INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「格闘代理戦争」決勝戦をabemaTVで配信(19時から)ワンマッチにヒロ・ヤマニハ登場

#11:代理戦争史上、最高の盛り上がりへ!運命の1日、決勝戦スペシャルマッチ!

格闘チャンネル

5月17日(金) 19:00 〜 23:00

詳細情報
“伝説の格闘ドキュメンタリー番組”が4年ぶりに復活!いきなり大事件勃発…!?更に新たに参戦表明する監督とは…!?

ABEMAビデオで視聴可能!

https://abema.tv/video/title/90-1935

格闘界の次世代スターを見つけ出せ!
伝説の格闘ドキュメンタリ番組「格闘代理戦争」が3年ぶりに復活!!
今回は「総合格闘技」が代理戦争のステージ、
そして「監督」には番組史上最強の“MMAオールスター”が集結!

これまで数々の伝説を作り上げ、新たなスターを生み出してきた格闘代理戦争…
日本格闘界が盛り上がりを見せるこの時期に復活し、今回はどんな熱いドラマが繰り広げられるのか!?

【対戦カード】
トーナメント決勝戦
イゴール・タナベ推薦 トミー矢野 VS 岡見勇信中村倫也推薦 中村京一郎

スペシャルマッチ第4試合
朝倉未来推薦 秋元強真 VS クレベル・コイケ推薦 ヒロ・ヤマニハ

ペシャルマッチ第3試合
青木真也推薦 中谷優我 VS 桜井“マッハ”速人推薦 中川海

スペシャルマッチ第2試合
金原正徳推薦 佐藤藏ノ介 VS クレベル・コイケ/サトシ・ソウザ推薦 ギレルメ・ナカガワ

ペシャルマッチ第1試合
ブラックローズ軍団推薦 向坂準之輔 VS 桜井“マッハ”速人監督推薦 笹崎健司
キャスト
【見届け人】
堀口恭司
【監督】
青木真也秋山成勲イゴール・タナベ、岡見勇信クレベル・コイケ中村倫也、田嶋椋、鶴屋怜、平本蓮
【挑戦者】
ギレルメ・ナカガワ、トミー矢野、中谷優我、中村京一郎、松岡拓、ミスターホンデ、向坂準之助、諸石一砂
【総合演出】
マッコイ斉藤

https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/ErGGeVEJCoNWcw

格闘代理戦争 決勝戦


これは番組と関係ない、おれんとこの環境のせいだろうけど、毎週の放送すべて、途中で画面がとまってぐるんぐるんとまわったまんま凍結がとけず、視聴をあきらめてばっかりだった。(ほかのサブスクではさすがにそんなことないぞ!)決勝ではスムーズに見られればいいのだが

佐々淳行氏の回想「部落解放同盟伊勢支部長逮捕事件(昭和51年)」について(「菊の御紋章と火炎ビン」より)

おやっ、偶然、本棚の脇にあった蔵書が目についた。いや、たまたま。

狂瀾怒濤の「昭和50年」に一体何があったのか。当時の警備責任者が初めて明らかにする皇室を襲った「危機一発」の衝撃の事実の数々

※んー、佐々は別に電子書籍化に抵抗がある人じゃないし、実際に多くがkindle化してるんだけど、これの電書はないの?彼はタイトル改題も多いから、そういう可能性もあるかな…?
ただ電子書籍も無いし、多くのウェブストアで「在庫なし」だとすると……この本って、ひょっとして貴重?「いまは事情があって増刷とか電子化とかされてません」と言われたら、まぁ納得するっちゃするけどさ(笑)
(後半に、その理由かもしれない、って部分について触れておいた)




思うところあって、この本の中身を、少し紹介しておこう。

徒然なるまま、適当にページを開いて紹介するか。266ページ。



佐々淳行「菊の御紋章と火炎ビン」より


このページの前の部分では、昭和49年から50年にかけての大騒動のひとつとして「八鹿高校事件」のことを語っている。
昭和49年11月22日、来日していたフォード大統領を大阪で見送って、東京に(へとへとで)戻ってきた佐々を待ち構えていたのは、林百郎松本善明、正森成二ら…いずれ劣らぬ有名な、当時の某党の幹部議員だった。
「大統領警備?そんなくだらんことやってるから、この大事件を警察は手をこまねいで傍観シテイルノダッ」


アメリカの大統領警備が「くだらないこと」になるほどの大事件「八鹿高校事件」とは…だが、時間の都合上その話は割愛する。
この本を読んでみたり、検索したり、いろんなご意見や見方をしらべてください。当時の国会にも議事録が残っているとか、いないとか……

そして話は大幅に(略)して……



で、この事件に派生した抗議活動と、その混乱に関する警備を、佐々が入れ知恵というか主張して警察は大々的に行ったのだけど、
例によって、ここから氏の自慢が入る(笑)…正確にいうと自慢と不満。というのは、そんな立場だった佐々氏がいろいろとありまして(本当にいろいろある)、普通だったらそんな天上人が降りてこない「三重県警の県警本部長」になるはめになったのだ。
それには<本人の主観>では、下衆なダラ幹の陰謀や嫉妬のせい、とあいなる…この著書は佐々の執筆の中でもかなり後期のもので、たぶん初期では抑制していた内部批判、上司批判も本当に多い(そこもある意味、読みどころ)


しかし、
偶然のいたずらか、
三重県で、まさに着任まもなく、こんな事態が勃発した…

……この一撃(※「八鹿高校事件」抗議活動への警備)で、「総括」の名において全国、とくに地方自治体をふるえあがらせていた部落解放同盟、朝田善之助一派の長時間吊し上げ、トラメガ(拡声器)で自治体の同和問題担当の管理職の耳元で長時間大音声で叫び、家に帰らせない事実上の不法監禁といった不法行為は鳴りを鎮めた。朝田善之助氏は中央執行委員長を辞任し、穏健派の松井久吉氏(三重県出身)が新委員長となった。
そして、「触らぬ神に祟りなし」と見て見ぬふりを続けてきた各県警の姿勢も次第に変り始めたのだった。


<三重県部解・伊勢支部長逮捕>

皮肉なことに、前代未聞の全国管機5500名の青ヘルで、暴力行為を行った社会党部落解放同盟11名を逮捕し、朝田善之助中央執行委員長を更迭に追いこんだ私が、穏健派とはいえ、後任の委員長になった松井久吉氏の地元に県警本部長として後日配置されたのだから、運命のいたずらというべきか。
三重県の同和の人たちの数は、全国8位。120万人の人口に対して、同和正常化連(日共系)1万2000人。部落解放同盟(社会党系)1万人。同和会(自民系)4000人。
た。
交通部の報告をきいていると、朝田前委員長の総括"の時代のことだから松井新委員長の下では改まっているだろうが、部落解放同盟のメンバーの中には、「長い間、差別してきたのだから、運転免許証を無試験で発給しろ」とか、「差別のおかげで交通違反の取締りをうけた。罰金と減点はとるな」とか、無理難題をふっかける不得者もいるという。勿論そうした悪質なものは例外であって、不当な差別の是正に関して警察は部落解放同盟に敵対するものではなかった。


そうした折に、昭和51年9月30日、渡邊靖三刑事部長が報告にきた。
部落解放同盟の伊勢支部長、山崎智(51)が、同和対策事業特別措置法に基く公金を、約4件約6000万円を横領し、しかも貸金業法の許可もなしで高利で浮き貸しし、その取立てを配下の暴力団員を使って暴力的に行っているという内偵捜査報告があがってきました。何でも悪い情報は報告せよとの厳命ですが、これは本部長さんをわずらわすような事件ではなくて、伊勢署で然るべく指導するよう指示しようかなと思うとります」
「配下の暴力団員?どういう意味?」
「この部解の伊勢支部長が暴力団の組長なんです」

「いま、本庁刑事局の暴対策強化月間だろ?丁度いい。”指導するよう指示する"んでなくて、逮捕状請求して逮捕しろよ。任意ではしゃべらんでしょう? 身柄とって強制でやらないと......」


渡邊刑事部長は、口をパックリ開けて呻いた。


「本部長さん、ああた、東下(あずまくだ)りじゃから、わかっておられんのとちがいますか? 部解の支部長、逮捕したりしたら明日から抗議デモ、坐りこみ。知事公舎、本部長公舎はクソの海や。子供さんは小学校で苛められてえらい目に遭います」


刑事部長!!!直ちに本部長命令といって逮捕状請求して、逮捕しなさい。
そして、君も伊勢署長も、部解のリーダーにこういうんだ。『堪忍しとくれ。本庁から頭のおかしな本部長が来よった。本部長は、兵庫県のヨウカ――八つの鹿と書くんだよ――高校事件で、5500名の全国管機を投入して、2万の社会党系、8000の日共系民青、部解と全共闘の中から11人の犯人を検挙したって自慢してるベトナム帰り(※当時、大事件の修羅場を経験した警察幹部はそう呼称された)や。堪忍な......』と、そういえ。抗議だの文句だの、あったら本部長にいうとくれ、そういいなさい」



真蒼になった渡邊刑事部長が退室したあとすぐ西川光男警備部長を呼んだ。
「直ちに柔剣道の特練を止めて、機動隊を待機させろ。署にいる特機(外勤巡査)を緊急招集し、部隊編成。2個中隊140名ぐらい。
刑事部が部解の伊勢支部長・山崎智をこれから逮捕するが、山崎は暴力団の組長で、同和対策特別事業措置法の補助金を猫パパして高利で浮き貸しし、暴利をむさぼり、支払いが滞ると暴力取り立てをやっている悪党だ。
そこで任務は、今晩から当分の間、県庁舎、県警本部、知事・副知事公舎、私の公舎を部解からの抗議デモ、汚物投擲から守ること、との警備の趣旨を、隊員1人1人に徹底せよ。出動服、大楯、拳銃、催涙ガス銃、警棒、警杖携行。目立つよう、派手に警備配置せよ。刺激しないようとか、マスコミに知られないようとかいって、秘匿待機しないこと」


西川警備部長もたまげたようだが、前職の津警察署長のときの3ヶ月の国体警備ですっかり私の気心ものみこんでいるので、直ちに受命した。


山崎智以下5名を逮捕後、直ちに知事、副知事の秘書、記者クラブ、県の同和対策室、県庁舎守衛に事実を伝え、警戒警備体制に入るから心配しないように、できれば協力願いたいと、然るべき者から連絡通報させるように」
西川警備部長は、「知事、副知事、本部長各公舎には、完全武装の機動隊員を5名ずつ配置。県庁には正面に触覚配置、玄関ホールに1個中隊密集配置。残りは1個分隊ずつ、飛び出し車、パトカー、小型輸送車で遊動警戒」と指示する。


さあ、こい。部落解放同盟三重支部の出方によっては、私は松井久吉委員長にこちらから面会を申しこむ。
県警(社会部)県政(政治部)でも記者クラブには私が記者会見を求める。抗議闘争の規模によっては、1個大隊規模の第2次特機招集も辞さない。
やがて、山本幸三総務課次席が、「三重県部解の代表者たちが面会申しこみです」と告げる…


このあとは、実に意外でありつつ、「そうだよな、本当はそうあるべきだよな」という、一種、後味さわやかな結末を迎える。
そこは紹介しないので、各自この本を読んで結末を知ってください。


と同時に、結局巷間言われているような話も、こういうものだったんじゃないの?とも見る人がいるだろう。いや佐々のようなよくも悪くも特異で屹立したパーソナリティーだからそうなった、というだけかもしれない。


個々の描写は、佐々の視点によるある意味で一方的な回想だが、これだけの事件だと客観的な資料(裁判記録や当時の報道など)もあるだろう。
興味のある人は、それと突き合わせてみるといいかもしれない。
ちなみに有田芳生氏はこの数年後…まだ八鹿高校事件などは論争が激しい中で1977年から「新日本出版社」に勤め始めたので、最前線で間違いなくいろいろなことを見聞きしたはずである。




ともあれ、こういう箇所があったので、紹介した。
それだけ。(了)

前書きより。この本が電書になってないのは,ひょっとして……?

菊の御紋章と火炎ビン 佐々淳行

books.bunshun.jp

紀伊国屋書店の、「菊の御紋章と火炎ビン」紹介ページ

文春文庫
菊の御紋章と火炎ビン―「ひめゆりの塔」「伊勢神宮」で襲われた今上天皇
佐々 淳行【著】
文藝春秋(2011/10発売)
ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 16cm
商品コード 9784167560188
NDC分類 916
Cコード C0195
出版社内容情報
狂瀾怒濤の「昭和50年」に一体何があったのか。当時の警備責任者が初めて明らかにする皇室を襲った「危機一発」の衝撃の事実の数々。

内容説明
今上天皇が、皇太子時代の「昭和50年」に沖縄と三重で遭遇した二つのテロ事件。危機一髪ならぬ「危機一発」の双方の現場で、警備責任者だったミスター「危機管理」は、いかに行動したのか。当時の過激派が総括しないまま、一部が「体制化」した今、「沈黙の掟」を破って書き遺す昭和の「大逆事件」との闘い。

目次
第1章 沖縄無血返還の大功労者・佐藤栄作死す―思わぬ「右」からのフックで三木武夫はノックアウト
第2章 「内戦」としての三菱重工等連続企業爆破事件―「狼」「大地の牙」「さそり」一斉検挙
第3章 聖域としての「ひめゆりの塔」―「沖縄返還阻止闘争」は民族独立運動だった
第4章 「ひめゆりの塔」火炎ビン事件の“真相”―見事な「ノーブレス・オブリージ
第5章 交響楽『昭和50年』の間奏曲・クアラルンプール事件―米大使館占拠のテロリストに屈した「超法規釈放」
第6章 「懲戒栄転」で三重県警本部長へ―「危機管理の鬼」となり猛訓練の日々
第7章 史上初の「伊勢神宮風日祈宮炎上―再び皇太子ご夫妻を狙った火炎ビン
第8章 懐かしの三重県警“昭和グラフィティ”―ノウ・モア・タヌキから意外な感謝状まで
第9章 さらば警察庁、こんにちは防衛庁―狂瀾怒涛の時代が終り、「治世の能吏」の時代始まる
第10章 “万年課長”の憂鬱―武功をたてすぎた武将の「敗者の条件」とは
第11章 私の考える「天皇制」―昭和の「大逆事件」との闘い
最終章 老兵は死なず、ただ書き遺すのみ―「虎ハ死シテ皮ヲ残ス」―老護民官のモノローグ(独白)

著者等紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

www.kinokuniya.co.jp

イゴール・ボブチャンチンの近況。露軍が攻勢強めるハルキウ在住だが…川崎浩市氏が連絡とる


・PRIDEで活躍した格闘家イゴール・ボブチャンチンウクライナ国民である。
(得意技が「ロシアンフック」なのは、まぁいろいろと…)

・ロシア軍が攻勢を強める「ハルキウ」在住らしい

・元エージェントの川崎浩市氏が連絡を取った。現在は無事。

・「(ロシア軍とこれからも)戦う」との決意を表明した


2022年にも、川崎氏経由でメディアに近況が載ったこともあり、その時、既に軍で戦っていた。


ボブチャンチンのメッセージ

friday.kodansha.co.jp

……なにとぞ、無事でありますよう。レストランを経営して安定した引退生活だった、とかは聞いていたが、戦争はそんなものを簡単に壊してしまう。

国際軍団は「悲哀」で語られがちだが「(悪役として)日本を熱狂させ国技館も札止め、どうだ!」との高揚感も絶対にあった…という話

引用するポストはだいぶ以前、ことし2月のものなんだけど、いつかこうやって埋め込んで保存しようと思いながらやりそびれていた。
ちょっとあることを機に思い出したので、おくればせながら。


※「たくさんの反響をいただきました」だから、この前の関連ツイートもあるわけだけど、数か月前なものでちょっと遡れなかった。

猪木vs国際軍団 一対三


なんとタイガーマスクの熱狂や長州力の革命、IWGP王座創設の真っただ中で、1980年代の新日本プロレス中継で一番の視聴率を取ったのがこの抗争だったのだ

……試合は、猪木が、先ず寺西を腕ひしぎ逆十字固めで、続いて浜口を延髄斬りで沈めるも、最後に木村にリングアウト負け。解説の桜井康雄が「これはねえ、2vs1で、猪木の勝ちでしょう」と憤っていたが、確かにそういう見方も出来るからこそ、意義的には、不毛な試合だったとも言えよう。ところが、この試合の視聴率が、何とこの1982年の「ワールドプロレスリング」1位の数字を叩き出したのである(23.7%。正式には放映時間の都合上、試合の前半のみの放送だったが、翌週のノーカット版も21.5%の高視聴率だった)。

 1vs3というブラウン管上の絵面のインパクトはもとより、猪木が1人を幾ら攻めても、国際軍団がタッチすれば元に戻ってしまう悲壮感や、乱入しようとする国際軍団山本小鉄レフェリーらが見事なタックルで止めるなど、通常の試合にはない面白さがあったのも確かだった…
news.yahoo.co.jp

ここで思うのは、悪玉・善玉とともに「勝ち役・負け役」のことでもある。
あからさまに語るのもアレだが、プロレスがいわゆるスポーツ競技と一線を画す、プロレスならではの独自性として、勝ち役、負け役がいる。
ここは大前提としよう。

では、その特殊性にかんがみて、どこかの偉い人が指をアップだダウンださせて自由に決められるか?といえばそうではない。
ある意味で、スポーツ競技ではないからこそ、誰が「勝ち役」で、誰が「負け役」かは大きなこだわりがあり、これを調整、決断して皆に守らせるのは並々ならぬ力量が必要なのだ、と斎藤文彦氏らは言う。

もちろん、それを受け入れる側の器量も問われる。
そういうものと考えれば、国際はぐれ軍団の「悲哀」と「栄光・高揚」を、表裏一体のものとして吟味する……
プロレス地獄変」のアンチテーゼではなくジンテーゼアウフヘーベンする何かが必要なのではなかろうか。


プロレス地獄変 ラッシャー木村 国際はぐれ軍団 男の涙酒 アントニオ猪木

平良達郎の試合がまた変更され、メインで5位ランカーとの対戦になった

……6月1日のUFC301で組まれていた平良達郎 vs. ジョシュア・ヴァン、6月15日に予定されていたアレックス・ペレス vs. タギル・ウランベコフの2試合が組み換え。ペレス vs. 平良、ウランベコフ vs. ヴァンとなり、ペレス vs. 平良は5Rのメインイベントとして行われる。
(略)

日本人ファイターがUFCのメインイベントで組まれるのは2017年のUFC日本大会でオヴァンス・サン・プレーと対戦した岡見勇信以来。
yunta.hatenablog.com

……あまりの急な変更、しかも驚くべき内容。頭の中がぐちゃぐちゃで整理出来ていませんが、元々対戦する予定だったヴァンはランク外で血気盛んな若手。ぶっちゃけリスクが大きかった事を考えると、メインでランカーと対戦するのは明らかにメリットが大きいと言うべきでしょう
blog.livedoor.jp


なんかUFCの運営もいい加減すぎねぇか、とも思うんだが、おいしい方向にカード変更されたならチャンスをつかむしかない。
ただ、これまでは「よく相手もしらないが、まぁ平良が勝つだろう」ぐらいのぼんやりした安心感で観戦していたが、今度はそうはしづらい、とは思うな…鶴屋怜もこの階級に参加する前に、日本勢の勢いが増してほしいけど

平良達郎vsペレス

フリードリッヒ大王を描く、歴史漫画短編(零氏)が面白い。この王の、本格評伝漫画があればな…


この前、けっこう読まれた、令和の学習漫画を紹介する記事で、真っ先に挙げたのがフリードリッヒ大王だった。

m-dojo.hatenadiary.com

どの部分が興味深いか、再引用しよう。

自分がいちばんこの手の歴史学習漫画で注目してるのは、18世紀のプロシアvsオーストリア抗争、つまり言い換えればフリードリヒ大王とマリア・テレジアの関係
「欧州の川中島」と以前あだ名をつけたが

・実力的には互角といっていい将器をもつ2大英雄
・されど個性や性格は対照的
・何年も、複数回にわたって戦争
・その結果は一進一退
・脇を固める人々や外交関係も多彩
・ドラマチックな場面が多し

……なのでね。

まんが世界の歴史 マリアテレジアvsフリードリヒ
マリアテレジアvsフリードリヒ
フリードリヒvsマリアテレジア
フリードリヒvsマリアテレジア

ja.wikipedia.org
ja.wikipedia.org
ja.wikipedia.org

この話を、もともとは2010年から書いていたから、まるまる14年もそういう意識はあったわけだ。
m-dojo.hatenadiary.com


他の部分も含めて、フリードリッヒ大王が漫画のネタとして面白い部分を抜き出してみよう。

・まず父親が同じ名前のフリードリッヒ、異名を「軍人王(兵隊王)」という、質実剛健でよきにつけ悪しきにつけ軍事第一で祖国を鍛え上げ、精強な軍隊を作り上げて息子に遺し、大王の基盤を形作った中々の英傑。
 
・だが、軍人王だけあって超スパルタのDV頑固ジジイ。そして若き日のフリードリッヒ大王は軍や戦争が嫌いで芸術を愛し、父親には反発、親も我が子を「この軟弱もの!」扱い、唯一の理解者は優しい姉だけだった。
 
・その反発が高じて、最後は英国への亡命まで企てたが、失敗。父親は死刑まで考えたがさすがにそれは止める。そして、代わりにこの計画を助けた大王の友人を、本人の目の前で処刑する……
 
・この事件以降、「心を入れ替えたように」優秀な軍人となり、将校としても才能を見せる。もちろん、上の話のようなトラウマがどこかに無い訳はないが…
 
・そして父王は逝去し、プロイセンを受け継ぐ。優秀だが、理想主義的な思想も持ち、一時は父親に反発もしたという大王の話は知られていたし、そこでマニフェストのような「反マキャベリ論」という本も出していた。(出版時は匿名)
 
・表題でわかるようにこの著書は、権謀術数の象徴としてマキャベリを挙げ「そんな悪い政治をしてはいけません、誠実第一」みたいな話を書いてたものでした。ヴォルテールがこの主張を評価して出版の労を取ったとか
 
・実際に次々と、今の近代思想に通じる改革を新王は進めて評価を高める。確か拷問や検閲の廃止とか、いろいろ。
 
・とほぼ並行して、教科書にも載っているオーストリア継承戦争を行い「欧州の川中島」の幕を開ける。大王と互角の傑物マリア・テレジアとハプルブルグのオーストリアの覚醒だ。
 
・そしてずっと戦争に明け暮れ、さまざまな戦史・外交史上のエピソードを残す。直接的な危険にさらされたことも、この時代の国王では突出してるんじゃないだろうか。兵士や将校などとも戦地で直接触れ合い、士気を上げた。
 
・その戦略はのちに石原莞爾が戦争を決戦戦争、持久戦争の二種に分けて評価した時、決戦戦争の師足り得るのはアレクサンダーやナポレオン、そして持久戦争の師はフリードリヒだとしたほど。
 
・大王はマリア・テレジアと対峙し続けてるのに、いやそれゆえか女性蔑視を隠さず、対立した墺・露・仏の三国を「ペチコート同盟」と揶揄したりしてる。その結果足をすくわれたりしてる(笑)。
 
・この女性蔑視は上の亡命が婚約騒動に絡むものだったり、そもそも大王は個人の性指向がどうだったのか?という話や、唯一の理解者が姉だったことが逆に関係してる?のかとかややこしく、謎(創作の余地も逆にあろう)
 
・理由はともかく、王妃との間に子はできなかった…というか父親が決めた政略結婚だったせいで、王妃はほぼお飾り扱い(少女漫画のように「政略結婚だったが溺愛される」とはいかんものだね(笑))。だが王妃は、けなげで…
 
・学問とか芸術好きも、父親の制約がなくなり王として自由に振る舞えるようになったから大いにやるようになって、プロイセンは北のアテネ、とか言われるぐらいになったが、フルートや詩作(フランス語)など、けっこうな隙もある出来だったともされる
 
・知識人ヴォルテールとの交流や、その後の決裂なども見どころがある。
 
・じゃがいも普及もがんばった。これにはファンタジーじゃがいも警察もにっこりして一日署長を委嘱。
 
・敵から尊敬される場面も多い。これによって「そんなの、なろう小説でもボツじゃ!」的なご都合主義的なラッキーが来たり。マリア・テレジアの息子も、これまた歴史教科書に載るレベルのヨーゼフ二世だが、彼も大王を尊敬し…とある。
 
山本有三が「フリードリッヒ大王の水車小屋」という話を、連作教訓話「心に太陽を持て」の中で書いている。この逸話も面白い。


……と、こんなに逸話やらみどころがある。
この人の評伝漫画…あるいは視点はマリア・テレジアのほうからでもいいので、この時代の欧州の戦争と謀略と政治を描く歴史漫画があればいいなぁ、とは思うのですね。
たぶん、どこかにはあるだろうし、「女帝エカチェリーナ」は少し歴史がかすってもいるんだけど。


そんな中での零 @zero_hisui 氏の短編漫画は、非常にすばらしいもので、欠点は続きがないこと、ぐらいであります(笑)

「零」氏の歴史漫画(アメリカ独立戦争

新書とかも、そんなに多い訳では……
この本は読んだけど、逆に言えばこれくらいとちゃうか

ナポレオン覇道進撃だったか、獅子の時代だったかは、プロイセン軍に完勝したナポレオンが「俺たちが闘っているのは、あのフリードリッヒ大王の軍隊だったはずだ」と、相手の弱さに逆に失望する場面と、歴史上の偉人たる大王への尊敬が描かれていた。
まあ、最後はそのプロイセンに…


アドルフに告ぐ」では、ヒトラーが上記の「ご都合主義的なピンチからの逆転」部分を大王の伝記から朗読させ、自分を鼓舞する場面があったかな。

【メモ】「つばさの党」に関して…『各社とも報道対応に苦慮』と(4月末)

「マスメディアで仕事をしている」とされる有名アカウント。
4月末、東京15区の選挙が終わった段階でこういうツイートをしておられた

https://twitter.com/doatease2313
閑居
@doatease2313
マスメディアで仕事してます。デジタル微熱な毎日・・・。ダイビング、カメラ、オーディオ、メシ、映画あたりも、気が向けば。答えられる事は、できる範囲で答えますが、スルーもあります。御免なさい




デイリー新潮

 ……乙武陣営のみならず各候補者を悩ませているのは、「つばさの党」から出馬している根本良輔候補とその支援者たちだ。乙武陣営のスタッフが憤る。

「街頭演説をしていると突然現れて、拡声器を使って邪魔を始める。選挙カーで回っている最中も後ろからずっと追いかけられる。彼らがやってくるので、街頭演説の予定が告知できなくなりました」

 YouTubeSNS上には根本氏らの数々の問題行動を映した動画がいくつも拡散されている。一見、選挙妨害にしか見えない横暴な行為に見えるが、警視庁関係者は「どれも立件するのは難しい」と頭を抱える……

news.yahoo.co.jp