火消しについてうっすら考えていること(ほぼ雑記)

X(旧Twitter)以上の文字数を使って文章を書こうとすると身構えてしまうため、たまにはあまり深く考えずに箇条書きで考えていることをあれこれ書いてみようと思う(とはいえ正直ちょっと時間がかかった)


  • 所謂炎上状態にあるプロジェクトの火消しPMとしてアサインされることが多い
    • コロナ禍でのリモートワーク状態だったりを経て、現時点の自分としては得るもののほうが多い
    • が、精神的な消耗というのはやはり避けられない
  • 自分が直面したほとんどの問題は「5W1Hが曖昧」というポイントさえ解消してしまえばなんとかなった
    • 「それでどうにかなるものばかりだった」というのはあるかもしれない
    • が、なぜここまで人は問題を放置したまま前に進めるのかという疑問と常に戦っている
      • チームのルールに近いものになるので先に決めておいたほうが良い、と思っている

  • ゲームづくりについて
    • 作った結果面白くなければ改善する必要があるし、ほぼ丸々作り直さないと改善できないほどになってしまうことも珍しくない
  • 自分が意識しているのは以下
    • 意思決定の速度とフロー(「誰が」決めるのか)
      • 炎上してるとメンバー全員が担当範囲のような状態で、進行役が実質不在に陥りやすい
    • 問題の可視化(「何が」問題で「誰が」「いつまでに」やるのか)
      • だいたいは拠り所となるドキュメントがないため炎上してる
  • しかしながら、どうしても後回しにされやすい。ただこれは自分だけの環境の問題かもしれない

  • だいたいは理想とは真逆の状態にある
    • 課題はチャットツールでの発言のみで証跡を追うのが困難(「何が」問題なのか集約する場がない)
    • 課題に優先度もつけられていない(「誰が」「いつまでに」解消するのか見込みが立っていない)
    • 意思決定のフローも可視化されておらず、レポートラインが曖昧
  • プロジェクト進行中に抜本的な変更をしようとするのは難しい
    • 人は新たな習慣に対して抵抗しようとする
    • 沼に使っている時間が長ければ長いほど難易度が上がる
    • 「解消すら不要。今のままで良い」と思われていることもある
    • とはいえ、これまで進めてきてくれたメンバーの気持ちも理解したい

  • そういう場面に遭遇したときに自分はよく以下のようにしている
    • 「まずやってみて、ダメだったら他のやり方を試しましょう」と言ってみる
      • そもそも自分のやり方が100%正しいとは思っていないし、トライアンドエラー前提であることを話す
      • 予め「これぐらい改善できるはずです」という見込みは立てて話すが、最悪元に戻す場合もある
    • 「こうしたらいいんじゃないかという意見はいつでも言ってください」と話す
      • 自ずと「こうしたほうがいいと思っていた」と今まで言えなかった人から提案されることが多い(これは生存者バイアスかも)
      • それよりも「あなたの不安はプロジェクト全体の不安に繋がります」という割れ窓理論に近しい話
  • 総合すると、自分は敵なのではなく、よりよくするための味方であることの理解を得るために行動する
    • 若干当事者意識がない言い方かもしれないが、協力者や理解者が近いかもしれない
    • 火消しというポジションを利用して「今までのあなたたちは間違ってる」と言っていると思われないようにする必要がある

  • もっとなんかあるかもしれないけど思いついたら別で書く
    • 特にコロナ禍でのリモートワーク状態での火消しPMとしてやってきたこと、とか

【重要】「マシーナリーとも子の徳あつめ」と「ボクーセルーとも子のスシラン」の配信を終了します

日頃「マシーナリーとも子の徳あつめ」と「ボクーセルーとも子のスシラン」をプレイして頂きありがとうございます。
この度、「マシーナリーとも子の徳あつめ」と「ボクーセルーとも子のスシラン」の2タイトルにつきまして、誠に勝手ながら2023年11月30日(木)18:00頃にApp Store/Google Playでの配信を終了させて頂きます。
突然のお知らせとなりましたことを深くお詫び申し上げます。

経緯

配信停止を決断するに至った理由は、一言で言うと「2タイトル分の保守が自分一人だけだと対応できないから」です。

当たり前ですが、iOS/Androidは毎年新しいバージョンが登場し、そして、App Store/Google Playはそれに合わせてOSの最低要件を徐々に上げていきます。 最新のiOS/Androidのバージョンに対応するためには、XcodeAndroid StudioだけでなくmacOSやUnityのバージョンアップの対応なども入ってきます。 2タイトル配信をしていると、必要なバージョンアップの対応が必ずしも単純計算ではないのですが、極端に言えば対応時間も2倍になってきます。

先に「徳あつめ」の対応をやって、その次に「スシラン」を対応をやって……と順番にやっていくことにはなるのですが、これまで何のトラブルも起きずにバージョンアップが完了するということはほとんどありませんでした。
2つのタイトルで使っているアセットやプラグインも異なるため、トラブルの内容もそれぞれで違うことは珍しくなく、これまでの経験上「両タイトル同じ対応をすれば大丈夫だった」ということはなかったです。

個人開発においてこうした対応をしていくこと自体は当たり前だったり、そもそも先に効率の良いやり方を決めたうえでやるべきなのかもしれません。
「本業や個人開発以外のプライベートに時間を使いたい……でも開発は続けたいのでせめて比重を下げたい……」と考え、各ストアの規約違反による削除対応をされてしまうよりは自ら配信を停止をしたほうが良いという結論に至りました。

今後について

まだ具体的に準備を進めているわけではなく、あくまでも構想段階ですが「マシーナリーとも子の徳あつめ」と「ボクーセルーとも子のスシラン」の2タイトルを1本にまとめた「スーパーマシーナリーとも子ゲームコレクション(仮)」を出したいと思っています。
2本バラバラの対応が大変なら1つにまとめればいいんじゃない?という考えをベースとした案です。その際には別の新ゲームを追加したいとも思っています。
以前トークショーでお話しましたシューティングゲームについても全然実現が出来ておらず、それになるかもしれませんし、全く別のゲームになるかもしれません。時期についてはお約束できないのですが、個人的な目標としては1年以内には復活させたいです。

ちなみにApp Store/Google Playでの配信を終了したあとのプレイについては、検証してないのですが恐らくアンインストールしない限りはプレイ可能だと思います。
ユーザーIDやランキングのデータを保存しているサーバーについては費用が無料の範囲内で収まっているのでしばらくはそのままにしておきますが、今後予告なく削除する場合があります。
ゲーム起動時にスマホに保存されているユーザーIDをサーバーと照合しているため、サーバー側のデータがなくなった場合にログインできなくなりますが、ログアウト状態でランキングにも登録できないけれどプレイはできる、といった状態になるはずです。
その他、サポートについても対応できかねます。何卒ご了承頂けますと幸いです。

最後に

元々「マシーナリーとも子の徳あつめ」は私が過去に精神面の不調で休職した際に「自分だけでUnityのゲームを1本出してみよう」と少しでも前に進もうと思いついて参考書を購入して実際に作ってみたタイトルでした。
そのときの細かい話は以前にも描きましたのでここでは割愛しますが、とても良い経験となりましたし、そのときに学んだことが確実に今の自分に活きています。

「ボクーセルーとも子のスシラン」は徳あつめが2Dだったので「今度は3Dのタイトルを作りたいな」と思ったところからのスタートでした。
Unityでのランゲームの作り方は本棚の肥やしになっていた参考書を引っ張り出してそれをベースに学び直して、自作のモデルが動いたときにインプットだけでなくアウトプットすることの大切さを改めて知ることができました。

徳あつめとスシラン両タイトルを遊んでくれた皆さん、本当にありがとうございます。
これまでも特にイベント更新とか出来なかったのがとても悔しいし、次作の予定はまだ構想段階で実質未定みたいな状態ですが、また自分なりに頑張れたらと思うのでそのときは是非遊んでください。
よろしくお願いします。

iPhoneに「COVID-19にさらされた可能性があります」と通知が来たのにCOCOAアプリで確認出来なくて最終的にPCR検査を受けた件

ざっくりとしたまとめ

投稿直前にも確認したけどやっぱりこの画面のままでした。

起きたことの時系列

8/18(火)深夜

  • iPhoneに「COVID-19にさらされた可能性があります」と通知が来る
  • COCOAアプリを開いて確認したが「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されている
  • iOSの設定>プライバシー>ヘルスケア>COVID-19接触のログ記録>接触チェックの記録より【一致したキーの数】が1 となっているものを発見する
  • すなわち 「陽性者と15分以上接近した記録が端末上には残っているが、それがいつかのことなのかCOCOAアプリで確認できない状態」 になっている
  • Google検索し、厚生労働省の窓口に問い合わせるように書かれていたため、メールする

8/20(木)夜

  • 厚生労働省接触確認アプリサポートセンターよりメールの返信あり
  • 一致したキーの数が1以上であるにも関わらず、アプリ上の表示が「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示される事象については、現在調査中である
  • 本来は日付の確認が出来るようになるが、その確認が出来ない
  • 【一致したキーの数が1以上だったタイムスタンプの日付から直近2週間以内に陽性者との接触があった】 としか回答できない
  • すなわち 「8/4~8/18の2週間以内に陽性者と15分以上1m以内に接近した」 ことになる
  • この場合、医療機関への連絡は体調が悪い場合を除いて 必須ではなく 、コールセンターへの連絡も 任意 となる

8/27(木)朝

  • 8/26(水)の夜頃から微熱と扁桃腺の腫れを感じていた
  • 寝て起きれば治ると思ったがそうはならず、かかりつけの耳鼻咽喉科に行こうとする
  • 予約をしようと病院のホームページを見ると コロナウイルスかもと思われる方は予めお電話ください」 と記載があり、上記の件もあり、念の為電話する
  • 伝えると「念の為、待合室を隔離するので、受付で名乗り出てください」と言われる
  • 到着後、隔離された待合室で待機していると、簡単な防護服を着用した医師が入室し、その場で通常の耳鼻科の診察を行われる
  • 扁桃腺炎と診断され、薬を処方される。なお、薬剤師もすべて隔離待合室で対応となった
  • 診察の際に 「唾液でのコロナウイルス検査が公費で受けられるがどうするか」 と聞かれ、公費であればと検査を受診する
  • 検査結果は翌日8/28(金)の昼頃に電話にて伝えられ、追って書面ももらえるとのこと

8/27(木) 夜

  • 処方された薬を飲み、爆睡したら体調が回復する
  • 腫れもほぼ完全に引き、息苦しさがなくなる

8/28(金)朝

  • 電話にて検査結果が 陰性 であることを連絡される
  • 就寝中に体調が悪化することもなく、更に回復した

9/1(火)現在

  • めっちゃ元気です!

ポイント

  • 陽性者と接近した事実だけが残り、それがいつどこで起きたことなのかが未だにわかっていない
    • 全く心当たりがないのでどこかで食事をしたときに偶然隣に座った人なのかもしれないが、どんな人かも覚えていない
    • 仕事は今は基本在宅で、一週間に一回は時差出社だった
    • 8月以降の外出に関しては、昼~夕ぐらいの時間帯でマスク着用のうえ人混みを避けて買い物に行くことはあった
  • この不具合については、おそらく問い合わせないと「よくわかんね」だけで終わってしまう可能性が高い
    • 利用者全員がこのリテラシーではないはずだし、私の対応が正しかったのかもわからないし、まだこの不具合は修正されていないはず
  • COCOAアプリで通知を受けた人はPCR検査が公費で受けられることは発表されている

父を忘れないと決めた日

はじめに

3月に父が急逝しました。死因は虚血性心疾患でした。

その時のことを何でもいいからまとめようと思い立って、iPhoneのメモ帳にまとめようとしていました。それでも何回も何回も、書いては消して、書いては消してを繰り返していました。この文章が何回目のものなのかは、もう忘れてしまいました。

書いているうちに気持ちが先に溢れてきてしまうし、時系列順に説明してもただ長くなるだけだし、読んでて何の意味があるのだろうと、とにかく悩みました。でも、書くたびに自分の気持ちが整理されていくのは確かでした。この文章がインターネットのどこかにあるということは、たとえそれが何を伝えたいのかわからない、まとまりのない文章だとしても、とりあえずの整理が出来たということになるのかもしれません。

連絡

仕事中に母から「お父さんが死んじゃった」と電話があって、その瞬間は母が言っていることが全く理解出来ず、廊下でしゃがみ込んでしまいました。上司に一方的に連絡してから会社を抜け、実家に向かうことにしました。

実家に着くと、泣いている母、布団で横たわっている父、警察官、医師、母が協力を求めた近所の方々がいて、そのただ事ならぬ空気にまた崩れ落ちそうになりましたが、警察官から今後どうしたらよいか流れを説明され、葬儀屋さんへの相談と調整、病院に死亡診断書作成完了の確認、親族一同への報告連絡と、正直言うと悲しむ余裕もなく全てを対応しなければならなくなりました。 それらがひと段落ついて、ふと落ち着いた瞬間に「もう父と話すことが出来ない」という現実に襲われ、一気に泣き出してしまいました。

医師の話

医師によると、血液検査の結果、亡くなったのはその日の午前6時ごろと推定されました。元々高血圧と不整脈で通院していて普段から薬も飲んでいたのですが、突発的に心臓の機能に影響が出て、結果的にそれが致命傷となったのではないか、とのことでした。私も後から知りましたが、虚血性心疾患というのは突然死の中で最も多い心臓死の一つのようです。

母が仕事で5時過ぎに家を出るときには父も起きていて、出発するときに「気をつけて行ってこいよ」と言われたそうで、これが母が最後に聞いた父の言葉となりました。体調が悪そうにも見えなかったし、本人も何も言っていなかったとのことでした。
母が家を出たあと、再度布団に戻ってそのまま眠ってそのまま起きることはありませんでした。苦しくもなかったのか、布団を掻き毟ったり、蹴った形跡もなく、綺麗に眠っていました。(母によると父は少しだけ二度寝をすることは普段からあったそうです。父は起床後に栄養ドリンクを飲むのですが、その日の分の空ビンも置かれていました。母が出てから飲んだみたいでした)

昼前ぐらいに携帯電話に父の勤め先から着信履歴があったのに気付いた母が、かけ直してしてみると「普段なら一番乗りで出社してくるぐらいなのに、今日はまだ出社していない。何かありましたか?」という連絡でした。
母が仕事を抜けて帰宅してみると、父は布団で寝ていて、「おーい、二度寝してるの? それとも寝たフリ?」と頬を叩いても目を覚さない。起きていることの異常さから「これはまずい。でも、とてもじゃないが、一人では対処しきれない」と近所に助けを求めて回ったそうです。心臓マッサージもしてもらったみたいでしたが、既に数時間経過していて蘇生不可の状態だったようです。
父は軽貨物の運送の仕事をしていて、職場までは原付バイクで通勤していたみたいですが、発作が起きたのが仕事中や通勤中でもなく事故にならなくてよかったとも思えてしまいます。ちなみにその前日も父の運転でドライブに出かけて、花を見て「綺麗だねぇ」なんて話していたそうです。

その後

不謹慎な言い方かもしれませんが、亡くなってから葬儀までトントン拍子で決まりました。亡くなった翌日に一度葬儀屋さんの霊安室に移動し、さらにその翌日に別の斎場に移動して葬儀となりました。
霊安室に移動する際に、葬儀屋さんの男性2名が来たのですが、外に運び出すときに協力させてもらいました。最後にできる親孝行の一つかと思うと自然と身体が動きました。いつのまにか身長も体重も父を追い越してしまった私ですが、ズシリと重かった感触は、消えそうにありません。

霊安室に移されて棺で横たわる父。棺を掴んで「なんで私より先に逝っちゃうのよぉ……置いていかないでよぉ……」と目を真っ赤に腫らして泣いている母。親戚一同も面会に来てくれて、私と一緒に母を支えてくれていました。
ふと父の表情を見ると、棺に入ってる父の表情が変わっていることに気がつきました。死後硬直の影響なのかはわからないです。笑っているような、騒いでいるのをうるさいと思っているような、そんな表情をしていました。「起きるなら早く起きてくれ。悪い冗談はやめてくれ」と思うと、また泣けてきてしまいました。

葬儀前夜、母は寝るのと泣くのを繰り返していました。「私を置いていってどうすんのよ……」と何度も何度も言っていたのが今でも頭から離れません。側に寄って話を聞いてやりました。 私は当日から全く眠れず、その反動で睡眠不足から昼間に少し仮眠するのを繰り返したせいか、落ち着いて眠るのが難しくなりました。父が眠るように亡くなったので、私も同じことになるのではと、寝るのが怖かった時期もありました。最近はある程度良くなってきましたが、正直今でもまだ怖いときがあります。

葬儀には父の職場の人たちも来てくれて、私の知らない父の話を聞かせてくれました。土日や夜勤の仕事の依頼もあったみたいですが「すみません。もう私も妻も歳でして、休みの日はなるべく妻と一緒にいてあげたいんです」と断っていたそうです。それを聞いた瞬間にまた涙があふれました。
葬儀中のことは、何があったかは全て覚えていて事細かに書いていくと際限なく続いてしまうのですが、とにかく「悔しい。どうして父が死ななければならないのか」という気持ちでいっぱいでした。火葬前に花を置くときに、もうこのあとは焼かれるだけだから、後悔しないように触っておこうと顔に手をやると、触れただけで生きていないとわかるくらい冷たくなっていました。やりきれない気持ちでいっぱいになりました。

最後は、小さい箱に収まった父と帰宅しました。

後悔

2年前にメンタル不調による休職を経験し、そのときに両親を心配させてしまいました。それをきっかけに、ドライブも兼ねてと私の住むところまで米、肉、野菜を持って車で来ることが増えました。2月に最後に父に会ったときは、マスクを持ってきてくれました。
葬儀で使った写真は、そのときに撮影しました。父は、自分が写っている写真は破って捨てるぐらい写真嫌いな人で、実家には一枚も残されていなかったのですが、マスクを届けにきたついでに、母がスマートフォンに機種変更したからと使い方をレクチャーしてほしいと寄った近くのファミレスで、カメラの使い方を教えるときにたまたま撮った父の写真のデータが、たった一枚しかない父の写真でした。

無事復帰した仕事で、一つ大きめなプロジェクトをやり終えたばかりで、その報告をしたいと思っていた矢先の訃報でした。
多分、父に見せても「俺にはゲームは分からねえ」「お前が元気ならそれでいい」と言うだけかもしれませんが、それでも良かった。もう大丈夫だよとそれで証明して、安心させてやりたかった。親孝行がしたかった。ただ、それだけでした。多分このことを一生後悔すると思います。

残された母

母は、突然一人になってしまったことにより、泣きながら私のところに電話してくることが増えました。何とかして安心させてやりたいという気持ちから、母が大好きな演歌界のプリンス、山内惠介さんのコンサートBlu-rayとプレイヤーを買ってプレゼントしました。テレビにセッティングしてやると、観てはいましたが、一瞬気が紛れるだけのようでした。

ただ、それでもやはりコンサートは行きたいと言っています。5月に東京で予定されているコンサートに申し込んでいて、生前の父も「俺は留守番してるから行って来い」と言っていたそうで「私がコンサートに行ったほうが、きっとお父さんも喜んでくれると思うんだ」と言ったのに泣かされてしまいました。それも昨今の新型コロナウイルスの影響により、公演中止となりそう(まだ発表がない)ですが、その先の公演に行きたいと言っていたので、少しだけ安心しました。

父の言葉と、これから

父が亡くなってから、いろんなことを話してくれたなぁと思い出します。

「人に好かれようとしなくていい。ただ、嫌われる人になるな。一度嫌われて、そこから信頼を取り戻すのは好かれることの何倍も大変なんだ」

「お前がやると決めたことはことは反対しない。でも、自分でここまでやって終わりにすると決めたところまではちゃんとやるのが責任だ」

「自分が当たり前と思うことが、他人の当たり前じゃないかもしれないことは、この先覚えておいたほうがいい」

私が慣れてしまったせいかもしれないけど、すごいことを言っているとは思えません。だとしても、どの言葉も私にとって大切で、私という人間を作るうえで重要な言葉に違いありません。

色々なところで言われてる言葉かもしれませんが、人は二度死にます。一度目は肉体的な死を指し、二度目は遺された人たちの記憶から消えることを指します。だからこそ、こうした父の言葉を忘れずに生きていこうと思います。これからの私の人生には、まだまだ悩んだり迷ったりすることがたくさんあるはずです。そんな時こそ、父のことや、父が教えてくれたことを思い出して、自分なりに頑張ってみようと思います。

(無理やりだけど、やっぱり書ききれないので、これで終わりにします)

タバコ税増税からのHiLIQとの出会いでVape復帰した話

まず初めに

タバコの話を書くので、そういう話を読むのも嫌という人は読まないほうがいいと思います。

Vapeとは

ざっくり知るにはここを読むと良いかなと思います。

kakakumag.com

電子タバコですが、燃焼するリキッドはノンタール・ノンニコチンのため、アロマ機器に近いかもしれません。減煙・禁煙のために移行するという人もいます。が、リキッドにはニコチン入りのものがあります。紙巻きタバコよりもコストパフォーマンスが良いとされていますが、日本国内では海外から個人輸入する以外は購入できません。

私は元々外では紙巻きタバコで、家の中では匂いが付かないようにiQOS、glo、PloomTECHを吸っています。iQOSは最近壊れてしまったのでそれ以来gloを吸っています。Vapeは元々持っていました。機種はiStick Picoです。

そして、突然現れるタバコ税増税。今回はiQOS、glo、PloomTECHも対象となり、ついにiQOSシリーズは1箱500円のワンコインに突入しました。460円が500円になるのはそこまで変わらないと言う人もいるとは思いますが、コンビニで500円で置かれるのを見るとビックリします。私が吸っているgloのインテンスリー・メンソールも420円から460円に値上がりしました。

HiLIQとの出会い

そんなとき先日ネットを見ているとHiLIQという海外のサイトを知ることが出来ました。

www.hiliq.com

中国の会社らしいのですが、日本語対応しています。何よりもビックリなのが、ほぼ全てのリキッドにニコチン入りのものがあることとその安さです。ニコチン入りリキッドも興味はあったのですが、金額感が5,000円を超えたりで実際に購入したことはありませんでした。ランキングをチェックしてみて気になったリキッドをカートに入れても送料込みで3,000円以下でしたので購入してみました。

買ったのは以下の商品です。どっちもPG/VGは50:50です。

▼トロピカルフォレスト(60ml / 6MG)▼ www.hiliq.com

ランキングで高い順位なのと、検索すると高評価なレビューが多かったのでこれにしてみました。

▼アイスレッドブル(60ml / 6MG)▼ www.hiliq.com

同じくランキングに入っていたのと、ノンニコチンのエナジードリンク系リキッドを試したときに清涼感と甘さのバランスが良かったので選んでみました。

2種類の味を同時に楽しめるように、せっかくなのでMODも追加しました。ペンタイプのVapeonly Arcusです。

Arcusは実は以前にPloomTECHのタバコカプセルを入れられるドリップチップと併せて使っていたことがありました。が、単にPloomTECHが使いたいだけだったら互換バッテリーを買えばいいだけでいいですし、何となくPloomTECHが合わないなという気持ちもあって一度手放していました。

届いたので吸ってみる

まずはトロピカルフォレストをiStick Picoで吸ってみます。コイルは0.5Ωのカンタルで、出力は30Wです。エアフローは全開。

……うまい。結構甘めだけど、しつこい感じは残らない。ニコチンの感じも今まで吸ってたタバコに近く程良い感じです。

次にアイスレッドブルをArcusで吸ってみます。コイルは1.0Ω。こいつは出力いじれません。エアフローは半開ぐらい。

……全然あり。アイスと付いているのもあり、トロピカルフォレストよりは甘くなく、ドローしたあとの清涼感がちゃんとある。その影響か、ニコチンの感じはトロピカルフォレストより軽く感じる。arcusとの相性も良いかも。むしろレッドブル感あまりないような……w

ちなみにスタンドはダイソーの歯ブラシ立てです。ペン型MODを立てて置けるし、PloomTECH用にもオススメです。

「気になるけど、どういうリキッドがあるのかわからない」という人は、とりあえずランキングを見てみることをオススメします!私は次買うときにはウルトラ・メンソールを購入しようかと思っています。

www.hiliq.com

実際お得なのかどうか

喫煙量が1日タバコ1箱ぐらいの場合、Vapeの場合はMODやコイルの燃費にもよりますが、だいたい一ヶ月あたり20〜25mlのリキッドに換算出来るそうです。今回私が買った量は120mlですので、約3ヶ月〜半年分のニコチン入りリキッドを3,000円以下で買えたことになります。これが1箱500円のiQOSだとしたら約6箱分です。約6日分の支払いで3ヶ月分のタバコ(ニコチン供給)になるわけです。

と言っても、本当この辺は「どんな構成で吸うか」の燃費に依存するので試すしかないんですが、オトクなのは間違いないと思います。この記事を書いている間にgloがなくなったので、しばらくVapeニコチン入りリキッドだけで過ごしてみたいと思います。

いくつか注意

  • Vapeは喫煙具です。20歳以上を対象とした嗜好品ですので、ノンタール、ノンニコチンのリキッドを吸う場合でも未成年の方は購入しないでください。

  • 電子機器ですので、事故を防止する目的のために、購入する際には販売店での確認やご自身で正しい情報をキャッチし、誤った使用方法にならないよう注意してください。特にバッテリーの扱いには注意してください。

  • ニコチンは劇薬です。リキッドに含まれるニコチンの量が多くなると、キック(いわゆる喉にくる感じ)がキツくなります。3MLや6MLなどの低い量から始めたり、リキッドを混ぜて薄めたり、それでもキツいと思ったら使用を止めてください。

  • ニコチン入りリキッドの個人輸入は一ヶ月あたり120mlまでと決められています。それ以上は関税で引っかかります。なお、回数ではないので注意してください。 <参考>医薬品等輸入手続質疑応答集(Q&A)について リンク

  • サイトにも注意書きであるとおり、開封後は60日以内に消費することと書かれています。開封後の保存には気を付けてください。

配送について

今回の注文はDHLで配送してもらいましたが、昨年からDHLがPUDOステーションでの受取が出来るようになっていたので仕事帰りに取りに行くことができました。ちなみに注文から約4日で届きました。めちゃくちゃ早いです。ザックリな時系列としては以下の通りです。

  1. 10/12(金)夜に注文
  2. 10/13(土)夜に発送される
  3. 10/16(火)日本に到着し、PUDOステーションに格納される

次回もDHLで配送してもらおうと思います。

休職中にやってたこと

以前、5月末に以下の記事を書きました。

evil07.hatenablog.com

今は6月から新しい職場で働き始めています。早いものでもう丸4ヶ月経ちました。以前から休職中にやったことをまとめておこうと思っていたので、書き残します。

インターネットを見すぎない

これは、インターネット上のテキストだけで物事やその人を判断しすぎないということです。そもそものインターネットの向き合い方にも近いのかもしれません。

Eメールは当然のこと、TwitterFacebookといったSNS、LINEなどのメッセージコミュニケーションにおいては主にテキストからその人の伝えたいことを読み取る必要があります。

書かれていないことを読み取ろうとするのは、必要なことではありますが正直とても疲れます。だって書いてないのですから。読み手側が勝手に思い込んでしまいそうになる文章を読むぐらいだったら、読まないほうがいいです。あと「こういうこと?」と確認で聞いて怒る人もゼロではないので面倒臭さがアップします。

ある意味では自意識過剰にもなるのですがインターネットに書かれていることが「もしかしてこれ自分のこと言ってる?」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、そういう発言のほとんどはあなたのことを言っていません。勝手に当てはまると思っているだけです。冷静な判断が出来ないときにはそっとそのタブを閉じるなり、アプリをタスクキルするなり、スマートフォンをスリープにしましょう。

とにかく大事なのは、勝手に悪い方へ思い込まないことでした。発言者も「そんなつもりじゃなかった」となってしまいます。それも結果の一つだとは思いますが。

会って話したほうが文章から伝わらなかったニュアンスだったり、相手の表情が見えるので私は可能な限り会える友人には会うようにしていました。そして、会って話したことを何よりも大事にしました。そんなに多くはなかったけど、私の短所やこうすれば良かったねという点も友人と会って話すと素直に受け入れられました。

それとは別に、インターネット越しに友人が「大丈夫?」や「ゆっくり休んでね」と個別で声をかけてくれるのはとても嬉しく、助けられました。

心配してくれる人の思いやりは大事にしつつ、情報を全て受け入れるのではなく「見たくないものは見ない」と取捨選択をしました。

小さな目標を立てる

私の場合、とにかく自分に自信がなくなっていたので、本当にどんなことでも良いので目標を立てていました。 実際にあったのは

  • ジムに行く

  • 10時には図書館に行く(転職直前は訓練でよくやっていた)

  • 明日は9時には起きて、遅くとも1時には寝る

  • 書類を書く、送る

  • 不用品を処分する

などでした。本当すぐに終わるような単位まで落とし込むと良いと思います。「何も出来ない」から少しずつでもいいから「出来る」と自信を持たせようとしました。

私は家にいても落ち着かなかった(出来るかぎり運動するようにという医師のアドバイスもあった)ので、なるべく外に出かけるようにしました。「~まで行ってみる」など、Google Map片手に近所なのに今まで行ったことのない場所まで歩いたりして、気分転換にもなってとても楽しかったです。

やったことがないことを目標にしようとする場合は、失敗してもいいやと思うようにしました。だって、やったことがないわけです。失敗したとしても凹んで止まらず、どうすれば良かったのかを繰り返し改善に繋げていきます。まず最初にやり方を調べる、という目標から立てるのも良いのですが、人間の脳というのは新しいことをやろうとするのを嫌います。なので、ゆっくりと慣れさせていく必要があります。失敗してもそれをキチンとノウハウとして積み重ねようとする気持ちが大事だと改めて思い知りました。

何が出来るか、何がしたいか、何をすべきかを考える

休職に入ってから「もう戻りたくないな」とか「戻ってからどうしようかな」いう気持ちの2つが戦っていました。 どうしようか迷ったときに以下のような自己分析をしました。

自分が出来ること

  • 人をまとめたり、やろうとしてる人の背中を押してあげる(ディレクション経験)

  • 人と人をつないで、仕事にしていける(ディレクション経験)

  • 要件を聞き入れ、それを文書に落とし込める(プランナー経験)

  • 売上やその他の数字から仮説を導き出して相談出来る(それが正しいかどうかは別として)

自分がしたいこと

  • 転職したい(環境を変えたい、収入を得たい)

  • 話しやすい雰囲気のある職場に行きたい

  • ゲームを作りたい

  • 実家には帰りたくない

自分がすべきこと

  • 転職エージェントに相談する(とにかく1人で悩まない)

  • 社会復帰しても平気なように自分なりに訓練する(朝起きる、などなど)

  • 図書館でとにかく勉強する(最初は興味がある本を読んだり、がむしゃらでいい)

一番気をつけたのは「なんでも出来る、なんでもやりたい、なんでもやるべき」にならないようにしました。極端ですけどね。最終的にボロボロになる未来が見えたからです。

"やりたいこと"や"やるべきこと"が見えてくると、自然と"やらなくていいこと"がわかります。"やらなくていいこと"に人生を消費するのは無駄だと思っていたので、そこを整理するためにも効果的な手段だったと言えます。

余談

転職活動中、エージェントの方にも言われたことですが、「面接している人が自分の上司になる確率が高いので、その人の下で働けるかどうかを意識する」ことは大事にしました。特に私の場合は環境が主な理由でメンタルを壊してしまったので……

面接の中で「こういう状況になったらあなたはどうしますか」といった私の対応力を求める質問をしてきたときに「こうします」と説明しても「それって間違ってませんか?普通こうしますよね?」といきなり否定から入ってくる会社さんはいくつかありました。

そして、そういう会社さんからは決まって「方向性が合わない」というかたちで不採用を頂きました。聞かれたから答えたのであって、そのうえで人格否定をしてくる上司の下で働きたいとも思えませんでした。

逆に、次の審査に進みやすかった会社さんは「こうします」と答えると、「そうするとこういう問題が出てきますが、その場合はどうしますか?」とさらに深掘りをしてくるケースがほとんどでした。

これは受ける側としてもその会社に対する印象値が全く違います。自分自身の考えを正面から否定する会社か、キチンと全部話を聞いてもらえる会社か、どっちがいいでしょうか。

私自身が説明下手なところはあるし、それは改善しなければならない前提はなくなりませんが、少なくとも「きちんと話を聞いてもらえて、協力的に考えてくれる人と一緒に働きたい」と思っていたので、面接中に「あ、聞いてもらえないな」と思った瞬間にその会社への興味がゼロになりました。

もうひとつ蛇足で

休職中、ネットの炎上はあまり見ないようにしました。関係ない人が自分の正義を振りかざしているのを見ているのがつらかったからです。世の中に不条理や合理的でないことがあったら自ら行動する方が楽だというのも休職中に知ったことでした。

おわり

以上が休職中にやったことです。今は6月から新しい職場で毎日のびのびとやらせてもらっています。

徳あつめを出したこと、出した後のこと

ゲーム出しました

最初に宣伝します。

App Store

Google Play
Google Play で手に入れよう

遊んでくれると嬉しいです。連休明けの9/18には1,000ダウンロードも突破しました。初めて出したゲームで突破できると思ってなかったので、マシーナリーとも子さんをはじめ、マッ友、票田、私の友人知り合いには本当に感謝しています。改めてお礼を言わせてください。遊んでくれて本当にありがとうございます。いわゆる開発後記的なことを書こうと思っていますが、話が横道にそれるかもしれないのでザッと流し読みして「勘違い野郎が」ぐらいに思ってもらっても大丈夫です。

マシーナリーとも子さんとは

アイドルマスターシンデレラガールズに登場する池袋晶葉を応援しているVtuberさんです。チャンネルはこちら。

www.youtube.com

作ったきっかけ

和尚本を読んだ

休職中に図書館に通うようになって、そこにゲーム開発の本が置かれてました。普段から話題になった開発系の本は買っていましたが、放置したり読んでそれで終わりだったりしました。
「(休職中だし)今なら時間もあるし、無理しない範囲でやってみようかな」と、心機一転新しく始めることにしました。その中で界隈では有名な和尚本を読み、とても気に入ったので返却後に自分で購入しました。

Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門

Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門

特に気に入った点は巻末のあとがき部分でした。どうやってゲームを売っていくかであったり、効果的な広告の配置が説明されていて「誰もが各ストアでゲームを出せる」ということが書かれていました。
広告のSDKの導入方法だったりとかは書かれていませんでしたが「そうか、こうすればいいのか」と気付くきっかけにもなりました。

「これ、出せるんじゃない?」

その和尚本の中にクリッカーゲームのつくり方が載っていて、いわゆるガワ替えで自分なりのものが作れるんじゃないかと思いつきました。そこで思いついたのが「マシーナリーとも子が徳を集めるゲームにするのはどうか」でした。
本の中で木魚を叩いて徳を集めるゲームの作り方が説明されていて、最初は木魚を歯車に、和尚をマシーナリーとも子に、背景を池袋の風景にした改変プロトタイプを作成しました。

f:id:evil07:20180922124225p:plain
今見ても胡散臭い

これをマシーナリーとも子さんに見てもらったところ、すごい気に入ってくれました。初めは時間制限がないタップしたいときにタップする普通のクリッカーゲームだったのですが、あるときマシーナリーとも子さんから「制限時間内にどれだけタップできるかを競う人類のマウントの取り合いが見たい」ということでゲームの方針が決まりました。裏のコンセプトはシュウォッチでした。

シューティングウォッチ

シューティングウォッチ

頑張ったこと

オンラインランキングと広告

ユーザー登録ならびにオンラインランキングの管理にはNCMB(ニフクラ mobile backend)を使用しました。これも過去に購入した参考書(こっちはちゃんと完読してた)に使い方が載っていたので活かしたかったためです。
結果使えるようになったので、過去にやっておいて良かったなと実感しました。ちなみに読んでいたのはこれです。

Unityネットワークゲーム開発 実践入門 UNET/ニフティクラウド mobile backend版

Unityネットワークゲーム開発 実践入門 UNET/ニフティクラウド mobile backend版

それと広告を入れているのはNCMBがAPIアクセス回数で費用計算されるためです。ユーザー数がどれぐらいかわからず、アクセス回数が増えないようにはしていますが、万が一超えて支払いが発生してもいいようにしています。超えなかった場合の広告収入はマシーナリーとも子さんと分ける約束にしています。

バランス調整

最初はマルチタッチが有効になっていて、5本指で連打すると5回分得点が入るようになっていました。なので、マルチタッチを切ると、単発連打のみが有効になって競技性が出ましたが、あまり得点が出なくなってしまいました。1回のタップで出る徳の数を2つにしたら得点もバラけて、しかも見た目的にもジャラジャラ感が増しました。

別の問題として、経験値獲得によるレベルの恩恵がなかったので、経験値のデザインを見直しました。だいたいレベル100までは1回のプレイで上がるように、「最初のサクサクとレベリングしてる感じ」を大事にしました。

この2点を改良したバージョンをテスターに触ってもらい、「良いと思う」というレビューをもらえたので自分の中でもGOサインを出しました。

チート対策

どうしても防ぎ切ることができないと思っていたのがPCでのAndroidエミュレータによるプレイでした。マウス連打のツールなんてたくさんありますし、これをやられるとランキングが無意味なものになってしまう。対応してもいたちごっこになってしまうのもわかっていたので、ここは都度考えることにしました。そうでないと延々と出せないままになりそうだったためです。

それと、気づいたこととしては、うまく言えないのですが、そういった人たちは際限がないということでした。実際、そういったツールを使っているであろう人から煽りのような文章も問い合わせフォームから何件か頂きました。(正直読んでて疲れたので読まないようにしてます)
その他では、改造版のアプリで絶対ありえないマイナスの数値をサーバーに送ってきていました(それは既にランキングから削除しました)

実際Androidエミュレータで遊ぶことは出来てしまっているので「強行突破せずに対策をちゃんとやっておけば良かった……」という後悔の念に苛まれることもありました。ここは今後改善をかけるつもりなので、ご迷惑をおかけしますが、ランキングと個人的な徳の積み上げで楽しんでくれると嬉しいです。

申請周り

正直言って、とにかくだるかったです。でもだるいのは最初だけで、ただ慣れるとすぐに出来るようになりました。App Store ConnectもGoogle Play Consoleも今はほとんど日本語対応済みです。ググればいくらでも情報が出てきました。

思ったこと・反省点

ユーザーにどうやって継続してもらうか

継続させるための要素として経験値を入れましたが、レベル上昇の流れを大雑把にやりすぎたのか、レベル200以降の伸びが難しくしすぎたかもしれません。そして、上がりにくくなる→1回あたりの獲得数がそこまで増えないという流れになって継続の生涯になってしまっているかな、と。何かできることはないか検討中です。

最初のターゲットは自分の周りで良くて、その次も考えておく

誰が遊ぶのかを考えておくと、その人が何を楽しいと思っているのかがわかります。なので、テスターとしてもマシーナリーとも子さんをよく知っていると思っている人たち数名にご協力をお願いしました。
ただ、大事なのはその後だったなぁと痛感しました。知らない人が触って何をどう楽しいと思うのかの設計があまり十分ではなかったなという反省があります。それでも「全く知らなかったけど触ってみたらめっちゃ楽しい」と言ってくれる人もいたので、今後の前提条件をどうするかの改善に活かしたいと思います。

コンセプトがあれば方法がすぐに下りてくる

今回特に気をつけたのは「マシーナリーとも子のゲームであること」と「いかにも胡散臭さをどう出すか」でした。マシーナリーとも子だから、アイテムは徳でいい、とか、フォントはこうする、とかです。
胡散臭さは各ストアのスクリーンショットで出そうと思いました。App Storeの申請で解像度ごとに用意するのがダルすぎてパワポで作りました。

素材は全部作る必要がない

今回BGM、効果音、背景は全てフリー素材を使わせて頂きました。BGMがクセになるというご意見も見かけましたが、こちらの魔王魂様から拝借したものです。

maoudamashii.jokersounds.com

何もかもゼロから作ろうとするとだいたいうまくいかないと思ったので、こういったサイトの力はできるだけ使っていこうと思っていました。起動して音が鳴って絵が動くだけで「それっぽく」なるので、短期スパンでの達成感はとても得やすいです。いわゆる0を1にする作業の部分の手助けはあるほうが良いです。

「何がわからないのか」をきちんとわかるようにする

普段から気をつけてはいるのですが、何が知りたいのか、入り組んだ問題の一つ一つをきちんと切り分けていけないと無理でした。ググり力はとにかくすごい大事。「これ今の俺の問題と似てるな」というケースを見つけたらとにかくやってみる。やっていく途中でだいたいどこが自分のケースと違うのかわかります。

モチベーションの管理は出来るところから

1日10分でも20分でもいいからUnityに向かおうと意識しました。慣れてくると無意識にデスクに座って作業をしていました。特に申請直前のあたりは「やらなきゃ……」という気持ちのほうが強かったけど、眠いときは寝たし、もういいやって思ったらスパイダーマンをやってました。

目標コツコツと

実装項目を細かく分けてタスクまで落とし込んだあと、ちょっとずつ出来ることから達成していけるようにしました。自分に自信がとにかく無くなっていたので、そうすることで「出来ることは出来る」という気持ちを蓄えていくことが出来ました。

問い合わせから褒められると嬉しい

問い合わせフォームから「いつも楽しく遊ばせてもらっています」と言ってもらえると舞い上がるぐらい嬉しいです。「頑張ろう!」って思えます。

今後について

色々長くなってしまいましたが、だいたいはこんなところです。とにかく出すまでが大変でしたが、こうしてリリース出来て本当に良かったと思っています。今後は、せっかくApple/Google両方のDeveloper Programに登録したので、1年以内にもう1,2タイトルは出してみたいと思ってます。またマシーナリーとも子さんのゲームなのかどうかはあまり考えてませんが、応援して頂けると嬉しいです。

もちろん!マシーナリーとも子の徳あつめの可能な限りアップデートもしていく予定です。ご意見、お問い合わせも気軽に送って下さい。

goo.gl

どうか今後とも、よろしくお願いします。

おまけ

色んな人から載せておくと良いと言われたので、KyashのQRコードを置いておきます。マシーナリーとも子さんと打ち上げ(焼肉)をしたいです。万に一つもないとは思いますが、焼肉代を超えた場合はマシーナリーとも子さんにもお渡しします。(徳あつめ課金要素ゼロなんですが、課金させろと言ってる人を見かけたのでQRコードを置かせてもらいました)
f:id:evil07:20180922125123j:plain