燃焼系

最近睡眠が変だ。
一時間毎に目が覚めて、それでも寝続けるので感覚がおかしくなった。

部屋にゴキブリがいっぱいでてきて、倒しまくる夢を見た。


多分冷蔵庫の下とか、ハンガーの下とか掃除したいんだと思う。

でもしない。



なぜか恐山?みたいなとこにいて、

車がなんか、説明しづらいけどぶんぶんと煩くて
僕の目の前には真っ赤な血溜りがありまして、

ひどく怯えていた。

学校みたいなとこにも居たけど

なんか重苦しい怖さしか覚えていない。



目が覚めてしばらくすると右耳だけに耳鳴りが、

いつもの短いあのパターン。



きっとこの部屋には「僕」が憑いている。



なんせなにをするにも気だるいね。

なにもしたくない、とは思ってないし

なにかしたい、とも思ってない。



なにせお金がないのだ。

この世はかくれんぼ

要はあれだろ、世界はかくれんぼで成り立ってるってことですよね。
みんな鬼で、みんな敵、みんな味方で、みんな隠れる。
隠れてる、隠してる。
親の名前だって、産まれた時には解らない。
なんか全然知らない人から産まれた人ばかり。
でもそれが、それって、疑問でもなんでもない事実で、
現実で、当たり前なんだと思う。
きみだって、君だってそう。知らなかったんだよ。あのひとも、あなたも、僕は知らなかった。
あなたも知らなかった。だけど、
だからこそ、そう考えていたから、会って、見て、その顔とか、存在は、
異様な程強烈に脳に電気を送るんだ。
異様に記憶に刻まれて、字の如く切り込まれるイメージで着床する。
素晴らしいことですよこれは。知らないんだから、知らなかったんだから
今、もう、知ってるってことは。

だけど、みんな次第に1抜ける。2も抜けて、
誰かが減ったことにも気付かなかったりする。
繋がっている訳ではないのだから。血が繋がっていても
気持ちは繋がっているんだと思っていても、
物理的に繋がっていないのだから、千切れたことには気付かない。

だから、痛くないから、
痛くないのと悲しくないのは別だけど、
現実味は徐々に、徐々に、現れる。

だから、気に病むことじゃないよ。

父 性

あんまり泣くと、
干からびるよ。

唇乾いてるね。
そう言って無造作にキスしてくる貴方。
でも欲しいのは君じゃない。だけど流される様に時間に身を委ねてみた。
君が、変わってゆく。
[限り有る"私"という匣の中で]
妄想と想像と空想を偶然にも虚像に重ねてみる。ピントを合わせるのは慣れているから―
現実が、眼を覚ます。
私が困惑する。
僕が躊躇することを貴女は平然とやってのけた。ほら、僕からすれば君が最低じゃないか。
あたしね、から始まる発言の内、君の睫が朝露を纏う木の葉の様に踊る時は過去の悲しい話を始める時だ。
僕は躊躇する。
私が混乱することを貴方は冷静に理解してみせる。ほら、私からすれば君が天才じゃないか。
そういえば携帯電話が見当たらない。
嗚呼そうだった、君が優しくぼくから奪ったんだ。
新しいこと、見えてくるかもよ。
ほら、一日煙草をやめると次の日の寝起きに吸う煙草は格別でしょ?
「確かに。」
―何を言い返しても言い返してくれるから僕は自分がまともなんだとやっと思えたんだ。
セックスの朝、朝のセックス。
布団の裏っかわに黴が生えていた。
僕の指先と髪の毛から彼女のにおいがした。
[これで幸せだって言うんだから"君は女"みたいだよね]
彼女の指先と僕の指先を見比べても、何ら変わりは無かった。
もしかしたら僕は
[女として生まれてきても良かったのかもしれない。]
彼女は僕の足の指を一本ずつ丁寧に舐め、性器を根元まで口に入れた。
僕の射精は彼女が支配した。
君に殺されるなら
何とも思わなくて済むかも知れない。
ほら、痛みとか苦痛だとか変な窮屈を感じずに済むかもって話。
時には君の話をしてみる。
何故、何故、何故と子どもみたいにすべてが新しくてすべてに疑問を感じてしまう様な君は、
一ヶ所だけ、凍った部分があった。
毎週末過呼吸になってしまう、涙が止まらないから出来れば、ううん出来たらでいいの。一緒に居て?
彼女が素直になる時だけ僕は優しさを保てたし、この人の側に居て柄にもなく守り切れる様な気になった。
私が弱い時だけ、自惚れていてよ。
[マゾの癖に生意気だ]
嘲笑する様な視線にちゃんとした感謝が反射して見えた。
左腕に植えた★と、バーコードの刺青。
彼女は\826らしい。
[毎日値段が変わる]
その点、僕は彼女とただで交わっている。
彼女は僕が死んだら自分も死ぬらしい。
僕は、彼女が死んでも泣くだけだ。

セックス

みんな骨があって、肉があって、魂(?)があって、心(?)があって、
植物のような、動物のような、自然体のようで、人工物。

神様なんて居るのかな、とか言ったら
「神様」って言ってる時点で、様付けしてる時点で信じてる。



快楽っていうのかな、脱力する感覚が伴えば感動に変わる。




水色のパーカ、無駄に装飾されたジーンズ、短くなった頭髪、

そしてサングラス、僕です。

閉鎖しないぜ!

灰色に目が眩んで、気付けば水の中。川に、落ちたんだ。落ちたかった訳じゃない。落ちなければならなかった。逃げてたんだ。何から?追いかけてくるものから。それは何?警察だよ。
同じく人間にして、見た目もそうそう変わらないのに、あの子はあいつについてって、あいつはあの子に殺されて。舐め回されて、犯されて。
考えているだけで、うん、なにも起こらない。期待だけ爆走、手足は痺れ切ってる。寝起きの汗。きみのと変わらない。
重い重い、四弦の音。長い長い、貴女の呼吸。彼方に見えるはライトの光。底に見えるは人の業。
手を差し伸べて、手を差し伸べて、汗でべとりと握手する。手を振って、間違って汗を撒き散らかして。
寝冷えするように、湯冷めするように、熱気は落ちて夜が夜になる。一番絞り片手に、グラサン掛けて喧嘩売る。
あの子は春を売り、あいつは土地を売る。時には心も捨て、時には魂も売り、なにも間違いなどないのだと、再確認。
シャッターを切る。音と共に、遮断される光、謝絶された視界。
絵筆を手に取り、闇雲に探すのは己の線。ううむ、未だに掴めぬ自信の力。
耳が、音を掴む機能、平然と備えていて、それがまた機能していることを当たり前だと思ってはならない。

それを幸せだなんていわない。
幸せも不幸せも自分で決めるもので他人が読むものじゃない。他人が決めていいことじゃない。

それを幸せだなんて思いたくない。

でも、よかったなぁ、と思う。そうではない人が居るからこそ、また、その輪郭と自分がはっきりしていくのだから。