Lアルバイトについて

ブログにはお久しぶりです。
私が2006年3月より続けている某フレンチレストランLについて。いよいよバイト的にも卒業(予定)が迫ってきたこともあり,後進が続いてくださることを期待して,内容を紹介してみようと思います。
オケにはたぶん15から22まで代々バイト経験者がいます。よくチラシを置いていただいたり,料理長(社長)や社員さんが何度か演奏会に来てくださるなど,お世話になっています。料理長はトランペット吹きです。
本店は京都にあるのですが,京大オケとも昔から関係が深く,そのつながりで東京の店舗でも毎月クラシックライブ(室内楽)が行なわれています。

店舗の営業内容については↓
http://www.madoi-co.com/food/leversonverre/tokyo.html

ぜひオケ人で引き継いでくださると嬉しいです。笑顔でお客様を迎えるのが好きな方,人に喜んでもらえる仕事が好きな方,食べることが好きな方,お待ちしております! お気軽にお問い合わせください。
なお下記は主にフロアスタッフの内容ですが,洗い場バイトも両店随時募集しているはずです。興味ある方はむろむろかisbsくんか私に訊いてください。

共通

時給は950円。ただし100時間に達するまでは研修期間として,900円になります。
Hng店の朝食のみ,早朝手当てとして時給1200円(こちらも研修期間は引かれるはず)です。
定期圏外や店舗間出張の交通費は支給されます。制服支給。黒靴やボールペンやメモ帳は各自用意が必須になります。
ブライダルもやっていますので,土休日にはしばしばウェディングが入ります。社員さんはピリピリしバイトもオロオロしますが,他人の人生の節目をお手伝いするのは貴重な経験になりますし,なかなか感動します。結婚へのモチヴェーションも上がるかもしれません。
お客様にサーヴィスすることがメインの仕事であることは確かですが,力仕事・裏方の単純作業も多いことを承知してください。画一的な仕事でなくマニュアルもないに等しいので,最初はとまどうでしょうが,じっくり慣れて自分の頭でも工夫できるようになると,ようよう楽しめるようになります。社員さんが少ないので,いかに手助けできるかがポイントだと思います。一朝一夕に覚えられる仕事ではないので,あるていど長く続けられそうな方に入っていただけるとありがたいです。
レストラン(回転の速いランチから落ち着いたコースまで)・立食・ケータリング・ウェディングまで経験できて,バイトにもある程度任せてもらえる仕事って,なかなかないのでは*1

Kmb店

2004年OPEN。900番裏手のファカルティハウスという,大学関係者の宿泊施設などもある建物に入ってます。昔は同窓会館だった遺構を残しているそうです。1階はカジュアルフレンチ,2階は「かんらん」という名で,少し落ち着いたコース料理を出しています。
バイトはランチ11:00〜15:00(延長も多い),ディナー17:00〜21:00以降,が基本です。授業に合わせて12:00(or2限終わり次第)入りや14:00あがり・18:00入りなども可能です。お給料は15分単位で発生します。終日通しでがっつり稼ぐことも可。
3時間以上の勤務には,まかないが出ます。おいしいうえ野菜もしばしば摂れますし,一人暮らしの方には重宝するのでは。運がよければビュッフェの残りのデザートが食べられることもあります。
半月ごとのシフト制(毎月1日・15日〜,10日前までに提出)なので,本番前に減らしたり合宿中入らないとかはしやすいです。入る頻度に決まりはありませんが,なるべく週2以上,特に人手が必要なランチにある程度入って覚えられることが必要かと思います。
同窓会やセミナーも多いです。通常のレストラン以外にも,宴会などのセッティングやドリンク補充・下げもの・グラスやシルバー・お皿拭きあげなどが主な仕事になるでしょう。
Hng進学したらHng店に移るもよし,細々とKmbで続けるもよし,私のように掛け持ちで駆け回るのも楽しいです。

Hng店

2001年OPEN。ふぉーれすとHngというビジネスホテルの1階に入っています。わかりづらい場所ですが,正門向かいの井上書店の角を少し入ると,三叉路の右手にあります。
ホテル内なので,朝食バイキングの準備という仕事があります。6:30〜9:30なので,朝働いて,残ったものをたらふく食べてから授業に行くこともできます。仕事を覚えてからはサーヴィス一人でやることになる(他にはキッチンの社員さん一人のみ)のでなかなか大変な日もありますが,近い方には良いバイトではないでしょうか。外国の方も多いですが笑顔でごまかしてます。
ランチは10:00〜15:00,ディナーは17:00〜21:00以降が基本ですが,こちらも日により応相談。レストランはKmbの2階と同様コース料理のみで,どちらかというと社員さんがメインです。慣れるまでは,バイトは宴会などのセッティングやドリンク補充・下げもの・グラスやシルバーの拭きあげなどが主な仕事になるでしょう。ウェディングはHng店の方が多いです。
こちらは一月ごとのシフト制(16日〜翌15日,前月末提出)です。

*1:領収書に収入印紙を貼る経験とか,なかなか他のバイトでは機会少なそう。

アリア

読売日本交響楽団
みなとみらいホリデー名曲コンサート・シリーズ


指揮:下野竜也
クラリネット:四戸世紀


東日本巨大地震犠牲者に捧げる〕 バッハ(ストコフスキー編)/アリア
バッハ(エルガー編)/幻想曲とフーガ ハ短調 BWV.537
ブラームス(ベリオ編)/クラリネットソナタ第1番 ヘ短調
〔アンコール〕 モーツァルト(野本洋介編)/アダージョ K.580
グルックヴァーグナー編)/歌劇《アウリスのイフィゲニア》序曲
ヴェーバーベルリオーズ編)/舞踏への勧誘
ドビュッシー(ビュッセル編)/小組曲
バッハ(シェーンベルク編)/前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV.552 《聖アン》

自分でも全く予期しないことだったんだけど,冒頭,暗めのステージへ静かに団員とシモノ氏が入場し,バッハのアリアを演奏し始めようとする瞬間,ぽろぽろ涙がこぼれてしまった。花粉症で涙腺が緩んでるのはあるとはいえ,公共の場でこんなに涙が流れたのは初めてかもしれない。演奏後の黙祷では涙と鼻水でぐしゅぐしゅになって困った(笑)。
自分は被災地の状況そのものには過度に心揺さぶられていないつもりだが,それでもどことなく落ち着かないこの一週間にあって,(生の)音楽を欲していたんだなあと納得した。また地震と相前後して漠然と沸き上がっている「自分は居所をどこに求めたいのか」という疑問に,やっぱり自分は音楽のある場所にいたいのだという,今更ながらも真っ当な解答を見出だして,安堵したのかもしれない。
犠牲者を思う時,会場の人,とりわけ楽団員は,こういう時の音楽の途方もない無力さを痛感し,共有していたのだと思う。しかし,それでも人はこれだけ音楽のある場所に集まってくる。逆に言うと,音楽という繋がりさえ途切れれば,人はたやすく離散してしまうなあと最近思う。人が集うということは,それだけで偉大な力だと感じた。
以下,普通の感想。後半がバカ長いのは賢いプログラムとは言えないが,シモノ氏の(いささか欲張りな)意図もよくわかるので,周りのお客さんが飽きないか心配しながら聴いていた。まず二つのバッハとブラームスありきのコンセプトで,バッハにコントラ2本やハープ2台使うからついでに有名曲枠の舞踏を,と。そして,舞踏やるならここでぐらいしかやる機会のないグルックを,となったのだろう*1。そして小組曲は有名曲枠…と考えるとたしかにこの曲順しかないが,でもやっぱりグルックか小組曲のどちらかは要らない子だったと思うの。
舞踏のフェイント終止に素で拍手してしまったのが不覚(しばらく気づかなかった)。アーノンクールの2回目のニューイヤーを思い出す。さすがにオケの集中がもたなかったのか,シェーンベルクはやや綱渡り的演奏に思われた。元々が,ブラームスのピアノ四重奏曲と同系統の無茶ぶりな編曲ではあるけど。
そういえば地震以来,無意識にバッハを多く選んで聴いていたことに気がついた。
追記:アリアはチェロが旋律を多く担当する編曲で,後で確認したらおそらくストコフスキー編である。さすが,トランスクリプションで徹底している。久々にストコフスキー編バッハを集めてみたくなった。

悲劇的悲愴

新日本フィルハーモニー交響楽団
第469回定期演奏会 サントリーホール・シリーズ
指揮:インゴ・メッツマッハー


ブラームス/悲劇的序曲
ハルトマン/交響曲第6番
チャイコフスキー交響曲第6番ロ短調《悲愴》

メッツマッハーはもっと強面でワイルドな人かと思っていたが,背筋の伸びた濃紺の燕尾服姿は非常にダンディで,アカデミー賞の司会でも始めそうな雰囲気だった。シリアスな曲でもにこやかかつ表情豊か,棒を持たない魔法使いのような指揮は,ゲルギエフを洗練させたような感じ(?)。
悲劇的序曲の一音目からして深い音を自然と引き出していた。こういうプログラムにあっても集中力の高い悲劇的序曲に感心。
メッツマッハー得意のハルトマンは,「楽団始まって以来の難曲」だったらしく,トランペットの譜面も黒いとかなんとか。ファゴットソロから始まるのは《悲愴》を意識しているのだろうか。寝不足のため意識が保てなかったのと,ステージが近く全体像が掴めなかったのは残念だったが,とにかくティンパニが大暴れ,弦楽器はひたすらガガガガと迫ってくるという印象。聴き疲れしそうなところを絶妙なコントロールでしなやかさを保っていた気がする。是非全集を聴いてみたいが,録音では立体感は減じてしまうんだろうなあ。
悲愴がまた素晴らしい。抑えめから開放していくような弦の旋律の歌わせ方が絶妙。崔さんがコンマスの時は弦の統率が凄い気がする。凄まじい第3楽章から,咳ばらいの間も与えず終楽章へ。これだけ泣ける悲愴が聴けるとは。あとでツイッターに流れきた感想には「ドイツ的!」というのが多かった。そうか,これがドイツ的というやつなのか…。
悲愴は,自分にとってやや享受にとまどう複雑な作品である(ブラ1もそうだったけど克服されてきた)。大好きなことは間違いないものの,完成度では5番とかのほうが上だと思うのですね。うまく表現できないけれども,第1楽章の主題間の楽想の「揺れ」というか,分裂的性格(楽章間についても同様)の扱いについて指揮者の主観を過度に要求している感じがするので,聴く方も船に揺られるような状態で神経質になるというか…。
久々に聴いて思ったところとしては,第1楽章は声のないオペラ的だし,なによりロメジュリの世界に近いですね*1。最後明らかに人が死んで弔われてる。背後に標題性を連想してしまう分,その後に続く三楽章をどう捉えるかが難しい。
などと言いつつ,結局のところ昔から第3楽章が大好きです。泣けるのは第4楽章ですが,哀しさにいたたまれなくなるのは直前の第3楽章終盤ですよね。

*1:e-ma的タームで言えば「シによる浄化」

バウアー

旅行記をあげ始めた矢先に順番が前後して申し訳ないですが,忘れないうちに。久々に実演で刺激を受けたくなり行ってきました。

読売日本交響楽団
第529回名曲シリーズ
指揮:テオドール・グシュルバウアー
ヴァイオリン:ジョセフ・リン


シューマン/歌劇《ゲノヴェーヴァ》序曲
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
(アンコール)J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番より第3楽章〈ラルゴ〉
ドヴォルジャーク交響曲第8番ト長調
(アンコール)モーツァルト/歌劇《魔笛》序曲

小走りで登場するグシュルバウアーは,近所でジョギングしてるおじいちゃんといった雰囲気。《こうもり》のDVD(1980年)で見たような眼光鋭く気張った感じは減じて,好々爺になってらっしゃる模様。
グシュルバウアーもソリストのリンも人民服風の舞台衣装(マオカラー)だったので,二人並ぶと気功か太極拳の師弟に見えて面白かった(どっちが師でもありえそう)。グシュルバウアーの方がリンに合わせてみたのかもしれませんね。リンの演奏は快演だった。
グシュルバウアーの指揮はオケをどんどん鳴らしていく方向で,前半プロではそれが比較的うまくいってたと思うのだが,ドヴォ8ではチェコっぽさを感じないわりに下品な演奏という印象で感心しなかった。弦が鳴らしすぎ→金管(特にホルン)も吠える→強奏で音が荒れる,という良くない時の読響パターン? ややせわしない演奏で,第1楽章前半は特にフレーズの最後が寸づまりになりがちだった。第4楽章だけは遅め。
聴きながらふと考えたが,ドヴォ8はKm祭の演奏がまだ記憶に新しいため,今日のような残響過多な演奏を無意識に耳が拒絶してしまってるかもしれない。
打楽器が加わらないので,アンコール何だろう,スラヴ10番はできるっけ…? と思っていたらまさかの魔笛だった。これは何故かというと,来月同コンビが二期会魔笛のピットに入るため。しかしアンコールが一番粗のない良い演奏ってどういうことですか。
今年の読響は退団ラッシュだなあ。公演ごとに花束贈呈が行われてるような。

僕らの庭を耕そう

(まとまりきっていないので,おそらく後で追記・書き直しします。)

兵庫入り

08/01は,0516静岡発で東海道線をひたすら西進。途中,大垣から美濃赤坂へ寄り道しました。

美濃赤坂駅
大阪でJRを下車。大阪駅はちょっと要塞ぽくなってました。そういえばずっと工事してますね。ツイッター見ながらぼーっと歩いていたら,エスカレーターの左側に立っていた気付きちょっと凹む。切り替えのよさは自慢だったのに。
阪急で西宮北口に向かう。ここは祖父母宅に近いので昔から馴染みなのですが,再開発ぶりが凄いですね。15年前の春に来たときの駅周辺の(廃墟のような)光景が脳内に残っているので,感慨深いものがある。お昼を探して「阪急西宮ガーデンズ」に初めて入ってみたけど,アメリカかって感じのショッピングモールで,日曜のためかとても賑わっていました。アツアツのたこ焼きを慌てて食べた。

キャンディード

現役オケより先に兵庫県入りした理由は,兵庫県立芸術文化センターで行われる佐渡裕プロデュース《キャンディード》を聴きたかったため。高い席しか残っていなかったので直前まで迷ったが,やはり聴くしかない!と思って兵庫公演千秋楽のこの日に。


噂に違わずきれいなホールでした。でも木目っぽい雰囲気とか,中はちょっと独特。
指揮者に近い,中央のとても良い席がとれてしまった。序曲からして実によくリハーサルされた演奏。序曲中はテレビをかたどったステージ上のスクリーンに,1950〜60年代アメリカのイメージ映像が流れ,観客は映画館に来たような錯覚に陥る。
以下,まだうまくまとめられてませんが…ヴォルテールとパングロスは速変わりで,演技の使い分けも絶妙だった。ウェストフェリア城は,このカーセン演出ではホワイトハウスに。その国名表記も"Westphelia"ではなく"Westfailure"となって,字幕スクリーンでもご丁寧に「ウエストフェイリヤ」と表記していた。
地震の場面では,「神戸からサンフランシスコまで…」と強烈に阪神大震災を意識。このブラックさを不快に思う人もいるかもしれない。クネゴンデは映画スターとなり,マリリンモンロー風に"Glitter And Be Gay"を歌う。黄金の都エルドラドは,テキサスの油田。五人の王の場面は,原油の流出した海で元イタリア大統領・元ロシア大統領・元フランス大統領・元イギリス大統領・元アメリカ大統領が歌い踊るブラックのきわみ*1
さんざん悪ふざけをやってのけたような演出だったが,最後の"Make Our Garden Grow"では,渾身の合唱とともに背後には(破壊されかけている)地球各地の映像が流れ,ずるいと思いつつも涙を禁じえなかった。千秋楽パワーか,信じられないほどの熱演だった。音楽であんなに泣けたのは初めてかもしれない…バーンスタインはなんという音楽を書いてくれたことか。最後はヴォルテールの「シツモン,アリマスカ?」で幕。
カーテンコールでは,やっぱり佐渡さんファンが多いんだなあと認識。会場は温かい空気に包まれていた。この後彼ら一座は東京でも公演を繰り広げたはずである。

加古川花火大会

このまま祖父母宅に収まるにはまだ時間が早いので,三宮に出て元町あたりまであてどなく散歩。そしてせっかく(?)なので,加古川まで出て花火大会を見てくることに。


もっと大規模なのを想像していたのですが,花火自体は意外と単調でやや拍子抜け。まあ3000発ならあんなものでしょうか。もっと近くまで行けばよかったんだけど,帰りの混雑が怖いので駅に近い方で見た。

まだまだ終わってないのに帰っていく人,花火の方をろくに見ていない人が多いことに衝撃を受けた。そうか,花火大会って花火を見るのが目的じゃないのか…。いいんです僕は花火を見に来たんだから。

*1:各人,ベルルスコーニ(?。役名は大統領だったが扱われ方はベルルスコーニっぽかったような…)・プーチン・ブレア・シラク・ブッシュの覆面をつけている。海パン一丁。

西へ

ずいぶん更新を怠けてしまいましたが,サマコンツアー追っかけ(前駆?)&九州旅行の模様を少しずつ思い出しながらアップしていきたいと思います。もっとも今年はツイッターを使いながらの初旅行となったので,発信/記録という点でも昨年とは随分違うものとなりましたねえ*1。持って行った本も結局全然読み進まなかったし…。
07/31はHng店のウェディングで汗をかいた後,現役オケ人に先んじて西進を始めました。途中の富士に昨年を懐かしんだりしつつ,静岡まで出てお馴染み(3度目)のネットカフェに泊。ここはナイトパック1200円というかなり安い方だったんですが,翌8月1日から1400円に値上げするという貼紙が。ニアミスだったというか何と言うか。
あと忘れてましたが,ツアーが来たということは即ち新ダイアリーに移行して1年が過ぎたということですね。昨年のツアーを記録するためにリニューアル開設したわけだったので。

*1:昨年はネットカフェに泊まるごとに少しずつアップするようしてましたから

美しきものも滅びねばならぬ

新日本フィルハーモニー交響楽団
第464回定期演奏会 サントリーホール・シリーズ
指揮:クリスティアン・アルミンク
ソプラノ:イルディコ・ライモンディ
アルト:小山由美
テノール:ベルンハルト・ベルヒトルト
バス:初鹿野剛
合唱:栗友会合唱団


ブラームス/悲歌
R.シュトラウス/四つの最後の歌
ブラームスハイドンの主題による変奏曲
ブルックナー/テ・デウム ハ長調

《四つの最後の歌》におけるライモンディの気品ある歌唱が素晴らしかった。スザンナやパミーナを歌う人らしいが,元帥夫人も聴いてみたい。また最晩年リヒャルトのオーケストレイションの妙も,実演だからこそ体感された。
ハイヴァリでは指揮・演奏にしっくりいかない部分はあったものの,やはり最終変奏は興奮しますねえ。
テ・デウムはスダーンを聴いて間もないのでそこまで期待していなかったものの,独唱陣は明らかにこちらに軍配が上がり,予想外に良かった。特にテノールのベルヒトルトが理想的すぎた!(先日の高橋淳が何だったのかと思うほど) 彼の歌唱だけで感動ものだった。それだけに,出番は少ないとはいえバスの初鹿野だけが明らかに声が出ていなくて格違いだったのが残念。