27〜32 読書まとめ

  • 27・28 エミリー・プロンテ/嵐が丘(上)・(下)

嵐が丘(上) (岩波文庫)

嵐が丘(上) (岩波文庫)

嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)

嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)

古典はいろんなところから出ているので、どれを読もうか悩んだけど、岩波文庫にしてみました。いわゆるヤンデレっていうジャンルがすごく好きなので手をだしてみたんだけど、愛憎が憎だけになってしまっては、もうそれはヤンデレではないな、と思いました。や、ジャンルとしてはそうなのかもしれないけど、わたしが愛するものではないということ。

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

文庫化!5ヵ月連続刊行ということで♡張り切って読んでいきたいと思います♡一応途中までは読んでるんですが、シリーズものですし最後まで読みたいなと思ってたから文庫化嬉しい。最近図書館を有効活用出来てないんですね。
堂上教官かわいいけど、小牧さんのほうがすき。

遠子先輩と心葉くんがけっこん…!月日の流れを感じずにはいられない。でも幸せそうな遠子先輩を見ているだけでしあわせ。直接心葉くんと遠子先輩が描かれないところが凄く良かったと思いました。

図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)

図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)

柴崎のことがすっごいすっごい好きなんだよねぇ。なので柴崎-手塚間のフラグをひっそり温めて心にしまっておきたい。次が待ち遠しいなぁああああわくわく。

is in you (幻冬舎ルチル文庫)

is in you (幻冬舎ルチル文庫)

やっぱり一穂さんは最高だわあああああああああああ好き!

19〜26 読書まとめ

こまめに書けないのでまとめて書きまーす。

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

わたしやっぱどうも菜乃ちゃん好きじゃないんだけどwこの3作を通じて描かれる心葉くんは成長を感じられてすごく好きです。強くなったし、前を向かなきゃならない、と自分を奮い立たせる心葉くんのその中には常に遠子先輩がいて、胸があったかくなる。

装丁はハードのほうが好き!とにかく華ちゃんがかわいい。コンプレックスにまみれてそれを装飾でカバーして装備して、でもほんとは弱い華ちゃん超かわいい。

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

ハートの問題 (ディアプラス文庫)

ハートの問題 (ディアプラス文庫)

とにかく一穂さんの作品はだいたいヒット。これもやっぱりヒット、かわいいっす。

17〜18 野村美月/"文学少女"と神に臨む作家

この上巻の表紙の遠子先輩大好き。
というわけでシリーズ本編最終章。
読んでから日があくと感想も書けませんな…いらっとしたシーンもあったはずなのに書けないわ。というわけで割愛。

16 野村美月/"文学少女"と月花を抱く水妖

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

麻貴先輩と琉人くんはお似合いカップル。
これからの展開が怒涛だから本当に一休み、って感じがするな。本筋からもちょっと時間的にタイミング外れるし。
遠子先輩がただの先輩から恋愛感情をはらんだ存在になっていく過程ってここではっきりわかるなって思う。それは後続の作品を読んでいるっていうのもあるんだとは思うんだけど。
眠る心葉くんを眺めながらひとりごとをつぶやく遠子先輩の存在は、すごくいい布石だし、遠子先輩の決意の強さを見せられているみたいだな、と改めて思った。

15 野村美月/"文学少女"と慟哭の巡礼者

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

美羽と再会して、心葉が一回りもふたまわりも成長する。でもなー、と思う。ななせちゃんを"大切にしなきゃ"って思って恋に落ちていくというか、距離を縮めていく感じが、それは恋じゃないよ!って思う。でもそれは、結果をしってるからなのかな。ななせちゃんを一番大切に思えていたら、それは恋になるのかもしれないし。難しいな。
美羽を信じたいけど周りも信じたい、どうすればいいかわからなくて美羽を一番優先させながらも、悩んでもがいてる心葉を見ているのは、本当にすごくくるしかった。遠子先輩の癒し力は半端じゃないなぁ。
このお話でのちあちゃんの行動と感情の動きと、それを見守る琉人くんがとても好きです。

14 野村美月/"文学少女"と穢名の天使

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

ななせと心葉の距離が一歩近づくシリーズ4作目。
この辺から心葉の成長が顕著になっていく。過去と向き合おうっていう前向きな姿勢が見え隠れしたり、遠子先輩の大切さを実感したり、遠子先輩がいなくても自ら事件に首を突っ込んで行ったり。
夕歌ちゃんが健気で可愛くて、自分の夢にひたすらまっすぐで家族思いでありながら、それゆえに自分のことを追い込んでどんどん追い詰められていく様がもう苦しくて。臣くんは夕歌ちゃんの影響で、ななせを大切に思うようになるけど、でもそれってどうなのかな。心葉がななせを好きになればいいって思うのはいいけれど、ってなるのはこの後の展開を知ってるからなのかな。まりちゃんや粧子さんの過去も複雑に絡んでいて、個人的にはちょっと手を広げすぎた感があるかな。もうちょっとピンポイントで深く深く掘り下げてくれるお話が好きかなーと思いました。

13 野村美月/"文学少女"と繋がれた愚者

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

ヤンデレ更科さんのお話。更科さんはすごく愛しい病み方をしてるなーと思う。飢え渇く幽霊のときに、お互いがお互いをおもっていなければいやだ、という話をしたけど、更科さんはちょっと違うんだよね。
芥川くんのことが好きで、好きな人に自分のしたことではないことで自分を悪くおもわれたことが辛すぎてっていう発端と、最終的に更科さんが望んでいたことが、自分の気持ちを否定してもらうこと、っていうのがいいな、と思っています。好きだから、好きゆえに自分に気持ちのない人間を罪悪感で縛りつけて不幸にしたくないんだよね。でも、芥川くんのことが好きだし、でも過去のことを上手く消化できず許せないし、罪悪感ゆえに自分に優しい芥川くんにどうしても期待せずにいられない。だって好きだから。でも芥川くんは期待には答えない、更科さんのことが好きなわけではないから、でも罪悪感があるから拒むこともできない。そんな悪循環から解放されたいってずっと更科さんは願ってた。それってすごい愛情だなと思うんです。
結局愛情っておもいやりがなければ成立しないと思っていて、そのおもいやりが暴走して成り立つのって、愛情が通じ合ってるときだけだと思うんですよね。だから更科さんと芥川くんの間でおもいやりが暴走してしまったら何も成り立たない。芥川くんから更科さんに向けられるのはおもいやりではなくて罪悪感からくる償いとしての優しさだから、そこに更科さんへの愛情って何一つないんだよね。でも好きな人に優しくしてもらってうれしくないひとや期待しないひとなんていないわけで。そこら辺が歪んでしまって更科さんが捻じれていく感じとかが非常に好みでした。更科さんが最後に微笑んで穏やかな気持ちで芥川くんのことを吹っ切れたのもとてもいいラストだったな。
芥川くんは次の恋と、友情の間で揺れる日々が始まるわけだけど、それに立ち向かう強さというか、覚悟を手に入れたから、そうなることもできたんだろうなーとおもうと、モノローグとして機能していた手紙のあて先がふたつあったっていうのは上手い展開だなーと改めておもいました。