さまざまなじんせい

元石川県議、森祐喜氏が死去 森元首相の長男
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072701000371.html

 森喜朗元首相の長男で元石川県議の森祐喜(もり・ゆうき)氏が25日午後11時22分、多臓器不全のため金沢市の金沢大病院で死去した。46歳。石川県能美市出身。自宅は能美市下ノ江町27の1。葬儀・告別式は近親者で執り行う。喪主は未定。

 2006年から県議。酒気帯び運転したとして昨年8月、道交法違反容疑で逮捕され、議員辞職した。今年5月から体調を崩し、入院していた。

 森元首相は27日午前、能美市の自宅で記者団に「最後は笑顔だった。これまで父の存在が重かったのだろう。」と語った。酒気帯び運転については「処方された薬を飲んで意識がもうろうとしていた」と説明した。

 どうも推測するに、わがまま勝手のまま成長し、乳母日傘で育ったがために、結局自分の足で立てることも知らず。

 何の目的もないまま東京に出て、同じように目的も見出せない者たちと群れ。目的を持ち、もっと切実な目的すら持っている人々を踏み台にして。

 結局、己の器の大きさ、容のままにその人生を閉じる。

 まあ、それが誰しもの当然といえば当然かしれないけれど。

 それでも、結局。こういう人にとって、自分の人生というのはいったいなんだったんだろう。

 ところで、注射器の回し打ちは体に悪いのでよしましょう。

お願いだ、理性的な司法の判断を!

「東電OL殺人事件」再審の可能性 DNA鑑定で「第3者」急浮上
http://www.j-cast.com/2011/07/21102156.html?p=2

「これまで鑑定不実施」の検証も
現場からは、使用済みコンドームの中からマイナリ受刑者の精液が見つかり、マイナリ受刑者の体毛も見つかっていた。マイナリ受刑者は裁判で、犯行があった日よりも1週間から10日程度前のことだと主張したが、確定判決では退けられた。
今回のDNA鑑定は、同事件の再審を始めるかどうかを審議している東京高裁の再審請求審で弁護側が要請した。高裁はこれを受け、現場で採取された物証のうちDNA鑑定をしていないものについて実施するよう、検察側に要請していた。今後、なぜこれまで鑑定が行われなかったのか、の検証も求められそうだ。
「東電OL殺人事件」は1997年3月に起きた。東京都渋谷区のアパートの空き室で東京電力の女性社員(当時39歳)が首を絞められ殺害された。現金4万円も奪われた。被害者が大企業の総合職女性だったこともあり、当時その私生活報道が過熱したことでも知られる。

RTの際は落ち着いて

ツイッター上で次のようなツイートが流れてきた。

(追記:29日 午前1:47 オリジナルのツイートに関しては投稿者の方が削除されたようです。わたし宛にツイートがあり、以下に書いたことについて概ねご理解いただいたようです。その方とわたしのやり取りに関して、ご了承いただければ後ほど補完したいと思っています)

【政府の許可無くインターネット等での放射線測定の報告は禁止】http://bit.ly/mfRaco言論表現の自由の禁止を政府が言い出すとは、政権も末期的状況である。政府の発表は信頼できないから国民自身が検査をしているのだ。それを理解できないとは、民心の心は眼中に無し?

一時、「ネット規制強化法案」を閣議決定というデマが飛び交ったので。

飛び交った現場、その1→上杉氏編

飛び交った現場、その2→孫氏編

(デマである、という傍証は、各氏の発言に記載されているリンクを辿ってみればいい、というか、辿れない。ネタ元は、誤りに気づいて当該記事を削除しているようだ)

(というか、この件については、大変なサイトへのリンクを忘れるところだった。参考サイト→「震災のドサクサというデマ」(@今日も得る物なし))

その流れにのっかった話だろう。
しかし、文部科学省の事だから、
ひょっとすると圧力ぐらいかけるかもしれない。

と、思って当該学校にインタビューしてみた。
対応していただいたのは校長の佐藤様。

お忙しい時間を取らせて申し訳ありませんでした。

当該小学校では児童の安全を勘案して、
簡易測定器「はかるくん」を使って教員が時間を割いて測定していた。

その値を当該HP上で公表していたが、

1.測定方法について、特に習得しているわけではない職員が計測するために、却って誤解を招く値(多くても少なくても危険)が報告される恐れがある。

2.保護者の方にとって、HPよりも後にも残る紙(そのおしらせにも記述されている「学校便り」)で知らされた方がアクセスしやすい。

3.計測、HPの更新に一定の時間が取られるのでやはり、一週間なりまとめて報告できる紙媒体の方が良い。

などの理由から、HP上での公表を止めたということだそうです。

ですので、
今後も児童のために計測は続けて、
その値に付いては(参考値として)「学校便り」などで、
保護者の方へ知らせる。

また、入校の際の泥や埃の除去なども習慣化されているとの事です。

(このような習慣を児童に指導しなければならないことは、
大変な事であろうと心が痛みます)

そして、わたしも気になった。

国、文部科学省、県、教育委員会等からの圧力、
働きかけのようなものはあったのでしょうか。
との質問には、一笑に付され。

そのような事はなかったと明言されました。

「政府の許可無くインターネット等での放射線測定の報告は禁止」
というような事実はありません。

現に、その学校の過去の測定値はそのまま残っています。

なんなら、「はかるくん」を買って、
毎日測定値をブログかツイッター上で公表してみれば?

その上で、黒い服と黒めがねの男たちがやってきたら、
ご一報ください。

追記(午後0時45分):江川紹子氏が取材したのか、報告をツイートに載せている。

計測結果をHP上で発表するのをやめた郡山市立橘小学校の佐藤校長「教員の仕事が増えて忙しくなり、HPに載せる作業をするがきついと思い、計測結果はプリントで全家庭にお知らせすることにした。国が正確な数値を出しているし、学校の計測は地域限定の情報だし、HP見ている人は少ないので」と

わたしのような者があれこれ言うよりも、
これでとりあえずデマは沈静化されるでしょう。

(追記:29日 午前1:50
 福島県議会議員 本田朋と言う方の次のようなツイートが流れてきた。

先程の件。文科省は郡山橘小学校放射線量公表に圧力などかけていないそうです。http://newenergy-hideinu.blogspot.com/2011/04/hp.html 私もさすがに、にわかには信じがたい、とツイートしましたが。

同ツイート内で指されているサイトはこちら。
「エネルギーシフトと子どもの未来のために」
2011年4月28日木曜日

「橘小学校がHPで放射線の測定値アップを中止して、そして再開した件について」

先の、本田議員の言われる「文科省放射線量公表に圧力などかけていないそうです」と言われている根拠が、ご自身の取材か、この和田さんの記述からのご発言かは不明です。(後ほど、確認のツイートを送ろうと思います)

また、和田さんの取材はわたしよりも詳細になっており、当該校、文科省、市教育委員会と渡っており、(わたしは、教育委員会が県であるかと上記に誤認しておりましたが、「市立小学校」ですから、当然所管は、市教育委員会ですね)特に市教育委員会への取材においては、

Q  橘小学校がホームページ上で放射線値を公表しなくなったのは、郡山市教育委員会の指示ですか?

A ええ、そうなんです。いっさい明かしたくないというわけではないのですが、放射線の値については、日本はもちろん世界的にシビアな見方をしている方が多く、非常に関心を集めているんです。それで、各学校で測定はしているんですが、測定のプロではなくて学校の先生方が計っているので、必ずしも正確な値とは限りません。それを世界中の方々がご覧になり、さまざまな反響が寄せられています。たとえば、「この数値では危険だ」とか、逆に「これくらいなのに、なぜ活動させないのだ」と、いった意見です。それで、安易に計測値をホームページで公開することは、かえって混乱を招くことになると判断し、ホームページでアップしないでほしいということを(橘小学校)に伝えました。しかし、もし問い合わせがあった場合には、「先生方が計った値なので…(正確ではないかもしれませんが)」ということで、お伝え下さいということは言っています。

と、結果的には市教育委員会からの働きかけがあったことは認めていらっしゃいます。

しかし、和田さんも当該ページで書かれているように、文科省や国が圧力をかけて情報統制をしていると言うような事ではなく、各所管がそれぞれに児童の安全と、父兄の安心を慮っての行動であると感じます。

また、この郡山では小学校の校庭の土壌処理の問題なども持ち上がっているようで、一時も早くこのような問題から教育の場を開放できるよう願っております。

今後の原発発電について、そしてひとつ。

最近の原子力発電建設・計画の動向(2007.11.21) JAEA

いわゆる「幸福な過去」といううものか。
原子力ルネッサンスの様子が判る。

ひと苦労して見つけたオリジナルらしきファイル。
(誰かが検証のためにか、商用サイトに保存したのだろう)


"Solar and Nuclear Costs
−The Historic Crossover
Solar Energy is Now the Better Buy"

by John O. Blackburn
& Sam Cunningham
(July 2010)

Prepare for NC WARN

ここ

2010年12月24日にこの文章について触れられている文章。

岩波書店発行『世界1 2011January no.812』
《特集 原子力復興という危険な夢;マイケルシュナイダー他》

「131ページに図6「発電コストの歴史的交差(ノースカロライナ州における事例研究)」を掲載している。
出典が明らかになっているので、それをウェブにて調べたら以下の内容であることが判明した」

2010年12月24日 IOJ会員 鈴木 弥栄男

ここ

この文書で触れられているMITの文章。
(2003年版から、2009年版にアップデートされている、
多分、近々、最新版には更新されるのだろう)

"The Future of Nuclear Power

  • AN INTERDISCIPLINARY MIT STUDY"

ここ


"Blackburn and Cunningham" レポートがニューヨークタイムズに取り上げられたことを受けて、このレポートの不備を指摘する原子力技術者 Rod Adams の文章。

"Gullible Reporting By New York Times
On the Cost of Solar Electricity
Versus Nuclear Electricity"
by Rod Adams

ここ


"Levelized Cost of New Generation Resources in the Annual Energy Outlook 2011" (eia 2011)

ここ

この表がわかりやすり。

Innovation of Japan
NPO IOJ 日本の将来を考える会 ここ

原発の廃止は現実的なのか(I)
平成23年4月12日 NPO IOJ 日本の将来を考える会

ここ


「次世代軽水炉等技術開発 開発の計画と現状について」
平成22年1月28日(財)エネルギー総合工学研究所

ここ

「2050年原子力技術ビジョン
次世代軽水炉から第4世代原子力への原子力技術開発戦略
IAE 財団法人エネルギー総合工学研究所 理事 松井一秋」

ここ

※16ページ目の「エネルギー源別世界の発電電力量」の推移。
2100年までの見通しが描かれている。
この中で、大きな割合を占めて期待されているのが
「FBR」つまり、「高速増殖炉

また、12ページの記載も興味深い。

限りあるウラン資源と、現実的なリサイクルを前提にすると、世界市場で核燃料争奪となり日本には回ってこない。


以上の資料等を受けて。
孫氏のプレゼンのように原子力よりも太陽光発電の方がコストが安いとするのは、誤りだろうと思う。

彼が言うように、現状のテクノロジーで既に逆転が起きているのなら、
なぜ、各電力会社がなだれを打って「コストが安い太陽光発電」に
移行しないのかが判らない。

また、孫氏のいうような「買い取り価格」は、
国際価格比較をした場合、やはり割高となる。
他国よりも割高な電力料金で良いかどうかは今後の議論になるだろう。
(電力料金が高ければ、
それを利用する鉱工業の海外移転を進める)


しかし、
総合的に見た場合、
高速増殖炉」(核燃料サイクル)は破綻しているわけだろうし、
原発開発は脱石油と言う外交的な自立を求めて進めてきたはずだが、

ウラン資源の事や、
その再処理。
更に、今後日本に向けられる国際的な原発規制等を考えると、
ウラン資源によって日本は逆に自立から遠ざかる。

それらを勘案すると、
コストが高くなるのは間違いないだろうが、
今からいっそ、再生可能エネルギーへの移行に進んだ方がよさそうに見える。


しかし、それでも中国は原発開発に進む可能性がある。
その場合の日本の安全保障は?
中国の原発開発に対して、
日本が停止or減速を求めても効果はなさそう、
その場合の外交的緊張が怖い。

実は、逆に今回の「事件」を詳細に検証して、
原子力発電所における事故対策のノウハウを磨き、
将来発生するかもしれない、
中国における原発事故に備えたほうが良いような気がするが、
こんな議論は起きそうも無い。


しかし、
最後に一言。
この議論に非常に不健全なものを感じる。

今語るべき優先順位が違う気がする。
今、語られるべきは。
1.震災被災者支援
2.放射線対策=事故炉対策
3.復興への展望
4.次世代エネルギーの課題(原発開発の是非)
だろうと思われる。

しかし、今は。
4.次世代エネルギーの課題(原発開発の是非)
3.復興への展望 − 2.放射線対策=事故炉対策

と来て。
1.震災被災者支援
が置き去りにされている感が否めない。
これは、非常に不健全だ。

再起動です。

そろそろ動くよ。

ところで、「無罪判決を受けた者を再拘留する」という
無茶苦茶をやった東京地裁に驚いて、
「無実のゴビンダさんを支える会」へのリンクは張り続けているのですが。そして、相変わらず解決していないのですが。

これも「東電」がらみだったんだよね。
なんとなくの世間の「東電憎し!」の空気に乗って、
ゴビンダさんが適法に扱われるようにならないかね。

再生医療について 1/3

 日は中天から徐々に西に傾きつつあった。それまで、頭を真上から押し付けるかのように襲ってきた熱気が徐々に後頭部に移り、肩や背中に滲んだ汗を蒸発させる。そして、その熱気がまた汗を滴り出させた。

 足元の小石はささくれ立ち素足に突き刺さる。今までは、自分たちがこの大地の上に居ることすらも忘れかけていたが、ここでは大地さえも痛みをもって自分たちにその存在を主張するかのようだ。少しでも歩きやすい所をと周りを見回すが、おおよそ一面同じ土色の風景が広がるばかりだ。ところどころに植物らしき群生は見えるものの、彼らはそこを避けるように進んだ。しばらく前にその群生のひとつに行き当たり、えらく難儀をしたのだった。この敵意に満ちた大地は、そこから生える植物すらも彼らを攻撃するかのようだった。というのも、その群生は乾いて硬くなったいばらとあざみばかりで、彼らに一粒の実はおろか、一時の安らぎさえも与えず、避けて歩いていても、その周囲に枯れて風に飛ばされた棘や小枝を振りまき、彼らの素足を痛めつけた。
 彼は振り返ると女を待った。女は表情もなく足を引きずるように彼を追っている。
 腰に巻いたいちじくの葉は乾いてちぎれ、もうほとんどその意味をなしていない。
 曲線の豊かな体のくびれに沿って汗が流れ、吹き付ける砂がこびりつき、更にその上を汗が流れている。長い髪は風に吹かれるにまかせて広がり、終始のつかない姿になっている。しかし、その髪から時折覗く眼光は、言いようのない光を放ち彼をたじろがせた。
 やがて女が追いつくと彼も女の歩調に合わせるように歩き始めた。

 やがて大地は徐々に勾配をはらみ、とうとう両手を付かなければ歩を進めないような岩場へと変わった。日が照りつけ岩を焼き、その岩が両手、両足を焼く。彼は思った。アレの怒りはこれほどのものだったのかと。人間である自分に、他の動物のごとく四足で進むことを強いるほどに強かったのかと。そう思うとその怒りをかった己の行為の重さに思い至り、体の芯が凍るかのように身がすくんだ。しかし、やがて、喉の渇きに突き動かされるように歩を進めるにしたがって、今まで味わった事もないような感覚が目を醒ますのを覚えた。背中から胸、そして両手両足に燃えるような熱さを感じる。この熱さは照りつける太陽のせいでも、焼けた岩のせいでもない。彼の内から生まれたものだ。いま、彼は女と同じ光を目に湛えはじめ勢いよく岩を蹴りつけるように歩を進めた。

 岩場を登りきると彼は女を待った。はるか日の沈む方向に自分たちを捨てた「園」が見える。手前に時折キラキラときらめく4つの光が認められ、あやしくゆらいでいる。その光の中心に目を凝らすと、四つの頭と四つの翼をもった何かが手らしきものをふり、それらを操るのが見えた。

 やがて女も彼の傍らに追いつくと、振り返り、その情景に目を凝らし始めた。

「もう暫く行くとペラス(川)か、ヒデケイ(川)に行き着くだろう。そうすれば水を飲める」彼は女の気力を取り戻すためにそういった。しかし、なぜ自分がそんな事を知っているのか、そんな疑問は暫く後まで気付きもしなかった。
 女はその彼の言葉が耳に入っていないかのように、じっと「園」の様子に見入っていた。
「ケルビムね」やがてポツリと女は言った。
「ヤツはケルビムを置いて私たちが『園』へ戻れないようにするつもりよ。あの煌いているのは炎の剣よ」女のその言葉に彼は「ああ、そうか」と思った。

「さあ、行こう」彼は女を促した。
「こんなことになるんだったら、あの『いのちの木』の実も食べてやるんだったな」女がそうつぶやくと彼は「俺は良かったと思っているよ。いい選択だった。これが逆だったらたいへんだった」と応え歩き出した。
「どういうこと?」女は真意を探ろうと顔を覗き込むが、彼は行く手に目を向けたまま続けた。
「もし、あの時『いのちの木』の実を選択していたら、俺たちは死なない、不死のままあの『園』でアイツの言いなりに暮らすことになる、自我もないままね」彼の言葉を女は反芻するかのように聞いた「けれども俺たちは「『知恵の木』の実を食べたんだ」彼は女を見た、女も彼を見上げた「『知恵の木』の実が俺たちに授けたこの知恵があれば、やがて『いのちの木』など自分たちの手で作り上げてやることもできるさ、きっとね」
彼はまた歩き始めた。女も歩き始めた。
 日は西に傾き、彼らの行く末に長い影を伸ばした。
 その二人の後ろで、一匹の蛇が舌をちょろつかせながら彼らの後に従った。

(次回に続く)