2014年7月最終週の手記

  • ちょっと前ですが、『VERY』7月号にVERY白熱教室の「VERY読者はフード左翼(レフト)?」という記事で、滝沢眞規子さん、小島慶子さん、横塚美穂さんと座談会に参加しました。僕の人生における、もっともリア充な一日でした。

VERY (ヴェリィ) 2014年 07月号 [雑誌]

VERY (ヴェリィ) 2014年 07月号 [雑誌]

  • もう一冊フード左翼絡みで『VEGGY』にも登場しています。

veggy (ベジィ) 2014年 08月号 [雑誌]

veggy (ベジィ) 2014年 08月号 [雑誌]

  • 8月は2日、16日(土)早朝の『週刊フジテレビ時評』(フジテレビ)。3日(日)朝の『シューイチ』(日テレ)に出演。ラジオは21日(木)のJ-WAVE『JAM the World』でパーソナリティを務める予定。あと8月31日(日)深夜1時ははTBSラジオ文化系トークラジオLife
  • イベントは8月15日(金)19:00〜 下北沢B&Bで戦争をテーマにやる予定。詳細はまた近づいたらTwitterなどで。https://twitter.com/gotanda6
  • 8月は,半分くらい缶詰で次の新書「デフレカルチャー(仮)」に取りかかる予定。
  • あとは首都高を攻めたりw

2014年4月3週目の手記(4月のメディア出演)

2014年3月最終週の出来事

  • おどろいた。今年になってからこちらのブログが完全に止まっていた。
  • 最近、書評連載などで取り上げたお薦め本を並べておきます。

第三の銃弾 (上) (扶桑社ミステリー)

第三の銃弾 (上) (扶桑社ミステリー)

第三の銃弾 (下) (扶桑社ミステリー)

第三の銃弾 (下) (扶桑社ミステリー)

11/22/63 上

11/22/63 上

11/22/63 下

11/22/63 下

グローバル・スーパーリッチ: 超格差の時代

グローバル・スーパーリッチ: 超格差の時代

以上3冊は、今年に入ってからの津田マガその他で取り上げた(一部、複数メディアにまたがりながら)本。

  • 今月、日経新聞の夕刊の読書日記で取り上げたのは、

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

都市は人類最高の発明である

都市は人類最高の発明である

すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)

すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)

君に友だちはいらない

君に友だちはいらない

最後の一冊は、来週掲載です。

今年の後半は、たくさん本に関わりました。ここで取りあげなかったものを、まとめて紹介します。

まずは、去年からずっと参加し、注力してきた福島第一原発観光化計画の関連本二冊。僕が書いている分量としては少ないですが、この観光化計画において、ショッピングモールの併設と、プールリゾートというこのプロジェクトの2大炎上案件、実は僕のアイデアです。

福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2

福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2

チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1

チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1

次は、今週やはり書店に並び始めたばかりのこちら。この本は、アラフォー世代の著者4人が集まって作った本で、僕は「消費・文化」を担当しています。ビールのCMやR35のJポップコンピ、ガンダムなどの消費と世代の関係、さらには、「○○世代」というレッテルが、強化されていく過程について論じています。

それと、再掲ですが、下の本では、ワンピースと政治権力の在り方について書いています。

新・日本人論。

新・日本人論。

あと、僕が構成を担当した対談本がこちら。

社会の抜け道

社会の抜け道

2013年12月2週目の手記

本日、発売! 『ユリイカ』のB級グルメ特集に書いた、食のポリティカルコンパスの話を発展させた内容です。中身は食から考える超ポピュラーな政治思想史。
『ラーメンと愛国』は、大まじめななりをしたジョークでしたが、こちらは冗談っぽいアプローチながら、かなり真正面なんじゃないかと。

ちょっと長いけど、目次です。

序章 「食の分断」から見えるもの

  • 食で団結する日本人
  • 二極分化する日本人の食
  • 食の分断はいろいろなところで起こっている
  • 食で思想をマッピングしろう

第1章 政治と切り離せない食

  • ビーガンとマクロビアンたちの祭典
  • ベジフェスにいるのはどんな人々なのか
  • ミート・フリー・マンデー運動
  • 肉は穀物の8倍効率が悪い
  • 有機農法とF1種、在来種といった考え方
  • 緑の革命遺伝子組み換え作物
  • 自然食の中でも人気のあるマクロビオティック
  • 土日開催の青山ファーマーズマーケット
  • 自然志向とローフーディズム ・「ナチュラル・ハイジーン」という信仰
  • 消費と政治の関係性
  • 政治運動で政府を動かすのは時代遅れ
  • 高級ホテルの「鮮魚のムニエル」偽装問題
  • 産地食材表示の透明性と新自由主義の流れ
  • 「買うこと」が意味することの変化
  • アメリカにおける都市リベラル層と消費の関係
  • リベラル層の生活と保守層の生活
  • フード左翼、フード右翼、フード極右
  • アルチザンと工業製品としての食

第2章 フード左翼とは誰のことか

  • どう食べるかは政治的なこと
  • アリスのレストランはなぜ政治的なのか
  • アメリカにおける政治分断
  • イージー・ライダー』が撃ち殺されるわけ
  • 保守によるリベラルへの苛立ち
  • ヒッピー文化から資本主義的な商品へ
  • 反体制、対抗文化から始まった企業
  • 多様化する左派意識と新しい社会運動
  • フード左翼とは誰のことか
  • 新しい左派運動としてのスローフード

食を通じ国境を超えた連帯

第3章 政治の季節から食の季節へ

  • 八郷の有機栽培地帯
  • 農業を通した1960年代の革命の二回転
  • 「たまごの会」のやさと農場
  • 高度成長期の終わりと反省の季節
  • 「契約派」と「農業派」の分裂
  • 「たまごの会」と『1Q84
  • 戦前の右翼事件とたまごの会の共通点
  • 農本主義2・0
  • フード左翼の階層問題
  • オリーブ少女に結実する左翼闘争

第4章 魔術化するフード左翼と民主化するフード右翼

  • 青山オーガニック通り
  • OL向けコンビニ健康弁当はなぜ成立しないのか
  • 都市生活者と結びつくエコライフ
  • 都市に住むのと自然の中で暮らすのと、どっちがエコ?
  • 都市生活者の価値観は「新しい意識」の芽生えか?
  • 「フード右翼」が実現する「食の生活」
  • 80年代的なおしゃれ都市文化人と「フード左翼」
  • 『うかたま』『veggy』などのオーガニック系雑誌
  • フード極左化するカヒミ・カリィと元オリーブ少女
  • 『マーマーマガジン』の政治性
  • 「キッチンの再魔術化」の時代
  • 都市コミュニティと都市型政党

第5章 フード左翼のジレンマ

補章 高齢者の未来食と共産主義キッチン

  • 人生のラスト1マイルの食
  • マクロビアン、ジロリアンの30年後
  • フードシステム展示会に見る食の消費の未来
  • 高齢者施設の現状とそこでの食の近未来
  • 親vs.学校、給食をめぐるイデオロギー対立
  • 未来の食は高齢者の食
  • 新しい「セントラルキッチン方式」の時代
  • これから訪れる再セントラルキッチン化の時代
  • 20世紀初頭に登場したセントラルキッチン
  • 夢のキッチンを中心とした集合住宅
  • スターリンが描いた帝国の夢
  • 高齢者向けの宅配フードサービス
  • 共産主義キッチン」が再来する未来

終章 食から政治意識を読み解くということ

  • 「フード左翼」を再度定義する
  • 「フード右翼」の論理
  • 「フード左翼」から「フード右翼」へ転向することはあり得ない
  • 生活の延長線上の政治思想

2013年12月1週目の手記

1995年 (ちくま新書)

1995年 (ちくま新書)

『1995年』刊行から、3週間以上がたって始めてブログ更新。
実は、この3週間ほどは、次の本の入稿、ゲラの作業でてんてこまいでした。12月13日には書店に並びます。概要はこんなです。

有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「ローフーディズム」など自然派の食を愛好する人々、そして、「コンビニ弁当」「ファストフード」「メガ盛り」「チェーン系290円居酒屋」など、産業化された食を愛好する人々。現代の日本人の食の好み、ライフスタイルをマッピングし、そこから見えてくる政治的な分断を読み解く。
さらには、ヒッピー、新左翼学生運動が撤退した1970年代以降の社会運動が、オーガニック革命、スローフード運動といった「食の革命」として継続され、現代の「フード左翼(レフト)」に接続されたという歴史を遡るポピュラーなフード思想史。

  • 他にも「すばる」で3号連続で書いた読書日記の最終回がすでに並んでいます。

すばる 2013年 12月号 [雑誌]

すばる 2013年 12月号 [雑誌]

2013年10月2週目の手記