コンピュータ将棋選手権2014

諸事情により時間があるので、久しぶりにブログを再開したいと思います。


今年のコンピュータ将棋選手権は2次予選敗退という結果でした。
fv.binを使用したこともあり、予想通りという結果です。

今後、やりたいこととしては、

・自前学習(とりあえず、教師ありなしに関係なく自前で)
・探索並列化
・Ponder
・DFPNの実装(な○は詰めを超えるくらい)
・stockfish解析の記事(探索、move orderingあたりを中心に)
・前向き枝狩り、手の延長、短縮のあたりを書き直す。
・他の開発者さんから教えていただいたことの実験など
・電王戦出場

という感じです。

がくしゅう(仮)でがっかり

懲りずにTD(1)-leafで学習させてみた。

  • 3000局程度自己対局(回数が不十分)
  • 1手0.1秒の反復深化
  • 評価項目は
    • 駒割
    • KKP
    • KPP
  • 10対局ごとにパラメータの更新
  • L1正則化(メタパラメータは0.0005)

という条件で学習してみた。

で対局実験を行った結果、

CSAの大会のプログラム(駒割のみ)に

3勝-29敗-0分

という残念な結果に。

駒割は

と 482
杏 650
圭 665
全 656
馬 1230
龍 1368
金 652
歩 71
香 359
桂 423
銀 545
角 896
飛 1053

とそんなに悪いあたいではないのだけれど。

しかし学習版の評価値を見ると、

の局面で2秒探索させて<1:search depth 6 result -699<1:search depth 6 result -697<1:search depth 7 result -398<1:search depth 7 result -399<1:search depth 8 result -622<1:search depth 9 result -430<1:search depth 10 result -551<1:search depth 11 result -477<1:search depth 12 result -589<1:search depth 13 result -481

といってるので約桂一枚分損と思っているらしい。

位置価値が大きすぎるのかもしれない。

ボナメソに心が揺れる今日この頃。

週末にボナメソ実装予定。

余談

将棋とはまったく関係なく面白いなと思ったところを箇条書きしてみる。

・研究室のOBとのお話が盛り上がり、終電を逃す。
 メカウーサー将棋さんと一夜を共にする。「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」と「Working」を読む。どちらも面白かった。

・研究室の教授が2回表彰されたこと

なのはさん送りバント失敗さんのパーティでのスピーチ

・研究室で作ってもらったパーカーがニコ生に映る

CSA振り返り3(2012年版)

3. 総括

2勝4敗1分で終了。

残念な小谷研クラスタの一員となった。

2次予選、決勝と見学したが、やはりレベルが段違いだった。

1次 草野球
2次 セリーグ
決勝 メジャーリーグ

という感じ。

自分の理想を追うのもいいけど、やっぱり勝ちたい。

それを強く感じた。

というわけで来年の目標。

・1次突破(シード獲得(笑))
・まったりゆうちゃんに対して全駒する
送りバント失敗をボコボコにする


 

CSA振り返り3(2012年版)

2.5 対白砂将棋さん

昨年も対局させていただいた。昨年は終盤で逆転された。

桂得され、6筋に飛を回られて負けかなと思った。

相手の玉もすごいところにいるけど。

以下水平線っぽい手を繰り返し淡々と形勢が悪くなる。

しかし▲7七銀が「駒をちょうだい」という手で個人的には

いい手だなと思った。

ここら辺から相手の攻めを利用してなんと馬まで作れた。

▲8六角と覗いたときには逆転してるかもしれない。

以下金を捨てて▲4三馬で必死。ぱたぱたと進んで対局終了。

「やった勝った!」と思うとなんだか画面がおかしい。

なんと打ち歩詰めで負けていた。非常にがっかり。

2.6 対なり金将棋さん

なり金将棋さんと話すことに夢中で気がつくと序盤が終わっていた。

ひたすら攻められてひやひやする展開に。

なぞの端攻めをしている間に、急所に飛を成られる。

以下ボコボコにされた。かなり出来の悪い展開で完敗だった。

2.7 対椿原将棋さん

ぐだぐだして終わり。対局よりも作者さんとのお話の方が面白かった。

CSA振り返り2(2012年版)

2. 1日目

通信テストを前日にサボったため早めに家を出たつもりが・・・

すでに多くの人が会場にいる。

その後メカウーサー将棋さんと通信テストを慌ててやってもらう。

その際にネットワークの設定をすべてやってもらう。

大分恥ずかしい思いをした。

無事通信テスト終了。


2.1 対こまあそびさん

序盤から珍妙な動きのさわにゃん。駒価値のみなので、駒の交換

が発生しない限り合法手からランダムに選択するのでしょうがない。

一方相手は美しい駒組み。内心相当あせる。

その後、不思議なやり取りの後、さわにゃんが小賢しいたれ歩。

▲1三同香では▲1四歩で困ったかなと思っていたが、△2五桂〜△5四歩で

飛が死ぬので意外と難しいかもしれない。

上手いこと香getして飛を取ることが出来たため形勢が傾いた。

あとはなんとか即詰みに討ち取ることが出来た。

1手詰め関数の導入で通常探索でも詰みを見つけやすくなったよう。


2.2 対クマ将棋さん

歩損の仕掛けをされたので、いけるかなと思ったがレベルが違った。▲7九銀が謎の一手。要検証あり。

2.3 対AWAKEさん

筋違い角に。歩得しか考えていないのでしょうがないか。

順調に4筋から破られる。▲4四角を喰らって悪いと思っていないのでがっかり。

以下入玉模様でがんばるも水平線っぽい手が出て負け。

力の差を大いに感じた。

2.4 対ym将棋さん

棒銀で攻められたら完敗のところを見逃してもらい、だらだらした対局に。

作者の方はTreeStrapを使われているとのことで、いろいろ教えてもらう。

学習の際に、自己対局ではなく強いプログラムと対局させているらしい。

やはり自己対局ではだめかも。

などとお話させていただいていると、ようやく局面が動き出す。

2.1のときと同様に、香が上がった瞬間△18歩。どうもこれが好きらしい。

しかし2.1の場合と異なり桂馬が取られる形なのであっという間に不利に。

△13同桂では△同香がいいのではと思っていたら、▲1四歩〜▲2四歩で香

が取られるからだめ、との読み筋。たしかにそうかもしれない。

水平線気味の手をはさみながら着々と悪くなる。

ここでは負けを覚悟した。ただし、相手の持ち時間が少ないので、

勝つとしたら切れ負けかなと考えていた。

△9七歩成とやけくそ王手すると▲同角と取った。

逃げるかなと思っていたので意外だったが、逃げるのも結構怖い。

その後、飛交換になり、相手に駒が渡ったため、攻めの手立てが出来て終わったな

と思った。▲8四香はうまい手で、絶望した。

このあたりから相手は1秒モードに突入。

△9四歩の応対を間違えてもらい即詰みに。

銀を捨てて、銀を打ち直して詰みというのがちょっとおしゃれだなと思ったり。

ドサクサに紛れて勝った感じだけどうれしかった。