晴れて無料のUiPathコミュニティエディションが日本企業で使える件

10/9追記:公式なアナウンスがでました。「Communityエディションのご利用は個人の方の利用のみに限定されておりましたが、その利用可能範囲が拡大されました。」

UiPathの日本法人、というか日本語Webサイトだけが企業でのCommunity Editionの使用を禁止しているような記述をしており、UiPath日本法人に問い合わせたり、ルーマニアのUiPath法務に問い合わせた始終を以下に書きました。
2017-10-18 無料のUiPath Communityエディションは実は一般企業でも堂々と使える
2018-08-15 今でも無料のUiPathコミュニティエディションが日本企業で使える件
結論としては使用して良いとのお墨付きをUiPath本社からいただいていたものの、お客様にコミュニティエディション(以降CEと略します)での検証を勧めたり、社内トレーニングに使うわけにもいかず困っていました。
同様にモヤモヤしている企業さんがいたかと思いますが、日本語サイトがついに英語のCommunity Edition License Agreementと同様の内容にアップデートされました。

まだページタイトルや登録フォームには以前の記述が残っていますが、本文ではエンタープライズとその他の法人の利用がOKになっています。

エンタープライズとその他の法人の違いは企業規模で中規模以上の企業はだいたいエンタープライズが該当すると思います。
その利用範囲は検証とトレーニングに限られていますが、社内に広めてなんぼのRPA導入担当にとっては予算の差はめちゃくちゃあります。
実は英語のCommunity Edition License Agreementも夏ぐらいにアップデートされており、先述の8月に記事を書いた時にはエンタープライズかどうか関係なく

・法律上の組織である場合、関連会社全部で最大5台のマシンでStudioを使用できます。
・Orchestratorは、評価とトレーニングの目的でのみ使用できます。

となっていたのですが、最初に書いた昨年の条件に戻っています。詳細は先述の今年8月の記事をご覧ください。
8月の許諾内容だと、海外でも大企業でStudioをサーバーで5台立てて業務に使っていいんかいというツッコミがあったのかもしれません。
8月の私のルーマニアへのツッコミが反映されたとしたら下手な英語メールでがんばった甲斐があります!

はてなダイアリーからはてなブログに移行できない

はてなダイアリーはてなブログは同じだと思っていました。
最近ニュースで、はてなダイアリー終了というのを知り、ようやく別物だと知り移行しようと思いましたが、私のような人は多いみたい。

殺到していて休止中でした。

今でも無料のUiPath Communityエディションが日本企業でも使えることをルーマニアに確認した件

昨年書いた記事「無料のUiPath Communityエディションは実は一般企業でも堂々と使える」のコメントにて、今は使えないように変わっちゃった情報をいただき、UiPath社に確認した内容をご紹介します。
ただし、以下の内容について責任を持てませんので、どのように理解するのかはご自身でご判断ください。
まず真相を調べるために日本語のコミュニティエディションのページを見たところ、今まで無かったトライアルエディションとコミュニティエディションの比較を紹介するページが増えていました。

そして、このページの下の方にはこんな記述があります。

日本国内においては事業規模を問わず、商用でのコミュニティエディション利用をお控えいただいております。事業者様のトレーニング・評価目的のご利用についても同様となります。商用トライアルをご利用ください。

これって、今までさんざんUiPath社が推奨していたCoE(Center of Excellence)みたいな組織でUiPathの社内教育を大々的にやっている企業にはコスト面でインパクト大きいですよね。だって今までは教育目的や評価目的であればコミュニティエディションが使えたんだもん。
しかもトライアルエディションって、「1企業につき60日間無料」であって1名につきでも1台につきでもない。他の部署がトライアルを先にやっていて60日も使えなかったというトラブルはフォーラムにいくつもあります。この縛りが改善されていたらマシですけど。
これって昔の許諾内容が日本だけ一人歩きしているのではと頭をよぎりました。というのも以前も先述の記事で書いていますが、同じことがあったので。そこで許諾内容のバイブルである「Community Edition License Agreement」を見たところ、たしかに内容は変わっていました。

・法律上の組織である場合、関連会社全部で最大5台のマシンでStudioを使用できます。
・Orchestratorは、評価とトレーニングの目的でのみ使用できます。

やっぱり企業が使ってはいけないなんて、どこにも書いていません。逆に組織の大小問わず5台までStudioはOKで、Studioについては目的の縛りがなくなりました。大規模な社内教育を考えているところで5台は少ない数ですが、それでも5台のマシンであり5ユーザーではないのでなんとかなる条件です。
次にUiPath社の日本語サポートに聞いて見ました。

・UiPath Community エディションは、この質問もサポートしない。
・Community EditionのLicense Agreementは、ルーマニアのUiPath社との間に締結される内容であり、UiPath日本法人はサポート対象外である

想定どおり、塩対応でした。
インストールや操作の質問ではなく、導入の相談にはのるものですけどねぇ。うちはエンタープライズをすでに買っていますが、顧客にどのエディションを提示できるのか本当のところを知りたかっただけなんですけど。しかもご丁寧に日本独自の縛りを併記してきたので、それも含めてルーマニアの法務に聞いて見ると返信したら、一方的にサポートケースをクローズされちゃいました。一発レッドカードみたい(笑
まぁそれも想定どおり。
それで本当にルーマニアの法務にメールして見ました。ざっとこんな内容です。

・日本の企業である。
・英語のLicense Agreementでは企業であっても使って良いと書いてあるが、日本語のページでは禁止すると書いてある。
・どちらに従えば良いのか混乱している。教えてください。

すると翌日に返事がきました。本当にブカレストから。通じた俺の英語(w
答えは明快!

・日本語バージョンではなく、英語バージョンのLicense Agreementを優先してください。
・あなたが法律上の組織である場合、関連会社全部で最大5台のマシンでStudioを使用できます。

スッキリしました。
でも日本支社がうちに売ってくれなくなると困るので、慎重に振る舞おうとは思います。

俺のiOSアプリがMinimum Functionalityリジェクトを突破した件

独自に運行しているシャトルバスとか、「ちぃばす」とか、たぶんローカルバスとか、バス停の板とか紙とか良くてPDFでしかない時刻表って一杯あるかも。という想い、という綺麗事ではなく自分がそれで毎日イライラしていたのでiPhoneで使える俺アプリを作ってみました。
殆ど今まで作ったアプリの実装を応用すればちゃちゃっとできました。一番大変だったのはもとのPDFの時刻表から何度もコピペしてXMLを作る地味な作業w
最初のバージョン

UITabViewControllerにUINavigationBarとUITableVewとUISegmentControlを乗っけて表示。これだけでPDFを拡大するよりもかなり使いすくなりました!
Apple Developer Programに年間100ドルも払っているので、ならば飲み屋でモテるネタにとApp Storeで公開することにしました。
その結果は、リジェクト!

Guideline 4.2 - Design - Minimum Functionality

でたよ。
出す気が無くても、iOSデベロッパーが一番言われたくない、心が折れるリジェクト理由なのです。
このガイドラインはようするに「つまらないアプリ」っていう規約です。でも、以前はiBeaconや気圧計のすごくシンプルなアプリでも通りました。実際、サンプルコードそのままと思われる他のデベロッパーのアプリもApp Storeでよく見かけます。
それが、どうも審査基準が厳しくなったみたいです。
私のプログラマー魂が燃え上がりました
ちゃちゃっとUINavigationBarの右上に「乗り場」ボタンを追加して、タップするとSafariGoogleマップが開くようにして、即日に再申請しました。
っが、依然としてMinimum Functionalityが解消されていないのでリジェクトとの結果。
ですが、

リジェクトに反論して食い下がるのは時間の無駄

です。過去に別のリジェクト理由で反論して食い下がった経験がありますが、審査は審査員個人に依存する部分があり、審査結果に対して頑固で時間の無駄です。
そこで前向きに仕切り直しすることにしました。
リジェクトのメールに対策が書いてあるのですが、それをもう一度冷静に読んで今回やらねばならないのが

アプリのコンセプトを変える必要がある

こと。
つまり時刻表アプリというコンセプトがアウトだと。今まで用語集アプリとか作っていましたが、それも今の審査基準あるいは今回の審査員ではアウトかもしれません。

時刻表を表示して「んで、その次に何が?」の何が必要

そこで、時刻表アプリというコンセプトを捨てて、知恵を絞り、このようにしたところ審査を通りました!
審査が通ったバージョン

一見するとわからないかもしれませんが、UINavigationBarとUITableViewの間に次のバスの出発時間とあと何分かを表示するのを追加しました。あと「乗り場」をタップした時に、GoogleマップではなくiPhoneの地図アプリが開くようにしました。後者はアップルへの忖度ですw
この結果、そう、このアプリは時刻表アプリではないです。

次のバス発車時刻がすぐにわかってカウントダウンするアプリ

なのです。アプリの主役だった時刻表はオマケという位置付けだと滲み出るように、次のバスとその残り時間を表示しているUITextViewを残り時間によってグリーンからレッドに色がチカチカしながら変わる仕様に作りこみました。
リジェクトされて知恵をもう一絞りしたおかげで、確かにユーザー体験はよくなったと思います。
そこで、今度は自主的に欲望が湧いてきて、通知センターにも表示しちゃうようにしました。
通知センターの「今日」に表示

これは今審査中です。通知センターを使ったアプリは初めてなので何かあったらまた今度。(=>追伸:半日後に審査されApp Storeに無事公開)

アクセスログでみるとiPadはまだまだ売れる

先日アクセスログの統計を見て、やっぱり一般消費者にiPadはまだまだ売れると確信を持ちました。
数年前にAppleiPadタブレット市場は頭打ちだと予測し、仕事で使うハイエンドのiPad Pro、学校で使うローエンドのiPadの2種類にしてしまいました。
つまり真ん中が無い。
そこはiPhone plusを位置付けている感があります。
なので、私が電子書籍を読むのに最適だと思っているiPad miniは何年もアップデートされない。
本当?
そんなに市場ないのかなとずっと思っていました。
先日アクセスログの統計を見て驚きました。

これはiPadSafariのバージョンごとに集計したものですが、なんと過半数Safariの9.0。つまりiOS9.xのユーザーです。このことからiOS9.xまでしかサポートしていないiPad2iPad miniのユーザーが過半数いると推測できます。
この消費者は、初代iPadを買ったアーリアダプターではなく、その後にiPadを買った大量の消費者たち。その人たちが買い替えをためらっている感が見て取れます。というのも私もそうだからです。iPad mini4の次がでたら買い換えようと思って早数年。

一方でiPhoneはなんとなく2年で買い換える人が多いからか、順当にiOS11が過半数という結果になっています。
今となってはminiは最低でもローエンドのiPadと同様にペンをサポートしないとminiを買い換える気は湧かないです。今ので本も動画も見れますので。iPad2も持ち歩きませんがBose SoundTouchに接続してミュージックプレイヤーになっていますが現役です。
Apple Musicや動画アプリに夢中で、iBooksにあまり力を入れていないAppleがこのことに気づくのはいつかなぁ。もっと高額で引き取るとか、Apple WatchのようにSIMの共用ができないと買い換えないなー。
 
本題と関係ないですが浴室のミュージックプレイヤーでiPhone5も現役ですし、iPhone6は電話としても現役です。バッテリーは30分あれば自分で交換できますし。
Face IDはユーザー体験に関係ないので全く興味ないですねぇ。この先iPhoneiPadだらけになるのを、アップルが何かしらの消費者が腑に落ちる理由をつくって捨てさせないと、この先もっと市場が縮小すると思います。

iOS11.3で俺アプリが全部クラッシュしたので対処した

ある日、App Storeにリリースしている俺アプリが動かないことに気づきました。
しかもリジェクトされていないアプリ10本全部。
ローンチスクリーンを一瞬表示して消える。だけど、アップスイッチャーでは見えている。

でもこれはアップスイッチャーが勘違いした残骸みたいで、バックグラウンド処理は動いていないことからクラッシュしているところまでわかりました。
少し前にネットのニュースでiOS11.3になってSkypeとかがクラッシュしているのは知っていたのですが、ユーザーインタフェースがぜんぜん凝っていない自分のアプリがまさかと思いスルーしていましたが全滅でした。
ネットで類似した現象を探したのですがコレといったものはありませんでした。Storyboardを作り直して治ったというのはありましたが、既存のアプリを全部作り直すのはなんとも現実的ではなく気絶しました。
それでやったこと。
1)iOS11.3をiOS11.3.1にアップグレード。=>かわらず。
2)次に現象をXcodeと実機でみるためにiOS11.3に対応するXcode9.3をダウンロード。
ところがXcode9.3からmacOS 10.13 High Sierraしかサポートしていないことが判明。これまでのパターンだとXcodeは開発ツールということもあり、一つ前のmacOSまでサポートしていたのですが、これがだめに。これで1日が経過。
3)それでmacOS High Sierraをダウンロードしてインストール。そしてXcode9.3をダウンロードしてXcode9.2からXcode9.3にアップグレード。これで2日経過。
4)Xcode9.3で再ビルドしただけでクラッシュが解消されることを発見。これまでにリリースしたすべてのアプリをビルドしなおしてiTunes Connectでレビュー待ちにしました。この作業でまるまる半日かかり、トータルで3日経過。
5)5日目の早朝にすべて審査を通過してApp Storeへリリース完了
今回のアプリは、昨年にiPhone Xの画面に対応した時のXcode9.1でビルドしたものだったので、そのSDKに何らかのバグがあったのではと思います。
ゴールデンウィークにバリバリ使う予定のアプリだったので焦り、疲れました。でも旅先で愕然としなくてよかったです。
有料アプリをご購入いただいているユーザ様にはご迷惑をおかけしたと思います。
申し訳ありませんでした。m(. .)m
あと数日で審査を通る見込みですので今しばらくお待ちください。

5分でもできる!iFixit翻訳ボランティアで英語力とライティング力をアップ

私が最近ハマって楽しんでいるiFixitの翻訳ボランティアというのをご紹介します。
iFixitって何?
iFixit社は、修理して使い続けることがエコであるという理念で修理パーツやツールの販売を手掛けている会社です。そして、iFixit社は単にパーツやツールの販売だけでなく、正しくパーツ交換をするための修理ガイドをソーシャルで作成し公開して交流できるサイトを運営しています。ここが従来のパーツ屋さんのスタンスと違うところだと思います。

ifixit.com(日本語)
私は昨年秋までiFixit社がどのような会社か正しく知りませんでした。それまでは「毎年恒例の秋にでるiPhoneの新機種を真っ先に分解してネットのニュースになる解体屋さん。」ぐらい。数年前から自分でiPhoneのバッテリー交換をしており、何度もネットで情報収集した経験があるのですが、それでもそのぐらいの認知度でした。たぶん当時は日本語の修理ガイドの充実度とかでGoogle検索の上位にヒットしていなかったのかなと思います。そして昨年9月24日に、iPhoneの修理について追加の情報がないか検索していたところ、iFixitの日本語の修理ガイドにたどり着きました。
 
オレ、翻訳ボランティアになる
とても洗練された修理ガイドのページに、これまで気づかなかった自分に驚きました。たとえばiPhone 7だと以下のように細かく18ものガイドが整備されています。

各パーツの修理ガイドはすべて統一されたフォーマットで見やすいと思いました。またバッテリー交換のような複数のパーツの手順の組み合わせで成り立つガイドは、ちゃんと個々の修理ガイドが連動しており、同じ修理が異なる手順にならない工夫もされています。

そこで目に留まったのが「翻訳」のボタン。恐る恐るクリックしました。そうすると日本語のページが下記のような英語と日本語の翻訳用ページに切り替わりました。

最初は何も知らなかったので、「えっ?自分で翻訳していーの?ほんとにー?」という感じで、気になるところを翻訳(というか微修正)して保存しました。そうしたら数日後に、なんと自分の翻訳が修理ガイドに反映されている!
 
この体験で初めてiFixitの修理ガイドというのは、世界中のたくさんの翻訳ボランティアの手によって作成や翻訳されていることを知りました。(反映にあたってはiFixitスタッフのレビューが入ります)
上記の画面のとおり、ちょこっとした単位での翻訳もできるのです。
これは「目的を持って英語に接したい」「テクニカルライティングを継続的にしてスキルアップをしたい」という自分の求めていたことにマッチしました。それまでは自分の開発チームのために洋書を部分的に翻訳した経験はあったのですが広く公開されるような文章の翻訳って自分のスキルでは機会は絶望的だと思っていたし、テクニカルライティングもソフトウェア関連は昔に経験があるのですが機会を得るために売り込むのは面倒。でもここなら好きな時に自由にやれる!と思いました。それからランチタイムや仕事帰りの通勤時間にちょこちょこ開始。

これはアカウント情報でみることができる私の翻訳活動の時間帯(UTC-7)。日本時間(+16)で、もろランチタイム、仕事帰り、晩飯の後に傾向がでていますね。

こちらもアカウント情報でみることができる私の時間軸の活動グラフ。12月はプログラミングに時間を割くことが多く翻訳は少なめですが、お正月のお餅もカレーも飽きてムクムクっとデルタが上昇しているのがわかるかと思います(笑)
 
サプライズあり!
翻訳を始めたある日、iFixitの日本人スタッフの方からコンタクトがあり、グッズを送っていただけるとのこと。

ギークなステッカーやTシャツをいただきました。先日はパーカーをいただきました。職場のPCにもステッカーを貼ってしまいました。今度、海外の翻訳ボランティアに見つけてもらえるようにスーツケースに貼ってみようかなと思います。

グッズは大好物なので燃えます!
 
楽しいこと
やってみて勉強になるのが、ソフトウェア開発とまた違う英単語がビジバシ使われている点です。ハードウェア関係ってこんな表現使うのだーと毎回発見がありますし、表現の意図に苦しむ時もあります。苦しむのも楽しい。
プラスネジのドライバーをPhillips Driverと呼ぶのを翻訳ボランティア活動で初めて知りました。昔、海外旅行先で「Plus Driver貸してください」って言って、なかなか通じなかったのはこのせいかーと謎が解けました。このようにDIYレベルで日常英会話でも使うハードウェア関連の英単語もバンバン吸収できます。
最近は最初にフランス語で書かれた修理ガイドを、Google翻訳で英語に翻訳して、それをもとに日本語に翻訳したりする余裕もでてきました。
今年すっごく楽しい体験をしました。ある日、ランチタイムに同時に同じ修理ガイドの翻訳を他の翻訳ボランティアの方としてしまったことです。私の翻訳は5分かけたぐらい捨てることになったのですが、それよりもどこかで同じ楽しみを持って取り組んでいる翻訳仲間がいることが嬉しかったです。
 
翻訳で気をつけていること
翻訳対象の製品のメーカーの商品紹介サイト、取扱説明書の日本語バージョンの訳語を優先しています。たとえばTaptic EngineやTouch IDのような名称。メーカーが英語のまま日本語サイトでつかっているならばiFixitでも継承するようにしています。たとえば、iPhoneの各種サイドボタンの呼び方は新機種でアップル社が変えることがあるので要注意です。
もう一点が、ミスリードしないように修理ガイドに沿って脳内シミュレーションしながら翻訳の文章を組み立てること。たとえばiPhoneの下側と原文に書いてあるときに、それは表面の下側なのか、下側の側面の外側なのか、下側の側面の内側なのかとか。脳内で修理をシミュレーションすると、正確に伝わりやすい日本語を見つけられます。
 
ところでiFixitのパーツや工具は日本で買えないのか?
一部取り扱っているお店はあるようですがiFixitの日本向けネットショッピングサイトは今現在はありません。米国から輸入はできると思いますがリチュームイオンバッテリーの郵送は国際的に規制がかかっているのでそれ以外のパーツや工具までかなと思います。でも、ヨーロッパやオーストラリア向けサイトは立ち上がっているので、今年ぐらいにはと期待しています。
 
どのジャンルの修理ガイドが対象か?
冒頭のiPhoneをバラす会社のイメージで作成や翻訳できる修理ガイドもスマホやパソコンかなと思っていたのですが、なんと服や車まで多岐にわたっています。

服の場合は、ファストファッションのリフォームも公開できると面白いかもしれませんね。
自分の場合は、スマホやPC以外にはオーディオ関係には参戦できそうな気がしてます。
 
おまけ・DOZUKI
実はiFixit社は修理ガイドを共同作成するためのプラットフォームDOZUKIを開発し保有しています。DOZUKIだけクラウドサービスとして提供しているようです。DOZUKIの公式サイト

仕事関係で手順書を作ることがあるので、DOZUKIの日本への展開も期待しています。金融系の膨大な手順書整備とかにいいんじゃないかなー。
 
日本語に翻訳されていない修理ガイドはたくさんありますので、ぜひみなさんも翻訳仲間になってください。