不発連合式バックドロップ

日記と余談です。

ミミゲー

 右耳の出入り口付近に一本だけ耳毛がひょっこりと生えている、らしい。自分の目で確認した事はなく、カミさんに言われて知り、目立つようになったらカミさんに抜いてもらっている。今朝抜いたのを見せてもらったら結構な長さになっていた、その付近を指で触っても存在に気づかない。毛が生える場所は基本的には意味があるはずだが、こういう場違いなひょっこり一本毛は一体どういうメカニズムで生えるようになるのだろう。カミさんと住んでいなかったら(あるいは出会っていなかったら)一生この毛の存在を知らなかったかもしれない、いやいまカミさんがいなくなったら耳毛があるかどうかもわからなくなる。シュレーディンガーの猫ならぬシュレーディンガーの耳毛、この言い換えは合っているのでしょうか。

こんなつもりじゃなかった

 代休日のはずだが会社に行き、昼飯を食べそびれ、せめて早く帰るつもりだったのに待ちの時間があったために遅くなり、ならばとカツカレーを食べに行ったら普通盛りを頼んだのに大盛りが出てきて苦しくなって、些細だけれどこんなつもりじゃなかったんだけどなという事が重なる一日であった。たぶん明日も同じような日になりそう。なんか、愚痴ばかりを書いている気がする、すみません。

四月二一日、鉄板焼き

 昨夜のカミさんの寝言は「うたえうたえー」だった。ライブに行ったのか、ライブに出たのか、あるいはカラオケに行きたいのか。起きて聞いたが覚えておらず(寝言を言った夢を覚えている人はいない)、それでもまぁそう言うならカラオケにでも行こうかと言いたいところだったのだが、忙しいのが少し落ち着いたら咳がまた出始めたのでそうもいかず、すまぬ。せめてうまいものを食べよう、いい時も駄目な時もうまいものを食べようと、久しぶりに鉄板焼きの店に行き、ホタテバター焼き、エリンギベーコン、そしてお好み焼きを一枚をカミさんと半分こ、うましうまし。本屋に寄ってからコーヒー一杯。スーパーで買い物中、不調のせいか強めの目眩に襲われたのでもう帰ろうと外に出たら雨が降っており、これくらいならと歩き出したが途中軒下で五分ほど雨宿り。帰宅、あとはだらだら。

四月二〇日、喰っちゃ寝

 当然疲労を感じているが、本格的な波は明日くらいに来そうな気配。見たい映画はあれど行く体力気力がわかず、たぶん見に行っても寝てしまうのでやめる。とにかくうまいものを食べたかったので、海鮮丼特上(ウニイクラつき)を喰って、喫茶店でチョコケーキとカフェオレ。そうしたら眠くなってきたので家に帰って昼寝、思うがままの行動。明日がこわい、あと一日で回復するとはとても思えない。

仕事できる風

 昨夜は午前二時過ぎに帰宅し、本来なら今日は代休日だから午後にのんびり散髪に行こうと予約しておいたのに、上司が勝手に昼前後にアポイント一件入れやがって、こっちの都合くらい聞いてくれよとブツクサ思いながら対応していたら、あちこちから仕事の応対を求める連絡が来たもので、アポイントが終わり次第順次やっていたのだが一件だけ「どうしても今日中にこの資料を渡したい」と言われたので、もうわかったよと諦めて「じゃあ(散髪が終わった)×時くらいにそちらにお伺いしてピックアップします」(丸括弧内はもちろん声にしていない)と伝える。

私「このあと仕事で人に会うんですよ」
担当美容師「じゃあ、仕事できる人風な髪型にしときます」
「普段はできない風なんですか?」
「……どっちとも言えない風かな」

 曖昧な日本人。仕事できる人風髪型で資料を受け取り、持ち歩くのは嫌なので近いからと会社に寄って置いて、ついでに自宅か月曜の会社でやろうと思っていた作業も少しだけ済ませてしまう。これで月曜が代休になるならいいのだが、月曜は月曜で仕事がみっちりある。担当美容師に「マゾですね、マゾ」と呆れたように言われて、すぐには否定できなかった。でもマゾではないと思う。

食のシンクロ

 夕飯は会社でとったとんかつ弁当で、今回も私は「かつ煮」弁当を選択したのだが、カミさんは家で一人での夕飯に「コンビニで買っておいた冷凍かつ煮を食べたよ。悪くない味だった」とメールで教えてくれて、同じものを喰う機会の多い夫婦ならば、別でも食べたいものが重なる事があっても不思議ではないけれど、さすがに「かつ煮」のシンクロはなかなかないなとちょっとおもしろかった。

新井素子はこれしか読んだ事がない

 Twitterで「あなたが一番怖ろしかった本」というタグがあって、ほうほうと他の人の挙げる本を眺めながら、自分だったら何だろうとしばし考えて出てきたのが、新井素子ひとめあなたに…だった。どういう経緯だったか姉から勧められて読んで、一読ビックリしたしゾッとしたしで、何なんだこれはと驚いた。衝撃過ぎてその時一回だけしか読んでおらず、実は詳細な内容はすっかり忘れている。いま読み直したら思い出すか、それともやっぱり怖いと思うか、どっちだろう。