指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

もう時間がない。

 昔のはてなダイアリーは書き込みの日付を自由に調整できたのである日エントリを書き忘れたとしても後からその日付のエントリをアップすることができた。今のはてなブログには僕の知る限りそういうゆるさはないみたいだ。だからその日の午前零時までにアップしないとその日の日付にはならない。シンデレラかよっ!というのはあまり適切なつっこみじゃないかも知れない。でもまあいいや。とにかく今日の分のエントリを書く時間はもうほとんどない。スイムは休み。千字を書くのも無理。百ページ読むのだけは達成できてそれは森見登美彦さんの「シャーロック・ホームズの凱旋」で不覚にも途中で涙がこぼれた。この作品で泣く人というのもあまりいないんじゃないかと思う。という訳で感想は後日。体力的にはかなりの逆境だけど明日は朝から泳ぎに行きたいと考えている。

春期講習が始まった。

 今日から春期講習が始まった。二週間ほどの日程だ。そのうち四、五回ほど授業の始まりが早いせいで朝は泳ぎに行けない日がある。初日の今日もそうだった。その場合でも十一時前には授業が終わるのでそれから泳ぎに行くことができる。以前はその時間帯にバイトを入れていた。でもそれだとさすがに体がきついので今回は入れないことにしている。その代わりという訳じゃないんだけど夜バイトには入れる日はできるだけ入る。がんばりすぎると体が保たないし楽しすぎると生活ができない。今日は講習後に家人と買い物に出かけることにしてたので十一時台のスイムは諦めるしかなかった。ただ生徒さんの欠席のために夕方の授業の開始がいつもより一時間近く遅くなったのでその時間に泳ぐことにしていた。そんな時間にプールに行くことはたぶん一年以上なかったので混んでるのか空いてるのかまるで見当がつかない。でもまあその時間しか行けないのならしかたない。雨がひどかったので買い物は比較的近い駅前で済ますことにして例によって昼食とアルコールとアテを買って帰る。飲んで食べて昼寝した後仕度をしてプールに出かける。泳いだ後できれば一回シャワーを浴びに帰宅したいところだけど混んでて泳ぐのに時間がかかった場合は直で塾に行くこともできるように二段構えの用意をする。プールは春休みの小中学生向けのスイミングスクールが行われていて何コースか使えなかった。でも残りの使えるコースは結構空いていた。そのうちのひとコースの飛び込み台の下でおじさんがひとりとおばさんがふたり長いこと談笑していた。そのコースで泳いでる人は他には誰もいない。それはかなりハードに泳ぐ人のためのコースでそのスタート地点に三人もたむろしてた日にゃそのコースを使うのにふさわしいスイマーが入って来るのを事実上妨害してることになる。そういうときにコースを空けるよう注意するかどうかは監視員によっても意見が分かれるところだ。見て見ぬふりをする人もいるしそもそも初めっからそんなのに気づかない人もいる。もちろん一定の時間が経った後に注意しに行く(僕に言わせれば)優秀な人もいる。あの人たちなんとかしてよと他のお客さんからクレームを受ける場合もある。僕はその隣のコースで泳ぎながら三人の動静を密かにうかがっていた。でも監視員は注意しに来ないし誰も泳いでないコースはもったいないしで若干頭に来たのでそのコースに乗り込んで行った。するとおばさんのひとりが僕が泳ぐのを促すようにどうぞとか言ったんだけどどうぞと人に言う気があるんだったらその前に談笑の場をプールサイドに移してくれよとむかっ腹が立って返事もしないで泳ぎ始める。相変わらずの野良スイマーだけど毎日千メートル泳いでるので少しは実力もついて来ている。何回かターンしてるうちにおばさんふたりは早々にいなくなりひとり残って急に泳ぎ始めたおじさんもやがて別のコースへと姿を消した。プールには社交の場という側面が確かにあるしそれを否定する気はさらさらない。でもプールサイドまで含めればプールという場所は結構広いので泳がないんだったらプール内のしかもいちばんうまい人たちが泳ぐコースを独占して欲しくない。そのコースで泳いでるお前はそんなにうまいのかと言われると答えに窮するけど。という訳でいろいろな葛藤を抱えつつ泳いだ今日のタイムは36分46秒で1,025メートルと目標には遠く及ばない。まあでもお客さんのいる環境ではそう思いのままにはならないのでしかたないんじゃないかと思っている。やはり朝早く起きて誰もいないプールを独占するぜいたくにはかなわない。今日はスイム千メートル読書百ページブログ千字の三冠をたぶん達成できたと思う。久しぶりの快挙。

この前の続き。

The Art of Kveta Pacovska

The Art of Kveta Pacovska

Amazon

 三月二十日水曜日祝日の午後のお話の続き。家人が前から行きたがっていたチェコスロヴァキア関連の商品を扱うハーチェクというお店に行ってみることにした。蔵前ということでJR総武線の駅だと思って総武線に乗ったらこれは僕の記憶違いで総武線に蔵前という駅はない。あわててひと駅だけで下りてYahoo!の乗換案内で検索し事なきを得た。都営浅草線蔵前駅から行くと結構距離がある。立地も初めてだとわかりづらいかも知れない。雨上がりの暮れゆく空が美しく風は冷たい。店に入ると床がいきなり小上がりみたいになってるのでてっきり靴を脱いで上がるのかと思ったら店員さんにそのままどうぞと言われる。店は吹き抜けになっていて階段を上ると広めのキャットウォーク状の二階に出る。一階は雑貨やアクセサリーなど二階は書架があって絵本などが並ぶ他ソファーなんかも置いてある。雑貨屋と聞いてたので絵本があったのは僕にとってはうれしい驚きだった。それほど時間がなかったので全部をじっくり見ることはできなかったけどひとりだけなじみのイラストレーターを見つけることができた。クヴィエタ・パツォウスカー。新鮮な赤色を多用する本当にオリジナルな絵柄の人で初めて知ったときにはもう相当なおばあちゃんだったのですでに物故されてるかも知れない。マイケル・ノーゲバウアー・ブックという確かドイツの出版社から出てる英語版の「The Art of Kvieta Pacovska」を持ってる。その他にもあれ買っときゃよかったなと後悔してる絵本が何冊かある。谷川俊太郎さんが訳されて何かの賞を取った「まよなかごっこ」(英題は「Midnight Play」。原題は知らない。)もそのうちのひとつ。チェコスロヴァキアの人だということは知ってたと思うけど忘れてた。お店には彼女の作品も何点かあって初めて見るものばかりだった。でもなんか旧知に久しぶりに出会えたような気がしてうれしかった。それからひと目ぼれしたのがPETR DENKという人のたぶん子供向けの詩にADOLF ZABRANSKYという人が挿絵をつけた「DO KOLA」という一冊。写真でご紹介できないのが残念だけど表紙の裏のページってなんて言うんだっけ見返しだっけ小口だっけとにかく表紙の裏の挿絵がものすごく美しくて表紙はもとより中の挿絵も本当に味わいがあるものばかりだ。ぺらぺらめくってるうちにこれは買わなきゃならないと思っていた。もとより文章はまったくわからない。でも構わない。そういう絵本と出会うということは一生のうちでそう何度もあるもんじゃない。これだけ胸が震えたのはアメリカのブックフェアで「Mr.Lunch Takes a Plane Ride」を見つけた時以来かも知れない。こんな美しい絵を描く人がいるんだとえらく興奮したのを覚えている。後でマックを使って描いてることを知ったときはコンピューターというのはすごいなと感心した。今の半分くらいの年齢でまだパソコンなんてほとんど使えなかった頃の話だ。という訳で六千円近くするその本を一応家人に相談して春期講習の受講料で買うからということで承諾してもらう。うちに帰って一ページ一ページ丁寧に眺める。そういう時間というのが生活の中には必要だと改めて感じる。以上が予告したのに書いてなかったお話。

 今日のスイムは33分17秒で千メートル。相変わらずなかなかタイムが縮まらない。でも金曜土曜と二日連続でラストまでバイトした後昨日もラストの一時間前までバイトでその疲労度を考えに入れるとまあまあなのかも知れない。実は最初思ったより調子がよくていつもは五十メートル毎に休むところを百五十メートル一気に泳いだ。その後も百メートルのラップが一回あってこれは三十分切れるんじゃないかと思った。実際半分の五百メートル泳いだ段階で15分8秒しかかかっていず三十分は無理としても単純計算では30分16秒で泳ぎ切れるはずだった。でも調子に乗った分後半に疲れが出て一回一回のお休みが割に長めになってしまった。ペース配分というのはなかなか難しいと改めて痛感。泳いだ後はいったんプールから上がってプロテインを飲みまたプールに戻って潜水したりウォーキングしたりする。帰宅後シャワーを浴び朝食をとってしばらく休んでから(眠くて気が遠くなった。)雨が降ってたので遠出はやめて家人と一番近いスーパーへ行き昼食と夕食とアルコールとアテを調達。帰ってくるともう一度シャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。森見登美彦さんの「シャーロック・ホームズの凱旋」が届いたと図書館から通知が来てたので夕方の塾の空き時間に取りに行った。リクエストしたときには結構な人数待ちでしかも蔵書が一冊もなかったのでいつになることやらと特に期待もせずに待ってた。ところが区が十冊以上購入してくれたおかげで人数待ちはあっという間に解消されて思ったよりずっと早く順番が回ってきた。明日から春期講習があるので泳ぎに行く時間帯をいろいろ調整しないといけないかも知れない。とりあえず明日の朝は泳ぎに行く時間がない。
 僕が通ってるプールは晴れた日だと窓からまだらに日が差し込むことがある。泳いでいて日に照らされたところを通り過ぎるときの水中がとても美しくて好きだ。まるで腐海の底を照らす光の束の中を横切るかのようだ。おそらく僕のことを取り上げて下さったブロガーさんがいらしたのでとても共感しているということをひと言申し述べておきたかった。こんな辺鄙な場所に位置するブログでもどなたかの心に少しでも残る何かを持ち合わせてたとしたらそれは望外の喜びということになる。

髪を切る。

 前回髪を切ったのは年越しの直前だったと思うのでもう三ヶ月ほど経ってる。散髪が三ヶ月に一度というのはたぶんとても長いタームということになるんじゃないかと思う。なにしろ床屋の椅子に座ってるのが嫌いなのでほんとにもうどうしようもないというところまで髪の毛が暴れ回らない限りは行かない。今日も行くつもりじゃなかったところ午前中お休みなのに出かける先が思いつかないという理由で渋々行くことにした。行き先は東京駅の丸の内側にあるQBハウスでいつ行っても割に空いてることに気づいて以来ひいきにしている。家人は丸善を見てくると言うのでお店の前で別れてチケットを買って順番待ち。前にふたり並んでたけど待ち時間は十分以上ではなかった気がする。いつも伸び放題の髪なのでこのチェーンが標榜するカット時間十分では終わらないこともある。でも今日のお兄さんはとても速くてこちらとしては大変助かった。出来も悪くないと後で合流した家人が言う。僕自身は髪型というものにまるで興味がないので短くなってりゃそれでいいんだけど家人は散髪のできあがりに割にうるさい。まあでもそういう人に悪くないと言われればうれしくないこともない。と書いたら案の定ATOKに「否定の連続」と突っ込まれたけど気にしない。否定の連続で何が悪い。それでしか書き表せない何事かというのもある。切り終えた旨家人にLINEするとオアゾの地下一階のCan Doにいると返信が来たのでオアゾの地下一階のどこにそんなものができたんだと思って行ってみるとほんとにCan Doがあった。確かカバン屋みたいなのがあった記憶がうっすらある場所だ。家人に確かめるとプラザ(大昔のソニプラ)があった場所じゃないかと言う。そうかも知れない。とにかくオアゾの地下一階もがらっと様変わりしてて驚く。でも時間が経つとはそういうことだもちろん。後述する通り疲れ切ってたので東京駅にはそれ以上留まらずに帰ることにする。最寄りの駅まで戻りスーパーとコンビニでふたり分の昼食と夕食とアルコールとアテを調達して帰宅。子供は一日バイト。昼食付きの仕事で家人に送られて来たお弁当の写真を見せてもらったらなんだかすごいおいしそうだった。家人と僕はそれほどではなくとも各々好きなものを買う。帰宅後シャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。
 時間軸をさかのぼると七時前に起きて仕度して泳ぎに行くところから話は始まる。三十四分弱で千メートルなので最悪に近く調子が悪い。泳ぎ終えるととりあえず一回プールから上がってプロテインを水に溶かして飲む。それからまたプールに戻って潜水したりウォーキングしたりする。午前中はバイトがないので千泳ぎ終えてからでも尚三十分ほど時間があり時間いっぱいまでそんなことをしてたらこれが意外と体力を奪っていたことにプールを出てから気づく。なんだか足がふらつくし子泣きじじいを背負ってるみたいに(背負ったことないけど)体が重い。でも髪を切りに東京駅へ行くことはすでに家人と示し合わせてあったので帰宅してシャワーを浴びて朝食をとり仕度をして出かけるまで我慢している。その後もできるだけ我慢してるつもりだったんだけど本当に疲れ果てていてそれを察した家人にもう帰る?と尋ねられるとあっけなくもう帰ろうと即答した次第。
 時間軸を元に戻すと昼寝後夕方からのバイトが本当にきつくて参った。二日連続でラストまでシフトに入ってたダメージは想像以上だった。でも新人さんのチューター役をほんとうに久しぶりに任された(=押しつけられた)のであまり情けないところも見せられず表面上はがんばる。でももう無理は利かないね。毎日千メートル泳ぎたいならそれをきちんと織り込んだ働き方をしないと。でも今週末も同じような進行があったような気がする。とりあえず明日また泳ぎに行こうと思う。行けるだろうか。頼むぞプロテイン

プロテイン本格始動。

 昨日アマゾンからプロテインとシェイカーが届いたので今日から本格的にプロテインを飲み始めることにした。バイトに行く前一回分の分量28グラムを付属の計量スプーンで計ってシェイカーに入れて持って行く。泳いだ後それに水250ミリリットルを注いで何回か振れば飲めるようになる。家でつくって行かないのはつくったらできるだけ早く飲むようにというメーカー側からの指示があるためだ。だからほぼ一気飲みするとこれはもう甘さ控えめのココアでもともとココアは嫌いじゃない(けど日常的には飲まない)こともあってまずくて続かないということはなさそうに思える。後はおなかを壊さないかが気になるところだけど結果的にはなんの心配もいらなかった。それと意外な効用があってそれはいつもより空腹にならないということだった。結構きっちり朝食を食べてってもバイトの前に泳ぐとお昼時のはるか手前でおなかが空いてしまう。それが随分軽減される気がした。明日は午前中バイトがないのでゆっくり泳いでプロテイン飲んでから家人とどこかに出かけようと思う。
 今日のスイムは33分19秒で千メートルと若干の苦戦。三十分で千にはなかなかならないな。でもまあ無理せず焦らず少しずつでも前に進むことを目指す。しばらくしたらプロテインも味方についてくれるかも知れない。そう言えば昨日のエントリで連続百日を達成した。

「50代から始めるプロテイン習慣」。

 「50代から始めるプロテイン習慣」という広告がこのブログに表示されている。たぶんプロテインについてかなり執拗に検索したからだと思う。でも悪いけど僕はもう六十代なのでこの広告の対象にはならない。他を当たって欲しい。という風に年々歳々ひがみっぽくなるのも高齢者への道なのかも知れない。そうじゃないかも知れない。要するによくわからない。ただ明らかにせっかちにはなってる気がする。それも経年劣化なのならいたしかたない。
 その六十代の許へアマゾンさんからプロテインが着いた。白山羊さんからお便り着いたみたいに牧歌的な感じでお読みいただけるとうれしい。見かけはなんか肥料の袋みたいな感じでずっしり重い。裏には使用法とか効能とかがびっしり書き記してある。時間がないので大体しか目を通してないけど一回の量とかを含めて飲み方はわかった。シェイカーも来たし明日から飲もうかな。それともホエイで本当におなか壊さないか明後日のお休みに試してからにしようかな。
 今日のスイムは32分43秒で千。タイムとしてはまあまあ?明日も今日と大体同じスケジュール。なんとか乗り切りたい。

昨日の続きはまた今度。

 昨日の続きを書きたかったんだけど話せば長くなるしまた今度時間があるときに。明日も明後日も昼食と昼寝と塾の時間を挟んで朝イチから終業までバイトなのでとてもじゃないけど昨日の続きには取りかかれないと思う。ということで平にご容赦を。できれば写真も撮ってアップしたいので。
 今日のスイムはお休み。慢性的に眠いし疲れもたまってる気がするから。そしたらアップルウォッチが黙ってない。夜になってからもまだ今日の分のワークアウトする時間残ってますぜ旦那みたいなメッセージを送ってくる(もちろん意訳してます)。でも今日は休む。休むと言ったら断固として休む。つかもうプールの営業時間終わってるし休むしかないぜ。明日の朝はなんとかがんばって泳ぎに行きたい。こんなこと書いててもしかたない気がするので今日はもう寝ます。あ、穂村弘さんの「シンジケート(新装版)」読み終わりました。

プロテインを飲んでみる。

 まさか自分がプロテインに興味を持つ日が来るとは夢にも思ってなかった。でも普段から意識してタンパク質を摂ってる訳でもないし泳いで筋肉痛になるのは明らかに筋繊維が傷ついてるということなので適切な量のタンパク質を摂取して効率よく回復する必要があるんじゃないかと最近思われ始めた。それで昨日ウェブでちょっと調べるとプロテインにもホエイ(乳清)からつくったものや大豆からつくったものなどがありそれぞれ特性が異なることやどんなのが人気の商品なのかなどの情報が出て来た。ユーザーの意見を見るとおいしいかどうかと価格がリーズナブルかどうかが長く飲み続けられるか否かを左右する要らしいこともわかった。確かに良薬は口に苦しじゃ飲み続ける気にならないだろうしあまりコストがかかりすぎれば早晩飲むのを諦めざるを得なくなるかも知れない。それで自分なりによく考えて「SAVAS WHEY PROTEIN 100」のリッチショコラ味に白羽の矢を立てることにした。ただし僕は飲むとすぐにおなかを壊すので牛乳が飲めない。その場合ホエイプロテインでもおなかを壊す可能性があるらしいのでいきなり大袋で購入するのはリスキーに思われた。それでなんかもっと少量の単位で買えるものがないかと思って池袋のヤマダ電機に見に行くことにした。プロテインを見に電機屋さんというのも変に思われるかも知れないけどこのお店にはちゃんとプロテインのコーナーがある。ここまでが昨日のお話。
 今朝は七時前に起きて歯を磨いて顔を洗ってとりあえず泳ぎに行く。調子は最悪に近くて36分13秒かけて1025メートル。二十五メートルを四十本泳いだので千メートルに達したと思ったらアップルウォッチには999mと表示されている。それでもう二十五メートル泳ぐことにした。一メートルたりとも千より少なくてはいけないというのが自分なりのこだわり。バイトはお休みでまだ時間があったのでその後潜水したりウォーキングしたりする。自分ではクールダウンと位置づけてるんだけどほんとにクールダウンになってるかどうかは心許ない。ただある程度リラックスになってる気はする。いい年してリラックスする方法を本当に心得てないな我ながら。まあアルコールの力を借りればリラックスできるんだけど。きっとそれに助けられて辛うじて生き延びてるんだと思う。帰宅後シャワーを浴びてから仕度をして家人と出かける。子供は昨日からサウナに泊まったりして彼なりの自由な時間を過ごしている。もう大人なんだから細かく詮索しないと家人は言うしそれならそれでいいと僕も思っている。前回スクラッチで五十円割引券を二枚ゲットしたのでまた池袋のカフェヴェローチェへ。モーニングセット480円が五十円引きで430円ってすごい得した感ありませんか。それでもらった割引券はスクラッチしたらまた両方とも五十円割引だったので近くまた行くつもり。このスクラッチ最大二百円割引まで用意されてるそうだけど最低額の五十円でもまあまあ助かる。ホットサンドまじうまいっす。紅茶もとてもおいしい。あと店員さんがとても感じいい。次午前中お休みなのはいつだったっけな。楽しみにしている。いやそうじゃなくてプロテインの話だった。朝食後ヤマダ電機のB2を訪れるとSAVASの様々なフレーバーのデカ袋に混じって最上段の目につきやすいところに「トライアルタイプ」と書かれた小袋が置かれてるのに気づいた。税抜き98円。これ飲んでおなか壊すかどうか試すには絶好だと思って10.5g入りのそれをふたつ買う。昨日調べたところでは一回の摂取量が28gということだったのでふたつ買っても一回分より少ないことになるけどなにしろ生まれて初めて飲むんだから量なんてどうでもいい。飲んでおなかを壊すか壊さないか。それさえわかればいい。それで帰宅後水に溶かしてひと袋飲んでみた。人生初のプロテイン摂取。味は甘さ控えめのココアといったところ。香りもほぼココアで全般的には悪くない。毎日飲んでも別に抵抗感はないんじゃないかという気がする。ただうたってあるほど溶けやすくはない。と思う。まあでもそれも致命的な問題ではない。溶け残った分は指ですくって飲めばいい。ということでSAVASの950gの袋だったかな?とシェイカーをアマゾンに発注。道理から言えばヤマダ電機に発注するべきなんだろうけど次行けるのがいつかわからないから勘弁して下さい。一回アマゾンで買うけど次からおたくで買いますから。それで西武百貨店でおのおのお弁当を買って帰ってというのがいつものパターンなんだけど今日は何も買わずに最寄りの駅まで帰ってきてから駅前でいろいろ調達して帰宅。シャワー後飲んで食って昼寝。でも午後にもお話しすべきことが待っていた。

ご出産後初出勤。

 今日は十二月にご出産のバイト仲間うっちゃんが産後初めてシフトに入った。僕が朝イチでバイト先に行って泳いでるとグレートマザーまーさんが泳ぎに来てその後ユニフォームに着替えたうっちゃんがプールサイドにやって来た。でも僕はとりあえずノルマの千メートルは泳いでおきたかったのでうっちゃんとまーさんが片方はプールサイドにいてもう片方はプールの中にいて言葉を交わしてるのをときどき確認しながら黙々と泳いだ。早くうっちゃんと話したかったせいかスイムは31分17秒で千メートルとこれまでで最速の記録となった。でもプールから上がった後のことはあまりよく覚えていない。シャワーを浴びて更衣室で濡れた水着から持って行った乾いた水着に着替えてその後仕事に取りかかったいつもの場面しか覚えてない。でもたぶんうっちゃんと結構多く会話したはずだと思う。一昨日池袋の西武百貨店で買っといたお菓子をロッカーから取り出して他の誰もそばにいないタイミングを見計らってうっちゃんに渡す。ご出産祝いと言うよりはいろいろお疲れ様ということですと言うといつも気にかけていただいてありがとうございますと返される。前にも書いたかも知れないけど僕はまーさんとうっちゃんと自分とでシフトに入るのがいちばん安心で好きだった。その安心感から比べると学生のバイトさんばかりと組んだとき自分がどれだけこまめに気配りをしてるかが本当によくわかる。気の休まる暇がないとまでは言わないけど結構長いこと緊張してる。僕はきちんと仕事をしたいと必要以上に思うタイプなのかも知れない。つかもうそれに決まってるんだけどうっちゃんとまーさんと一緒のときは責任をふたりに少しずつ負担してもらえるので気持ち的にすごく楽だ。そのことはどうしても伝えておきたかったのでふたりといると自分がどれほどリラックスできるかということをうっちゃんに伝えた。産後鬱とかの話も聞いてうちもあの頃は誰の助けも借りずに夫婦ふたりだけでの子育てだったのですごくすごくすごく大変だったのを思い出した。でも今はそれも乗り越えたということだったので本当によかった。後で抱っこひもで娘さんを胸に抱いた旦那さんもうっちゃんを迎えに本当に久しぶりに姿を見せた。お子さんを胸に抱いたその姿がとてもいいなと思った。なんでかな。うまく言えない。(しばし熟考後)ひと言で言うとふさわしいとかそういう言葉になるかな。カンガルーの母親が袋に赤ちゃんを入れておくようにこの人は抱っこひもの中に赤ちゃんを入れていてそれがすごく自然な姿に見えるということなのかも知れない。それから子育てでは男は本当に役立たずだという話を旦那さんとした。母は偉大ですと言うのでそう思った分うっちゃんを大切にしてあげて下さいとか言わなくてもいいことを言っちゃった。でも母が偉大だとわかってる人はこの後もうまくやって行けるんじゃないかと思う。
 今日のスイムのことはもう書いたか。千メートル泳ぎ百ページ読み千字書くの三冠は達成できそうだけど百ページが歌集なのは卑怯なのかな。穂村弘さんの「シンジケート」が図書館からやっと届いて読んだんだけど。散文しか読めないというのは日本語の楽しみ方の半分くらいしか知らないってことなんだろうな。

花粉症がひどい。

 今年は花粉症がひどい。小五からずっと花粉症なんだけど四十代のある年を境に急激に症状が軽くなった。目薬とか点鼻薬とかまったく使わなくてもそこそこ乗り切れる。理由を考えるとたぶん花粉への抵抗力が弱くなったからなんじゃないかと思われた。素人考えなのであてにならないかも知れないけど花粉症というのは異物に対する過剰反応ということになると思う。だからその過剰反応する力が衰えれば花粉症自体は軽くなる道理だ。つまり自分の中の衰えが花粉への本来の抵抗力を弱め結果として花粉症の症状を軽減してるということのような気がする。だとしたら今年の花粉症がひどいのは体が本来の機能を取り戻したからと考えられるかも知れない。どうやって取り戻したかと言えばこれはもう泳ぐことによってとしか考えられない。他にも泳ぎ始めて変わったことというのはある。たとえばおなかを壊さなくなった。以前は割に頻繁におなかを壊してたんだけどそれがなくなった。あと吐き気がしなくなった。前にも書いた通り夕飯の前に入浴を済ませるようになったのは夕飯を食べてから入浴すると吐き気がひどくて場合によっては本当に吐いてしまうこともあったからだ。今は吐き気などまったく感じずその代わりによく空腹を感じる。そう言えば食後に毎回悩まされていた胸焼けも最近少なくなったみたいだ。内蔵の機能が改善されてる証かも知れない。最後に二の腕に力こぶが現れた。これは一週間ほど前に気づいて自分でも本当にびっくりした。腕を曲げるとテニスボールよりは小さいけど鶏卵よりはちょっと大きい力こぶが右の二の腕に現れる。そんなのついぞ見たことがない。左腕にもあるけど右腕より小さい。これは主に右腕の力を使って泳いでることを示してるんじゃないかと思う。その点を意識して泳いでみると確かに右腕より左腕の方が力が入りづらい気がする。今後は左腕への力の入れ方により集中するとバランスがよくなりひいては楽に泳げるようになるかも知れない。
 今日のスイムは32分45秒で千メートルと最悪だった昨日よりは四分強縮められた。昨日に負けず劣らず疲れていた朝だったのにタイムを縮めることができた理由はよくわからない。泳ぎ終えてからまだ時間があったので例によって潜水とかして遊ぶ。その後割に新人さんのふたり態勢で仕事が始まることがわかって詰め所のホワイトボードに段取りを事細かに書き口頭でも説明してから帰宅。うまく行ってたらいいんだけど。明日はバイト仲間のうっちゃんが産後初めてシフトに入る。彼女が束の間であれ復帰することになって僕としては心からうれしい。

疲労困憊。(しばしば?)

 二日連続でバイトをラストまで入れて二日目の昨日は乗り切れるか不安だったけどなんとか乗り切った。そこから帰宅し入浴して寝酒を飲みながら間に夕食を挟むと十二時までにベッドに入るのは難しい。昨夜も就寝は一時近くになってしまった。しかもあまりよく眠れなかったみたいでアップルウォッチによると四時間ちょっとしか寝ていないことになってる。その目覚めを迎えた今日日曜日はバイトは夜だけだったので朝泳ぎに行けばいつもより三十分くらい長く泳ぐことができる。だからきつくても多少無理して泳いでおきたかった。結果的には千メートル泳ぐのに三十七分ぴったりかかりベストだった一昨日より五分以上オーバーした。もちろん満足の行く結果ではない。でも以前ならたぶん泳ぐのを諦めてたような疲労の度合いでそれでも泳ぎに行こうと決心し心を折られるような成り行きでも諦めずに千泳いだことは自分としてはひとつの達成なのかなと感じている。お前は自分に甘いなと人は言うかも知れない。でも自分であれ他人であれあまり追い詰めすぎてはいけないというのを基本的なスタンスとしていつからか生きてきたのでまあこんなもんだろと思うべきときには思うようにしている。午前中出勤のバイト仲間に挨拶して着替えて帰宅しもう一度シャワーを浴びてから家人と出かける。先週も行った池袋のカフェ・ヴェローチェで朝食。紅茶がおいしい。食後に家人が今度ソフトクリーム食べたいと言うので今度じゃなくて今食べればいいじゃんとちょっと強めに勧めるとじゃあ買って来ると言って買ってきて食べていた。そんなの僕に遠慮することなんかないじゃんね。食べたければ食べればいい。今日の目的はサンシャインシティーの無印良品で何か買いたいものがあるようだったけど見つからなかったか売り切れだったかで別のものをいくつか買っておしまい。僕は体を洗うスポンジみたいなものがあれば欲しいなと思って探したらなんかメッシュのかたまりに持ち手のためのひもをつけたようなもの(正確な呼称を忘れた)があったのでそれを買った。これはあとで使ったらなかなか快適だった。西武百貨店まで戻って各々好きなお弁当を買い最寄りの駅まで戻ってスーパーなんかで細々買い物をして帰宅。あとはいつもの通り。まいばすにあるサッポロのビールで水色の期間限定缶おいしい。個人的にはすごく気に入っている。この前のビヤホール缶といいサッポロの期間限定ものは文句なくおいしい気がする。是非レギュラー化して欲しい。昼寝のあと保護者の方の相談に応じ時間ぎりぎりでバイトに入る。そしてくたくたに疲れる。でも明日もいつもより長時間泳げる日なので休まず死ぬ気で泳ぎに行きたい。こんなにモチベーションが高いのは明らかにアップルウォッチのおかげだという気がする。

ショボかった。

 バイト仲間のシマオさんの最後の出勤日でこれまでの成り行きから言って心のこもったお別れの言葉が交わせるものと期待してたのに蓋を開けてみたらものすごくショボかったのでそのことには触れない。
 プールのお客さんで割に感じのいい人がいて(つか世の中には感じのいい人というのが僕が思ってるよりはるかに高い確率で存在するような気もする。)何度か話をしたことがある。三十代半ばの男性で主にバタフライと背泳ぎで泳ぐ。これまで必ずひとりで来てたんだけど今日は小学三、四年生くらいの男の子を連れていた。お久しぶりですと声をかけたあとお子さんですかと尋ねるとにっこり笑ってそうだと言う。ごゆっくりと言って仕事に戻ったんだけど見るともなしに見てると(なにしろお客さんの様子を見てるのがプール監視人の仕事なので)とても仲よさそうに遊んでいる。泳ぎのうまい人の中には子供連れで泳ぎに来てもあわよくば子供をほっといて自分だけ別のコースで泳ぎたがる人が散見される。それについては日をあらためて触れるかも知れない。でもそういうのと全然違ってお父さんもお子さんもすごく楽しそうだった。見てて本当に心が温まる。このお父さんならきっといい子が育つんじゃないかという気がする。
 今日のスイムは33分19秒で千メートルで昨日より二分近く遅い。でもひどい疲れを引きずっての結果なので自分としては自分を許してやりたい。明日は午前中バイトがないけどいつも通りの時間に出かけて泳ぐつもりでいる。

スイムのことだけ。

 ラストまでのバイトが終わってお風呂に入って一杯飲み始めてもう十一時半を過ぎてしまった。時間もないしなにしろ疲れ切ってるので今日はスイムのことだけ。アップルウォッチによると31分33秒で千メートル泳いだということであと一分半ちょっと縮めれば目標の三十分で千メートルに到達する。どうすればそれが可能かと言えばこれはもう休んでる時間を減らす他ない。息が苦しくてそれを整えるために休むんだけど苦しいまま泳ぎ始めても存外泳げちゃったりするのでそこは楽をしないでできるだけ休む時間を削りながら泳げばいいんだと思う。今日は入塾を考えてる人の学習相談なんかもあって現時点でかなり消耗してるから明日どうなるかもちょっとわからない。でもがんばって泳ぎに行き三十分の壁に挑めたらいいと思っている。・・・ええとこんなもんでいいですかね。まあこんなもんでもいいでしょう。

あれはどれくらい前のことだったんだろう?

 あれはどれくらい前のことだったんだろう?村上春樹さんの小説を長編も短編集も含めて全作読み返したことがある。そう遠い昔の話ではないしこのブログにもそのことは書いた気がするから検索をかければいつのことかすぐにわかる。でも今はそんなことはいいや。とにかくこの「中国行きのスロウ・ボート」もそのときに全編読み返してるはずだ。でもそれで何を感じ何を思ったかはまるで覚えてない。若い頃に好きな箇所をぱらぱらと数え切れないほど読み返した本を久しぶりに頭からおしまいまで読んだという感慨だけで充分だったのかも知れない。今回は折角の復刻版だし受け身なだけでなくちょっと積極的に読もうかと思うともなく思って読んでみた。それでたとえば「土の中の彼女の小さな犬」の「彼女」が預金通帳を掘り出してるときに鳴っていた電話は実は別れることになりそうなガールフレンドに語り手がかけてた電話が時空を越えて届いてたんじゃないかとかそういう変なことを考えたりした。だとしたらそのガールフレンドはその電話の響きを何をしながらどんな思いで聴いていたんだろう?でもこういうのってよく調べるとすでにどなたかがもっと精密な形で指摘なさってるんだろうな。思いつきというのは結局思いつき以上の価値を持たないのかも知れない。でもまあだとしてもこの短編集はまだ何度も読み返されることだろう。そうなることを願っている。今日のスイムは32分13秒で千メートルと割に好調な方。維持できるといいんだけど。千字書くのは無理だな。という訳で今日も二冠に終わる。

まとまらない。

 ラストまでバイトやったのでもう時間もないしアルコールも結構入ってるので書くことがまとまらない。いちばん書きたいのはバイト先のとても感じのいい女の子シマオさんにお菓子をもらったということ。彼女はこの春大学を卒業し郷里に帰るそうだ。プールの受付にいた僕に気づいた彼女は小走りに近寄ってきて箱を差し出してこれまでのお礼ですお好きなのをどうぞと言った。それは「Tokyo Turip Rose」のチョコレート菓子の入った箱でチューリップだかバラだかを模したお菓子が並んでいた。ひとつとってお礼を言うと○○さん(僕のこと)土曜日はご出勤ですかと尋ねる。たぶん出勤だったと思ったのでそうだったと思いますと答える。その土曜日が最後の出勤ということだった。じゃあできればその日に最後の挨拶をしたい。帰り際更衣室で一緒になったときにシマオさん土曜日のご出勤は午前ですか午後ですかと尋ねると午前ですと答える。じゃあ僕もシフトに入ってますと言うと笑ってさっき確認しときましたと言う。最後の日に僕と一緒かどうかシフト表で確認してくれたらしい。そういうのって結構うれしい。結構うれしくてそこそこ切ない。
 今日のスイムは「小さな神さま」によると34分40秒で1025メートル。まあいいや。ラップを見ると千メートルまではクロールで最後の25メートルは平泳ぎで泳いだことがきちんと記録されていた。すごいね。千メートル泳ぎ百ページ読むの今日は二冠。ここから千字書くのは無理だわ。