JOAN OF ARC来日

◇JOAN OF ARC、ニュー・アルバムをリリース!&7年ぶりの来日公演!
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=18540

さらに、びっくり情報!なんとJOAN OF ARC、2001年の初来日以来約7年ぶりとなる来日公演も決定しているとのこと!6月末から全国7ヵ所での公演。これは観逃せません!

ああ、素晴らしいですね。
DO MAKE SAY THINKとJOAN OF ARCの来日情報が並んでるって、それはもう、僕の幸せのおおよそすべてじゃないですか。

あと、dotlinecircleさんだったか、一ヶ月前ぐらいにMAKE BELIEVEとJOAN OF ARCの新譜情報、それからティム・キンセラの初監督作についての情報、と一緒に「あのバンド」の活動再開を示唆するようなことを書いた記事を上げてたと思うんですが、いま見たらなくて、なんだか悔しいです。

http://www.myspace.com/joanofarcpvjtrec
http://www.myspace.com/theowls (あのバンド)

DO MAKE SAY THINK来日

DO MAKE SAY THINK Japan Tour 2008

2008.04.26(sat)
東京-渋谷DUO
DO MAKE SAY THINK / toe
O.A.mudy on the 昨晩
adv.3300yen / door.3800yen
01.26 Sat. 一般発売開始
open 17:00 / start 18:00
残響レコードhttp://www.zankyo-record.now.co.jp/japanese/index.html
会場HP:http://www.duomusicexchange.com/schedule/2008/04/index.html
blochttp://www.bloc.jp/daythere/data/1197659956

いいいい行かないと!!!!!!ダメだ!!これだけは!!行かないと!!!!!!

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*4月11日追記
東京では、28日にO-nestでもう一度公演があります。ひっそりとしたアナウンスなので知らない方もいると思うので。

2008/04/28(mon) at 渋谷O-nest

出演 : DO MAKE SAY THINK / LUMINOUS ORANGE
料金 : adv. 3,500yen / door 4,000yen
時間 : OPEN 17:00 / START 18:00
会場: 渋谷O-nest

プレイガイド :
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003
イープラス http://eplus.co.jp

【問】 渋谷O-nest 03-3462-4420

もちろん行きます。

トクマルシューゴ、lostage、54-71

10/27 トクマルシューゴ『EXIT』インストアライブ。新宿タワレコ。「無料なりのクオリティーは発揮」(本人談)していた。ミニアコ、アコーディオン木管楽器寄せ集め、トイドラムによるバンド構成。とにかく爽快、かつ攻撃的に盛り上がるところの手触りがこちらにとてもよく伝わってくる。ツアーも観たい。(ちなみに、飛ばされてしまった暗い曲は「ボタン」です。セットリストより)

10/27 つい最近、年明けのギター脱退が報じられたlostage。その新譜『DRAMA』、買うつもりはなかったけれど、M2「こどもたち」を聴いて慌てる。lostageといえば、特に『P.S.I miss you』の歌における言葉の聴き取れなさは、何べんでも素晴らしい。新譜はDCハードコア系の音作りに磨きがかかってずいぶんゴリゴリしているけれど、根っこにある堰切ったような少年の咆哮(その、バンドサウンドによる体現)は健在。好きです。ただ、前作と同じくフルアルバムとはいえ曲数が多い。聞き疲れる。この厚みなら、9曲前後が妥当に思える。

10/19 54-71が再び4人に!不穏と愉快の折り目を賢くつける人たち。54-71's latest video(Oct 19,2007-Kawasaki,Kanagawa jp-CLUB CITTA')

Laraaji/Ambient 3: Day of Radiance

Day Of Radiance
Brian EnoのAmbientシリーズ四作のなかで唯一、Enoのクレジットがない本作。全5曲、50分近く収録されているうち、"THE DANCE #1-3"と"MEDITATION #1-2"の二部に分けられている。Laraajiの演奏する、独特な楽器(チター、ハンマー・ダルシマー)の瑞々しい音色のその美しい抑揚が作るミニマル的変化から本作は成っているが、前半の"THE DANCE"は激しささえおぼえる快活な進行を、後半の"MEDITATION"は一転して舞い上がった後の軌跡を思わせる静かな音のながれを聴かせてくれる。そのどちらにおいても、琴線の放つ音のきらめきには民族音楽的な癖はなく、あくまで環境音楽としてさわやかな響きを楽しめると同時に、長尺のそれらを聴いているうちに心地よい昂揚がめばえ、気づけば耳を釘づけにしてしまっている。そうなったらいっそこれがAmbientシリーズだということを忘れて、ボリュームを上げてトランス感覚に浸ればいい。同じ、個人的な楽器+電子音のミニマルが心地いいたとえばManuel Gottschingの『E2-E4』のような奏者の顔が見えてしまうものとはまた違う、頭の中の"わたし"や"あなた"が音に洗われて光にさらされ、その光のなかでさらにまぶしく内側から白熱させられ変えられていくような、必要な調子はとても強く、けれど静かに、無名のままとらえられる快感があるはず。


◇Laraaji - Day Of Radiance - HMV(試聴)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1308205
これだけではなんのことかという気もしますが、これらが音の調子を強めながらけれど声は荒げずにしばらく鳴りつづける。
環境音楽 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A2%83%E9%9F%B3%E6%A5%BD

Polmo Polpo/Like Hearts Swelling

Like Hearts Swellingトロントを拠点に活動するSandro PerriによるPolmo Polpo名義での最初のフル・アルバム。時間は46:56、5曲収録で、5曲目の"Like Hearts Swelling"はライブ音源になっています。本作はConstellationからのリリースで、多分にもれず彼も多作の人で、別名義や本名のSandro Perriでのリリース、他アーティストのリミックスを手がけたりなど、幅広く行っています。
全体にわたり、エレクトロニカの要領で配置された様々な生楽器が、どこか懐かしい色の憂いを帯びながら、重層的に鳴り響きます。そして、その抽象的ともいえる雄大なうねりを、M2"Requiem For A Fox"であればゆったりとしたスライドギターの音色が伸びやかに牽引し、次第に熱をもってくる曲自体と聴き手のリズムを刺激しながら、圧倒的な「癒合」とでもいうべき開放感へ向け、テンションを押し上げます。生音の波のなかへ、なんの違和もなく挿入されるあたたかなダンス・ビートがそこへ絡まり、いつのまにか聴き手は体の内側に灯るような、かわいらしい昂揚感を、きっと自分のなかに見つけることだと思います。
Constellationの他のバンドにも共通していえることですが、多作だからこそ、一作のなかで届けたいものが絞れ、一作品における沸点の置き方に無駄がないのだと思います。本作も、M1"Romeo Heart"の徐々に盛り上がるジェット・ノイズ+啼くようなストリングスの起伏がやがて晴れると、"Requiem For A Fox"で鳴らさられるおぼろげな胎動にそのままなだれこみ、情動的な、この盤におけるひとつの頂点をまずむかえます。つづいてタイトルからもしめやかな道行を連想させるM3"Farewell"の重苦しさとわずかな郷愁の入り交じった流れを通過し、M4"Sky Histoire"で躍動的といえるもうひとつの頂点にたどりつきます。"Requiem For A Fox"が静の昂揚ならば、"Sky Histoire"は多層のストリングスが刻むビートを背景に、寄せては返す波音のサンプリングと共にタンバリンや打楽器、金管楽器が輝きのうちに溶け合って響き、跳躍する静か、といえるような、ダンス、エレクトロともポストロック、オーケストラルポップとも違う、清新な高まりを見せてくれます。そして再びノイズへと移行してゆき、終ります。その劇的な終わりをM5"Like Hearts Swelling"が引継ぎ、不思議な丸まりをもったミニマルなフレーズに軋轢音のように他の楽器が薄く重なり、やがて作品自体を閉じます。全体のめりはりがしっかりしていて緩急自在にも意味があるからこそ、何度聴いてもけしてもたつくようなことがないのでしょう。
盛り上がり、といってもそれぞれにかなりコンパクトで、なかには緩いと思われる方もいるかも知れませんが、自分は、この、まぶたを閉じることでしか埋められないようなわずかでいて微細な温かみから、遥か見晴らす場所を包み込めるような、激しく、そしてやわらかな音響がとても好きです。
http://www.myspace.com/polmopolpo
Myspaceですが、残念ながら試聴はありません)
探しましたが、試聴できるところがほとんどないようです。気になった方は、AmazonHMVなどで、すこしではありますが聴いてみてください。

Audrey/Visible Forms

Visible Forms
スウェーデンで結成された女性4人組、Audreyの1st Album。全9曲、収録時間42:33。
重苦しさから紙一重で逃れているような曲のテンポに、きれぎれのチェロの音色が絡み、足取りはしっかりしているものの、どこか不安定なウタがそこへ乗ってくる。M1"Mecklenburg"(シングルにもなっている)を聴いたときの印象です。それは、Dirty Threeが最新作でCat Powerと共演した"Great Waves"を思い出させました。
そういった趣向のバンド、であればそれだけで諸手を挙げて賛成してしまいたくなるのですが、もうひとつふたつ。時折見せるSlintばりの不穏な展開が、緩やかに進行するパートにも緊張感を与え、アルバム全体を通して、見事に緊張と緩和のバランスを保っています。そして、4人全員がボーカルをとるスタイルを活かし、コーラスの工夫によってその表情を巧みに切り替え、雰囲気の同じ曲が並ぶなかでも決してウタを一辺倒にはせず、このバンドならではの響きを作り出しています。
もっとも、同じような雰囲気といっても、厚手の布を裁断してゆくような力強さをもって鳴らされるアルバム前半と、ほつれたそれら繊維を逆に丁寧に繋ぎとめていくようなアルバム後半の美しい流れとでは、確かに違いがあるように思えます。そこに、彼女たちの息の継ぎ方があるのかも知れません。
http://www.audrey.se/(公式)
http://www.myspace.com/audreysweMyspace

MAKE BELIEVE & OWEN JAPAN TOUR 2007

1/27 O-NEST 観てきました。
パフォーマンスについてはなにをいわんや。本当に素晴らしかったです。OWENは一縷のブレもなく丸ごとOWENだったし、”強いていえばパンク”MAKE BELIEVEは各個のライブ技術に更なる磨きをかけていて「まっすぐ楽しい混沌」とでも云うべき比肩するものないステージを見せつけていました。セットリストについては、両者、新旧満遍なくという正統派の感じでした。
なのでそれ以外の面白かったことをちょっと書いておきます。というか、さすが10代の時分からシカゴの混迷を駆けていた彼らだけあって、ライブでのコール&レスポンスなんかは本当に上手で、演奏以外のそういった意味でも面白いことだらけでした。
まず、麗しの兄弟愛?なのか、OWENがステージ中にドリンクチケットを振って「ビールと換えてきてくれよ」というような冗談を飛ばすと、ほどなく袖から兄・Tim Kinsellaがお酒の瓶を持って登場。「ほらマイク!」とそれだけ手渡してさっそうと袖へ消えていきました。そしてOWENが終りMAKE BELIEVEステージ・セッティング中、OWENこと弟・Mike KinsellaがGuitarのSam Zurickとなにやら悪だくみの様子…。何をするかと思えば、MAKE BELIEVEの演奏開始とほとんど同時にOWENが返礼とばかり思いっきり観客の中へダイブ。スロー・コアのひとのダイブなんて、こんな組み合わせのツアーでない限り考えられないでしょうね(笑)。みんな驚きつつもやっぱり触りたいもので、どんどんどんどん彼は後方へ流されていきました。悪だくみ?中に身体いっぱいにジェスチャーしてたロケットが飛び立つように右腕を伸ばす動作は、そういう意味だったのか。
それから、毎度のことではありますが特筆すべきはTim Kinsellaのファッション。昨年来日時は明石家電視台における松尾伴内よろしくの素敵なシャツを着ていたのですが、今回冬仕様になったその服装は、まるで「水道管破損強盗(でもほんとは無実)が逃走中、北欧のセレクト・ショップに突っ込んで裏口からいきおいよく出てきたときの格好」でした。そしてやっぱり旅行人スタイルのぱんぱんに膨らんだカバンを肩から提げて…。OWENもカバンは提げていましたが、ライブ中使っていたi podなどを入れていたのでその意味はわかるのですが、兄は一体なんのために…?しかも、ライブ終了後カバンは最初に置いたままステージのまんなかでくたびれていました。
OWENといえば彼の唄のあったかさもさることながら、ライブ中の応対も素敵で、観客にうながされてアメリカでの本住所をみんなに教えてしまったのは、サービス精神旺盛な証拠だといえるでしょう。遊びにいっていいそうですよ。そう、話はちょっとそれますが、新譜『At Home With Owen』での曲アレンジの良さを、ライブを観ながら想いました。もちろん弾き語りで魅力半減なんてことはあるはずもなく完成した素晴らしさを届けてくれたのですが、弾き語りでは良い意味でつづまるところがアレンジによって伸ばされているような気がして、アレンジの好例として新譜を再認識できました。
話しかわってTim Kinsellaは期待を裏切らず終始酔っ払ってました。なんだかもう、さすがです。Nate Kinsellaは親のかたきみたいな顔で豪腕をドラムに叩きつけつつキーボードを同時に演奏。Sam Zurickは目深にハットを被りながら棒立ちで職人プレイ。Love of EverythingことBobby Burgは結成したてのパンクバンドのような楽しげな顔をしてベースを弾いていました。ある意味めちゃくちゃ散らかった空間の中で、変拍子も超展開もなんのその、やっぱり彼らの真骨頂はいまこの場にあることを知りました。
あと、MAKE BELIEVEのセットリストがなんということもないんですが面白かったです。正式な曲名じゃなく仮歌のタイトルみたいに書かれていて、覚えているところでは、上から「POP,CAT,TEMPO/STEVE,PIXIES,POLYMY,DRUMMER,KURT,AFRO/」等々、「Temping as a Shaman」がなぜ「CAT」なのか。謎は深まるばかりです。
以上。MAKE BELIEVEとOWENについて思いつくまま、かなりどうでもいいことを書きました。読みにくくてごめんなさい。
前座のbedは京都、大阪から来たバンドで、絶叫系のポスト・コアを繰り広げていました。なかに歌を導入するのはいいのですが、その要所がちょっと微妙かなという感じもしました。でも、重さと軽さのあいだで作り上げたリズムをすばやく歪めていくような、全体のかたちある流れはかなりかっこよかったです。
Love of Everythingはほんとに相変わらずという感じでした。継ぎ目なく展開させていくDIYトラックにBobbyの子供のような高音の歌声が重なって、ふにゃふにゃな空間を創造。そのなかで時折鳴る強めのドラムや、レトロカメラの「パッキュイーーーン」というフラッシュ音をギターのマイクで拾ったりした音がアクセントになって、構成良くパフォーマンスを締めていたように思います。
あ、そうだ。終盤、MAKE BELIEVEから日本への拍手がありました。Timが日本に感謝を述べたとき、観客がそれに拍手をすると、「No,No,No」と制止させて、「俺たちから日本へおくるんだ」ということを確認して、四人で拍手。いい人たちでした。
ということでまた、彼らの来日を楽しみに待ちます。
OWEN MAKE BELIEVE JAPAN TOUR 2007終了!dotlinecircle blog
↑前日行ったという富士での写真がアップされています。MCでは、みんなで裸になって寝転がったとか云ってたような気がしますが、足元はどう見ても霜の大地です。ちなみに、写真右からOWEN(Mike Kinsella)、Tom(OWENのステージでサポートを担当)、Nate、Bobby、Tim、Samです。