ホーネット(4) 〜 雑談
もはやホーネットはどうでもよくなってますが、この回(3/15分)はこれで終了です。
カテゴリ名「上級者向け」
セットでおすすめするときのカテゴリ名どうしよう? という話から。
- nasika
- あのさ、「上級者」って言葉あるじゃない?
- mutronix
- うん
- n
- あれ、個人的にはちょっとどうかならんかと思うんですけどねぇ。でも、それはそれとして、ルールを読み込んで理解するのには、経験と成長が必要なのは、事実としてある
- m
- なんですよねー
- skohara
- 上級者っていうより経験者って呼ぶほうが適切、かな?
- m
- 「経験者向け」カテゴリとかで売る?
- n
- うーん……
- s
- もう一つは、「初心者向け」とか
- n
- いや……「初心者」っていう言葉もあんまり使いたくなくって……
- s
- ……「未経験者」…?
- m
- ……おぼk……(ムニャムニャ)
- n
- まず「始めたばかりの人に」とか
- s
- 長いな…
- m
- 実際、カテゴリ分けるとしても、2通りくらいでしょう? 本当に買い始めの人と、さっきの話じゃないけど10個くらいの人と…。10個くらいっていうか、なんていうか、「もっと買いたい」だとストレートすぎだけど
- n
- 「踏み込んでみたい人」とか
- s
- うんうん
- m
- ある程度、買って足をくじいちゃうことも想定した上での買い物、みたいな
- ほんと、サークルのオープンな定例会が近隣にある人は、一度勇気出して行ってみることをおすすめします
- ここでnasikaさんが言ってることを書き直してみると、<遊びに来た人はその人なりの経験を積もうとしてるのであって、サークルの側でそれを見ないで「経験者」か「初心者」かっていう大ざっぱな箱に入れるのはどうなん?> っていう疑問なのかも。
何とセットで売れるのかこれ
- nasika
- これ(ホーネット)と、ウォーターリリーのセットとかどうかなって思ったんですけど……
- skohara
- ……えー?
- n
- ……えっ……違うの?
- mutronix
- ちょっと、今までの話聞いてた?
- n
- ……あれっ?
- s
- ……ンフフフ……
- m
- いや、カードゲームとかでいいんじゃないの? 安いし。これ(ゴールド)でも。
- s
- ……これでも……(ゴールドの箱を一瞥する)
- m
- ……いいよ、これでも、別に!
- n
- ……うん……
- s
- ……
- 全員
- ……(間に耐えられなくなって)……ハハハハ
- n
- いやこれは、「味がせんけど……何?」っていうことになるから……
- m
- これ入れるのは危険すぎるかなぁ……
- s
- あの、ルールが変わるトリックテイキングは?
- n
- えーと……「スティッチ」?
- s
- プレイ人数にも幅が出るんじゃないかなと
- m
- あぁ、人数とかいうのもあるねぇ
- s
- これ(ホーネット)は3人向けって感じだし
- n
- でも「ホーネット」と「スティッチ」どっちも蜂のゲームだ……
- s
- あぁ、そうだ……ハハハハ
- n
- いや、テーマのバラエティも、けっこう大事だからねぇ……
- s
- おすすめセットで、二つとも蜂のゲームが届いたら、何だ? と
- m
- この店は何かの意図があるのか、と……
- ゲーム性であれヌルガチの方向性であれテーマであれ、一定予算の中でいろいろ買った感は大事。
- シネコンとか行くと、ワッフルとか飴とかが箱に入ってて、全品グラムで量り売り、みたいなの見るとときめく(おっさんだから買わないけど)
いろいろ買うための理由付け
- nasika
- あと、プレイ人数と時間はバラけさせたいじゃないですか
- skohara
- うーん、最初は人数は相当重視してたかも
- n
- 自分の中で待ちを広くするように買ってた気がする。「6人ゲーがないから買おう!」みたいな
- mutronix
- そこはゲーム会の存在が大事なのかなー。ゲーム会あったら、人数はなんとでもなるじゃないですか
- s
- 自分ち用だと逆に買うゲームが狭くなっちゃうかもね
- n
- そこはあのー、ほら、アホマージンを発揮させるところですよ (link)
- m
- 「ひょっとして僕の家にお客が6人来るかも知れないじゃないか!」「よし買おう!」みたいな
- n
- ねぇ? ……ほんとに……
後記
この回の内容も踏まえて、ゲームフィールドさんで作ったリストがこんな感じ(他にもあるみたいです)。
ホーネット(3) 〜 雑談
「はじめての人にはちょっと厳しいし、ゲーム死ぬほど持ってる人にはそんな響かないかも。でもそういうよさもあるよ」
- mutronix
- なんかでもほんと、そういう価値って発掘してもっと言葉にしていくっていう意味は、あるとは、僕は思うんですよねぇ
- skohara
- うーん
- m
- だって誰も「15個目のゲーム」とか言わないじゃないですか!
- s
- ……ハハハハ
- m
- 言ったことないでしょ?
- nasika
- その表現はないね(限定的に)
- m
- ねぇ?
- s
- ……まぁ……(曖昧に)
- n
- まぁ、結局、最初に買っちゃダメですよ、ということで……
- m
- なんかでも、店からそう言われると、それはそれで鬱陶しいような……。
- n
- でも、いきなり一個目にこれ買うと、ほんと挫けるかもしれんしねぇ
- s
- 面白さがわからないまま終了っていうことも普通にある
- n
- うん
- m
- これねぇ、決算後、得点ボードに、その区画に置いてたハチミツコマを移して置くじゃないですか、あたかも何かの仕掛けっぽく(link)
- s
- あぁ……。それが何の効果もないっていうのは、え? っていう……
- n
- ただの「同着時に勝敗を決めるための数を測るトラック」なんだよねー
- m
- 「えーっ、なんだよー!」っていう
- n
- そうそう……フフフ
- m
- 総じて、コマを置くことそのものに、快感があんまりなくないですか?
- n
- うーん……そうかな?
- m
- 初めての人向けとしては、カタン的な何かがちょっと少ないような
- n
- コマでロボット作りたくはならんよね (link)
- 快感がない、というのはちょっとニュアンス違ったかも。
- 盤上に置くのも決算後の移動もどちらも「物量のどつきあい」なんだよなぁ、という感じ。
- 「王と枢機卿」みたいな、コマ一つ差で得点がドカンと違う、みたいなせめぎあいにはならない。そのあたりひっくるめて「これはエリアマジョリティではなくてバッティングだよね」という話でまとまりつつある。
300円差の空中戦
- nasika
- ……48……は……高いかな……
- 全員
- ……(間)……
- n
- ……4……5 ……?
- mutronix
- 42だったら「おっ!」と思って買うけど、48はちょっと……45、うん45か……そんな感じかなー
- skohara
- 48まで行くと、実際ちょっと……
- m
- 48は……「それは、面白いのかい?」って感じ出てきちゃいますね……
- s
- 感じ……
- 全員
- ……ンハハハハ
- n
- 感じとか若干とかね……フフフ
- m
- でも、アレアのゲームでもこれくらいの4800円はあるから……まぁ……いいんじゃないですか? アレアの中でも、あの海賊のとかあるし……(link)
- s
- あぁ、「ラムと名誉」…
- n
- まぁ原価はあるから、譲れない線はあるけど、その都度価格のアップデートはしていきたいですよね、安くするにせよ高くするにせよ
セット販売:ゲムフィー便
- mutronix
- いっそのことさ、ボードゲーム始めた人向けのパックを作って、価格は固定でその中身を変えていくっていうのは? 本当に何買っていいかわかんないから教えてください、っていう人に3個くらい、これとカードゲームと……
- skohara
- うん
- nasika
- あ、それはね、考えた
- m
- あぁ、そうなんだ
- n
- ただ、システム的にセット売りが難しくてね、カテゴリ分けでどうかできないかと
- s
- 「ボードゲームを始めてみた人」カテゴリを振る、みたいな
- n
- そうそう……これ(今日遊んだ二本のゲームを見て)……いや……これじゃないけど
- s
- これじゃない……
- m
- これ……は、難解すぎますよね!
- n
- これ(ホーネット)とこれ(ゴールド)の二本でオススメ!とか……
- m
- ……メビウス便よりひどいな……
- 全員
- ……(間)……ハハハハ
- m
- いやでも、初めての人カテゴリっていうか、メビウス便じゃないけど、問答無用に押し売りっぽく「はい今はこの3本で、8000円で」っていう感じで売るっていうのはありだと思うけど
- s
- あぁ、なるほど
- n
- あ、いや、それがね、難しいのよ。セット売りになると、在庫の管理が……
- m
- あぁ、あぁ、そっか
- n
- セットの在庫をいつまで持っとくのか、とか、単品で掃けたときにどうしよう、とか。あと、タッチの差になってきたときに難しい話になる
- m
- なるほどねー
- n
- 逆に今のラインナップで、「この組み合わせなら」とかいうのって、なんかあったら教えていただけると嬉しい
- m
- オレならこう買う、とか?
- オンラインに在庫情報を持っててこうなのだから、手動で在庫管理+ホームページ更新されてるショップの労力や心配を想像するだけで背筋が寒くなる。
最初に何買ってた?
- nasika
- おすすめセット用にテーマを作ろうとしたんですよ。でもいざやってみると難しい。テーマの抽象度をどれくらいにしよう、とか……
- mutronix
- あぁ…。までも、そんなに難しくしはじめると大喜利になっちゃうから……。セットで買いたい人って結局、買い始めで「数を増やしたい」って人だろうから、とりあえずそういう人向けに、でいいんじゃない?
- n
- あぁ、うん
- m
- おれも最初、とにかく増やしたいって思ってたもん
- skohara
- セットで買ってましたよね
- n
- 当たり外れ関係なしにね
- s
- 私最初、ドルンタードリューバーと……フフフ (link)
- m
- ……あぁ……はいはい……フフフフ
- n
- 「みんなの最初に買ったものはなに?」とか、挙げていくとほほえましいよね
- m
- 昔の日記に書いてるかな……
- n
- 昔買ったゲームの一覧を見て、「あぁ」って頬染めてしまう
- m
- 会に来はじめてから、「あやつり人形」とかやって、「なんじゃこりゃ」って思って、買い始めた記憶があるなぁ……。あやつり人形と……あんまり冒険しなくていいくらいの、2000円か3000円くらいの価格帯のを買ってた気がする
- n
- うん
- m
- 「モイタラ」とか買ったかな? (link)
- s
- あー、はいはい……
- n
- それはぁ……難しい……よね……?
- m
- めっちゃくちゃ難しかった
- n
- ハハハハ
- m
- 買って2年間遊べなかったんですよ。ルール読むのに1年かかった
- 「僕が最初に買ったのはねー」って初恋談義みたいなナニでしょうか……。
- 「ドルンタードリューバー」は「ゲームの説明を聞くと死ぬほど面白そうだけど、やってみると意外とガチだし死にはしない」ゲームの筆頭。同着トップで「バルバロッサ」。トイバーすごい。
- 「モイタラ」は、役職ドラフトというかなり特殊なシステムで、遊ぶ前にまず同じ作者の「フェレータ」を知っていると理解が早い……という難物だったのだけど、買い始めたばかりの人がそれを知るよしもない。原語マニュアルは小さいパッケージに豆字でびっしり書いてある。
ホーネット(2)
エンディング
チャンスマーカーを使って、トップのskoharaさんを止めに行くnasikaさん。
チャンスマーカーは通常のアクションにくらべて配置のコスト1/2だが、コイントス形式で表が向いたぶんだけ配置、というルールなので、期待値は同じ。前手番でmutronixが大量にチャンスマーカーを振るも、失敗し、3位確定。nasikaさんも1位阻止のため、イチバチでチャンスマーカーを振るが……表が出たのは7枚中2枚。
- 全員
- …ヘッヘヘヘ…
- mutronix
- 全然だめだな…
- nasika
- ひどい…
- m
- まぁ、これはそういうゲームですよ……
- skohara
- 追い詰められてこれ(チャンスマーカー (img))に頼って死ぬという……
- m
- ギャンブルと同じで、余裕がない人間は運に頼っちゃだめという……
- s
- 教育ゲームですよね……
- n
- で、えーと……終わり?
- s
- 終わりですね……
- 全員
- ……(盤面を見ながら失笑)
- n
- なんか……俺が悪いことしたみたいな……フフフ
- m
- ねぇ? ……誰も悪いことしてないのに、すごいよくなかったような思い出だけが……ハハハハ
片付け
で、このゲーム売れるのか、という話に。
- skohara
- うーん……
- mutronix
- これまだ、手持ちのゲームが少ない人には、オススメできると思うけどなぁ
- nasika
- そうそう……
- m
- マニアックなゲームをいっぱい持ってる人が、これをボドゲ蔵から出してやるかっていうと、それは、他のやるよ、ってなるけど
- n
- うん
- m
- 10個20個くらいの人が買うのは全然面白いと思いますよ
- s
- 最初の5個くらいで買ってたらこれずっとやってそうな……
- m
- あぁ……あるある……そればっかやる感じ
エリアマジョリティじゃないです
- nasika
- このチャンスマーカー(img)がいまいちスマートじゃないから、もうちょっと別の仕組みで、1/2を表現したらいいんじゃないかな、と思ったんですけども
- skohara
- 同じ目の書いてあるダイスをふるとか?
- n
- ダイス目が表に対応してて、それで得られるハチミツの数が……
- s
- ……(考えるのに飽きて)まぁ、いっか……
- 全員
- ……
- s
- そういえば、チットを投げる奴って、シミュレーションゲームでも見たことある
- mutronix
- あぁ、あるんだ
- s
- ……なんにしても、脱力感はありますね
- n
- ……うん……
- 全員
- ……(声なく笑う)
- m
- まぁ、そういう気分にさせるゲームじゃないかと
- n
- 振った結果を見て、フゥー(声なくため息)……みたいな
- s
- ……フフフ……
- m
- うーん……でも、楽しい気分を演出できる打率は高いし、バッティングゲームとして見たら、考えるところがいろいろありますよね
- n
- うんうん。面白いよ
- m
- 「貴族のつとめ」(link)とか、バッティングだけだから、はいドーン、ドーンってやってるうちに終わっちゃう
- s
- あれはバッティングしかないですよね
- m
- だからこれ、「エリアマジョリティです」っていうと「うん?」って思うけど、「バッティングゲームです」っていうと、「おぉなかなか捻ってあるな」という
- s
- エリアマジョリティって他にもたくさんあるからなぁ (link)
- n
- ハードルも上がっちゃいますよね
- m
- 「エリアマジョリティ? ほぉ今度はどんな仕掛けなのかな?」とか思いますよね
オススメ! 15個目くらいに!
- nasika
- 箱の見た目と内容のギャップでいくと「ナイアガラ」(link)よりはいいかな、って
- skohara
- ナイアガラ……?
- mutronix
- あれバッティング?
- n
- えーと……あれ……?
- m
- なんか、雲をなんかしたよね……。ようしらんけど……。
- s
- あぁ、はいはい……
- m
- 全員で天候の動向をコントロールするとかだっけ? 空気読みではあるのかも
- s
- そういう意味だと、ストレートに「バッティングしたらダメですよ」っていうのは意外と少ないかな?
- m
- 最近はあんまり出てないのかな
- n
- 流行ってない?
- s
- 流行ってはないでしょうね
- m
- もう、バッティングっていったら「ハゲタカ」みたいなのしかないとか……
- s
- 会にも好きな人いますよね
- m
- 一人好きな人がいると、それで影響されて好きになっちゃう人いるよね
- s
- それでか知らないけど、来年度の大会種目希望に「ハゲタカ」って投票した人、何人かいた
- m
- えっ……(やや困惑)
- n
- そうなんだ……じゃぁその、ハゲタカ好きな方に試遊してもらえれば、売れるか……
- m
- でもこれさ、「手番」っていう概念を理解するっていう土俵が結構大事っぽいから
- n
- うんうん
- m
- 蜜補給とハチミツ変換に、微妙に順番があって、「あぁこれ、オレに手番が先に来ても、後手番の奴に置かれちゃうから意味ないな」とかいう判断がある
- m
- そういう思考ができないと、ちょっと面白みがわかりづらいよね
- n
- そう考えていくと、ちょうどの層って難しいね
- s
- 結構、上級者っぽい思考も要求される?
- m
- 初めて買う人じゃないですよね…
- s
- 50個買った人でもない…
- 全員
- …「にじゅっ…?」「じゅっ…?」(同時にいいかける)……ウハハハハ
- m
- 15個目ですね……。15個目のゲーム
オープニング 〜 ゴールド
info
ゲーム話の前後を適当に書き起こし。時間軸は後で整理。
opening
平日の集まりに人が来るのか、という話から、「ゴールド」をskoharaさんが未プレイだったので、遊んでみることに。
- nasika
- 以前水曜日、そこそこ人が来たじゃないですか
- skohara
- 来たんですよね
- mutronix
- メビウス便とかで?
- s
- いや…だいぶん前、ただのミニゲーム会ですけど。「なんで?」って思った
- m
- 自分で集めて「なんで?」って……
- n
- えと、とりあえず、これ広げますか(「ゴールド」手にとって)
- s
- あぁ、これ……。メビウス便で来たけど、ルール読むのが面倒だなって思ってた
- n
- えーと、ルール読んでもよくわかんないんで大丈夫です
- m
- これは…「このゲーム会はこういう趣旨ですよ」というのを理解していただくために、この会に来た人にもれなく最初にやってもらうべきではないかと
- s
- そういうゲームなんだ…
- n
- 感じがね、ちょっと違うんですよね
- m
- それを言語化していきましょうよ。録ってるんだし
- n
- んー……あのね、味の薄いスルメをね……。こう、ずーっと食ってるような……フフフ
- s
- スルメ……
- m
- なんか他に、味はついてないんですか。食ってると突然カレー味になるとか
- n
- 付いてないねぇ
- m
- 付いてない?
- n
- 付いてない……突然味が変わることは、ない
- m
- それでも、なんかこう「んま〜スルメはうめぇなぁ〜」(老人口調で)って感じなんでしょう?
- n
- ……あのね、20ぺんくらいやると、ジワジワと…
- m
- これ20回もやったの!?
- n
- ……いやぁ……
- m
- まぁ、それくらいやんないとわからんくらいには、温度は低いですよね
- n
- それが好きなんだからしょうがないですよね
- m
- これね、初めてルールを聞いたときに、「あれ、これって、山札が尽きたときにそこで初めて集計なんすか?」と思った。場の5枚がはけたらそこで「はい君に何点〜」みたいなのがすぐわかる感じするけど、そうはなってないじゃないですか。各人おのおの得点取るのが切れ目なく続いて間延びしてるというか
- 実際には「都度得点が入っていく」だけで、最後にならないと点数が明らかにならないわけではない。私(mutronix)がうろ覚えでしゃべってるようです。
- 「箱を見てもわからない」「ルールを読んでもわからない」「ルールをインストされてもわからない」「遊んでみてもわからない」「5回くらい遊んだけどわからない」など、さまざまな部分で「わからない」があってボードゲーマーはしあわせ。
- わからないゲームを形容する述語として「温度が低い」を多用する。温度が低いゲームはあったまるまで何度かやんないとわからない。
ホーネット
(記事:mutronix)
導入
- 私は前回ルールだけは聞いていて、skoharaさんが初見。
- 駒の塗装色がよい。
- ただ、インストだけでは雑なエルグランデという初見の印象はぬぐえず…テンション低くスタート。
- mutronix
- これは僕、ほんとに知りたいんですよ。これを楽しめる場所がどこかにあるのか…
- nasika
- …オフセットがマイナス値から始まるんですね…。
- m
- いや、真摯な気持ちで楽しみたいとは思ってますけど…。
- skohara
- (進捗ボードに埋まった型抜きされてないチットを触りながら)これは…
- n
- あ、それはとっちゃだめです
- s
- とっちゃダメ?
- n
- …とっちゃダメです…ヌハハハ
- m
- …フフフ…
- s
- えぇぇ?
- n
- いや、とってもいいんですけど、最初にはまだオススメしません、という。最初のオススメパターンが入ってるわけですよ
- s
- あーはいはい
- n
- 慣れたら、抜きな? っていう
- s
- 最初は抜いちゃいけないんですかね?
- n
- だってマニュアルに「ぬくな」って書いてあるもん
- m
- 抜くなって書いてあるの?
- n
- 読んでびびったもん。でも普通マニュアル読む前に抜くやろ、っていう
セットアップ
- n
- じゃぁ、色を…はいあなた「抹茶」でしょ?
- m
- 抹茶、抹茶!
- s
- 私は赤…
- n
- 私は、一番「っぽい色」かな…(茶色を取る)
- m
- これね、それっぽい色の名前を付けるだけで、商品価値上がりますよ。おれこの間一人で考えてたもん。(赤を指して)それがねぇ「冬柿」。
- s,n
- …(構わず手元でセットアップ作業)
- m
- (気にせず)ね? 「冬柿」「抹茶」。そのコーヒー色にももうちょっと日本的な名前を付けると…売れますよ! (img)
- n
- …(相手して)「白檀」とか
- m
- そうですよそうですよ(一人で乗り気)
- all
- …(一同セットアップ)…
- m
- で…この…駒の上品な色を見てアガって、配られたカードの絵面を見て「えーっ」っていう遊びですよね (img)
- n
- 本当にスタートが…マイナスからなんですね…
- m
- まぁ…
- n
- skoharaさんがグーっと食いつくかも知れないじゃないですか
- s
- えぇ、まぁ…(言葉を濁す)
- 色に固執してるのは、面白くなかったときの保険として、とりあえず駒の色を褒めておこうと思ったのです。
- 会話では納得してスルーしてますが「白檀」は香木。お仏壇なんかに使われる黒いのは「黒檀」。
先に結論書いとくと、「エリアマジョリティじゃなくてバッティングゲームって考えるとすごく遊べます」。
ゴールド
(記事:mutronix)
プレイ後の感想
- mutronix
- 二人だったら紛れがなくないですか? 第三者に対して仕事しろ、っていうのがなくなるから
- nasika
- 二人だと、ひたすら、自分が思う最善手を打つだけだからなぁ
- m
- まぁ面白いんですけど…煽り文句としては「<シャハトファンにはおすすめ>…と、あなたは言う」…
- skohara
- (間)…ウフフフ…
- m
- 買って遊んだ全ての人が「まぁシャハトファンにはおすすめですね」と、人ごとのように言うだろうと…
- n
- でもその「シャハトファン」とは、今これを手にしたおまえのことだ…!
- m
- おまえの外にシャハトファンとかいないよ、っていう…
- 「おまえのことだ! ドーン!」っていうエンディングが最近好き。
- これだけ「ファンならおすすめ」という言葉を引き出す作家性はもはや才能。
- m
- でもまぁ、身の回りに遊んでくれる人がいるなら…いいんじゃないですかね(人ごと口調で)
- n
- でもね、仕入れていいかどうか迷うんだよなぁ…この…
- s
- この…微妙に難しいルール…
- all
- (一瞬間を置いて)……フハハハハハ
- s
- 何歳から? …(箱見て)8歳以上…8歳?
- all
- …
- m
- …この人って、こんなことばっかり考えてるんですかね…?
- s
- どこからこんな発想が出てくるんだろうって感じはしますね
- m
- なんかずーっとこういうことばっかり考えてそう…脳がそういう人なのか…なんかねぇ…
- n
- まぁ、これ、セレンゲティ(*)みたいなものに比べれば、キツくはないと思うけど
- m
- あぁ、この「自由に取れない」制約がね?
- n
- …あと…なんだっけあの…ゾウが瓶を割るやつ…
- m
- 「ゾウが瓶割る奴」(*)を持っている人は、買いですよね
- n
- 買うでしょうね
- m
- 必然的にね…あれを買ったんなら、これも…って…。だって俺買うもん…
- s
- えぇ…? フフフフ
- n
- あれ基準でいくと、そりゃ、買わんとしょうがない…
- s
- どんなんでしたっけ、「ゾウが瓶割る奴」って?
- m
- えぇと…ゾウが瓶を割りに来るので、金カードを増やしたり減らしたりすることで、瓶を割ったり瓶を取ったりですね……あとは…忘れました…
- s
- 悲惨なことになったという記憶だけはある…
- 「あれが遊べるんだからこれは余裕だろ」という発想は何かと購買量を増やすので注意が必要。
使い方
この日記の使い方。ブクマついてるけどメモなので適宜書き直しますよー。
これは何か
「このゲームってこうなんじゃねぇの?」という、ゲーム会における無責任かつ一番おもしろい部分をキャプチャする必要があると感じたので、ID取って日記立ててみる。
基本的には会話の再構成。
で、その「こうなんじゃねぇの?」ログの中から「これはまぁ数人の合意としていいだろう」とか「この言い回しは面白いし使い勝手が高いだろ」と思ったものは、流れる日記とは別のストックテキストとして保管。あと記事の脚注もストックテキストからリンク。
現実的には日記を書いてwikiと連動させようよ、ということになる。はてなダイアリーだから、それは、やればできるわけですが、もうちょっとなんとかならないもんだろうか…(ってか、経験の集積という意味でキーワードを作るの、「はてなダイアリー」は失敗してるからなぁ…)。
blogの本文にwikiのテキストをインクルードできたら便利だよね。
私が考えるボドゲブログの失敗
- 「わたし」が「プレイした感想」が一般化されない
- おもしろさに関するその場の合意形成がいわばボドゲの醍醐味であるのに、だ
- これは「わたし」が「プレイログ」を<所有している>という形に問題があるのではないか? (つまり、個人ブログに遊んだ感想を書くという形式に限界があるのではないか)
- ある程度練られた感想や概念は公知の用語として取り入れられていくべきではないのか?
- それがないから、いつまでも「今年のSDJの動向が気になります」なのでは。
- ざっくり考えて、現状ボードゲーマーは概念を外から輸入しているような。「外」とはたとえば「作り手」「研究者」「ビデオゲーム」「シミュレーションゲーム」など。
ボドゲに向いた記述システム
- 仕組みがあんまりよくないのではないか
- 書きながらこれまで書いたリソースを参照しつつ、考えを固めていくのなら、wikiが一番適している筈
- 実際それで書いてる人もいるし(てらしまさんとか)
- でも、普通の書き物はざっと書いては流れていくという性質がある。性質というか「いきなり内容の固まった話をwikiに書くにはある程度の気合いが必要」。wikiで考えを書いては直し…というのをやってもいいけど、それだと日記が常にドラフトみたいになる。
- 私が知らないだけかも知れないけど、適切にblog/wikiがマージされた仕組みがない。昔使ってたPukiwikiなんかは「日付名」ノードで一定の並べ替えをしてくれるけど、ああいうのをもちょっとスマートにやれんもんか。
ちょっと書き出してみた感想
- しゃべりをそのまま書くのは無理。意味が通らないし読んで面白くない
- ある程度空気感を面白げな方向に解釈して、発言をわかるように直して、発言者のバランスが取れるように補足すれば(実際の会話ではもっと中途半端な発言が多い)、けっこう面白くなる部分もある
- まぁ『ブラスト公論』の真似ですけど…
- 再構成するとき、編集している自分のキャラが使いやすいので、どうしても自分が面白いことを言っているような感じになりがち
ダイアログ部分をもし面白く感じるのだったら、それは「書き方」の問題であって、少し気心の知れた間柄ならこれくらいの会話は普通に飛び交ってると思う。プレイログやレビューという形式以外に、いくらでもやりかたも仕組みもあるでしょう…とは言いたい。
todo
メモ
x.
- あらかた寝言を書いたら、このメモもよそに転記して、ここはクリアな状態ではじめる。
- 今の社会状況を無理矢理ボドゲの人に当てはめて考えると、ボドゲの人は<楽しみを求めること>の強度を試されているような気はします。
- あと、おれの中では地震に際して「デマか」「情報は自分で見極めて」とかやってるのと「**のレビューは最近質下がったな」「これがSDJ候補かぁ」というのは自分で何も編集してないという意味では同じ箱。何のためのインターネットなん、っていう(とかいうほど使いこなしているわけでもありませんが)
- 単なる「新作会」「集まっておもしろゲームを遊ぶ会」なら、伝え残す意味なんかないから、書かない。ゲームが面白いのではなくやってる人間のほうが面白い。
z.
文字おこしのために録音を聴き直してみて思ったが、ボードゲームしている時間を音声で聞くとものすごく無言の時間が多く間延びしている。私たちはずいぶん贅沢に時間を使っているのだと思う。
世の中が大変なのを尻目に高等遊民きどりが何を遊んでくさる。そんな時間があったら外にすることがあるだろ。そう言われれば「すいません」とうなだれるほかない。
私は「こんな大変なときだからこそ、楽しいボードゲームを広めましょう」とは思っていない。結果的にそんなことも起きればいいなとは思うが。ミュージシャンやお笑い芸人の人に期待されているような(「こんなときだからこそ」という熨斗をつけられて彼らは本当に大変だと思う)動機では行動しない。
「こんなときだから」は、掲げ続けるかぎり常に正しいもので、常に正しいものには触らないというのが私のモットーだ。「こんなときだから」は、むしろすべてのプライオリティを破壊し、人から沈思黙考する時間を奪うものだと考えている。全てに即レスと情報の真偽の迅速な判断が要求され、間違えば叩かれる。「こんなときだからこそ、電気を使わないボードゲームに価値がある」そりゃたまたまそうだっただけで、それで胸張る度胸は私にはない。
自分の行動が世界の中で本当にどんな意味があるかは、「こんなときだから」を離れて、時間をかけて探っていくほかない。気になったことを記録して、そこから生まれた疑問や発想の芽を大事に育てなければ、「こんなときだから」というでかい声に動員されるばかりだ。
適切に自分を編集して、意味を探していけるような記述の形式を、私たちひとりひとりが見つけていると、言えるのだろうか? 上で「同じ箱」と書いているのはそういう意味だ。