定着と抵抗

こんにちは。

今日はリクエストいただいた私の仕事、特にこの上半期に起きた事について書きたいと思います。

 

以前自己紹介の記事でも触れましたが、現在はIT企業の人事部で働いており、中途採用の仕事をしています。2社目が人材業界だったことから人事の仕事への興味を得て3社目と今の会社では人事の仕事をしています。今の会社では最初の3年間は新卒採用の仕事をしていたのですが、残業が多く忙しすぎたのと、人間関係に不穏な空気を感じたので3年という節目もあり、社内の希望異動制度に応募して現在の中途採用チームに異動しました。それが昨年の12月頭でした。

無事に異動が叶い新しく始めた中途採用の仕事ですが、立ち上がりにかなり苦労しました。まず12月は外資系の中途採用においてはホリデーシーズンでボリュームも少なく、かつご時世的に先輩からリモートワークで教わらなければいけなかったこと、そして、かわいがってくれた大好きな祖父が1月に亡くなり、家族の関係そして自分自身の心身のバランスを崩したこと、ひとりになってしまった祖母のケア、といった個人的に大変な時期と重なり、平日日中の集中力も落ちて、「新しく教わることがなかなか自分に定着しない苦労」を味わいました。何度教わっても何度復習しても周りと同じようにできない自分への苛立ち、懸命に教えてくださる先輩への申しなさ、ここまで仕事を覚えることに苦労した経験がなかったことへの不安感が強く、焦りと恥ずかしさはどんどん募り先輩に何度も質問できない、だから覚えない、また間違える、チームから取り残され誰にも相談できない、の負のループに陥っていました。この時期は4ヶ月ほど続いてどんどんチームでも孤立していき、本当につらかったです。

しかしある日、この負のループには自分の精神状態、不安障害の状態も影響するのではないかという考えがよぎり、本で調べたところ、不安障害等の精神疾患を持つ人がさらに強いストレスを感じると記憶力の一時的な低下、より悪い状態だと短長期的な記憶障害を起こすことがありうると見かけたのです。これは私の状態も該当するのではないかと思い、かかりつけの先生に相談したところ、関係がありそうだと言われました。また記憶力に影響がなくとも、新しいことを受けいれづらい、心の許容スペースが狭まっている状態、心が新しいことを拒んでいる状態が見られるというお話をされました。

仕事についていけないことを病気だけのせいにしたかったわけではありませんが、でも、ここまで力を発揮できないことに対しての違和感に病気の影響が少なからずあるとわかり、心情的には少し変わりました。上司やチームに対して日々申し訳なく思いながら肩身狭く働いていましたが、今の状態がずっと続くわけではないことを自分から伝えて理解してもらおうと思うようになり、勇気を出して上司に伝えました。上司は理解を示してくれ、一緒に頑張ろうという言葉をかけてくれました。

 

 

ところが。感染状況も少し落ち着いたゴールデンウィーク手前に珍しくオフィスに出社したある日、遅れて出勤してきた先輩に挨拶を済ませ同じオフィスエリアの近い席で仕事をしていたところ、先輩がほかのチームメンバーと始めた電話で私についてのとても幼稚な悪口を笑いながら話しているところをはっきり聞いてしまう、という出来事がありました。

何かがぷつんと切れました。そういうことか、と呆れました。私が日々申し訳なさを感じ必死に遅れを取り戻そうと数ヶ月間食らいついていた先輩方には、実際は笑われていたことにやっと気づきました。全てが、異動してから苦しみ、泣いて泣いて、それでも休まずに自分なりに仕事に向き合ってきたこと、もしかしたら心の病気と関係があるかもしれないと思い自分で調べて医師にも相談して上司に説明して理解を得ようとしたこと、どんなに辛くても人の悪口は言わないように働いてきたこと、のすべてが蹴っ飛ばされたような気がしました。こんなに大手で働いてもこんな思いをするのか、何が異動だよ何が女性のキャリアだよ何がチームだよ、といろんなことがどうでもよくなりました。

同じ頃上司から伝えられた2021年度の人事評価も納得のいくものではありませんでした。年度の最初の3/4を過ごした前部署での経験や貢献は評価されず、異動してからの出来の悪さだけを見られて低い評価をつけられていました。360度評価?パフォーマンスレビュー?これが?と不信感を覚えました。

 

 

外資系、IT、大手、と一見華々しく聞こえるかもしれない会社での生活もこんなものです。どこで働くかじゃなく、どういう人たちと働くか、だと心底思います。サラリーマンとしてのスキルではなく、人としての素地そして教養こそが求められてしかるべきと思います。

 

さあ、どうしましょう?といった2022年6月です。

受診のポイント

こんばんは。先日の不安障害についての記事を読んでくださった方、ありがとうございました。今日の記事はその補足になりますが、精神科や心療内科の受診を迷う方に私がポイントだなと思っていることを書いてみます。

 

まず精神科と心療内科の違いですが、受診する側としてはほぼ無いと思っていいと思います。兼ねているクリニック、先生がほとんどの印象です。医学的な違いはわからなくて申し訳ないのですが、私が受診したいと思った理由でもある「専門家の意見を聞きたい」と「お薬を処方してほしい」という希望はどちらでも叶うので違いは意識しなくても問題なくここまできています。

 

次に初診について。これは予約がポイントなのですが、本当に本当に予約が取れないと思ったほうがいいです。電話して「初めてなんですが」と言うと「早くて三週間後になります」といわれるのが当たり前というイメージ。なので「まだこれくらいの体調なら大丈夫」と思わずに、少しでも受診を検討に入れているなら早く行動したほうがいいです。わたしは結局意識を失って倒れてたくさんの方に迷惑をかけたので、あと三週間早く行動していればよかったと思います。それに、初診は予約が取れないと言われると(言い方も優しい人ばかりじゃなかったのもありますが)結構絶望するんですよ。「あ、誰もわたしの話を聞いてくれないんだな」って。そういう思考になっちゃっていました、当時のわたしは。なので何度も言いますが受診を迷っているなら早めの行動をお勧めします。紹介状を持っていると手際よく案内してくれることも多いみたいです。

 

そして病院と先生選びですが、わたし自身は1回病院そして先生を変えた経験があります。最初の病院は藁をもすがる思いで母の知り合いのご縁で診てもらっていて、文句も言っちゃいけないと思っていたのですが、何ヶ月か通ってお薬も飲んで少し元気になった頃「このおじさん先生と意見が合わないな」「本当にこのお薬で合っているのかな」「もう少し予約が取りやすくならないかな」「そもそも遠いな」とかいろんなことを思い始めて。それも回復傾向の一面だったと思うのですが。思ったら我慢できないので、そこで初めて自分で病院探しをしました。おそらくこういうクリニックに通う方の性格の共通項であると思うけど、私も同じで、それまでの先生に病院を変えたいと言い出すのには勇気がいりましたし、今思えば癖の強い先生だったので嫌味は言われましたが、「引っ越すので」という理由を言えばそれ以上詰められることもなかったので(本当に引越しはしましたが理由として使っていいと思います)変えることができました。嫌味言うなんてありえないだろって当然内心キレましたけど、変えれるならなんでもいいや、と切り替えられるようになっていたのをおぼえています。

変更した先は女医の先生で、引越し先から電車など使わずに徒歩で行けるという立地面で見つけて行ってみたのがきっかけでした。話を聞いてくれないとか、いまいちな先生だったらまた探し直そうとあまり高い期待値を持たずに行ったものの、最初の問診の際に後ろの予約を気にせず時間をたくさんとって話を聞いてくれたこと、処方されてきた薬一覧を見て「これ、悪夢見るでしょ」と自分から相談する前に良く眠れなかったことを見抜いてくださったこと(悪夢を見る向精神薬があるんですよ…びっくりでしょ)、生理不順も相談できたこと、予約が取りやすかったこと、などさまざまな条件が叶うようになりストレスもさらに減ったので変えて本当によかったと思っています。今もクリニックを変えられた先生を追いかけて同じ先生にお世話になっています。今は3週に一度のペースで通っています。先生の他に、受付や会計のスムーズさ、待ち時間の長さ、スタッフの方の親切さなども見るポイントかなと思います。とはいえ、色々書きましたが、私のように少し元気になってからあとから変えることもできるので、まずは診てくださる先生との相性と通いやすさで選んでみることをおすすめします。

 

最後にぜひ知っていただきたいのが「自立支援医療制度」。これは簡単に言うと精神科や心療内科、お薬など精神疾患の治療にかかる医療費が保険証で通常自己負担3割のところ1割になる、割引のような制度です。医師の診断書と役所の専門窓口での書類記入があれば,一応審査はありますが、ほぼ全員が受けることができる控除です。年収や定職の有無等でも内容が少しずつ変わったと思うので詳しくはお住まいの行政のサイトで調べてみていただきたいのですが、わたしもこれを利用して年間を通じて一番通っている心療内科の費用を抑えています。費用面で受診を迷っている方もいるかも知れないのでぜひご存じなければ知っていただきたいと思い書きました。

 

長くなりましたが受診を迷う方に補足的にでも何か情報をご提供できていたら嬉しいです。質問やコメントもお待ちしています。

 

不安障害とのお付き合い

こんにちは。

今日は私が向き合っている不安障害の状態について書いてみようと思います。読みづらい箇所があったらすみません。お付き合いいただける方は宜しくお願いします。

 

私は2017年頃から体調を崩し、2018年夏に適応障害パニック障害、不安障害と診断されました。通勤中の満員電車で意識を失い、救急搬送され全身調べてもらっても悪いところはなく、その時の先生に精神科の受診を勧められたのがきっかけで、上記のように診断をされました。精神科に通いお薬を飲むようになってから、当時一番辛かった過敏性腸症候群の症状も軽減されていき、食事もままならない状態で実家に戻ったりもしましたがなんとか日常生活を送れるまでに戻りました。そのころは仕事もやめていて、一旦2ヶ月の離職期間を取りました。引っ越しもして満員電車に乗らなくていいようにしたり、生活環境を一掃しました。

その後もいろんな体調の状態を繰り返しはしたものの、過敏性腸症候群も治り。今現在は継続して不安障害と主に向き合っています。ストレスを感じた時不安に陥る傾向が強く、そのきっかけで頭痛や吐き気、眠気、倦怠感、体の震え、呼吸困難などが出てしまうという診断です。カウンセリングは受けておらず(通っている時期もありましたが私には合いませんでした)、お薬での治療と定期的な心療内科の受診を続けています。時々、特に強いストレスやショッキングな出来事に面したり、気候の変動のギャップなどで状態が悪いときは、とにかく全てが悲しくなってしまったり、決断ができなかったり、人と会えなくなったり、という抑うつ状態になるのでお薬が増えたりします。最近で言うと祖父の他界と家族のゴタゴタが私にとっては耐えがたいストレスでした。そういう時期も予兆なくきたりはしますが、基本的にここ2年くらいは最低限の投薬で普通の人と変わらない日常生活…平日は仕事、週末は休むということができるようになっています。

 

とはいえ今も仕事や私生活に全く影響がないとは言えないかな。満員電車はまだ苦手だし、密閉された空間も怖い。人の視線も苦手だし、あとは人に責められたり早口で捲し立てられたり、他人がそう言う目に遭っている場が本当に本当に苦手です。全てがフラッシュバックする。一度外で女性客同士が大声で言い争っている場に遭遇した時はその場から動けなくなりました。

 

こうなったきっかけのほとんどは人間関係のストレスでした。ブラック企業等は経験していないのですが、それ以外の人間関係の摩擦は様々経験したかなと思います。経験してきたことまで書くのは割愛しますが、弱いものいじめとか誤解とか差別とか責任の押し付けとか、本当にいろいろありました。文字にすると改めてとんでもないですね。

 

こんな状態の私が働きながらこの上半期経験したこと、感じたことも次回以降書けたらと思いますが、こんな私だからこそ言えること、答えられることがあると思います。どんなタイミングでも構いませんので、話しかけてもらえたらと思います。どのツールでもかまいません。お待ちしてます。

 

今日は今の私がどういう状態なのかだけでもお伝えできていたらと思っていますが、足りない点あればなんでも聞いてくださいね。ここを訪れてくださる方にはなんでもシェアしたいという気持ちです。