってみても
よいか、と、印象が変わった。

13時半頃。
一応、15時までなのだが売り切れ仕舞なので、
昼時は外して、この時刻くらいがよいだろう、と。

今日は、そこそこあいた席も多い。

やっぱり、一杯もらおう。

つまみは、軽く、板わさ、なのだが、
ここの品書きの名前は、蒲鉾。

酒は、もちろん、菊正の冷(ひや)。

きた。

なんのへんてつもないコップに冷えた水。
お猪口は透明な硝子。
徳利にしても、小皿にしても、なんの飾りっけもない。
これが江戸前、[やぶそば]らしかろう。

まあ、趣味の問題なのだが、江戸東京のそばやは
これがよい。
こっちが有田で、こっちが伊万里、なんというのも
高いものであろうが、私の好みはシンプルを推す。
まして、民藝系などは合わない。

“蒲鉾”は二枚をそれぞれ三つに切ったもの。

板わさといわずに、蒲鉾といっているのは、
量と盛り付けの問題か。
これも、らしい。

そばは、どうしようか。

やっぱり、冷たいもり、せいろ系がよいが、
ちょっと変化球で、そばとろ、で、いってみようか。
もりは、先日、中にして多かったのでノーマルで
十分。

きた。

お!、ちょっとびっくり。

色が濃い。
つゆが、混ざっている店と、別になっている店とあるが、
混ざっていても濃いような気もする。

わさびを箸の先に付けて、とろろにつけて、手繰る。

なかなか濃厚で、うまい。

わさびはほんのちょっとでも、とろろだと
ちゃんと利く。

ずるずると、すする。

藪系は、確か今はなき、池之端で、つけとろや
とろろのみ、すいとろ、であったか、を好きで
酒のつまみによく食べていた。
そう、あそこも最初から混ざっていた。
これも、濃く、なかなかの塩梅でうまかった。
藪系の特徴であったのかもしれぬ。

ちょっと、発見。

これであれば、とろろだけ、つまみもあり、
で、あろう。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。


吾妻橋やぶそば

墨田区吾妻橋1-11-2
03-3625-1550

 

4月26日(金)第一食

稲荷町・そば[小倉庵]

連日だが、そば。

また、ここ。東上野三丁目、南稲荷町のそば[小倉庵]。

通し営業なので、あまり時刻を考える必要が
ないのは、有難い。
今日は、14時前。

やっぱり、冷で一本もらって、こんなものがあった。

おわかりになろうか。
せいろは、よいのだが、つゆの方。

入っているのが、そう、ちょっと小ぶりの海老天、一本。
ここは、つけ天せいろ、という。

珍しい。
ここにあったか。

せいろのつゆに、天ぷらを入れる。
元祖は、室町[砂場]の天ざるそばではなかろうか。
そして、もう一軒、ご近所、上野[翁庵]の
ねぎせいろ。

この二軒しかないと思っていたが、こんな近所に
あったのか。

ただ、お気付きか。
室町[砂場]も、上野[翁庵]も、かき揚げである
ということ。つゆに入れる場合、衣が多い方が
よりよいと思うのである。

なぜ、かき揚げではなく海老一本にしたのか。
昔から?、ご店主の好み?。

ともあれ、これも発見であった。

 

小倉庵

台東区東上野3-6-6
03-3832-7743

 

 

 

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煮いか~やりいか

4551号

4月24日(水)夜

今日は曇り。

最高気温は16.5℃(1時15分)。

多少この頃としては、肌寒いのだが、このくらいが、
ちょうどよいだろう。

今日は、ちょいと吉池でものぞいてみよう。

特に、あてがあるわけではない。

なにがあるかな?。

冬のものから、春、夏に変わりつつある店頭。

牡蠣も三陸などの岩牡蠣になっている。

さよりもあるが、やっぱり小さなもの。

対面コーナーの鯵、鰯。
いつものまぐろのコーナー。

前から疑問に思っているのだが、くえ。
鍋用?、刺身?。
妙に高いが、いつもある。
基本、西日本の魚だと思うが、誰が買うのか。
もちろん、うまい、のだろうが。

かじきの切り落とし。
生、近海のものだが、切り落としにしては高い。

ん!。
これは、どうだ。

やりいか。生。

三杯で476円。
青森産。
比較的、ここのものが多いか。

安くもないが、こんなものであろう。

ゆでて、甘いたれ。
いわゆる、江戸前鮨でいう、煮いか。

やりいかは、吉池でもゆでたものもよく置かれている。
これは、アメリカ産と書いてあるのだが、どのあたり
なのか。

調べると、北海道南部から沖縄を除く、日本近海。
寒いところでもなく、暖かいところでもない。
ちょうど温帯海域ということか。
ということは、太平洋の反対側のシアトルから、LA?、
アメリカ西海岸あたりでも獲れるのか?。

いかとしては、日本で最も一般的なするめいか
よりも格上。ちょっと高い。

いかの多くが火を通すと硬くなる。
だが、すみいかは、刺身でも柔らくてうまいが、
最大の特徴は火を通しても柔らかいということであろう。
これが価値である。

帰宅。

こんな感じ。

さばく。

まあ、さばく、というほどのことはない。

下足を抜き、はらわたを抜くだけ。

柔らかいので、皮をむくまでもない。

ん!?。

これ、子持ち?。
それも、雄の白子?。

ちょっとわからぬが、
いわゆる真子は、うまいので、雌は分けて高価格
売っている、のであろう。

いかの産卵期は、これから初夏。
すみいかなどもそうである。

調べると、通常は近海だが、200mなんという深いところに
住んでいるらしいが、この時期、産卵のため、浅いところに
くるのを獲っているらしい。

ともあれ。

白子は喰えるのか?。
一杯だけ、入れたままにしてみるか。

フライパンでゆでる。

たれはゆで汁から作るので、煮詰めやすいフライパンが
よろしい。
火が通ったらすぐにあげる。

ゆでると、皮がむけてしまうことが多いのだが、
きょうは、ほぼ残った。
なんであろうか、この違いは。

やはり、皮がむけるのが心配で、水洗いなどはせずに
このまま置いておく。

残ったゆで汁に砂糖、しょうゆ、酒少々。

これを強火で煮詰める。

最初、アクが出てくるので、これは、網で取る。

酒と砂糖の割合は、いつも勘でやっているので
わからないのだが、多少むずかしい。
味見をしながら、決めてはいる。

トロトロになるまで。

OK、こんなもの。

いかは、切って、皿へ。
たれもたらす。

一緒に買ってきた、めかぶも。

ビールを開けて、食べる。

なかなかうまくできた。
柔らか。
たれの甘辛のバランスもよし。

白いハラワタ、白子かどうかはっきりとは
わからぬが、やはり、もう一つなので、やめておいた。

 

 

 

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御徒町・南インド料理・アーンドラキッチン

4550号

4月22日(月)第一食

さて。
そばはちょいとお休みして、カレー。

暖かくなると、辛いもの。

上野御徒町界隈というのは、カレーや多い。
いや、もう少し範囲を狭めて、インドカレー
スパイスカレーを食べさせるレストラン。
それもネイティブな人々が作る。

これは、なぜか。

上野御徒町界隈には宝石、アクセサリーを
扱う店が多いから。
宝石といえば、インド、スリランカ
今というよりは、歴史的に、インド、スリランカでは
宝石が多く産出されたので、今も扱う商人が多い。
それで、インド、スリランカ系の人々が多く働いている。
従って、彼らが食事をするインド、スリランカ系の
レストランが多い。

と、まあ、そんなことになっている。

ちなみに、なぜ、そもそも上野御徒町界隈には
宝石、アクセサリー店が多いか。
これは、戦後の闇市、かとも思われるのだが、
戦前から、ともいう。

私も、明確な文書記録だったり、エビデンス
持っていないのだが。

御徒町の後背地ともいえる、東側、竹町、小島町、
あるいは、私の住む元浅草など手仕事による金属加工の
盛んな地域であった。
もともとは、錺(かざり)ものと呼ばれていたが、
金属の簪(かんざし)だったり、和建築などに
使われる錺金具など職人が多数いた。
池波先生のお祖父様も永住町(元浅草内)に住まわれ、
錺ものの職人であった。これが時代としては、戦前まで。

こういった、手仕事による、金属加工技術が、宝飾品、
アクセサリーの加工技術に移行した、という。

ともあれ[アーンドラキッチン]。

そんなわけで、インド、スリランカ方面のレストランは
もう数え切れぬほどこの界隈にあって、とても全部を
知っているわけでもないのだが[アーンドラキッチン]
はよい。

有名な店、人気の店は他にもあるのだが、中でも
私はここが一番である。
うまい店はあるのだが、これ、意外に、あるある、だと
思うのだが、人気になると、なのか、どうも態度が、、。
外国人経営の店が成功してしまうと、日本人など
ちょろいと思ってしまうのか。

さて、今日は、13時半頃。

日は出ていないが、さすがにもう寒くはない。

数日前にきていたのだが、14時半ラストオーダーに
間に合わず、入れなかったので、今日は、早めにきた。

この時刻のウイークデーだからか、もう空席も多い。

ここは南インド料理なので、ドーサという薄いクレープを

棒状に長く丸めたもののセットもある。これが1290円。
まあ、これは一度食べればよいだろう。

一番高いのが、タンドゥーリセット1590円。
カレー一種とタンドゥーリチキン、ガーリックチキン、
シークカバブなどにチーズの入ったナンが付く。
腹は一杯になるのだが、やはりカレーが複数付いた
ものがよい。

それで、カレー三種に酸っぱ辛いスープサンバルなども
ついた付きのランチミールス1390円がよい。

きた。

やっぱり、色々あった方が、愉しいではないか。
小麦のチャパティ、パリパリのせんべい、パパド。
その下にバスマティライス。バスパティライスはインドの
長粒米

器の中は、右からチキンのカレー。これはココナツ
ミルク系でさほど辛くはない。

その上が羊のカレー。これは辛い。

次は、豆のカレー。これもさほど辛くはない。
ただこの豆、なんであろうか、大豆のようなのだが、
胚芽というのか、芽の部分が黒い。

その左、キャベツの和えもののようなのが、ポリヤル。
味付けは薄め。南インドでは定番の炒めももののよう。

次が、ラッサム。酸っぱ辛いスープ。
最後が、似ているのだが、サンバルか。
違いは、ちょっとこちらが、具が多い。

その右、ピクルス。かなり濃い味付け。ものは玉ねぎ?。

どれも、基本、酸味があるが、ラッサムが最も酸っぱい。
南インド料理の大きな特徴。

タマリンドという豆を使う。
私も一度、使ったことがある。

これ。

保存できるように豆をチャツネにしたものの水分を
飛ばしてカチンカチンのブロックにしたもの。
見た目はこんなものが酸っぱいのか、と思うようなもの。

元がどんなものかわからないので調べて、フリー素材を
探してみた。

これが豆。

これが木。

ほう、こんなものか。

マメ科だが、木。ねむの木というのが日本にもあるが、
あれがマメ科

タマリンドはアフリカ原産で、アフリカ、南アジア、
東南アジアで栽培されているという。
タイのトムヤムクンの酸味もレモンかタマリンド
使うよう。

暑いところは、辛みだけでなく、酸味が好まれる
のであろう。

うまかった。腹一杯。

ご馳走様でした。

 


アーンドラキッチン・Facebook

03-5818-6564
台東区上野3-20-2 水野ビル B1F

 

 

 

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そば元浅草砂場/南稲荷町手打ち蕎麦志づや

今日はそばや二軒。

4550号

4月22日(月)第一食

そば・元浅草[砂場]

さて。

ごくご近所。
ご町内。
お馴染み、元浅草[砂場]。

このところ、ちょっとご無沙汰であった、か。

書いていなかっただけ、かもしれぬが。

ともあれ。
最近、この周辺で、そばやの新規開拓やら、しばらく
行っていなかったところなどをまわってきた。

で、あらためて、ここの実力を、今さらながら、
思い出した、のである。

では、どういうそばが、うまいのか。
どういうそばやがいいのか。

町のそばや、老舗と老舗系、私のいう“趣味そば”。
手打ち、自家製粉、エトセトラ。

店の外観、内装。

特に呑む場合は、居心地。態度、客あしらい。客層。

そばの色、太さ、細さ、ゆで加減、歯ざわり、
腰、喉ごし、など。

つゆの濃さに好みはあるが、よくいわれる、
そばの香りというのは、毎度いう通り、
よくわからぬ。

従って、正しい分析ができているのか、まったく
わからないが、ここ、元浅草[砂場]のそばの
レベルは、かなり高いのではないか、と。

こようと思ったのは、雨、というのもある。
歩いてすぐのところ。

と、いうわけで、例によって13時少し前。

ミニかつ丼ありますか?。
いつも、頼む前に必ず聞いてしまう。
最近、この時刻ならば、ないことはない。

ミニかつ丼ともりのセット。

見た目、砂場なので、白い更科系。

太さは、太くもなく、細くもない、ノーマル
であろう。

箸にわさびを少し取り、一口分つまみ上げ、
そば猪口を左手に持ち上げ、つゆにそばの先1/3をつけて、
一気に手繰る。

一噛み、二噛み、、のみ込む。

特筆すべきは、ゆで加減なのか、シャキッとした、
喉ごし。
特に、ここが優れている、と思うのである。

そば、というのは、やはり、このズズっとすすって
呑み込むところが、醍醐味であろう。

もちろん、つゆは濃く、気持ちしょうゆの勝った
下町風。

そばを、一気に手繰り込みかつ丼にかかる。

お新香もつまむ。

かつ丼を掻っ込みながら、つゆにそば湯を入れ、
すする。

いつも通り、うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

元浅草[砂場]、たいしたもんである。


03-3841-8001
台東区元浅草1-1-1


4月23日(火)第一食

稲荷町・手打ち蕎麦・志づや

またきた、南稲荷町の[志づや]。

やっぱりここ、迷ってしまう。
私の目印としては、都立白鴎高校の北の通りから
北へ路地を入る。

また、こなきゃいけぬと、思ったのは、ごまのつゆを
食べておきたかったから。
ごまは、先日の、吾妻橋[やぶそば]くらいしか
界隈ではない。

14時までなので、13時20分。

ここへきたら、一杯頼もう。

ぬる燗。
やっぱり、そば味噌くらい、つけてほしい。

ごませいろ(1300円也)。

あたり鉢は白胡麻
これをあたって、よい香りを足すということか。
つゆに入れる。

あらためて気付いたがここのそばは気持ち、
緑が入っている。
色を付けている場合もあるというが、基本は
新そばの色だと思うのだが、この時期なので
理由はよくわからぬ。

ごまのつゆにつけて、手繰る。

歯応え、喉ごしは、よし。
まあ、当然、しょうゆのつゆよりもごまは、
香りが強いので、そばだけの香りは、よくわからぬ。

ただ、やっぱり多少上品なのか、私の舌では
もう少し、濃くてもよい、か。

さて。
今日は、奥のカウンター、厨房の前、で食べたので
わかったのだが、ここ、外、お嬢さんと、中は
若くみえる男性の二人であった。
この時刻でも満席。特に待たされたとも感じない。
たいへんであろう。

 

志づや

台東区東上野2-4-3
03-6284-4295

 

 

 

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人形町・ピッツァ・ダバッボ

人形町・ピッツァ・ダバッボ

4550号

4月21日(日)夜

さて。

ちょっと久しぶり。

内儀(かみ)さんの希望で、人形町のピザ、イタリアン
ダバッボ]。

人形町の現代の地図。

[ダバッボ]は人形町大門通りと甘酒横丁の
交差点角から一軒東北。

このあたりは、基本碁盤の目なのだが、
45度程度であろうか、東西南北が傾いている。

人形町というのは、おもしろい街である。

さかのぼると、江戸初期、明暦までの吉原遊郭
大門通りというのは、その吉原の入口である大門の
通りからその名が残っている。

また、江戸後期に浅草に移転させられるが、歌舞伎、
人形浄瑠璃の小屋が集まる芝居町でもあった。
また、これにともない芝居茶屋はもちろん、いわゆる
男娼を置く、陰間(かげま)茶屋なんというものもあった
ようである。

また、明治以降は芳町、浜町の名で知られた、芸者町。
洋食やの老舗がなん軒か残っているのはその名残。

そして、このあたりは、太平洋戦争の空襲で焼け残った、
東京でも数少ない街。今はほぼなくなったが、今から20年、
30年前までは昭和初期の木造三階建の料亭の建物
なんというのも残っていた。

過去に詳しく書いているので、ご興味があれば、
ご参照願いたい。

江戸

明治

閑話休題

[ダバッボ]であった。
日曜もやっているのがありがたいが、
同じような人がくるのか、いつも大賑わい。

元浅草の拙亭からは、タクシー。
意外に遠くはない。
地下鉄では行きずらいのである。

予約をして、18時、到着。

ビール。

プレミアムモルツ生。

バケットとオリーブオイル。
小皿は、ドライのミニトマト?、とネジネジは
なんというのかわからぬが、堅いパン。

オーダーは、いつも通り、前菜盛り合わせと、
パスタ1品とピザ1品。

パスタはオーソドックスにボロネーゼ。
ピザはゴルゴンゾーラの入った、クアトロ・フォルマッジ。
はちみつも付けて。

前菜盛り合わせ。

右上から、いかとじゃがいものトマト煮。
左へ、にんじん、肉団子、なすのグラタン、
ズッキーニ。

ボロネーゼ。

意外に、イタリアンでこういう定番は頼まないので
頼んでみた。

やはり、うまいもんである。

日本でなぜ、ボロネーゼ、ミートソースが
定番になったのか。
やはり、ナポリタン同様、戦後の進駐軍が起源、
という。
我々の世代なら、子供の頃の給食の存在も大きかった
のであろう。

そして、ピザ。

クアトロ・フォルマッジと、はちみつ。

リコッタ、ゴルゴンゾーラ、モッツァレラ、グラパダーノ。

バジルものっている。

四種のチーズなのだが、やはりゴルゴンゾーラ
存在感が絶大。

イタリアのゴルゴンゾーラ、フランスのロックフォール
青かびのチーズで匂いも強烈。

はちみつに合わせるのが定番だが、
匂いがまろやかになり食べやすくなる。

イタリアンの店でも、フレンチの店でも同じように
合わせるが、どちらかが先なのであろうか。
それとも、どちらが、ということもないほど、昔から
あたり前であったのかもしれない。

こういうなにかとなにかを組み合わせて、
別の新しい味にする、というのは、ヨーロッパ特に
フランスの食文化なのか。

毎度思うが、日本の食文化にはないセンスであろう。
日本の食文化は、足すあるいは、組み合わせるのではなく、
そのものを突き詰める方向に向かう。

このピザも私は、せっかくのにおいがうまいのに
なぜ消してしまうのか、とも思う。

同じような、鮒ずしや、へしこ、くさや、など強烈
な発酵食品もせいぜい火を通すくらいで、なにか
別のもので、においを減らすようなことはしない。
そのまま食べる。
食べられない人は、食べない。
不思議なものである。

ともあれ。

うまかった、うまかった。

ご馳走様です。

会計は、二人で10,270円也。

 


ダバッボ

03-3666-2777
中央区日本橋人形町2-21-1 FSビル 1F

 

 

 

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