強風の 経ヶ岬

山陰海岸ジオパークの東の端っこ、京都丹後半島経ヶ岬。 訪れたときは強風で歩けないほど。波は荒れ狂い、鉛色の空から横に飛ぶ雨しぶき、そのジオラマは平坦な気候の地に住む私達にはちょっと、魂を揺さぶられるほど。意識も一緒に強風の中に入って行きそうでした。この先 鳥取県白兎海岸まで 110 ㌔にわたって地形地質の博物館 といわれる 2010 年登録のジオパークが続きます。いつも風が吹いて波が荒くて、そんな荒々しい印象のこの景勝、でも ふと真冬に岬の先端に行ってみたい、なんて気持ちが湧いてくる、不思議な風景でした。

鳥取城址 美しき石垣

鳥取城は、戦国時代中期に築城された山城で、今、鳥取市街にその遺構を残します。何度かの戦をくぐって当主が変わり、江戸時代に池田氏の居城となってそのまま維新を迎え、そのあと城としての歴史を閉じました。今、残る遺構に、目を引くのは石垣の美しさ、流れるような線を引く明るい色合いの石組みは、とにかく素晴らしい、市民に愛され 30年計画で巨費を投じて幕末の姿に復元する計画が進行中とか、晴れて完成の姿を見られないだろうなあ 悔しいなあ〜 私ってそういう年なのです。]

神倉神社、奇跡の石段

岩好きが高じて城址城跡の石垣の魅力にとりつかれてしまいました、更に…石垣は石段にも飛び火。ここ和歌山県新宮市にある神倉神社、巨岩をご神体とするお社は、神倉山の山上にあり、そこに至る自然石を組み合わせた石段が凄い!岩の一つ一つが大きくてまた急勾配、石段にとりついたら足が震えて動けず、這って上ること538段、凄いの一言に尽きます。 ほうほうの体でたどり着いた山上の神社、下りを考えると上れないから上がってから考えるようにしました、というほど下りがもっと怖い、毎年2月6日お燈祭りというのがあって、2000人の男子が松明を持って、この超急峻な石段を一気に駆け下りる神事があるそうで… この石段、源頼朝公が寄進されたそうですが、ビビリまくって申し訳なかったです。

楯ヶ崎の柱状節理

再び柱状節理の写真を載せてしまいました。 
マグマが地表にあふれ出ていた痕跡、岩石の節理は自然の造形美の最たるもの、と私は思っています。 節理とは…溶岩が冷えて固まるときに縮んで出来る切れ目のこと、縦に入ったのが柱状節理です。ご紹介する楯ヶ崎は三重県、国道311号線で尾鷲市より海岸を縫って走り、熊野市に入ってすぐのあたり、ちょっと森の遊歩道を40分ほど下って海が開けた二木湾近くにある島です。周囲600㍍、高さ100㍍ある周囲の岸壁が柱状節理、圧倒的な迫力で浜辺から近くに迫ります。これを間近に見て一瞬息を飲み、そして目をそらせなくって立ち尽くしました。楯ヶ崎という名称の由来は、楯が横にギッシリ並んだように見えるからだそうで、それほど大きい摂理が見られます。

玄武洞に行ってきました

ずいぶん長い間、絵を描いていませんでした。 描画ソフトの調子が悪くて、色がうまく出なくなり、それとソフトのせい だけではなくて自分自身もちょっと絵を描く心境にならず、しばらく気持ち的にも離れていました。 ソフトの不具合で絵は描けませんが、撮りためた写真があるので、その中から好きなジャンルのもの… 岩、石垣、洞、海、滝など、ご紹介していきたいと思っています。 まずは柱状節理の洞から。 兵庫県豊岡市にある玄武洞、マグマの造形の素晴らしさここに極まれり!一見の価値あり、何度見ても見とれてしまいます。 見上げてため息をついて、表す言葉を無くします。 玄武 白虎 青龍 南朱雀 北朱雀、それぞれの柱状節理に魅せられてしまいますよ!  
 

 

 

日高川と桜

桜を見ると気持ちが柔らかくなってきます、いつでもどんな時でもそっと見ていてくれているるような… 不思議な力を感じます。 東日本大震災の被災地にも咲いて、人々の心を癒しそっと寄り添って励ましてくれるような、そんな気がします。 日高川和歌山県高野山の近く、護摩壇山に源を発して太平洋に流れ下る、美しい川です。 ここは上流 竜神温泉のあたり、その昔より名湯として知られた温泉は、時を忘れたかのような古風な趣きある宿が建ち並んで趣があります、日高川の流れの音と桜の美しさ、静かな春の暮れる日が長く光をひいて山のすそから暮れて行きます。

天空の城 竹田城跡に風渡る

天空の城とよばれる竹田城址、兵庫県朝来市の標高353メートルの山頂にその城郭を残しています、その巨大な石垣が連なるさまは日本のマチュピチュといわれ、わたくしもネットで検索してはじめてその存在を知りどうしても見たくなって行ってしまいました。かなりの急坂と石段を登れば四方に山が連なって眼下に円山川と町が開けて圧巻の美しさ、またその石垣のスケールにも感動を覚えます。雲海に浮かぶ姿も素晴らしいそうですが、1431年築城から200年を足らずして廃城になり、戦国時代の乱世にのみ生きた城の遺構は物悲しくただ風が吹き抜けるだけの静かな空気の中に瞑目しているようです。