浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



麻布十番・そば・更科堀井本店

4571号

5月29日(水)第一食

一日分、計算を間違えていた。

昨日雨。それもひどい。
それで、自転車操業になってしまった。

ともあれ。
今日思い付いたのは、麻布十番のそば[更科堀井]。

自転車操業だと、絶対に外せない。
今日食べたものを、今日書かなければいけない。

当然、読者の方々はお分かりならぬが、
食べても、書けない、あるいは、書かないことも
まま、あるのである。

[更科堀井]ならば外さないだろう、と。

昼営業は15時までなので、14時前に出る。

よい天気。暑い。

大江戸線でぐるっとまわって、麻布十番
先頭で降りる。

大江戸線麻布十番駅もそこそこ深い。

あがってくると、やっぱり日差しがまぶしい。
背後の崖側になかなか立派な石鳥居がある。
十番稲荷というよう。
なぜか、石の大きな蛙。
石段に紫陽花が植えられている。
あじさい祭、らしい。
写真を撮っている外国人観光客もいる。

信号が変わるのを待って、通りを渡る。

鳥居坂下まで歩いて、十番の通りへ。
右に曲がって、[更科堀井]。

自動ドアが開いて、入ると、いらっしゃいませ~、
と、旦那であろうか、帳場に座っている
男性の声。

一人、というと、真ん中の大きなテーブルの
カウンター席へ。
テーブルの真ん中に大きな、植物が飾られている。
あれ?、これも紫陽花か。

さて、やっぱりビールだ。
ここは、生もあるがちょい高いので、中瓶。
中瓶はご丁寧に、キリンラガー、スーパードライ
黒ラベルと3社揃えている。
以前は、3社の主要ブランドを揃えているのが、
あたり前であった。こういう気の使い方を飲食店は
していたのである。今となっては珍しいかも
しれないが、こういうところがこの店のよさ、かも
しれない。
ここのお客は外国人も多いが、高齢の男性一人、
というのも意外に多い。
なんでもかんでも、今風にしないでほしい。
そばやくらい。
そばとそばやは、東京の大切な食文化であったの
だから。

キリンラガーをたのむ。

ともあれ。
つまみは、前回も食べた、三点盛と、
かき揚げをもらおうか。

前回、このかき揚げを無理に(?)“ぬき”にして
もらったが、そのまま食べよう、と。

ビールがきた。

お通しは、揚げたそば。
前回もこれだったので、ここは、これが
定番、なのか。

三点盛。

左が、ヤングコーンの天ぷら。
揚げたて。
中が、上にのっているのはクコの実か。
色は緑なのだが、味はやはり胡麻豆腐のよう。
緑はなんであろう、結局わからなかったが。
右は、具沢山の卯の花

どれもなかなかのもの。

そして、かき揚げ。

天つゆにおろし。
三つ葉と芝海老。
細かく揚げるのが、ここの特徴。
サクサクだが、つゆに入れるので、最初だけ。

さて、そばはなんにしよう。
最近、とろろばかり食べているが、ここのも
食べてみようか。

旦那(?)自ら運んできた。
冷やしとろろ、という名前。

お、ここもつゆととろろが別のタイプ。

どうもこちらの方が多い。
味を付けているのは、藪系のみ、ということか。

つゆをとろろに入れ、うずらの玉子もよく混ぜる。
安全をみて、つゆは少し残す。

箸にわさびを取って、一箸分取って、手繰る。

そばは太い、ここでいう田舎、のよう。
ゴワッとした、かなりの腰。

ここのそばは、ノーマルなものと、さらしな、
田舎、に、季節の変わりそば。

ともあれ。
このくらい太くて、しっかりしているのもまた、
うまいもんである。

とろろなので、これ、ということであろう。

なかなか考えられている。

手繰り終わり、そば湯で割って飲み干す。

帳場の旦那(?)。
勘定をして、出る。

旦那が店にいたから、なのか、わからぬが
前回と多少雰囲気が、違っていたような。

やっぱり、麻布十番[更科堀井]本店、
おもしろい。

 

更科堀井

 

 

 

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京都ラーメン・焼飯

4570号

5月27日(月)第一食

さて。

京都ラーメン、で、ある。

東京にも、京都系のラーメンやがいくつかある。

最も知られているのは[天下一品]、で、あろう。

やはり、たまに食べたくなり行く。

あのどろどろが独特で、うまい。

京都ラーメンとはいったいなんであろうか。

以前に、京都を旅した時に、修学院、白川通沿いの
魁力屋本店]で食べたことがあった。

比較的有名店だったようだが[天下一品]とも違っており、
京都だから皆、同じというわけでもない。
まあ、当たり前ではあろう。

だが、京都というと、薄口で上品というイメージがあるが
まったくそんなことはない食い物もちゃんとある。
京都でも、以前に丹波口京都市場近くの食堂で食べた
定食は和食ではあるが、濃い味であった。
やはり働く人々は、京都でも濃い味好みなのか。

京都のラーメン店は、学生街の近い、先の白川通や、
タクシー運転手の集まる京都駅周辺、といったあたりに
比較的多くあるよう。
やはり、こういう人々に支持されて京都のラーメンは
生まれ育ったのかもしれぬ。

おもしろいのは、京都にはラーメン文化があるのに
大阪には、最近は増えてきたようだが、歴史的には
少なかったこと。
これもなぜであろうか。
一説には、ラーメンというのは、一杯安くとも
7~800円、さらには1000円程度になるが、大阪人は
麺類一杯にこれだけ出すのは、抵抗があるから、と。
京都人は出すが、大阪人は出さない。
大阪人はケチということ?。
おもしろいもんである。

京都ラーメン、もう少し東京にもないのか、と
近所でちょいと調べてみた。

見つけたのは[新福菜館秋葉原店というところ。
場所は、秋葉原でも昭和通りの東、神田和泉町
ちょいと余談。和泉町は、この一角が江戸期、
伊勢津藩藤堂和泉守上屋敷でその和泉から取っている。

開店は2015年と新しくはないが、まったく知らなかった。

本店は京都駅そばで、チェーンではなく暖簾分け
のよう。東京にも数軒あるよう。

実は先週もきたのだが、行列であきらめていた。

今日は、googleマップで、列の有無を確認して
出掛ける。
googleマップのリアルタイムの行列データは
意外に実態に合っているよう。
参考になる。

14時少し前に到着。
今日は、そこそこ空席もある。

今まで先日の[天下一品]も[魁力屋本店]も
特徴のあるチャーハン、いや、京都はどうも
焼飯(やきめし)と呼ぶよう、があって、
半チャンのセットを食べている。

ここもどうもそのようで、やはり、ノーマルな
ラーメンに半チャンのセットを券売機で購入。

テーブルに掛けて、待つと、きた。

ラーメンはねぎ山盛り。

そして、注目は焼飯の色。

かなり濃い。

麺。

どちらかといえば、細めか。
ゆで加減が浅いのか、堅め。
これがノーマル?。

例によって、麺類とご飯もののセットは、
伸びるので、麺を先に食べ切ってしまう。

スープの色は濃いのだが、実際には見た目ほど
濃くはない。甘め?、そして、ちょっと出汁感が
薄めのように感じる。

食べ切って、焼飯。
こちらは、びっくり。
かなり濃い。
塩味も強く、胡椒なのか、スパイシーでもある。

最初は驚くが、慣れてくると、これ、かなりうまい。
なかなか、他にはない味である。

京都のラーメンやの焼飯は、ラーメンのたれで
味付けしているところがあると聞くが、
ここもそうか。

全部食べ切ると、さすがに腹一杯。

京都ラーメン。
むしろ、焼飯がポイントなのか。
これも、おもしろい。

 

新福菜館 秋葉原店

050-5462-0783
千代田区神田和泉町1-3-17

 

 

 

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鯛白子、すみいか天ぷら

4569号

5月26日(日)夜

天ぷらを揚げよう。

自分で揚げるのは久しぶりかもしれぬ。

先日、三筋の[みやこし]で食べたが、天ぷら
というのは、もちろん、冬は冬の種があって
よいのだが、夏が近づくと、より食べたくなるのは
不思議である。

吉池、で、ある。
最近、江戸前定番の天ぷら種があまり出回らなく
なっている。きすだの、めごちだの。
やはり、もう一つ、獲れていないよう。心配、で、ある。

どんなものか。
のぞいてみると、やはりきすも、めごちもない。
穴子は、対馬産があるが。

若鮎はあったが、やっぱりちょいと、高い。

ん!。
すみいか。
もちろん、今なので、大きなもの。
一杯、600円弱。安くないが、買おうか。

それから、ん!。

養殖ものだが、鯛の白子。

天ぷらというよりは、この季節、和食ではちょいとした、
目玉、かもしれぬ。夏を控え、鯛も、産卵期前。

ふぐの白子も天ぷらにするが、鯛でも定番の調理法であろう。
1パック、500円台。

この二つがあれば、立派なものであろう。

地下で、大根、半分を調達。

帰宅。

鯛の白子。

長崎の養殖もの。

すみいか。

香川産。瀬戸内ということか。

開けると、

こんな感じ。

すみいか、という呼び名は東京だけのもので
全国的には、甲いか。
すみを付けたままで、流通するので、すみいか。
香川産なので、甲いかと呼ぶのが正しそうだが、
東京向けにすみのまま出荷している、のであろう。

甲があるので、抜き出す。
下足と頭、はらわたを取る。
墨が付いたままなので、きれいに洗う。
特に、下足の吸盤に残るので、丹念に洗う。

えんぺらをきっかけに、表側の皮をむく。
内側の皮もむかなければいけないのだが、随分前に
あきらめている。不器用なのである。

下足、えんぺら、身、ともに食べやすい大きさに切る。

大根を必要なだけ皮をむいて、おろしておく。

天ぷら油を用意。胡麻油ベースで冷蔵庫に保存してある。
余熱をしておく。

中ボールに全卵を溶きほぐし、冷水を合わせ氷も
2~3個入れておく。

白子から、小ボールで天ぷら粉をまぶす。

中ボールに天ぷら粉を入れ、軽く合わせる。
粘度は堅くもなく、ゆるくもないところ。

天ぷら粉をまぶした白子を中ボールへ。

油に再度点火し、180℃まで上げる。

OK、投入。

ちょっと心配なので、熱はちゃんと通す。

揚がった。

白子を全部揚げて、いかにかかる。

同様に衣を付けて、揚げる。

いかは、身は、1分以内。
内側の皮を取っていないので、反るが、まあ
しょうがない。

下足も全部、揚げてしまう。

皿に折った白い紙を敷いて盛り付け。
白子は切ってみる。

天つゆは桃屋のつゆに、おろした大根を入れる。

出来上がり。

ビールを開けて、食べる。

すみいかは、プリっとした歯触りがよい。
大きくても、すみいかは、やっぱりうまい。

白子。

火の通し方は、どのくらいが正解、なのであろうか。

投入したのに時間差があって、微妙な違いが出た。
火が入ったものも、柔らかいのもどちらも、うまい。

それにしても、白子を食べる魚というのは、
そう多くはない。真鱈が最も一般的。ふぐは高級品。
あ、からすみ!、鯔の白子。まあ塩漬けなので
ちょっと違うか。
他には、あまり聞かないか。他は生ぐさい?。

ただ、今回の真鯛、真鱈、ふぐ、目隠しで出されたら
わからないかもしれぬ。ほぼ同じ?。
と、いうことは、鯛も、ゆでてぽん酢しょうゆ?、
焼くのもあり?。
ともあれ、白子、おもしろいもんである。

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鮨・浅草まぐろ人・新仲見世通り店(本店)

4568号

5月25日(土)第一食

さて。

鮨を喰おう。

[浅草まぐろ人]、で、ある。

今日もよい天気。

最高気温25.8℃(12時24分)。
まあ、暑すぎない。

今日はどうであろうか。

雷門の立ち喰いは入れるか。

14時頃。

吾妻橋西詰の交差点までくると、
やはり、観光客でごった返している。
ほぼ外国人。

自転車を置いて、店の前。
外からのぞくと、一人くらいは入れそうか。

入って、一人、というと、ごめんなさい、とのこと。

しょうがない。
新仲の本店にまわる。

入ってみると、こちらも、かなりの埋まり具合だが、
カウンター手前が数席あいていた。

一番手前に掛ける。

どうであろうか、やはり3/4は外人観光客では
なかろうか。
ここも外人に有名になってきたか。
ただ、あまりうるさいのはいないよう。
立ち喰いよりは、気持ち高いから?。

そうである。昨日の昼。
蔵前の日高屋に入ったら、強力な観光客を見かけた。
アメリカ人らしい親子と見られる、巨漢のお父さんに
小学生らしい男の子。
どんなものか見ていると、二人で餃子四人前とラーメン、
スーパードライ中瓶。
男の子は使いずらそうに箸を持ち、ラーメン丼に
顔を付けている。麺を吸えないのであろう。
ちょっと頭の薄い巨漢親爺は手づかみで、なにも
つけない餃子をわっし、わっし、と、口に入れ、中瓶を
ラッパ飲み。これ、強烈、で、あろう。
思わず微笑んでしまった。西部の荒くれ者か!。
最近思うのだが、外人もほとんどは箸を持つように
なっているが、正しい箸の持ち方をしている者は
皆無である。まあ、私も人のことはあまり言えず、
きれいには持ててはいないが、中指を箸と箸の間に
挟むのが正式である。知っていようか。
どうせ箸を使うのなら、ここまで覚えてほしい。

閑話休題。[浅草まぐろ人]新仲本店であった。

ビールをもらって、いつも通り、白身といか、から。

右から、平目、すみいか、鯛。

ホワイトボードを見ていると、今日は、なんだか
白身が充実している。

白身を続けてみよう。

同じく、右から、すずき、かんぱち、しまあじ

かんぱちと、しまあじの違い。
今日は、メモったので、合っていると思うが。
皮をちょっと残すのが、しまあじ?。

さらに白身

右から、炙ったものだが、太刀魚、まごち、さより。

穴子は別として、にぎりで生を炙っただけというのは、
どうなのであろうか。ちょっと疑問に思っている。
酢飯に馴染まぬように思う。
まごちは、レアだが、ねっとりとした白身である。
さよりは、一般には光物だが味は限りなく白身に近かろう。

ビールを呑み終え、浅利の味噌汁と、お茶に。

やっと、光物。

光物、全部。
同じく右から、鯵、鰯、小肌、〆鯖。

そろそろ鰯がうまくなる季節であるが、
今日は、鯵が特にうまい。

白身をたくさん食べたので、そろそろ終盤。

かわり種もの二つ。
これは食べておきたい。

白魚軍艦と、ふぐ。

白魚はそろそろ終わりか。やはり生がうまい。
ふぐは、しっかりした噛み応えがよい。

そして、ここといえば、そう、まぐろ。

右、中とろと、上まぐろ(赤身)。
流石。
間違いなく、この二つは近海の生、で、あろう。
実に瑞々しい。

そして、最後。
いつも通り、鉄火巻

が、写真を撮り忘れてしまった。
嗚呼。

ともあれ。

以上。

かなりの腹一杯。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

勘定は、5,000円台。
やはり、こちらは、気持ち高い?。

絶対値とすれば、安くはないが、決して
高くはなかろう。

 

鮨・浅草まぐろ人

台東区浅草1-1-11
03-5828-5838

 

 

 

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小島町中華幸楽/台湾鶏から大鶏排

4567号

5月17日(金)第一食

すこぶるよい天気。

最高気温、27.2℃(14時01分)。
日差しも今日は強烈。

なぜであろうか、暑くなってくると、
焼きそばが食べたくなる。

まったく不思議である。
まあ、熱いラーメンではないのはわかるが。

ちょっと、いや、かなり久しぶりだが、小島町の
幸楽]。

反省していたのである。
町中華”と言っていたが、このこと。
言いすぎ、弊害を感じるようになったのである。
TVなどで取材されて人が押し寄せ、そこまでの
キャパのなかったところもあるのである。
それでまた、対応がわるいと文句を言う客。
町の中華やは、本来その近所の人々のもの。
そっとしておくべきものでは、と。
最近は町中華という言葉も使わないようにしてきた。

ただ小島町[幸楽]は、町中華という言葉が流布する
遥か以前から各方面で注目された、人気店で、
お客が多くともさばいているとは思うが。
ともかくも、大前提として慎重に扱うべきと。

そんなわけで、ここは13時すぎには行かねば。
多少、空席ができ始めた時刻。

焼きそば。

ソース焼きそばでもなく、焼きそば。

子供の頃は、焼きそばといえば、ソース焼きそば
で、あったが、大人になっていつの頃からか、
焼きそばといえば、中華の焼きそばになった。

やっぱりうまい。

中華の焼きそばも、もちろん、色々ある。

麺に焦げ目の入ったものも一般的である。
全部に焦げ目があるわけではなく、一部
なのだが、あれがうまい。

オイスターソースのものもある。

だが、これはどちらでもない。

もやし、きくらげ、玉ねぎ、にんじん、キャベツ、
などに、豚肉。

どう作っているのか。

先に中華鍋で野菜を炒め、麺を炒める、
のであろうが、自分でやってみるとわかるが、
中華鍋、お玉で、麺を炒めるのは、意外に
難しい。
今度よく見てみようか。

やっぱり、酢をかけまわして、食べる。

塩味なのであろうが、もっと複雑で、
これが、うまい。

うまかった。

ご馳走様でした。


台東区小島2丁目1-3
03-3866-5900


台湾鶏から大鶏排

5月22日(火)第一食

さて、ちょっと珍しいのだが、大鶏排。
ダージーパイと読む。

ご存知の方はおいでであろうか。
よく言われる、台湾、屋台飯の一つらしい。
巨大な鶏から揚げ。

少し前から、気になっていた、のである。

たまたま今(5/26終了)、スカイツリー
台湾市というイベントをやっておりそこで食べられる
というのをなにかで視た。

スカイツリーはもちろん、ちょいと自転車で
行けるのだが、滅多に行かない。
高いところは苦手なので、登ったことすらない。

今日も多少雲はあるが、よい天気で、強い日差し。
最高気温は、25.3℃(13時41分)。

13時すぎに到着。

他のメニューはよくわからないので、
大鶏排だけを探す。

あったあった。
ビールとレギュラーサイズの大鶏排をもらう。

ビールも台湾のもののよう。

そばのテーブルで。

これ。
揚げたて。
ちょっと衣の見た目は、日本の竜田揚げのよう。

サクサク。
はっきり言って、想像以上にうまい。

から揚げなど、大体想像は付くだろう、
と思っていたのだが、それを越えている。

味付けは、しょうゆ系で八角?、五香粉?の香り。
だか強すぎない。

そして、このサクサクは、鶏自体の薄さから
くるものもあろう。

調べるとこれ、胸肉で叩いて薄くしているらしい。

おそらくこれでも、胸肉の半分で現地ではこの倍の
大きさのものもあるよう。
また、サクサクの衣は、タピオカ粉を使っているよう。

なるほど、台湾大鶏排、めっけものであった。

 

 

 

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浅草・そば・尾張屋

4566号

5月21日(火)第一食

雲はあるが、日が出ている。

最高気温は、28.9℃(13時38分)。

むろん夏日であるが、今年最高ではなかろうか。

今日はちょっと久しぶりだが雷門通りのそばや
尾張屋]へ行ってみようと考えた。

天気もよいので、ビールでも呑むか、で、ある。

14時半。

こんな時刻だが、結構混んでいる。

ここは外人観光客はあまりいないと思ったが。
今日は、そんな人も見える。

まあ、店としてはよいことなのであろうが、
あまり雰囲気はよろしくない、というのが
正直のところ。
なんだか、どんどん、行くところが少なくなってくる。

最近特に激しいオーバーツーリズム。
なんであろうか、これは。
観光客が増えているから目立つのも一つあろうが、
全世界的に、マナーが低下しているのではなかろうか。
特に若年層。Z世代?わからぬが。
彼らは、自分の国でもしているのであろうか。
まあ、そうは変わるとも思われない。
人の国にきたら、そこの人への配慮をしなくてはいけない。
自分たちはあたり前でもそこではマナー違反であれば、
してはいけない。
そのくらいのことがわからないのであろうか。

若年層のマナーがわるいのは、若者に甘い国が
意外に多いからのなのか。中国などは、過去の
一人っ子政策もあり、子供に甘い社会になった、
とも聞くが、どんなものか。韓国、東南アジアの
若者も目に余る。アジア人に顕著なのか。
今、大人が叱らないのかもしれぬ。
やんぬるかな。

閑話休題

そんなわけで、掛けて、ビール。

つまみは?。
ここは秋は松茸土瓶蒸しだったり、季節ごとに
特徴のあるものを出すのだが、今は、生憎、
これ、といった目玉はないよう。

前から好物だが、最近思い出した、すいとろ。

つけとろそばの、味の付いたとろろ。

お兄さんに、つけとろのそば抜きはできないか、
聞いてみると、それはちょっと、できない、と。
つまみのとろろだと、山千(やまいもせんぎり)か
月見いも、がある、が。
そうですか。つゆの味が付いたとろろがよい、
のである。

じゃ、そばとろで、板わさを。

そばは、呑みながら、でも手繰れる。

ビールがきた。

浅草で、正しく、スーパードライ

お通しは、ここはいつもはそば味噌であったと思うが、
今日は、揚げたそば。緑色のは茶そばであろう。

私はあまり頼まないが、ここは季節ごとに色んな
ものを練り込んだ、○○切り、というのを出している。
夏は、紫のしそ切り、秋は黒いごま切り。
今は、茶そば。

板わさもきた。

細い円筒形のものは、真ん中がゆでた三つ葉
薄く切ったいか刺し、海苔、か。

すごい量の、わさび。
大サービス?。
うれしいが、いくらなんでも、こんなには
使わないか。

そばとろもきた。

まず、そば。
かなり白に近い。更科といってもよいか。

実のところ、ここでは、圧倒的に看板の上天丼を
食べることが多いので、そばを頼むたびに新鮮に
驚くことになる。

ともあれ、まずは、とろろのつゆを、すいとろ、
として、つまみにする。

おそらく、ここで食べたこともあったの思うが、
かなり、このとろろ、濃い。
そして、よい香りがする。

そばのとろろは、そばを付けやすいからであろう、
粘度が低い長芋のことが多いと思うが、もしかすると
これ、山芋系を使っているのかもしれぬ。
なかなかうまい。

また、もみ海苔が、見た目にも黒々としっかりしたもの。
やはり、流石によいものを使っているよう。

ビールを片付けて、そばにかかる。

わさびもたっぷりあるので、ありがたい。
箸でちょいとつまみ、そばを取り、とろろに付けて
手繰る。

前に書いたこともあるような気がするが、
わさびというのは、とろろにもよく効く。

うまかった。

ご馳走様でした。

 


台東区浅草1-7-1
03-3845-4500

 

 

 

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三筋・天ぷら・みやこし

4565号

5月19日(日)夜

さて、日曜日。
今日は、天ぷら。

毎度お馴染み、ご近所、三筋の[みやこし]。

前回は、ちょっとあいて、2月であった。

予約をして、17時半。

やっぱり内儀(かみ)さんとぶらぶら歩いて、
出掛ける。

この界隈でも少なくなったが、銭湯、三筋湯の先。

暖簾を分けて入る。
早い時刻だが、先客もある。

ご主人にご挨拶。

いつもにこやかだが無口な方。

カウンターの奥に掛ける。

ビールをもらって、いつも決まっている、
天婦羅定食の松、9,000円也。

お通しがきた。

いかの下足、白味噌の酢味噌。

ここのお通しは、比較的もずく酢が多いが、
ちょっと珍しい。

形通り、海老、から。

さいまき海老。

小さな車海老。

最初はもちろん、塩で。
実に軽く揚がっている。

江戸前では超定番。
鮨やの海老もさいまき海老。
そばやの天ぷらそばでもこれを3~4匹
並べて筏にして揚げたりする。

やはり隅田川河口の今の新川あたりの砂地でも
獲れたという。こんなところなので、小さなもの
であったのであろう。

二匹目は、天つゆ。

もちろん、これもうまい。

次は、これ。

いか。
なのだが、めずらしい、あおりいか、とのこと。
厚みがあって、サクッとした歯触りだが、身自体は
柔らかい。

ここは、この季節でも形通りすみいかを使うのが
常だが、入荷がなかったのか。
江戸前でいかといえば、鮨やでも天ぷらやでも
すみいかを使うのだが、この時期は産卵期前で
大きく堅くなるので、使わないところも多い。

次は、きす。

これも、実にカラッと揚がっている。

天つゆではなく塩で食べたくなった。

きすは、意外ににおいがあったりするのだが、
やはり、流石、で、ある。上質。

そして、これ。

レモンを絞って、塩で、とご主人。

若鮎。
この季節といえば、やはりこれであろう。

おそらく琵琶湖、で、あろう。
魚やで最近私も見かけたが、まだ高く見送っていた。

気持ちほろ苦い、初夏の味覚。

そして、穴子

いつも通り、揚がったら金属の揚げ箸で
サクッと半分に切る。

まったく、器用なもの。
だが、これもカラッと堅く揚がっている
証拠であろう。

これは、やはり天つゆで。
ほっこり。
香ばしい。

野菜天。
/p>

二回に分けて、置かれたのだが、
好きな、小玉ねぎ、ペコロスから食べ始めてしまった。

アスパラ、蓮根、右が椎茸。

おもしろいのが、その上。
これ、見ただけではわからなかろう。
実は、ヤングコーン。
最近、生で毛と皮が付いたままこの時期
出回っているが、それ。皮や毛は取っているが、
香ばしく、ちょっとシャキシャキ感もあって
うまい。

最後は、小天丼。

かき揚げは、小柱。

味噌汁は、浅利の赤だし。
お新香。大根、きゅうり、にんじん、など。

小柱というのは、ばか貝、青柳の貝柱。
江戸前天ぷらでかき揚げというと、最も一般的なのは、
芝海老だが、どちらも、江戸前でよく獲れたもの。
小柱になると、ちょっと乙。

以上。

いつも通り、うまかった。腹一杯。
ご馳走様でした。

勘定は二人で20,340円也。

 

みやこし
 

台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374

 

 

 

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