「『婚活』時代」 山田昌弘 白河桃子を読んで

これから結婚相手を探す人とその親御さんに読んでもらいたい本。
結婚活動を就職活動(就活)になぞらえて、過去と現在の比較を行っている。
結婚なんてほど遠い未来の話かと思っていたが、ちょっと危機感を持った。せめて、話す機会は確保しないといけないな、と感じた。その前に、その相手を見つけなくては、ですが。

著者は「パラサイト・シングルの時代」や「希望格差社会」でも有名な山田昌弘さん。
その為か本書キーワードのひとつに格差が入っている。

目次−http://www.d21.co.jp/modules/shop/product_info.php?products_id=545より
>>


1 「婚活」時代の到来
ここまで似ている、結婚と就職
一九七五年、何が起こったか!?
「婚活」なしでは結婚できないetc.

2 結婚したくてもできない!
丸の内OL、年収二倍の法則!
結婚はもはや、生活必需品ではなく、嗜好品!
仕事も子育ても家事も女性に頼る男性たち 
日本男児は、今やすっかり受け身の王子様!
「頑固不断」な男たちetc.

3 「婚活」前時代VS「婚活」時代 
一九八〇年までは「出会い」が自動的に設定されていた
テレビドラマ『男女七人夏物語』が分岐点!?
結婚するきっかけもメリットも見つからない?etc.

4 彼と彼女が結婚できない理由
彼女が結婚できない理由 その1 周りにいい男がいない!
彼女が結婚できない理由 その2 いいと思った人にはもう相手がいる!
彼女が結婚できない理由 その3 恋人はいるが、結婚に踏み切れない
彼が結婚できない理由 その1 ムリ目の女性にばかり声をかけ、断られてしまう
彼が結婚できない理由 その2 声がかけられない
彼が結婚できない理由 その3 恋人はいるが結婚に踏み切れない

5 結婚したいのにできない社会的要因
交際機会が拡大するほど未婚化が進む?!
男性は、経済力とコミュニケーション力が魅力格差に
女性は、結婚相手に対する要求水準の高さが障壁に
女性たちよ、狩りに出でよ。男性たちよ、自分を磨けetc.

6 現代日本、「結婚」と「婚活」の実態
1 ここまで進化した! 結婚情報サービス
2 親の代理見合い
3 合コンも進化する!
4 出会いの意外な宝庫、ネット婚
5 西と東の国際結婚
6 花婿学校に見る男の婚活

7 四十歳からが結婚適齢期? 三十五歳からの婚活
揺れるアラウンド・フォーティ
再婚市場の変化etc.

8 成功する婚活
女性の婚活の最大のキーワードは、稼げる女性!
男性の婚活のキーワードは、生きる力とキッパリ告白!
基本は「囲い込み漁」

「モモ」ミヒャエル・エンデを読んで

時間の倹約に努めながらも、幸せになれない人に読んで欲しい本。良書との出会いにはタイミングが大切だと言うことも改めて感じた。言わずと知れた、名著。だが、心温まった、心が震えたのであえて記事とする。

私は今年就職した。就職するまでは自分個人の力を高めさえすれば、自分さえ良ければ周りのことなどどうでも良かった。強いて言えば、周りは自分を褒めそやし賞賛さえ与えてくれれば、周りの人間などいないも同然だった。だが、その中でも気にかかることはあった。孤独感。間違ったことはしていない筈なのに、何故か楽しくない。

そんな中、同期で何をしても楽しそうな人を見つけた。よく見てみると、人と関わることを何よりも楽しんでいた。何が楽しいのか最初は理解できなかった。しかし、試しに自分も彼の行動に混ざってみた。楽しかった。単純に目新しい商品を購入することや、新しいスポーツに飛び込む楽しさでは味わえない楽しさがそこにはあった。平凡な生活の中の人と人との関わりは、新たな視点とそして何物にも変えがたい充実感を与えてくれた。

そこで本書を読んだ。そこには、時間を倹約し「預金する」人々が怒りっぽく、暗い灰色の顔になって行く姿とモモが勇敢に時間泥棒に立ち向かって行く姿が描かれていた。特に、預金する人々が楽しむことを忘れて行く様は思わず苦笑いをしてしまった。なぜなら、自分の今までの行動が、預金をする人々の行動に似ていたからだ。きっと、灰色の表情もしていたのだろう。ここまでの、寓意を込めて本著を書かれた著者に心からの敬意を示したい。

児童文学にしておくには惜しい、と感じた。そして、今まで子供用の本だからと敬遠していた自分の行動を悔いた。と同時に、このような良書に巡り会えたことに感謝した。


モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

TOEIC

TOEICを受けた結果、400点以下だった。アマグラマー→プログラマーを目指す私としては英語は必須であり、来春までには600以上の点数にしたい。そこで、この場を用いて宣言を行う。

一日2時間以上の英語学習を行う。その為にも、起床時間を5:15に変更し朝に積極的に学習を行う事とする。

blogを始めて

本ブログを始めるにあたってはじめましてのご挨拶 - アマグラマーは走り出すを書きましたがその期日を過ぎたのでまとめと今後の方針を示します。

まとめ

  • ブログを始め、多くの方に見て頂く喜びを認識することが出来ました。
  • 定期的に更新することが出来ませんでした。
  • Scheme、networkについての一通りの学習を終えることが出来ませんでした。
  • Linuxについては「独習Linux」を用いて一通り触れることが出来ました。
  • 書評については本を読む楽しみ項目が増えた点は良かったと思います。

今後の方針

諸事情により更新が滞る事もあるかと思いますが、基本的に

  1. 週一度は更新する
  2. 内容は随時学習項目について書く

で行く予定です。英語についての項目も増やすかも知れません。ただ、無理はせず気楽に気長に楽しくブログを書いて行く所存です。*1

*1:前に書いてあることと矛盾しているっていうつっこみはなしでお願いします。。

Ubuntuの導入からSambaのインストール

独習LinuxWindowsユーザーのためのUbuntu導入ガイドを参考に壊れかけのPCにUbuntuをインストール。
Sambaもインストールしてみようと思って、
http://physics.cocolog-nifty.com/weblog/2006/07/ubuntu_linux_sa_79cf.html
を参考にインストール。*1動作チェックは、LANに接続しているPCで。とりあえず、中がのぞけたので一息つくことに。
独習Linuxを読了。全くLinuxを触ったことのない人向きなのだろうと思ったが、私のような「ちょっと触ったことあるけどまだまだ使い方や特徴を殆ど知らない」という人が一通り勉強するには良いと思った。*2

独習Linux

独習Linux

*1:結局GUIで作業をしてしまった。

*2:ただ、読了したって使わないと意味ないことは明らかですが

Schemeの導入(その3)プログラムのロード

前回Schemeの導入(その2) - アマグラマーは走り出すに次回はプログラムのロードについて書く、と書いておきながら全然やってなかったので書きます。
独習Scheme 三週間:http://www.sampou.org/scheme/t-y-scheme/t-y-scheme-Z-H-3.html#node_chap_1
のところです。
まず、前回のtryフォルダ内にhello.scmを作成します。作成の仕方は・・新規作成→テキスト ドキュメントです。中には、適当なエディタソフトで

(begin
  (display "Hello, World!")
  (newline))

と書いて下さい。

Schemeのプロンプトに戻り、

]=>(load "hello.scm")

と打ち込めば、

;Loading "hello.scm"... Hello, World!
;... done
;Unspecified return value

となり、プログラムがロードされていることが確認出来ます。

「「超」文章法」野口悠紀雄を読んで

内容が不明瞭な文章を書きがちな私にとって、処方箋となりうる本。また、プロローグに書かれていた本(文章でも問題ないだろう)を書くメリットはblogを続けるモチベーション向上にも繋がった。

良い文章を書くには「感性」のみに頼る書き方ではなく、優先順位を十分に理解し書く必要がある、との主張であった。

まず、良い文章とは、

  1. 文章には明確なメッセージを持たせる。
  2. メッセージは「ためになるか、あるいは面白い」必要がある。
  3. 文章は面白く、わかりやすく書いてある。

を指す。これは高校生のための文章読本

良い文章とは、
 1.自分にしか書けないことを
 2.誰が読んでも分かるように書く

に通じる。ただ、本書の方がメッセージに対するハードルは高い。

では、その高いハードルを越えられるようなメッセージをどのように探すか。この点については本書では明確に「マニュアル的なノウハウはない」と述べている。そして、このようにも述べている。

メッセージを見つけるには、「考え抜くしかない」

「考えないかぎりアイディアは生まれない」

そして、考えられたメッセージを自らのフィルターを通じて取捨選択する。これで良い文章の第一段階が終了する。

・・・しかし、全くメッセージが明確化出来ない時には、先に書き進める事も薦めている。これは、文章は書き始めることが最も難しいからである。書き進めるうちにメッセージが明確化されることも大いにあり得る。このあたりは現実的だと感じた。

本書を参考にしつつ、今後のblog執筆を続けて行く気持ちを新たにした。

最後にプロローグの一言を記載する。

実際、本を書くことの最大のメリットは、書いている途中で発見があることだ。あるいは、それまで漠然と考えていたことを、はっきりと意識することだ。


「超」文章法 (中公新書)

「超」文章法 (中公新書)