本日のよろこびごと。(995)


月9なのに 王道なのに 福士君なのに(喜)
連ドラの感想〜♪

  • 「恋仲」

エピソードがありきたりで浅くて説明的、見せ方もぶつ切りで流れなし、素人の書いた携帯小説かと。メイン3人の演技は“これからの人”ということで仕方ないと妥協しようとしたのに、演出・構成・編集までもがつたなくて、これからの人たちの仕方なさをさらに際立たせるからどうにも救われず。これでいいのか、もう一度取り直せ!、誰かすごい人に編集しなおしてもらえ!となんど思ったことか。水面からの反射光を使った映像や、適度に郷愁を誘う町並みなど、切り取られたシーンにはいくつか素敵なものはあったが、とにかくドラマとして陳腐、わくわくどきどきゼロ。

  • 「ナポレオンの村」

コミカルでテンポよく、意外と面白かった。「県庁の星」と違って、唐沢寿明演じる公務員はけた違いにまー有能なのね。己のふがいなさにのたうち回るなどの挫折の気配はまるでなし。ド田舎コミュニティにぬるりと打ち解け、いつの間にか青年団も味方につけて、画期的なアイデアと実行力とコネで、市長の妨害工作をさくさく打破していくのは小気味良し。非現実的でも、善が必ず勝つ的な話は見てて楽。深刻になりすぎないのがいい。過疎村の廃村をもくろむ市長(沢村一樹)の主張自体は正論で悪とも断じえないのだけれども、振る舞いが悪すぎてなんとも(苦笑)。スカイランタンが綺麗でときめいた。

本日のよろこびごと。(994)


ルンバらを 購入ためらう リスクあり(喜) 
連ドラ初回の感想〜♪(※ネタバレあり)

杏が好きなのに前作にさほどハマらなかった自分は、今回もあんまりハマらなかった。
高圧的な支店長(寺脇康文)の命で、元本保証とウソをついて投信を販売した銀行員(片瀬那奈)が、辞職へ追い込まれる。火の粉がふりかかるのをおそれる同僚らは一様に知らぬ顔。そこへ花咲舞(杏)が乗り込んで「ちょっと待ってください」と支店長を堂々糾弾、するととたんに同僚たちが「実は自分も支店長にはひどい目に」と次々証言しはじめて、「なんだお前らは…くそぉっ」と悪がくずおれるという趣向。
序盤〜中盤はたいくつ。終盤の悪を懲らすあたりはそれなりに楽しいが、やはりいかんせんワンパターン。ご都合主義で丸くおさまりすぎていて、新作を見ている気分がしないのだよね。杏と上川氏の掛け合いが楽しげでも、最後のほうだけ見らればいいかと思ってしまう。
にしても銀行員がこんなに信用ならんのでは、一般人はレコーダーを常時携帯して自衛するっきゃないのかしらね。

  • 「リスクの神様」

話はこっちのが面白かった。
ロボット掃除機の発火リスクにより開発担当の女性重役(戸田恵梨香)が辞任を迫られる。火の粉が降りかかるのを恐れた上司らは逃げ腰。そこへリスクの神様(堤真一)が乗り込んで…。
と、ここまでは「花咲舞」の流れとなんとなくかぶっていた。しかし「神様」の落としどころはシビアでより現実主義だった。
女性重役は組織への問題波及を防ぐために「責任は自分にある」とマスコミの前で涙を流し頭を下げ役職を辞する。一方、裏で漁夫の利を得る会社組織や企業人の強かさもさらっと描かれたりして。スカッとしないが、見ごたえはあった。
発火した掃除機が某ル○バを連想させるため、某○ンバの会社から訴訟をおこされるリスクはないのか、少し心配にはなったが(笑)

本日のよろこびごと。(993)


さまざまな 香り渦まく 高級ホテル(喜)
ドラマ初回の感想〜♪

  • 「HEAT」

消防士のシビアな活躍を描く熱血ドラマを期待していたら、土地買収のために消防団に加入し住民を懐柔していくエリートサラリーマンが主人公というなんかわけのわからん話なのね。期待外れー、つまんねー。
そもそも主役の演技が…うーん。スーツ姿は日経新聞CMに登場しそうな感じに決まってるのに、しゃべらせたらダメ。滑舌と台詞回しが稚拙。GTOはまだ役に熱があったからマシだったのだね。主役にひっぱられて脇役の演技も上滑り。ただでさえ佐藤隆太は上滑りしやすいのにお気の毒。芸能界の政治力キャスティングにしらけ、早々に離脱。

NHK時代劇「かぶきもの慶次」で好演した西内まりや目当てで視聴。美人でスタイル良く、演技も嫌みなくできて、ちゃんと主役の華もあって、うん、期待通り。
さてお話はというと。初回は、新人コンシェルジュが客のサプライズプロポーズを演出し、DV夫に悩むセレブ妻を救う。西内まりやがお客様のためにとひたむきに頑張り、服を乱して走り回り、やりすぎが周囲の顰蹙をかうも徐々に認められて結束していくという、既視感バリバリな展開。つまり、ありがちな新人奮闘ものでたまたま舞台がホテルだったってやつ。まあそんなに面白くはなかったな(笑)
それでもドラマとしての出来は「HEAT」に比べりゃかなり手堅くまっとうだった。特に役者の顔ぶれがいい。豪華で層が厚いという印象。西内、三浦翔平とそれを取り巻く若手層がジャスミン香のような爽やかさをもたらし、若村麻由美伊武雅刀高橋克典らのむんむんとしたムスク臭が高級ホテルらしさを底上げし、さらにコンシェルジュとして迎えられた伝説の番頭役尾美としのり和やかさかが抑えとして効いていた。彼は白檀かな。そこへ初回ゲストとしてセレブ母子に鈴木保奈美寺田心を持ってきたところにスタッフのやる気が感じられてGOOD。
メインからモブまで演出が丁寧にされているので、キャラに愛着がわいたら楽しくなりそう。

本日のよろこびごと。(992)


せっかくの デジタルテレビ せめて美しく(喜)
ちょー面白い番組を見たので、興味のある人にお知らせしたくて、興味のない人にもお知らせしたくて、ひさびさに更新します♪

  • Eテレ「スーパープレゼンテーション」水 22:25-22:50

http://www.nhk.or.jp/superpresentation/
世界各国からこれは!というプレゼンをピックアップし、できるかぎりそのまま放送する番組。毎回取り上げる人もテーマも違います。この日の放送は…。
ずっと暖炉の火を映し続けるノルウェーのスローテレビ。その仕掛け人トーマス・ヘルム(プロデューサー)が語る、裏話。
今までのテレビの常識を覆すスローテレビの発想がどこからきたのか。
最初は、鉄道の旅を起点から終点までノンストップかつ同時時間進行(8時間ぐらいかかる)で放送できないか?というところから始まった。このときは生ではなく録画したものを放送。1000人も見ればいいさと気負わないでいたら、予想外の反響をえる。
よし、次は生放送でできないか?
挑戦によってさらに広がっていく世界、巻き込まれ参加する視聴者たち、テレビの可能性など、話の内容が面白いのもさりながら、彼のプレゼン能力がまたすさまじい。
スローテレビの発想と成功。ただの変哲のない風景をずっと映し続けるだけでなぜ人は見てしまうか、その理由も彼はわかりやすく解説する。なるほど視聴者の求めるものはこんなところにあったのか。簡単だが盲点でもある。そこに気づき0から1を生む、彼の天才性。
日本のテレビ、特にバラエティはどうだろうか。余計な演出、予定調和な展開。ワイプやテロップ。テレビの画面がデジタルで綺麗になったのに、映された画面の汚さよ。
ノルウェーで受けたからと言って日本でも受けるとは限らない。それは確かに。しかし現に日本でも、マツコのシンプルな番組が受け入れられている現状がある。
再放送があるので興味があればぜひ録画でも。月曜0:45-1:10(←つまり日曜深夜)。特にテレビ業界に携わる人たちが見たら、目からうろこが落ちるんじゃなかろうか。

本日のよろこびごと。(991)


チャッピーは マッドマックスな 999(喜) 
ひさびさの更新〜♪
レディスデーで映画を見てきたので感想を。

  • 「チャッピー」

「第9地区」の監督最新作で、やはり近未来が舞台のSF。見た目ごりごりの金属部品むき出しのAI搭載ロボット(生まれたては赤んぼうと同じく無知でピュア)が、誘拐されてギャングの子供として育ち…という話。その程度の予備知識で見に行ったため、鑑賞目的は2つ。チャッピーの可愛さに萌えたいのと、AIは人類の脅威になるのではないのか、その解を知りたいというのと。
まずチャッピー萌えだが、うーん、あんまりだったかな。学習速度が速すぎて幼い時代が短すぎた。怯えて物陰に逃げ込んだり、圧すとキュウと鳴る鳥のおもちゃに喜ぶところがかわいかったぐらい。
萌えと同時に期待していた「誘拐数年後に創造主(博士)と感動的な再会をしてギャングとしての己の悪行を恥じるAI」みたいな展開もほぼなし。なにせ誘拐そのものがまずゆるゆるなのだ。博士はギャングの元へほぼ連日会いに訪れ、チャッピーがギャングの子供として過ごした期間も1週間程度の短さ。全体的に忙しなく粗暴でガチャガチャしていて、感動や余韻というもの生まれる間がない。
チャッピーが個性に乏しいのも、萌えにくい理由のひとつだったかと思う。完璧なプログラミングによる完成されたAIには、バグや故障などで偶発的に生まれた天才にありそうな愛すべきポンコツ具合を仕込みづらいのだろう。まあその分、周りの人物らが個性的すぎてバランスはとれていたけども。
ギャングの疑似パパママがまあ凄い濃かった。母性愛に急にめざめた野沢直子と、マッチョでワイルドすぎる中村獅童というね。そして対立する天才コンピュータ工学博士も、穏やかなオタクインド系と、ウルヴァリン風の元外人部隊おやじ。両者とも天才エンジニアなのだろうに、行動に緻密性や知性的な部分がほぼなく、直情的で場当たり的なのがまたなんともいえず。極めつけはロボット会社のCEOにシガニー・ウィーバーときたもんだ。彼らが自分勝手に引っ掻き回しまくるので、出来上がった映画はパンクでファンキーでクレージーなマッドマックスになったのも道理。
さて二つ目の目的、AIの脅威についての解。なんとこれが意外なほどしっかりと示されていた。監督すごいわ。重要なネタバレになるのではっきりとは書けないが、同時に愛も描かれ、ある意味感動的なラストを迎えるのだが。とはいいつつも「素直に感動していいのか?これ?」と後ろめたくも感じ、さらに「もしや野沢雅子メーテル?」などと思う。さまざまな名状しがたい不可解さに首をひねりつつ映画館を後にする、そんな映画でした。

本日のよろこびごと。(990)

カーネーション


カーネーション 色にも意味が… えっとピンクは?(喜)
久々の更新はちょこっとな。
母の日にカーネーションを購入、800円なり。普段なら198円位の苗にちょっとお飾りをしただけで…いつもながら、ばぶりー。

本日のよろこびごと。(989)


明治時代に あんな美味そな カツレツが(喜)
ドラマ初回の感想〜♪

良質で面白かった〜。
日本一の料理人・秋山篤蔵を演じる佐藤健が大役に気負いすぎたか、はじめのうちは役が身につかずふわふわしていたような気がしたけれど。
性格設定がアレだったしね。熱しやすく冷めやすい山師気質で、妻を捨て、世話になった人たちの顔を踏みにじって「俺が俺が」で夢を追い上京、そこで独り立ちすればまだカッコもついたろうがならず者みたいに喧嘩をふっかけ、善良な兄(鈴木亮平)の下宿に当然の顔で居候、市場視察に訪れたレストランで不作法に振る舞い、それを恥じるでもなく「俺は悪くない。むこうがくだらないんだ」と我を張る。まさかここまで共感も愛情もわかないクズな入りとはなかなかの冒険をする。まあこれぐらい無鉄砲な人物でなかりせばこの時代に無教養からひとかどの人物に成り上がるなんて不可能であったろうし、今後の成長ぶりに期待かな。
救いは兄(鈴木亮平)の温かで深慮あるまなざし。彼が人格者であればあるほどやがて悲しき、咳が…ううっ(涙)
そして妻(黒木華)、しおらしいのに肝の据わりがでんとしている貞女の存在がでかい。映画「小さいおうち」で思い知らされた黒木華のたぐいまれなる明治大正感はまさに水を得た魚と本作でも本領発揮。佐藤健の平成っぽさを完全に無効化し、ふわふわを一蹴し落ち着いた時代物へと着地させていた。すばらしい。
初回2時間、田舎のならず者が西洋料理に邂逅し、大店の婿養子となるも出奔し上京、修行先となる華族会館を紹介され未来の扉が開くところまで。前半ふわふわ、黒木でしっくり、後半どんどん盛り上がっていく展開でつかみとしてはよかったんじゃなかろうか。長いと感じることはなく来週も見たくなったし、公式HPまで見に行っちゃった。
ほいで見つけた、人物相関図の「見習い仲間→主人公」の注釈。柄本祐のベクトルは「気になる」なのに、桐谷健太は「どうでもいい」(笑)。なんかいいなぁ、好きだなぁ。新入りに対する陰湿ないびりがこの先少しはあるかしらんが、この「どうでもいい」男が居ると居ないじゃ大違いな気がするのです。

  • 「ワイルドヒーローズ」

追っかけ視聴したものの、うーん、EXILE文化祭の出し物か? 他ドラマで「あれ、意外とちゃんと芝居できるんだ?」と見直したはずのTAKAHIRO他数名もこのドラマではうーん。それ以外はもちろんうーんうーん。やくざ役の塚本高史が一見塚本君に見えなくて、すご〜く熱演。

  • 「恋愛時代」

日テレの深夜ドラマ、もう3話まで放送済みのやつ。わりと佳作で面白かったっす。
運命の相手と思ったはずなのに離婚してしまった男女が、はずみで互いの再婚相手を探してあげることになり、その名目で何度も会う、喧嘩しつつも気は合って、みたいなライトコメディで安心して見られる感じ。比嘉愛未と満島弟というキャスティングがいい。佐藤隆太は相変わらずウザ熱い。2話で明かされた二人の別れた理由が重く、「もう同じ相手と再婚しちゃえよ」とは部外者が言いにくい空気になったのは予想外。