2006年ロッキーマウンテンズ的ベストライブ

01.Sigur Ros(4/5 渋谷AX)
異次元に誘われ、ライブが終わってもしばらく放心状態で帰ってこれなかったなぁ。
『Hoppipolla』は本当にすごかった。輝く光と響く音が交差して、たった1人で宇宙に放置されたような感覚。これほど美しいバンドにはなかなか出会えない。


02.RAZORLIGHT(9/26 渋谷クラブクアトロ
全身白づくめのジョニーの姿が未だに頭から離れない。すさまじい存在感とエモーショナルボイスに一撃くらった。更にセカンドの曲は本当良い!


03.Arctic monkeys(4/4 新木場STUDIO COAST)
にきび面の普通の少年が、すっげぇースターに見える。メロよしリフよし歌よし。やっぱり2006年はこのバンドで決まりでしょう。そして、この日はなんとポールウェラーに会ってしまいました。日本でポールウェラーと一緒にアークティックを観ちゃったって
なんかすごい奇跡・笑。


04.MUSE(8/13 SUMMER SONIC
文句なしにサマソニのベストアクト。神がかってたもん。
3人だけであの厚い音が出せるって、すごい。


05.ZAZEN BOYS(8/18 RISINGSUN ROCK FESTIVAL、10/21 RAWLIFE)
向井にハマった年だった。『FRIDAY NIGHT』に相当狂わされたし、おかしく向井のMCを反復しては喜んでいた(危険・笑)


06.FEEDER(10/7 渋谷AX)
泣けるし笑えるし歌えるし、なんだかんだ一番好きなバンドかも知れない。ライブ観てそう思った。本当に強いバンド。これからも、ずっと、良い音楽を奏でて欲しい。心から思う。


07.BUMP OF CHICKEN(1/29 幕張メッセ)
すっごい久しぶりに観たバンプだったけど、こんなに売れても仲間を思う気持ちとか音楽を好きな気持ちとかを大切にしてるバンドで、何だか励まされた。藤君が頑張ってるから私も頑張らないと!となぜか妙な創作意欲に駆られ、このライブの帰りにフリーペーパーを作る決意をする。


08.GOING UNDER GROUND(7/6 日本武道館
ついに武道館のステージに立ったゴーイング。最後に素生君が泣きじゃくって歌えなくなって。「僕らの音楽に出会ってくれてありがとう。」なんて言っちゃって。相当格好悪いけど、格好良かった。


09.THE STROKES(7/30 FUJI ROCK FESTIVAL)
フジの個人的ベストアクト。雨が降ってた苗場もあの時は澄んでたなぁ。
サウンドもスタイルもファッションももう何をしても全てが殺人的に格好良い。


10.矢野顕子&レイハラカミ(8/19 RISINGSUN ROCK FESTIVAL)
夜のあの時間帯の2人の絡みは色っぽかったなぁ。『ばらの花』なんか本当綺麗で。矢野さんが風邪を引いて声がいつもと違ったのも、ちょっと特別な感じ。花火のバックミュージックに矢野さんのピアノっていうのもすごく贅沢で、忘れられない北海道のひととき。

2006年ロッキーマウンテンズ的ベストCD(海外編)

01.THE STROKES『First Impressions of Earth』

元旦発売で2006年通しでずっと聴いた1枚と言えば、ストロークスの3rd。
2000年代のロックシーンの指針を作ったストロークスは、どんな怪物新人ももはや越えられないのではないかというほどにクールで洗練されている。


02.CLAP YOUR HANDS SAY YEAHCLAP YOUR HANDS SAY YEAH

ボーカルのヘロヘロ具合とキラキラで激ポップなメロディーが病みつき。
宝箱をひっくり返したら、あまりに楽しくて思わず手を叩いて歌っちゃうようなそんな感じ。


03.RAZORLIGHTRAZORLIGHT

たいてい1STが良かった、と言ってしまう、私が珍しく2ndのがいい!と言ったこの1枚。初期衝動そのままに作られたような前作に比べ、美しさやポップさを追求して作り込まれた今作は飽きることなく聴ける名盤。


04.ARCTIC MONKEYS『Whatever People Say I Am, That's What I'm Not』

UKロック2006年の顔と言えば、誰もが口を揃えて名を出す、北極猿たち。若き熱い衝動が全面に出た名曲達。ネットを使ったプロモーション法も革新的。でも、そのおかげでアルバムを手にした時の喜びは薄かった(笑)


05.THE KOOKS『Inside In/Inside Out』

いまどき、CCCDかよ!?って文句つけたくなるけど・・・。
同じ曲でアコースティック盤が出ている事からもわかるようにとにかくメロと歌がよい。初めてコピーしたのがストロークスという若さだけど、渋めなセンスも良い。


06.THE SUNSHINE UNDERGROUND『Raise the Alarm』

フロアが沸く事必至なキラーチューン揃い。自らをアップリフティングバンドと公言する通りに一聴するだけで、テンション上がって、踊れる、踊れる。ちょっと哀愁漂うメロもグッド。


07.THE UPPER ROOM『Other People's Problems』

青いソーダ水のようなギターポップ。まさにジャケのイメージそのままの爽やかでピュアな空気感にホッとする。タイムレスメロディーで、今後もふと取り出して聴きたくなりそうな1枚。


08.THE SPINTO BAND『nice and nicely done』

フジロック前にやたら聴いてた1枚。ドリーミーでゆる〜い気持ちになれるハートウォーミングポップ集。何でもかんでも試してみたら、こんな楽しいアルバム出来上がっちゃった!そんな無邪気さを感じるアルバム。


09.SEAN LENNON『Friendly Fire』

深夜の癒しの1枚。どこかにジョンのDNAが活きているなぁとそんな世界観と声に思わずニヤリ。DVDが映画を観ているようで面白い。


10.ALBERT HAMMOND Jr.『yours to keep』

年の瀬に届いたストロークスの名ギターリスト、アルバートのソロ。初期ストロークスの匂いを感じさせながらも、アルバートにしか出せない優しい色が全面に出てる。
豪華ミュージシャンを迎えているが、狙った感じはなく、アットホームな心洗われるような作品。

2006年ロッキーマウンテンズ的ベストCD(日本編)

01.髭『Peanuts Forever』

一度食べたら止められない、ピーナツアルバム。ポップなんだけど毒がある。ストレートなんだけど不可解。馬鹿なんだけど、哲学的。抜け出せない髭ちゃんワールド。



02.メレンゲ『星の出来事』

四季折々の匂いがする。特別な景色も見える。心は満ち足りてるけど、ちょっぴり切なくて。日本人の女の子に生まれて良かったなぁ、そんな気持ちになった1枚。


03.小谷美紗子『CATCH』

小谷さんの歌をしっかり【CATCH】する事で、「好き」と言う気持ちが溢れて、自然と泪が出てくるようなピュアで温かな1枚。


04.TRICERATOPS『LEVEL 32』

トライセラからずいぶん離れていたが、このアルバムで熱がまたぶり返す。音をあまり重ねず、3人の持ち味を十分に生かしたライブ感溢れる1枚。ゆったりとした曲でも気持ちよく躍らせてくれる、それが彼らのすごさ。


05.ストレイテナー『Dear Deadman

全10曲30分強という物語の中にテナーの激しさだったり優しさが詰まっていて、飽きる事なく聴ける1枚。M10は名曲ですな。


06.コーネリアス『Sensuous』

5年ぶりのニューアルバム。デジタルなのに、人間味溢れていて、美しく、果てしなく面白い。自由に広がる音の世界に何度もトリップ。やっぱり彼は天才。


07.GOING UNDER GROUNDTUTTI

言葉を発さなくても相手の気持ちがわかるぐらいに熟知した仲間がつくったアルバムだなぁ、という事がわかるような喜びに満ちた作品。松本&河野という2人のソングライターの個性がうまく絡んで花咲いた1枚だと思う。


08.GIANT STEP『欲望』

ストレートで伝わりやすい歌とライブがイメージできるようなシンプルなサウンド感が気持ちよい1枚。シングル曲が1番良いかな。


09.Base Ball Bear『C』

ちょっと自分が聴くには若い感じなのだが、自分が高校生ぐらいだったらきっとすごく好きになってるだろうなぁ、と思うベボベ、ファーストフルアルバム。スクールロック特有の青さとキラキラ感に溢れた楽曲が印象的。


10.COCCOザンサイアン

SINGER SONGERで彼女の笑顔を見たときは本当に嬉しかったけど、5年ぶりにCOCCOが帰ってきた。歌う事が大好きで、哀しみも苦しみも喜びも歌でしか表現できないようなそんな人が作れるアルバムだと思った。

2005年ロッキーマウンテンズ的ベストライブ

01.FEEDER

(7/30フジロックフェスティバル、11/8渋谷AX)


「今はマークっていう素晴らしいドラマーがいるけど、ジョンのハートは未だに僕らとともにある」っていうグラントの言葉と、「FEELING A MOMENT」の響きの中でどしゃぶりの雨が続いていた、苗場の空に光が射していたことを忘れない。
その後の来日では、タカさんの一言で、ステージ上に何人もの人が駆け上がり「JUST A DAY」を大合唱したエピソードも記憶に新しい。何気ない日々にもこんな小さな奇跡が待っているから、生きているって素晴らしい、そう思わせてくれたFEEDERに拍手。

02.WEEZER

(8/14サマーソニック、12/22新木場STUDIO COAST)


大好き、ウィーザー。恥ずかしげもなく大声で歌ってしまう。そして、右も左も後ろも前もやっぱり皆ウィーザーが大好き。しかも過去から現在に向けて、ベストな内容で繰り広げられる選曲。泣かせてくれるなよ。どんなに明るい曲でも、「どっかで仕掛けてるの?」っていう程、泣きのポイントがあるのがウィーザーマジック。これからも何度も私を励まし続けてくれるに違いない。

03.くるり

(7/31フジロックフェスティバル、11/4ZEPP TOKYO、12/31COUNTDOWN JAPAN)


ついにグリーンに立ったくるり。最後に「東京」なんて演られたアカツキには泪が止まらなくなった。フジロックに出たくてしょうがない10代のバンドに本当に夢を与えるようなステージだった。日本にはこんなに素晴らしいロックがあるんだと教えてくれてありがとう。

04.GREEN DAY

(3/20幕張メッセ


そこまで熱くなくても、知らぬ間に気持ちが、持っていかれて、たちまち10代の頃に気持ちを舞い戻らせてしまう彼らってやっぱりタダモノじゃない。でも強みは今までのヒット曲を演奏するだけじゃないってこと。信じられないようなロックオペラアルバムを創りライブで見事に演ってしまう事。新しい事を演ることに恐れないおじ様達は永遠の青年のようだった。


05.OASIS

(8/14サマーソニック、11/20代々木第一体育館)


生で聴いた、黄門様はやっぱり笑っちゃったけど…
「ドンルック〜」が知らぬ間に体に染み付いちゃって、そんな人間がここに何万人もいたなんて!OASISのメンバー間の仲もかなり良好で、私たちもこんなに繋がっていて、あんな歓声が沸き起こった夜が愛しい。


06.Sigur Ros

(7/31フジロックフェスティバル


闇の中で揺らめく光と音に魔法をかけられた。あの幻想的な世界にいた事は、事実かさえも定かではないような感触を味わった。こんなに美しいバンドが、他にいるであろうか。


07.ART-SCHOOL

(11/6渋谷AX)


今のメンバーの強い力があってこそ生まれた音がここにはあると感じさせてくれた。
「昔の方がよかった。」っていう人がいるのもわかるけど、でも時は経って、状況は変わって行くもので、そんな中でもART-SCHOOLの音楽が生まれ続けている事は素直に嬉しい。
個人的にライブでの戸高氏のギター弾き狂いっぷりにいつも息を飲む。


08.THE STROKES

(11/18渋谷Duo)


また新曲。次も新曲。さらに新曲。知らない曲でこんなにアガったのは久々だった。
それなのに何事もないかのようにプレイしていくそのクールっぷりにますます惚れた。


09.THE HIVES

(10/11渋谷CLUB QUATRO)


待ちに待った来日初ワンマン。ギャグとクールの紙一重。こんな独特の雰囲気を持ったバンドはそうそういないだろうと確信。聴覚アンテナはもちろんビンビンだが、視覚的アンテナにも相当来ました。ペレ、あんた、最高。


10.ASH

(1/18渋谷AX、7/11恵比寿LIQUIDROOM


もうあのメンバーで観る事はないのか、と今想い返すとなんとも感慨深い。
まさにあなた達は、私の中でシャイニングライトなんですよね。


<番外>
IAN BROWN

(8/13サマーソニック


こんな人間味溢れる歌を、嫌いになれるわけがない。
勝手に北野武先生と同じ匂いを感じてしまった。自分で自分に拍手してしまうところで思わずニヤっ。「この夏のある意味ベストはイアンブラウンだ!」と言う人は私だけではないはず。

2005年ロッキーマウンテンズ的ベストCD(海外編)

【ヘビーローテンションアルバム10】


01.BLOC PARTY.『SILENT ALARM』




02.FEEDER『PUSING THE SENSES』




03.DEATH CAB FOR CUTIE『PLANS』




04.HARD-Fi『STARS OF CCTV




05.Sigur Ros『Takk・・・』




06.EELS『Blinking Lights and Other Revelation』




07.WEEZER『Make Believe』




08.THE FUTUREHEADSTHE FUTUREHEADS




09.THE CRIBS『THE NEW FELLAS』




10.HOT HOT HEAT『Elavator』




【番外、2005を思い出すこの5曲】
01.ARCTIC MONKEYS 『Fake Tales Of San Francisco 』
02.FRANZ FERDINAND『Do You Want To』
03.OASIS『The Importance Of Being Idle』
04.U.S.E.『It Is On!』
05.KAISER CHIEFS『Na Na Na Na Naa』

2005年ロッキーマウンテンズ的ベストCD(日本編)

【ヘビーローテンションアルバム10】


01.レミオロメン『ether』




02.ART-SCHOOLPARADISE LOST




03.ストレイテナー『TITLE』




04.100S『OZ』




05.スピッツ『スーベニア』




06.テルスター『心ふるわせたこと』




07.GOING UNDER GROUND『h.o.p.s』




08.LOST IN TIME『時計』




09.くるり『NIKKI』




10.OCEANLANE『KISS&KILL』




【番外、2005を思い出すこの5曲】
01.SINGER SONGER『初花凛々』
02.BUMP OF CHICKENプラネタリウム
03.YUKI『joy』
04.フジファブリック『虹』
05.ジァイアントステップ『フリスビー』

PARADISE LOST
新生アートスクールになってから初のフルアルバム。
アートスクールにとって2度目のファーストアルバム。
2003年、大山・日向の脱退により正直アートスクールも終わってしまうのかな、と思っていた。しかし、戸高・宇野を迎え動き出したアートスクールは強かった。
「次の作品はデイブフリッドマンと。」と聞いた時からかなりの期待はしていた。その予告は実現しなかったもののデイブと関係の深いトニードゥーガン(モグワイベルセバなどを手がける)をプロデューサーにグラスゴーでRECされた今作は想像をはるかに超え光り輝いていた。憧れの場所で才能溢れる人たちに刺激されたことで、アートの魅力が最大限に引き出されているように感じた。
息を飲むほど美しく、傷口は少し痛みつつも、優しく包み込んでくれて、本当の意味で救ってくれるような音がここにはある。乱れて、疑って、憎んで、孤独感と虚無感を抱きながら生きてきた青い日々の果てに歌われているのは、「こんな風に許せるなんて思ってもなかった。」ということ。
これを聴いて、胸の奥の消え去る事のないだろうと思っていたわだかまりが少しずつ溶かされて温かくなっていくような気がした。そして無性に誰かに会いたくなった。
今までのアートの作品の中で一番生々しく人の心に触れた作品であると個人的に思う。
しばらくアート中毒から抜け出せそうにない。