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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

この「報道」に、上場企業KADOKAWAは「脅迫」云々が事実か嘘か明言、措置せよ。社会、或いは株主に対する義務として

――他にもメディアの伝え方に違和感を持ったことはありますか。

 2月16日のアニメイトの脅迫です。国賠よりも怪しい話だと思う。

〈今年2月に暇空氏の初著「ネトゲ戦記」(KADOKAWA)が発売される直前、予約受付をしていた書店「アニメイト」が何者かの脅迫を理由に販売中止を発表した件である。SNSでは騒ぎになったが、ほとんどのメディアは報道しなかった。〉

 実際に店舗に「京都アニメーション事件と同じ事件を起こす」と脅迫があって本の販売が取りやめられたんですよ。表現の自由への挑戦でありこんなにニュースバリューが高い話はないでしょう。けれど、ニュースにしたのはオリコンくらいで大手メディアはガン無視でした。

――なぜ報道されなかったと思いますか?

 陰謀論に半分入ってしまうかもしれませんが、何らかの力が働いてストップが入ったのでしょう。経緯を説明しますと、まず2月15日の深夜に出版社から連絡が来た。何者かがアニメイトに僕の本を「明日販売を停止すると発表しないと、京都アニメーションと同じ事件を起こしてやる」と脅迫がきたと。結局、夜中にてんやわんやで対応して、翌朝、「販売を停止するという決定を午後3時に公表する。ただし理由は公表できない」と聞かされた。

 その後、午後2時半ころ僕の独断で「脅迫が理由です」とXでツイートした。書類送検の報道が出たのはその直後の夕方です。

www.dailyshincho.jp

こう報じたのが、たとえばいかに無数のフォロワーがいて、発信力・拡散力があったとしても、一個人のSNSからの発信とかなら「ただの個人のツイートにコメントしません」とかも、まぁ相応の説得力はあると思うんですよ。

しかし、インタビューの形式でこれを報じたのは「デイリー新潮」であります。ページの下を見ると、運営は株式会社新潮社、ということになっている。
www.shinchosha.co.jp


メディアの優劣というのは、結局のところ、究極的には決定できないものだし、本質的には1個人のSNSと横一線なのかもしれないけど、現実の問題として「週刊新潮」をはじめとする新潮社の報道機関としての実績や知名度は毀誉褒貶を含めて大きい。



そこで、インタビューイのほうに最終的な発言の責任はあるとはいえ、こういう内容ですよね?

KADOKAWAから、ある著者の本が出る予定だった。

・2月15日深夜、出版社(=KADOKAWAであると、どう読んでもそうなるよね)から連絡が来た

・その内容は「明日販売を停止すると発表しないと、京都アニメーションと同じ事件を起こしてやると脅迫がきた」というものだった

※「  」内が事実であるかは、ここでは逆に問題にしなくていい。KADOKAWAが「  」の内容を著者に伝えたという事実があるか、です。

・その翌朝、KADOKAWAが著者に「販売を停止するという決定を午後3時に公表する。ただし理由は公表できない」と話した

KADOKAWAは、こういう連絡をした事実はあるんでしょうか?

さて…、仮の話として、これが、インタビューに答えた人物がでっち上げた、完全な捏造、根も葉もない嘘っぱちだと考えてみよう。

とんでもない、KADOKAWAに対する誹謗中傷、同社の社会的地位を低下させるデマじゃありませんか?
だって脅迫(言論の自由に対する挑戦でしょう)があったことを知りつつ、連絡しつつ、公表せず…そして状況的には、その脅迫に屈したと疑われても仕方ない形で出版を中止した、ってことでしょう、発言をそのまま聞くなら。


それは経営、株価、会社の価値にも直結する話である。


これが仮にデタラメなら、社会的責任、もそうだけれども、株主への責任として、新潮社への対応を何もせずに傍観する、というのは許されないんとちゃう?
てか、さっくりと「そのような事実はない」という声明を発し、発言者に撤回を求め、応じないなら告訴せよ。それが株主への義務だ(俺、株主じゃねぇけど(笑))



もちろんKADOKAWAが、社会的責任とかそういうのに背を向ければ「一切、その問題についてはノーコメントです」みたいな態度をとることもできるが…そこは上場企業のつらいところ、株主総会がある。

って、自分は非株主なので何とも部外者だが、だれか株主として「あのデイリー新潮の記事、事実関係は正しいのかデタラメなのか?デタラメなら、どういう抗議や訴訟を考えているのか?」これ聞いてほしい。
もちろん、今度はそれに対して、どういう態度をとるかどうかもそのまま一つの判断材料になりましょうよ。


2024年のKADOKAWA株主総会、いつ、どこで開催なんですかね?



株数の集約によっては、こういう興味深い活動を、リンク先の会に学んで、行うこともできる。なるほど株主提案か……

市民グループテレビ朝日HDに株主提案へ 「権力を鋭く見つめて」

2024年2月5日 20時30分

 田中優子・法政大学前総長(72)と前川喜平・元文部科学事務次官(69)が共同代表を務める市民グループ「テレビ輝け!市民ネットワーク」が5日、都内で会見し、テレビ朝日を傘下に持つテレビ朝日ホールディングス(HD)の株主総会で、株主提案を行うと発表した。団体に賛同する個人株主らの意見をとりまとめて、テレビジャーナリズムの萎縮を防ぐための具体的な提案を行うという。

 昨年9月末までに、田中氏や前川氏、弁護士ら50人超が同社株を計約5千万円分(当時)購入し、提案に必要な量の株式を取得したという。今後他局でも同様の取り組みを行う方針。

 提案内容は、「政権の見解を報道する場合にはできるだけ多くの角度から論点を明らかにする」といった内容を定款に追加する▽政権などの「介入」と疑われる事態が起きた場合は第三者委員会を設けて検証する▽番組審議委員の任期に上限を設ける▽前川氏を社外取締役に推薦する、と


www.asahi.com

KADOKAWAに株主提案を行うとしたら、どれぐらいの株式が必要なんでしょうね?

本日abemaTVで「格闘代理戦争」準決勝(生中継だよね?)

#7:若者の全てを賭けて殴り合え!運命の準決勝 格闘代理戦争

ABEMA SPECIAL 2チャンネル

4月19日(金) 19:00 〜 22:00

詳細情報
“伝説の格闘ドキュメンタリー番組”が4年ぶりに復活!いきなり大事件勃発…!?更に新たに参戦表明する監督とは…!?

ABEMAビデオで視聴可能!

https://abema.tv/video/title/90-1935

格闘界の次世代スターを見つけ出せ!
伝説の格闘ドキュメンタリ番組「格闘代理戦争」が3年ぶりに復活!!
今回は「総合格闘技」が代理戦争のステージ、
そして「監督」には番組史上最強の“MMAオールスター”が集結!

これまで数々の伝説を作り上げ、新たなスターを生み出してきた格闘代理戦争…
日本格闘界が盛り上がりを見せるこの時期に復活し、今回はどんな熱いドラマが繰り広げられるのか!?
キャスト
【見届け人】
堀口恭司
【監督】
青木真也秋山成勲イゴール・タナベ、岡見勇信クレベル・コイケ中村倫也、田嶋椋、鶴屋怜、平本蓮
【挑戦者】
ギレルメ・ナカガワ、トミー矢野、中谷優我、中村京一郎、松岡拓、ミスターホンデ、向坂準之助、諸石一砂
【総合演出】
マッコイ斉藤

https://abema.tv/channels/special-plus/slots/DTD1FquC1REKhZ

関連記事もけっこうあった

efight.jp

mmaplanet.jp



mmaplanet.jp


ぶっちゃけ2~6回、見逃してるのもある。あとで見ておくか


格闘代理戦争

【メモ】さいとう・たかを氏と小池一夫氏の評伝が劇画で描かれるらしい(4月30日発売)

憧れの劇画家を目指し、1970年に山形から上京した伊賀青年。『無用ノ介』『ゴルゴ13』のさいとう・プロダクションに入社し、アシスタントとして働き始めるが――。
劇画が熱かったあの時代を駆け抜け、いまなお現役の劇画家として活動する著者が描く、劇画黄金時代。さいとう・たかを小池一夫ら、時代を彩った〝神様〟たちの意外な素顔、創作秘話など盛りだくさんで贈る全編描き下ろし劇画青春物語!


こちらの一覧にも収録しました。合わせてどーぞ

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【メモ】「日宋貿易と硫黄の道」



ところがいまどき、山川出版社のこの本は、何も公式の解説・内容紹介がないしょっぺえページ。

しかたないので、上位レビューを写す

lm700j
5つ星のうち5.0

火薬製造のために広がる硫黄貿易のネットワーク

2012年1月19日に日本でレビュー済み


宋から銅銭を積載してきた船の帰りのウエイト兼荷物って何よって話で
宋は日本から硫黄を輸入しまくっていたんだよ、という本
硫黄は当初は漢方薬の材料でしかなかったので需要は小さかったが
火薬の材料ともなると、やはり大量に入手する必要がある
宋は当時西夏とドンパチやっていたが、いかんせん支配領域が狭くて
硫黄を産出する火山地帯を支配域にもっていなかった
なので日本から硫黄を輸入して火薬を作っていた、という


で、硫黄を掘っていたのは鹿児島県のほうの硫黄島がメインだとか
で、西夏のほうもあっちこっちから硫黄を輸入していたらしく
どうもアジア全体で硫黄の大貿易網があったんだろうね、とのこと
Civ好きにはたまらない一冊であるし、資源関係の仕事をしている人にも楽しいだろう
てか鉄ヲタや廃墟ヲタや廃道ヲタからすると硫黄鉱山っていうとwktkするよね


おっ、よく出る「船の帰路は、品物を売って軽くなったぶん、バラスト(重り)代わりに何か積む。どうせなら、売れるもんがいいな。何を積もうかな…」で歴史が動くやつかもしれない。


ぼくの子供時代にはこの「日本から硫黄を大陸に輸出していた」という記述は、一般書にはほとんど出てこなかったんだよね。いまはどうなのかな。

竹書房の「8円」とか「11円」のセールが21日まで。雑兵めし以外にもラーメン、ちゃんこ、カレー、めんつゆ、酒…そんなんばっかか!(※それしか注目してないだけ?)

目玉は、これっ。

雑兵めし





こういうのってどこから入ればいいのかわからんけど

モロッコの部族長vs合衆国!「風とライオン」がBSNHKで18日放送放送/「300」は20日、BS-TBSで

風とライオン

BS4月18日(木)午後1時00分〜3時00分 
www.nhk.or.jp


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ショーン・コネリーキャンディス・バーゲン共演の歴史大作。1904年、モロッコのタンジールで、アメリカ人のペデカリス夫人と2人の子供がリフ族の首長ライズリに誘拐された。事態は国際紛争となり、アメリカのルーズベルト大統領は大西洋艦隊をモロッコへ向かわせる。一方、誘拐されたペデカリス夫人は確固たる信念を持つライズリに温かな感情を抱くが…。黒澤明監督を敬愛するジョン・ミリアス監督の豪快な演出も魅力的。

【製作】
ハーブ・ジャッフェ
【監督・脚本】
ジョン・ミリアス
www.youtube.com

時代でいうと日露戦争の年…あれ、そうすると今年で事件から120年なのか。
というか、映画の主要登場人物、主人公の敵役がセオドア・ルーズベルト大統領だからね。

要は
・モロッコアメリカ人の家族が、同国の部族長に誘拐される
アメリカは「軍隊」を派遣して家族を救出、部族長を屈服させようとする(そこには大統領選挙の思惑もある)
・だが、この部族長はひとかどの人物で、この誘拐も一種の反欧米抵抗運動(的な面もある)
・誘拐された家族も進歩的で良心的なので、首長ライズリに共感…

みたいな話。もちろん、いろんな脚色があるように思えるので、どこまでホントかはわからん
ムーラーイ・アフマド・アル=ライスーニー が正式な首長の名前だそうだ。
それをショーン・コネリーが演じるのはどうなの?という議論もある



そして、ミリアス監督らしく、黒澤明映画からのちょっとした借用、オマージュもあるのよ。


歴史映画 で20日にスパルタvsペルシャ描く「300」

bs.tbs.co.jp

300 <スリーハンドレッド>【吹替】

2024/4/20(土)
よる9:00~10:54

300人 VS 1,000,000人、真っ向勝負!
“新”映像革命、ここに誕生!

300 <スリーハンドレッド>【吹替】
◆キャスト
レオニダス率いる地上最強と謳われた精鋭300人のスパルタ軍が、クセルクセス率いる桁違いの軍力を誇るペルシア軍の巨大軍勢を迎え撃った “テルモピュライの戦い”を活写!迫力のライブアクションと斬新なCGIアニメーションを融合し、新たな映像革命を起こした!人類史上最強の男たちの勇姿を描いた、衝撃の歴史スペクタクル超大作!


その翌週は続編だ
bs.tbs.co.jp

「江戸漢詩選(下)」から、歴史的事件を詠んだ詩を保存。西郷隆盛や橋本左内の獄中詩、香港の様子、海防の焦り…

この続編。
m-dojo.hatenadiary.com



収録の趣旨を再掲載

……自分は直接、句集や詩集を読むことはほとんどない。だが、歴史の本を中心に、名句、名歌は突然引用されるものだ。あるいは芸術的には取るに足りない句も、その事件や人物に関わっていると重要な意味を持ったりもする。
そういう時、「遭ったらすぐに捕まえて保存する、忘れないように」というポケモン的なムーブが必要だと、経験で教わった。

岡本黄石

彦根藩家老 岡本黄石の漢詩

桜田門外の変の事後処理を江戸藩邸でした家老だという。歌の意味は、前半は「日本はずっと平和だった」後半は「しかし西欧は戦争と侵略をいまやほしいままだ、日本も考えを改め油断するな」…西欧のその領土拡張を、始皇帝の「秦」になぞらえている。




中村敬宇西国立志編著者)

中村敬宇漢詩 西洋の脅威を憂う

最後の文章が分かりにくいか
「勇者ですら厳重に戸締まりする」という諺があるだろ、
倉庫にカギをしなければ、ずるい奴は物品を奪おうとするよ…との意味



西郷隆盛「獄中有感」

ちょっと画像が上手く撮れなかったが、「このレベルで有名だとテキストがあるかも」と検索したら、西郷隆盛が自筆で書いたともされる作品も含め見つかった。
そこから引用しよう

blog.goo.ne.jp

読み
朝蒙恩遇夕焚抗 人生浮沈似晦明 縦不回光葵向日 若無開運意推誠 
洛陽知己皆為鬼 南嶼俘囚独竊生 生死何疑天附与 願留魂魄護皇城


朝に恩遇を蒙り、夕に焚抗(ふんこう)せらる。人生の浮沈、晦明(かいめい)に似たり。
縦(たと)い光を回らさずとも、葵は日に向かう。若し開運無くとも、意は誠を推さん。
洛陽の知己、皆鬼と為る。南嶼(なんしょ)の俘囚、独り生を竊(ぬす)む。
生死何ぞ疑わん、天の附与なるを。願わくば、魂魄を留)めて皇城を護らん。

橋下左内 獄中作3首のうちのひとつ

橋本左内 獄中作(のひとつ)

彼の「獄中作」は別のこちらのほうが有名らしい

獄中作     橋本左内

二十六年夢裡過,
顧思平昔感滋多。
天祥大節嘗心折,
土室猶吟正氣歌。


獄中の作

二十六年  夢裡に 過ぎ,
顧(かへりみ)て 平昔を 思へば   感 滋(ますま)す多し。
天祥の 大節  嘗(かつ)て 心折し,
土室 猶(なほ)も 吟ず  正氣の歌。
www5a.biglobe.ne.jp

杉聴雨(文久元年の遣欧使節メンバー)香港の様子を見て

杉聴雨の香港ルポ漢詩

島々の間に市場が開かれ、船が行き交う
アヘン戦争当時の失策を、今はもう話題にもならない
海の関所たる香港は、イギリスの領土になっている


こういう、海外見聞を詩にした「環海詩誌」という本を書いたらしい