指栞(ゆびしおり)

前にも書いたかも知れないけど。

ご成約。

 この前体験授業をした生徒さんの親御さんからメールが今日来て無事ご成約となった。よかった。
 いつもより三十分ほど遅く起きて仕度をして泳ぎに行く。帰宅後まだ時間が早かったので少しのんびりした後いつものカフェ・ヴェローチェへ朝食を食べに行く。それからジュンク堂新潮文庫の新刊を一冊買って夏用のバッグが欲しいと言う家人につき合って西武池袋線改札近くのプレミー・コロミーとかISPのブルー・ブルーエとか見て回る。でも結局空振り。他のブランチで見つけてこの前買ったタイのシンハービールISPのカルディーにも置いてないか見に行くとまんまとあったので四本買う。それで満足して帰る。最寄りの駅で今日は子供が一日競馬場に行ってるのでふたり分のアテと昼食を買って帰宅。シンハーちょっと高いけどうまい。それから昼寝をしたんだけどなんか急に胃が痛み始めてあまりよく眠れない。三時過ぎに起きて痛みをこらえながらホークス戦を観る。九回にヘルナンデス投手がスリーランを浴びて同点に追いつかれ四十三歳(だったと思うけど間違いかも。)の和田投手の勝ちが消えてしまったのはとても残念だった。でも結局は近藤選手のサヨナラツーランでホークスの勝利。痛みが治まらないので家人に打ち明けると駅前の薬局まで薬を買いに行ってくれる。買ってきてもらったガスター10を飲んでしばらく経ってもよくならないので観念して近くの救急外来を受診することにする。少し前にも同じような症状で診てもらった病院だ。

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 電話して症状を話すと診てくれると言う。仕度をして家人と外に出ると結構な雨。それでタクシーを拾った。初乗り料金で着いてしまうほど近かった。でもとても助かったので運転手さんには丁寧に礼を言った。もしもひとりだったら千円札を出しておつりは結構ですと言うところなんだけど家人はそういうのをすごくもったいながる人なのでやめといた。待合室には年配の女性がひとりソファーに座っていた。受付で診察券と保険証を出して問診票に書き込むとすぐに診察室に通される。医師は若そうな人で症状やここ何日かの間に食べたものなどについて矢継ぎ早に質問をする。なんとなく攻撃的な人なのかなというイメージを持ったけどすごく丁寧に診察してくれてすい炎が心配だということで腹部のエコーまでかけてくれた。すい臓はそれで見る限りは非常にきれいな状態とのこと。前にここに来たときもすい炎を疑われたのは実際より量を随分少なめに申告していても常習的にアルコールを摂取してることは白状してるからだ。容疑者には自分を守るために黙秘権があるけど医師に対して黙秘権を行使したって割を食うのはこっちだ。なので怒られない程度に脚色して本当が何割かは含まれたことを言っとく。でもまあすい炎はなしって見立てだったのでそれは随分ほっとした。結局胃潰瘍もしくは十二指腸潰瘍が疑われるので出された薬を飲み終えても痛みが治まらない場合は大きな病院では予約が取りづらいので近くの町医者の内視鏡検査が行えるところへ行って胃カメラ飲んで下さいということだった。それは要するに今回は時間がなくて最後まで面倒見られないけど後でこういう風にしたらもしかやばい病気だったとしてもきちんと診断つくからやってねというケアですごい親切だなと思った。その心意気におされて十二指腸潰瘍の痛みってこんな風に医師の話をゆっくり聞いてられないほどの七転八倒ぶりだからという経験談は口にできなかった。結論としては痛み止めと胃の酸を抑える薬が処方されることになり最後に何かありますかと問われたので前回は点滴してもらって随分痛みが和らいだのでできたら今回も点滴してもらえるとうれしいと答えると同じ成分の飲み薬を出すつもりだったけど点滴の方が効き目があるとも言われてるのでじゃあやっときましょうということで点滴もしてもらえることになった。少ししてやって来た看護師さんがすごい親切そうだったので皆さん走り回ってて大変そうですねと声をかけると僕がいる間に救急車が二台立て続けに来たそうでそりゃ大変なんだろうな。その後待合室で会計を待ってると緊急入院が決まって病棟に上がって行く患者さんなんかもいて胃が痛いのはつらいけどそんなことじゃ済まされない人も日々いるんだしいつかは自分もそうなるんだろうなと痛感する。薬をもらって夕食がまだだったので帰り道にあるコンビニに寄って帰る。まだ胃は痛んだけど一方でおなかは空いた。帰宅後はすぐに夕食。処方された痛み止めを食後に飲むと少ししてあれだけしつこかった痛みが嘘のように消えていた。入浴後は家人が止めるのを振り切って寝酒を飲み始める。これじゃ夜中に痛んで目が覚めても家人を起こす訳には行かないかな。
 今日のスイムは26分5秒で千。遅いけど楽。

ご不便をおかけします。

 いつだったか隣の住人のせいで建物の階段や下手するとうちの中まで煙草臭くなって困ると不動産屋にメールでクレームをつけたときに来た返信の中に「ご不便をおかけします。」という言い方があった。これには相当むかっ腹が立ってかけられてるのは不便じゃなくて迷惑だと返信した覚えがある。そのことはこのブログのどこかに書いてある。今度素面のときにURL見つけて貼っときます。(追記。その後いちばん下にリンク貼りました。)それはさておきこの言い方って割に市民権を得てるんですかね。個人的にこの言い方から受け取れるニュアンスは相手のこうむってる不利益を故意に過小評価してそんな大したことじゃないじゃんそう目くじら立てずに穏便に済ませましょうやというあたりにあるんじゃないかと思えてならない。でもそれはたいていの場合逆効果になるんじゃないかと思う。お前こっちの言ってることに対して真剣にとりあう気がないんじゃないかという印象をつくり出すからだ。クレームをつけられたらまずは相手のこうむってる被害の程度を想像し想像したより幾分か上乗せした被害状況を基にして対応するのが正しいんじゃないかと思う。少なくとも僕はそうしている。相手の言い分をないがしろにするような方向では絶対に話をしない。
 塾の生徒さんのお母さんの中にもひとりこの「ご不便をおかけします。」を使った人がいる。通塾の曜日を二転三転させた挙げ句土曜日の午前中にお願いしたいと言って来て「ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。」と結んであった。でも土曜日の午前中なんて選択肢はない。そこはたいていバイトを入れてるしバイトがなければ家人と出かけてる。自分の時間を自分の自由に使う権利は僕にもある。授業の時間で土曜日の午前中をオファーしたことなんてこれまで一度もないのに自分に好都合だからという理由だけで他人に「ご不便をおかけ」する。そのことを割に当然のことだと思ってるのかも知れない。でも言われた側にしてみればご不便どころか単に迷惑なだけだ。結局その生徒さんは辞めることになった。全然構わない。そういうがさつさが僕は心の底から嫌いだ。辞めてもらってせいせいしてる。武士は食わねど高楊枝。という言葉もある。
 今日のスイムは25分27秒で千メートル。ひたすら楽しい。

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雨がやむ。

 起きるのがいつもより一時間近く遅くなった。朝食をとらずに顔を洗って歯を磨いて仕度をして出かける。結構な吹き降り。プールのお掃除ロボットを引き上げて(ケーブルが邪魔でそのままだと泳げないので。)から軽くストレッチをしてシャワーを浴びて泳ぎ始めたのが始業の四十分前。三十分弱泳ぐとしてもう一度シャワーを浴びて体を拭いてお客さんが入って来るまでに施設を後にするにはほとんどぎりぎりの時間しか残されてない。もうちょっと早く起きればよかった。バイトが休みだと思って油断した。でもまあ昨日の疲れは少しはよくなったかも知れない。プールを出てから今日のシフトに入ってるバイトに挨拶して帰る。帰宅後はプロテインを飲んでシャワーを浴びて家人と朝食。子供はすでに塾に勉強しに行ってる。シャワーと言えばこの時点ですでに三回浴びてる。この後昼食前に浴びて午前も午後もバイトに入ればいずれも水中点検の前後に浴びるから四回。一日で計八回も浴びることになる。浴びすぎちゃうんか?でもプールは清潔に保たなければならないし塩素は髪によくないらしいしお手洗いと地続きのプールサイドは基本不潔なんじゃないか(お手洗いの後はシャワーを浴びるよう推奨されてるけどどれだけのお客さんがそれを守ってるかは甚だ怪しい。)と考えてるのでなにしろ体はこまめに洗っておきたい。という訳で化粧水だか乳液だかなんだか知らないけどシャワー後に塗ってるバイトも多い。僕は特に脂性という訳じゃないけどそれだけシャワーを浴びても深刻な肌トラブルとかには見舞われなくてそれには感謝してる。要するに割合頑丈にできてるということなのかも知れない。朝食後は何もすることがないので今日は何してたんだっけな。ブログ拝読とかしてたんだ。雨がやんだようだったので家人と駅前に出かける。郵便局で子供の奨学金と僕の年金の残高を記帳して今日までに家賃を納めなければならないのにお金が足りなかったので初めて年金を一部下ろした。それから銀行へ行って家賃を振り込みもう一軒銀行をはしごして月謝の振り込まれ具合をチェック。その間に家人は子供の分の牛丼と百均で細々した買い物を済ます。僕はまいばすまで焼酎を買いに行きついでにサッポロのラガーを買おうと思ったら売り切れになってた。おいしいから仕方ないかな。駅前のスーパーで家人と合流。昼食とアルコールを仕入れ帰りにコンビニで僕の夕食とかアテとかを仕入れる。帰宅後はバイトの始まりが早い子供が昼食をとってる間にシャワー。あとは家人と飲んで食べて昼寝。起きてから授業。教える日と問題を解く日があって今日はずっと教えてたので疲れたけど楽しかった。
 今日のスイムは26分26秒で数え間違えて千五十メートル。最後の五十メートルが1分10秒だったので千メートル時点で25分16秒かな。これならまったくつらくない。すごく快適に泳げた。明日は午前も夜もバイト。明後日は一日お休み。

なんかちょっと疲れた。

 明日は持病の薬をもらいに行くつもりだったんだけど今週はなんかちょっと疲れたので見合わせることにした。数えてみたら来週まで薬保つし。何が疲れたかって言うと自分でもよくわからない。ただ疲れた。まあそういうこともあるだろう。という訳で明日はバイトがお休み。今日まで九連勤だったかな。風邪もやっとよくなったみたいだ。明日の午前中はゆっくりしよう。予報では雨みたいだし。昨日の体験授業のおうちからは今日のところ連絡はなかった。気長に待つ。待つのには慣れてる。好きにはなれないけど。バイト先の最高齢のデタさんの奥様が亡くなったんだそうだ。今日バイトから帰った後グレートマザーまーさんからラインが来て知った。ちょっと言葉を失った。それだけ長く共に歩んできた連れ合いに先立たれるってどんな気持ちなんだろう。想像がつかないし正直あんまり安易に想像できてもいけない気がする。家人と僕ではほぼ確実に僕の方が先に旅立つと思うので家人を失う悲しみは体験しなくて済みそうだ。でもその分僕を失う悲しみを家人には体験してもらわなければならない。なので家人をひとり残すのをできるだけ先送りにする必要がある。泳いでるのもそのためのささやかな努力のひとつだ。これは時間を貯金してるってことなんだなとときどき思う。毎日泳ぐための三十分を積み立てて先行きどれくらい利子が付いて時間が返ってくるか。もちろん泳いだ場合の寿命と泳がなかった場合の寿命を比較する術はないんだけど泳ぐことが死をできるだけ向こう側に遠ざけるための時間稼ぎになってればいいなと淡い期待を寄せている。家人との時間をできうる限り延ばすこと。そのために全力を尽くすこと。それが僕の夫としての最後で最大の努めなんじゃないかと考えている。もうひとつ気にかかるのは僕が死んだ後家人に残せる資産のことだけどそれについてはまたいつか。
 今日のスイムは26分36秒で千メートルと若干スローペース。でもこれくらい時間をかけると半永久的に泳ぎ続けていられるような気がしてくる(もちろんただの錯覚)。疲れを感じることもなければ息苦しさもなく壁が近づけばターンしまた壁が近づけばターンしの繰り返し。ターンは正直面倒だけどやりようによっては少しだけ休めて野良スイマーにとっては敵と言うよりは味方なんだろうな。ターンがなかったら千メートルは今よりはるかに長く過酷な距離となるだろうから。クイックターン覚えたいけどあれって余計に体力を消耗するような気がするんだよね。見ててかっこいいけどね。明日はバイトが休みなので遅めに泳ぎに行っても大丈夫。久々に時間を気にせず泳ごう。

季節はずれの。

 この前の日曜日と今日季節はずれの体験授業申し込みのメールがサイト経由で届いた。三月四月が終わってしまうとその手のメールは激減する。まあその二ヶ月もそれほどたくさん来る訳じゃないけど一年の中ではやっぱり多い。日曜日の分は今日が体験授業だった。小学生の生徒さんで両親がふたりともついて来た。お父さんもお母さんも生徒さんの現状をとてもよく把握していて意識の高さをうかがわせた。今は公文の教室に通ってるそうで違うタイプの塾にも掛け持ちで行かせたいということだった。週にそんなに何日も塾に行かせるのは個人的には反対なんだけど商売となれば話は別だ。両親の心配事についてはきちんと答えが出せたと思う。あとはどうなるかを見守るのみだ。賽は投げられた。今日届いたメールの分は来月早々三日に体験授業ということになっている。さてどうなることか。
 今日のスイムは24分56秒で千と図らずも25分を切った。でも自分としては気持ちよく楽しく泳げたので良しとしておく。

異端審問。

 お話としては昨日の続きみたいな形になるかも知れない。今日また一緒のシフトに入った「群れるのを嫌う」が枕詞のサコちゃんによると昨日僕がひと足先にバイトを上がった後んぶちゃんがサコちゃんに一緒にお昼を食べようと持ちかけたんだそうだ。サコちゃんが承諾して一緒に行くとなんとオックスと今日のシフトには入ってない別の学生バイトの男の子も合流して四人でマクドナルドに行くことになった。私ずーっと下向いてひと言も話しませんでしたとサコちゃんは言う。そう言われるとその光景が目に浮かぶようだ。うつむいたまま身を固くして時間の経過に耐えるサコちゃん。仲のよいんぶちゃんとふたりのお昼と思ってたのに裏切られたと言うかだまし討ちにあったと言うか超苦手なオックスとその手下みたいな男の子が一緒になったんじゃサコちゃん的には生きた心地がしなかったかも知れない。んぶちゃんに対しては僕としてはあまり気を許してないという趣旨のことを昨日書いたけど彼女にはそういう雑と言うか配慮が足りないと言うか自分さえよけりゃいいと言うかそういうところがあって実はサコちゃんにとってそれはとても苦手な面なんじゃないかと考えている。僕に言わせてもらえばサコちゃんがんぶちゃんと仲がよいということ自体とても不思議だ。一緒にいてもサコちゃんは昨日のお昼のようなんぶちゃんからすれば「悪気のない」裏切りによって傷つき続けるような気がするからだ。そしてひとたびそうなればサコちゃんは割に長い間深く傷つく。もうひとつ視点を付け加えればオックスとその手下どもの仕組んだサコちゃんに対する異端審問に見えなくもない。自分たちの側につくのかそうじゃないのかひとつはっきり聞かせてもらおうじゃないですかという吊し上げ。ばかばかしいけどオックスならやりかねない。実はんぶちゃんに対する上記のような私見は一度サコちゃんにやんわり伝えたことがある。でもサコちゃんは何を言われてるのかよくわからないようだった。そうなるとそれ以上は出過ぎた真似のような気がするので(仲がよいと言ってるものをわざわざ引き裂こうとするのはどう考えてもあまり趣味のいい行いとは言えない。)願わくばサコちゃんには自分で気づいて欲しいと思う。そうして自分の身をしっかり守って欲しい。
 以下は余談なんだけどおもしろかったので付け加えておく。オックスに対してサコちゃんがあの人自分のことイケてると思ってるんですよと言う。どうしてと問うと彼のインスタグラムを見たら自己紹介にイケオジとあったんだそうだ。なんかもう気持ち悪すぎてひざから崩れ落ちそうになった。でも彼は自分のことをイケオジと書いてあるインスタグラムのURL(って言うのかよく知らないけど。)を平気でバイト先の女の子に教えちゃったりできるんだ。それって自分のインスタ見てくれってことだよね明らかに。逆にすげえな。すげえ自己肯定だな。まあそれを見に行くサコちゃんもちょっとどうかと思うけど。あ、でも恐いもの見たさってこともあるか。
 今日のスイムは25分13秒で千メートル。いつかはまた25分を切り24分を切りというプロセスに入って行くかも知れない。でも今日くらいのペースで泳ぐのは本当に楽しい。だからしばらくはあまり上を目指さずこんな感じでやって行きたい。

締めの作業。

 先週の日曜日に熱で夜のバイトを休んだとき僕がいなかったので比較的新人の学生さんと中年バイトのオックスのふたりで締めの作業に当たったそうだ。締めの作業というのにはいくつかあってたとえばコースロープをすべてゆるめたりプールの底を掃除するロボット(というのがこの世にはある訳だ。R2D2を横に真っ二つにしたくらいの大きさで長いケーブルのついた自走式の機械だ。)を沈めて電源を入れたりプールの水の濁りを取り除く薬品を撒いたりとかそんなことだ。ところがこれがいくつか間違ってたりやってなかったりしたため翌朝やって来た他のバイトが先に触れた比較的新人君に直でラインしてクレームを入れたらしい。この比較的新人君にも名前をつけておく。ぐら君にしよう。もちろんオックスが締めの作業を把握してなかったのが悪い。いついかなる場合でも悪いと言えば全部こいつが悪いに決まってる(偏見)。ただ僕がいなかったことでぐら君には若干済まないことをした気がする。昨日の締めはまたしてもぐら君ともうひとりバイトの女の子だった。この女の子にも名前をつけよう。んぶちゃんでいいか。オックスが参加した飲み会にまじめで群れるのを嫌うサコちゃんを誘ったのがこのんぶちゃんだ。サコちゃんはんぶちゃんと仲がいいみたいだけど僕自身はこの子にはあまり気を許してない。オックスの息のかかった連中のうちのひとりと思われるからだ。話を元に戻すと僕は彼らより一時間早く上がることになっていたので前回オックスと組んで懲りた経験からぐら君は締めの作業について根掘り葉掘り僕に尋ねる。一応ひと通り説明してからとりあえず終業の一時間前の段階でできる段取りはすべて済ませといた。前にも書いた通り日曜日というのは忘れ物も多いので男子の方はシャワールームもロッカールームも入念にチェックして忘れ物と思われるものはすべてピックアップしてしかるべき書類に記入し台帳にもつけた。忘れ物が多いとそれだけで処理に十分とか十五分とかかかることもあるからだ。終業からそれだけの作業をするのはとても面倒だしもちろん帰りの時間だって遅くなってしまう。そのリスクをできる限り軽減しておきたかった。
 今日の午前中のシフトはサコちゃんとんぶちゃんと僕の三人だった。昨日スムーズに帰れたかんぶちゃんに尋ねると今までで締めの作業の最短記録でしたとの答え。○○さん(僕のこと)が何もかも完璧にやってってくれたのですごく感動しました。○○さんと一緒だと安心感ハンパないっすとのことでそれが昨日のエントリの最後らへんに書いてあることと韻を踏んでいる。ただ別に褒めて欲しいとか感謝して欲しいとかそういう思いからやってることではなくてほぼ純粋に彼らの負担を少しでも減らしたい一心でのことだと書くとオレってなんていい奴なんだと思えて来る。惜しむらくは何やらせても地味で目立たないんだよね。
 今日のスイムは28分02秒で千百メートル。数え間違いで百メートルも超過してしまった。千メートル時点では25分36秒と昨日より2秒だけ速い。つか千メートルをひと息に泳げるだけでも今は充分満足としなければならない。

ほぼ復帰。

 今日のスイムは25分38秒でノンストップの千メートル。タイムはどうあれ千メートルノンストップに復帰できたのは慶賀の念に堪えない。って自分に対して使う言葉じゃないか。まあでもとにかくシンプルにうれしい。明日もこの調子で行きたい。その他いろいろあったけどまあもう酔っ払ってるのでいいか。誰が本当に君たちのためになろうとしてるか君たちは自分で判断しなきゃならないぜ。と思う。それじゃおやすみなさい。

時間がないのでスイムの話題だけ。

 今日のスイムは27分30秒で千メートルと十日ぶりくらいかな?で千メートル泳いだ。休み休みとは言えタイム的には30分切ってるしまあまあかなあ。それよりうれしかったのは四百五十メートルひと息に泳げたことだ。もうちょっとで五百じゃん。だから明日の目標は連続五百メートル泳ぐことになる。

病院を受診する。

 今日のスイムは23分36秒で八百と昨日よりは速くなった。でも無休で千メートルまでの道のりはまだまだ遠そうだ。百五十メートルを一気に泳ぐのがせいぜいだった。
 症状が長引くのでさすがに病院を受診しようかと思った。家人が予約してくれると言うのでバイトが終わってからのなるべく早い時間帯でということで頼んだ。バイト先に財布を持って行くのは不用心で嫌なので塾に朝イチでそれを置きに行ってから出勤する。その後ラインを確認するとバイト上がりの三十分後に予約が取れたということで礼を言って行くことにする。それでも病院に着いてから丸々三十分待たされたのは想定外だった。でもまあ仕方ない。ということにするしかない。調剤を待つ間にまいばすに寄って昨日までで切れてしまった焼酎と思いついてビールを買っておく。薬を受け取って帰宅。いつもより一時間以上遅くなったけどシャワーを浴びて飲んで食べて昼寝。もちろん薬も飲んどく。午後は普通に授業。病院に行ったせいか妙な疲れがあるけど熱っぽさはやっとなくなったかも知れなかった。入浴後一杯やっている。明日は薬が効いて今日より息が苦しくなく泳げたらいいなと考えている。

驚いたこと。

 昨日の昼過ぎにプールの受付にいると幼児のスイミングスクールに参加する子供を連れた保護者の方々がやって来た。たいていはお母さんで皆さんそれなりに気を遣った服装をしている。挨拶すると子供も保護者も挨拶を返してくれる。そのうちのひとりのお母さんが何も言わずに受付を抜けて行くので無愛想な奴だなとちょっとだけ思った。でもまあ客全体のある程度の割合は挨拶をするのが嫌みたいなのでそれはそれで構わない。そしたらその無愛想が帰りしなに立ち止まって言った。あれ?先生ですか?それで改めてまじまじと見つめるけど誰だか全然わからない。僕は割に人の顔覚えがよくて家人によく感心されたりする。転校が多かったので人の顔色ばかりうかがって育ったからと自分では自嘲気味に考えている。だから一度会ったことのある人の顔はまあまあ忘れない。でもそのお母さんに関してはまったく心当たりというものがなかった。という訳でしばしきょとんとしてると彼女の方で名前を告げる。それは塾を始めたとき二番目に入ってくれた当時中一の女の子だった。彼女に関してはこのブログでも何度か触れている。男の子しか育てたことがないので女の子のかわいさってのがわからなかったんだけどこの子に会って少しわかった気がした。すごくなついてくれたみたいだったし。ただ学校では割に悪い子で小学校のときは教師との間で問題を起こした。そして反省するどころかそれを武勇伝みたいに吹聴するような子だった。中学でも目立たないように校舎のあちこちに自分の名前を書いて回ってるんだと言っていた。なんでかはわからないけどとりあえず褒められた行いではない。おまけに勉強というものをほぼまったくしなくてあるエントリには夏休みの数学の宿題をすべて肩代わりしてあげたいきさつも書いてある。ひとりじゃできないと言うのを見るに見かねてのことだった。でも正直言って彼女と一緒にいるのは楽しかった。地味だけど確実に気が合っていた。でもまあいずれにせよそれも十年ほど前の話だ。
 名前を聞いてびっくりしたのもあったんだけどそれより驚いたのはお子さんの年だ。彼女はうちの子よりひと学年上だったからたぶん今は二十三歳とかそんなところだと思う。その年で幼児のスイミングスクールに通うような年の子がいるとはなかなか考えにくい。それでお子さんっていくつなのと尋ねるとそれでも敬語で三歳ですと答える。じゃあ君今いくつなのと尋ねると二十三ですと言う。結婚してるかどうかが気になった。意外と結婚はせずに子供を育ててるような気がしたからだ。でもそれについては訊くのがはばかられた。するとこんなところにいて先生塾やめたんですかと言う。やめてないよもうちょっと大きくなったらお子さんうちに入れてよと言うと心から嫌そうに顔をしかめてえーっ?と答える。それから僕は受付の仕事が忙しくなったので彼女を少し待たせた後じゃあ元気でねと声をかけると彼女はきびすを返して帰って行った。一体何が起こったのか。そのことの意味をたぶんうまくつかみかねてるんだと思う。でももう一度会いたいかと言われれば別にもういいかなというのが答えになる。それはあの頃という時間枠の中に永久凍結されてるような思い出だからだ。それはこちらから手をさしのべて揺り動かせば何か大切なものが損なわれてしまうような種類の思い出だからだ。彼女も僕もそこから遠く隔てられてしまったしその間に彼女にお子さんが生まれたようにお互い取り返しがつかないほどの変容を受けた。今さら新たな何かを追加したところでそれはお互いにとってそれほど意味のあるものじゃない。オフコースの古い歌にもあるようにそれは「そっとそこにそのままでかすかに輝くべきもの」なんだと思う。僕は昔からこの曲と歌詞のこの部分がとても好きだ。
 今日のスイムは八百メートル泳ぐのに24分25秒と昨日より遅くなった。一応最低限の目標であるひと息で二百メートルは達成できたんだけど相変わらず息が苦しい。それで気づいたのはこの苦しさは七日間のブランクのせいじゃなく風邪が治りきってないからなんじゃないかということだ。要するに泳ぐのには時期尚早ってことかな。ちょっと考えれば当然のことになかなか気づけないのが少なくとも僕の人生にありがちなパターンのひとつということになる。だとしてももちろん明日も泳ぐ。

ちょうど一週間ぶり。

 今朝はまだ熱っぽい感じが残ってたけど仕事前にプールに行ってちょうど一週間ぶりに泳いだ。23分で計八百メートルを百メートル毎に休憩を入れながら泳ぐ。疲労はさほどでもなかったのでもう少し時間があったら千メートル泳ぐことはできた気がする。iPhoneのログを見ると百メートル毎に休んでたのは先月の十日前後までのことらしい。だから七日間のお休みで四十日ちょっと分後退してしまったことになる。明日からどういう方針でまた少しずつ前に進んで行くかと考えるとまず今のコンディションでは朝与えられた時間内に千メートル泳ぐのは割に難しいんじゃないかという気がする。せいぜい25分くらいしかないから。なのでとりあえず休まずに泳げる距離を伸ばすことを考えるべきだ。休むまでの距離を今日の百メートルから少しずつでも増やす。二百メートルまで伸ばせるかも知れないし意外と一気に五百メートルくらいまで行けるかも知れない。それはわからないけどとにかく明日はそんな目標で泳いでみようと思う。ちなみになぜ百メートル毎に休んだかと言うと息が続かない気がしたからだ。以前みたいに肩で息をするほどではないにせよ呼吸が苦しく感じられて休まずにいられない。風邪で呼吸器系にトラブルがあるからなんじゃないかと思う。ただしそういう自己暗示みたいなものとも考えられそうであまり当てにならないかも知れない。明日はもう少しタフに泳ぐことを目指そう。できるなら。
 それと今日は個人的にものすごく驚いたことがある。でも時間がなくなっちゃったので後日触れようと思う。ヒントは十年以上前の以下のエントリ。

バイトが楽な日。

 今日のバイトは三時間。開けの作業の三十分を除いた二時間半のうち一時間半が受付業務ですごく楽だった。メンツもグレートマザーまーさんにまじめなサコちゃんにもうひとり最近入った男子学生でなかなか見所のある子ですごく安心だった。受付業務も土日だとチケット購入のお客さんが多くなり詳しくは省くけどそうなると結構面倒なんだけどウィークデイはほぼ定期券とかの常連さんばかりなので今日みたいに暑くなって多少人数が増えたとしても割に楽だ。プール監視も一時間ならあっという間だし。明日もシフトに入るまーさんにそれじゃまた明日と伝え他のスタッフにはお先に失礼しますとひと声かけて帰る。時間がまだ早いので予め打ち合わせてあった家人と塾で落ち合って買い物に行く。今日は子供が大学なので昼はふたりだ。なのでふたり分の昼食とアテとアルコールと三人分の夕食の用意をかごに入れて会計する。総菜パンの試食をしたらおいしかったので一個買ったり消費期限の迫ったローストビーフが半額なので買ったりこのスーパーはほんとに買い物が楽しい。帰宅後シャワーを浴びてから飲んで食べて昼食。いつもの通り。昼寝の後は授業。今日は夕方一時間空きのある時間割の日なのでまいばすまで買い物に行き塾の備品のティッシュペーパーと生徒さんたちのための飴を買う。イオンのプライベートブランドTOPVALUのフルーツアソートキャンディーはコスパ最高。170グラムも入ってて税抜き148円で買える。ただ十種類ものフレイバーが入ってるので生徒さんたちが総意で気に入らないものもありそれは余る。うちの場合りんごといちごが余りがちだ。反対にいちばん人気はマンゴー味。乙に好みがぜいたくと来てる。もっとも彼らが消費してるのはマンゴーという記号であってマンゴーという実体ではもちろんない訳だけど。でも口に入れると確かに紛う方なきマンゴーの香りがする。ちょっと不思議だ。あの子たちはおうちで甘いものなんか食べさせてもらってないのよと家人が言うくらいどの生徒さんも飴に対しては結構貪欲だ。どこかで珍しい飴を仕入れてきたとする。すると彼らは目の色を変えて問題集の中のまとめのテストみたいなページを解き始める。テストのページは百点満点で採点できるようになってる。うちでは百点だと三つ九十点台ではふたつ八十点台ではひとつ飴がもらえることになってるのでできるだけ多くゲットしようという魂胆な訳だ。まあそれで意欲が高まるなら結構なことだと思っている。もともとそういう意図であげてる訳だし。ええとなんの話だったっけ。わからなくなっちゃったけどまあいいか。今日もスイムはお休みでお客さんを見ててうらやましいなあと思った。僕も早く思う存分泳げるようになりたい。明日の朝は泳げるかなあ。どうかなあ。バイトは四時間。そのうち今日と同じ一時間半は受付業務なので病み上がりの体をまた少しいたわれるんじゃないかと考えている。

昨日テレビのゲーム番組を観ながらのこと。

 私いつかゲームでブレイクしたいなと家人が言った。いやいや小説でじゃないんかーーーい!
 昨日はうちから一歩も外に出なかった。今まで仕事もしながら薬でなんて言うかこうだましだましやって来たのが症状が完治しない大元の原因なんじゃないかと思われたからだ。今日も午前中バイトは休んだ。体温は六度二分スタートとなかなか悪くない。駅前に行きたかったのは切れそうな薬の調達の他銀行にも用があったからだ。寝酒用の焼酎も切らしてしまった。今日は調子よさそうだからということで家人も納得してくれたので十一時頃一緒に出かける。その前に僕だけ塾で月謝袋をつくった。データを更新して印刷して専用の袋に挟み込むだけの簡単な作業だ。お金に関することは生徒さんにできる限り意識させないようにしてるというのは随分前にも書いた通りだ。だから生徒さんがいるときには絶対この作業はしない。自分の空いてる時間に塾に行きひとりでそそくさと済ませる。そういういくつかの絶対に譲れないラインというのが塾の経営にはある。もちろんどんな仕事にだってそういうものはあるだろうけど。駅前でひと通りのことを済ませて昼食やアルコールの調達などもした他家人のシャンプーを買ったりしてから帰宅。家人はシャンプーとかコンディショナーとかの銘柄にまったくこだわりがない。切れそうになったらそれらがセットになったもののいちばん安いのをドラッグストアとかで買うのが常だ。そういうところは本当に徹底してるので見ててもうちょっと自分を大切にしたらとか思うんだけど言うまでもなく彼女は彼女なりに自分を大切にした上でそういう選択をしてるんだろうなと思い返す。要するに言葉のもっともシンプルな意味で興味がないということだ。汚れが落ちて髪が多少まとまればそれでいい。だってカットにはちゃんとした美容院に行くからね。僕みたいなQBハウスとかじゃなく。いやQBハウスに来てるおばさんというのもちょいちょい見かけるけど。まあそれはさておきふたりともいろいろ面倒なことが済ませられてよかった。子供のバイトが午後の早い時間帯からの日なので帰宅後すぐに家人は子供の昼食の用意をし僕はその間にシャワーを浴びる。それからはいつものルーティーン。まいばすでサッポロのラガービールを買って来たんだけど今日飲んだのは失敗だった。僕は風邪を引くと風邪のとき特有の匂いで鼻全体がすっぽり覆われてしまい他の匂いが一切わからなくなる。香りはビールのうまさの重要な部分を占めてるんだなと改めて実感した。これは銘記すべし。昼寝から起きて普通に授業。日付が変わる三十分ほど前それなりにアルコールが入った段階で測って六度一分。明日はバイトに行くつもりでいる。スイムはもう一日だけ我慢しようかな。

ついに欠勤。

 朝は七度五分スタート。朝食後薬を飲んで昼間は大体六度台半ばくらいに落ち着く。午前中バイトのグループラインに今日と明日休む旨メッセージを書いて代役を探す。明日の分はすぐに決まった。今日の分は決まらずもうすぐ出勤時間の今も声が上がらない。ついに欠勤となるがシフト係の「若造」にはラインで謝っておく。一杯飲んで昼食をとった後昼寝。起きてからホークス戦の中継を観る。ホークスはライオンズにこれで三連勝したけど今日の展開はさすがにライオンズにとって気の毒だった。ライオンズはルーキーの武内投手が八回まで0点に抑えて九回も登板。でも先頭打者の周東選手にライト線へのヒットを打たれた直後にアクシデントで降板。番組内では足がつったと報じられた。突如交代となって出てきたアブレイユ投手は周東の二盗を許す。盗塁を阻止するためのボールを捕手が投げやすいように投手がわざと高めに投球することをウェスト(綴りはwasteじゃないかと思われる。意味は「無駄」。)と言う。ストライクを狙わないという意味では無駄球だが捕手は立ち上がった体勢で捕球できるのでボールを投げるまでの時間を短縮することができる。当然盗塁阻止の可能性は高まる。周東選手が走り始めたときアブレイユ投手はこのウェストボールを投げていた。それでも悠々セーフのタイミングで周東は本当に速い。この人盗塁王になったことあるんだっけ。ああ2020年と昨年なってるみたいだ。仕事があるので土日のデイゲームくらいしか見られない上にデイゲームは昼寝の時間とかぶるのでシーズンを通してほとんど中継が観られない。だからプロ野球にはどんどん疎くなってしまう。でも閑話休題。次の代打中村選手は打ち取ったものの三番柳田選手に同点となるタイムリーツーベースを打たれる。これで武内投手の勝ち投手の権利が消える。四番山川選手にはデッドボールをぶつけ一死一二塁。山川選手の代走には川瀬選手が出て来る。五番近藤選手は昨日もほとんど負け試合に思えた八回裏に逆転のツーランホームランを放ってチームを勝利に導いている。その近藤がまたもや決めるのかと思って見てるとバックホーム態勢で前進守備のセンターとライトの間を越えるサヨナラヒット。ライオンズはまさかのサヨナラ負けを喫した。もう何かが取り憑いてるとしか思えない負け方だ。お祓いしてもらった方がいいんじゃないかと思う。負けた松井監督も辛気くさい顔で呆然としていた。もっともこの人はたいてい辛気くさい顔で呆然としてるけど。
 午後六時を過ぎて体温は六度九分。夜に向かってまた上がるのかなあ。いい加減にして欲しいなあ。スイムはこれで五日連続お休み。おそらく明日も泳げそうにない。