ソニーの経営権
会社をやったり団体の代表をやったりしたことのある人はたぶん体験的に知っているとは思うが、CEO=経営権ではない。これは日本企業だけではなく米国企業でも同じことである。IBMやApple Computerのニュースを見ていると、CEOが改革をしようと思っても担当者が潰すことが多いように見える。経営権とはCEOであることは必須であるものの、内容によっては人間力の強さも必要なのである。
現在のソニーのCEOはハワード・ストリンガーさんだが、いままでは経営権を掌握したとはいえなかった。私に直接入ってきた話なのでソースを明示できないが、複数の線からストリンガーさんが経営権を掌握したようだとの観測が入ってきている。これからが改革の本番なのだろう。
iTunesメモ
- 重いよ。
- タスクマネージャに表示されるソフトの中で一番メモリ食ってるよ。50MB程度
- google talkの英語版だとiTunesで再生した曲名が出せるよ。
互換機能パック*1について
よさそうなのでダウンロード、インストールして使ってみる。
Office 2000で空のワークシートを作成して『test.xls』という名前で保存。ファイルのプロパティで13824bytesであることを確認する。
ファイルを右クリックして名前をつけて保存を選択。以下のようになる。
ファイル名 | ファイルサイズ(bytes) | |
---|---|---|
元ファイル | test.xls | 13824 |
マクロ有効ブック | text.xlsm | 8096 |
マクロが無効なブック | test.xlsx | 8073 |
直感で『ひょっとして今までのものより小さくなるかな?』と思ったんですが、それを裏付けた形となりました。たぶんがんばらないバイナリ形式よりxmlテキストベースでzip圧縮したほうがサイズが小さいってことでしょう。
ちなみにtest.xlsをリネームしてtest.zipにして展開する
- _rels(dir)
- .rels*1
- docProps(dir)
- xl(dir)
あとは自分で確かめてね。
体調
夏ごろまで仕事でぼろぼろでしたが、やっと減薬をはじめられる程度まで復調しましたので長文なしで再開しようかと思います。
LOHAS考
このブログではロハスについて笑っているところがいくつかあります。まず、1つの事実としてLOHASは商標です。サヨクは環境保護を叫べば儲かる*1ので推進したがります。もうひとつの事実としてLOHASは外来語をよそおっていますが、言葉はともかく精神は日本に元々浸透しているものです。ソトコト*2の編集長もインタビューで語っていますが、『ソトコト創刊以前は海外にもLOHASはほとんどなかった。日本が推進したようなものだ。』と語っています。おそらくこれが業界での一般的な認識でしょう。このように世界的な視点がある人ほどとらわれやすい現実というものもあるのです。
そもそも日本は民族として環境負荷が低い商品を使う傾向があります。うそだと思っていますか?世界的な尺度で考えてみましょう。日本のGDPは世界で20%ぐらいあります。CO2排出量はどれぐらいでしょう?おおよそ10%です。アメリカはGDP40%CO2排出量40%です。日本が低い理由は企業の競争による製品の改善にあります。地球温暖化が叫ばれる前からエコカーを開発していたり、低消費電力の家電製品を開発し競争するために徐々に普及していくからです。また10年以上のロングセラー商品であっても次第に環境負荷を低く改善したりしています。日本人は店で商品を買うだけで、世界的に見ればLOHAS的な生き方をしていることになります。あなたも格差社会を是正するためにLOHASを笑ってみませんか?プゲラ
トップダウン型改革手法について
“トップダウン型改革はボトムアップ型改革にくらべて効率がよいのか?”という疑問が5年ほど前からわいてきていた。トップダウン型のほうがボトムアップ型に比べて効率がよいと知識のある人ほど言う人が多い。トップがすべての問題点を認識していれば、改革は指示をするだけのような気がするからだ。最初は私もそう思っていたが、どうも現実はそうなっていないような気がする。
先日、田中康夫元長野県知事が落選した。私はこんなペログリパープリンに知事をやらせるほうがおかしいと考えているのでそれはむしろ長野県民にとってよかったような気がしている。この元知事がよくトップダウン型改革を断行したというようなことが報道されているが、果たして効果はあったのだろうか?自民党の小泉首相も同じような報道であったり、田中長野県政の最初の頃は小泉自民と比較していたりしていた。小泉自民と田中県政は立脚地点も思考も全く違うような気がするので、個人的には比較対照にはならないと考えているが…。トップダウン型って何だろうと考えることしきりだ。
経営にもトップダウン型と言われることがある。日本の企業ではソニーみたいな企業がそうであると言われる。経営をV字回復したゴーン日産も改革時にはそう言われている。一部の外資系らしいと言われる企業もトップダウン型経営であると言われる。これらの企業を見渡してみると、トップが考えることを部下に浸透させ実行する形のものと、末端がトップの考える意味を考えて実行するパターンがあるような気がする。どれがどちらに属するかは言わない。
秦の始皇帝も度量衡統一・貨幣統一・共通文字・轍の幅の統一などを次々に改革したが、秦は始皇帝が誕生してから10年ほどで没落滅亡する。三国志に出てくる魏呉蜀はどれもわりとトップダウン型っぽいところがある。特に蜀漢の諸葛亮*1は政治においてトップダウン型改革をたくさんおこなったが、人材が全く育たず、死に際して後継者の順番を指名せざるを得なかった。孔明が善政をおこなったのはやはり10年程度であると見受けられる。これらを通じて私が考える仮定は信頼されているトップも強大なトップも最大値が10年ぐらいで、5年ぐらいがいいところではないだろうか?ということである。
もう1つ比較したい事象がある。ボトムアップ型の明治維新が討幕運動*2から廃藩置県*3ぐらいの10年程度で成し遂げられているのに比べ、国王に対する信頼がとても厚いタイではアユタヤ朝*4からトンブリー朝*5を経てチャクリー朝*6で安定するまで20年以上は政治的に不安定な時期であった。
これらのことを考え合わせて、今の私は次のように考えている。
- トップが末端に共通意識を浸透させられる期間は長めに見積もって数年程度で、実行完了までを10年未満で終えなければならない。
- 一般にボトムアップ型の改革のほうが混乱が少ない。