2019年2月のライブ

2/1(金) 華村灰太郎カルテット
西荻窪clop clop】 open 19:00 / start 20:00
http://www.clopclop.jp/index.html
華村灰太郎(Vo.gt)今福知己(ba)つの犬(dr)高岡大祐(tuba)
¥2500+オーダー

2/5(火) Dead Man's Liquor
【入谷なってるハウス】 open 19:30 / start 20:00
http://www.geocities.jp/knuttelhousekappabashi/
Dead Man's Liquor
高岡大祐(tuba)後藤篤(tb)桜井芳樹(gt)
瀬尾高志(cb)藤巻鉄郎(ds)
¥2000+order

2/7(木) 低音環境
【関内エアジン】 open 19:00 / start 19:30
http://airegin.yokohama/index.html
低音環境
不破大輔(bass) × 高岡大祐(tuba)
予約2500当日3000

2/9(土) 移転開店祝いSESSION
東中野セロニアス】
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131901/13212922/
板橋文夫(p)山田丈造(tp)後藤篤(tb)
高岡大祐(tuba)吉野弘志(b)林頼我(ds)

2/16(土) 板橋文夫(pf) Special UNIT
西荻窪アケタの店】 open 19:30 / start 20:00
http://www.aketa.org/mise.html
板橋文夫(pf)吉田隆一(bs)後藤篤(tb)
高岡大祐(tuba)瀬尾高志(cb)藤巻鉄郎(ds)
¥2800(1drink付)

2/22(金) ホープ&マッカラーズ
【阿佐ヶ谷SOUL玉TOKYO】 open 19:00 / start 20:00
http://music.ap.teacup.com/souldama/
ホープ&マッカラーズ
桜井芳樹g 関島岳郎tuba 高岡大祐tuba 北山ゆう子ds
2500円+ドリンク

2018秋・西日本大ツアー・板橋文夫オーケストラ・FUMIO69・Rock&Ballade発売記念

この夏録音した新譜「FUMIO69・Rock&Ballade」発売記念の大ツアー。
今回はツアー中に何度もメンバーが入れ替わる異例の旅で、
最初から最後まで参加するのは板橋さんと僕だけ!
なにがどうなるやら、また新しい発見の喜びのたびになりそうです。
僕のスケジュールにも掲載されています。
http://www.bloc.jp/daysuke/

第一編成:板橋文夫カルテット

板橋文夫(P)後藤篤(Tb)高岡大祐(Tuba)竹村一哲(Ds)

11月2日(金)袋井市「マムゼル」tel0538-426440 開演20:00
http://music.geocities.jp/mamselle33/

11月3日(土)吉良「インテルサット」tel0563-35-0972 開演19:30
http://www.jazz-intelsat.com/

11月4日(日)奈良市富雄元町「バー・セカンド」tel0742-52-3939 開演20:00
https://www.bar2nd.com/

11月5日(月)京都市「ラグ」tel075-241-0446 開演19:30
http://www.ragnet.co.jp/


第二編成:板橋文夫セプテット

板橋文夫(P)纐纈雅代(As)後藤篤(Tb)高岡大祐(TUBA) 瀬尾高志(B)外山明(Ds)

11月6日(火)名古屋市「ラブリー」tel052-951-6085 開演19:30
http://jazzinnlovely.com/


第三編成:板橋文夫クインテット

板橋文夫(P)纐纈雅代(As)高岡大祐(Tuba)瀬尾高志(B)外山明(Ds)


11月7日(水)岡山市「喫茶 壱番館」tel086-233-1560 開演19:00
http://saidaijicho.omotecho.or.jp/shop/ichibankan/
4000円(1D付)学生2000円中学生以下無料 問=090-2005-7658(内田)

11月9日(金)高鍋市「八坂神社境内・みなみまち公民館」開演19:00
2000円子供500円問=090-3431-7196(山本)
http://m-shinsei.jp/modules/gnavi/index.php?cid=13&lid=568&page=print

11月10日(土)宮崎市「New Retro Club」tel0985-22-1588 開演19:00
http://www.new-retro-club.com/
1部〜西藤ヒロノブカルテット
2部〜板橋文夫クインテット+ゲスト


第四編成:板橋文夫カルテット
板橋文夫(P)纐纈雅代(As)高岡大祐(Tuba)外山明(Ds)

11月11日(日)熊本市「酔ing」tel0963-56-2052 開演20:00
http://swing-live.jp/top.php
ゲスト・桑島武文(As)

11月12日(月)佐賀市「ジャズ喫茶・シネマテーク」tel0952-28-6708 開演20:00
http://cinema-theque.com/

11月13日(火)福岡市「ニュー・コンボ」tel052-951-6085 開演19:30
http://newcombo.sakura.ne.jp/


第五編成: 板橋文夫クインテット

板橋文夫(P)纐纈雅代(As)後藤篤(Tb)高岡大祐(Tuba)外山明

11月15日(木)広島市Lush Life」tel082-241-7740 開演20:00
http://www.lushlife-jazz.com/
ゲスト・清水末寿(Ts)


第六編成:板橋文夫カルテット

板橋文夫(P)後藤篤(Tb)高岡大祐(Tuba)外山明Ds)

11月16日(金)姫路市「Jazz spotライラ」tel079-224-9496開演19:30
http://music.geocities.jp/layla_nobu/

11月17日(土)大阪市関目高殿「TEN ON」tel06-4254-0172開演19:00
http://ten-on.music.coocan.jp/

11月18日(日)豊田市「キーボード」tel0565-34-1031 開演19:30
http://www.geocities.jp/tjn_keyboard/

「2017・秋・板橋文夫(P)スペシャルトリオ+纐纈雅代(As)・高岡大祐(Tuba)・西日本大ツアー」

スペシャルトリオ〜板橋文夫(P)瀬尾高志(B)外山明(Ds)


詳細リンクなどはこちらにもあります。
http://www.bloc.jp/daysuke/


11月6日(月)袋井市「マムゼル」tel0538-42-6440開場19:00開演20:00


11月7日(火)京都「ラグ」tel075-241-0446開場18:00開演19:30


11月9日(木)博多「ニュー・コンボ」tel052-951-6085開演19:30


11月10日(金)熊本「酔ing」tel0963-56-2052開演20:00


11月11日(土)宮崎「ライフタイム」tel0985-27-8451開演19:30


11月13日(月)串間市「県南病院・慰問公演・3F多目的ホール」tel0987-72-0224開演15:00入場無料


11月14日(火)北九州・黒崎「風土」tel093-641-9722開演19:30


11月16日(木)岡山市「蔭涼寺」tel086-223-5853開場19:00開演19:30
問=090-2005-7658(内田)dankaioyaji1949@gmail.com


11月17日(金)18(土)広島市Lush Life・2DAYS」tel082-241-7740開演19:30
特別ゲスト・清水末寿(Ts)


11月19日(日)大阪市関目高殿「TEN-ON」tel06-4254-0172開演19:00

華村灰太郎カルテット・ツアー!


久しぶりにバンドマンとして旅に出ます。
東京を中心に活動している、華村灰太郎カルテット。


初めての出会いは十数年前、大阪。
対バンをお願いされて地元即席バンド作って出たら
一番前で凄い顔して叫んでるアフロ犬みたいな男がいた。
メインで出たそいつは叫びすぎて潰れた声で
「華村灰太郎です」といった。
物凄いトリオだった。


少し前に渋谷でホープ&マッカラーズ(桜井芳樹・関島岳郎・高岡大祐・北山ゆうこ)で
ライブをした時に、あの時と全く変わらない顔と声で叫ぶ男がいた。
「高岡!」
灰太郎だった。
お前何してたんだよ、ライブしようぜ。と誘いを受けた。


あのトリオに参加した夜、メンバーになってカルテットになった。
いつも全員でテキーラのショットを儀式にように飲み干し、突っ走る。
いつもの曲、いつもの歌なのに、毎回あまりにも違う。
自分の気持ちはいつも即興演奏。
やり方ではなくてありよう。
つの犬さんのしなやかで強靭なグルーブ、今福さんの大きな熱いベース、
同じ言葉を何度歌っても嘘のない、灰太郎の歌。
ワンホーンがtubaのロックバンド。
俺はなんにだってなる。
それを受け止める凄い奴ら。


もうこうやって「バンドマン」としてやることはないんだろうな、
と思ってた。
まさか、今になって、まさかまさか。
この人達となら、ずっとバンドマンでいたっていい。
そんな風に思えるような仲間が出来るとは思ってなかった。


最高のバンドです。
華村灰太郎カルテット。
初めての旅に出ます。


華村灰太郎カルテット!
(灰太郎:うたギター、今福知己:コントラバス、つの犬:ドラムス、高岡大祐:チューバ)



☆9月30日(土)@大阪・石橋 朝日楼
with 都筑 檗 (Baku Tsuzuki)
18:30 open/19:30 start
2500円(1ドリンク付)
http://asahiros.web.fc2.com/


☆10月1日(日)@京都 パーカーハウスロール
with LATHER(ds. シゲ bs.vo. 吉田 gt. 中村浩一)
開場18:30 開演19:30
\2500+ドリンクオーダー
パーカー21周年!マスター中島さんオススメのロックバンドと!
http://parker-house-roll.net/index.html


☆10月2日(月)@名古屋・御器所 なんや
with Nの集落
18:00 open/19:30 start
2300円+オーダー
マスターのプヨさんにブッキングしてもらいました。
http://www.nanyagokiso.com/


華村灰太郎ブログ http://blog.goo.ne.jp/high-taro
ライブ詳細リンクなど http://www.bloc.jp/daysuke/

森山威男ジャズナイト

森山威男ds 山下洋輔p 坂田明as,cl
類家心平tp 川嶋哲郎ts 中路英明tb 高岡大祐tuba 水谷裕章cb

ついにこの日。
当日は台風接近の影響もあり、雨。
当日入りの山下さんと合流してリハーサルも無事終えての本番。


一部は山下洋輔トリオ。
グシャっとなってるのに耳馴染みのある三曲。
圧巻の音塊。それぞれが独立しているようにも一つのようにも聴こえる。


二部の前に森山さんのコンサート恒例のジャンケン大会。
いつもプレゼントを用意しているが今回は流石に豪華。
全員のサイン入りポスター、サイン入りドラムヘッド、サイン入りスネアドラム(新品!)、
そしてあの幻の名盤「ダンシング古事記」のサイン入りLP。
ホール客全員とのジャンケンで時間かかるだろうな、と思ったら
なんと森山さんが何度も何度も全員を勝ち抜いてしまってやり直しの繰り返し。
「あの人は勝負事に強いんだよ」とは隣の坂田さん。


いよいよ二部で参加。
ホーン隊が参加でど迫力、水谷さんのコントラバスでドライブ感もスペードも上がる。
多分多くの人たちには「あのチューバ誰?」ですね。
森山さんの、思いっきりやってください、の通り、思いっきりやらせてもらいました。
前後の脈絡もクソもない。ぶっ飛ばすというよりも自分が吹き飛ぶ。


森山さんのMCでも聞かれましたが
「何故チューバでジャズを?」
「ガキの頃から山下洋輔トリオ聴いてましたから」
「変な子供だなあ」とは山下さん。


tuba、吹奏楽、つまんなかったんだから仕方がない。
楽譜のない自由に憧れて、
なるべく「普通じゃない音楽」だけを探した中に
「日本初(発)オリジナル・ジャズ」として
山下洋輔トリオがあった、と思っていた。
こんなのジャズじゃない、デタラメだ、って言う人もいたと思うけど、
そういうのしか引っかかってこない。
自分も全然わかんない、
でも「わかる」ってなんだろう。
「わかる」よりも「知りたい」。


楽器はじめたときから、お前は駄目だ、ムチャクチャだと言われ、
もっとムチャクチャだと思うものを探した。
坂田さんがMCで「俺はウソで固めた45年」って言ってたけど、
tubaはじめて32年、ダメだデタラメ無茶苦茶だって言われたのを続けて、
あの頃聴いた人たちと同じ舞台に上がった。
そんなこと、夢にも思ってなかったよ、俺は。


それにしても坂田さんのプレイはすごい。
たくさんご一緒させて頂いてきたが、
実はこういう曲(ジャズ)のある上で徹底的にやったのは
もしかしたら初めてだったかもしれない。
もうね、なんだろ、コード進行とかなんか決まりごとのある上で
そういうヘッタクレもない、法則で言えば合うはずのない音が
あのスピードで繰り出されて、
それが全体と聴いていても、違和感がないの。
無茶苦茶だけど、無茶苦茶に聴こえない。
僕のはまだまだ無茶苦茶に聴こえると思う。
まだまだ、だ。


ともあれ、違和感なら任せてくれ。
誰あれ?から、何あれ?


人生でまさかやることになるとは思ってなかった難曲「キアズマ」
(前からやっても後ろからやっても同じ音の曲)
ソロは二人タッグでやり合う形でtp,as、ts,tbの次に僕は水谷さんと低音バトル。
やらせていただきます、思いっきり。
サウンドの方には「思いっきりリミッターかけてください。音量で機材が壊れます」と言っておいたので大丈夫。
生音爆発音量。
水谷さんもグワングワン。


背後から山下さんの笑い声が聞こえた、と思う。
やった!と思った。
お客さんの反応も嬉しいが、
自分のプレイで共演者が笑ってるのは何故だかとても嬉しい。
フラフラになるまでやってピアノに渡す。
(後で水谷さんに「高岡のせいで指がイカれそうになった」「横板が割れた(本当)」と言われたけど、違うでしょ!水谷さん、凄かったもの)


本編を終えたら、「どんみなしんit don't mean a things」
(スイングしなけりゃ意味ないし、って書いてあった)
オーラスは坂田さんと山下さんが抜けた編成で井上淑彦さんの「ずっと…」
リハを重ねて、中路さんの一人メロディから僕が重なってデュオ、皆さんが入る。
感傷的になると吹けない。集中。
最後の音が終わった。


片付け、着替えロビーに出る。
今日は遠くから古い友人やなかなか会えない友人たちが来てくれている。
誰か会えるだろうか。
一人、半ば呆然と立ち尽くす長身の男、イーノがいた。
もう何年ぶりだろう。
同世代のトロンボーン吹きで、僕の活動をいつも我が事のように喜んで応援してくれている。
遠くから車飛ばして駆け付けてくれた。


胸いっぱいで今は言葉にできへんわ、ほんまにありがとう。
って言われて、
こちらこそ胸が詰まる。
ほんまにありがとう、おおきに。
くるとこまできたんちゃうの、って言われたけど、
いやいやまだまだ、いくで。


移動の車の中で、
山下さんと色々と話した。
「おかしなガキ」が何故山下洋輔トリオを知ったのか、
格闘身体表現者トマツさんとのこと、
いろいろ。
実は、山下さんと一緒に音を出すのは、これがはじめではなかったのだけど、
あの時は有象無象の中の一人で、
ちゃんとやったのは今回が初めて、ということで、
それは言わなかった。


そして中路さん、
自分が初めて自力でチケット買って観に行ったラテンコンサートは
中路さんがかつてやっていたバンドでした。
昔やってたことの話って、誰しもちょっと恥ずかしいから
申し訳ないけど、でも仕方がない。
大好きで聞いていた。
22,3年前に天保山のイベントで演奏していてちょっと飛び入りしてくださったのも思い出。


前夜に坂田さんと森山さんが、
長く続けていると、こんな事もあるんだねえ、面白いねえ、って話し合ってて
この中では若い部類に入る僕は、
この先やってて、どうなるんだろうと思うことが未だによくあるのだけど、
僕もまだ続けていて、いつか何かあるのかな、
と少し、思う。
亡くなって続けることができなくなった井上さんの音楽は、
共演者と聴衆の中に、そして曲として残った。
何かを残すことに全く興味のない僕は、
おそらく何も残さず消え去るだろうけど、
続けることでしか、何か、はないかもしれない。


持っていたものは、もう何も無いけれど。


忘れがたい一夜になりました。
ありがとうございました。
ずっと、もっと、いきます。










森山威男 2DAYS

at新宿ピットイン
森山威男ds 川嶋哲郎ts 佐藤芳明acc 田中信正p 高岡大祐tuba


森山さんとは初共演だが一度やりかけたことがあった。
川嶋さんの企画でよんでもらったのだけど、
イベント自体がなくなった。
今回のお誘いは、たしか坂田明さんとピットインのマネージャー鈴木さんの推薦もあったのだと思う。
(打ち上げで詳細が判明する)
久々にお見かけした森山さんは、かなり痩せていた。
年初に大病されたと聞いていたが、元気そうでもあった。


前日に気がついていたけど、この編成はベースレス。
僕はベースラインをやるのかホーンとしているのか。
聞いとけばよかった。
板さんの渡良瀬を除いて、全部曲は初めてのものばかり。
難物は山下洋輔トリオの名曲「キアズマ」。吹けてもtubaだと何やってるかはっきりしない。
結局リハーサルで全曲、ベースもやった。
それでソロも取ると全部ずっとやってることになる。
循環呼吸の鬼。


本番では結構抜いて、ピットインのウェブにも書いてあったけど、
ソロ、デュオ、トリオ、カルテット、クインテット
と様々な組み合わせで編成を変える演奏をした。
これはジャズというよりも、僕が即興寄りの人間だからかも知れない。
(僕はたくさんのジャズが好きだし、ジャズミュージシャンと共演が多いが、
自分はジャズミュージシャンではない、と思っている)
正直言って、この凄腕メンバーの中でベースパートを吹くことは
(ほぼ循環呼吸で高速タンギングを続けることになる)
容易いことではないが、
しかし、やってとても良かったと思っている。


森山さんのあの強烈にして華麗なドラミングのスピード感と
自分の息だけのベースでいけるかな、
と思ったけど、聴くだけとは違い、間近で一緒に演奏すると
森山さんのドラムはスピード感がありながら、ものすごくゆったりと大きなスペースを感じた。
一小節くらいの区切りでも、時間が長く感じられる。
ドラムとベースはパートナーシップというか、
ピッチャーとキャッチャー、夫婦のような関係になるので、
メロディやソロを取るよりも、そのゆったりと大きなグルーブを感じやすかったかもしれない。


このメンバー皆さんならではの、どうなってもいいおおらかさに、
大きく助けられました。
どうも、楽しんでいただけたみたいです。
tubaで、あんなこともこんなこともやれるんだねえ、と森山さん。
楽しんでもらえただろうか。
それなら何より嬉しい。


終わって乾杯、
そういえば信正さんとは、ものすごく昔に廣木光一さんとやって以来、ちょくちょく顔合わせしていたけど、
なんと長いこと共演していなかったのか!
どの形態で演奏していても、いつも素晴らしいピアニスト。
佐藤さんも久々過ぎていつ以来だか。
素晴らしいテクニシャンなのは当然、それを超えてぶっ飛んだ狂気とエネルギーが最高。
川嶋さんは語る必要不要のジャズミュージシャン、彼はライブ前に一人で淡々黙々とピアノを弾いているんだけど、
それもすごく好き。


僕という人間は、
あまり楽しみのない、
ありていにいう、とつまらない人間なので、
人に楽しんでもらえたり、喜んでもらえたりするのが、
どうも好きみたいで、
僕で面白がってくれれば、嬉しいです。
好きなミュージシャンなら、なおさら。


森山さんとお客さんたちの打ち上げに少し参加。
一緒に飲み食いしながらお話した中で、
低音が欲しかったけどベースじゃない、バリトンサックスだとアタックが弱い、チューバだとどうだろう、
というと、お世話をしている藤森さんという方が、
僕を推してくれた、というのがきっかけのよう。


なんというか、
自分が今までやってきたことも、そんなに無意味でも無駄でもなかったんだなあ、
誰か知らないところでも、人は見てるんだと、
半ば恐れながら、思いました。


今まで生きてて、成果を手に出来た、と思えたことが
どれも一度限りの錯覚でしかなかったから、
まだ怖いのだけど。
楽しいのは、幸せなのは、今だけではないかと。
いつも、あとで思い知らされる。
一度きり。
時間とともに、凍りつくような思い。
それでも、なお、ありのままでしかいられないというのは、
良い悪いを超えて、どうなんだろう。


この夜は、初めてやる曲が殆どで、
その中に亡くなられた井上淑彦さんのバラードが幾つかありました。


共演メンバーの皆さんは長らくご一緒されていた、
僕は数度ステージを見たことがあるくらいで、あったこともないプレイヤー。
どんな人だったか、知らない人の曲をやる事で、
その人に触れたような気持ちになる時がある。
錯覚かもしれない。


なぜここにこの音があり、こう進むのか。
そこにはその人が真剣に思ったものが形として結実していて、
それを感じる、と思う。


最後に演奏した、ずっと…という曲。
ずっと、その後は何だったのだろう、と森山さんはいった。
それが何だったのかは、誰にもわからない。
でもなんだか、まだこの世からいなくなるつもりは、
なかったんじゃないか、と演奏しながら思った。
そんな気持ちを曲に残して、
死ぬというのは、どういうことなのだろうか。


エンディングのコーダが一小節欠けた七小節を四回繰り返す。
ずっと、であり、もっと!という風に感じた。
くやしい。
僕もその時が来たときは、ずっと、もっと、と思い続けるかもしれない。
終わったあとは、そんなことばかり考えていた。


ともあれ、ありがとうございました。
素晴らしい演奏家の皆さんと共演できて夢見心地のライブでした。

Wessex tornister tuba "Mighty Midget"

長年考えていたことに一つに
「超極小サイズのtubaはないのだろうか」
ということがあります。
とにかく小型軽量、持ち運び便利。
普段使っているヤマハのtubaも3/4サイズとかなり小ぶりなのですが、
それでも大きい。
小さくすれば響きは失せるけど、気軽に運べるもの。
いつか年を取って身体の自由がなくなって楽器が運べなくなったとき、
その時が楽器のやめ時になるのだろう、しかし、
なんとかならないだろうか?
怪我をして不自由になったとき、いざという時に持ち出せる楽器は。
僕の妄想では、机の上にポンと置けるうんこのように巻き巻きしたものだった。


ちょっと違うけど、
イギリスの新しい管楽器メーカーWessexが、まさにそれを出した。

機種名は「Mighty Midget」という。
和訳すれば「強大矮人」か。
元はTornister tubaというハンガリーオーストリア時代の軍楽隊の楽器が原型で、
それを同メーカーが4本バルブにしてリニューアルしたそうだ。
これ以上は限界、というくらい小型だ。
しかも僕が使用するB♭管(tubaには他にC,E♭,Fがある)、
普段のヤマハYBB-621に比べても半分以下、
コンサート用の大型楽器の1/6くらいの大きさしかないのではないか。
重さは5キロ。これも半分くらい。


2年ほどか、手持ちのものを売り払って、なんとか手に入れた。
これだけ巻いてあるので、息の抵抗感は恐ろしいほどある。
普段の倍以上の息を吹かないとまともに音が出ない。
音程はかなり癖があって、正直言って悪い。
気を抜くと鼻をつまんだような音しか出ない。
高音を吹くのがかなりしんどい。


それでも、これを手に入れてよかったと思う。
現時点で3回ほどライブで使った。
(桜井芳樹・関島岳郎・北山ゆうこ・高岡大祐による「ホープ&マッカラーズ」というバンドと歌女だ)
まだまだコントロールしきれていない、というか、まるで初心者に戻ったかのような体たらくだけど、
やりがいはある。

これからいくつかのライブでは使っていく予定です。


楽器の比較。
関島さんの楽器はF管でトーニスターはB♭管、
小さいのに5度も低いのは管長の違いから。
ぐるぐる巻いてあります。
サックスで言うとテナーとバリトンほども違う。



5月11日にはこの楽器だけを使った初めてのソロライブを行います。

http://www.bloc.jp/daysuke/data/1489041002

公園で吹いてみたサンプル動画。
iPhone5Sでそのまま撮ったので音割れてますが雰囲気だけでも。