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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

【メモ】朝日新聞のGW恒例企画「みる・きく・はなす」の記事一覧(今年は、まだ途中かな)

簡単にメモ
朝日新聞は毎年、GW期間中に「みる・きく・はなすはいま」という大型短期連載企画を行っている
・これは1987年5月3日に阪神支局銃撃事件という、痛ましい事件があり、それを記念して言論の自由を考察する、という話。最初はその年の10月に開始
ここに簡単な解説あったな

みる・きく・はなす」はいま

 阪神支局襲撃事件を機に1987年10月に始まった長期企画。市民が自由にものを言える社会があってこそ、新聞が暴力に屈さず、自由に書けるという考えから連載は始まりました。
www.asahi.com

・内容は、評価するならまぁ賛否両論。特に、「ネット社会」の誕生と成長を見届けた企画だが、押しなべて「反インターネット」的傾向はある。
・1998年に、10年間の記事が単行本になった

・昨年、振り返り記事があった。昨年で270回ぐらいだったらしい

自由な言論を阻むものが日常に潜んではいないか。記者が探し歩く連載「『みる・きく・はなす』はいま」は1987年10月の新聞週間に始まり、昨年までに47部270回続いてきた。萎縮をもたらす芽は時代の変化に応じて姿を変えつつ、残存していることを伝えてきた。

「隠したい」元SEALDsの過去 若者の声を封じるものは
 連載開始初期の80年代後半は皇室を扱ったものが目立った。昭和天皇が89年1月に亡くなり、百貨店から結婚式場、ディズニーランドに至るまで活動の自粛が広がった時代だ。

www.asahi.com


…で、そんな賛否はともかく、毎年興味深くはあるので「一覧」を保存しておく。

(増幅の先に:4)「被災地行くな」善意だったが 現地入りへの中傷「こんなの初めて」(2024/05/04)

 ■「みる・きく・はなす」はいま 元日の能登半島地震。二次災害の懸念があり、道路事情の問題もあって、報道機関もなかなか被災地に入れない。情報は乏しかった。 翌2日、主に石川県のグルメ情報を発信していたX(旧ツイッター)のアカウントが呼びかけた。 「被災地にボランティアや支援物資を届けに行く人はちょっと待って! 先の熊本地震でも個人支援に起因した渋滞が問題になっていました」 何度か投稿するうち、語


(増幅の先に:3)会見切り抜き、刺激優先 市長、炎上も「町のためなら」(2024/05/03)

 ■「みる・きく・はなす」はいま 「何もアクションを起こしていない議会、いったい誰のために仕事をしているのかと」 4月22日午前10時、広島県安芸高田市の会見。市長の石丸伸二(41)は議会をやり玉に挙げた。 11時間後、市がその動画をユーチューブの公式チャンネルに投稿すると同時に、東京23区の駅に近いレンタルルームで、男性(38)が作業を始めた。もう1人のスタッフと編集し、テロップを入れる。冒頭



(増幅の先に:2)消せぬデマ、女性政治家標的 「バズりそう」内容見ず拡散(2024/05/01)

 ■「みる・きく・はなす」はいま 昨年11月19日午後2時。「進撃のJapan」というXのアカウントを運営する男性は、いつものように投稿の「ネタ」を探していた。ある投稿が話題になっているのを見つけた。 「塩村あやか議員『恥ずかしながら私の大学生の娘もホストにはまり風俗で働いています』 え?娘がホスト狂い?なんで躾(しつけ)が出来ない親の尻拭いに税金使うの?」 立憲民主党参院議員の塩村文夏(45)

(増幅の先に:1)越境した憎悪、拡散瞬く間 在日クルド人装い、1人で180件投稿(2024/04/30)

 ■「みる・きく・はなす」はいま 3日夜、男性は約束の時間に、パソコン画面の向こうに姿を見せた。名前はタイフン、34歳。トルコのイスタンブールで、IT関係の仕事をしていると自己紹介した。 私たちはゲストではなくホスト。公用語クルド語であるべきです――。7カ月前、そんな日本語の投稿がXで話題になった。「在日クルド人の投稿」として拡散され、「クルド人怖い」「追い出そう」と排外主義的な主張が増幅した

(増幅の先に)プロローグ SNSの裏、「掃除人」の苦悩 有害投稿削除 1本2、3分で判断(2024/04/28)

 暴力や脅迫、性的行為を映した動画が高速で流れる。削除するか、1本あたり2、3分で決めなければならない。 東南アジアの高層ビルの一室。「SNSの掃除人」と呼ばれるコンテンツ・モデレーターたちが、黙々とパソコンに向かう。ネット上の不適切な投稿の削除などを判断する仕事だ。 動画投稿サイトを運営する巨大IT企業の委託先で働く日本人男性が、名前も年齢も出さない条件で、取材に応じた。 24時間体制、3交代


(増幅の先に)プロローグ 自由な発信、言論守るはずが 差別語次々誕生、削除の線引き困難(2024/04/28)

 (1面から続く) 誰もが自由に発信できる時代が訪れ、市民の手で新たな言論空間が生まれる――。SNSが登場したころ、そんな期待が世界に広がった。だがいま、デジタル空間には問題のあるコンテンツがあふれる。健全な議論や対話につながる土台づくりを、誰が、どう担うべきなのか。(編集委員・須藤龍也、篠健一郎、村井七緒子) ■「数の論理」SNS形成――関心集めやすい情報に価値 東京都内に住む男性(48)は昨

そこから、更に前も含めた一覧(2024年現在の一覧で見られるというだけで、全部ではない)

連載一覧
写真・図版
日常に潜む不自由の芽、姿変え今も 朝日新聞連載270回をたどる(2023/5/1)
 自由な言論を阻むものが日常に潜んではいないか。記者が探し歩く連載「『みる・きく・はなす』はいま」は1987年10月の新聞週間に始まり、昨年までに47部270回続いてきた。萎縮をもたらす芽は時代の変化…[続きを読む]

写真・図版「やつらが悪い」の誘惑 陰謀論、身近な人がはまったら(2021/5/14)
 コロナ禍で、根拠のない「陰謀論」を信じ込む人が増えている。なぜはまり込んでしまうのか。身近な人がそうなってしまったらどう対処すればいいのか。陰謀論に詳しい評論家の真鍋厚さん(41)に聞いた。 ――陰…
写真・図版「井戸に毒」投稿者に2度問うた 虐殺の現場訪ねた記者(2021/5/3)
 目の前の電線が、左右に大きく揺れていた。 2月13日午後11時すぎ、東京都内の住宅街。下水道工事の現場で作業していた男性(34)は休憩中、福島県沖を震源とする最大震度6強地震に気付いた。缶コーヒー…
写真・図版森氏発言に口閉ざすアスリート 幻になった声明発表(2021/5/2)
 2月上旬、東京アクアティクスセンター。競泳ジャパンオープンは、復活を期す池江璃花子選手らの活躍に沸いた。 その会場で日本水泳連盟は、競技以外の質問を控えるよう報道陣に要請した。 東京五輪の大会組織委…
写真・図版「感染者宅に投石」デマ拡散 知事も発信した未確認情報(2021/5/1)
 新型コロナウイルスの第3波が拡大していた今年1月。宇都宮市にある呼吸器内科の医院の敷地に、3枚のビラが貼られていた。 「コロナが拡大したのは(院長が)TVに出たため。責任とって下さい」 黒いペンでの…
写真・図版「1いいね=1.2円」 その「民意」は大丈夫ですか?(2021/4/30)
 SNSや動画サイトで架空のフォロワーや「いいね!」を売る業者がある。 「SNS集客承ります」「1いいね=1・2円」。検索すると、10を超える業者のサイトがヒットした。問い合わせ窓口にメールで取材を申…
写真・図版「ワクチンは殺人兵器」 大物県議がのめりこんだ陰謀論(2021/4/29)
 コロナ禍に不安が高まり、デマや陰謀論が広がる。信じたいものだけを信じる姿勢を、SNS空間が助長する。「虚」が広がって「実」がかすんでいく姿を、現場を歩いて報告する。 小さな牧場の脇にあるログハウス風…
写真・図版1坪店から国会を発信 「ネトウヨだった」投稿主の懸念(2019/5/7)
■「みる・きく・はなす」はいま 通わぬ言葉 「参院本会議、やっと映像きたー」「質疑面白い」 ツイッター名「踊(おどり)♥ウタマロ」さんは、国会の議論が好きでたまらない。国会のニュースや質疑に感想も加え…
写真・図版銃弾→ブラジャー 陰湿に変わる攻撃「魂をそぎ落とす」(2019/5/5)
■「みる・きく・はなす」はいま 通わぬ言葉 北九州市議の村上聡子さん(53)が事務所に届いた段ボール箱を開けると、注文した覚えのないベージュ色のブラジャー16枚がぎっしり詰まっていた。美容ドリンク、青…
写真・図版ネットがさらす被差別部落 議論避けた社会、深めた差別(2019/5/5)
■「みる・きく・はなす」はいま 通わぬ言葉 東海地方の20代女性が両親に結婚相手を紹介したのは、昨年末のことだ。家族のお祝いムードは、父親のネット検索で一変した。 「○○は部落」 相手の住所が被差別部…
写真・図版外国人施設に対話なく「反対」 不安の正体、直視できず(2019/5/4)
■「みる・きく・はなす」はいま 通わぬ言葉 住宅の軒先に、いくつもののぼりがはためく。「住環境の破壊 ダメ!絶対!」「子ども達の安全・安心を守れ」。昨年秋、大阪府摂津市にある住宅地の風景が変わった。 …
写真・図版50秒の映像、黒塗りに 五輪熱の裏で広がる自粛の空気(2019/5/3)
■「みる・きく・はなす」はいま 通わぬ言葉 映像作家の吉開(よしがい)菜央さん(31)はやりきれない思いでいる。昨年6月、自らの作品「Grand Bouquet(グラン・ブーケ)」の一部を黒く塗りつぶ…
写真・図版17歳のツイートに賛否殺到 「政権擁護じゃないのに」(2018/5/3)
■「みる・きく・はなす」はいま 発した先に 今年3月、名古屋市立八王子中の公開授業で前川喜平・前文部科学事務次官が講演したことについて、文科省が市教育委員会に問い合わせた問題が発覚した。 「意味のない…
写真・図版沖縄の分断、映すメディア 「事実」めぐり地元紙を批判(2018/5/2)
■「みる・きく・はなす」はいま 発した先に 4月23日、沖縄県沖縄市。コミュニティーFMラジオ局「オキラジ」から女性の声が流れた。 「中国の侵略と琉球独立が進行中。地元新聞マスコミを含む左翼活動グルー…
写真・図版「住所特定中」なぜ非難の的に デマに踊るネットの正義(2018/5/1)
■「みる・きく・はなす」はいま 発した先に 「結婚ですか?」 昨年5月、慶応大教授だった曽根泰教(やすのり)さん(70)=政治学=は、多くの教え子や同僚から尋ねられた。自身の結婚を報告する作家の手記が…
写真・図版「意外な真実が見えた【衝撃】」 独り歩きする動画情報(2018/4/30)
■「みる・きく・はなす」はいま 発した先に 大阪市内にある1Kのマンション。6畳ほどの居室に、雑然と洋服が積まれている。「みずにゃん」の名で自作動画を配信し、月60万円以上稼ぐユーチューバー。浜薗(は…
写真・図版あえて炎上狙い、主張を拡散 JC素性明かさず過激投稿(2018/4/29)
■「みる・きく・はなす」はいま 発した先に 壇上でマイクを握った女性が叫んだ。 「ニッポンを変えるのは――?」 一斉に声が上がる。 「オレたちだ――!!」 昨年7月、横浜市内で開かれた年1回の「サマー…
写真・図版障害者手帳、あの日から見せられなくなった(2017/5/3)
■「みる・きく・はなす」はいま ゆがむ事実 障害者46人が殺傷された相模原事件。人の命に優劣をつける考え方が事件の背景にあると指摘された。ところが、政府は再発防止策として、むしろ精神障害者の「監視」を…
写真・図版パクリ記事、月収350万円 「コピペやめると稼げず」(2017/5/2)
■「みる・きく・はなす」はいま ゆがむ事実 他サイトから無断転載したコピペ記事や、宣伝の意図を隠すステルスマーケティング……。ネットビジネスが拡大するなか、営利を優先して法に触れかねない手法が横行して…
写真・図版「ファースト」掲げる政治家 共感の陰で漂う排外的空気(2017/5/1)
■「みる・きく・はなす」はいま ゆがむ事実 「○○ファースト」。世界中の政治家たちがいま、この言葉を掲げ、多くの人々が旗のもとに集う。アメリカ・ファーストブリテン・ファースト、ジャパン・ファースト……
(かすむリアル:4)森発言、声上げられぬ選手ら(2021/5/3)
(かすむリアル:3)コロナ不安、広がるデマ・中傷(2021/5/2)
(かすむリアル:2)「いいね」も民意も、水増し(2021/5/1)
(かすむリアル:1)コロナ不安、浸食する陰謀論 マスクすると激怒、耐えきれず離婚(2021/4/30)
(かすむリアル:1)広がる「陰謀論」、議員も共鳴(2021/4/30)
(許せない許さない:6)「五輪おかしい」言えぬ空気 自分ごと、気づき始めた人も(2020/5/4)
(許せない許さない:5)ネットに渦巻く「自分の正義」 攻撃で達成感、でっちあげも(2020/5/3)
(許せない許さない:4)「言論戦」芸術祭標的に電凸 作家との対話、主張交わらず(2020/5/2)
(許せない許さない:3)コロナであおる「排外主義」 政治の場、「武漢」呼称を連呼(2020/5/1)
(許せない許さない:2)「誰がコロナだ」噴き出した村 役場や学校へ、追い詰める声(2020/4/30)
(許せない許さない:1)コロナ危機、疑心デマ増幅(2020/4/29)
(許せない許さない:1)感染恐れ、誰かを責める 陽性20代、名字・地元・父勤務先も拡散(2020/4/29)
(通わぬ言葉:5)国会の質疑、接してみようよ(2019/5/8)
1坪店から国会を発信 「ネトウヨだった」投稿主の懸念(2019/5/7)
(通わぬ言葉:4)広がる攻撃、銃から下着まで(2019/5/6)
銃弾→ブラジャー 陰湿に変わる攻撃「魂をそぎ落とす」(2019/5/5)
ネットがさらす被差別部落 議論避けた社会、深めた差別(2019/5/5)
(通わぬ言葉:3)「部落情報」、差別の種ネットに(2019/5/5)
外国人施設に対話なく「反対」 不安の正体、直視できず(2019/5/4)
(通わぬ言葉:2)外国人施設「反対」、遠い対話(2019/5/4)
50秒の映像、黒塗りに 五輪熱の裏で広がる自粛の空気(2019/5/3)
(通わぬ言葉:1)近づく五輪、やりきれぬ黒塗り(2019/5/3)
(通わぬ言葉:1)スルーされる「五輪反対」 機運損なえない空気、対話阻む(2019/5/3)
17歳のツイートに賛否殺到 「政権擁護じゃないのに」(2018/5/3)
(発した先に:5)17歳の投稿、過剰な賛否(2018/5/3)
沖縄の分断、映すメディア 「事実」めぐり地元紙を批判(2018/5/2)
(発した先に:4)沖縄、分断映すメディア(2018/5/2)
「住所特定中」なぜ非難の的に デマに踊るネットの正義(2018/5/1)
(発した先に:3)「私は正義」、攻撃や中傷(2018/5/1)
「意外な真実が見えた【衝撃】」 独り歩きする動画情報(2018/4/30)
(発した先に:2)不確かな動画情報、独り歩き(2018/4/30)
あえて炎上狙い、主張を拡散 JC素性明かさず過激投稿(2018/4/29)
(発した先に:1)素性は明かさず主張拡散(2018/4/29)
(発した先に:1)「炎上」狙い過激発言 「議論おたく」、匿名で暴走(2018/4/29)
障害者手帳、あの日から見せられなくなった(2017/5/3)
(ゆがむ事実:5)「命に優劣」こそ問題なのに(2017/5/3)
パクリ記事、月収350万円 「コピペやめると稼げず」(2017/5/2)
(ゆがむ事実:4)コピペ記事、月収350万円(2017/5/2)
「ファースト」掲げる政治家 共感の陰で漂う排外的空気(2017/5/1)
(ゆがむ事実:3)「ファースト」でない私は?(2017/5/1)
陸自は暴行起こす」「海保で自殺」政治家も臆測で発信(2017/4/30)
(ゆがむ事実:2)真偽不確か、政治家も発信源(2017/4/30)
「トランプをホワイトハウスに入れた男」の偽ニュース(2017/4/29)
(ゆがむ事実:1)作り話?私は信じてる メディア不信、過激な言葉増幅(2017/4/29)
(ゆがむ事実:1)虚偽拡散、気づけば「真実」(2017/4/29)
(話そかな、:5)話そう、したたかに(2016/5/3)
(話そかな、:4)話せない、圧力避けたい(2016/5/2)
(話そかな、:3)話すな、「公平」の下に(2016/5/1)
(話そかな、:2)原発不安、もっと話したい(2016/4/30)
(話そかな、:1)話さない、前に出ない デモに参加、顔出しはNG(2016/4/29)
戦後70年、どう掘り下げた 15年度第2回朝日新聞紙面審議会 9月会合(2015/9/26)
TOPICS/(排除の理由:5)言論、すくむ自治体(2014/5/2)
TOPICS/(排除の理由:4)ナチズム語る若者(2014/5/1)

みるきくはなす 一覧

「某TV局、ソ連崩壊時にみんなションボリでしたよ」…TBSのことを(笑)阿川佐和子がさらっと暴露!

めっちゃ貴重な歴史的証言。
週刊文春阿川佐和子「この人に会いたい」に日本共産党の前委員長・志位和夫が登場しましてな。
※ちなみにこの対談記事は、売り物の一つなので文春は「楽天マガジン」などのサブスクには掲載しないらしい

基本的には別に面白い話があるじゃなく、阿川佐和子のどこにでも話を合わせられる重宝なノンポリぶり(後述)が際立つのだけど、そういう話の中で…すごい歴史的な告白、告発がされた。


共産党ソ連や中国や北朝鮮とは違う、ソ連とは厳しく対立してたんだ、と志位氏がいう(ルーマニアはおいとけ)。で、冷戦崩壊の時も、共産党ソ連崩壊を歓迎したんだ、という話をしてたのだが、それに対して、阿川氏が、おそらく悪意なくサラッと・・・

阿川佐和子(某TV局=TBSの人はソ連崩壊の時に皆しょんぼり)

「へえ~!私、某テレビ局で働いていましたけど、報道にいるテレビマンって反体制の人が多かったから、ソ連崩壊の日はみんなションボリしていましたよ」

いや、聞いてみれば予想というか印象通りだけどさ、あの時代に、あの現場にいたその人が、自分の目撃談としてこう話したのはすっごく貴重な資料だよ!!TBSの、な!!

……1981年、『朝のホットライン』でリポーターを務め、1983年より『情報デスクToday』のアシスタントを務める。1989年からは『筑紫哲也 NEWS23』のキャスターを務める。1992年に米国ワシントンへ渡り、帰国後は『報道特集』のキャスターとなる。1993年には週刊文春で「阿川佐和子のこの人に会いたい」の連載が始まる…
ja.wikipedia.org

そう、冷戦終結からソ連崩壊の1991年に至るあの時期、彼女が見た報道の現場というのは、TBSは『筑紫哲也 NEWS23……




阿川佐和子という人は、かのゴリゴリにカテエ右派作家・阿川弘之の娘であるにもかかわらず、逆にそこから父親を等身大の頑固偏屈親父として捉え、あっぱれなほど政治思想的な影響を受けなかった。そして上記のTBSの報道現場にいても、まさに同様にそんな”報道魂(?)”にこれまたあっぱれなほど影響を受けず……そして、そのスタンスが逆に皆から愛される、という稀有な存在でありつづけた。いまでもTVタックルビートたけし大竹まことを前に、そういう存在なのだから。


だから、上のひとことも、ほんとに見たまんまで、悪意とか無いスケッチなのだろう…。


しかし、受け止めるこっちとしては重大な話なんだよな。
1991年の段階でも、「ソ連が崩壊」と聞いて…、ーー日本共産党ですら「諸手を挙げて歓迎」という声明を発表したというのにーー 日本を代表するテレビ局=TBSのテレビマンたちが自称”反体制”だからって「みんなションボリしてた」は、ぶっちゃけオウム信者統一教会信者とかQアノンがスタッフにいました、みたいな話に近いんじゃないの?(もちろん思想の自由も、信教の自由もある。そういうこと自体は、法的な制限とかがあるではない)。


というか、彼らは自分たちでも、それがかなりヤバい、イタい話であることは分かってるんでね。「1991年にソ連が崩壊した時、僕はソ連のシンパだったからすごくがっかりでしたよ!!『筑紫哲也ニュース23』のスタッフは、中ではみんながっかりしてたんです」と、自分達からは言い出さないだろう。黒歴史だとわかってるから(笑)
それがヤバい話、彼ら自身は公言出来ない黒歴史であるという歴史的文脈をおそらく把握してない阿川佐和子が、悪意なくさらっと「当時働いていたテレビ局では、報道テレビマンがみんなソ連崩壊にがっかりしてましたよ」と暴露する、という喜劇的、あるいは悲劇的すぎる一幕……。


もともとTBSは,先輩記者が後輩に「メディアは社会党を応援するのが使命だ」と指導するような社風であるとは聞く。
m-dojo.hatenadiary.com




ただ、問題はソ連崩壊に際して……東大で皇国史観を主導した平泉澄が、「敗戦の日には当時の多くの東大教授がその職にしがみつくなか、大八車に書籍を載せて自ら引いて東大を去った」みたいなことはなく、この「しょんぼりしていた報道のテレビマン」たちが、そこからほぼ20年、30年にわたって、そういうメンタリティを持ちながら、大きな顔をして報道のど真ん中にいたってことなんだよな!!

報道の自由度ランキング」が発表された云々、の日に記す。

DEEP119が配信中。元谷友貴は平松翔に完勝、北岡悟、石田竜也など参戦

感想
DEEPは選手名の表示にずっと所属ジムが表示されるので、ファイトスタイルを予想したり思い入れを込めてみるのに便利だ。
元谷は、福田龍彌との対戦が福田の故障で流れてしまったのは残念。
勝ったのはいいけど、ワンダウンを喫したのはダメージ的にもいただけない。何で最初、あんなに打撃戦ばっかりだったんだろうな?


水野竜也は、あんなに重量感があったかな…と思うけど、しんどく減量するよりメガトンの分野で戦う、というのはベテランの選択肢としてあっていいのかも

北岡悟は苦難の道だが、彼も既に闘い続けることがボーナスだしファンのちょっとうれしいおまけだ(サッカーの三浦カズ、バスケの田臥みたいな感じである)。だが、北岡の寝技をかわして打撃で仕留められる相手のほうは、やはり知名度や評価をあげることになるだろう
(名前忘れたがJTTの選手だったな)

5月3日 17:45 配信開始
見逃し配信中

宗明建設Presents DEEP 119 IMPACT

メインイベントは緊急参戦の平松翔が元谷友貴と対戦!

ライブ開催日時
5月3日(金)
17:45 配信開始 / 17:55 開演予定
見逃し配信期間
5月3日 21:22〜6月2日 23:59



オープニングファイトを含めた全試合を完全生配信!

元谷友貴とDEEPバンタム級王者決定戦で対戦する福田龍彌が練習中に肩鎖関節脱臼の怪我をしたため試合を欠場することになりました。

https://video.unext.jp/live/LIV0000005294


パンクラスの久米鷹介もいい試合を見せました
video.unext.jp

太田忍の新技、クリンチ状態での「アキレス踏みつけ」(RIZIN.46)。新しい技術体系として普及するか


まー、説明不要だ。なんともえげつない……たぶんだが、問答無用で痛そうである。
同時に、関節の正面蹴りとかと同じく、これはあまりにも大けがを増やしそうだから禁止すべきという声も…少なくとも、上のツイートへのリプライでは出ていなくもない。英語では「アキレス・スタンプ」ね。そのまんまだ



とはいえ、正面からの関節蹴りで本当に戦闘不能となり、そこで試合が終了したMMAマッチは…少なくとも自分の記憶にはない。このアキレス腱踏みつけも、少なくとも今回の牛久戦では、本当に致命傷とかを与えたわけではなかった。
でも、ヴォンフルチョークとか巴十字と違って「本当に効くかどうか実験してみますか!」とは、絶対になりたくない(笑)

アキレス腱というのはギリシャ神話だったり、長州力藤田和之の欠場だったり、なんかこう、切断とかするとものすごく痛いというイメージしかない。


たださ、面白いのは試合前の煽り映像にもあったが、前前回惜しくもスプリット判定で敗れた佐藤将光戦では、クリンチ状態で佐藤が巧みに使う「踵の打撃」が、太田にとっては本当に効いた技だと正直に述懐していたのだ。これも映像からはそこまでの威力には見えなかったんだが……

そこから学び、しかも五輪メダリスト級レスラーならかならずその場面が来るであろう「自分は押し込むが、相手はコーナーを利用してテイクダウンを逃れようとし、そこでスタンド状態で膠着する」という場面で、重要な武器を自家薬籠中のものにした、ということだ。四つでなく、サクラバポジション的に敵に背中をみせるコーナーの攻防な。


これが、現王者の朝倉海戦で、あるいはキムスーチョル戦で、炸裂したら・・・・・・・・となるじゃん。
そういう、話ですよ。

そして、太田忍を離れて、シンプルな技…というか戦術である、このアキレス腱踏みつけは。

太田忍のアキレス腱踏みつけ

世界的な反響もあるようだし、やり始める選手も他に出てくるだろう。ひょっとして、上に書いたように「危険なので禁止する」という団体も出たりするかもしれない。


ただ、禁止反則になれば、ある意味それが「効果的な技」であることのお墨付きでもある。
武道的というか、ストリートファイト的な技として、そっちで定着していくかもしれない。


どちらにせよ、着実に実績でも戦術でもステップアップした太田忍
朝倉海との相性もある。
タイトル戦はそのまま実現するのだろうか。朝倉海UFC行きがあれば、一度流れた井上直樹戦や、上に書いたキム・スーチョル戦も楽しみとなる。
試合後インタビューでも太田は、この二人の名前を挙げている。


www.youtube.com
動画では7分45秒のところで語ってるね。好きな技ではない、「性格の悪い技」、ふだんの練習ではやらないですよ、と。


……相手のアキレス腱を踏みにいく容赦ない攻撃を繰り出し、SNSでは戦慄が走った。

 試合後、太田はアキレス腱踏みについて「あんな性格悪いように見える技をやる。僕はあまり好きな技じゃないです。でも足の位置が良かったので。少しでも嫌がらせてあの体勢を変えたいなと思った時に、そこにアキレス腱があったので」と、説明。「普段はやんないですよ、さすがに。練習でもやんないし。試合だから、認められたRIZINだから、認められた技を使いました」と、語った。

 SNSでは「太田アキレス腱への踏みつけエグい。反則にした方がいいレベル」、「なかなかダーティーな技やったな」、「怖いことするよな」、「相手選手のアキレス腱蹴っててびびった」と、賛否が巻き起こっていた。
news.yahoo.co.jp

憲法学者、国会で「あなた戦前と、主張が違うね?」と詰められる。質問者はあの…【憲法記念日】

憲法記念日ということで、ふたたびXのポストを引用。


067・辻政信

○辻委員 私は眞崎委員の質疑に関連をいたしまして、中村先生にちょっとお尋ねいたしたいと思います。
 中村先生け、戦争中約十年にわたって台湾の大学で憲法の講義をなさっていらっしゃったそうでございますが、そのときに、旧憲法というものはあなたの学者的良心に一致したというお考えのもとに学生に講義をなさいましたか、それとも、旧憲法は、あなたの思想に合わぬというようなお考えを持っていらっしゃいましたかをまず承わりたいと思います。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/67


068・中村哲

○中村公述人 当時の大日本帝国憲法は、解釈によりまして、あれを天皇機関説的に解釈する立場もありましたし、また天皇主権説的な立場で解釈する立場もありました。私は、本来天皇機関説の立場の系統の学問をしたのですが、しかし旧憲法を客観的に見た場合は、やや天皇主権説的な構造をやっぱり持っておると思います。そうして、そういう天皇主権説的な構造を持っておる憲法は、私としては必ずしも賛成ではありませんでした。しかし、旧法の学問としましては、そういう憲法の特徴を述べることが学問的でありましたので、私は、明治憲法の保守的な面を客観的に述べました。そういう経験に基きまして、ああいう明治憲法があるのでは、民主主義はやはり阻害される、こういうふうに考えました。そのために、終戦後においては、どうしても憲法を改正すべきだというふうに考えたのであります。この点、私は美濃部先生の系統の学問をしたのですが、美濃部先生は、むしろあの明治憲法が客観的にも美濃部先生の考えられるように自由主義的な要素を持っていると考えられていたために、改正する必要がない、つまり政治が悪いのであって改正する必要はない、運用さえよければいいんだというふうに解釈されておりました。思想的には、私は美濃部先生の思想に立っておるのですが、しかし、どうも旧憲法は、美濃部先生の言われるようにはできていない、むしろあの憲法の制定の精神からいって、穗積、上杉憲法的な要素がかなり多い、つまり原案は伊藤博文の作ったあの憲法については、穗積八束博士の見解というものに相当近いというふうに考えたのであります。そういう憲法は、やはり改正すべきであるということで、戦後は、民主的な憲法を作らなければ、日本が再び誤まったコースをとるというふうに考えたわけです。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/68


069・山本粂吉

○山本委員長 公述人にお願い申し上げますが、時間が非常に短かく詰められておりますので、どうか直截簡明に一つお答え願います。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/69


070・辻政信

○辻委員 台湾大学の教授をなさっていらっしゃるときに、その当時の憲法は必ずしも適当でないというお考えを持っていらっしゃったというように承わりました。
 そこで次にお伺いしますが、昭和十六年三月の改造という雑誌に、あなたは「政治の現実と政治の責任」という論文をお書きになっておる。その中で「帝国憲法は日本国家の永遠の根本規範であって、告文に「皇祖皇宗及皇考ノ神佑ヲ祷リ併セテ朕カ現在及将来ニ率先シ此ノ憲章ヲ履行シテ愆ラサラムコトヲ誓フ」とある如く、その永遠性は聖慮によって明確にされるところである。」とお書きになっております。また続いて昭和十六年九月の日本評論に「政治力の条件」という一文をお青きになっておるはずでございます。それを読んでみますと「日本の国家はいかなる理想目標に向って進むべきであるのか。その内在的な理念が明らかにされなくてはならない。それは日本の国体がつねに、宜明し来った一君万民の統治を実現することであって、聖徳太子の十七条憲法のいうように「君云ひて臣承り上行へば下靡く」政治を実現すべきであって、これこそ日本の国体の根本理念にもとづく政治力の結果である。」というように、かつて一君万民を讃美し、国体の根本理念というようにたたえられた、これに誤まりございませんか。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/70

中村哲辻政信に戦前の言動を突っ込まれる(国会議事録)

071・中村哲

○中村公述人 それは誤まりございません。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/71

072・辻政信

○辻委員 そこで、次は敗戦後七年たって昭和二十七年の七月の改造に、あなたは「天皇大元帥として統帥権を握ることによって、問答無用の独裁権を有したのであった。だから、明治憲法は、国民の政治的参加を認め、その権利や自由を保障したようにみえるけれども、その実、天皇制絶対主義をこれによって制度的に確立したのであった。天皇制というものは、君主の賢明さとか温情とかを生かすような制度でなく、全くの独裁機構そのものだということになる。」こういうふうに発表なさっていますね。これに間違いございませんか。
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073・中村哲

○中村公述人 間違いございません。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/73


074・辻政信

○辻委員 そこで、私が最後に結論として申し上げたいことは、学者というものは権力におもねらず、利益に誘惑されないで、おのれの信念というものをあくまで持つところに学者というものの尊厳があると思う。いかに敗戦という事態にぶつかったにしても、十年間にあなたの学者的良心がかくのごとく百八十度転回されたということについて、どういう心境の変化からそうなられたか、それをまず簡単に承わりたい。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/74

075・中村哲

○中村公述人 今、辻さんが言われましたことは、私の戦争中に書いたことと、その後に書きましたことで、それは私としては一貫しております。旧憲法というものは天皇中心の憲法であり摂して、その当時におきましては、天皇にまっ正面から反対するということは、これは公立大学として、また普通の教授としても非常に言論の制限があった。そこで私は、旧憲法の中で可能な限りの民主的な主張をすべきだ、こう考えましたので、そこで、たとえば今の一君万民というようなことも、つまり天皇制のもとで最も可能なデモクラシーの主張をするには、その天皇制といえども国民を無視しては政治はできないのだ、こういう点を強調すること、これがせい一ぱいであるというふうに考えました。それからデモクラシーの問題と、もう一つは軍の問題でありますが、私は、戦争中国防会議論というものを中央公論に書いておりました。それも、軍の独裁を抑えるには、憲法の制約がありまして、天皇自身にある程度において、つまり天皇の政治的な面で軍を、抑えるほかないというふうに考えまして、そこで統帥権において、天皇の御前会議というようなところで政治の力で調整すべきである、こういうことを主張いたしました。その考え方が妥協的というか、そういう憲法のもとで主張する主張として最も適当であったかどうかという点については、本来はそういうことは批判すべきであった、つまり天皇制そのものを批判すべきであったというのかもしれませんけれども、私は、そういう限りで極端な政治が行われないように、可能なデモクラシーの主張をしたつもりであります。そこで、そういうことをしたけれども、やはりそういう天皇中心の憲法のもとでは、幾ら可能な主張をしても、それはだめなんだ。そこで終戦後は、憲法を変えなければならぬ、こういうふうに私は痛感いたしましたので、それを書きました。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/75


076・辻政信

○辻委員 そうすると、あなたは、学者的な良心において旧憲法に必ずしも同意でなかったが、当時の政治的な圧力といいますか、環境のもとにその礼賛をやらなければならなかった、礼賛という言葉はひど過ぎるかもしれませんが、あなたがほんとうに学者としての良心があれば、こういうことを筆にお書きになるものではない、そういう感じを持つのです。
 いま一つ、それではさらに突っ込んでいきましょう。それでは最悪の事態、共産党が日本に入ってきてブルガーニンが君臨したときに、その強大な政治的圧力で共産主義的な憲法をあなたに要求したときに、あなたはその権力に屈して、今度は赤旗のお先棒をかついで得意の変節をやるかどうか、これについて承わりたい。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/76

077・中村哲

○中村公述人 共産党の力によって日本にそういう社会主義政権ができるというようなこと、外の力でできるものではないと私は思いますので、どうもそういう仮説が理解できないのですが、その前に、今、辻さんの言われた点で、つまり一方においては憲法の制限があり、そういう中で可能な主張をするということはどうしたらいいのかということで、たとえば私が左翼運動をやっておるものなら、まっ正面から天皇制を批判したでありましょう。しかし、そういうことは私にはもちろんできない。従って、そういう天皇制のもとにおいて可能な主張をするということでありまして、これは天皇制を基礎づけることでなく、天皇制の中で一番民主的なものは何か、つまり従来の天皇詔勅なんかで相当民主的なものがある。たとえば大化の改新のときの詔勅とか、こういうものを使って可能な主張をしようとしたが、そのこと自身が誤まっていたのではないかとは思いますけれども、天皇制を基礎づけるために主張したのではない。しかし、結果においてはそういうふうに見られるというのであれば、やはりそこに問題があると思います。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/77

078・辻政信

○辻委員 天皇制のもとで、可能な範囲において、あなたは学者的な発言をなさったとおっしゃるが、しからば、将来共産主義政権ができたら、共産主義政権のもとにおいて、可能な範囲であなたの言論を学者の良心としてお述べになるつもりか。私は、昔から学者というものを非常に尊敬している。われわれがいわゆる軍部におって権力をとっておったときに、軍に反対した学者に私はほんとうに敬意を表したものであります。あの薄給でもって何にも誘惑されないで……。今の御時世において、あなたはどうして権力の可能な範囲においてお曲げになるか、もう少し強くなっていただきたい。これ以上あなたの答弁は要求しませんが、学者の影響というものは近ごろ非常に大きい。あなたも大学の教授です。あなたの思想はそのまま純真な学生に入っていく。何でもない人の言うことと違いますよ。あなた方は戦争中の有名な花形論客ですよ。その意味において、あなたに御自重をお願いします。御答弁は要りません。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/78

079・中村哲

○中村公述人 というのは、戦争中は、私なんかには権力を徹底的に批判するというまでの態度はなかった。それがやはり間違いであったということを私は考えております。現在憲法改正とか、アメリカの要求する再軍備であるとか、こういうことに対しては、やはり権力そのものに対しても屈しないようにしなければならないということで、私は行動しておるわけです。それですから、その点においては、むしろ戦争中の、自分の可能な主張を反省する形で進んでおります。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/79

080・辻政信

○辻委員 発言せずにおこうと思いましたか、御答弁がありましたから、つけ加えます。あやまちを改めることは決してとがめません。あのときあなたが敢然として主張し得なかったことを後悔しておりますから、そこであなたの将来に期待することは、もし日本に独裁的な赤の政権ができた場合に、今度こそほんとうにそれに屈しないように、あくまでも民主主義を守っていただきたいということを希望して、私の発言を終ります。
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102404914X00119560316/80


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これが、昭和の怪物かー。どの口で「戦前と主張が違う」と言ってるんだ、ってアレだが。
しかしこの男は戦後、国会議員となっただけでなく、国民的な「人気者」であり、今でも評価の高い硬骨の自由主義者石橋湛山の懐刀でもあったりするから、ある意味でもっと恐ろしい。

辻政信 虹色のトロツキー

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一方の「中村哲」は近年、同姓同名で憲法にも関わる別の著名人が出て、検索などが混乱するが…のちに彼も国会議員になったり、法政大の学長を務めたという。


戦前の発言・著書との一貫性が問われた、という点では、家永三郎氏を思わせるものもある。

快挙(いや絶望?)!久米田康治が「さんま御殿」で2連続ヒット賞。鉄板の「マンガ家職質」ネタで(配信中)




これはすごいことですよ。
さんま御殿といえば、日本お笑い界の総本山、吉本根本道場。

そこに単身乗り込んで、2連続でヒット賞を取るなんていうのは、日本人の野球選手がメジャーでホームラン王になるとか、スペインに日本のカラテマンが単身乗り込んで、マタドールが恐れる獰猛な殺人ウシを素手で倒した、とかに匹敵する!!

そのワザマエは、漫画家に代々受け継がれし鉄板ネタ「職務質問を受ける」だった…
tver.jp

漫画家と職務質問 久米田康治

「国会が占拠される時は、発砲するのが民主主義を守ること」(小室直樹)【憲法記念日】

本日、憲法記念日


国会が占拠される時、発砲するのが民主主義を守るということ


山本  いや、それがね、私なんかも経験したんですが、終戦のとき前線で武装解除されて、マニラまで船で運ばれて、貨車に乗せられて、カンルバンの収容所に送られたんです。その途中で集団リンチにあいそうになった。すごいんです、陸橋の下なんか通ると直径十五センチぐらいの石が上から雨のように落ちてくるんです。そのとき、アメリカの護衛兵がそっちに向かって発砲するんです。これには日本人、驚いたんですわ。



小室  発砲する人が結局民主主義を守る者なんで、発砲しなかったらそこに民主主義ありませんよ。西部劇なんかでも、保安官が悪党をつかまえて牢獄に入れる。この悪党に恨み骨髄の群衆がおし寄せて引き渡せと要求して暴動化しようとする。そうすると保安官は散弾銃を発砲して悪党を暴民から守る。これこそがデモクラシーなんですね。ここのところがどうも、現在の日本人には、あまりピンとこない。
その証拠に、六〇年安保騒動のとき、樺美智子が機動隊にふみ殺されたといってデモ隊は激昂した。これによって騒動は、いちだんと激化したわけですが、彼らの目的は一体何だったのか。自民党の単独決議がけしからんといってあばれ出したのですから、彼らの目的は、議会制民主主義を守ることにあったはずです。それならば、国会議事堂に暴徒が乱入するということは絶対に許されないはずです。
機関銃でなぎ倒しても守らなければならない。女の子が何ダースふみ殺されることより、国会議事堂が暴力で占拠されるということのほうが、デモクラシーにとって、はるかに致命的なのです。
このデモクラシーの初歩が、安保騒動のリーダーには少しもわかっていなかった。イデオロギーに基づく信念ではなしに、一種のストームだといえばいいでしょう。だから、過ぎてしまえばそれっきり。香山健一はじめ、安保のリーダーが多数自民党の走狗になったのも当然だと思います。そもそも、暴徒に発砲できないデモクラシーなんてあり得ませんね。


この本は何十年か前に読んだ。有名な「進化論を知っているというなら、天皇もサルの子孫か?」という米軍将校の問いや「公明党はなぜ『教義が憲法に違反して何が悪い、我々にとって法華経こそが絶対だ』と言わないのか」という、他の著書で語られている話が対話形式で再紹介され談論風発だったと記憶している。

日本人は誰しも、日本が普通の社会であり、外国もまあこんなものだと思いこんでしまっている。ところがどうして、世界中で日本ほど奇妙キテレツな社会はなく、外国人とはどうしても理解しあえない。中国・朝鮮と欧米諸国とはずいぶん違った社会だが欧米人と中国人・朝鮮人とは割合と容易に理解しあえてしまう。が、日本人だけは例外だ。その理由は世界中どこでもあり、日本だけに存在しないものがあるからである。それが宗教と論理だ。山本学を社会的に整備して、すぐに理解でき、誰にでも使えるようにするために実現した対談である。1981年講談社刊行『日本教社会学』再刊行。


ただ!それより!!
ここでは「樺美智子」氏の名前とかが出ているから、そっちで反発を呼ぶ向きもあろうし、例によって小室博士は放言調で語っているのだけど、

対話者二人が黄泉の世界に旅立ってから数十年、十数年後に…アメリカで、本当にこの事態が起きた、ということ!!




トランプ支持者の米議会占拠、死者は5人に 警官も

トランプ政権
2021年1月9日 1:04

連邦議会議事堂に突入するトランプ米大統領の支持者ら(6日、ワシントン)=ロイター
【ワシントン=共同】トランプ米大統領の支持者による連邦議会議事堂占拠に絡み、トランプ氏を支持する30代の女性2人と50代の男性2人、デモ隊と衝突した議会警察の男性警察官1人の計5人が死亡したことが7日、分かった。米メディアが伝えた。

このうち西部カリフォルニア州に住む元空軍兵士の女性アシュリ・バビットさん(35)は、議事堂内で窓から部屋に入ろうとしたところ、警察に撃たれた。

警察は、他のトランプ氏支持者3人について救急措置が必要な状態だったとしている。米メディアによると、心臓発作や脳卒中で死亡したとみられている。

大統領選でのバイデン次期大統領の当選を正式認定する議会手続きと、選挙で不正が行われたとするトランプ氏支持者の大規模集会が同じ日に予定されたにもかかわらず、当局が十分な警備を敷かなかったとの批判が噴出。CNNテレビによると、議会警察トップのサンド長官は16日付で辞任するという。
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連邦議会襲撃事件
連邦議会襲撃事件

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