哲学カフェ、参加者からの質問

カフェフィロのブログをたちあげて以来、すっかりこちらはお留守になってしまいました。
ごめんなさい。


先月初めて哲学カフェを開催した豊中人権まちづくりセンターにて、
参加者からいくつかご質問・ご要望をいただきました。
どれも重要なご意見なので、書き残しておこう。

  • テーマは一つしか選べないの?
  • テーマをもっと絞っては?(「レディースデーは差別か?」ではなく「レデュースデーは男性差別か?」というふうに)
  • グループ分けしたほうが話しやすそう。
  • 進行役にもっと議論をリードしてほしい。


一応、その場で簡単にはおこたえしましたが、
一度きちんと自分の考えを整理しておきたいので、
時間のあるときにまた改めて書くことにします。

Cafe Philo diary

カフェフィロブログ、ようやく公開にこぎつけました。

Cafe Philo diary


フィード設定はまだです。すみません。
bloggerの設定にまだ慣れてないわ、複数人でブログを共有するのも初めてだわで、いまはこれが精一杯。
そのうち徐々に充実させていけばいいや。


なぜ、今回、わざわざ設定に慣れてないbloggerを選んだのか?
それはね。
いろいろ調べた結果、ここが一番記事の投稿が簡単そうだったからです。


そもそも、ブログを複数人で共有するには二つの方法があります。

  1. 一つのアカウントを複数人で共有する
  2. 各自がそれぞれ自分のアカウントをもち、ブログを複数人で共有する。


1だと名前を書き忘れたら誰が記事をアップしたのかわからなくなるし、誰でもブログの設定をいじれちゃう。
今回の執筆予定メンバー(カフェフィロ正会員)は、総勢19名。
しかも、ほぼ全員がブログ初心者。
1はありえない。


そこでまず候補にあがったのが、seasaa
さっそく試験的にブログをつくってみたものの、表示が重い!
とうとう一度も記事をアップできず、断念。


で、残ったのがHatenaとGoogleのブログ、Blogger


記事の書きやすさ:Hatena<blogger*1


管理のしやすさ:Hatena>blogger*2


管理費:Hatena<blogger*3


デザイン:Hatena>blogger*4


という互角の闘い。
一人で決断できず、Bloggerで仮ブログをつくって、カフェフィロのコアミーティングでみんなにみてもらうことにしました。
途中までは、「管理者が慣れてるのでいいんじゃない?」ということでHatena優勢だったのですが・・・


わたしがbloggerの欠点として挙げた「トラックバックができない」の「トラックバック」をみんな知らないことが判明!*5
さらに、H氏の「これ以上、アカウントを増やしたくない」という一言が決め手となり、bloggerに決定。
(ふだんあんなにデザインにうるさいのに、「アカウントを増やしたくない」が勝ったらしい)


めでたく、プレゼン用につくった仮ブログを修正して公式ブログ開設となったわけです。
ちゃんとみんなに使ってもらえるかどうか不安でしたが、さっそく何名かがイベント報告をしてくれてます。うれしい。


やっぱり早くフィード設定しなきゃなぁ。

*1:bloggerは、Wordと同じ感覚で使用可能。本文の編集画面が投稿時と同じように表示されます。

*2:慣れもあるけど、bloggerは日本語で使える機能が限られてて不便。

*3:Hatenaのブログを複数人で共有するには、月額280円が必要。

*4:bloggerのテンプレート、少なすぎ!

*5:その後、bloggerには「バックリンク」という機能があることがわかりました。トラックバックと同じような機能だと思います。たぶん・・・

哲学カフェ「クジラは食べてもよいか?」

10月の中之島哲学コレージュのテーマは「生命」。
今月名古屋で開催される生物多様性条約締結国会議(長っ!)にちなんで。
一発目の13日はクジラネタで森本さんに進行をお願いしました。
日本人だけやと意見が偏るかな?と思ったけど、なんのその。
色んな意見がでましたよ〜。


おいしいから食べたい!
種類による。絶滅するくらい数が少ないのはダメ。
知能の高い動物は食べちゃダメ。
食料難にそなえてクジラを食べる可能性も残しておくべき。
などなど。


しかし、参加者の一人が指摘してくださったように、「もしクジラを食べちゃいけない根拠をあげられるかどうか」が議論のポイントだったと思います。
しかし、実際のナマの議論は、それを超えて日本文化や食べるという行為の奥深さ、複雑さを垣間見せてくれました。


そうそう、何人かから「『食べてもよいか?』ではなく『捕ってもよいか』では?」とご意見いただきました。
迷ったんですけどね。
でも、「うまいから食べたい!」という声をきいたとき、「食べてもよいか」にしてよかったと思いました。
クジラの美味しさや思い出をしみじみ語る人がいる一方で、豊富な知識をもとにグローバルな問題について論じる人もいる。
色んな意見がきけただけでなく、様々な語り方に触れることができました。

セミナー「TO PEG OR NOT TO PEG?」

昨日は、中之島哲学コレージュ。
PEG(胃ろう)についてのセミナーでした。


途中から参加された方も多かったので、
正確な数字はわかりませんが、
参加者は50名ほどだったかな?
初めて参加する人が半数ほど。
医療関係者も半数ほど。


最初にPEG(胃ろう)紹介のDVDを観たあと、
患者のウェル・リビングを考える会代表の藤本啓子さんから
ポイントをしぼった説明が。


そして、
「もしあなたが口から食べられなくなったら
そしてもしそのとき意識がなかったら、
PEGを希望しますか?しませんか?」
という参加者への問いかけ。


同じDVDを観て同じ説明をきいたのに、
したいという人、したくないという人、
その理由も様々。
「生」と「食」に関する実に多様な捉え方に触れることができました。
こうした多様な考えに触れる経験が、
問題を分かち合う家族と話し合うときにも、
思い出せるといいな。



今回は「技術」というテーマのもと
PEG(胃ろう)という技術をめぐって「生」と「食」について考えましたが、
10〜11月は、まさに「生命」をテーマにプログラムを仕込んでおります。
「生」や「食」についてじっくり議論する哲学カフェもあり。
どんな展開になるのかは参加者次第。
でも、今回でたような多様な捉え方が
どこで食い違い、どこでどんなふうに関わるのか、
みなさんと探求するのがますます楽しみになりました。

カフェフィロのブログ?

カフェフィロで、公式ブログをつくろうかという話がでています。
イベント報告とか、近況報告とかするための。
個人ブログだとどうしてもイベント写真を勝手に掲載するのは躊躇しちゃうので、
公式ブログだと写真も遠慮なく載せられてうれしい。


・・・のですが、複数人でブログを共有したことがないので、どうしたものか。


残念ながらはてなダイアリーだと、複数人からの投稿は有料オプションになるらしい。
はてなダイアリープラスの「共同編集機能」ってやつ。



無料で複数人のメンバーから投稿できて、
ブログに不慣れな人にも簡単に記事がアップできるブログ、ないかな?


Bloggerチームブログはどう?


seesaa共有ブログは?


autopage投稿メンバー機能


できれば容量の心配がなくて、
混乱しないようカテゴリー管理は管理人がしっかりできるとこがいいな。


・・・もうちょっと調べてみます。

[グリグラ]100921「ふつうって何?」

最近、なかなか更新できなくてごめんなさい。
バタバタしてます。


さて、21日のグリグラ哲学カフェ、テーマは「ふつうって何?」でした。


いつもは参加者の悩みからテーマが決まるけど、なぜか今回は進行役である私の悩みから・・・。
前回、雑談中に「『結婚式しないなんて普通じゃない』って反対された〜」とぼやいてたら、それがテーマになっちゃいました。


さて、今回の参加者。「ふつうになりたい」という人もいれば、「ふつうだねって言われると傷つく」という人も。
議論の内容は・・・


「『ふつう』が正しいとはかぎらない。なのになぜ、『ふつうじゃない』が攻撃になるの?」
「『ふつう』=多数派? でも、『みんなこうしてる』っていうときの『みんな』って、せいぜい3人ぐらいだよね〜」
「『ふつう』は基準になりうる?」


などなど。


「文化や時代、人によって、『ふつう』かはちがう。だから基準になりえないはず!」
「でも、実際は、『ふつう』が基準みたいになってるよね?」


という矛盾の前に、「今までやったテーマのなかで、一番難しい!」との声も。
でも、「難しいけど、ここ大事だからがんばって!」と励まして、みんなでねばって考えた結果、
「『ふつうじゃない』は、相手を自分のテリトリーにもってきて思い通りにしようとする。相手の基準を無視して、自分の基準に従わせるやり方」
と答えがでてきました。


また、「『みんなこうしてる』の『みんな』はせいぜい3人。」の謎も解けました。
田舎など人口が少ない=所属グループが選べないところでは、その3人が重要だってこと。
人数が少ないからこそ、その3人とつき合えなかったら人とのつながりがなくなってしまう。


一見ネガティブな発見ですが、実際に人口の少ない地域に住んでいる人は・・・


「いままで『ふつうになりたい』と思ってたけど、ふつうじゃなくていいんだ。ふつうじゃなくても落ち込まなくていいんだ。いままで『ふつう』っていってたのは、たった3人の世界。ある世界で普通じゃなくても、他の世界ではふつうでありうる。そう思ったら気がラクになった」


こんなふうに、哲学カフェ(特にグリグラの)では、問題を解決できなくても視野が開けることによって「気がラクになった」という声をいただくことも。
認知療法のような効果があるのでしょうか。興味深いです。


その他にはこんな感想がでました。

「『ふつう』は変わらないと思ってた。けど、変わるんだ。それなら、『ふつう』にこだわらなくていっか。」
「『ふつうはこうでしょ』ってよく使ってたけど、反省。そんな基準はないと思った」



次回のグリグラ哲学カフェは10月19日。
詳しくはカフェフィロHPをご覧下さい。